※この作品はR-18です。

オバロR18もの   作:しうか

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5 ニニャさん ニニャ

 

 

 見張り交代の時間になり、ニニャとオチパが起こされると、他のメンバーはそれぞれ眠りについた。そしてオチバはニニャと少し話をしたあと、トイレに行ってくると言って少し離れ、《完全不可視化》を使い、ニニャに《魔法無詠唱化(サイレントマジック)・睡眠(スリープ)》を使いねむらせる。さらにオチバは漆黒の剣のメンバーにそれぞれ《魔法持続時間延長化(エクステンドマジック)・睡眠(スリープ)》をかけた。

 

 焚き火の明かりだけではつまらないので、永続光(コンティニュアル・ライト)のマジックアイテムを光量を調整しつつ設置し、さらに録画用と録音用のマジックアイテムをいくつか設置した。ついでに大きめの守りの魔法を周囲にかけ、アイテムボックスから今日のために準備したいくつかの道具を取り出し、準備を終えた。

 

 そして準備が終わり、オチバのお楽しみタイムが始まる。

 

 まずオチバはニニャを仰向けに寝かせ、ニニャのマントを外しそのまま敷物として使う。そして、味見に唇を奪うと舌をいれ、くちゅくちゅと唾液を混ぜ合わせはじめた。

 

 しばらく唾液を交換したあと、服の上からニニャの薄い胸をなで、服を脱がせ、女だてらに男の格好をするニニャのズボンを脱がせ、胸をしめつけているさらしを外した。下穿きを脱がすか少し考えたあと、下穿きはそのままにした。ニニャの右手首と右足首、左手首と左足首を片方ずつロープで拘束した。そして両膝に手をかけるとがばっと体を開いた。

 

 何が起こっているかもわからず無防備な寝顔をさらすニニャが、普段チームの頭脳と呼ばれているニニャが、通常ではありえないほど間抜けに身体を開いているのをしばらく眺めると、チームの絆ともいえるニニャの短剣に手をかけた。

 

 オチバも全裸になり、ゆっくりと肌を重ね、普段とのギャップと女特有の肌のやわらかさを身体全体で味わう。

 

「んっ……、んっ……」

 

 ニニャは夢でも見ているのか少しずつ感じ、小さな胸についたピンクの乳首を少しずつ硬くしていった。想定以上においしいシチュエーションが完成し、これ以上待てなくなったオチバは再びニニャの口の中に舌を挿し入れ、くちゅくちゅと混ぜながらニニャの《睡眠(スリープ)》を解いた。

 

「んっ……んん……んぐぅっ!?」

「ニニャさん、おはよう」

「なんてことしてるんですか! みんなは!?」

「んー。子作りのお勉強と練習かな? みんなはまだぐっすり寝てるから安心してね」

「今すぐやめなさい! 私は男ですよ! 男同士でこんなこと―――」

「本当かな? 本当にニニャさんが男だったらしないから安心してよ……」

 

 オチバが「まぁ今さらだよね?」と言いながら体を起こすと、自分の胸に巻かれているはずのさらしが外されているのがニニャの目に映った。そして、視線を下に移すとオチバと自分が今どんな状態なのかがはっきりとわかり絶句した。

 

「なっ……」

「ひどいよね。仲間をだまして利用してたの? でもこれからする事を黙っていてくれたら僕もばらしたりしないから安心してね」

 

 オチバはチームの絆になっている黒い短剣を鞘から出し、鞘を放るとヒラヒラと短剣を振った。ニニャはこんな事をする人間にその短剣を触られているだけでも嫌悪感を抱くが、もしそれを使って自分や仲間が無防備に刺し殺されたらと考えると青ざめた。

 

「で、でもっ、子供ができたら……」

「それも大丈夫。一番いい避妊薬用意しておいたから。後でもいいんだけど今から飲む?」

「うぅ……。―――の、飲みます……」

 

 ニニャはこの取引が破綻している事を指摘しようとしたが、すでに避妊薬を用意されていては逃げ道がない。ずっと前から計画されていたとわかり、ニニャは諦めた。オチバはニニャに避妊薬を見せると自分の口に含んだ。そしてニニャに口移しで飲ませる。

 

「うぅ、うぐっ、うぐっ……」

 

 ニニャは涙を流しながら避妊薬とオチバの唾液をコクコクと飲み込んだ。

 

 これから起こる事が終われば今まで通りの漆黒の剣に戻る。きっと姉さんも通った道だし、姉さんが見つかって慰める時、私も一回くらい経験しておいた方が慰めになる。それに自分より小さい男が出来ることなんて高が知れてる。変態ブタ貴族よりはマシなはずだ。

 

 ニニャは心の中で自分を慰めながら口移しの避妊薬を飲み干した。

 

「それじゃあ、ご開帳!」

「やっ……、やめっ……くっ……」

「動くと危ないですよー」

 

 漆黒の短剣がニニャの下着と肌の間に入ると、真ん中から真っ二つになるようにざくざくと切り裂いた。両刃の片方がニニャの肌に触れるたび、ニニャは恐怖を覚え、悲鳴をあげそうになった。

 

 刃がニニャのワレメに近づくと、オチバはワレメが真上になるようニニャの腰を持ち上げた。そして目の前にきたニニャの股に顔を近づけ、刃を寝かせ、小刻みに切り始めた。

 

「ひ、ひぃ……」

「ニニャさん、もう生えてたんですね」

「や、み、みないでください!」

「目つぶって切るのは危ないと思いますよ? じっくり見ながら慎重に切るので安心してください」

「うぅ……、あぁ……」

 

 自分ですら見たことのない場所が露出していき、外気に触れ、それをオチバの目の前で見られる羞恥心と、そこで黒い刃が小刻みに動く恐怖でニニャは頭がいっぱいになった。顔を恐怖でゆがめ、目から涙をこぼすニニャを視界に納めながら、オチバはプチプチと慎重に刃を入れた。

 

 そして、刃がニニャのお尻の穴を隠していた布を切り裂くと、オチバはニニャの下穿きに大胆に刃を入れて背中側の布をざくざくと切り裂いた。完全に真っ二つになったニニャの下穿きは太ももの付け根に残り、隠すべき大切な部分はすべて露出してしまった。

 

 オチバは黒い短剣を大地に突き刺すと、無限の水差し(ピッチャー・オブ・エンドレス・ウォーター)を手に取り、ニニャの股間に水をたらした。

 

「ニニャさん、お尻の穴ちょっと汚れてますね。洗ってあげますね」

「そ、そんなところ……うっ、つ、冷たい! もういいでしょう! あまり見ないでください!」

「前の方もちゃんと洗った方がいいですよ? 少し臭いますし、垢がついてるみたいです」

「うぅ、うわぁぁぁあああ! やめてください! もうやめてよ!」

 

