その老婆は、老婆と呼ぶにはまだ若い。
しかし、ここまでずっと生き急いできた。
ゆえに彼女は、天に向けて願を掛ける。
どうか一日も早く、私に曾孫の顔を見せて欲しい――と。
***
ドキドキしているのは、期待ではなく恐怖から。
だって……怖い映画だったんだもん……
舞台が日本で、日常生活の中で人が死んでいくなんて。
こうしてベッドに入っているだけでも、天井からグサーってされるんじゃないかと不安になってくる。
コツコツという時計の針の音が、今夜ばかりは一際大きい。
近づいてくる車の音さえつい気になってしまう。
うぅ……もう無理……っ!
私は逃げるように布団から這い出し、枕だけ持って部屋を出る。そしてすぐ隣の、弟の部屋の扉をコンコンと敲いた。
入っちゃダメなときは待ってと言うから、返事がなければ入っていい――そういう認識で、私は音を立てないようこっそり開く。
「タッくん……一緒に寝ていーい?」
既に熟睡中だったら諦めるしかない。
けれど、運良く。
「……うん」
弟は自分の枕を壁際に移し、ズリズリと端へと寄ってくれたので……私は胸を撫で下ろした。実のところ、ひとりで部屋に戻ることすら怖かったし。
だけど……お姉ちゃんとして、我ながらちょっと情けないかも。
「ごめんね、甘えてばっかりで」
「ううん、僕もちょっと怖かったから」
小さいのに、タッくんは私に気を使ってくれる。テレビを観ている間だって、ずっとしがみついていたのは私の方だったのに。男のコってちょっと頼もしいな、とか思っちゃったもの。
私はもうひとりじゃないし、ちょっと落ち着いてきたかな、っってところで――
「ワンワンワンワンっ!」
「ひゃっ」
どこの犬よぅ! 夜くらい落ち着いて寝てくれないの!?
思わずタッくんに抱きついて、バクバクする心臓を宥めようとしている。
だけど……全然収まってくれない。作中のワンシーンみたいに、凶暴化した犬が窓ガラスを割って飛び込んできたら、って思うと――!
「お姉ちゃん、チュウする?」
「ふぇっ!?」
私がガタガタしてるのを心配してくれてるのは判るけど、まさか、そんなことを言い出すなんて……!
でも――子供の頃は、よくしてたもんね。
タッくんが泣いてるときは、私から。
私が泣いてるときは、タッくんから。
そうやって、私たちは慰めあってきたっけ。
最近は大きくなったってこともあり、ご無沙汰だったけど。
そもそも、こうやってブルブル泣きそうになることもなかったしね。
だから……
「……ウン」
きっと、いまでも元気になれるはず。そう期待して……チュ、と唇を合わせると……ん……何だか心が強くなっていく。
子供のチュウは、キツツキが幹を突っつくようにチョンチョンと。でも、こうして長いオトナのチュウを交わしていると……もっとオトナなことをしてみたくなる。
顔と顔は繋いだまま、私は舌先でタッくんの方をノックしてみた。
「……?」
その瞬間だけ、弟の呼吸も止まったみたい。でも、すぐに再開されて、顎も少しだけ下げてくれた。なので、私はその隙間へと潜り込み――
「ん、ん……んん……」
これがオトナのチュウ、なんだよね。
オトナの男の人と女の人が、仲良くなるための特別なチュウ。
「むふ、んん……んふ、む……むちゅぅ……♪」
これをしているとドキドキしてきて……身体中が、変な感じ。もっとタッくんを抱きしめたいし、タッくんにも強く抱きしめて欲しい。
男のコを感じていたい。
これって、エッチなことなのかも。
イケないことなのかも。
だけど……
私の身体は正直に、男のコを求めている。
そして、きっと、タッくんも。
ドキドキ、してるんだよね?
私に女のコを感じて……求めてくれてるんだよね?
