ボタン操作をしながら、男は湯船に予め張られていた湯の温度調整をしている。少しぬるめの温度の方が長時間楽しめるからだ。無論シャワーでタイルや敷かれているマットを暖める事も忘れていない。これから初めてを体験する、ヒナミへの小さな気配り。
彼は湯船に入浴剤のようなモノを流し込んでいた。フルーツの香りがバスルームに漂い始める。これは彼が常日頃愛用しているバスローション。程よい香りと、ぬめり具合。興奮をより高める為のスパイス。
ヒナミはそんな彼に白い肌を晒し、恥ずかしげに怒張した肉棒を見遣る。先ほど絶頂した際に彼の口へ、いたしてしまった事を詫びながら。
「いえいえ、初めてなら失敗はあるものです。むしろ嬉しかったですよ」
本当に嬉しかったのだろう。彼はヒナミを軽く抱きしめて感謝を示す。さりげなく彼女の体臭を嗅ぎながら、更に肉棒が強く逞しくなっていく。
「えっと……」
「そんな事より」
「あっ……お兄さん……」
男の反応に戸惑いながらも、謝ろうとしているヒナミへ、そんな些細な事より続きをしようと、彼は少女の身体をボディーソープで洗い始める。先ほどまでまぐわっていた笛口リョーコと並べれば、相似形的肢体であろうヒナミ。少女特有の丸みを帯びた小さい身体を眺めながら、肩から小さな胸へ泡立った手が伸び、ソフトタッチで刺激していく。小ぶりの胸を手で遊ぶように洗ったり、お腹をくすぐるような手つきで丁寧に。
「くすぐったいよ、お兄さん。そうだ、お兄さんの身体も洗ってあげるね」
ヒナミも負けじと向かい合いながら、男の身体をボディーソープの泡がついた手で洗い始めた。とても楽しげに洗いっこする様は、まるで本当に兄妹のよう。
気分が良いのか、鼻歌を歌いながら男の手は次第に少女の下腹部へと伸びていく。小さな蕾を指先であやすように動かすと同時に、可愛い乳首をこねくり回している。
「ひゃんっ……もう、えっちなんだから」
ヒナミの反応に楽しげな表情で優しい愛撫を続ける男。少女はそんな彼の真似するように、先ほどからお腹に当たっている肉棒へ手を伸ばし、同じように洗い始めた。小さな手の、つたない動きが男の肉棒を程よく刺激していく。愛おしそうにヒナミの手を見つめながら、彼もヒナミの蕾を愛撫し続ける。透明で粘着質な液体が優しく動く指先に絡む。
「んんっ……ひぅんっ」
軽く絶頂を迎え、男にもたれ掛かるヒナミ。動かしていた手とは別の感覚。泡立っていた少女のお腹のぬめりが、彼の肉棒へ体重を乗せて刺激する。肉棒はたまらず白濁液を少女のお腹へぶちまけていた。
「きゃっ……熱い……」
お腹にかかる熱い液体。指ですくいながら、ねばねばとした液体を人差し指と親指で遊び始める。好奇心の強いヒナミは、まるでボディーソープみたいだなと思いながらも、男の出したセイエキの感触を指で遊ぶ。
「ふぅ……洗い流しますよ」
「……あ、うん」
男が出したセイエキと戯れているヒナミを、微笑ましそうに見遣りつつ、シャワーで泡ごと流してゆく。身体を洗い終え、湯船へとつかるヒナミ。ローション状のお湯の感触に、変な感じだけど気持ちいい。と、お気に入りの様子。
そんな少女を後ろから抱きかかえるように座る男は、肉棒を背中に当てつつ指先で少女の乳首を弄ぶ。腰までの高さの、ぬるぬるとしたお湯が程よい潤滑剤になり、慣れていない感触もすぐさま快楽へと変わっていく。
「お兄さん……当たってる……んんっ」
肉棒がヒナミの背中の感触をローション風呂越しに楽しみつつ、ヒナミの乳首で遊びながら、ゆったりと愛撫を続ける。モノ欲しそうな少女の期待に応えるように、彼はゆっくりと彼女の蕾へ手を這わせていく。ゆったりとした動きで、焦らすように未成熟な蕾、その膣口へと指を侵入させる。
「ひぅ……ぅうん……あんっ……」
ヒナミの顔が紅に染まる。少女がのぼせないよう、男は浴槽のフチに座りながらバスルームの窓を少しだけ開け、赤くなった彼女を膝の上に乗せる。少女の股下から男の怒張した肉棒が露になる。まるでヒナミから肉棒が生えているよう。彼は意図せず蕾に肉棒を宛がっていた。
「んんっ……これから……これがはいるの?」
「ええ、貴女の中に入ります」
「……あかちゃんのおへや?」
