※この作品はR-18です。

俺と妹の悪徳が栄えまくる   作:笹谷 爽

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第20話 山中の凌辱

 ギルド前に集まった冒険者は十六人だった。俺達とレッツライを含めると二十一人ということになる。

 

「諸君、よく集まってくれた。私がローレンス・ゴールドマン辺境伯だ」

 

 ラコーニコフとチャンチャを横に控えさせ、彼らの前に立つ。

 

「今回の探索について皆話は聞いていると思う。ダードン山脈に焔紅石の鉱脈が発見された。だが近くにはフレイムリザードの亜種が棲息しているとのことだ。ここは魔物の巣窟ダードン山脈、もしかしたらそれ以外にも凶悪な魔物がいるやもしれない。率直に言って危険な探索だ。しかし、だ。此度の発見はダードン山脈近辺にとどまらず、我が領の発展に大いに寄与する可能性を持っている。どうかその発展と栄光の道の第一歩を諸君らが刻んでほしい」

 

 冒険者が野太い気勢で応えた。

 

 さあ、山狩りの開始だ。

 

「それではクレハ、ローレンス様をよろしく頼みましたよ」

「わかってるって」

 

 コヨミハルカの念押しにうっとうしそうにクレハが返事する。

 

 コヨミハルカは辺境伯領のギルドマスターではあるが、冒険者として戦闘能力を有しているわけではない。ギルドの運営や貴族との渉外という事務能力の高さを買われての地位なのだ。それ故、彼女は村に残り今後のために差配する。

 コヨミハルカの冒険は魔物の跋扈する未開の地ではなく、机と応接間にて行われるのだ。

 

「そうだ。コヨミハルカ、よければこれでも飲んでくれ」

 

 俺はさもたまたま思い出したかのように影倉庫(シャドウボックス)から回復薬を取り出す。イクアに渡したのと同じものだ。

 

「私の妹が調合した代物でな、疲労の回復を目的とした回復薬だ。眠気も覚めるらしい。これから忙しくなるだろう、是非使ってくれ」

「ああ、シャリリーゼ様は調合魔法をお持ちでしたね。ありがたく頂きます」

 

 数本の回復薬をコヨミハルカに手渡す。

 きっと彼女も気に入ってくれるだろう。そう思うとつい笑みが零れてしまった。

 

 

 

 ダードン山脈は人間にとって未開の荒地だが、それは決して樹木がないという意味ではない。そうではなくて、人間にはいかんともしがたい自然の猛威が行く手を阻むからこそ荒地と称されているのだ。

 

 焔紅石の鉱脈が存在するフレイムリザードの住処は山の中腹辺りに位置する。そこまでの道のりは特別傾斜がきついというわけではないが、固い蔓草が足元を這っているので歩きにくい。その上、斜面に屹立するまばらな木々も厄介だ。視界を遮るし微妙な迂回を強いられる。

 

 そしてここは魔物の巣窟。魔物にとって集団で登る人間共は格好の獲物に見えるらしい。度々魔物の襲撃に悩まされる。しかし俺達は集団の中でも最も安全な位置にとの配慮がなされていたから、憂さ晴らしの虐殺すらできやしない。

 

 はっきり言って俺はこの山登りにうんざりし始めていた。そしてそう思っていたのは俺だけではなかった。

 

「全くこのクソつまんねえ」

 

 クレハが小石を蹴り上げる。今のところ先頭にいる冒険者だけで対処できる程度の魔物しか出ないので、俺の護衛についている彼女の出番もなかった。

 

 登山のため、クレハは昨日の挑発的な服装ではなく袖の長い肌の隠れる服を着ている。最初の派手な印象が強烈だったため、どうもこの服装には違和感を覚える。

 

「ローレンス様」

 

 チャンチャが口を開く。それはつまり報告すべき事態が発生したということだ。

 

「囲まれました。直に来ます」

 

 チャンチャがあらかじめ周囲に放っていた蟲から情報を汲み取ったのだろう。その索敵範囲は人間のそれを凌駕する。

 

 ラコーニコフの表情が険しくなったのを見て、チャンチャの言葉を理解できなかったもののクレハが周囲の警戒を強める。

 

「おい、領主様。何があったんだよ」

「なあに、本格的な歓待が始まるだけさ」

「そいつは大歓迎だ。遠慮なく歓待を受けるぜ」

 