それを確かめるために、私の手がスーッとそこへと下りていく。
私の心が欲しがる、男のコへと向けて。
「ひぇっ!?」
いきなりだったから、驚かせてしまったみたい。キスも中断されて、タッくんの吐息が鼻先を撫でる。
でも、私はそこを握り込んだまま。
硬くなった男のコを。
あんなに小さかったのにね。今では私の手の平から溢れてしまっている。
でも、育っているのはタッくんだけじゃない。
私だって……オトナになってるんだから。
「ね……お姉ちゃんのココも、確かめてみてくれる?」
「え、え……? え……?」
戸惑う弟の指先を取って、私は開いた股の間へと導いていく。
そして、パジャマの上から、その内側に走る割れ目に沿って、すり……すり……まるで、男のコの指を埋め込むように。
「ほら、お姉ちゃんのお股、チンチンないね」
「……うん」
「でもタッくんのお股には、チンチン付いてる」
それは、あまりに今更すぎる、当たり前の確認。
だけどそれで、何故だかふわふわした気分になってきた。
タッくんに、私にないものが付いている。
そしてタッくんが、タッくんにあるものが私についてないのを、こうして確かめてくれている。
ふたりのこの手で、ふたりのことを。
だけど、私はもっと知りたい。
硬さに沿って上下していた右手の振幅は、ある一波だけ大きくブレる。
それは、ズボンを乗り越えるために。
裾からスルリと潜り込むと、中にはパンツの隔たりを感じる。
でも、こんなところまで来ておいて、中途半端に留めるつもりはない。
その中までぐいっと指を滑り込ませると……あぁ……硬い……
あんなに小さかったタッくんが……こんなに大きくなってる……❤
「ほら、タッくんも」
「う……うん……」
こんなところを触られるなんて、とっても恥ずかしい。
でも、それ以上に、知って欲しいから。
タッくんに、私の女のコを……
「んふ❤」
あぁ……タッくんの手が、私のお股に……
そして指先が……私の割れ目に……!
「タッくん……タッくん……」
チンチンを擦り込むように、私は弟のパンツの中でモゾモゾと悶ている。
「お姉ちゃん……お姉ちゃん……」
そしてタッくんの手の平も、私のおまんこに溶け込むように――
「タッくん……お姉ちゃん……お姉ちゃんね……」
このままだと、欲しくなってしまう。
そこが一番、女のコだから。
一番男のコなところを、欲しくなってしまう。
でも、それは……あってはならない。
だけど……私の身体は……
「お姉ちゃんね……タッくんの――」
ピピピピピ、ピピピピピ……
「ひゃわわわわぁっ!?」
な、な、な、な……
ダメだって! そんなの絶対ダメだって!
私たち姉弟なんだし! それ以上は……
っつーか、そんなことしてる時点でダメだって!
そもそもあんなことしてないよ!?
怖いテレビ観て、一緒にお布団に入ったのは事実。
そこで、チュウしてもらったのも。
でも、あれは一〇年も前の話。
それに、あんな厭らしいキスではなく……チョンっと唇を合わせるだけだったもの。
第一、当時はそんな……舌を入れるなんて発想もなかったし。
夢に出てくるのは勝手だけど、思い出を捏造しないでー!!
……って夢に出してるのは私か。
はぁ……どーしちゃったんだろ。就職に失敗して、頭おかしくなっちゃったのかな……
そんな私は就活浪人。今日も朝からハロワ通いである。だから、朝は去年と変わりない。社会人になっていれば、今頃一人暮らしのはずだったんだけどなぁ……
「あぁ、起きてきたわね。おはよう成美」
「姉ちゃん、おはよう」
「お、おはよ……」
ぅぅ……変な夢に苛まれたばっかだからか、弟の顔もまともに見れない……
私が面接に連敗していた間、タッくんは見事に一発合格。
それも、私が通っていたところよりも遥かに優秀な大学に。
正直、密かに嫉妬もしてた。
けれど――
一周回っちゃったのかもね。
ちょうどその頃から――毎晩のようにうなされるエッチな悪夢。
あの添い寝の一件だけじゃない。
小学校の頃の運動会も、
中学生の頃の家族旅行も――
シてもいない淫らな行為で、如何わしく踏み躙られてしまった。
だけど……
毎朝、目覚めは悪くない。
むしろ、ギリギリのところで起こされてモヤモヤしているくらいで。
昨日とか、一昨日とかは……ちゃんと……
って、ひえぇ……思い出しただけで恥ずかしくなってくる!
