オムニバス形式で綴られていくゆずソスケベ二次小説 作:水晶水
タイトル通り、穂織主従レズセックス。考えずに感じてください。
草木も眠る丑三つ時。無視できない程度の尿意と熱気に安眠を邪魔されてしまった芳乃は、十分な睡眠を摂れずに重い瞼を擦りながら、お手洗いのために一人寝室を後にする。
縁起の悪い時間帯ではあったものの、特に何も起きることは無い。そんなことを考えながら、彼女は再び幸せな夢の続きを見るために寝室へと戻っていく。しかし、ほんの少しだけ閉め損ねた襖に手をかけた瞬間、不可思議な音が室内からするのを耳にして反射的にその動きを止めた。
「ん……はぁ……♡」
それは己が従者の艶のある声。自分が起きた時に起こしてしまったのだろうかと芳乃は考えるが、無音空間に響く茉子の嬌声に聞き耳を立てている内に、そのことも気にならなくなっていく。
代わりに芳乃の胸に去来するのはほんのりとした媚熱。このまま部屋に戻るのはお互いに気まずいと考えた彼女は、心の奥で炎を燻ぶらせたまま廊下でへたり込むように座って待つことを決めた。
「茉子……あんなに気持ち良さそうに……」
しかし、待機することにした芳乃はただひたすらに自慰行為に耽る茉子の声を聞かされることになる。時間帯に対する分別もあって決して大きい声とは言えないが、それは確実に芳乃の耳朶を震わし、脳に伝えていった。
必然、芳乃の胸に燻ぶる火種は徐々に猛る炎と化し、それは彼女の心を甘く蕩かし始める。そして、その小さな火を燃え上がらせるべく、芳乃の右手は無意識の内に自身の股間へと伸びていった。
「っ!? っく、うぅ……っ♡」
瞬間、芳乃は全身を駆け抜けていく電流のような衝動に声を漏らしそうになる。だが、音を立てれば室内にいる茉子に気取られてしまうだろう。故に、羞恥と罪悪感が湧き上がるのを自覚しながら、芳乃は空いた左手で口を抑えて漏れ出る音を封殺した。一方、右手の動きを止まることなく、茉子と同じようにオナニーを始めていく。
「ふぅ……ふぅぅ……っ♡」
親友の嬌声をオカズにして廊下で行われる、背徳感が普段よりも遥かに増大された自慰行為。それは芳乃の性感を瞬く間に加速させて、下着の上から指を擦り付け始めてすぐに秘裂から愛液を溢れ出させた。茉子に対する申し訳ないという気持ちとは裏腹に、白磁の指は動きを止めてくれそうにない。
「んん……もう、少し……っ」
芳乃は高まる性感に合わせて指を蜜壺に挿入させると、誰も通らない廊下にくちゅくちゅと淫猥な水音が響き始める。そこにはもし誰かが通りかかったらという配慮は欠片も存在していなかった。
「へ……? あ……茉子は終わって……」
しかし、あと少しでイけそうという所で、タイミング悪く茉子が自慰を終えてしまう。彼女の嬌声に導かれるままに指を動かしていた芳乃は、それに釣られて指の動きを止めてしまった。全身に回った媚熱が酷く彼女にもどかしさを感じさせる。
結局、どうしようもなく不完全燃焼のまま芳乃もオナニーを終えた。愛液が伝うふとももを寝間着の裾で拭ってから開きかけた襖を開けて入室すると、ビクリと一度茉子の肩が跳ねる。それに言いようのない感情を覚えつつも、芳乃は何も言わずに親友の隣にある自分の布団の中に入り込んだ。
当然、芳乃は燻ぶる欲望の炎のせいで寝付くことはできない。しばらくは浮き上がっては消えるいやらしい思考に悩まされていたが、ふと寝返りを打つ振りをして先程痴態を見せていた茉子の方へと身体を向けた。視界に映る彼女は規則的に身体を僅かに上下させていて、芳乃には彼女が完全に寝入ってしまったように見える。
「茉子……」
