亜人。魔生物や魔獣と起源を同じと言われるが、ヒトに近い存在として主にエルフやゴブリン、オークなどと呼称されている、彼らの起源は定かではないが、一説には、かつての巨人戦争時代やその後の環境の崩壊による生態系の変化が原因と考えられている。
しかし研究材料が乏しく、彼らを研究する者もごくわずかなため、彼らについては依然として不可解なままである。
「南方地域に特Ⅰ級オーガ、ね」
先日受諾した依頼内容を反芻する。
そのような生い立ちを持っている種が危険性を持っていないということはなく――エルフなどは平和的であるが――、人類と交わらず、魔物たちと同様に危害を加えるモノたちも多く存在する。
それらに関して、危険と感じ結成された危険亜人物管理機関によって指定された亜人種を討伐する依頼が時折出されることがある。
その中であたしが受けたものは、以前にも戦ったことのあるオーガの、その変異種だった。
主にオークの類に位置する種だが、その危険性は大きく跳ね上がり、単独で挑むには大きな危険を伴う。
しかし既に討伐経験のあるあたしには、細心の注意さえきちんと払っていれば倒せるはず。
「何も問題ないわね」
倒せるはずだった。
・
・
・
「ガフッ」
宙を舞い地に伏していたのは自分自身だった。ひとつまみの不運と僅かな隙を突かれ、その身にあまる打撃をくらってしまったのだ。ティラスは既に砕け、戦う力も残されてはいなかった。オーガは勝利を喜ぶように唸り、
(だめぇ、身体が、動かない)
そして巨大な体躯を誇る、オーガの不細工な顔が目の前に現れる。そのギラギラとした視線に背筋が凍る。左目は瞼の瘤でほとんど埋もれ、豚のような鼻はしかし時計回りに捩じれており、一層嫌悪感を湧き上がらせる。もはや変異種というよりは奇形種と呼ぶべき醜悪さだった。
そいつは、そのままあたしの身体を舐めるように眺める。カチカチと歯を鳴らす様は、まるで笑っているようで不気味だった。尽きた力を振り絞って、抜け出そうと試みるけれど、種族的な筋力の差の前になす術はなかった。
「こんな所で、死ぬの……」
そう絶望し項垂れた所で、思ってもなかったものが視界に飛び込んできた。俯いた先には丁度オーガの股間部分があり、粗末な股布で覆われたソレは少しずつ隆起し始めているのだった。
(イヤッ! これって、まさか……!)
まさかこいつ、あたしに興奮して、発情しているの?!
そう理解した瞬間、あたしの女性の部分が疼き始める。心臓の鼓動に合わせて鎌首をもたげさせていく、雄の生殖器から視線が吸い込まれていく。
「気持ち悪い! そんなもの見せないでよ!」
(でも、あんなに大きいのなんて……)
見たくもないのに、どうしてか目が離せなくなり、身体が不穏な熱を帯び始める。興奮のあまり、オーガの股布の頂上部分は先走りが滲み始めていた。そこから発せられる匂いはきつく、とても嗅いでいられなかった。
(く、臭い!)
だというのに、そんな自分の思いとは裏腹に、下半身の疼きは更に増していく。その匂いに呼応するかのように女性器からは愛液が溢れ出し、ぷちゅり、くちゅりと淫らな音を垂れ流していってしまう!
「なんで、こんなのイヤなのに!」
性交の準備を始めた、あたしの女性域が極薄のショーツにピッタリと張り付き、メスのスリットが露わになる。一枚の布で堰き止められた淫液を、雌のフェロモンと共に振りまくように腰を揺らしだす。
グフォ グフォ
オーガはそれをあざ笑うかのように息を吐き、味見といわんばかりに、長い舌でメスのオ股間を舐めあげる!