もちろん、そんな不届きな想いを抱えているのは私ひとり。
弟も、お母さんも、私の異変には気づかず平常運転。
「昨晩ねぇ、荷物届いたよ、ってお祖母ちゃんに電話したら、まぁた曾孫はまだか……って」
「また? こちとら彼氏もいないってのに」
「だから、成美は恋愛なんてしてる場合じゃない、ってゆってやったわ」
「ぅ、そういう言い方は地味に堪えるからヤメテ……」
就職の話になると、一番気不味くなるのは弟のタッくんだったりする。モシャモシャとパンを食べ終えるまで、俯き気味に無言のまま。なので、何故か私の方がフォローしなきゃいけない。
「ま、まぁ……お姉ちゃんの失敗を活かしてくれれば!」
「達也はアンタみたいな失敗しないわよ」
「ぅぐ」
どーしてそんなことゆーかねぇ。お母さんのツッコミ、手厳しくない? そりゃあ、タッくんは良くデキた弟だってのは私も判ってるけど……
「むしろ、アンタもう嫁にでも行ったら? 別にやりたいこともないみたいだし」
「だから彼氏もいないんだってば!」
あー……やっぱ、会社でいい男と出逢えたらいいなー、とか邪なこと考えてたからバチが当たったのかも……。タッくんに身内の恥とか言われないように、私もちゃんとお姉ちゃんしなきゃ!
こんな感じで、朝はみんな一緒。お母さんはお仕事へ。タッくんは大学へ。そして、私はお仕事探しへ。だけど、帰ってくるのは、当然ながら私がダントツで早い。今日もやっぱり収穫なしかー。
ベッドに寝そべって資格だのそういう本を読み耽ってみるも……む……うぅ……? なんでだろ。どーにも気分が落ち着かない。それはきっと……今日の夢が、自宅だったからかもしれない。
タッくんの部屋にお邪魔して……男のコと一緒の布団に入って……
うぅ……変な意味はないってばぁ!
だけど……もし、今の身体でタッくんと添い寝なんてしたら……
もう大学生だし……襲われちゃう?
夢では私の方が襲ってたけど。それは、あくまで夢だから。
きっと、タッくんの方から……偶然を装ってオッパイ触ってきたり、
太ももからお股へとナデナデナデって……
「んっ、くんっ……❤」
うわっと! 私いま、絶対ヘンなこと考えてた!
夢じゃなくって、現実のタッくんに、その……アレコレされてしまうことを。
正直、最近自分でも頭がこんがらがってくる。
夢は夢――そのはずなのに――
何だが、夢の方がホンモノだったんじゃないか、って。
私とタッくんは、その――これまでずっと、エッチなことを続けてきたんじゃないか、って。
そんなはずないのに、私の身体が覚えてる。
寝ている間に植え付けられた――男のコの感触を。
吐息の熱さを。
指先の優しさを。
そして――チンチンの、逞しさを。
「ふっ、くっ、んっ、んふぅ……❤」
ダメ、ダメ、止まんない! 指が……アソコをクチュクチュしちゃう!
「あっ、はぁん……タッくん……タッくん……っ」
本当は、あんなことなんてなかった。なのに、
また、じゃない。一度もない。
だけど、私たちはずっと抱き合ってきて――そう思うと、止める罪悪感すら湧いてこない。
それはいつものこと。
当然のこと。
そんな間違った想いが加速してゆき――
「あっ、は、タッくん、タッくん……はぁぁぁぁぁぁっ❤❤❤」
ビクッ、ビクン、ビクン……
くたぁ、と大の字になって、私は息を整える。
「はぁ……タッくん……」
何でだろ。
まだ欲しい。
まだ足りない。
タッくんを……もっと
昼過ぎに帰ってきて、未だ一時にもなっていない。だから家には私だけ。
当然、タッくんもまだ学校。
だから……
軽く身なりを整え直すと、私はふらりと廊下へ出た。そして、隣の部屋を、コンコンコン。返事がないことは判ってる。鍵がついてないからって、留守中に無断で潜り込むのは良いことではない。でも、本人がいたら、こんなことできないもの……!
タッくんの部屋――男のコの部屋――
弟のことを、そんな目で見ている時点でマズイ気がする。
だけど……何でだろ……心のブレーキが、全然効かない……っ!