「よく勉強なさっているのですね……正解で……すッ!」
男はまるで貴重な宝石を扱うように、あくまで丁寧にヒナミへ接している。歯を食いしばり、今にも泣き出しそうな表情で、理性と性欲の狭間で抗っている。一度暴れだすと止まれないが故。
「お兄さんつらそう……したいんだよね」
「はい」
「……いいよ」
これでお返しできるんだよね。無垢な少女の呟きに、男は肉棒の角度を高くし反応する。これからする事に対して、怖くないかヒナミに聞く男。ヒナミは男にすくってもらった命だと、だから怖くは無いよ。健気な言葉を吐息と共に嘯く。少女の言葉が本当か強がりかはわからない。だが、彼の肉棒は彼よりも正直に反応する。
「……ピクピクしてる」
ヒナミの蕾、その陰唇に肉棒が押し付けられるかのように当てられる。
「んっ……」
男の先走り汁と、ローション状になっているお湯に塗れた肉棒と陰唇のキス。
「すみません……もう我慢できそうに無い」
はち切れそうな肉棒を、未開花な蕾へ強引にディープキスをさせる。内側を引き裂くような感覚。突き進むように前進する肉棒の先端に当たる膜。
「あ、くっ……」
ヒナミはたまらず辛そうな声をあげる。
「んんっ……はあ、くっ、はぁ……」
例え母親が男とまぐわって性に乱れようと、変わってしまった日常に弱音も吐かなかった少女。それどころか順応しようとするほどには強い少女が、ついに吐露する弱い声。
少々男にも憐憫の感情が芽生えているに違いない。だが、すぐに興奮の材料として消費していくのが彼だ。少女の処女膜。それを一思いに逞しい彼のモノが貫く。
「ッ! うぅぅぅ……い……あぁ……んぅ、あっ、くっ……んっ」
少女が苦しむ仕草を男へ見せる。目尻には涙だろうか、少々濡れており、ディープキスをしている蕾からは、赤いモノが少しだけ流れている。
未開だった膣内は極上の感触。無垢な少女を穢すグロテスクなペニス。奥まで進んだ肉棒は、締め付けてくる膣の圧力に屈しそうになるほど歓喜していた。
「少しの間じっとしています。その間に慣れてください。動きたいので」
身勝手な男の言葉。ヒナミ自身の体重が、彼の肉棒をより深く、深くへと導いていく。逃げ場は無い。そんな少女を後ろから抱きしめるように、しっかりと固定する男。もがくように動くヒナミを逃さないと言わんばかりに。恐らく男にとって、苦しんでいるヒナミは成長過程の幼児のように光輝いて見えるのだろう。我が子の成長を見守る様な目つきで少女を俯瞰していた。
欲望の赴くまま激しく動かずとも、いとも簡単に壊れてしまいそう。壊れてもいいかもしれない。むしろ壊さなければならない。だが、痛みだけを与えるというのは、男の矜持に反する。破瓜による痛みを掻き消すほどの快楽を、いたいけな少女へ与えなければならない。
――それは無垢な少女を手折る者に付きまとう責務。
痛みが我慢できるほどには慣れてきたのだろう。少女が息を整え、振り返りながら男へと静かに語りかける。
「……うごいてもいいよ?」
涙ながらに健気な言葉を男へ伝える少女。徐々に広がる快感と圧倒的背徳感が男の全身を駆け巡る。強引に激しく動きたい。胸の内からあふれ出る衝動を抑えながら、彼はあくまで導くように少しずつ、少しずつ動かす。男の肉棒を記憶させるように、先端でほぐしながら馴染ませようと未成熟な蕾の内側を刺激する。
それは変奏曲のはじまりのように、幼児の歩くような速さでゆっくりと。
外からは見えないが、おそらく未成熟な蕾に包まれている肉棒の先端からは、先走り汁があふれているに違いない。純真無垢だった少女の内部を自分に馴染ませる為に。男は異物である自分の肉棒が、少女へ溶け込む感覚を深く味わいながら、喜びに包まれている。まだ激しく動く事は出来ない。その代わり、ヒナミの中へ深く、最奥へと擦り付けるような動きを時折しながら、ゆったりと進めていく。
「はぁ……んっ、はぁ。んんっ……」
ヒナミにとって、初めて感じる痛みと違和感は怖いに違いない。それは母を失ってしまうかもしれないという、先日の喰種捜査官達に見つかってしまった時の恐怖。先がわからない不明感も感じているかもしれない。後ろから覗き込むように男はヒナミの表情を見ている。歯を食いしばりながら、痛みに耐える表情を見て男は更に肉棒を硬くさせる。
