「そ、そのだな……いかんせん、この姿でするというのは」
「だからわざわざコスプレ用品店で買ってきたつもりなんだが」
「だからそういう問題では」
机の上に置かれた衣類を見て、羽月が何かを訴えかけるような目で見てくる。目の前にあるのはいわゆる婦警さんが着ている一般的な服装だ。もちろん彼女が普段使っている制服ではなく、お店で買ってきたレプリカだが。
久しぶりにお互いの休みを合わせられたからということで、今日は俺の家に羽月がやってきた。それだからと色々用意をしてみたのだが、この反応は、どうにも想定外だったらしい。
「確かに言われてみれば、羽月が仕事中に着てるのに比べたら縫製も甘いし、生地も安価な作りで」
「だからそういう事を言ってるのじゃない! 確かにこの手錠も官製のそれとは大違いだが、ま、まさか、暁」
「前に羽月が仕事中に言ったんだろ。この服装でやってみたいって」
「そ、それは……」
目線をそっとそらす彼女の反応にニンマリしてしまう。仕事中にちょっと様子を伺ったときに、冗談ぽく「その格好も興味あるな」なんて言ったときに羽月が乗り気だったのを忘れていない。彼女も思い出したらしく、ちらりと様子を見ると満更でもなさそうな顔をしていた。
「ああ分かった、着れば良いんだろう着れば」
「待った、一旦俺は部屋から出るから、その間に着替えて」
もはやヤケクソといった様子だが、それでも今日の目論見は成功だ。前々から羽月のあの制服姿というのはそそられるものがあった。今日はそれを俺一人で堪能できるというのだから、嬉しいに決まっている。
「じゅ、準備できたぞ」
「入るぞ」
部屋に入ると、たしかに制服姿の羽月がいた。もちろん着せたのは俺で、本物の制服ではないことは理解しているのにそれでもいつもとは違った興奮がある。彼女も着慣れたはずのその格好を、俺の目の前で、しかも家で行っているという背徳感からか、顔を赤らめソワソワしていた。
「それで、この手錠は何に」
「警察官にかけるわけにも行かないから、羽月が俺を逮捕してくれれば」
「暁を、か。そんなに私に逮捕されたいのか」
「もちろん、羽月になら」
怪訝そうな顔をされながらも、彼女は納得したような顔でこちらに迫ってくる。手には手錠、その安っぽささえ気にしなければ、本当に仕事中の警官に見える。
「そうだな……安物の手錠でも、暁を逮捕してワタシだけのものにすることはできるんだな」
「ちょっと、羽月?」
「この大罪人が、堂々とお縄につけ!」
「は、はいっ」
手錠を見て、しばしの間考えてみせたが突然大きな声を出し、そして俺に迫ってくる。さっき聞こえてきた言葉の不穏さと、このシチュエーションに後ずさりせずにはいられない。もちろんすべて俺が用意したものなのだから、その手錠も服装も偽物だということは分かっているが、スイッチが入った羽月を止めることはできそうにない。
「羽月……ちょっと」
「何が不満なんだ、望んだのは暁だろう」
「それは……」
言葉に困っていると、そのままベッドに押し倒された。ぎこちない手付きで俺に手錠をはめ、そして気づいたらベッドのパイプに腕が固定されていた。おもちゃだから、アストラルを使わずとも一般的な成人男性が少し力を入れたら壊せる程度にはチャチなものだが、それでも羽月に拘束されているというシチュエーションに興奮してしまう。
「っ……そこ、は」
「ふふっ、捕まえたからには抵抗されるほうが、その……興が乗るな」
自分で相当に変態じみたことを言っているという自覚はあるのだろうか、それでも俺を縛り付け、笑みを浮かべる羽月を前にそんな指摘は許されそうにない。
「そうだな……身柄を押さえたなら、まずはボディチェックだな」
「ちょ、羽月、お前」
服を脱がされ、気づいたら下着だけになっていた。対する羽月はまだコスプレ用の警官衣装のまま。模造品とはいえ、仕事着のままの彼女に押し倒されこんなことをされているというシチュエーションだけで興奮しないわけがなかった。
「ふふっ……暁のその無防備な姿も良いな」
「ちょ、っ……!」
パンツが降ろされ、外気に硬くなったモノがさらされる。自分でも意識していなかったが、彼女に押し倒されたときからずっと逸物が硬くなってしまっていたらしい。彼女の目はすでに情欲に支配されていて、目の前で屹立するモノをどうやって支配するかといったことしか考えられない様子だった。