……ボフン。
タッくんのお布団に顔面から突っ伏すと……あぁ……タッくんの匂いがするぅ……❤
肌布団をぎゅーっとすると、まるでタッくんを抱きしめてるみたい。
だったら……逆に私が包まれば……私がタッくんに抱きしめられてる……!
「ふぁ、あぁっ、あ、あ、あぁ……」
枕にモフゥと顔をつけたら、タッくんの残り香が口から鼻から。
もう……無理っ、無理! 無理ぃ!!
思うがままに服に手を掛け、引いて外して押し退ける! 恥じらいとか、良心とか、そんなものは私を止められない! むしろ逆に、ドキドキを加速させていく気がする。私……イケないことしてるんだ、って❤
「ふぁ……あぁ……タッくん……タッくん……っ!」
ごめんね、お姉ちゃん……ヘンタイなのかも……
弟のお布団で素っ裸になって潜り込むなんてヤバイよね。
でも……あぁ……どうしよ、お汁が溢れちゃう……
タッくんのお布団濡らしちゃう……❤
バレたらどーしよ。
バレたらマズイ。
なのに……濡らしてみたい自分もいる。
私のえっちなお汁と一緒に毎晩寝てくれるなんて……
それを想像しただけで……私……私……っ❤
「あっ、あぁんっ、はぁ、あぁっ」
おっぱいも……乳首も……ふぁ、あ、あぁ……こうしてお布団に擦り付ければ、タッくんに愛撫されてるのも同然……♪
タッくん……タッくん……お姉ちゃん……
ビクンっ!
「はぅんっ、はぁん、あはぁんっ、あぁっ、あっ、あぁぁぁぁぁ❤」
凄い……凄いの……まだ……ビクビクしてるぅ……♪
そのまま枕をスーハースーハーしてると……うぅ……また、ムラムラしてきちゃった……汚しちゃったシーツ、何とかしなきゃいけないのに。
だけど……まだ帰ってくるまで時間あるし……いいよね、もう一回だけ……
「ん、んん……あん……」
気持ちいい……どこまでも……気持ちいいのぉ……❤
こんなの……アソコが痛くなるまで、何度でも
***
たとえ姉弟であろうとも、身体の作りは男と女。精子と卵子が結びつけば、赤ちゃんだって
「……♪」
こうしてタッくんと私の子供を抱っこして、おっぱいをあげてると……何とも言えない幸せな気分になれるなぁ。アレやコレやと問題は山積みなはずなのに、全部吹き飛んでいってしまう。
ああ、お腹がいっぱいになったから眠くなったのかしらね。私はマヤちゃんをベビーベッドへ寝かせて……今度は大きな赤ちゃんのお相手。
「やぁん、もぅ……タッくんてば❤」
マヤちゃんほど力強くはないけれど、そうやって舌でもてあそばれると……いやん、おっぱいが勝手に染み出してくるみたい。
「はふ、はぅ……ん…はぁ……」
マヤちゃん
そんなに愛されたら、次の赤ちゃん欲しくなってきちゃう……❤
「ねぇ、タッくん、今度は、男の子を……なんてね♪」
ススス……とお股を開くと、タッくんもお股をズイズイと突き出してきた。
赤ちゃんは欲しい。でも、その前に……チンチンが欲しい。
だって、おまんこに
「それじゃあ……今日も頑張ってねっ。楽しく幸せに、赤ちゃん
ピピピピピ、ピピピピピ……
「……………………」
あー……自分でもそろそろかな、って思ってた。
昔の嘘夢はどんどん現在に近づいてきていて、いつの間にやら更なる未来へ。
数日前あたりからお腹が膨らみ始めてたから……やっぱり
コレ、絶対マズイわよね。お姉ちゃんが、弟の子供を産むとか。なのに……現実の方が寂しくなってくる。姉弟の関係は決して悪くない。でも、夢の中の方がもっとラブラブだから。姉弟でラブラブ、ってのもアレだけど。
もっとイチャつきたい。
もっと甘えたい。
そして何より……マヤちゃんがいないのが寂しすぎる……!