その瞬間、身体中を快楽の電流が駆け巡る。オスとメスの液が混ざり合い融合し、媚薬を生み出しているようだった。
「ああっん、あっああっ」
味が気に入ったのか、そいつは何度も何度も舌で責め、あたしのオマンコはそれに呼応するかのように恥ずかしい汁を提供し続ける。
「ダメェ、あたしの身体、舐めないでぇ」
(こんな飴玉みたいに嬲られているのにあたし……イヤァ)
一本筋だったスリットは一舐めされる度に歓喜に震え、その口をパク、パクとだらしなく開いていき、大切な、愛する人にすら見られることを憚られる、女の子の内側をさらけだしてしまう。
「やぁんっオマンコの中、みられてっ、ああんっやっああ」
膣襞が収縮を繰り返し、あたしの聖宮からは白い、本当の本当に卑猥な液体を分泌してしまい、ケダモノの舌へと流れ込んでいってしまう。ゴクゴクとそれを味わい、ついに欲望の器官がショーツの裏側に入り、あたしの内側へと潜り込んでしまう!
ヌプンッ
(!!)
最初の門を割り開き侵入した舌はしかし処女膜の手前でとまる。しかしあたしの屈服の味を占めようと、侵入者は蠢き始める!
「舐めないで、オマンコ汁飲まないでぇぇ」
理性では吐き気がするほど気持ち悪いのに、本能はオスの陵辱を受けた悦びに歓喜の涙を止めどなく流してしまう。
「気持ちいいの、とまらないの オマンコからいやらしい汁がとまらないのぅ」
あたしの、女性の大切なところが無遠慮にかき回され、そこを起点に身体は絶頂へ導かれる。イカされ続けたあたしの身体は愛液だけでなく、潮までをも吹き上げてしまう。
「きもちいのぅ、オーガの舌チンチンにオマンコかき回されるのいいのぅ」
あたしの秘部は、捕食者の唾液と非捕食者の淫液とでグチャグチャに混ざり合わさってしまう。どこまでが自分のだったのか、どこからがオーガのものだったのか、もはやその境界線がわからなくなる。ようやく満足したのか、オーガの舌はあたしの股間から離れた
ヌプンッ!
「やっあんっ」
ひとしきり堪能した舌は、しかし貪欲だった。その狙いを上半身のある場所へと狙いを変える。ヌロリと舌先が、包皮から顔を出した陰核を、へそをなぞり、名状しがたい臭いと痺れるような快感を残していく。
(アソコも、お豆もジンジンして、もっと弄って……)
それは皮膚から染み込み、理性を削り取る媚薬となって身体中を循環していくようで、あたしの身体を屈服せんと駆け巡る。同時に陵辱者は、目標地点である、尖り始めた桜色の乳首へと到達しようとしている!
(まって、いまそこは敏感なの!)
(そんなところ弄られたら……)
挑戦的に上を向く2つの頂点は、次なる快感に打ち震えるように、まるでここが弱点だとでも言うように激しく勃起し、服の上からでも判別出来るほどにそのシルエットを浮き上がらせる。異性の、それどころか種族さえ異なる生物から受ける姦虐は、あたしの、子を成す箇所だけでなく、生まれた子を育む器官にも及んでいく。
「あああっああんっ」
想像していたものより何倍も上回る快楽の電流が、激しく主張をしている桜色の突起から流れ込む。尖端を触れるかどうかの所でチロチロと舐められ、むしゃぶりつくように激しく吸い上げられる。その度にどうしようもなくあたしの中の女が目覚めていってしまう。
「おっぱい吸わないでぇ、あたし、まだママじゃないの、ミルクなんてでないのぅ」
至福の愛情が身体の内側から湧き上がり、目の前の醜悪なケダモノが、あたしをママにしてくれる夫なのだと錯覚し始めてしまう。同時にそれに気付いた理性が浮上する。
(イヤ、イヤ! こんなのがパパになるなんてイヤ!)
力を取り戻した理性が身体の主導権を取り戻すと、一斉に体を暴れさせる。膝や爪先でがむしゃらに肩や顔を蹴り、未だに胸を舐めあげている舌を乱暴に引っ掻く。
「このっ離しなさいよ! 気持ち悪い!」
(そうよ、こんな所で負けていられない!)
