あくる日の朝、男は用事があるらしく、早朝早々からリョーコを起こす。
食事は冷蔵庫にあるモノでも、食べてくださいね。部屋にあるモノは、好きに使ってくれて構いません。そう言い残し、彼は部屋を後にした。慣れぬ環境での就寝だったが、リョーコは何故か熟睡できた。久々に身体を思いっきり、動かしたからだろうか。そう言えば昨日より、身体の調子がいいような気がする。
朝食を起きて来たヒナミと共に食べる。ヒナミもよく眠れたのか、元気そうだ。食後、好きに使ってくれていいと言っていたのだ。好きに使わせてもらおう。リョーコはヒナミと共にシャワールームへ。
履いていた下着が、昨日の出来事が現実だと認識させてくる。彼女は、顔が火照っていくのを感じた。かぶりを振り、備え付けられた洗濯機へと放り込む。
シャワーを浴びた後、着替えを終えてから、洗濯機に放り込んでいたモノを取り出し、ベランダで洗濯物を干す。手伝いをしてくれる娘と共に、ベランダから見える風景を眺めながら考える。このマンション、外装はともかく、内装はとても整っている。あえて、そうしているのだろうか。
「海外旅行してるみたいだね、お母さん」
「ふふっ、そうね」
洗濯物を干し終え、ヒナミに本を読み聞かせる。日頃から行なっている、欠かせない習慣だ。娘の為でもあり、リョーコ自身の復習にもなる。ゆったりとした日常を過ごしながら、近所付き合いもきちんとしなければ。そんな思考に至るリョーコ。
昼頃、ヒナミと共に近所に住んでいる者達へ、挨拶回りをする笛口親子。マンションの住民達は、喰種であったり、人間であったり、人種国籍も様々。だが、周囲の住民は皆、笛口親子と同じシングルマザーだった。
「あー、あの人に捕まっちゃった系? まぢヤバイ。チョーうけるんだけど」
「あのおにいちゃん、わるいひとじゃないよ?」
ふと気になり、事情を聞けば自分達と同じように、元々住んでいた場所を追われて、ここに辿りついたらしい。あの男の事を自分よりも知っているかもしれないと、リョーコは遠まわしながら聞いてみるも、彼を否定する言葉は出てこない。それどころか、母親が馬鹿にしたように、リョーコを指差して笑っている。女の子も、わるいひとじゃないよーと笑顔をみせる。
考え込むリョーコ。きもちいーこと、いっぱいしてくれるからすきーという、女の子の声は、ケタケタ笑う母親の声にかき消され、リョーコの耳に入らなかった。
挨拶回りを済ませ、ヒナミと共に、自分達が居候している、マンションの一室へ戻る。
思い違いなのだろうか。リョーコには、わからない。
夕方、今更ながら電気が通っている事に不思議に思いつつも、部屋に備え付けられている、大きくて高そうな液晶テレビのスイッチをつける。テレビ番組をヒナミと観つつ、彼の帰りを待つ。
夜、男が帰って来た。ヒナミは寝室で眠っている。彼はお土産のように、包装に包まれたゴシック調のロリータスタイルなメイド服と、ニーハイソックスをリョーコへ渡す。
今日のコスチュームはこれで、お願いします。そう言いながら、少年のように目を輝かせ、楽しそうにしている彼の本心は、どんなモノなのだろう。
「今日はもっとハンデを差し上げましょう。ワタシは貴女に触れません」
「えっ?」
昨日のように重なり合い、互いに性器を弄りあって勝負する気で居たリョーコは、思わず困惑の声を彼に漏らしていた。
「ただし、今日は場所を変えます」
「?」
男に渡されたゴスロリメイド服に着替え、プレイルームへと行くのかと思ったら、今日は違うらしい。ヒナミの寝ている寝室へと連れて行かれる。薄暗い部屋で、少女の寝息だけが響く。
「あの……んぶっ」