いつの間に考えたか知らないけど、その名前はピッタリだ。女のコだったら、マヤ。男のコだったら……多分、この先夢が続いていけば、二人目は夢が教えてくれる。
「…………、ハァ」
まるで、夢の中が真実で、いまが嘘のような気分。夫婦にしては余所余所しいタッくんと顔を合わせるのは……ツライなぁ……。いや、夫婦でもなんでもないんだけど。
階段を下りて、朝食のダイニングへ。相変わらず、私が一番遅い。
「姉ちゃんおはよう」
「成美、やっと起きてきたわね」
ふたりとも――特に、一番先に出るお母さんはとっくに食べ終えていたらしい。食器を洗いながら、何やらまたしても私に愚痴る。
「ねぇ、成美。知り合いにいい人いないの?」
「またソレ? お祖母ちゃんにナンカ言われた?」
最近、事あるごとに私を誰かとくっつけたがるのよね。私には……タッくんがいるのに。
「うちの子はまだ仕事決まってない、ってゆったら、養育費はお祖母ちゃんが全部持つからとにかく孕めって」
「うわぁ……孫に対して言うことじゃないわね」
あのお祖母ちゃん、どこまで曾孫に飢えてるのよ。
「もう、子供さえ作れば後は全部面倒見てくれる、って勢いだから……就職も考えなくていいし、この際主婦になっちゃえば?」
「無茶言わないでよ、もー」
ここんとこ、お母さんもお祖母ちゃんに感化されて、事あるごとに子供を
ただ……この手の話題は男のコに厳しい。タッくんは気不味そうに頬を染め、黙々と食事を進めている。
……可愛い。
チューしたい。
抱きしめたい。
抱きしめて欲しい。
それも、裸で。
男のコに、女のコを愛されながら……!
「……っ!」
ヤバイ。一瞬でそこまで思考が飛ぶとか。ちょっと厭らしすぎるでしょ。
でも……私の認識も何だかおかしい。
ホントはそんな関係でもないのに、私とタッくんは生まれたときから恋人同士、みたいな感覚。
物心ついた頃から男のコと女のコとして愛し合ってきて、
これからもずっと愛し合っていく――
夢の中の妄想のはずなのに、それに疑いを持つことができない。
だからきっと――
もしも、タッくんに襲われたら、私は当然のように受け入れてしまうと思う。
って、そんなことはないのでしょうけど。
***
そんなこんなで、就活ももうすぐ一ヶ月。GWが近づいてくると……あぁ、ずっと休日の身としては気が滅入ってくるわ。
今日も夕方から面接が入っているけれど……多分、ダメなんだろうなぁ……。そんなときはタッくんから勇気をもらうしかない。
朝イチの職業安定所から戻っても、やっぱり他には誰もいない。それをいいことに……机に鞄を置いたところで、流れるように衣服へと手をかける。ブラも、パンツも、全部脱いでしまって……そのままタッくんのベッドルームへ❤ 最近はもう、ノックもしていない。無人だってことはわかってるし、無人でないと困っちゃうし。
モフゥと布団を抱きしめ、顔を押し付けタッくん成分充填開始❤ はふはふ……こうして一度は
「あぁ……んん……タッくん……タッくん……❤」
乳首を擦りつけながら、クリトリスをクニュクニュといじり回す。うぅん……タッくん……ホントはタッくんにシて欲しいのにぃ……❤
そんなことを考えながら、一心不乱に自分を慰めていると……
「ん?」
布団の中から、布団とは無関係な生地が出てきた。枕カバー……にしては小さいし、穴の空き方も変な感じ。
って、コレ……まさか……!
***
これまで私はタッくんのことを……見ているようで、見ていなかったのかもしれない。いや、見てはいたのだけど……見ていると身体が火照ってきて……恥ずかしくなってきちゃうから。
でも、あの日、タッくんのベッドで自分のパンツを見かけたのをキッカケに、私はすべてを理解する。どうやら、姉弟揃って同じ気持ちだったみたい。ちゃんと視線を受け止めてあげれば、それは足に、それは胸に、腰に……私の身体をチラチラと目で撫で回しているもの。
それに気づけば、見え方だって違ってくる。お風呂の脱衣所にトイレの扉があるから、入浴中に誰かが来ても、これまでは別段気にかけることもなかった。
でも――
シャワーを流しながら、私は外に耳を澄ます。そして、人影が退室したところで――
ガチャリ!
