昨年の4月から始めた、ゆず同人物書きも気付いたらたくさんの方に見ていただけるようになり、恐悦至極でございます。
それはそうと、新年一発目はワンライになってしまいましたが、ちゃんとした長編としてこちらを一発目の作品とさせていただきます。
今年もテレビを眺めていたらいつの間にか年が明けていた。紅白が終わるまではリモコンの取り合いをしていた和奏も、今ではこたつに入ってうつらうつらしている。
「和奏、起きろー、そろそろ初詣行くよ」
「……んんっ、あれ、もう年越しちゃったの」
「そろそろ初詣行くよ」
「あっ、そっか!ちょっとまってね、すぐに着替えてくる」
待っている間に、オレも着替えを済ませる。とはいえ、軽く上着を羽織った程度だけども。小柄な身体に不相応なダッフルコートを着込んだ和奏は、後ろから見るとまるでペンギンみたいで可愛らしい。
家を出て、神社までの道を歩く。普段こんな時間なんて夜食が欲しくてこっそりコンビニに行く程度で、並んで道を歩くなんて経験は皆無だ。街灯もまばらな中、見失わないように手を握って夜道を歩く。
「寒っ、やっぱり冷え込んでるなぁ……」
「あとでコンビニで、暖かいものでも買う?」
「うん、そうしようかな。家だったら和奏にコーヒー淹れてもらっても良かったけど」
「こんな時間に飲んだら寝られなくなっちゃうでしょ」
控えめに笑ってる和奏の温もりを感じつつ、道をまた進む。しばらくするとひときわ明るい一角が見えてくる。提灯や炊き出しの明かりでそこだけが浮いているから、すぐに探せた。
ちょっと並んで、そしてお参り。新年のお願いをしてから階段を降りていく。階段下で無料で配られてた甘酒を飲みつつ、今度はコンビニへ。声を抑えつつも、色々去年のことを離しつつ道を進む。
「二人で初詣なんて、まさかそんなことができるなんて思ってなかったな」
「実家だと親父がいるから、流石に難しいか」
「アタシもちょっと難しかったし、二人で暮らし始めるまでは、ね」
そんなこんなでコンビニまで。二人でココアを買ってまた帰り道に向かう。今度はお互いに飲み物を持ってるからか、話もまばらになってくる。お互いこの寒さから離れたいというつもりなのか、心なしか足早になり、気付いたら家の前まで来ていた。
「今日はもう遅いし、明日の下準備したら寝るね」
「オレは、先にお風呂入っておこうかな」
「そうだね、アタシが入る前に入っておいてくれたら助かる」
一人で風呂を済ませ、少し涼む。その間にこの前買っておいた日本酒を徳利に移し、ちょっと温めてから晩酌を始める。和奏からは洗い物を増やすな―と少し文句を言われつつだが、結局いつの間にか隣に座っている。
「はぁ……結局こうやって付き合うことになるんだから」
「そうやっていつも一緒に飲んでくれるの、好きだよ」
「だって、一人で飲んでるの、見るからに寂しそうだし」
「無理に飲まないでも良いんだよ?」
「アタシが飲みたいから飲んでるの、とっとと御酌ぐらいしてよ!」
結局話は平行線だが、いつものことだ。お猪口を手に取り、嬉しそうに御酌を受ける和奏を見たら飲まずにはいられない。新年初の乾杯を交わし、二人で飲む。そこそこ高いものを用意してただけあって、中々美味だ。
「ちょっと、今日はペース早くない?」
「大丈夫、アタシもこの程度なら大丈夫って」
「まぁ……そう言うなら」
普段はオレのほうが多く飲んでるのに、今日だけは和奏のほうが飲んでる。このあとお風呂はいるというのだから、ちょっと不安だ。ただ、まぁこの程度なら大丈夫とも思ってるから、飲み終わり次第先に布団へと向かった。
しばらくスマホを眺め、ぼーっとしていたらいつの間にか和奏が隙間に滑り込む。すでにお風呂も済ませていたらしく、石鹸の匂いがふんわりとする。思わず抱きしめてみると、一瞬身体を硬直させるもすぐに振り向いて、抱きついてきた。胸元に胸を埋めるかのようにして、いつもよりも強く抱きしめてくるその感触が愛おしい。ちょっとだけ手を伸ばして、後頭部を撫でるとより嬉しそうに、更に強く抱きしめられる。
「……うひひ、やっぱり柊史あったかい」
「和奏って、頭撫でられるの好きだよね」
「そりゃ……だって、なんか落ち着くっていうか、そんな感じがするから」
「ならもっと撫でてあげるね」