ヒナミのそばに座れと言われ、座るものの、異議を唱えようとしたリョーコの口を塞ぐように、男の肉棒が彼女の口内にねじ込まれる。声を出すと娘さんが起きてしまいますよと、小声でリョーコに囁く。
ちゅぷぢゅぷと、小さくいやらしい音と、すぐそばで眠っている娘の寝息を聞きながら、リョーコは男の肉棒をしゃぶる。丁寧に、時には激しく。勝負に勝たなければ、今日勝たなければ、もしかしたら、この勝負が終わってしまうかも知れない。
賭けの勝負は男の匙加減で、いつでも終わらせられる状態なのだ。勝たなければ。娘を守らなければと、口内で暴れる男の肉棒を、しっかりと咥える。
ふと、男の様子をリョーコは確かめる。先ほどまではリョーコの姿を堪能していた男。いつのまにかヒナミの寝顔にご執心のようだ。男の態度にリョーコは少々ムッとする。こちらに集中して欲しい。
行動で示すように、静かに激しく、首を動かしながら彼の肉棒を刺激する。気付けば男も自分で腰を動かしていた。目線だけはヒナミに向けて、リョーコの頭を掴み、乱暴に肉棒を彼女の口内へと突き入れる。
「んんぅ!? じゅぷ、んん゛っ……じゅるじゅる、んくっ、じゅぅぅぅ、じゅるじゅる」
男は自分勝手にリョーコの口内を犯す。まるで寝ているヒナミに、見せ付けるかのように。肉棒から熱いモノが、リョーコの口から喉へと流れる。大量に吐き出されるセイエキを、寝る前に水を飲み干すように、静かに彼女は飲み込む。
「んぐっ……んぶっ……んはっ、はぁ、はぁ……」
触れてしまいましたし、先にイってしまいました。今日は貴女の勝ちです。では、また明日と、男は放心しているリョーコを置いて、寝室を去る。彼女の、厚い氷壁で囲われた理性を溶かすように、下着からあふれ出る、熱された蜜の存在を無視して。
カーテンの隙間から差し込む月の光が、リョーコの口元にある、飲みきれず溢れたセイエキを照らし、艶かしく輝かせていた。
◇◇◇
3日目。
初日と同じように、重なり合って性器を弄り合う。結局彼女は先にイってしまった。足りない。物足りなさを感じる身体に、リョーコは驚いた。自分の身体は、どうしてしまったのだろう。彼女は思い悩む。
4日目。
男は、またヒナミの寝ている寝室で、肉棒をリョーコに咥えさせ、勝手に口内射精して去っていく。口に含むセイエキを飲み干しながら、何かが無意識に芽生えていると感じる。リョーコは罪悪感に揺さぶられるも、火照っている身体には嘘がつけなかった。
5日目。
また、初日と同じように弄り合い、リョーコは負ける。やはり、彼は強い。彼女は彼の、性的強さを再認識する。半勃起でも大きなアレを、自分の膣内に挿入したらどうなるのだろう。彼女はそんな妄想にとり付かれては、かぶりを振る。熱く焦がれる心を隠す。心を日常の色から変えようとする、見えない意志から逃れるように。それでも蝕まれてゆく精神。
――蜜壷から流れる蜜は、侘しげに、こぼれゆく。
6日目。
男はまた、リョーコの口腔に、勝手に射精して部屋を去る。
ヒナミが寝ているそばで、リョーコは口内に残る、彼のセイエキを指ですくう。自身の花園へ塗り、火照るアソコを慰めはじめた。しかし、彼女は自分の指ではイけなかった。
7日目。
リョーコは男と、弄り合うのが嬉しくなってきていた。男の肉棒が彼女の口内に馴染んできている。また、リョーコは負けてしまったが、彼女は悔しさよりも、もっと快楽を貪りたいと、性に貪欲になっていた。
8日目。
「あっ……」
「どうかしましたか?」
「……いえ、おやすみなさい」
「はい、おやすみなさい」
リョーコは寝室から出て行く男に、行かないでと声をかけそうになる。