追うように洗い場から飛び出して、脱衣カゴを覗き込む。今日はこれ見よがしに分かりやすく置いていたから――なくなっているのもすぐ判る。きっと、パンツは脱ぎたてに限るんでしょ。男のコ的には。
だから今頃――間違いない。私はそこに、踏み込もう。服を着ているヒマもないし、家にはお母さんと……タッくんしかいない。だから、タオルで身体の水気を軽く吸い取ったところで、そのまま。息を潜めて忍び足で。私は、その光景を思い描きながら弟の部屋の扉に手を掛ける。そして――
ガラッ!!
「…………っ!」
あぁ……まさに、思い描いていた通りの状況……!
タッくんが、素っ裸になって、
チンチン握って、
私のパンツを咥えてスーハーして……!
あ、いや、下着をどう使うのかはあんまり想像してなかったけど。ああも露骨に嗅がれるのは、少なからず恥ずかしい……
いまから思えば、素っ裸のまま乗り込んでおいて良かった。タッくんにだけ恥を掻かせていたらきっとショックだったろうし。
お姉ちゃんもね、恥ずかしいんだよ。こうして、タッくんから……胸や下の毛を
私はそっと部屋に入ると、静かに扉をきっちり閉めた。ベッドで横になってはいるけど寝るにはまだ早いからか、電気はしっかり付いている。私の身体は、隅々まで丸見え。でも……タッくんも見えてるもんね。握り込んだチンチンの、先っぽが。
どうやら弟は少し混乱しているらしい。近寄ってくる私のおっぱいをぼーっと眺めるばかりだ。彼の枕元に来たところで、私は屈んで顔を近づける。そしてコソっと、からかうように。
「イケないんだぁ、お姉ちゃんのパンツを勝手に持ち出して……❤」
「ごっ、ごめんなさい……! 俺、その……」
ゴロンと逃げるように、タッくんは壁の方へと身体を転がして背中を向けちゃった。やっぱり、からかうのは良くなかったかも。だって……
「仕方ないよね、お姉ちゃんも……タッくんのお布団で、おまんこクチュクチュしてたもの」
「えっ!?」
私からの告白で、タッくんはこちらを振り返ってくれた。けど、無理矢理ベッドへ割り込もうとすると、タッくんは驚いて再び逃げていく。裸の女の人が添い寝してるんだものね。恥ずかしくてこっち向けないか。だけど、私はそんな男のコの背中を見つめながら――
「タッくんがいない間、タッくんのお布団で裸になって、こうして……アソコをクチュクチュって……❤」
片膝を持ち上げて……開いたお股の間に指を当てる。うわぁ……ぬるべちょ。これは、普段のオナニーよりも全然ヤバイ。だって、妄想じゃないものね。本物のタッくんが、裸のタッくんがすぐ目の前にいるんだもの!
見られたら恥ずかしい……でも……見て欲しい……! そんな複雑な気持ちが……ふあぁ……どんどん熱くなってきちゃう!
「ねぇ……タッくんもシて見せてよ。お姉ちゃんのパンツで、何をシていたのか……」
タッくんだって
あ、あぁ……タッくんが……
タッくんがチンチンをシコシコ、シコシコって……!
だけど、私の指が速まってくるというより……
「ね、ねぇ……タッくん、お姉ちゃんが、そのー……チンチンシコシコしてあげるっ」
そう言って男のコの手を包み込むと、彼はスッと引いてくれた。
初めて握るチンチンなのに……全然初めてって気がしない。夢の中ではずっと愛してたものね。手の平で、唇で、そして……お股で❤
そして、私のお股だって、タッくんに……
「だからね、お姉ちゃんのおまんこも……タッくんが……」
私のソコは、すっかりヌルヌルになってしまっている。タッくんの指を求めて。ううん、本当に欲しいのはチンチンだと思う。だけど、その手が迫ってくれば……
「んふんっ❤」
あ、あぁ……タッくんに……女のコのところを触られちゃってる……❤ だけど……もっと……もっといろんなところを……!
「お願い! おっぱいも……クリクリしてぇっ!」
ふぁっ……男のコの大きな手が……乳首を摘んで……擦って……こんなの……ドキドキしちゃう……っ!
