今日も今日とて
そんな彼のお仕事を邪魔する悪い喰種の集団が現れる。そう、アオギリの樹に所属している喰種達がやってきたのだ。彼を探す為にやってきた訳ではなくただの偶然の遭遇だが。
「この方々確か18区の喰種でしたっけ」
「多分そうよ。貴方を探しに来たわけじゃなく、別の何かを探してて偶然って感じだったけど」
「ふぅむ……」
瓶兄弟という喰種の中では有名なアオギリの幹部がとある目的のついでに12区を訪れた。運が良いのか悪いのか、もう一つの目的だった
いかように強いアオギリの幹部と言えど、彼らとの戦いは分が悪かった。交戦の末、
当たり前のように共食いをしているが、この区以外ではまずあまり見ない光景である。彼や痲ユがよく敵対する喰種を食べているのを見て真似している喰種が居るが、とてもまずいらしい。
「部下に何かを伝えていては厄介だ。18区に出張してきますね。ついでにいたいけな少女が居れば儲けモノです」
「そう……私も後から行こうかしら」
「別に貴女はワタシの配下という訳ではないのですから好きになさってください。では」
12区世田谷には他の区のような支配者は居ない。だが、ただの無法地帯があるだけでもない。
この区に住む喰種達は暗黙の了解のように、
それは何故か。この区に住まう喰種達は我が強い者達ばかりで、本来ならば何者にも指図されたくない者達が住まう。自分勝手な者達しか居ない土地。
それもこれもアオギリの樹という組織が台頭してきたせいである。力ある者でも集団にずっと襲われてはいつか敗北し、従属せざるを得なくなるだろう。それを嫌ってかこの地に流れ着く喰種は並の者達ではなく、誰も彼も一癖ある喰種の世界では名の知れたツワモノばかり。
そんな者達にとってこの12区のあり方は天国のようだった。誰も指図することは無い。男の喰種は好みの女が居たら人間喰種関係なく犯すし、女の喰種は好みの男が居たら犯して食べる。背徳の象徴のような、まるで現代のソドム。誰も彼もが自由で気ままに暮らしている。他の地域や国外から喰種が流れ着くのが一番多い。来る者拒まず、とある存在達に感化され皆気ままに振舞う。それがこの12区の特徴であり、流儀でもあって他の区とはどこまでも違う所だ。
自由だが、とある存在達だけは怒らせてはいけない。
この地に住む古参の喰種達の共通の常識であり、これを破ってはならない。破ろうとする者が居れば古参の喰種達が狩りに行くまである。
それは大抵の喰種捜査官にも言える事で、ある意味アオギリの樹と同等の脅威として見られている事は一部の捜査官達には有名な話だ。男の捜査官が玉無しで帰って来る。女の捜査官はアヘ顔で保護される。それが12区。特殊すぎるその区はある種の治外法権を獲得していた。
アオギリの樹という喰種組織に馴染めない者、組織行動が苦手な者、喰種捜査官と戦う気すら無い者、ただ単純に
「ああ、まだ見ぬ少女達がワタシを待っている」
彼にとってそんな彼らはどう映っているのだろうか。まだ見ぬ少女への想いを欲望と共に呟きながら彼は12区を後にする。
◇◇◇
だが男にとってそんな彼らの都合など、どうでも良い。無垢な少女が居るか居ないか、ついでに瓶兄弟の配下を全滅させよう。そういった塩梅でやってきたのだ彼は。
突如現れた覆面の小柄な喰種に瓶兄弟配下の残党は困惑した。何故ここに、あのお方の兄が居るのかと。どうしてこちらを攻撃してくるのかと。
アオギリの樹の幹部エトの双子の兄、唐突に姿を消しエトから捜索命令がアオギリの構成員達に下されている、その捜索対象の人物が何故。
そんな困惑している彼らに更なる追撃をするかのように、彼は瓶兄弟の配下達を蹂躙していく。男は全て食料に、女は後で使うかもしれないと達磨にしながら触手のような赫子で調教だと言いながら犯している。
その様子を見ていた刃の首領ミザは困惑しつつ恐怖を抱いていた。
急にやって来たどこかで見たことのある小柄な喰種が、瓶兄弟の配下達を攻撃しはじめたのだ。己が配下達に早まるなと言いながら、彼の行動を見る。