芳乃は自分が無意識の内に従者の名を呼んだことに気が付いて、そのことに驚きながらもその名を心の中で反芻した。幼い頃からずっと一緒に育ってきて、そんな彼女が見せた少しだけ大人な姿を思い出して再び身体が熱くなっていく。
気付けば、芳乃は這いながら自分の布団から抜け出して、背中を向ける茉子に後ろから張り付くような位置で身体を止めた。それは正真正銘の零距離で、密着する身体から茉子の熱が伝わってくるのを芳乃はしっかりと感じ取る。
「茉子」
もう一度噛みしめる様に親友の名を呼びながら、芳乃はするりと後ろから彼女に抱き着いた。今起きられたら確実に言い訳もできない体勢に、芳乃の心臓は早鐘を打ち始める。
そして、駆動する心臓が齎すどうしようもないぐらい熱い気持ちが芳乃の身体を突き動かした。
「はぁ……はぁ……」
荒くなっていく吐息もそのままに、芳乃は茉子の身体を寝間着の上から堪能し始める。鍛えられて引き締まった、されど女性らしさも感じさせる彼女の肢体を衣服越しに。芳乃はそれを味わうようにゆっくりと両の手を動かしていった。
興奮して熱で浮かされた思考は、その普段からは考えられない行動に疑問を持つことはない。
「茉子……茉子……っ」
取り憑かれたように相手の名前を呼びながら、芳乃は燻る炎をぶつけるためにひたすら愛撫を続けていった。その動きで少しずつ茉子の衣服もはだけていって、乾き切っていない愛液が残る瑞々しいふとももや垂涎物の鎖骨や肩が顕になっていく。
「ん……っ」
「っ!」
そんな風に激しく身体を弄り回せば安眠に影響が出るのは当然で、茉子は身動ぎしながら居心地が悪そうな声を口の端から漏らした。それをこの至近距離で聞き逃すはずもなく、芳乃は反射的に動きを止めるがそれも一瞬のこと。身体を蝕む熱によって生み出される抗い難い衝動に従って、彼女は再び茉子の肢体に手を這わせていく。
「あ、ん……っ♡」
芳乃が本能のままに茉子の胸を揉み、ふとももを撫で上げていると、とうとう茉子はその口から嬌声を漏らし始めた。その艶かしい声を聴いて、芳乃は歓喜にも似た感情に心が支配される。
それは不完全燃焼で自慰を終えざるを得なかったあの時に待ち望んでいた声。何故待ち望んでいたのかは本人も気付いていないようであるが、それに気を回すだけの精神的余裕はもう彼女に存在していない。
「茉子……っ♡」
そして、茉子の喘ぎ声を耳にした芳乃は、その手で茉子の寝間着を掻き分けていく。直に彼女の乳房を揉み、もう片方の手はふとももの根元、つまり、秘裂の方へと移動し始めた。そこには起きたらどうするのかという配慮は微塵も感じられない。
「はぁ……♡ 指が、こんなに沈んで……」
共に生活をする以上肉体的な接触は日常茶飯事ではあるが、あくまでそれは性的な要素が皆無なもの。手と手が触れ合うだけならともかくとして、友の秘部に触れることなど意図的に行わなければ有り得ぬことだ。
故に、初めて茉子の恥部に下着越しに触れた芳乃は、その指先から伝わってくる柔らかさとぬらりとした液体の感触を楽しんでいるようである。
「ふーっ♡ ふぅぅ……っ♡」
「ん、や……っ♡」
興奮して、自然と荒くなっていく息を吹きかけて、芳乃は自分でも気が付かないぐらいゆっくりとその攻め手を激しくさせていく。何時しか、乳房全体を揉んでいた手は揉みながら乳首をこねくり回し、下着越しに入り口をなぞっていた指は、下着をずらしながらねちっこく
「ぅ、あ……よし、の、さま……っ♡」
そして、前戯と相違ない攻勢で流石に茉子も目を覚ましてしまうが、芳乃はそれにも気付かず鼻息荒く親友の肢体を貪り続ける。寝起きと快楽で頭がボーっとする茉子は、イマイチその状況を把握することができなかった。