 オチバは無限の水差し(ピッチャー・オブ・エンドレス・ウォーター)で水をたらしながら指でニニャの両穴を洗った。そして洗い終えると、ニニャの胸をかくしていたさらしを手に取り、ニニャの肌についた水分をふきとった。

 

 黒い刃が作り出していた恐怖心が去ったニニャには眼前で行われる行為に対する羞恥心だけが残り、増幅され、忘れたと思っていた捨てたはずの自分の女心が顔を出し始めた。そして、ニニャはその光景から必死に目を逸らし、顔を横にむけた。

 

 そこにはのんきに眠り続ける仲間達がいた。仲間達に知られるわけにはいかない。こんな所で、こんな場面で知られたら今まで耐えた事が台無しになってしまう。大丈夫、あと少し我慢すれば終わるんだ。

 

 そんな事を考え、ニニャは仲間から目を逸らし、目を瞑り、口を硬くむすんだ。仲間を起こすわけにはいかない、もう声を出すような事はしない、するならさっさと終わらせろと……。

 

 そんなニニャを見ながら、オチバは濡れたニニャのさらしにクリーム状の薬品をつけると、再びニニャの股を丁寧に拭き始めた。クリーム状の脱毛剤がつけられたニニャのさらしの布は、その脱毛剤を売った高級娼館御用達の薬師の売り文句どおりの効能を発揮し、ニニャの下の毛をすべてキレイに拭い去った。

 

 オチバは再び黒い短剣を手に取ると、クリームとニニャの縮れた茶色の毛がついたさらしの部分を切り取り、残りの部分でニニャの体に残っている脱毛剤を拭い取る。

 

「ニニャさん、見てください。すごくキレイになりましたよ」

 

 オチバの言葉にニニャは全く反応しなかった。目を瞑ったままされるがままのニニャにオチバは少し不満を覚え「ちぇー」と口を尖らせた。ニニャはその声を聞いて内心ほくそ笑んだ。

 

 そうだ。もう面白い事はない。飽きてさっさと終わらせてしまえと……。

 

 オチバはニニャの表情があまり動かないのを見ると、まぁいいかとニニャの股間に目を戻した。冒険者をやっているにも関わらず日焼けしない真っ白な肌が目の前にあった。真っ白な肌の小さめのかわいいお尻、それを両手で撫でたあと、鷲づかみにして両側に開く。ニニャのワレメとお尻の穴が顔をだし、色素の濃い部分が必死に閉じようとひくひく動いていた。

 

 オチバは自分がキレイにしたニニャの股間に顔をうずめた。ニニャのすべすべしたお尻が両頬に当たり、その感触を楽しみながら二つの穴を舐めた。ニニャのお尻の穴に少し舌を入れるとお尻の筋肉が硬くなり、ワレメに舌を這わせるとニニャの体が逃げるようにゆるゆると動いた。

 

 自分の股間を這い回るぬるぬるとした不快感にニニャは一度薄く目を開けて確認すると想像通りの行為を見てしまったことに少し後悔した。少年の舌が自分の秘部を舐め、尻穴に差し込まれるたびにおぞましい嫌悪感が体を駆け巡り、つい身体が反応してしまう。

 

 こんな事では相手を楽しませてしまうだけだと分かっていてもニニャにはどうしようもなく、できることはギュッと目を瞑り歯をかみ締めて耐えることだけだった。 

 

 オチバはニニャのワレメの一番を舌でほじくり、皮に包まれたクリトリスを舌で丁寧にむき始めるとニニャの体が跳ねた。

 

「え……?」

「あはは。やっぱりここがいいのかな?」

 

 知らない刺激、脳に響いた突き刺すような甘い刺激と跳ねるように自分の身体が相手の顔に股を押しつけた感触に驚き、ニニャはわずかな疑問の声と共に目を開けてしまった。

 

 オチバが勝ち誇るような笑顔で再びニニャのクリトリスの皮に舌を挿し入れ、一番敏感な所を探すようにぬるぬると舐める。ニニャの身体はその刺激に翻弄され、ニニャの聡明な頭脳は強すぎる快楽の刺激に犯された。

 

「そんっ……なわけっ……くぅっ……ないっ……んあっ……」

 

 ニニャの声に少し甘さが混じり、ワレメからはぬるぬると愛液がわきでてきた。オチバはニニャのお尻を割り広げていた手から少し力を抜き、指先でニニャのワレメをくにくにと触り、指先を愛液で濡らした。そしてぬるぬるとした指先の感覚を確かめると、ニニャの後ろの穴に差し込んだ。

 

「なぁっ……そっちは……うぅぅ……」

 

 ニニャは思わず制止の言葉を口にしたが、それも相手を楽しませるだけだと我慢し、口を閉じる。自分の後ろの穴を出入りする肉の感触にニニャの心に再び羞恥心が混じった。せめてもの抵抗にとニニャの身体は勝手に尻穴を締め付け、オチバの指に絡みついた自分の愛液を擦り落とし、指の動きを阻害した。

 

 オチバはそんな様子をクリトリスを舐めながら感じ取り、ニニャのワレメをいじっていたもう片方の指をすべりの悪くなった指の代わりに挿し入れた。オチバはニニャに視線を戻すとニニャはギュッと目を瞑り、横を向いていた。横を向いたニニャの顔の前に少し汚れてしまった指を近づけると、においに気付いたニニャがこちらを向いたのでオチバもようやくワレメから口を離した。

 

「んあぁっ! なっ、もしかして……」

「んー。たぶん出し損ねたニニャのウンチだよ。舐める?」

「そ、そんなもの近づけないでください! 舐めるわけないでしょう!?」

 

 オチバは「そう?」と首をかしげると自分で臭いをかいだ。

 

「くさいね……」

「くっ、そんなものかがないでください!」

「でもレンジャーは臭いを覚えないとってルクルットが言ってたよ?」

「そんな臭い覚えなくてもいいです!」

「でも何事も経験であるってダインさんが……そうだ!」

 

 ニニャはイヤな予感を覚えたが、オチバが何をするのか予想できなかった。オチバはニニャのお尻に入っていた指を一度グッと挿し込むとクイッと指を曲げ、一気に引き抜いた。その衝撃でニニャは大きいほうを漏らしそうになったが何とか堪えた。だが、後ろの穴から来た排泄感と穴を締めたときに入った力で小水を漏らしてしまった。

 

「あぐぅっ! や、や、そんなっ、やだ……、見るな! 見るなぁぁぁあああ!」

「おっと、こっちは飲んでも大丈夫なんだっけ?」

「やめろ! 飲むな! うぅうう! 止まらない。止まらないよぉ……うぅ……」

 