「えっちょっと、コレ以上はまずいって……バカ」
ちょっとだけ抵抗を見せるも、すぐに恭順な犬のように、頭を撫でさせてくれる。お風呂上がりのサラサラとした髪に手を通すと、とても柔らかくてついつい遊んでしまう。すると、そそくさと枕の高さまで上がってきて、向かい合う形になる。
「もう、これ以上は怒るよ、明日はあんまり外でないけども、髪ボサボサになっちゃうじゃん」
「ごめんごめん、和奏が可愛くてつい」
「だからそういうのがバカって……もう、それじゃこっちから仕返しっ」
いつになく積極的な和奏が、今度はオレにキスをしてくる。ちょっとお酒臭い息がかかるものの、今はその積極性があまりにも愛おしかった。より強く抱きしめて、今度はこっちからキスをしてみると、舌を入れてきた。これは、どうやらさっきオレが飲んだ後にもういっぱい入れてきたようにしか思えない。
ふと横を見ると、枕元にまだ中身のある徳利がある。こっちがそれに気付いたら、今度は和奏がそれを直接飲み始めた。あまりに突飛な行動に、驚きつつ止めようとしたら、口移しで飲ませてくる。すべて飲み干してから、和奏を見ると、もう蕩けきった目だった。
「うひひ……これ、おいひいね」
「ちょっと、和奏飲み過ぎ」
「そうかな、飲ませたのは柊史でしょ」
「今日は和奏が勝手に飲んでるって」
「もう、そういう細かいことはいいの。それよりも、アタシがこんだけいろいろやって、まだ気付いてくれないの?」
熱っぽい目でこっちを見ては、キスをしてくる和奏を前に、オレの理性は限界だった。意図的に目を背け続けていたつもりだったが、もうこんなことを言われては抱かずにいられない。
「あの、さ。この前知ったんだけど、新年はじめてのセックスって姫始めって言うんだって」
「その情報、何に役立つの」
「昔から好きな人と、こうやって新年を迎えてすることは一緒だったんだって」
「今日の和奏、積極的すぎてびっくりしてる」
「うひひ……そうかな」
服の下に手を滑らせ、その柔肌を顕にする。布団の中で可愛らしい乳房を手で摘み、更に舐める。舌先で転がして、味わうようにすると可愛らしい声で喘ぐ。飽き足らず、指を顔の前に差し出したら舐め始めた。和奏の可愛らしいその双丘を撫で回すかのように舐め、一方で和奏はオレの指を美味しそうに舐めている。
「んんっ、ぁっ……いや、そこっ」
「和奏のこれ、大きくなってて敏感になってる」
大きくなった乳首を舐め、更にいじる。苦しそうな声を上げる和奏は、同時にそれでいて普段以上の色っぽさを見せた。片手で器用にズボンを脱がせようとすると、同時にショーツまで脱がせてしまった。
「やっ、ちょっとがっつきすぎだって」
「だってこんなにエロい和奏を見てたら」
「エロいってそんな……んんっ、あっ、そこクリクリされるの、しゅき、だからっ」
すでに濡れた秘裂を少しだけ触り、まだ小さなピンク色の乳首を舐めている。まるで母親の温もりを欲しがる嬰児のように、ひたすらに和奏を求めるだけ。切ない声を聞きながら、ひたすらに気持ちよくさせようとする。
「これ、ちょっとおかしいって、ぅあっ……」
「ここ、敏感になってるよ」
「だって、だって……気持ちよくてっ、あたま、おかしくなっちゃっ……んんっ」
いよいよオレも我慢の限界だ。布団の中に潜り、すでに蜜にまみれた太ももをゆっくりと食む。その奥は触れず、まだ焦らす。自ら手を伸ばしてきた和奏が、オレの頭を掴んで自らの秘部へと押し付けてきた。
「こんな、焦らされてまたこれなんて……もう、辛いよ」
言われるがまま、とめどなくあふれる蜜の出処を探る。暗闇の中、本能だけで見つけたそこを舌でゆっくりと味わった。それでは飽き足らず、更に奥を目指し滑らせると肉壁はキュウと、音が聞こえてくるほどの狭さ。解きほぐすかのように動くと、今度は和奏から可愛らしい声が聞こえてくる。今の俺の耳には、卑猥な音を立てているそれと、動きに合わせて和奏が上げる声だけか聞こえる。
「あっ、んんっ……そこ、そこっだめ、アタシばかり気持ちよくなるなんて、そんな」
「我慢しなくていいのに、もっと気持ちよくなっていいから」