「い、いったい、あっ……♡ ナニを、して……?」
「え、あ、ま、ま、こ……? こ、これは、その……」
夢か現かも分からぬまま、茉子は一先ず自身の身体を味わい尽くそうとしている芳乃へ声をかける。すると、ここでようやく彼女が起きていることに気が付いた芳乃は、火照ってきていた身体が嘘のように冷えていく感覚を全身に駆け巡らせた。強姦紛いの凶行という自覚はあったので、その反応は当然のものと言えるだろう。
「良い、ですよ……っ♡ そのまま、続けてください……」
「え……?」
しかし、茉子から返ってきた言葉は意外にもその凶行を許可するものであった。現実だという実感は彼女の中で未だ薄いが、少なくとも、己が主に身体を弄ばれることへの忌避感はその言葉から感じることはない。
これには、拒絶が来ると身体を固くさせていた芳乃も一瞬思考がフリーズして、然れど、それからすぐに身体の方は動き出した。
「茉子……っ、茉子ぉ……っ♡」
「は、あぁ……っ♡芳乃様っ、気持ち、良いです……っ♡」
許可を得たことで今までの抑えた動きではなくなっていく。湧き上がる衝動をそのままぶつけるような動きで、芳乃は茉子の蜜壺をくちゅくちゅと音を立てるように掻き回し始めた。いつの間にか指も二本に増えていて、根元まで茉子の感触を楽しもうと、遠慮なくその細い指が挿入されていく。
「ん、んんっ、んんぅぅぅっ♡♡♡」
そして、一度最後まで自慰をしたことで敏感になっていた茉子は、激しく指で性感帯を弄り回されたことでイかされてしまう。漏れるのは夜闇に溶けていくような嬌声であったが、それが芳乃に僅かな達成感のようなものを与えた。
「芳乃、様……っ♡」
「茉子ぉ……♡ ちゅっ、じゅるる……♡」
ずるりと指が取り払われてから、茉子はゆっくりと振り返る。それから、絶頂に浸る心のまま、主従で濃厚な口吸いを交わした。それは正常でない思考が生み出した異常な光景かもしれないが、二人の胸が今幸せで満たされていることに変わりはない。
「れろっ……ちゅっ♡ じゅるじゅる……♡」
「ずっ、ちゅるるっ♡ よひの、ひゃま……♡」
夢中で魅惑の桜唇にむしゃぶりつく芳乃に、薄く笑みを浮かべながら茉子は呼びかける。芳乃はそれを受けて、キスを堪能するために閉じていた目を開いて至近距離で茉子と見つめ合った。
「ぷはぁっ……」
「はぁ……はぁーっ……♡」
お互いの瞳の色に引き込まれながらディープなキスを交わし、それがたっぷり二分続いてから二人は枯渇した酸素を肺に取り入れるために同時に口を離す。離れていく瑞々しい唇の間に透明な橋が架かり、静かに落ちていった。それでも、二人はお互いを抱きしめながら、その瞳だけは釘付けにして離さなかった。
「寝てる間に、なんて酷いじゃないですか……」
「ご、ごめんなさい……」
そのままの姿勢で時間をかけて呼吸を整えた後、茉子はするりと芳乃の拘束を抜け出してから横たわったまま芳乃と向かい合う。そうして紡がれるのは芳乃を揶揄う言葉だ。
見惚れるような微笑みとともに綴られるそれに、責める気持ちは微塵も込められてはいない。だが、内心負い目が深い芳乃は茉子に対して反射的に謝罪の言葉を口にした。
「……続き、シますか?」
その後、無言になって俯けた顔からちらちらと窺うように視線を飛ばす芳乃を見て、茉子は笑みを深くして続きを促してくる。初夏の薄い熱気と身体に蔓延する熱に浮かされた芳乃は、それにゆっくりと頷くことで返事とした。
「手順は私が分かってますから……芳乃様はそれに合わせてください」
「え、ええ……」
二人で半身を起こしながら、茉子は自分に任せるようにと芳乃へ口にする。一時は罵倒さえも覚悟していた芳乃は、一足跳びで進んでいく展開に少しだけ困惑気味であった。