 一度は避けたアーチを描くニニャの小水をニニャの尿道に口をつけてゴクゴクとわざと音を出しながら飲んだ。ニニャはなんとか小水を止めようとがんばったが、出し切るまで止まることはなく、恥ずかしさと悔しさのあまりついに声をだして泣きはじめた。

 

「ちょっとしょっぱいかな?」

「もう、やだぁ……」

「そうだった。ちょっと待っててね。ニニャさん」

 

 そう言ってニニャから体を離すと、ようやくニニャは持ち上げられていた自分の腰をマントの上に戻すことができた。少しの間体を休めるとニニャは急に体を離したオチバが何をするのか気になった。全裸のオチバは眠ったままのルクルットの所へと歩いていくと、少し茶色くなった指をルクルットの鼻に近づけ始めた。

 

「や、やめて! そんな事しないでください! お願いですから!」

「わっ、びっくりしてルクルットの鼻にちょこっと入っちゃった。大丈夫かな? 起きないかな?」

「え?」

 

 ニニャは全身の血液がざっと引く感覚を味わった。そして今まで散々声を出したのに寝ている仲間達に疑問を持ちつつも「どうか起きないで」と願う気持ちの方が大きかった。そんなニニャを見ながらオチバは手を洗うとルクルットの服で拭い、ニニャに近づいた。

 

 ニニャは近づいてくるオチバの全裸を、股間にある少し硬くなった小さな肉棒を目にし、ギュッと目を瞑った。オチバはそんなニニャの反応がおもしろく思い、ニニャの横に回ると自分の肉棒をニニャの顔に近づけた。

 

「ニニャ、これがニニャの初めてを散らすおちんちんだよ。ほら、初めてのおちんちんだよ。ちゃんと見てよ。先走り液顔に塗っちゃうよ?」

「くっ、くさいもの近づけないでください。見ます、見ますから……」

「そうかな? ちゃんと毎日洗ってるんだけどなー……。ああ、先走りの臭いだね」

 

 仲間が起きることを怖れ、声を抑えたニニャの青い瞳がちゃんと肉棒を捉えた事を確認すると、先走り液でぬらぬら光る先端をちょんとニニャの鼻の穴につけた。ニニャは突然のことによけることができず、顔に皺を寄せて青臭い肉棒から顔を背けた。

 

 オチバは再びニニャの足元に戻ると、ニニャの両膝に両手を添えてゆっくりと開いた。ニニャは最初に少しだけ抵抗したが、諦めたように股を開いた。オチバは股の間に体を進め、愛液と小水で濡れたワレメに肉棒をこすり付け、肉棒をたっぷりと濡らすと、先端をニニャの穴にそえた。

 

 ニニャはついにきたと体を強張らせ、ぎゅっと目を瞑り眉間に皺を寄せ、歯をくいしばった。

 

「ぐっ……うぐぅ……んんっ……ゃ……いゃぁぁ……」

「ニニャ、入ったよ。わかる?」

「いやっ……そんなの、わかり、たくな、いっ……早く、おわらせてっ……」

 

 散々焦らされたニニャの膣内はとろとろに溶け、小さな身体に相応の狭さと初めての痛みでニニャの身体は勝手に肉棒を締め付けた。オチバは肉棒を動かしながらニニャの熱を持った真っ白な身体に自分の体を擦りつけニニャの首筋に顔を埋めた。

 

「ニニャの中っ、すごく狭くて、気持ちいいっ。僕たち、相性いいのかも、ねっ」

「いいわけ……んぁっ……ないっ……あっ……あっ……」

「ニニャ、首が気持ちいいの?」

「あっ、そんな、ところ、舐めないで……っ」

 

 肌が合わさった事でニニャはオチバに抱かれているという感覚が増し、嫌悪感を覚えたが首筋にあたる息がくすぐったく、さらに舐められる事によって甘い声が漏れてしまった。しかし、快楽と痛みと嫌悪感と羞恥心の狭間でニニャは自分がそんな声を出している事に気付かなかった。

 

「あ、ここ、子宮だね……僕のでも届くなんて……ニニャの中最高……」

「子宮……あっ、ああっ、子宮……?」

 

 体内の知識があまりないニニャは子宮を知らなかったが、そこが子供を作る部屋だと本能的に感じた。そしてその器官が押され、体内に振動を与えている感覚を覚えると、自然と涙がこぼれた。

 

「子供が出来る場所、だよ。ここに男のタネが入ると、子供ができるんだよ」

「やっ……いやっ……ああっ……そんなの……できないっ……」

 

 オチバはニニャが子宮を知らない事を意外に思いながら、異世界だと表現方法が違うのかもしれないと思い、ニニャに説明した。しかし、ニニャはすでに避妊薬を飲んでいるので子供はできない。最初に飲ませた避妊薬がニニャに唯一の安心感を与えていた。

 

「そろそろ、出そう……。タネが入る感覚、覚えてね」

「あぐっ……やっ……あつぅっ……うぐぅぅうううっ」

 

 ニニャの膣内でビクビクッと肉棒がはじけると、ニニャは自分の胎が熱くなっていく初めての感覚と、自分の膣内が勝手に締め付けることによって存在感を増したビクビク動く肉棒の感触に痛みと共にわずかな快感を感じた。そして、痛みに集中し、快感を否定し、ニニャは唸った。

 

「はあ……気持ちよかったよ、ニニャさん」

「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」

「ニニャさん、初めての子作りどうだった?」

「最悪です……。もう二度とごめんです……。終わったのならさっさとどいてロープを外してください……」

 

 オチバの柔らかくなった肉棒がニニャのワレメから抜かれると、ニニャは呼吸を落ち着けた。ニニャは自分の膣内に入っているであろう男のタネに嫌悪感を増しながら、膣内に入ってしまった他人の体液をどうやって外に出すか考えた。

 

「そっかー。じゃあ一度目でタネが付くといいね」

「何言ってるんですか? 最初に避妊薬飲んだじゃ……ぇ?」

 

 ロープを外すでもなくオチバが笑顔で言った言葉にニニャは疑問を覚え、オチバが自分に避妊薬を飲ませた事を忘れたのかと思った。しかし、ニコニコと笑いながら振る空のビンの底にほんの少し残った液体が揺れるのを見ると、ニニャは青ざめた。

 

「ほら、僕まだ教えてもらった文字全部覚えてないからさ。避妊薬は買ってあるんだけど、ラベルが読めないんだよね。しかも薬の名前みたいだしさ。これ避妊薬だっけ? ニニャさんはどう思う?」

「ま、まさかっ! そんなまさかっ! それじゃあ子供がっ! こっちに近づけてください。私が読みますから! 早く!」

「はい、どうぞ」

 

 ニニャは近づけられたビンに紐でくくりつけられたラベルを読み、自分の知らない名称が記載されているのを確認すると、安堵のため息をついた。

 

