ようこそ強姦魔のいる教室へ 作:生太郎
神は言った。
ここは死後の世界らしかった。
「レイプじゃ」
高速道路の補修作業をしていたらプリウスがカラーコーンを蹴散らしながら突っ込んで来たところまでは覚えている。現場の二キロ手前から車線変更の標識を何個も置いていたのに、これだからプリウスは。
「女の子をレイプするのじゃ」
神は言った。
白髪の老人だった。髭がもじゃもじゃだ。
ダンブルドアみたいな爺さんだった。
似ているのは見た目だけで、頭の方は完全に耄碌しているようだ。
「この中からレイプしたい女の子を選ぶのじゃ」
神の背後にエロゲのパッケージのような箱が現れた。無駄に大きいくせに中にはDVDが一枚しか入っていないアレだ。
それが一つや二つではない。視界を埋め尽くすほどの量で溢れていた。
ゲートオブエロゲだった。
エロゲ庫の鍵を開けてやろう、みたいな。ダセぇな。
とはいえエロゲばかりではない。その箱にはアニメやゲーム、ラノベなどの全年齢作品の表紙もプリントされている。バトル系から恋愛系、日常系、モンスターパニック、セカイ系、サメ映画やクソ映画まであらゆるジャンルが網羅されていた。サメVSキノコ男って何だよ、勝手に戦ってろよ。
「これなんかお勧めじゃぞ。レイプしたくなるほど女の子が可愛いじゃろ」
「いや、俺ガイルは原作知らないから」
原作の小説もアニメも観ていない。ちょろっと二次創作を読んだだけだ。
確かに女の子は可愛いけどな。エロ同人で何回か抜いたし。人気作品だからエロ系の二次創作も溢れていて、俺がやってもたぶん二番煎じになるだろう。
「と言うかレイプって何だよ? なんで俺が……」
「言うことを聞かないレイパーは必要ない」
神が冷たい声で言い放った。
「……断ったらどうなる」
神、アルカイックスマイル。
同時に俺の身体が透け始めた。
「ちょ、待って! 消える消える! 成仏しちゃう!」
「レイプする?」
「します! レイプします!」
神は優しく微笑んだ。
グリフィンドールに百点くれそうな笑顔だった。
「わかった! けど素人の俺にはレイプは難しすぎる! だから神さまのサポートが欲しいんだよ! 具体的にはチートくれチート!」
むしろレイプの玄人ってなんだろう。
神はニッコリ笑って頷いた。
「もちろんじゃ。貴様をレイプ界のメアリー・スーにしてやろう」
お、おう。
パワーワードの連続で脳味噌がふやけてきた俺は生返事しかできなかった。
気が付いたら学校の教室だった。
教卓では真面目そうな女教師が立っている。
髪をポニーテールにしていて、おっぱいは大きい。
俺は教室の廊下側の真ん中ぐらいに座っていた。
「レイプするのじゃ」
俺の後ろでダンブルドア(偽)がぶつぶつ言っていた。
……お前も来たのか。大人しく神の世界に引きこもっていろよ。
奴の身体は薄っすらと透けていた。
幽霊みたいなものなのか他の生徒にはこのジジイが見えていないようだ。
俺はクラスの女子をこっそりと観察した。
原作の美少女たちが揃っている。
……マジか。俺、ラノベの世界に来ちゃったよー。
ハッピーバースデー! 田中礼司!
と言うわけで、俺が選んだのは『ようこそ実力至上主義の教室へ』だった。
理由?
強いて言うなら最近アニメ見て面白かったからかな。
主人公の雰囲気が原作と違っていたが、あれはあれで面白かった。
「あの娘はレベルが高いぞ。レイプしたくなるじゃろう」
ジジイが一人の女子を指さしている。
櫛田桔梗。
茶髪。肩にかかるぐらいのショートヘアで、あと意外と胸が大きい。
みんなと仲良くなりたいなんて夢見がちなことを言いながら実際にクラスのほぼ全員と仲良くなってしまうコミュ力高すぎな美少女である。……その裏には真っ黒な性格が隠されているのだが。
「この娘はどうじゃ。レイプしがいのある美少女じゃぞ」
ジジイが次に示したのは堀北鈴音だ。
黒髪ロングの美少女である。
原作ではクラスの巨乳ランキングでは下位にされていたが、挿絵では十分なほどおっぱいがあった。俺から見ても普通に胸がある。スタイルのいい美乳だ。
堀北は原作のキーパーソンである。生徒会長の妹でありながら落ちこぼれのDクラスに配属されてしまい、エリートのAクラスを目指すことになる。
登場時はコミュ力最低だったがクラスの仲間と交流することで成長し、最近の原作では主人公の手を離れてやや空気になっていた。生徒会で内ゲバする時にはまた出番が増えるのかもしれないが、俺はそこまで原作を読んでいない。
「この娘なんかは……」
ジジイが軽井沢恵や佐倉愛里、長谷部波瑠加なんかを指さしている。
俺はその妄言を聞き流しながら、茶柱先生の説明を頭に入れていた。
