また今度書きたいですね。
それとそろそろ100話らしいので、記念の小説は和奏ちゃん書く予定です。最近推しだからって書きすぎるとネタの枯渇が怖くてちょっと書けてなかったけれど、それでも記念すべき100話目ですからね。
静かな部屋に衣擦れの音だけが聞こえる。昼間のお散歩で疲れ果てたユウキはもうぐっすり寝てしまっているようで、俺達が布団から出た事にも気付かない。抜き足差し足で佐奈と一緒に部屋から出て、今日は俺の部屋へ向かう。
「春樹さんの部屋……暗いとなんだか不気味ですね」
「最近は夜に入ることなんてなかったな」
ユウキが生まれてから、前のように部屋に籠もりっきりという訳には行かなくなった。今は少し広い部屋で三人揃って寝ていることもあって、こんな時間に二人で部屋なんてのは久しぶりのことだ。
「と、とにかく、兄さ……春樹さんは早くベッドに寝てください!」
「おい、バカ、声がでかい」
相変わらずの佐奈に催促され、言われるがままにベッドへと横たわる。佐奈もすぐに布団に入ってきて、俺にすぐ抱きついてきた。決してユウキに隠れてイチャイチャしたいという意味じゃなくて、今日はむしろその子が発した言葉が原因でこんな事になっている。
街の人並みがめっきり減ったとはいえ、今日みたいな天気のいい日は家族連れが土手の辺りをお散歩していることが多い。俺たちも例に漏れず、ユウキを連れて家族三人で散策なんて考えてやってきたが、そんな時に幼稚園で弟や妹がいる家族の話を聞かされてきたらしい。
「ねー、ねー、ユウキにはおとうとや、いもうとはいないの?」
「いきなりどうしたんだ」
「あのね、るりちゃんや、けーたくんにはいるんだよ」
隣でクスクスと笑う佐奈と、どう答えていいやら困る俺。どうも幼稚園で聞いた兄弟の話がユウキには好奇心をそそられたのか、自分にも欲しいという方向で出てきたらしい。ちらりと佐奈を見ても助け舟を出してくれる様子はなく、何とか頭を回して考える。
「俺たちの子どもはユウキだけだからな、弟や妹はいないよ」
「えー、ぱぱなら何とかしてよ」
「あまり無理を言っちゃダメですよ」
佐奈に少し怒られてシュンとしたユウキだったが、それでもやっぱり興味が引くことはなく、しまいには俺や佐奈には居ないのかなんて聞き始めた。もっとも隠すようなことじゃないと分かっていても、それでもまだユウキには早いからと、二人して必死に誤魔化したのは言うまでもなかったが。
「……春樹さんは、まだ考えてない、ですよね?」
耳打ちするように聞いてくる。可能性だけは考えて居たけれど、俺達の不幸も無くなったことだし、もうひとり欲しいなんて思ってしまうのはこの賑わいが幸せだからか。そんな様子をユウキの前で見せるわけにも行かず、その後の散歩中ずっとぎこちなくなってしまった。
そして夜、晩御飯の片付けを手伝っている時にまた佐奈が顔を少し赤らめつつ、それでいて前に見たような決心した顔でこちらに迫ってくる。前だったらデコピンでいなしていたけれど、もうそういう関係でも無いことは俺たちも分かっていた。
「今夜、春樹さんの部屋に行っていいですか」
「……分かったけど、本当ユウキには甘いな」
「そ、そうじゃなくて、私だってその……もう一人家族が欲しいって」
胸の鼓動が突然早くなる。昼間に俺が考えていたことは、佐奈もまた同じだったと分かって、ユウキに見えないようこっそりとキスで応える。一瞬抵抗してみせたけれど、すぐに受け入れ、なんだか少し不満そうな顔でこちらをまた見てきた。
「春樹さん……やっぱりいぢわるです」
布越しに伝わる熱、幾年を経ても変わることはなくしっかりと温もりがある。柔らかな彼女の体をそっと抱いて、キスをしながらその着衣を脱がせていく。寝間着姿の佐奈なんて毎日見ているはずなのに、改めてこんな行為に及ぶとなるとドキドキして仕方がなかった。
「ん、ちゅっ……れろ……ん、にいひゃ……はるき、さん……」
顕になった乳房に手を当て、ゆっくりと揉む。前より少しだけ大きくなった、なんて佐奈が主張していたけれど、手のひらから伝わる柔らかさは今までと全く変わりのないものだった。