「知らない名前ですね。正確にはわかりませんが、これが避妊薬でしょう」

「でも色々な薬買って同じ袋に入れてたんだけど、他の薬の名前知ってる?」

 

 オチバは避妊薬の入っていた袋を手に取ると、ひとつひとつ取り出し、ニニャにラベルを見せた。そして再びニニャの顔に焦りが浮かんできた。

 

「知らない……、知らない……、知らない……、あ、治癒のポーション」

「じゃあ1/4だね。変なのもあるけど飲んでみる?」

「ほ、他の三つはどんな薬なんですか?」

「んー。たしかー……、うーん。する前じゃないと効かない避妊薬がひとつとー。子供が出来やすくなる薬がひとつとー、……おしっこが出やすくなる薬だったかな?」

 

 ニニャの白い顔がさっと青くなった。自分が飲んだのが最後の薬だと思ったからだ。実際一度小水を出した。飲んでからあまり経たずに……。もしそうなら一本だけ事後でも効果のある避妊薬もあるのだが、混乱したニニャは気付いていない。ちなみに治癒のポーション以外すべて同じ避妊薬でラベルはオチバがそれぞれ適当に書いて付けたものだった。

 

「なっ! バカっ! なんということを! ロープはずしなさい! かき出すから早く!」

「でも二度としたくないんだよね?」

「そんなことっ! したいわけ、ないじゃないですか……」

「じゃあタネが付くまで待とうよ。最初で最後の子供作ろう? 赤ちゃん産もう?」

 

 ニニャは自分の胎に目の前の男の子共が宿り、胎が膨らむ未来の自分を想像してしまった。ニニャにとってそれは恐怖だった。そんな未来は絶対に許されない。ニニャは手と足をそれぞれ縛られたロープを何とか外そうと暴れたが一向にロープはゆるむ気配がなかった。

 

 ニニャには見えなかったが、オチバには暴れたことでニニャのワレメから血と混じった白い液体がほんの少し外に出てニニャのマントを汚すのが見えた。そして、それをふき取るようにニニャのふとももに残った白い下着の残骸が舞っていた。オチバはそんな光景に再び肉棒を硬くした。

 

「わ、わかりました。今度は私が避妊薬を用意しますから、その時なら相手してあげますからロープを外してください」

「どうせならしたい時にしたいな……」

「……わかりました。いつでも相手してあげますからロープを外してください」

 

 常に避妊薬を持つことになるが、ニニャの頭の中には仲間に対する言い訳はいくらでも思いついた。自分を貶める嘘をうまく吐けるか不安だったが、今までだって自分が男だと騙してきたのだ。ひとつ嘘が増えた所で何とかなるだろうとニニャは自分を慰めた。

 

「でもニニャさん騙すの上手でしょう? だから証が欲しいな」

「証? 証文でも書きましょうか?」

「証文かー。でもホントにちゃんと書かれてるか僕わからないよ?」

「じゃあ何をすればいいんですか。いいから早くしてください」

 

 オチバは「ホントにいいの? やったぁ!」と声を上げると、いそいそとインクビンと鉄ペンを取り出した。そしてニニャの股を開くと、そこに体を入れ、ニニャの子宮の位置を想像しながらツンツンと指で触った。

 

「それで体に書くんですか? そんな事でいいなら早く……」

「うん。ちょっとだけ待っててね。えーっと……オチパ……専用……っと」

 

 オチバはニニャの子宮の上と思われる場所に自分の名前とニニャに教わり絶対いつか使うと心に決めていた単語を黒いインクで書いた。そして、ふーふーと息を吹きかけて乾かすとそっとインクの上を撫でて、ニニャを縛るロープを解いた。

 

 その様子を「さっさと書け」とイライラしながら見つめていたニニャは異常に早く乾いたインクに疑問を持ったが、避妊薬を用意してきたオチパならありうると手首をさすりながら身を起こした。

 

 そしてニニャは後ろを向くと、自分の足の付け根に絡まった完全に裂かれた下着を脱いだ。そして下着の片方をマントの上に置き、片方でワレメを拭った。乾いた布はすぐに汚れを吸い取ったが、ニニャは後ろにいるオチバに「それ貸してください」とオチバの近くに置いてある無限の水差し(ピッチャー・オブ・エンドレス・ウォーター)を指さした。

 

「消さないでよ?」

「消しませんから……」

 

 というやり取りを経た後、オチバはニニャに無限の水差し(ピッチャー・オブ・エンドレス・ウォーター)を渡した。ニニャは拭った布にどばどばと冷たい水をかけ、濡れた布でワレメを拭う。

 

 体につけられたインクはニニャにとってただの子供の遊びに見えた。こんなものは後で時間をかけてしっかり落としてやろうと考えつつ、意を決したようにニニャは自分の膣内に指を入れた。

 

「いたっ。うぅ……血が出てる……」

「治癒魔法いる?」

「まだいりません……くっ、……いっ……どんどん出てくる……」

「濡れてないと痛いんじゃない?」

「黙っててください……もう少し……あぐっ……ここが子宮……?」

 

 ニニャは自分の膣内をかき回しては無限の水差し(ピッチャー・オブ・エンドレス・ウォーター)で指を洗い、中のぬるぬるした体液がなくなるまで痛みに耐えた。納得が行くまで続けるが、いつまで経っても自分の中にオチバの肉棒と吐き出されたタネが残っているような感覚が消えなかった。

 

 オチバはそんなニニャの様子を見ながら、肉棒を完全に硬くし、ニニャの肩に手を置くとニニャを押し倒した。

 

「なっ、何を……」

「大丈夫だよ。さすがにもう全部出たって。だからもう一回しよ?」

「ふざけないでください! またしたら意味がないじゃないですか!」

「大丈夫、今度はちゃんと外に出すからさ。ほら、硬くなっちゃってもう我慢できないんだ」

「もういやなんです―――あぐぅっ! いやっ、いやああああ!」

 

 押し倒されて暴れるニニャを押さえつけつつ、オチバはニニャのワレメに肉棒を押し当てた。肉棒に残されていたニニャの体液が潤滑油となり、引っかかることもなくぬるりとニニャの膣内へ入り、肉棒とニニャの指によって傷つけられた膣内をえぐった。

 

「はぁ……やっぱりニニャの中は気持ちいいね」

「いやっ、いやっ、やめて! 痛いんです! もういやなんです!」

「あんまり暴れると中に出ちゃいそう……」

「あっ……うぅ……。外に出して、ください……よ?」

「うん。はぁ……すごいぬるぬるしてて、あったかくて……気持ちいい……」

「言わないで……んっ……、いや、なのっ……」

 

 オチバが動くたび、ニニャは痛みを感じていたが、身体は膣内を守るために愛液を吐き出す。そして、その感覚と耳元で囁かれるオチバの言葉の内容が脳に違った刺激を与え、ニニャに再び甘い痺れをわきおこさせ、自然にあごを上げてしまっていた。