 クレハは舌なめずりしそうな笑顔でエルゼベエトを抜き放った。

 

 

 

 藪の中から矢のように茶色い影が飛び出た。それは汚い牙を剥き出しにして獲物に向かう。

 

 ラコーニコフは小盾で野犬の突進を防ぎ勢いが止まったところで難なく切り捨てた。

 

 我々を包囲しているのは山犬の群れだった。たかが山犬と侮ることなかれ。徒党を組み襲撃する山犬は個々を見れば大した脅威でないが、集団の力は寡数の冒険者を呑みこんでしまう。しかも山犬で手傷を負うとそれがもとで感染症に罹患することも多い。それ故、足場の悪い山地において山犬の集団は厄介な相手だった。

 

「孤立するな! 数人で確実に一匹ずつ仕留めろ!」

 

 レッツライが全員に聞こえるように大声で指示する。それからもレッツライは戦況を見ながら各冒険者に指示を出していく。その指示は的を射たもので、なるほど、ダートン山脈拠点のギルドマスターを任されるだけはあった。

 

 そのレッツライの指示を無視し、クレハは虐殺に酔って突出していた。もっとも彼女の腕前なら山犬がいくらいようと問題ない。深紅の愛剣で獣を屠っていく。

 ラコーニコフとチャンチャもクレハの後を追うようにして畜生共を屠る。急造の連携だったが、それを感じさせないような動きだ。

 

 さて、俺はというとソラリとミアを横に控えたまま奥で戦況を眺めていた。エペ村の討伐の時とは異なり、今回は担がれるべき辺境伯という立場が重いし、そもそも俺が力をひけらかさなくとも十分に対処できる。

 

 程なくして大きな遠吠え。山犬は潮を引くように退散していった。

 

「嫌な感じですね」

「そうだな」

 

 ラコーニコフの呟きに応える。

 

 淀みない襲撃と撤退。山犬の襲撃は本能に任せた稚拙なものではなく、こちらのように円滑な連携を取っていた。平民のように下等な知恵しかない山犬には本来なしえない芸当だ。

 ということは、一頭だけ真っ当な知性を備えた魔犬がいるのだろう。これが司令塔だ。

 

 レッツライの報告によると、全体の負傷者は三名でいずれも軽傷とのことでミアの回復魔法があれば問題ないそうだ。

 

 やはりフレイムリザードも一筋縄ではいかないかもしれないな。面倒なことにならねば良いが。

 

 俺は小柄ながら豊満な乳房を持つミアを寸切りしたならばどんな悲鳴を上げてくれるか想像を巡らせる傍ら、冒険者が戦闘の後始末する様を漫然と眺めた。

 

 

 それから山犬の襲撃が断続的になされるようになった。藪と闇の中から突如として山犬が現れ、一当て二当てして撤退する。鑢(やすり)で肌を削られるが如く冒険者の集中力が削られていき、その削り滓が疲弊として残った。

 

 フレイムリザードの住処までは急げば一日中に辿り着くが、それだととっぷり日が暮れて夜にしまう。夜中の移動は明らかに人間に不利で、危険が大きすぎる。そのため俺達は山犬や他の魔物に警戒しながら野営することになった。仮に鉱脈が使いものになるとしても、山道の整備が課題となるだろう。

 

 設営が一段落してから、俺はチャンチャを連れてクレハとミアの寝床を訪れる。

 

「我らが領主様、夜這いにでも来たのかい?」

 

 クレハが下卑た笑いで俺達を迎える。

 

「なあに、今日の働きを労おうと思ってだな。特にミアがいなければ負傷者はもっと増え、離脱する者さえいたかもしれないからな」

 

 軽傷といえど即座に回復魔法で治癒できることは集団で未開の地を踏破するのは重宝する。ミアがいなければもっと消耗が大きかったはずだ。

 

「あ、ありがとうございます」

 

 ミアは愛玩動物のように頭を下げる。庇護欲がそそられる女だ。彼女の仕草はどこか男に媚びるようなものを感じる。

 そしてだからこそ、だ。

 

「クレハ、お前は前に出すぎだとレッツライがぼやいていたぞ」

「だからなんだよ。私なら問題ないだろ?」

「ああ。だから」

 

 クレハを指さす。

 

「眠れ。日の出まで起きるな」

 