何も知らなかった少女が魅せる、ひとつひとつの仕草が、男の興奮をより一層掻き立ててしまう。痛みに大分慣れてきたのか、ゆっくりとヒナミの視線は繋がっている部分へと向いていく。
「んんっ、はぁ……んっ……お母さんみたいには、できないかもしれないけど……がんばるね」
少女の無垢な瞳は、自身の下腹部を捉えて離さない。膣口から子宮の先端部分まで入っているであろう、男の肉棒。ノックするように子宮口に当たる肉棒の感覚。ぼんやりとした表情で見つめながら、男の肉棒で圧迫されている感触を受け止めている。早めの開花を促された、未成熟な蕾。少女の柔らかな肌を抱きしめながら、懸命に彼の欲望を受け入れようとするヒナミにつけ込むように、彼はこれから愉しむのだろう。
――心の奥底から湧き出る欲望。
――無垢な少女へ自身の遺伝子を孕ませたいという渇望。
――生物の根源から来る衝動。
本来ならば、けっしてこのような少女にぶつけてはいけない。だが、男は純粋無垢な少女にしか食指が動かない。根本から普通のヒトとは感性が違うのだ。男の欲望が少女を満たし、近い将来孕ませる。小さな身体で膨らむ少女のお腹を眺めながら犯したい。そんな早過ぎる欲望すら、彼の中では渦巻いている。
「……大丈夫。もっと動いていいよ」
ヒナミの言葉に感極まり、涙が流れ出そうになるのを我慢しながら、最低な想像をしている男は動いていく。
「んくっ……いっ……んんっ、あっ……ああっ!」
グロテスクな肉棒が少女の内部を蹂躙する。ゆったりとした動きから変わる。膣内の心地よさを感じるためのピストン運動。肉棒が膣の感触で包まれながら、快楽を求め前後する。進む先にある最高の快感を求めて。
「んっ……あっ……はぁ……んんっ、はぁ……」
大きく前後に動かす事はまだできない。まだ男の肉棒に少女が馴染みきっていないから。数少ない少女が感じる場所を、手探りで探しながら奥を突く動き。自身と少女の最適解を求める為の小さなストローク。先ほどまでは、苦しそうだった声だけがバスルームに響いていたが、少しだけ気持ち良さそうな声色が混じり始める。
目尻に涙を浮かべていた少女の表情が和らいでいく。男の感情も揺れ動く。激しく動きたい。だが、まだだ。ここで自身だけの快感を得る為だけに激しく突き動かす者は、ただの二流。一流の無垢な蕾を愛でる資格など無い。それこそ、独り善がりの快楽を求めるならば、街中や公園で適当に少女を犯すか、
性的な知識などひとかけらも知らなかった少女を、一から育み、自身も共に育つ。
そんな者だけが――性の厳父足りえる。
セックスとは、一人でするものではないのだ。共に快楽を育み、昇華していく。そこに至るまでの過程も大切な工程。特に男のお気に入りになったヒナミは、丁寧に育てられている。そこらの少女を犯す時とは訳が違う。自身の快感を得るついでではない。街中で犯す少女が前菜なら、ヒナミはメインディッシュ。
「あ……んっ……んんぅ……」
中から広がっていくみたい。と、小さな声で男へ呟くヒナミ。彼の肉棒がヒナミに馴染んできているのだろう。ヒナミの表情に微笑みが混じるようになった。
ヒナミが自身を後ろから抱きしめて居る男へ振り向きながら、問いかける。
「あんっ……あの……」
「はい?」
「……気持ちいい? うれしそうな顔してる」
「ええ、気持ちいいですよ」
「そっか、よかったぁ……」
男がヒナミを気遣うように、ヒナミも男を気遣っていた。互いが互いの為に動く共同作業。自身で気持ちよくなっている男に、嬉しそうな目、表情、仕草。全てが男を喜ばせる。気付けば彼は背中から無意識に触手を出していた。片目だけが緋色に染まる男の眼。ヒナミは多少驚いた表情に変わるも、今はどうでもいいと言わんばかりに肢体を再び動かし始める。
男は、いい事を思いついたとでも言わんばかりの表情で、触手を動かし始める。
「ひゃんっ……! そこ……きたないよ?」
「貴女の身体に、汚い場所など存在しませんよ」
「あぅ……んっ……」
ヒナミのアナルに、無意識に出していた触手を愛撫するよう擦り付ける。まるでイソギンチャクのような、細長い触手が少女の肛門を愛ではじめる。ローション状のお湯でほぐれているアナルを優しく撫でるのだ。