 

「そろそろ、出ちゃうかも……」

「外に……んっ……外に……あっ……」

「外に出すから、ニニャ、抱きついてキスして……」

「わ、わか、りました……んぅう……んっ……んうぅ……れろっ、れろっ……くちゅっ……」

 

 断ったら中に出されると思ったニニャはオチバの頭を包むとそっとキスをした。オチバが舌を挿し入れると、ニニャも口を開き、オチバが外に出す気になるよう舌を絡めた。オチバは子宮にぐりぐりと先端を押し付け、ニニャの情熱的なキスを堪能すると、ビクッと身体を震わせた。

 

「むぐっ……うぐぅっ……ぐっ、外に……」

 

 オチバはビクッビクッと二回ほど中に出すとニニャの口から首へと頭を移し、肉棒を引き抜いた。引き抜かれた肉棒はニニャに書かれた文字の上へ残った精子を吐き出した。中に出されたと思ったがその後すぐに胎の上に移動した感覚にニニャは少し安心したが、少し中に入ってないか心配もした。

 

「ごめん、少し中に出ちゃったかも」

「うぅ……せっかくかき出したのに、なんということを……」

 

 ニニャはそうつぶやき、呼吸が落ち着くのを待つと、オチバを押し返した。オチバは抵抗せずニニャの股の間に座り込むと、ニニャはのろのろと立ち上がり、自分の下腹部に付いた白い体液を見た。

 

「これがタネ……?」

「うん。おしっことは違うでしょう?」

「こんなのが中に……早く洗わないと……」

「うんうん。でもぬるぬるしてた方がかき出しやすいと思うよ?」

「そうですね……」

 

 目の前でがに股に足を広げ、真っ白な背中を丸めて自分のワレメに集中するニニャを見ながら、オチバはそっとその背中を撫でた。

 

「触らないでください」

「ニニャの背中は真っ白ですべすべしててやわらかくて気持ちいいよ?」

「だから触らないでください」

「いいじゃん」

 

 言ってもどうせやめないだろうとニニャは会話をやめた。指をぬるぬるする膣内に入れ、少し曲げて擦り落とすように外に出す。濡れた布で指を拭くと、再びゆっくり入れる。

 

「くっ……、ふぅ……、んぐっ……、ここ……んんっ……」

 

 敏感な所や傷になってしまったところを触るたび、痛みを我慢する声と甘い声がニニャの口からこぼれた。そんな時間がしばらく続き、オチバの休憩時間が終わり、肉棒が力を取り戻した。

 

 そしてオチバがニニャの背中からニニャの揺れるお尻へと手を移すと、ニニャの身体がピクンと揺れ、ニニャが少しだけ振り向いた。

 

「変な所触らないでください」

「ニニャのお尻かわいいよ? 変じゃないよ?」

「……お尻触らないでください」

「ダメかな?」

「ダメです」

 

 オチバは少しだけニニャの白くて柔らかい小ぶりなお尻を堪能し、触るのをやめると、ニニャは再びオチバに背中を向けた。オチバはヒザ立ちになり、ニニャの腰に手を添えると、首筋にキスをした。

 

「あっ、いきなり何するんですか……」

「するのはこれからだよ」

 

 オチバはニニャの腰を持ち上げながら首筋に強く唇を押し付け、背中をそっと体で押すと、前かがみになっていたニニャはあっという間に前に転びそうになった。反射的に手が前に出たため顔を打つことはなかったのは幸いだったが、ほんの一瞬といえるわずかな間、何の抵抗も出来なかった。

 

 そのわずかな時間にオチバはぬらぬらした肉棒をニニャのお尻の間に挟むと、肉棒でお尻の穴を探し、一気に挿し込み、抜けないようニニャの細い腰を両手で掴んだ。

 

「そこはちがっ、あがあああああああああ!」

「ごめんね、ニニャ。ニニャの全ての初めてが欲しくなっちゃったんだ」

 

 ニニャは痛みで背中を反り、足をばたばたと暴れさせたが、肉棒はお尻に突き刺さったまま抜けることはなく、ただ肉棒に刺激を与えるだけだった。

 

「痛い、痛い、痛い。抜いて! 今すぐ抜いて! お願いしますから!」

「ニニャ、あんまり動くと裂けるよ? ほら、力を抜いて……」

「あぐっ、そんなの……無理ぃぃいいいい」

「ニニャ知ってる? 男同士でするときは後ろの穴使うんだって」

「そんなの知らない! 裂ける! 裂けちゃう!」

「男のフリするニニャにはぴったりでしょう?」

「あぐぅっ、いやっ、私がっ、男じゃないって、もうわかってる、でしょう? お願いだから抜いてよ!」

 

 ニニャは痛みに耐えるようにおでこをマントに押し付け、両手を握り、出来る限り腰の力を抜こうと足から力を抜いた。ニニャは全身から脂汗を流し、その汗で濡れた白い背中をオチバはペロッと舐めた。

 

 そして、引きちぎるような穴の力が入り口からだんだん力が抜けてくると、オチバはゆるゆると腰を動かしはじめた。

 

「あぐっ……あぐっ……あぐっ……」

「これが後ろの穴の感覚かー。あ、僕も後ろの穴使うの初めてなんだ」

「あぐぅ……ぞん゛な゛の゛……どう゛でも゛い゛い゛……は゛や゛く゛ぬ゛い゛で゛ぇええええ」

「はーい。じゃあ、少し我慢してね……」

 

 ニニャのお尻が自分の腰で形を変え、ひたすら痛みに耐えるニニャの姿にオチバは興奮した。そして、ニニャの頼みどおり、早く射精するため一気に腰を振り始めた。

 

「あがあああ、あがあああああああああああ」

「ふぅふぅ」

「じぬ゛っ! じん゛じゃううううううううう」

「ニニャ、もう少しだよ!」

「はやぐっ、はやぐだじでぇぇぇぇええええええ!」

 

 ばちんばちんとニニャのお尻に腰を叩きつけ、その光景を見ながらニニャの中をえぐる快感にオチバは射精感を我慢することなく最後にニニャの腰を引き寄せてがっちりと固定すると精子を中へと注ぎ込んだ。

 

「がああああああああああああああああ!……っ……」

「はぁ、はぁ、気持ちよかったよ、ニニャさん」

 

 最後の衝撃でニニャは獣のような咆哮をしたあと意識を失った。オチバは射精が終わり、しばらくお尻を堪能するとニニャに負担をかけないようそっと肉棒を抜いた。気絶したニニャはお尻を突き上げたまましばらく白目をむき、ビクビクと震え、茶色い物体を放出した。

 