しかし、みるみるうちに脱がされていく自分と従者の姿をぼんやりと眺めていると、それも次第にどうでもよくなっていったようだ。
「……何だか、ドキドキしますね」
「よ、余計にドキドキしちゃうから言わないで……」
向かい合い、壊れ物を触るような慎重な手つきでお互いの産まれたままの肢体を撫で合っている内に、言い知れぬ羞恥心が薄く二人を包み始める。冗談めかしてそれを茉子が口に出すが、それが余計に二人の心臓の駆動を速めていく。
「で、では、またキスから始めましょうか」
「んっ……ちゅっ……♡」
取り繕うような言葉を口にしてから、茉子は芳乃の腰をぐっと抱き寄せて一気に距離を縮めると、再び芳乃と口付けを交わした。芳乃はそれを黙って受け入れて、総てを委ねるように茉子の身体へそっと両の手を柔らかく添える。
「じゅるるるっ♡♡ ちゅぷっ、くちゅっ♡ れろっ♡」
「ん、ぷっ……!? ちゅるっ♡ れろっ、れるるっ……♡」
しかし、大人しかったのはそこまでで、守勢に甘んじていた先程のキスとは違って、茉子は自身の舌を芳乃の舌に絡みつけるように動かし始めた。いきなりの転調に芳乃は驚きを口の端から零すが、それもすぐに口唇から齎される快楽によって上書きされていく。
「よひの、ひゃま……っ♡ ちゅるる、ちゅっ♡」
「ま、こ……っ♡ ん、むっ……ちゅぷぷっ♡」
お互いの名前を呼び合い、高まっていく性感に任せて、芳乃と茉子は自然と舌だけでなくフリーになっている手も絡め合った。恋人のように五指をしっかりと絡み合わせて、心までもが一体になっていくような感覚を覚えながら、
「はぁ、はぁぁ♡ 芳乃、様……女の子同士では、こんな風に……スる、らしいですよ……?」
「う、あぁ……♡ これ、こんなに、密着して……♡」
キスの最中、茉子は完全に二人の脚を絡み合わせる体位に移行して女性同士の性交──貝合わせの体勢を整えると、キスを中断してから芳乃にそれを報告する。芳乃は茉子の熱を孕んだ声に導かれるままにその光景を眺めると、込み上げる熱い衝動を感じつつ、口の端から感嘆の息を漏らした。
「芳乃様、も……っ、腰、動かしてみて、くらひゃい……っ♡」
「ま、待って、茉子、これ、えぇ……っ♡ はぁっ、ビリビリキて、気持ち良いっ♡♡」
そして、茉子主導で二人はゆっくりと蜜濡れの花弁を擦り合わせるように腰を動かし始める。そこから伝わってくる初めての感覚に茉子は抵抗しながら、芳乃は呑み込まれながら愛液を溢れ出させていった。
「茉子、待ってぇっ♡ これ、やっぱり、ダ……んむぅっ♡」
「ちゅ、じゅるっ、くちゅるるるっ♡♡ よひのひゃま、れろっ♡ とめまひぇん、から、ね……ぢゅるるっ♡♡」
未知の快楽で頭が真っ白になっていく芳乃が咄嗟に茉子に静止をかけようとするが、茉子はその言葉が吐き出される前に強制的に芳乃の口を己の口で塞ぐ。親友に口腔内を舌で蹂躙されて、芳乃は上下から同時多発的に襲い来る快楽の波に翻弄されるしかない。
「ぷはっ……あはっ♡ 芳乃様、可愛いですよ……♡」
「はぁっ、あぁっ♡ 茉子っ♡ 茉子ぉっ♡♡」
先にイかされたので今度は自分の番だと言わんばかりに、茉子は嗜虐的な笑みを浮かべながら芳乃の肢体を弄んでいく。キスで身体を密着させれば、繋いでいない片方の手で芳乃の背中を擽るように撫で回し、息継ぎのために口を離せば、芳乃が言葉を紡ぐ余裕も無いほどに敏感な乳房を攻め立てていった。
絶頂寸前でお預けを食らい、更に前戯で高められた芳乃の珠玉の身体は、茉子の攻勢にこの上ないほど激しく反応を示していく。
「ん、ふぅぅ……♡ 芳乃様、ぁ、いっぱい、えっちな音が、聞こえてきます、ねぇ……っ♡」