男が部屋から去っても、おさまらない火照った身体を、彼女はひとり慰める。ヌチャヌチャと淫らな水音を鳴らし、娘が起きないよう控えめに。秘部を男の出したモノで塗り込みながら、指を
彼の温もりが無ければ――独りでは。
――男によって調律された
9日目。
リョーコは朝起きてから、洗濯物を干しながら悶々としていた。昼間、娘に心配されるほど、彼女の様子はおかしいようだ。そんな悶々とした時間を過ごし、夜、待ちきれないと言わんばかりに、男の肉棒に飛びつく。最早、当たり前のように、彼の肉棒を咥える。男の手マンにより、ようやくイけた。リョーコの表情は、とても晴れやかだった。
10日目。
リョーコは喉の奥まで、彼の肉棒を飲み込めるまでになった。彼女は、口に肉棒を突っ込まれるだけで、感じるようになる。まるで口が性感帯になったかのように。セイエキの味が美味しいと感じるようになった彼女。下着からにじみ出る、蜜の量が滝のようになっていた。
11日目。
男がリョーコの蜜壷を、はじめて舐める。彼の舌技に、たまらずリョーコは絶頂した。もっと肉棒を味わいたかったのに。自分の力で彼の肉棒から、欲望を吐き出させたかった。彼女はその日、失意の中過ごす。
12日目。
喉奥に出されては、後で自分を慰めるのに使えないので、リョーコは男にセイエキをかけて欲しい旨を、最初に伝える。男は楽しそうに、リョーコの顔にセイエキをかけた後、寝室から去る。リョーコは再び、彼のセイエキを使って自慰に耽るが、やはりイけない。彼の指からもたらされる感覚、肉棒の感触が忘れられない。興奮がおさまらない。
「欲しい……」
彼女の呟きが、蜜と共に自然とこぼれる。昼間は娘と日常を、夜は男と背徳を――背徳と日常、二つの空の下で彼女は探していた。自分が真に求めるモノを。
――オペラの幕が上がるように、彼女の気持ち、その幕が上がりはじめる。
13日目。
とうとうリョーコの理性が、固い氷壁だったモノが、薄氷のように、彼女の欲求と共に熔解する。かすかに残っていた、亡き夫への想いから解き放たれるように。自分から挿入して欲しいと、男へ懇願するまでになっていた。
「言葉ではっきり伝えてくださらないと、わかりませんよ?」
「ここに……私のおまんこに、あなたの太くて大きなチンポ……奥まで、お願いします」
恥ずかしい言葉を、蜜と共に吐露しながら、
リョーコは何の戸惑いもなく、寝そべる彼へと圧し掛かるように迫り、肉棒を握って自分の蜜壷へと導く。いやらしく求める未亡人の姿に、彼も興奮しているかのようだ。
「はぁ、はぁ、んんっ、あっ、すごっ、おっき、あっ、はぁ……んんーーーッ!」
夫が亡くなってから、いつぶりだろうか。彼女の蜜壷が、肉棒の侵入を許す。ながらく閉ざされていた花園は、今再び開園したのだ。
「んっ、んぁ……はぁ……んんっ」
リョーコの花園から、あふれ出る蜜が示すように、彼の逞しい肉棒をたいした抵抗無く、淫らな水音と共に迎え入れた。彼女は挿入しただけで、軽く絶頂を迎える。
どこか挑戦的な表情を浮かべる男。リョーコは、そんな彼の様子を見下ろしながら、深く、より深くへと肉棒を自分の膣内へ導いていく。
「あんっ、これよ……これが欲しかったの……」
恍惚な表情を浮かべ、リョーコは満足げだ。丁寧な口調はどこへやら、彼の肉棒から伝わる熱と脈動に、久しく忘れていた感覚に身をよじる。逞しい肉棒が深く入り込む。その度に彼女の膣壁が蠢くように震える。久しぶりの刺激にリョーコは、悶えるように身体を動かす。
「はぁ、んんっ、ひああっ! んんっーー! これ、これがいいの、あんっ、ひああぁっ!」
肉棒が深い場所に入り込む度に、彼女の嬌声が部屋に響く。春の訪れを知らせる、