乳頭をつまみ、そのたびに体が硬直する。声を出しちゃいけないと分かっているからか、ちょっと苦しそうに目をつぶって耐えるその様がいじらしくて、何度も何度も、しつこいぐらいに意地悪をしてみたくなる。
「うう……兄さんのいぢわる」
「兄さんじゃない、だろ」
「そ、それは……んんっ……」
相変わらず兄さんというのは抜けず、周りに聞かれたときは色々理由をつけて誤魔化していた。ユウキにもいつか話すとは言え、まだ早いというのは俺達の共通認識だった。
「今日は、春樹さんが私にいぢわるされるんです、からっ」
彼女がグイと体を近づけ、一気に密着してくる。佐奈の顔は俺の唇ではなく、耳たぶへと伸びていき、そしてやんわりと唇で食む。密着したまま耳を舐められ、途端に骨抜きにされた俺は佐奈のなすがままになっていた。
「んっ、ちゅっ……れろっ、春樹さん、気持ちいい、れすか?」
そう言いながら彼女の手が、俺のズボンの中へと伸びていく。既に屹立したモノを擦るように佐奈の手が動き、そして何度も何度も擦る。完全に主導権を奪われ、彼女のなすがままにされていた。
「佐奈……っ、これは」
「春樹さんにいぢわるされた、お返しですっ……んむっ、れろっ、ちゅっ……」
仰向けの俺に佐奈がのしかかり、体の自由は完全に奪われた。耳を舐める佐奈の舌は止まる事なく、ひたすらに焦らされれてそろそろ限界がやってくる。たまらず声が出ると、今度は佐奈が唇を重ねてその声を押し殺そうとする。
「だめです、声出したらユウキが起きちゃいますよ」
キスに飽きたらまた耳をいじめる。完全に佐奈のペースでひたすら愛撫をされ続け、いよいよ彼女の手で果ててしまいそうだ。ピクピクと小刻みに震えるそれに気付いた佐奈は、途端に手を止め、今度はズボンをそっと脱がせようとしてくる。
「まだ出しちゃダメなの」
彼女の手が止まり、顕になった陰茎が布団の中で彼女の太腿に挟まれる。いつの間にか彼女もショーツだけになっていたようで、すべすべしたその肌がまた興奮を高める。いつでも出てしまいそうだというのに、彼女に言われるがまま必死でこらえるけれども、同時に佐奈の耳舐めが始まった。
「んむっ、ちゅっ……春樹さんは、まだイッちゃだめなの」
徐々に場所を合わせるように腰をくねらせ、そしてショーツを脱ぎ捨てる。佐奈の小さな膣口はもうしっかりと湿り気を帯びていて、いつでも俺のモノを受け入れる準備が出来ているようだった。
ゆっくりとペニスが中へと入っていく。さっきまでとは違う、全体を包むような快感が体中に襲ってきて不意に声が出そうになっても、それは必死で噛み殺す。佐奈もまた同じように必死に堪えているのか、さっきまで続いた耳への愛撫はもう止まっていた。
「ん……! あ、は、ぁっ……はぁっ……」
快感に耐えられず吐息混じりの声が耳へとかかる。先程までの焦らしで限界まで近くなっていたというのに、そんなものに耐えられるような状態では無くなっていた。堰を切ったように腰を動かし始め、彼女の膣内をぐちゃぐちゃにしていく。久しぶりのセックスというのもあってか、彼女の動きはぎこちなかったが、それでも愛を確かめる二人の時間が嬉しくて、お互いに唇を求め合う。
「あ、はぁっ……春樹、さん……私、っ……すごく、うれしくて、っ」
「佐奈もこんなに興奮してたなんて」
「だって、春樹さんと……春樹さんが大好きですからっ……あ、ぁっ」
静かな部屋に肉を打ち付ける音が密やかに響く。大きな喘ぎ声や音は出さないようにしても、それでも溢れる音は部屋に反響して耳へと響く。腰を一番奥にまで押し付けて、先走りが彼女の膣内へと零れ出てきた。
「今ピクって、春樹さんのが……ああっ、私も、いく、いくっ……」
彼女の絶頂を待つかのように、俺の陰茎を膣奥へとゴリゴリ押し当てる。佐奈の体が震え、繋がっているところに温かいものが流れ出てきたのを感じながら、俺も自分の精液を彼女の中へと流し込んでいった。膣内を満たすほどの大量のそれは、彼女の中では受け止めきれず、少しこぼれて布団にシミを作っていた。
「ん……は、ぁ……春樹さん、こんなにいっぱい……」
嬉しそうにお腹を擦る佐奈に、出したばかりのイチモツは素直に反応して、また彼女の中で力を取り戻す。当初の目的を最早忘れてしまいそうな程に、彼女との愛をひたすら確かめ続けた。