※この作品はR-18です。

雪の楽園   作:ホネ

87 / 91

お久しぶりですm(_ _)m





第七十七話

 

平塚先生との飲み会が終了して帰路に着くまでの途中に携帯を見ると一件メッセージが入っていた。いろはか結衣からだろうか。

『雪ノ下さんとはどうなったの?』

留美からだった。単刀直入な切り出し方はいかにも留美らしい。

『なんというか。文面だととても説明しづらいような状況になっている』

『…もしかしてバレたの?』

『そのまさかだな』

『それダメじゃん。というか文面で説明できてるけど?』

『そうだな…』

『今話せる?』

『今はちょっと無理だ。このままでも良いか?』

『うん。声が聞きたかったけど我慢する』

なんでこういう可愛いことを普通に言うのかねこの子は。

『悪いな』

『それで今は謹慎してるの?』

……。

『……まぁそんなところだ』

いろはとの関係は留美には黙っておくことにした。なんとなくだが、留美といろはは馬が全く合わなさそうな気がする。

『謹慎している割には一色さんと仲良さそうだったけどね…』

こわい。ルミルミこわい。

『俺とあいつは昔からあんな感じの距離感だぞ?』

『それはそれでびっくりだけど…。だって一色さんってこの会社でも一番人気の人みたいだし』

『え、そう言われてんの?』

『誰が見ても滅茶苦茶美人じゃん。今日も会社で言ったけどあんな美人な人、私は初めて会ったよ』

『留美が言うと皮肉に聞こえかねないから気をつけとけよ』

『それって遠回しに褒めてくれてるの?』

『好きに捉えてくれて構わない』

『相変わらず愛情表現が捻くれてるね。でもありがとう』

『礼を言われるような事をした覚えがないな』

『そうやって女の人口説いてるんだ?』

『なんでそうなる…』

『私もそれで落とされたから』

『今めっちゃ顔赤いわ…』

『え?それすごく見たい』

『絶対イヤだわ』

『ケチ。もっと恥ずかしい所見られてるじゃん』

『意味深な発言止めなさい』

『八幡、セクハラだよ?』

『え?これ俺が悪いの?』

『八幡の心が汚れているとも言うかな』

『それは間違いない。否定できないとはいえ、その言い方も中々に卑怯じゃないか?』

『かもね(笑)』

『俺の恥ずかしいところはまだまだ留美には見せてないけどな(ドヤ)』

『なんでドヤ顔なの』

『イキっただけだから気にするな。真面目に応対されるとボロが出る』

『私あんまり冗談通じないよ?』

『嘘つけ。アメリカンジョークたんまりと携えてんだろ?』

『一個も笑えなかったからストックしてないよ』

『元々留美は皮肉屋だからストックする必要がなかったと?』

『誰かさんの教育の賜物なんじゃない?』

『言うてそんなに教えてないだろ。ほとんど一緒の時間過ごせてなかったし』

『こういうのは量より質でしょ?』

『俺たちの関係は密だったと?』

『そうなるかどうかはこれからの八幡次第でしょ?』

『痛い所を突いてくるな』

『どうなの…?』

『それLINEで言うことか?』

『でも電話できないんでしょ?』

『今はな。留美はどうしたいんだ?』

『それLINEで言うことかな?』

『そりゃそうだ』

『好きだよ』

『言うのかよ…』

『顔赤い?』

『噴火しそうだ』

『じゃあ興奮した?』

『なんで若干エロい聞き方してくるんだよ(-_-;)』

『八幡が変態だから。こういう言い方のほうが喜ぶかなって思った』

『ルミルミも案外ムッツリだったりしてな』

『それは実際に確かめてみてよ』

『………』

『八幡どうしたの?』

『い、いやなんでもない…』

『八幡は私とエッチしたくないの?』

『すごい質問だな。じゃあ留美は俺としたいか?』

『うん』

『……………』

なんだろうこの子。めちゃめちゃ積極的。

『なんで黙るの…?』

『留美ってLINEだと遠慮がないよな』

『違う顔になるね(笑)運転すると顔が変わるみたいな?』

『それだったら留美がLINEでめっちゃ怖くなるじゃん』

『同じ方が良い?』

『違っても良いんじゃないかって思ってる。それはそれで悪くない』

『ちゃんと真っ直ぐに褒めてくれたら良いのに。でもありがと。八幡はあんまり変わらないね』

『変わらないのが長所だ。誰にでも同じ。小町以外皆平等』

『それはちょっと引くけど…』

『こういう時は乗ってくれないのね』

『八幡の正しい扱い方はこんな感じじゃないかと』

『それは学習しなくても良い』

『八幡の扱い方が上手いからこの会社に採用されたのかもね』

『そんな理由だったらびっくりだわ。ただの1社員に対しての待遇としたらやばすぎでは?』

『あはは。そうだね。ねぇ、今度仕事終わったら二人でご飯に行かない?』

『良いけど、親御さん心配しないのか?』

『あのさ…八幡。私もう社会人だし、一人暮らしも始めてるよ?』

『そ、そうだったか』

『いつまでも子供扱いしすぎ…』

『保護者ぽかったか。でもどうしても俺の中の留美って小学生で止まってるんだよなぁ』

『じゃあ八幡は子供に欲情するんだね』

『何故そうなる!?』

『だって私のこと子供だと思ってるんでしょ?でも八幡は私に欲情した、、、ってことは八幡はロリコンってことになっちゃうけど』