「らめぇっ♡ 茉子っ、イきますっ♡ 私イっちゃいます……うぅっ♡♡」
「あはぁ……っ♡ もう、聞こえて、あっ♡ ない、みたいですね……!」
自身も嬌声を零しながら、茉子は芳乃に二人の密着して擦り合わされる部分から聞こえてくる淫猥な水音を指摘した。しかし、芳乃の方は既にそれを耳に入れるだけの余裕は残されていない。ぐちゅぐちゅと秘部と秘部で愛液を混ぜ合う音がする度に、芳乃は一歩一歩確実に絶頂へと近付いているようだ。
「芳乃様……♡ 激しく、イってくださいね♡ ちゅっ♡」
「ひっ♡ あ、あぁぁ、あぁぁああぁぁぁぁっっ♡♡♡」
そして、寸前まで高まったところで、茉子は芳乃の膨れ上がった桜色の乳首に甘噛みするように口付けを落とす。それによって、芳乃は一瞬ビクリと腰を跳ねさせてから、大きく弓形に背中を仰け反らせて絶頂した。
「じゅるるっ♡ ちゅっ、ちゅるるっ♡」
「あ、ぐ、ぅぅっ♡♡ ま、まこぉっ♡ らめっ♡♡♡ イってるっ、まだイってるからぁっ♡♡」
しかし、イったからといって茉子の攻め手が止まることはない。彼女は仰け反っている芳乃に追い打ちをかけるように、まだ絶頂の最中で痙攣する芳乃の乳頭を強く吸い上げていく。
しっかりと芳乃を抱きしめてじゅるじゅるとわざと音を立てる吸い上げは芳乃を二重にイかせ、まだ未開発に近い肢体を容赦なく快楽に堕としていった。
「ぷはっ……芳乃様、気分はどうですかぁ♡」
「う、あ、はぁ……♡」
ちゅぽっと果実を吸っていた口を離して、茉子は満面の笑みを浮かべながら芳乃も顔へと顔を至近距離に近付けて感想を募る。お互いの吐息がかかるような距離で、芳乃は虚ろな目のまま甘い吐息を零すことしかできない。
「よ、し、の、さ、まぁ♡」
「ひゃぅんっ♡ や、やめっ、言うから、ちゃんと言うからぁっ♡♡」
それに対して、茉子は指先でとんとんと唾液塗れになった芳乃の乳首を軽くタップして刺激することで続きを促した。性感の余韻が身体を支配する芳乃はそれだけで奥底から愛液を溢れさせ、桃色の吐息の色を更に濃くさせていく。
「気持ち、良かった……♡」
「ワタシも気持ち良かったですよ、芳乃様♡」
羞恥で顔を赤く染めて、芳乃は喜悦を表情に滲ませながら短くそう口にした。茉子はそれに同調しながら、絡め取るように芳乃の身体に抱き着く。
「でも、意外でした。まさか芳乃様がそうだとは」
「こ、これはその、ちょっとした出来心というか……」
「酷いです……芳乃様は遊びでワタシに手を出したんですね……」
「ち、ちがっ……! きっかけはアレでしたが、手を出したのは茉子だったからで……えっと、あれ……?」
波も落ち着き始めたところで、二人は抱き合いながら言葉を交わす。耳元で囁き合うような静かな会話の中に、茉子の悪戯心と芳乃の小さな焦りが交錯して、少しずつ淫靡に染まっていた空気も普段通りに戻っていった。
「それなら、これからもシますか? ワタシは芳乃様が構わなければ吝かではないですし」
「あ、う、それは……」
今回のことを一言で言い表すならば、突発的な事故と表現するのが一番近い。故に、芳乃は茉子の乗り気な誘いにたじろいでしまう。
「芳乃様を気持ち良くして、自分も気持ち良くなるの、ワタシは楽しかったですよ? だから、今度はちゃんと起きた状態で始めから……」
「そ、その、えっと……よ、よろしくお願いします……?」
しかし、追い討ちの茉子の言葉に、芳乃は最終的に肯定の意を示した。心の奥底で茉子から与えられる快楽への渇望が根付き始めていることに、本人はまだ気づいていない。
実はこの話を書くにあたって作られた裏設定があったりする。