4月から更新ペースがちょっと落ちるとは思いますが、これからも引き続き活動していくつもりですので、よろしくお願いします。
今日も見慣れた、この狭い部屋の天井を見上げる。部屋の広さはあのときの自室より狭くなったけれど、やっぱり自分にはこの生活が合っているのだということを痛感させられた。手を伸ばしたらたいてい必要なものがあって、そして……
「ん……むにゃ、先輩、もうお腹いっぱいですよぉ……」
「そんなベタな寝言、初めて見たぞ」
寝言に答えたらバカになるなんていう迷信を前に聞いた気がするが、それでも気持ちよさそうに寝ているひなたの寝顔を見て無視するなんて出来るわけがない。俺の呼びかけに応えるわけもなく、まだ寝ているひなたの頭をゆっくりと撫でる。そろそろ朝ごはんの時間だと思って布団から出ようとすると、さっきまで寝ていたはずのひなたが俺の体にしがみついて離そうとしない。
「おい、起きてるんだろ」
「むにゃ……まだボクは寝てますよーだ」
バレバレの嘘であっても、まだ眠たそうなひなたは力の加減ができていないのか、ちょっと痛いぐらいにギュッとしてきた。今日の予定は特にないし、時間を見てもまだひなたが帰る時間にも余裕がある。ならばと俺も付き合うことにした。
「先輩だってボクと一緒だとうれしーですよね」
「そりゃ、当たり前だろ」
着ている寝間着はすでにちょっとはだけ、手の甲あたりは柔らかい腹部に触れていた。かくいうひなたもしがみつきながらも服の下に手を入れてきて、ちょっとくすぐったい。
「ふにゅ……先輩の中あったかいですぅ」
「ひなた、女の子なのにそんなお腹出して良いのか?」
「先輩の前なら、ボクはもうちょっとやらしー子になっちゃいますよ」
「それなら……っ」
寝間着のボタンを片手で外し、どんどん服を脱がせていく。布団の中から覗く白い肌が見えて、そして俺も同じように彼女のお腹を撫でてみる。くすぐったそうに体をくねらせる様子がまた面白くなって、更に撫でてみると不満混じりの声が返ってきた。
「ちょっと、いきなり乙女のお腹をさわさわするなんて失敬、失敬ですよ!」
「こんなことして乙女なんてよく言ったな」
「むぅー……そんな先輩にはこうっ、です」
より一層強く腕に力が込められ、そして引き寄せられる。姿勢を崩して倒れる体を逃さないように、ひなたがそのまま俺の上にのしかかってきた。すでにボタンは全て外されているから、控えめな乳房が見えている。ニヤニヤとこちらを見てくるひなたの様子は可愛らしいが、それでいて何やら良からぬことを考えているように思える。
「これなら、先輩はボクから逃げられないですよね」
「俺を押し倒してどうするつもりだ」
「ボクが先輩のことをゆーわくしちゃいます」
顔が迫ってきて、そしてそのまま唇が重なる。柔らかく、そして薄紅色のそれは柔らかくて、ずっと触れていたい。ためらいがちに舌が絡み、そしてお互いの唾液が混ざり合っては自然と流れ落ちて俺の頬にこぼれていく。
「ん……ちゅっ、ボクのことどう思ってますか?」
「そんなの言うまでもないだろ」
「でも、言わないと分からないですよ」
「わかった。ひなたは本当にかわいいよ」
「えへへ、もっといっぱい言ってくださいっ」
何度も執拗なまでに交わされる口づけの合間にも、かわらず愛の言葉を求め続けるひなたが愛おしくて、両手を頭の後ろにやり、そのサラサラとした髪を撫でる。お互いの服はすでにはだけていて、ひなたの手は俺の胸板に触れていた。
「ちゅっ……じゅるっ、っ……先輩、せんぱい」
ひなたの手はいつしか中空へ舞っていて、今はもはや俺の上に彼女が伸し掛かっているような状態だ。肌同士が触れ、白くみずみずしく、もちっとした触感がぬくもりを伝える。そこにひなたがいることが嬉しくて、幸せに感じられる。
そんな朝のひととき、彼女がここにいてくれる幸せを感じながら俺は彼女の服を完全にはだけさせていった。