 オチバは何となくそんなこともあるかなと予想していたため簡単に避けた。そしてニニャの放出が終わると、その穴を覗き込んだがくっぱり開いてるわけではなく、少し中が飛び出して盛り上がっているだけだった。

 

 それをツンツンとつつくと、ニニャの体がビクッビクッと振るえ、上がっていたお尻が落ちていった。

 

 オチバは眠気を覚えたが、さすがにこのままでは不味いと思い、自分とニニャをアイテムボックスから取り出した魔法のタオルで拭いて汚れをすべて落とた。そしてニニャに《中傷治癒(ミドル・キュアウーンズ)》をかけてお尻の穴を観察し、元に戻ったのを確認すると、ニニャに服を着せた。かなり短くなったさらしと、用をなさなくなった下穿きは用意した薬や道具やマジックアイテムと共にアイテムボックスに収納した。

 

 オチバは「そういえばもう一つ穴があったな」と気付き、ニニャの口を開いてやわらかくなった小さな肉棒を口に含ませた。ゆるゆるとニニャの喉を突かないよう気をつけながら無意識に肉棒を押し出そうとするニニャの舌を楽しみ、薄くなった体液を注ぎ込んだ。

 

 オチバも服を着るとオチバはあぐらをかき、そのヒザに横向きに寝かせたニニャの頭を置いた。時々半開きの口から涎か精子かわからない液体が垂れオチバのふとももを汚したがオチバは気にせず漆黒の剣のメンバーにかけた《睡眠(スリープ)》を解いた。

 

 

 

 

 

 

 ペテルは目を覚ますと朝日が昇り始めており、目の前の光景に驚いた。最後の見張りについたオチパは起きていたがニニャは彼のヒザを枕にしてマントに包まり、杖を抱くように丸まって寝ていた。

 

 驚いて声を出そうとしたペテルに気付いたオチバは人差し指を口元に立て、「静かに」とペテルに静かに声をかけた。ペテルもそれにならい、オチバに近づいて静かに声をかけた。

 

「おはようございます。ニニャはその……」

「昨日の補助魔法のせいか体調を崩してしまったようなので何度か治癒を施して眠ってもらいました。ペテルさんは大丈夫ですか?」

「そうですか……。私は大丈夫みたいですが、ニニャは大丈夫でしょうか……」

「熱はもうありませんが数日はゆっくりした方がいいかもしれませんね」

 

 ペテルはホッとするとこれからの予定を考えた。ニニャに無理させるつもりはない。問題はニニャが歩けるかどうかだが、幸いそれほど街から遠くはない。ニニャが歩けるようなら夕方には街に着くだろう。難しそうなら交代で背負うしかない。

 

 ペテルはルクルットとダインを一人ずつ起こした。起きたときに口を塞ぎ、静かにするようジェスチャーで伝え、二人にオチバが語った事情を説明した。

 

「というわけで、今日は街に帰ろうと思う。ルクルットは見張り、ダインは私と帰る準備をしてくれ。オチパは休んでいてください」

「ま、しゃあねぇな……」

「うむ。こういうこともあるのである」

「ニニャさんの体調の方が大切ですからね。僕も賛成です」

 

 オチバはみんなの視線が切れる瞬間を見計らい、ニニャの肩を揺すった。何度か揺すり、しばらくするとニニャは目を覚ました。

 

「ん、んぅ……。あっ……」

「ニニャさん、体は大丈夫ですか? 熱は下がったみたいですけど」

 

 オチバはニニャが飛び起きようとしたのを熱を測るフリをしてニニャの頭をおさえた。ニニャは一瞬不快感で顔をしかめたが、他の仲間がもうすでに起きている事がわかるとおとなしくなった。

 

「ニニャ、大丈夫ですか?」

「お? 起きたかニニャ! 無理すんなよ?」

「うむ。もう少し休んでいた方がよいのである」

「そうですよー。すごい熱だったんですからもう少し休みましょう」

 

 ニニャはみんなのいたわりの声に涙ぐみそうになった。そして熱を出してオチバに治癒されたということになっている事を知って仲間に対する罪悪感を覚えつつオチバに苛立ちを覚えた。あんな事をしておいてどの口が言うのだと……。

 

 ニニャはみんなに悪いと思いつつもぞもぞと体を動かし、体調を確認した。そして、腰と下腹、そして股間に違和感を覚え、さらしと下穿きがない事に不安になった。

 

 そして準備が終わり、ニニャが立ち上がろうとすると、変わってしまった両穴の感触に違和感があり、下穿きがない不安から内股になってしまいふらついてしまった。咄嗟に杖にしがみついたが、それを見たオチバがニニャの背に手を回し、ひざ裏を掬って抱きかかえた。

 

 ニニャはバランスを崩し、驚いた拍子に杖を落とし、オチバの外套を掴んだが近づいたオチバの顔をキッと睨んだ。

 

「ニニャさん、無理しないでください。街まで僕が運びますから……(さらし無いと気付かれちゃうかもしれませんよ?)」

「なっ! あ、えっと……すみません」

「ふむ。オチパでは無理であろう。某が運ぶのである」

「え? その、ぇー……、いえ、ダイン、しばらくすれば歩けると思いますしオチパもこう言ってますからオチパにお願いしようかと……」

 

 さらしが無いことで女という事実が発覚するのを恐れ、ニニャはしどろもどろになりながらもオチバに頼む事になってしまった。他の仲間は一瞬時が止まった。実際は皆ニニャが女だと知っているためである。

 

 そして、漆黒の剣のメンバーは誤解した。ニニャがオチパに好意を持ったと……。ニニャは気付いていないがオチバにしがみついたままだった。

 

「うんうん。体力も付けたいし出来るだけがんばります!それに僕よりダインさんの方が戦い慣れてるでしょうし……」

「そうであるか。うむ。男子の意地を見せるのである」

「そうですね。確かにとっさの時にダインの手が空いていた方がいいですし。オチパさん、頼めますか?」

「おぉー。オチパあんな事言ってたけど実は男色の気もあるんじゃねぇか? ひゅーひゅー熱いねー!」

「バカッ、ルクルットいい加減にしろ!」

「いってぇ!」

 

 ペテルの肘がルクルットの頭上に落ちるとニニャは「あはははは……」と乾いた笑いを浮かべた。近くにいたダインはニニャの杖を拾い上げると、そのまま自分が持っていくと言い、ルクルットを先頭にした移動が始まった。

 

 しばらくして、みんなの視界がそれたのを見計らってオチバはニニャの耳元に口を近づけた。

 

「(ニニャさん、エ・ランテルに着いたらバレアレさんのところへ行きましょう)」

「え?」

 

 ニニャの意外と大きい声に近くを歩くダインと先行するルクルットが気付いたが、一度二人を見ただけですぐに視線をそらせた。視線が向く寸前にオチバは前を向いたが注目を集めたニニャは焦った。しかし、すぐに視線がそらされたため何て言っていいかわからなかった。