『その三段論法は良くない。色々と間違っている。まず俺はロリコンじゃない。はい論破』

『なんで三段論法の最後を否定してるの‥‥?(-_-;)』

『真面目に返されたorz』

『あ!じゃあ私のこと好きなのは否定しないんだね!?』

『……』

『なんで無言!?』

『いや、その…だな』

『キスもだいぶ前からしてるし、私の胸も触ってるのにそれはないと思うんだけどなぁ…』

『そ、その節は本当に申し訳ございませんでした』

『別に謝ってほしくて言ったんじゃないんだけど…』

『留美のことは大事に思ってるよ』

『それ言えばいいって思って無い?』

『そんな軽くは言わないようにしてるけどなぁ…』

『ん。なら良いよ。私にとっては八幡が4割くらいかな』

『うわぁ凄いリアルな数字』

『たった1人に対して40%ならなかなかの数値じゃない?』

『それはそうだ。むしろ高すぎるくらいだ』

『でしょ?八幡なんて、私のこと大事とか言っておきながらどうせ5%くらいなんだし』

『5%は低く見積もりすぎだろ』

『じゃあいくつくらい?』

『30くらい』

『本当はその半分くらいでしょ?』

『えらく悲観的だな』

『だって八幡優しいから。本当は雪ノ下さんが6割7割のはずだよ。後は奥さんのことと、一色さんとかいう女狐で20%。有象無象のその他女子で1%』

『成分表みたいだ…』

『八幡の女性に対するリソースの注ぎ方分析。当たってた?』

『ノーコメントだ』

『けち』

『というかなんで100%女性のことだけなんだよ…(-_-;)これって日常のこととか諸々全部含めるんじゃないのか?』

『え、八幡って今女性関係以外のこと考えられるの?』

『一応これでもちゃんと仕事してるんだぞ…?』

『一応?』

『留美に仕事を教えているのは誰だ?』

『智佐吹さんでしょ?』

『その人よりも何倍も質問してる相手がいるだろ…』

『6万?』

『8万だ。なんで”2”も少なくしたんだよ(-_-;)』

『八幡は全部にちゃんとツッコミ入れてくれるよね(笑)』

『二人で話してるんだから俺が拾わないと収集つかなくなるから仕方なくだ』

『ツンデレだ』

『おっさんのツンデレとか誰得すぎんか』

『八幡自分のことおっさんて思ってるの?』

『年齢的にはそうじゃないか?もうすぐ30だし』

『二十代はまだ大丈夫でしょ』

『確かに。さっきも俺が自分のことをおっさんって言ったら昔の担任から殺意を向けられたわ』

『…八幡。もしかしてその担任の先生って女の人?』

あ。やべ……。

『そ、そうだな』

『節操がなさすぎ』

『なぜ俺がその人を口説いているような感じになっているんだ…(-_-;)』

『違うの?てっきり恋愛対象なのかと思ってた』

『留美も俺に対する認識がドン底まで来ていることが良くわかった』

『それは全て八幡の日頃の行いのせいってことわかってる?』

『返す言葉もございません…汗』

『今日あった人もどうせ美人さんなんでしょ?』

『見た目は間違いなく美人だな。中身はともかく』

『何その含みのある言い方……』

『いや、まぁそういうことよ。早く誰かあの人のことをもらってあげてと応援している』

『八幡ですらもらう気がないと』

『なんで俺がルミルミの中で事故物件請負人みたいなポジションになってるの?』

『私の中では八幡はその手の業者じゃないかって、2%ぐらいは怪しんでる』

『マジカヨ…そんなふうに思われていたなんてショックだ』

というかその言い方だと、自分含め、いろはや雪乃のことも事故物件と揶揄してるのでは?

『首ったけだと思ってた?』

『自惚れと取られてもしょうがないとは思うがそう思ったり、思わなかったり』

『ふふ。そっか。でもそれは当たっているから大丈夫だよ』

………。

『ねぇ、本当に電話できないの?一言だけでもだめ?』

『今、家だぞ?出来たとしても業務連絡の一言程度だ』

『それでも良いから』

『…わかった。ちょっと待ってろ。こっちからかける』

俺はトイレに行くふりをして玄関の方まで進むと先程まで連絡をとっていた相手に音声通話をかけた。

「…もしもし」

『八幡…。すきだよ』

通話が切れた。

...… 。

それっきり留美にどれだけLINEをしても返事が返ってくることはなかった。どうやらそのまま眠りについたらしい。

え?それだけのために電話したの?

そんな一言、今更な気もするが、改めて言われると本当に照れる。

あと、顔が赤くてしばらくリビングに戻れそうにない。

もし結衣になにか言われたら、腹を下したことにしよう。

ほてった顔を隠すようにトイレの中に逃げ込んだ。

 

 

続く

 

 






富樫の復活に伴って、ずいぶんと前にストックしていたやつを今更アップロードした男()
いや、本当すいません(-_-;) 


また近いうちに投稿できたらなぁと思っています。
(一応向こう8話分くらいは書き終わっています)

100万PVC企画もちゃんと覚えております。そちらものんびり書いていくぞー、、、=3

総合UA100万記念で書いてほしいキャラ

  • 雪ノ下陽乃
  • 川崎沙希
  • 平塚静
  • ガハママ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。