深夜。
俺はレイプの準備に取り掛かっていた。
レイプしないとジジイに消されるから従うしかない。
三万ポイントで購入したノートパソコンを操作する。
初日から大量のポイントを失ってしまったが、これは必要経費だ。
安物すぎて処理能力が足りていないが、その分のスペックはクラックした学校のパソコンに押し付ければいい。
下請けに構築させたシステムなんてガバガバもいいところだ。
学校のシステムに侵入して、監視カメラの映像を差し替える。
「いよいよレイプじゃな……」
ジジイが神妙な顔をしている。
俺はエレベーターで十三階に上がった。
目的の部屋はカメラの映像で確認している。
目的の部屋は施錠されていた。
俺はカードリーダーに自分のカードキーを通した。ピッと軽い音がしてドアのロックが解除される。
俺は自分のカードキーをマスターキーに改造しておいた。
流石はレイプ界のメアリー・スーだ。自分で言ってて悲しくなってくるが。
仮面を被ってからドアを開ける。
顔の上半分を隠す、ガンダムの敵役っぽい仮面だった。雑貨屋で売っていたジョークグッズである。
「誰!?」
相手はドアが開く音で目を覚ましたようだ。
学校指定の赤いジャージを着ている。
彼女は不審者丸出しの俺に警戒心全開だった。
「――っ!」
咄嗟にベッドの脇にあった携帯を取ろうとしたのは流石だろう。
だが彼女が手に取ったばかりの携帯はパンッと窓まで吹っ飛んだ。
俺が親指で弾いたコインが彼女の携帯に命中したのだ。
この学校では硬貨は使われない。これはゲームセンターのコインゲームで調達してきた物である。
別に小石でもいいのだが自然に持ち歩けないからな。
「入って来ないで! 悲鳴を上げるわよ!」
少女――堀北鈴音は俺を睨んでから、視線を背後の携帯に向ける。
少しでも隙を見せれば携帯を取りに走るつもりだろう。
無論それをさせる俺ではない。
一瞬で距離を詰めると堀北に無言の腹パンをぶち込んだ。
堀北の身体が崩れ落ちる。
「うぐ……おえっ……」
吐瀉物が床にまき散らされた。汚ねぇな。
俺は彼女の身体をベッドに放り投げてからジャージを脱がせた。
それから百均で買ってきた結束バンドで両手の親指を縛っておく。
部屋を物色して新品のタオルを見付けると、ほどよい大きさに手で引き裂いて、それを彼女の口に押し込んだ。
携帯で下着姿の堀北を撮影する。
フラッシュに照らされた堀北は涙目で俺を睨んでいた。
「ひゃっほう! レイプじゃ!」
ジジイは黙ってろ。
俺は次に堀北の下着を脱がせた。
彼女は足をバタバタさせて抵抗したが、腹パンした場所を軽く撫でてやると急に大人しくなった。
堀北は普通の女子高生よりも優秀だが、所詮はそれだけだ。勉強や運動ができても、人並み外れた精神力を持っているわけではない。理不尽な暴力の前には簡単に心を折ってしまう。
ズボンのファスナーを下ろす。
現れたのは巨大な肉棒だ。前世では未使用のポークビッツだったが、今度の人生では黒々とした黒人サイズ、しかもカチカチである。レイプ界のメアリー・スーが粗チンだったら話にならないからな。
「……っ、い……ぁ」
堀北は顔を青ざめさせていた。何をされるのか理解したのだろう。
俺は持ってきたローションを堀北の女性器に塗り付ける。
俺の肉棒もたっぷり濡らしておいた。
流石に濡れていないのに突っ込んだら俺の肉棒も大激痛だからな。
「叫んでもいいぞ。この学生寮は防音性が高いからな」
「……ひっ」
肉棒の先端をくちゅくちゅと押し付ける。
堀北が懇願するように首を横に振る。
俺はそれを無視して腰を沈めた。ズブリと彼女の膣内に入っていく。
「――っ!」
堀北の目からぼろぼろと涙がこぼれ落ちる。
俺は膣内の感触をしばらく堪能してから腰を振り始めた。
シャッター音が連続していた。
堀北鈴音はぐったりと横になっていた。
身体中が汗で濡れていて、女陰からは注ぎ込まれた精液がこぼれている。
処女を失った証として、数滴の血がシーツに染み込んでいた。
堀北はレイプされたショックで心が折れていた。
俺に写真を撮られても何の反応もしない。ぐったりと天井を見上げている。
「グッドレイプ!」
ジジイが親指を立てていた。殴りたいこの笑顔。
俺は堀北の携帯を操作して連絡先を登録する。
調査されても俺まで辿り着けないフリーメールのアドレスだ。
ドラッグストアで万引きしてきたアフターピルを枕元に置いておいた。それでも運が悪ければ子どもが出来るだろうが、そこまで面倒を見てやるつもりはない。
「次はどの娘をレイプするんじゃ?」
黙れよ。
俺はもう寝る。今日は疲れた。
勝手な言い草ではあるがレイプする方だって精神的に疲れるのだ。