 

 そして、ニニャがしばらく悩んでいると、オチバに身体を揺すられた。オチバの顔を見ると、オチバの口が声を出すことなく動いた。「おーくーすーり」と……。

 

 エ・ランテルにある薬師のバレアレさんは、どう考えても街一番の薬師と名高いリイジー・バレアレかその孫で有名なタレント持ちのンフィーレア・バレアレくらいだ。ニニャは一度仲間と一緒に行ったことがあったが、とても高くて買う気になれなかった。

 

 オチバなら常連でもおかしくないが、まさか自分が飲んだのがバレアレ製だとは思わなかった。確かにリイジー・バレアレの作った薬なら大丈夫だろう。そう考えると少し心が軽くなった。そして、まだ孕んでいませんようにと、そっと下腹部をなでた。

 

 

 

 一度お昼に休憩を挟み、景色が赤くなる時間にエ・ランテルに着くことができた。途中で何度かニニャはオチバの腕の中から逃れようとさりげなく口にしたのだが、ルクルットにからかわれ、ペテルがルクルットにツッコミつつニニャをなだめ、オチバが最後までがんばると殊勝な事を口にし、ダインが力強く肯定した結果、ニニャは最後までお姫様抱っこで運ばれた。

 

 オチバは怪しまれないよう、途中から自分に《下級筋力増大(レッサー・ストレングス)》をかけ、辛そうな演技を心がけた。さすがに門からはニニャも歩いた。ゴールが冒険者ギルドでなくてよかったとニニャは心から思った。

 

「うむ。よくがんばったのである!」

「明日はきっと腕が上がらなくなるぞー?」

「あはは、その時は元気になったニニャさんに介抱してもらいます」

「そうですね。明日から少し休みにしましょうか」

「おっしゃあ! ナイスだペテル!」

「あはははは……」

 

 そして、冒険者ギルドの前に着くと、知り合いにいい薬師がいるからとオチバがニニャを誘導し、ニニャが時間も遅いし先に連れて行ってもらいたいと言った事で、ギルドへの報告は他のメンバーに任せ、オチバとニニャはバレアレ薬品店へと向った。

 

 二人がバレアレ薬品店に着くとすでに正面扉には鍵がかかっていた。ニニャはそのことにガックリと落ち込んだが、オチバは気にせず「バレアレさーん、緊急でーす」と声を上げながら扉を叩きだした。ニニャにとっては確かに緊急だが、扉が閉まっているのに周囲の注目を集めてまで店主を呼び出し、そこまでして買ったのが避妊薬だとバレたら羞恥心で外を歩けなくなるだろう。

 

「あ、あの、オチパ。明日出直しましょう! ほら、はやく!」

「バレアレさーん、いるのはわかってますよー! 取り合えず話をきいてくださーい」

 

 ニニャは必死にオチバの腕を引っ張るが、オチバが止める気配はない。しかもガラス張りの扉から見える範囲に人影はなかった。しかし、扉が閉まっていた時点でオチバは《魔法無詠唱化(サイレントマジック)・生命感知(ディテクト・ライフ)》を使い、中にいる人間を知覚していた。ただ、ンフィーレアと向かい合っている人が女性だと気付き、のっぴきならない事情だった場合を考え扉を叩いたのだ。

 

 しかし、中にいる女性が武器を抜いてンフィーレアの肩口を突き刺したことで事情が変わった。腰に提げた落葉(らくよう)の短い方だけを引き抜くと、ニニャを突き飛ばし扉を蹴り開けた。

 

「いきなり何を……。って、なんてことしてるんですか!」

「衛兵呼んで!」

「ええっ!? ちょっと待ってください! 何で堂々と犯罪を犯してるんですか!」

「いいからっ!」

 

 ニニャは衛兵を呼ぶか一緒に店内に入るか迷った。漆黒の剣が受けている依頼を考えるとオチバが犯罪を犯し、衛兵に捕まり、そのまま牢に送られるのはマズイ。そしてすでにオチバは外から見えていた扉も蹴り開け見えなくなっていた。

 

「もう! もう! 何でわたしが!」

 

 せめて店主に事情を話し、衛兵が呼ばれる事体を避けようとニニャも店内へと足を踏み入れた。

 ニニャが店の奥に入るとオチバと金髪の女―――クレマンティーヌがお互いに武器を持ち、会話をしていた。クレマンティーヌの近くには目を押さえて絶叫を上げる薬師の格好をした男―――ンフィーレアがいた。不思議な事に絶叫は部屋に入った瞬間から聞こえていた。

 

「あらぁ? もしかして君のお仲間さん?」

「うん。そんなとこ……。(なんで、来たの?)」

「え? あ、あの……」

 

 オチバは剣を左手に持ち、クレマンティーヌの質問に答えつつ視線を外さずにニニャに小声で声をかけた。この状況にニニャは戸惑った。どっちが悪人か分からなかったのだ。薄暗い店内ではクレマンティーヌのビキニアーマーに貼り付けられた冒険者プレートがそれであるように見えず、オチバはニニャを強姦し、とことん穢した上に、ここに来る原因を作った張本人だ。

 

「あ、もしかして、恋人さんかな? くふふ、もしかして避妊薬でも買いに来たとかぁ?」

「うん。全くもって大正解。よく分かったね」

「恋人じゃありませんよ!」

「あらら、避妊薬は否定しないんだぁ?」

「そ、それはその……」

 

 クレマンティーヌは口が裂けるほど口角を釣り上げ、ニヤニヤ笑い、スティレットの刀身で自分の肩を叩きながら会話を楽しんでいた。二人増えたところでどちらも所詮ガキだ。自分が負ける要素はどこにもない。拷問(遊び)相手が増えただけ、しかも片思いの男女だ。これほどおいしいシチュエーションも中々ないだろう。

 

 どうやって遊ぼうか悩んでいると、首から頭蓋骨をいくつか下げ、赤いローブに杖を持った男―――カジットが裏口から入ってきた。それを見てオチバは外套の懐に空いてる右手を入れ、マーキングするためだけのアイテムを取り出した。クレマンティーヌもカジットもオチバも相手を逃がす気はなかった。

 

「遊びすぎだ」

「んぅ~、でぇもぉ~悲鳴が漏れないように準備はしてくれてるんでしょう~? 一人くらいならゆっくり遊んでもいいんじゃなぁい?」

「え?」

 

 ニニャはカジットの服装を見て、ようやく事体を把握した。薬師を傷つけたのは相手だった。敵が増えたことでニニャは動揺したが、目の前に立つオチバやうずくまって悲鳴をあげる薬師を置いてこの場を離れることはできなかった。それにマジックアローでの援護もできると考えていた。

 

「お姉さんなら大歓迎かもー。でもジジイは……いらない―――よね!」

「チッ!」

「くッ!」

 

 ニニャにはオチバが一瞬消えたように見えた。しかし、カジットを狙ったオチバの姿がクレマンティーヌにはしっかり見えており、振りかぶったオチバの短刀をカジットの前に入り武技《不落要塞(ふらくようさい)》を使いスティレットではじき返した。しかし、近づいた事で視界が狭まり、オチバが右手首だけを使ってクレマンティーヌ越しにカジットを狙うように投げたものが何かわからなかった。

 

 相手は最初からカジッちゃんを狙っている。避けたらカジッちゃんに当る! ここは握りつぶす!

