修学旅行2日目の夜。
今日の春人はかなりお疲れ気味だ。
それもこれも僕に群がるビッチ共の荷物持ちさせられたからだ。
しかも僕の荷物も勝手に渡しやがって……。
と、軽くドス黒い殺意が湧いてくるが、春人の笑顔で癒された。
やっぱり春人は偉大だと思う。
そんな春人に今日は僕の欲を後回しに恩を返したい。
「春人、今日はほんとにありがとう」
「なんだよ、急に」
「急にじゃないよ。 僕らの荷物重かったろ?」
「なんてことねーよ。 親友だろ」
なんでもないはずないのに、親友だからと言ってなんでもないように振る舞う春人。
当然、そんな格好いいとこに今にでも襲いたいけど、今日は我慢だ。
まだその時じゃない。
「でも……そうだ! 今日は僕がマッサージでもするよ。 お礼に」
「別にいいよ」
「筋肉痛になるよ」
「多少鍛えてるから」
「マッサージ、させて?」
「……はい」
ちょっと、ちょっとだけ凄み効かせてしまったけど、これも春人が明日筋肉痛の被害に合わない為と自分の心に言い聞かせる。
春人にうつ伏せに寝かせ、肩から背骨、腰に沿って力を込めて圧していく。
グッグッと圧す度に、春人は「んっふっんぐっ」と艶のある声を漏らす。
その声が昨日の夜のあの出来事を連想してしまい、今夜は襲わないと決めたはずの僕のペニスは早くも臨戦態勢。
これはヤバイと、気を紛らわす為に春人へ声を掛ける。
「その様子じゃ結構堪えてるみたいだけど、気持ちいい?」
「んんっ、お、おう、最高」
春人の言葉に心が温まり、臨戦態勢になってたペニスも幾分落ち着き始めた時、ゴリッと春人の太股の中心辺りからそんな音が聞こえた。
当然、そんな音を響かせた春人は「んぉおう!?」と声を上げ、僕はやらかした!?と若干焦りながら春人に声を掛ける。
「だ、大丈夫!? 痛かった!? 痛かったよね!?」
「い、いや、ちがっ……なんか凝ってた部分にダイレクトにぶち当たって痛かったけど、痛気持ちいい感じだったから!!」
さすさすと春人の太股を撫でながらごめんなさいと言うが、春人は逆に気持ち良かったと言ってくれた。
春人は優しいから謝る僕を庇ってるのかと思ったけど、春人の目にそんな感情が見えなかったので、本心からと察して僕はマッサージを続けた。
さっきのような事がないように無心に、春人の為に、心を込めて春人の体から凝りという凝りを解しきった。
全てを終えて、春人を見ると完全に寝に入ってた春人に昨日のようなムラッ気が今更ながらに沸き起こるが、、、
「春人を仰向けにしたら起きる気配がする。 でもうつ伏せのままだと昨日のように出来ないし、、、」
自慰で慰める? 隣に春人が居るのに?
そう言えばと、春人の鞄に目が行く。
あの中には昨日と今日の春人の下着があると、頭の中で過ってはいやいやと頭を振る。
本人を目の前に本人の下着でやるとか、虚しいだけだし!!
「~~~~~~~っ!!」
寝相で仰向けにでもなってくれたらと思う自分が居る反面、今日は春人を労う日と抑制する自分がぶつかり合い。
なんとか、抑制する自分が勝った。
故に今日は大人しく寝ようと自分の布団へ入っていった。
「でも、生殺しなんだよねぇ……」
と、自分の本心がこぼれたのを僕は無視した
自制心が効いている奏くんが好きです