とは言ったものの、すでにズボンの中で暴発寸前にまで膨れ上がったそれを隠し続けるわけには行かず。これだけ窮屈に、それでいて滑らかならばどれだけ気持ちいいだろうか。まだ脱いですらいないのに、すでにパンツの中を先走りで汚してしまう。
「ごめん、やっぱりオレも限界だ」
「いいよ、早く、きて。柊史のおちんちん、アタシの中で感じさせて」
言われるがままに、その濡れた隙間に自らのそれを挿し込む。鈴口が触れ、そこからは一息に奥まで。膣奥までやや乱暴に入れられたそれは、何もせずとも絶頂へと導くかのようなうねりに包まれる。声にならない声を上げ挿入の快感に浸る和奏に、上から覆いかぶさるかのようにキスをする。一度すべての空気を吐き出した直後、吸うチャンスを失った和奏が苦しそうに体を震わせるが、それすらもオレの支配欲を満たすのには十分だった。
「かはっ……けほっ、ちょっと、いきなり過ぎるよ……声もあげられなくて、苦しかったんだから」
「もう我慢できなかったんだ」
「はぁ……バカ。それよりも、動いたりはしないの?」
「動きたいけど、気持ちよすぎて今は」
「そっか……それなら」
少し蠱惑的な笑顔を見せた和奏が動き出す。さっきの仕返しと言わんばかりに、あらゆる方向に動いてオレのペニスを刺激してくる。ただですらうごめき、オレから精を搾り取ろうとしてくる膣内と、それに加えて自ら動いて先に絶頂させようとしてくるその動き。今のオレには刺激が強すぎる。たまらず声を上げ、身を捩らせると更に嬉しそうに笑ってくる。
「アタシの中、そんなに気持ちいいんだ……うひひ」
「ちょっと、これだとマジで先に……っ」
「ほーら、早くイッちゃえ。アタシを散々焦らしたのに、先に柊史がイッちゃえ」
普段からは信じられないような挑発的な口調で、和奏に絶頂へと導かれる。このままでは本当に、先にオレが絶頂を迎えそうだ。それぐらいならオレからも……。ベッドに寝そべる和奏を抱き上げ、繋がったまま横に転がる。今度は和奏が上で、オレが下に。
「ちょっ、いきなり、何を……んんんっ、んあっ、ひっ……そこは敏感だか、らっ」
「和奏の気持ちいいところ、オレだってわかってるんだから」
「だからって、そんないきなり、あああああっ、そこグリグリされたら、イッちゃうって!」
声色が更に一段階高くなる。上に乗ったことで自重もかかり、今までにない刺激に声も絶え絶えな様子を見せ、今度はオレが攻める番に。ただ、さっきまでの快感が残っているから、今のままだと一緒に絶頂を迎えてしまいそうだ。それだけ、和奏から感じる快感は凄まじい。
「んっ、ひゃっ、そこ、しょこ……もう、イッちゃうから」
「オレももう射精るから、和奏と一緒にイキたい」
「しゅう、じっ、もう、アタシおかしくなって、いっ、イクっ」
頭から脊髄に抜けるような電撃を味わい、体全身で和奏の絶頂を感じる。同時に、オレのイチモツも暴発し、隙間なく締まった空間を割って白濁した液体を流し込む。大きく震えた和奏がオレの上に崩れ落ち、それを優しく抱きとめる。お互いの荒れた呼吸はシンクロし、長い間、そのままじっとしていた。
少しして起き上がり、お互いの体液でドロドロの秘部を拭く。あの激しかった情事はどこへやら、お互いにお互いの体を清め、そして寝床につく。
「そういえば、まだ言ってなかった。今年も一年、よろしく」
「オレからも、よろしく」
「なんか順番が逆だね、アタシたち、そういう運命なのかも」
「それは……そうかもな」
くすりと笑う和奏を見ながら、お互いまどろみの中へ。またこれから、これからも、和奏と一緒に過ごせる時間が続く幸せを噛み締めながら、いつの間にか夢の中へと吸い込まれていった。
「こらっ、そろそろ起きて。寝正月なんてアタシは許さないからね」
「んんっ……ふあぁ……」
起きると、すでに部屋には出汁のいい香りが。昨日夜から仕込んであったお雑煮が出来上がったのか、オレを起こしに来た和奏はエプロン姿だった。
「ほら起きた起きた、ご飯食べたら初売りで新しいギター見るって言ってたのは柊史でしょ」
「ごめん、おはよう」
今年もこうやって、一年が過ぎていくんだろうな。変わらない日常に感謝しつつ、ちょっと急ぎ足で食卓へと向かう。
本年もよろしくおねがいします。
今年はコミケを始めとする同人イベントにももっと出ていければと思いますのでそのときはぜひ。
感想・評価お待ちしております。