今まで従順で支配していたメスの突然の抵抗に、オーガが戸惑い怯む。何が不満なのか、困惑する様子が見られた。支配者が動かないことを良いことに、より一層力を込めて脚を蹴り出す。
早く、早くあたしを……
それが雄を無意識に誘う卑猥なダンスになっていることを知らずに。
「あたしが、あんたと繋がるなんてありえないんだから!」
繋がる、という言葉に、あたしはオーガと一つになっている様が脳裏に浮かんできてしてしまう。あたしの腕以上に太く、長い肉棒。それに貫かれ、激しく喘ぐあたし。その様子にあたしの膣は激しく収縮し、意識の外に放っておいた媚熱が再び身体を燃え上がらせる。
(やんっそんな想像だけで……)
キュンキュンと疼く下腹部はいよいよ、最もいやらしい白く濁った涎をたれながし、腿へと伝わり落ちていく。その艶めかしく誘うような行動に、ようやく雄は合点がつく。この雌は早く子供を作りたいのだと。犯して孕まして欲しいのだと。その誘いに呼応すべく、オーガは脂だらけの汚らしい手があたしの服に掛けられる。
(イヤ! ダメェ!)
両手で止めようするけれど、抵抗も虚しく、無残にも引き裂かれてしまう!
ビリ、ビリリィッ
「イヤァァァ!!」
その瞬間、素肌が外気に触れ、理性が急激に冷やされる。恐怖が背筋を凍らせる。自分が今、どれだけおぞましい事をされ、それにどう反応していたのか、客観的に思い起こされる。だというのに胸や下腹部は、燃え上がるような、羞恥に焼かれるように火照っていく。理性と本能との間で強烈なギャップが引き起こされ、思考の処理に齟齬が発生する。
オーガの股布もまた、更に猛る肉棒によって隠しきれなくなり、いよいよもってその意味を失う。そこから姿を表した生殖器にあたしは言葉を失う。
「ひっ」
(気持ち悪い!)
知りたい、知りたくないに関わらず男性器がどういうものか学ばなければならなかったから、ソレについて知識がないわけではなかった。でもケダモノの股の間で脈打っている逸物は異常だった。通常二つあるはずの陰嚢は一つしかなく、そしてそれも月が欠けたように歪な形をしているのがわかった。
(奇形、種……)
どのような環境に曝されていたのか、それは変異というよりも異常に歪んでしまった《奇形種》と呼ぶべき個体だろう。ただの変異体とは言えないあの異常な戦闘力もここから起因しているのだろうか。
《奇形種》
奇形種とは、巨人戦争の影響とされている、一部の異常な環境の下で生物が成長した結果、本来の種とは大きく変異した個体のことを言います。一部が泥のように融解していたり、体の部位が異常変形していたり、その姿は様々です。その代わり、各種の能力が跳ね上がり、融解した腕を自在に操ったり、また本来持ちえないはずの高い知性を得る場合があります。今回のケースは外見に大きな変異は見られませんが、内蔵や一部の器官―特に性器―に異常や欠損をきたしており、高い能力と引き換えに寿命は永くはない個体です。
彼らが持つ遺伝子が正常であるはずがなく、着床の可能性はないと言われていますが……
限りなく0に近い着床率を少しでも上げるためなのか、肉棒は太く長く、そして腫れ物のようなイボを無数に浮かべている。根本にはもう一つ返しのようなカリが存在していた。それはまさしくメスを気持ちよくさせるために、コイツなりに変異した形なのだろうか。
「こんなのを、挿れられたりしたら……」
(あんなに脈打って、おっきくして……)
その形をずっと見つめ観察していたあたしは、その視界の下部にオスの性器を受け入れる、小さな処女穴が映るまで、何も行動できなかった。いや、しなかった。
「い……イヤァ! こんなのだめぇ! このままじゃ壊されちゃう! だ、誰か、だれか助けて!」