撫でるだけだった触手が、少女の肛門内部へゆったりと入っていく。すると、少女の声が嬌声へ変わっていく。どうやらヒナミには、
「ああっ……あんっ……んんっ、そこ、きもちいい……っ!」
二つの穴を前後する肉棒と触手。ついに少女が快楽を得るポイントを探り当てた。男の肉棒も呼応するように脈打つ。ようやく、ようやくだ。悦びを感じる場所を見つけた。少女の蕾からローションのお湯ではない、ぬめりが滴りはじめる。仄かに香るヒナミの蜜の匂いが、彼の下垂体を圧倒する。アルコールが回るように、少女の全てに陶酔する。
微笑みから、悦ぶ牝の表情へと変わったヒナミ。子供特有の高い声。応えるように、彼の肉棒が早く、大きなストロークになっていく。気付けばヒナミも自分から動いていた。無意識に快楽を貪ろうと、勝手に動き始める小さな肢体。
触覚、聴覚、視覚、嗅覚。セックスカルテットから男の悦ぶ全てを提供するヒナミ。小さな身体からもたらされる仕草が、膣内が、声が、匂いが彼をより熱くさせる。
「んんぅ……おにいさん……きす……しよ?」
一度ヒナミは抱き合うように姿勢を変えて、向き合う。互いの表情が見える。二人共嬉しそうな顔をしながら、ゆったりと。母親の真似をするように、娘が学び実践し、性の厳父が導く。
「あむっ、んちゅ……んんっ……んー……んゅ……」
求め合うように、口付けを交わす。自然と相手の舌を求め、互いの口内を味わう。もちろん肢体は動きながら。男は丁寧でありながらも、肉棒と触手を大きく動かす。少女からもたらされる感触に酔い痴れる。ヒナミの未成熟だった蕾は花開く。アナルへ優しく前後する触手の刺激、口内粘膜による接触、熱い肉棒から促される少なくない快楽。
粘着質な音がバスルームに大きく響く。口、膣、肛門の三拍子。二人が紡ぐ
少女の下と上の粘膜。口と肉棒が味わう極上の感触。男の熱い欲望が睾丸から上がってくる。尿道から駆け出し、少女の子宮を満たしたいのだろう。限界まで引き伸ばされた快楽の奔流は、解放される
「んんんっ! んっ、あんっ、んんっ……」
蕩けた瞳が男を見つめながら、深い場所へ誘う。もっと、もっとだ。アナルへと進む触手の速度が上がる。肉棒の動きも激しく、口内を蹂躙する互いの舌の動きもより活発に。未成熟だった膣が、男の肉棒をより一層強く締め付ける。そんなヒナミへ我を忘れそうになるほど、男は彼女に枕溺している。
抱きしめあうヒナミの力が強くなる。男の動きも、より激しくなる。火照り、紅くなった二人の肌。互いの全身が激しく震えた。
「んんっ!! あっ、はっ、ふぁ、んぅ、あっ……ふぁああ!!」
「おおおぉおおおおおおおおお!!」
思わずヒナミは仰け反り、口を離してしまう。艶かしい嬌声をあげる少女。愛を歌う雛鳥のような囀り。ヒナミの声に反応し、力強く雄叫びをあげるような声を出す男。まるで二人の心と身体が重なったように、一つになる言葉よりも強い快楽。限界まで溜め込まれた白濁液が、ヒナミの子宮を染め上げるように満たしていく。アナルに侵入していた触手も悦びを表すかのように、白い液体を少女の中に吐き出していた。
あらゆる事を除外した、快感のみを求める行為。難しい事など何も無い。辛く厳しい痛みから、よがるような快楽、そして果て。かつて無いほどの充実感。小さく無垢な少女と、ドロドロになりながら混ざりひとつになる。男は言葉にしないが、自身の生を実感するかのような充実感に満たされていた。
「ふぁ……はぁ……んっ、はぁ……」
「ふぅ……」
二人の全身から力が抜ける。気だるげな、疲労しているような。それでいて、とても満足している互いの表情を見て笑い合う。少々落ち着いたヒナミが男に話しかける。
「なんか、はずかしいね……」
「ええ、少々面映いです」
「あっ……えへへ」
ヒナミが脱力したように男へもたれ掛かる。そっと優しく抱きしめるように支える男。二人は繋がったまま、また笑う。
「お兄さんも気持ちよかった?」
「はい。最高でした。ありがとうございます」
「私で……気持ちよくなったんだよね……うれしいな……」
