アヘーンジュルンポビュルッポビュッポビュルビュルレロレロ濡れ濡レーン 作:宇宮 祐樹
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「……おにい、ちゃん…………?」
夜闇に響く声に帰ってくるのは、静かな彼の寝息だけだった。
いまユニコーンが横たわっているのは、幅の広い、いたって普通のベッド。けれどそこにはユニコーンだけでなく、男と女の入り混じった臭いが、彼女を包み込んでいた。
吐息はふたつ。一つは熱のある小さなユニコーンのものと、もう一つは彼のもので。
「寝てる……?」
ユニコーンに覆いかぶさっている彼が、応える事は無い。けれどその腕はユニコーンの小さな体を優しく抱きしめて、離そうとはしなかった。
――合意である。むしろ、ユニコーンからそう願ったのだ。
長い時間というのは、全てを変えていった。それはユニコーンという艦船も例外ではなく、彼女の指揮官への気持ちというのは、確実に変貌を遂げていた。
大好きな彼と、一緒に居たい。大好きな彼と、夜を共にしたい。
ユニコーンの心にあるそれはどろどろとして離れないもので、けれどそれをユニコーンは拒絶することはなかった。むしろ、それに動かされている自分自身が、満たされているとすら感じていた。
「……起きない、よね?」
けれど、指揮官はそうでは無いようだった。たとえユニコーンが求めようとも、彼がそれに応じるという確証も、あるわけがなかった。今こうしてベッドを共にしながらも、何もされていないのが確たる証拠であった。
それでは彼女は満たされない。満たされるはずがない。もう、彼女を満たしてくれるのは彼でしかなかった。一人の女として見てくれることで、初めてユニコーンは満たされるのだろう。
けれどそれはユニコーンの我儘で。叶う筈のない傲慢で。
だから。
「……ごめん、ね、おにいちゃん…………」
自らを慰めることでしか、今のユニコーンが満たされることはなかった。
まだ年端にも見たないような細い腕が、するすると自身の体をなぞっていく。男らしい、肉のついた腕にしっかりと抱かれているユニコーンは、その頭を媚熱で焦がされながら、肉付きの薄い両足へとその手を伸ばして、
「ん……ぁ、……」
小さく洩れる声が、夜闇へ溶けていく。
ぬらぬらといじらしく液を垂らしている秘部は、ユニコーンの細い指を滑らせ、そのたびに小さな体へ刺激を走らせる。その手付きは初めてのものではなく、寧ろこの状況に慣れているもののようで、ユニコーンは指揮官に抱きしめられたまま、自らの性器を必死に弄るのであった。
「……お兄ちゃん……っ、は……んっ」
小さく身を捩らせながら、薄い唇が彼の名をつむぐ。その声はゆっくりと、高くなる快楽によって途切れ、しかしながらその熱は収まる事を知らなかった。
陰核を擦りながら、白いシーツの上でユニコーンが足を動かす。何かから逃げるようなその動きは、けれど指揮官を目覚めさせることはない。その目覚めない彼の元で、ユニコーンは一人快楽を求めるのだった。
「もっ、と……ぁ、……ん、くぅ! ……っ」
潤う瞳をぎゅっと閉じながら、細い指で蜜壺を掻き回す。小さな嬌声には水音が混じり合い、彼女の指をとろとろとした液体が濡らし始めた。
快楽がユニコーンの中で暴れていく。その名前を口にするたびに、ユニコーンの頭が溶けていく。
「……、ごめん、なさいっ……おにい、ちゃん、……っ」
その言葉とは裏腹に、右手の動きはだんだんと激しさを増していった。伝えられない想いのままに指を動かし、その秘裂からは蜜を零していく。
「っは…………ん、あっ! ……おに、ぃ、ちゃん……っ!」
体の動きは激しくなり、そのたびに彼の腕がユニコーンを締め付ける。その押し付けられるような、彼に縛り付けられているような感覚が、ユニコーンの心をより一層昂らせた。
けれど彼がそれに気づくことはない。否、気づかないからこそ、彼女は一人、彼の腕の中でその名を切なく呼び続けるのだ。
「……お兄ちゃん、ユニコーン、っ……我慢、できなく、て……!」
親指で陰核を強く潰しながら、その小さく収まった腰を強く跳ねさせる。快楽は何度も彼女の身体を走り抜けてゆき、そのたびにユニコーンはその言葉を口にする。
「ごめん、なさい…………ごめん、っ、なさい……!」
だらしなく口の端から涎を垂らし、熱に当てられた目は見開かれたまま。彼の知らないところで、彼の腕に抱かれながら、ユニコーンは――波を、感じた。
「っ、ぁ、ああぁぁっ! ぁ、イっ、ん、あぁあぁっ、ん……!」
暗い海が波打つように、快楽がユニコーンの体を襲う。ふと自分の右手を自らの目の前へ持っていくと、それは月の明かりに照らされるほどにひたひたと濡れ切っていた。
「はぁ……っ、……は……ん、む……ちゅ」
愛液に濡れた指を舐めながら、ユニコーンが乱れた息を整える。再び部屋の中には静かな空気が流れ、けれど彼女の熱が収まることはなかった。
もはや、一度では物足りない。もっと、もっと。
「……ユニコーン、いけないこ……」
肩に圧し掛かるような思いが、再び彼女の手を秘部へ導いてゆく。
「……ごめん、なさい…………っ、おにい、ちゃん……!」
絞るような声は、決して彼に届く事は無かった。
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