「あっ、んんっ、おっき、いいっ! んんっ、すごく、いいのっ! あんっ」
雪のように白い肌を、ほんのり赤く染めながら、淫らに狂う姿も美しい。それは妖艶な蛾の妖精が、快楽という炎に飛び込むようだ。
「子宮っ、子宮に、あひっ、あたるのっ! ひいんっ!」
全身に響き渡る快楽は、リョーコを狂わせていく。勝負の事など、最早忘れているだろう。淫らに踊るリョーコに、気を良くしたのか、男も腰を動かして応える。
「あふっ、んんっ! 動いてっ、くれるのねっ、嬉しいわ……ひんっ、ああんっ!」
すっかり蕩けた表情で、夢中で快楽を貪るリョーコ。彼女は突き上げられる度に、艶かしく悶える。そこに、かつてあった儚さは無い。男は儚い
「セックスってっ、こんなにも、んんっ、気持ちの良いっ、ものっ、だったのねっ!」
燃え上がる彼女の興奮に応えるように、彼女の花園からは蜜が止まらなくなっていた。男が激しく動かずとも、彼女は
「頭の中っ、まっ……しろっ、ふぁ……あっ! んんっ、あんっ!」
まるで脳まで蕩けてしまっているかのように、隣の部屋で娘が寝ているのにもかかわらず、嬌声を抑える素振りさえ無い。汗に濡れながら、園児服を纏い、必死に腰を振り続けるリョーコ。傍から見たら、まるで彼女が
「ひっ、んひいぃ! あっ、くるっ、あぁんっ! くるのっ、ひあぁああ!!」
強烈な快楽に襲われたリョーコは、大きな嬌声と共に身体を震わせ、絶頂を繰り返し味わっている。リョーコは眩暈に似た恍惚感に
少し開いているドアから覗き込む。小さな瞳に気付かないまま、彼女は再び男を犯すように、動き始める。
笛口リョーコは、再び男とまぐわう。まだ彼がイっていない。あれほどの快楽をもたらせてくれた彼に、返さなければ。自身の身体を使って、イかせてあげたい。熱を帯びた、淫らな気持ちに彼女は包まれていた。
圧し掛かるようにリョーコは、男へ顔を近付ける。
「ねぇ、キスしましょう?」
そう言いながら、リョーコは男と唇と唇を合わせあう。リョーコと男は互いの唇を味わいながら、次第に口内の感触を求め始める。舌を絡ませながら、彼女は時折軽く痙攣する。
「んっ、んちゅ、あふっ、ん……はぁ、ちゅ、ちゅっ、んふっ、んちゅ」
互いの口内の感触を味わいながら、舌と唾液が絡まりあい、ただでさえ熱かった彼女の膣内が、更に燃え盛るように熱くなる。膣壁が連動するように、細かくリズムを刻んでいく。
「んぷっ、ちゅぷ、ちゅっ。んゅっ、んっ、はぁ……あんむっ、んぅぅぅ、じゅるっ」
いとおしげにリョーコと唇を重ね、男もリョーコの口内を味わいながら、彼女の舌の動きに合わせていく。顔と顔が触れ合う距離。淫らに輝く彼女の目が、更なる快楽を欲している事に気付くのは、誰であれ容易だ。
下の口が蕩けているように、上の口も満たされたいのだろうか。リョーコは舌を伸ばして、男を己の唾液で濡らしていく。彼も彼女に合わせ、ゆっくりと、舌を動かしながら唾液を絡ませていく。口腔膜で遊ぶように、互いの唾液を味わいながら、粘膜の感触を楽しむ。
「あむっ、んっ、じゅる、むちゅ……んちゅっ、はぁ……んむっ」
男は上の口に集中し、踊りをやめたリョーコに対して、下の口も同時に責めてやろうと、悪戯っ子のような
「んんっ!? んっ、んぅ、んふぅ、んんっ、んんんっ!」
突然の男の責めに、少々驚いたものの、上も下も強弱をつけながらリョーコは絡み合う。舌を絡めあい、いつの間にやら手を繋ぎながら、花園からあふれ出る蜜で肉棒を咥え、ゆっくりと腰を動かし始める。