ヒナミは嬉しそうな表情で、急速に意識を手放す。小さく可愛らしい寝息を立てている少女に、慈愛の満ちた笑みで男は小さくおやすみと声をかけ、バスルームからヒナミを連れ出した。
◇◇◇
情事を終え、意識を失ったヒナミを寝巻きに着替えさせ寝室へ寝かしつけ、満足げな表情をしながらベランダでコーヒーを飲み一服する
笛口リョーコは彼の予想からずれた。彼女にとって男はすがる価値の無い藁ではなく、すがる価値のある藁だったようだ。
彼女は彼が愛情に飢えていると、そう感じ取った。彼が真に求めているモノは愛だと。そんな事実は
ふと、男はベッドで眠っているリョーコを見遣る。あくまで常識の範疇に存在する彼女は、彼の行動原理などわからない。故に、プレイルームですら穏やかに睡眠をとる場所足り得る。
男にしてみれば、たまったものではない。やはり一児の母にもなると、強いのだろう。快楽に溺れつつ、嫌がる感情を露にすらしない。生きていれば必ずやってくる、明日すら不安だっただろうに。本心を隠し彼を利用しようとする、打算的思考が明け透けだった。儚げで、か弱そうな女の強かな一面。
それは
彼女達親子の為に買っていた、ビデオカメラや巫女服、魔法少女の服等は結局お蔵入り。彼は撮影して愉しむ事も予定していたが、使うことは無かった。
男は、リョーコに対して純粋な気持ちで毎日接していた。覗いていたヒナミと共に、性の素晴らしさを感じてほしいと。こんなにも気持ちがイイ事が世の中には存在するのだと。余計な事は考えなくていい。正しい精神が侵される中、自分と同じ熱を宿しながら快楽を楽しむだけでよかった。彼は笛口親子と共に、
そんな男に対して、彼女は快楽の波に飲まれながらも、
そもそも、何故このような回りくどい事をしていたかと言えば、プレイのシュチュエーションの為でもある。少しだけ思考の端には――彼の父親。芳村の一言があるのかもしれないが、それが全てではない。彼は無垢な少女を産んだ存在を、聖母のように思っている節がある。丁寧な扱いはその為。彼は失敗したと、苦い表情でリョーコを見遣ったのはそのせいだ。
男にとって笛口リョーコは、可憐で儚い蝶などではなく、美しいが毒のある蛾なのかもしれない。
「……冷えてきましたね」
飲んでいるコーヒーから連想したのか、彼にしては珍しく男性の事を考えていた。
笛口親子を匿うくらい、男の親である芳村でもできたはずだ。笛口親子を頼むと小さな声で
芳村も一度決断すれば、仲間を救うべく行動するくらい甘く、優しい面がある。そんな優しい彼の息子も芳村の小言には、逆らう気は無いのかもしれない。あるいは20区の面々に己が欲を満たす邪魔をされない為か、彼にしては比較的穏やかな行動だった。
「やはりヤるなら少女に限る」
笛口ヒナミは正に男にとって最高の少女だった。純粋に楽しんでくれていたのだから。
無垢な少女から羽化するかの如く、ヒナミは男の期待通りに開花した。彼はベランダから見える景色を見ながら、少女との情事に思いを馳せる。アレでも男にとって我慢したほうだ。胸の奥に生じた性による衝動を、自身の快楽だけを求めるならば、違うヤり方をしていただろう。相手を気遣う事すら無い。少女が破瓜による痛みで歪む表情を愉しみながら、全力で腰を振っていたに違いない。
だが、彼はヒナミに対して無理をしなかった。
もしヒナミが毎日求めるのなら、常時繋がっていようと男から提案するかもしれない。まるで服のように、ずっと纏わり付かれても彼は大喜びするだろう。トイレで、風呂場で、食事をしている時も、何気なく休息をとっている時でも。何時でも交わり合いたい。
それほどまでに、男はヒナミという少女を大層気に入っているのだ。けして、壊しきってしまわないよう。大切に。大事に。時には厳しく。時には優しく。少女を性的に育て、性の厳父になろうと思っているのかもしれない。彼は子供がやるような純粋な笑みを浮かべ、これからの性活に期待し、股間と思いを膨らませる。
「――――――」
ひとりごちた男の言葉。夕方に似た雀色時の早朝。飛び立っていく鳥達の囀りと共に、雲のようになってたなびいていた。
リョーコ&ヒナミWIN 主人公LOSE 一旦笛口親子戦は終
主人公が
11か12話辺りから主人公のやべー部分の描写が増えてきます。あと取り巻きも。