まるで象が歩けば蟻を踏み潰すのは当たり前と言っているような、そんな当たり前のように戦いにすらなっていない。レベルが違いすぎるのだ。成人男性が赤子を殴る蹴るしているかの如く、
あまり彼を直視できないミザは、実は人間の喰種捜査官かと思ってしまうが、人間は素手で喰種を殴り倒せないし、触手のような赫子で女性喰種を犯して白濁液まみれにしたりしない。その様は殺戮と侵略をもって、一族のイメージを変えようと奮起していた彼女が見てもおぞましい。思わず目をそらすほどに。
アレが――王と並ぶものと呼ばれる者、その力の一端。
「うーむ。持って帰るにも沢山ありすぎてめんどくさいですね。
蹂躙し終えた彼がひとりごちる。
「あ、あの……」
「おや? 貴女は先ほどまでこの方々と戯れていた……」
「良ければ私達を貴方の傘下に……」
「ほう」
刃の首領、草刈ミザは心が折れていた。先ほどまでの彼女ならばこんな言葉はけして吐かなかっただろう。だが、目の前で起こった蹂躙劇を思い出せば出すほど彼女は彼女達は眼前の小柄な覆面の喰種には逆らってはいけないと、生命の本能とでもいうべきモノが警鐘を鳴らす。
コレはいけない。コレは駄目だ。この目の前のバケモノに攻撃してはいけない。背筋に氷が刺さったような感触が彼女達を蝕む。故に彼の独り言にのっかるように自然と言葉が出てしまったのだ。そんな彼女を刃のメンバー達は責める事は出来ない。
自分達が首領だったとしても、目の前のコレはそう判断せざるを得ない存在だと思った故に。
「だ、だめですか? 小さい私達じゃ……」
「いや、素晴らしい。ワタシは小さい子が大好きでしてね、歓迎しますよ」
「あ、ありがとうございます」
恐怖で表情が引き攣るのを我慢するミザ。出来うる限り柔らかい表情、丁寧な言葉遣いで彼に対応しなければならない。少しでも不快に思われそうな表情や敵意、害意など向けてはいけない。
「では、一つお願いを聞いてもらっても良いですかね」
「……はい」
おそらくその覆面の下には下卑た笑みを浮かべているのだろう。恐怖でまともに彼を直視出来ない完全に萎縮しているミザ達にはわからないだろうが、彼は最初の命令を下す。
「貴女が欲しい」
「へ?」
「単純に貴女を抱きたいというお願いですよ。貴女はワタシの好みです」
「えっ……あ、え?」
「駄目ですか?」
「あ、はい。私で良ければ……お相手いたします……」
蹂躙劇を繰り広げた彼らしい要求と言えば要求なのだが、ただただ自分を抱きたいという命令にミザはほっとする。彼女は最悪この場で一族ごと葬られるか、良くて一族まるごと犯される事すら視野に入れていた。
ほっとすると同時に少々頬が赤みがかる。ストレートに好意を寄せられれば誰だってそうなる。ある種のつり橋効果もあるかもしれない。
「さて、ついでに貴女の部下にそこの玩具になりそうなモノを持って帰ってもらいましょう」
「はい。わかりました……お前達」
ミザの号令で刃の者達が彼の蹂躙し終え出来たモノを回収しに動く。彼も自分で気に入ったモノを持ちながら、恐怖と羞恥心とで揺れ動くミザと共に12区へ帰っていく。
◇◇◇
縄張りに戻り、ミザの配下達を適当に彼が管理している廃マンションの部屋に割り振る。そうした雑事を終え、ミザを引き連れながら自分の部屋へと入っていく。
「ふむ。どうやら痲ユは食事に出かけているようだ」
「……?」
痲ユという単語から女かと想像するミザ。
「ああ、結構な頻度でワタシの部屋に来る
「あ、いえ……」
顔にでてしまっていたのだろうかとミザは恥ずかしげに俯く。
「さて、覆面をしたままではキスもできませんね」
「……あっ……綺麗……」
覆面を脱ぐ彼。その覆面の下は緑色の長い髪が広がっていて、とても整っている。見る者が見ればとある女喰種と瓜二つだと言うかもしれない。だが、細身ながらもがっしりとしている身体に彼の股の付け根にある存在感溢れる怒張したイツモツを見れば彼が男だとわかる。
綺麗という言葉にありがとうと返す
「どうです、大きさ長さと自信を持っているつもりなのですが」