「はぁっ、はぅ……はぁん……あぁん……」
気持ちいい……気持ちいい……っ! きっと夢の中の私に教わったんだね、どうやって女のコに触れると気持ちいいか、って……❤
こんなの、シコシコどころじゃないよ。タッくんに触れられるのが気持ちよすぎて……タッくんを気持ちよくしている余裕もない。だって、タッくんのチンチンが、嬉しすぎるんだもの! タッくんの恥ずかしいところ、男のコのところをニギニギしてるんだ、って思うと……あぁ……うぅ……もぅ……
「タッくん! お姉ちゃんもう我慢できない!」
絡みつく指先をすべて剥ぎ取り、私は弟の上に跨った!
「
合意になっているかはわからない。でも、無抵抗だから……いいってことでしょ!?
ちゅぷん、と割れ目に触れただけで、恥ずかしいお汁がタッくんを濡らしてしまう。だから、もっと……もっと
「あ、ん、ふ、ぁ、ん……❤」
タッくんが! タッくんのチンチンが、私の
でも、不思議と痛くない。きっと、タッくんのことが大好きだからだと思う。大好きなタッくんのチンチンだから、もっともっと! もっと
「っんはぁ……っ」
骨盤の上に骨盤で着地したってことは……
「全部
「ね……姉ちゃん……」
繋がっちゃった……タッくんと、男のコと、女のコで。
お姉ちゃんと弟なのに……男と……女で……!
「タッくん……お姉ちゃん、凄く気持ちいいの……タッくんは?」
「うん、気持ちいいよ……」
気持ちいいところ……触れ合っちゃったね。
だったら……もっと……もっと……!
「じゃあ……動くからっ」
欲しいところにグリグリするように、私はタッくんのチンチンをズブズブ……ズブズブ! こんなの……夢とは比べ物にならない! 私の
恥ずかしいところで、恥ずかしいことしてるのに……それが、こんなに……こんなにぃ……❤
「あぁんっ、タッくん……気持ちいいの……タッくん!」
「姉ちゃん……姉ちゃん……」
「タッくん……好きなんだね、こういうの」
だって、自分でもこうやっていたし。
「うん……姉ちゃん……姉ちゃん……❤」
お腹がヒクヒクしてる……タッくん、私の腰に
だったら、もっとシてあげる。お姉ちゃんのおまんこを全部使って、チンチンの先から根本までジュプゥ、ジュプゥって!
そしたら、タッくんてば……❤
「姉ちゃん……俺……
うふふ、必死に堪えてる表情……何だか可愛い♪
「何が……
わかっていながら、私は腰をズブズブ。チンチンははち切れんばかりで、私の
「アッ、アレが……その……せ……」
「どうしたの? 何が、
可愛い! 可愛い! あぁもう……照れてるタッくん可愛すぎる!
こんなに可愛く悶えられたら、腰だって激しくなっちゃうし、アソコだって……グイグイ締まっちゃうよ!
だから、もう……
「ね、ねっ、姉ちゃん……っ」
ビュルッ、ビュルッ、ドプッ、ドプゥ……っ
「は、ぁ、あ、あぁ……❤」
絶頂とも違う温かな満足感に、私はゆったりと男の子の胸に寝そべる。
「お姉ちゃんの
「ご……ごめんなさい……」
と謝りながらも、自分の意志では止められないらしい。繋がったところからは未だにビュルビュル溢れているのが感じられる。
だから……
「なら、約束して」
弱みに付け込むようだけど。
「今後、硬くなったタッくんのチンチンは、お姉ちゃんのモノだから。自分で勝手にシコシコしないこと」
「ぅ……うん……」
柔らかいチンチンはいいんだけど。ただ、エッチなこと考えて、オトナチンチンになったのなら……
「シコシコしたいときは……必ずお姉ちゃんのおまんこを使うこと!」
「う……うんっ!」
素直な笑顔が可愛くて、私は思わずタッくんの唇に吸い付く。でも……当然それだけじゃ終わらない。夢の中でさえ、もっと厭らしく舌と舌を絡めあっていたんだもの。現実のタッくんとだって、同じことしたいよね。
「んふっ、むふぅ……ん、んん……❤」
オトナのキスを交わしたことで、私たちはもう子供じゃないんだな、って実感できた。
なし崩し的ではあったけれど……きっとこれからは、これまでの関係ではいられないのだと思う。
それは、夢が現実になるように。