 

 スローイングダガーの類だと感じ、クレマンティーヌはマーキングアイテムを握りつぶした。その瞬間、クレマンティーヌはだまされた事を悟り、相手が一枚上だったことに驚いた。オチバはクレマンティーヌの腰の後ろに下げられたスティレットを一本拝借するとカジットの心臓に突き刺した。クレマンティーヌにはその一撃からカジットを護る術はなかった。

 

 カジットが即死した(やられた)事を悟ったクレマンティーヌはその代わりとばかりにオチバのがら空きの背中にスティレットを突き刺そうと動いたが、左手で振りかぶった落葉(らくよう)の短刀がそれを阻んだ。

 

 視界外から正確に受けられたことでクレマンティーヌの余裕が消えた。両者は再び距離を開けると、二人とも同時に武器を持った腕の痺れを取るように振った。

 

「やるねぇ……、あんたみたいなのがいるなんて聞いてなかったなぁ……。ボク、お名前聞いてもいいかな?」

「お姉さん、なかなかやるねぇ……。僕はそっちの名前が気になるなぁ? ついでにそこの死んだジジイも……」

「あぁん!? 舐めてんのか? この色ボケクソガキがぁ! この程度で、この人外、英雄の領域に踏み込んだクレマンティーヌさまに勝てるつもりかよ!」

「自己紹介ありがとう。お礼におっぱい舐めてあげようか? でも名前を教えるつもりはないかな。ほら、恋人いるし……」

 

 クレマンティーヌはそのとぼけたセリフに心は冷静だったがぶち切れた。今度は自分が相手と同じように後ろの魔法詠唱者(マジックキャスター)を突き刺してそのスカした平凡顔をゆがめてやると……。

 

 クレマンティーヌはローブの止め紐をスティレットで切りローブを床に落とすと、体勢を低くする。そして、武技《疾風走破》《超回避》《能力向上》《能力超向上》を起動し、一瞬で間をつめた。

 

 オチバは先ほどと同じように短刀を振ると同時に腰に佩いた落葉(らくよう)の長刀の柄に手をかけ、握る振りをして全力で手刀を横に振りぬいた。

 

 クレマンティーヌは余裕を見せて落葉(らくよう)の短刀を《不落要塞》を起動してはじき返し、右から来る長刀を《流水加速》で避けようとしたのだが、避けきれず背中に衝撃を感じ、次の瞬間には自分の右の太ももに何かが刺さるのを感じた。

 

「クソがぁぁぁああああああ!」

「ふふっ、さすが英雄さま」

 

 クレマンティーヌは勝てない事を悟り、舐められたように自分のふとももに突き刺さる自分の予備のスティレットを抜くと、跳ねるようにカジットが入ってきた裏口から外へと逃げて行った。その際追撃を警戒し、クレマンティーヌはオチバから目を離さなかったが、オチバが手を振っているのを見ると、その余裕にさらに怒りが増した。

 

 クレマンティーヌの計画はすべて崩れた。クレマンティーヌはオチバが追ってこないと分かると、治癒のポーションを飲み、そこにいた冒険者達に怒りをぶつけた。

 

 クレマンティーヌは進路を塞ぐミスリル級冒険者達を相手が惚けているうちにサクサクッと全員突き殺し、それを見て逃げていく他の冒険者や衛兵に舌打ちするとエ・ランテルの外を目指して全速で駆け抜けていった。

 

 裏口から聞こえてくる悲鳴にオチバは「あらら……」とつぶやき、まぁいいかと事後処理を始めた。

 

「すごい……」

「ンフィーレアさん、もうちょっと我慢してくださいねー。《魔法無詠唱化(サイレントマジック)・大治癒(ヒール)》、《中傷治癒(ミドル・キュアウーンズ)》

、《睡眠(スリープ)》……。さてと、こっちには何があるかなー?」

 

 ニニャが目の前で繰り広げられた戦いに腰をぬかし、床にぺたんと座ったままつぶやいた。オチバは落葉(らくよう)の短刀を鞘に納めるとンフィーレアに応急処置をする振りをして完全回復させて眠らせると、カジットの懐をあさり始めた。ニニャに攻撃が当ってないのでニニャは後回しにされた。

 

 オチバは死んだジジイの懐を探り、鑑定魔法を片っ端からかけ、一つだけ懐に収め、財布を抜き取り「毎度あり」と冥福を祈り、クレマンティーヌが脱ぎ忘れて行ったローブを手に取り、匂いを嗅いで、ローブの裏側に頬をすりすりし、きれいに畳んで懐に収める振りをしてアイテムボックスにしまうとようやくニニャの様子を見に行った。

 

 こ、恋人って言っておきながら! わたしは死んだ敵の持ち物未満ですか! 金髪女の脱ぎ捨てたローブ以下ですか! あ、あんなことまでしたのに! わたしにあんなことまでしたのに! 孕んでいるかもしれないのに。孕んで……、孕んでいるのかな……?

 

 ニニャは頬を染め、嫉妬で泣きそうになりながら、そっと自分の下腹部に手を置き目をやると、自分の下の床が濡れていることに気付いた。そして、お漏らししていることに気付くと焦ったようにオチバを止めた。

 

「オチパ! ちょっと待って。来ないで!」

「ん? どうしたの? ああ、漏らしちゃったか」

「う、うぅ、うわああああああ!」

「大丈夫大丈夫。お漏らしして恥ずかしがっているニニャはとてもかわいいよ」

「え? ほ、本当ですか? ってやっぱりダメです! せめて何か隠せるものください!」

 

 オチバは「本当なのに……」と言いながらカジットから赤いローブを剥ぐとニニャに放った。ニニャはモヤモヤした気持ちで受け取り、ローブの中で自分の腰に巻いた。

 

「ンフィーレア! ンフィーレアぁ!」

「バレアレ殿、私どもが先行します」

「あ、バレアレさーん、こっちですよー」

 

 焦るリイジー・バレアレをオチバはのんきに呼んだ。しかし衛兵が来たら面倒だと思い、ンフィーレアに説明させようとオチバはンフィーレアにかけた《睡眠(スリープ)》を解いた。

 

 

 

 

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