リョーコの身体が痙攣する。一瞬、男の手を握る力が強くなり、恍惚な表情を浮かべ、力が抜けていくかのように、彼女の身体が弛緩していく。また絶頂を迎えたようだ。
弓なりになりながら、隠す気など更々ない嬌声をあげる。彼女は嬉しそうに、快楽の余韻に浸っている。唇と唇が離れ、彼に寄りかかりながら、彼女は荒くなった息を隠さず吐いている。
「気持ちよかったですか?」
「はぁ……はぁ……んっ、んんっ、はぁ……」
男の質問にゆっくりと頷くリョーコ。
また、イかされてしまった。己は何度も絶頂を味わっているのに、彼の熱い肉棒から、今日は一度も欲望を吐き出させていない。また、負けてしまった。何度目の敗北だろう。悔しい。やはり自分では駄目なのだろうか。賭けなど最早どうでも良い。女として、認めたくない。
かぶりを振りながら、リョーコは息を整え、再び交わろうと起き上がる。再び快楽を貪ろうという所で、彼女は部屋のドアが少し開いている事に気付く。
「はぁ……はぁ……あら?」
リョーコは不思議に思い、誰かまた覗いているんじゃないかと、彼に断りを入れてから、ゆったりとした動きでドアへ近付いていく。何やら粘着質な水の音がドアの外から聞こえてくる。やはり、誰か居る。確認する為にリョーコはドアをゆっくりと開ける。
ドアの向こうで、いやらしい水音を立てていた正体は、ずっと、二人の肉欲の宴をドアの隙間から覗いていた、笛口ヒナミだった。
「……ヒナミ?」
「あっ、お母さん……」
寝巻きを脱いでショーツをずらし、母親と男のまぐわいを見ながら、夢中で慰めていたヒナミ。
ベッドで座りながら、彼女と同じように、ヒナミの痴態を見ているだろう男。リョーコは彼に、どうしようか聞こうと振り返る。すると、自分と交わっている時よりも、高い角度でそそり立つ、怒張した肉棒を目にし、ああ、やはり。ヒナミでなければ駄目なのだろうと、納得する。
爛れきった脳内で導き出した答え、それは――
「ヒナミ。お母さんと一緒に、この人にお礼しよっか」
「ふぇ? あっ……」
リョーコは、どこか吹っ切れた表情でヒナミを淫らな宴へ
ヒナミは、母親の誘いに気付いていない様子で、怒張している男の肉棒をまじまじと見つめる。怒張する肉棒の鈴口から、
彼女は毎晩、母親と男の淫らな音、声を聞いていた。
男のマンションで世話になったその日から、少女は毎晩母親の痴態を、うっすらと目を開けながら見ていた。毎日母親に本を読み聞かされながら、様々な知識を学ぶように、毎晩母親から性の知識を学んでいたのだ。
母親が、口内に出された男のセイエキを指で拭い、愛おしそうに見つめながら、自分の花園へと指を持っていき、乱れる様を、彼女は2日に一度学ぶ。
いつしか、隣の部屋から漏れてくる嬌声に誘われるように、無垢な少女は、身体が火照るのを感じた。どうすれば治まるのだろう。母親のようにすれば良いのだろうか。素直な少女は、母親の行動から火照る身体を治めるすべを学習した。
知らず知らずの内に、彼女は大人への階段をのぼり始めた。自慰という
男の人の肉棒をああやって咥えるのが、そして白い液体を出させ、口に残った白濁液を使って、自分を慰めるのが普通だと。ヒナミは間違った常識を学んでしまう。
流石に誰彼構わずに、そうするとは思っていない。命の恩人にはこう返すのだと、火照った身体はこう慰めるのだと。母親は身をもって教えてくれたと、ヒナミは思っている。
そして今日、好奇心が強いヒナミは、嬌声が聞こえる部屋を覗いている所を、ついに母と男に見つかってしまったのだ。
気付けないまま、こっそりと植えつけられた、情欲の種。それが今、芽を出そうとしている。
――目と目が合う。彼は純粋な子供のように、目を輝かせていた。
男の瞳と母親に