 俺は隷属魔法を使ってクレハを眠りの国へ退場させた。

 

「クレハ!?」

「黙れ、俺の許可なく発声するな」

 

 騒ぎ出しそうなミアの口を閉じる。うっかり悲鳴でも出されようなら夜警中の冒険者に気付かれてしまうかもしれない。

 

 さっそく犯すためにミアの衣服を乱暴に剥ぎ取ろうとするが、面倒にも抵抗するのでまずその細首を絞める。可愛らしい顔が真っ赤に醜くなる。

 

「このまま首を絞め続けてお前が死んじまった後に犯しても俺は一向に構わん。だがもし、もしもだ、お前が少しでも生きたいと思うならくだらない抵抗はするなよ。わかったな」

 

 俺のわかりやすい説明は酸素の回っていない馬鹿の頭でも理解できたらしい。乏しい自由の中、ミアは必死に首を縦に振った。

 

 さて、こうして俺は従順な獲物の味をじっくりと堪能した。意外にもと言うべきか、ミアの中はこなれていて、使い心地が良かった。

 

「見かけによらず阿婆擦れのようだな。いったい何人の男としたんだ? 答えろ」

「ひ、一人ですぅ」

 

 隷属魔法によりミアは泣きじゃくりながら答える。

 

「十二の頃から実の父親に犯されてましたぁ」

「父親に! それは傑作じゃないか!」

 

 思わず笑いが零れる。

 

「近親相姦だろうと所詮はただの性交に過ぎないし、家族であろうと男と女、これが近ければなんら不思議なことではない。衆愚は倫理とかいうもっともらしい独善的思考によって近親相姦を禁止しているが、自然法則から見れば近しい男女が交わることは当然のことなのだ。

 

 それにだ、父親とは家族において最も強い権力者であることが多い。その権力者が己の力を使って娘を犯したとしてなんの問題がある。力とは使ってこそ意味をなすものだし、父親は娘を養ってきちんと対価を支払っているではないか!

 

 仮に父親が飲んだくれでろくに養うことさえしていなかったとしても、彼は娘の製作者の一人なのであるから、その使用について他人にとやかく言われる筋合いがないのは自明なことだ。農夫が育てた作物を売ろうが譲ろうが自分で食べようかそれは彼の正当な権利じゃないか。それと同じことだ。

 

 嗚呼、このような自然法則を現実に実行している真っ当な人間がいることに喜びを覚えるとも! 敬愛すべきお前の父親には今どうしているんだ?」

 

「死にました、クレハが殺しました」

「クレハが?」

 

 思わぬ名前が出てきて驚く。

 

「同じ村に住んでいたクレハが私の妊娠に気づいて、それで……」

「激怒してお前の父親を殺した、と。ふん、あの女らしいな」

 

 ミアが頷く。涙に崩れたその顔は実に惨めで醜かった。

 

「実の娘を犯しぬいて孕ませるとはよく悪徳を解している。惜しい人間を亡くしたものだ。して、孕んだ子はどうした?」

「死産でした……」

「それは残念だったな。だが、気に病むことはない。この俺がもう一度お前を母親にしてやろう」

 

 俺はチャンチャを四つん這いにさせた。そしてその玉門に腕を突っこみ、お目当ての蟲を引きずり出す。前戯もなしに玉門に腕を挿入されたことでチャンチャが苦悶の声をあげたので、俺は躾のなってない蟲袋の顔面を全力で踏み潰してやった。

 

 お目当ての蟲を探りあて腕を引き抜くと、チャンチャの玉門がずるりと絡みつき俺を惜しむ。取り出したるは真っ赤な蛭に似た蟲だ。

 

 そうして手に入れた蟲を今度はミアの玉門に挿入する。蟲が胎内に侵入するおぞましさにミアは顔を歪めるが、俺が発声を許していなかったので悲鳴一つあげることができなかった。

 

「安心しろ、今お前の中に入れた蟲に毒なんかない。無毒そのものさ」

 

 俺は爽やかな笑顔を作ってやる。

 

「ただ子宮に入ると妊娠を誘発させる効果があるんだ。喜べ、母親になれるぞ」

 

 声もなく狂乱するミアの顔面を存分に殴打し、俺はミアの中に吐精した。

 

 

 




実はダートン山脈編で切りの良いストックが途切れる感じです。
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