「……他の人のを見たことが無いので……でも大きいです」
「ワタシがはじめての男ですか。嬉しいですね」
「ふふっ」
緊張していたミザをほぐすように、彼は嬉しさを表現するかの如くペニスをプラプラと振り子のように動かす。緊張の糸が途切れ、つい笑ってしまうミザ。
その様子を見て、頃合かと彼はミザと軽い口付けを交わす。情事がこれからはじまるのだ。
「……あ、あの! 優しくしてくださいね」
「はい。お任せあれお姫様」
彼はおどけつつ優しくキスをしながらミザの淫靡な花へと手を伸ばし前戯をミザへ施す。
ミザは他人に触られるのが初めてだが、こんなにも気持ちの良いモノなのかと感心しながら感じていた。彼女の花から蜜が溢れ始める。
「……あの」
「はい?」
「私にもさせてください」
「ああ、ではよろしくお願いしますね」
攻守交代。緊張がほぐれ、普段の彼女の地が出てきたのだろう。誇り高き彼女がなされるがままというのは彼女自身が許せない。このバケモノに一泡吹かせてやろう。そんな可愛らしい反抗がはじまる。
「んんっ……はぷっ……じゅぷぷっ」
彼女にとってはじめての男根を咥えるという行動。初々しい彼女の舌技は稚拙ながらも、気持ちの篭っている丹念な舌使いで、咥えられている彼も満更ではなさそうだ。
「んっ……じゅぶ……」
「良いですよ。その調子でお願いします」
「ふぁい……じゅぶぶっ……んはぁ……んじゅ……じゅぷっ」
まだ余裕そうな彼に少々ムカっとしたのか彼女のフェラは激しさを増した。激しく肉棒に吸い付く音が部屋に響き渡る。
経験の無いミザが勢いよく肉棒に吸い付き搾り取ろうと一生懸命奮闘しているさまはとても可愛らしい。これには彼もお手上げだ。
「……そろそろ出そうです。受け止めてくれますか?」
「んじゅ……じゅぷ……」
彼は優しく己がペニスに吸い付くミザの頭を撫でながら語りかけるが、彼女はしゃぶるのに夢中で聞いていないようだ。
「……駄目だ、出るっ!」
「じゅぷっ……んんっ……ん゛ん゛ん゛っ!!」
ミザの口内を彼の欲望が駆け巡る。しゃぶる事に夢中になっていた彼女は突然口内を蹂躙する彼の欲望に驚きつつも、勝ち誇ったような表情で彼に向かって言葉をかける。
「っはぁ……この勝負は私の勝ち……」
「ん? ああ、すごいですね。はじめてなのに素晴らしいフェラでした。ありがとうございます」
蕩け切った目で私の勝ちだとドヤ顔を披露するミザ。彼のペニスからまだ溢れてくる精液を舐めとりながら口の中がぬるぬるだと彼に訴えかけるさまはとても淫靡で美しい。
頑張りましたねと褒めながらミザの頭を撫でる彼の表情はとても優しいモノで、その表情からかミザはこんな綺麗な表情を見れたのなら頑張った甲斐があったと惚けていた。気付けば彼女の花から蜜の洪水が起こっていた。
そろそろ頃合だろうか、彼は落ち着いたミザへと語りかける。
「さて、これからが本番ですよ」
「あっ……そうだった。もっとすごい事これからするんだよな」
「ええ、よろしくお願いします」
「あ、こちらこそ」
リラックスしているのか口調が普段のモノへと変化したミザ。
彼はミザに自分で入れてみてくださいと命令する。ミザは恥ずかしがりながらも了承し、ベッドで寝そべりながら待ち構える彼の上へと跨った。
彼の上に跨りながら、一度欲望を出したのにも関わらず大きさを維持している彼の肉棒をぎこちない手つきで自分の秘部へと宛がう。
ゆっくり、ゆっくりと肉棒が蜜溢れる彼女の中へと挿入っていく。僅かな痛みをともないつつミザは彼と繋がった。
「んー……はじめては痛いって聞いたけど、そこまで痛くない」
「個人差がありますからね」
「そうなのか」
少々挿入する時に不安げな表情をしていたのは痛さを警戒しての事だった。彼女が思ったよりも破瓜の痛さは無く、どちらかと言えば気持ちが良いその感触にミザは酔い痴れている。
ミザと男の媾合がようやくはじまるのだ。彼は早くその小さく可愛らしい肢体を犯し貪りたい。そんな彼の本心や欲求を隠しながら彼女の身体を気遣うのだった。