オーガの奇形性器が少女の孔にあてがわれてようやく、理性が最後の抵抗を示す。嫌悪と恐怖で一杯なのに、一方で下半身は、陰唇を僅かに開き、亀頭に密着させ、上下に激しく擦り合わせていた。その様はまるで愛し合う男女のような、卑猥なディープキスだった。
ぢゅぱり、ぢゅぱりと、浅ましい音を立てて性器同士の体液が何度も交わされる。
「あぁあ……」
涙が流れる。こんなので気持ち良くなってしまう身体を呪う。それでも現実は変わらず、心は更に絶望に襲われる。
仕上げの前戯も終え、遂にオーガは、あたしの聖宮に向けて腰を突き出す。
「痛いぃ! ぬいて、抜いてぇぇぇ!」
最初で最後の、一度きりの経験が記憶に、身体に刻まれる。いとも容易くあたしの処女膜を突き破り、膣を割り開いていく。痛みに悶える。接合部から鮮血が流れ落ちていくのが見える。
女性器へと挿入されたソレは、膣口を今にも裂きそうなほどギチギチに嵌まっていた。
「んぎゔっん、お゛っ、んっぐぅ……んぃ、う、うぅ……」
破瓜の痛みと性器のサイズ差による圧迫感に苦しめられる。暗い絶望感が意識を闇に染めていく。
挿入の余韻を味わったオーガは、そんなあたしの心情なんて知らずに、女性器を凌辱し始める。
ミヂュッニヂュッズチュッ
大量に分泌された愛液のおかげか、その抽挿は予想に反して滑らかに行われた。隙間無く満たされた女性器は、大きく開いたカリによって膣襞をゾリゾリと削り、そこからあたしのいやらしい液を分泌させる事に成功していた。
荒い息に合わせて襲い来る衝撃は激しく、快楽を感じる神経を焼き切りかねないほどあった。 それであってさえ、昂ぶりきった身体は声にならない声を上げ、限界以上に陵辱者を受けとめ、絞り上げる。
貪欲に快楽を求めて抽挿のペースが速まっていく。荒い息が耳元で聞こえる。ばちゅっ、ばちゅっ、と一突きされる毎にオマンコはうねり、この後訪れるであろう結末を今か今かと待ち望んでいる。
「このままじゃ射精されちゃう!」
(なのにどうして、オマンコ突いてほしくて仕方がなくなっちゃうのぅ!)
何度も、どれだけそう思っても、腰は跳ね上がりオスが抽迭しやすいように角度を調整してしまう。爆発的な程の衝撃が子宮口に叩きつけられる。
もう一度身体を持ち上げられ、片手で胴を掴まれる。そしてそのまま前後に揺さぶられて、まるで
そんな道具のような扱いをされてもなお、いや、むしろそれが官能のスパイスとなって彩りを加える。
「あぎゅ、くる、しいのに、あっこんな、んぎゅ」
呼吸さえままならない。このままお腹が握りつぶされてしまうのではという恐怖と、握られる事によってオマンコがオチンチンを締めつける事になり、一寸の隙間もない密着感が今まで以上の刺激を互いに与え合う。
(イヤ、イヤ!! イヤァァァァ!!!)
びゅっびゅー! ぶびゅるるどぴゅっ!
子宮口が鈴口にキスをし、絶頂が訪れる。熱く滾った男精が、びしゃびしゃと叩きつけるように子宮に流れ込んでくる。
卵子という、女性の、最後の聖域が犯され、絶望に心が暗く沈んでいく。
「あぁ……ママに……ママになんてなりたくないの……」
今もなおドクドクと脈動を続けるオチンチンが愛おしくて堪らなくなってしまう。全ての精を吐き切り膣から抜け出し、残された未熟な少女の花蕾は、無残にもぽっかりと口を開き、純潔の赤と不潔な白濁が混ざり合って流れ出ていた。
意識ではあり得ないと思いながらも、天使に恵まれた母胎は本能的に感じ取っていた。
(受精……しちゃってる……)
意識を手放しそうな中、視界に巨体が倒れこむ。先ほどまでアタシを犯していたオーガだった。奇形種として生まれた彼にとって、生命全てを賭けた、最初で最後の繁殖活動だったのだろう。仰向けに寝転がる。ジクジク熱を持った下腹部を無意識にさする。
「あたし、これからどうしたら……」
うずくまって、これから訪れる最悪の未来にただ涙を流すことしかできなかった。