「んっ……はむっ……ふふふっ、暁のおちんちん、すでにこんなに硬くして」
「うっ……っ」
縛られた俺の下半身に顔を埋め、ペニスの先端を軽く舐めてから一息に奥までくわえ込む。口の中には唾液が十分すぎるほどに満ちていて、体中が震えるような刺激に必死で堪えるほかなかった。一心不乱にしゃぶりつく彼女は、仕事中に見せる凛とした様子とは程遠く、雌の本能に従っているようにも見えた。
「はぁんっ、あむっ……んっ、ちゅむっ……じゅるっ……」
「その、音、うっ……」
敢えて音を立ててみせる羽月の様子が色っぽく、そして心の奥底にある被虐的な願望が顔を出してくる。いつもは羽月を気持ちよくしてあげようと俺が動くことが多いが、今日は彼女にされるがまま、一方的な愛撫を受けている。
「んっ……暁の匂い、濃厚で……これはワタシが逮捕しなければなっ、んっ、じゅるるっ」
「う、くうっ……」
舌が這いずり回り、気持ちいいところをピンポイントで刺激してくる。声と動きでどうにか抵抗してみようとするも、羽月の責めはまだ止むことを知らず、ひたすらに俺を気持ちよくしようと口を使っている。
「ちょっと、羽月……」
「どうした、これでは不満か? ならば……」
婦警のコスプレをしている彼女がスカートをちょっとたくし上げ、パンツを見せようとしてくる。しかし、その下にあったのはショーツではなく、彼女の可愛らしい秘部だった。すでに愛液でテカテカに濡れたソコを顔面に押し付けられ、それがまたさらなる興奮につながっていく。
「んっ……はあぁぁっ、じゅるっ、んっ……暁はワタシのおまんこが好きなんだな」
「これで、それはっ……」
シックスナインの形になるが、いつもと違うのは両腕の自由を奪われていること。上体を強引に起こし、彼女の愛液を舐めては愛撫を続けてみるも、わずかに腰を浮かされているおかげで、俺の愛撫は程々に止まってしまう。
「んむっ……羽月」
「ふふっ、暁のおちんちんがさっきからピクピクしているぞ」
「だって」
それ以上は言葉にならなかった。彼女の愛撫で限界を迎え、何の前触れもなくペニスの先端から白濁した液が吹き出していく。羽月の口の中に溢れんばかりの精液を流し込み、めまいがするような感覚だ。羽月の顔を、口を、俺のそれで汚したということに妙な達成感を覚えつつ、なおも止まらない興奮に身体を預けることにした。
「んむっ……これは、まだお仕置きが必要なようだな」
彼女が俺の上にまたがる。俺の唾液と、彼女の愛液が混ざりあいベトベトになったソコを俺の逸物に押し当て、ゆっくりと腰をおろし始めた。すでに形を覚えているのか、膣奥のコツコツとしたところにすぐたどり着き、最も気持ちいいところを肉襞で刺激してくる。
「んっ……はあぁぁぁっ、んふうっ……暁のおちんちん、気持ち良いぞ」
「だって、羽月が」
「あうっ……それは、暁が」
手を縛られていても、下半身は自由だった。羽月が腰を振るのに合わせて俺も腰を突き上げ、彼女の膣内をぐちゃぐちゃにしていく。突き上げたペニスから伝わる快楽はなおも凄まじく、我慢しないとすぐに二度目の絶頂に導かれてしまいそうだ。彼女もまたようやく入ってきた肉棒を前に、素直なまでの喘ぎ声を上げ、俺のモノを締め上げてくる。
「んっ、くぅっ……暁、大きくし過ぎだぞ」
「それはっ……」
膣内で更に大きさを増したペニスが中をかき混ぜていく。打ち付けるたびに収縮する膣内がまた気持ちいい。少しでも気を抜いたらすぐに射精してしまいそうな抽送に耐えるのが限界だった。
「んっ……はぁっ……もう少し、ああっ、暁、ワタシが先にイッてっ……ああっ、イッちゃう、ワタシ、イッちゃうよぉぉっ!」
絶叫と共に腟内が一気に引き締まる。痛いほどに締め付けられ、それがまた俺の射精も誘発してくる。それを引き金に、二度目の絶頂を迎えてしまった。
「んっ、ふぇっ、ふっ……はあっ……暁と、一緒にイッた……な」
「あぁ……羽月、好きだ」
「んっ、ワタシもだ……」
甘いキスを交わし、つながったまま羽月が俺の胸に倒れ込む。それから一晩中、この姿の彼女を貪り食うことになるとはこのとき、どちらも想像すらしていなかった。