ようこそ強姦魔のいる教室へ 作:生太郎
そんなこんなである日のこと。
「ラーメン食べたい」
俺はテレビを見ながら呟いた。
画面の中では行列のできるラーメン屋が特集されていた。
「幸福園に行く?」
桔梗が言う。
幸福園とは学校の敷地内に店舗展開しているラーメンのチェーン店だ。
「いや、もう食い飽きた」
不味くはない。
一か月に一度ぐらいは食いたくなるが、今の俺が求めているものではなかった。
前世では出張先でラーメン屋を練り歩くのが趣味だった俺だ。
ラーメンマニアというほどではないが、それなりに味にはうるさい方である。
「赤味噌系の美味いラーメンが食べたいよぉ」
「よしよし」
俺は桔梗の膝に抱き着いた。
そのまま膝枕をしてもらって、ごろんと横になる。
「私たちって基本的には学校の外に出られないから、他のラーメン屋に行くなら卒業まで我慢しないといけないよね」
「地獄じゃん」
「こんな恵まれた環境にいるのに、どこが地獄なのよ」
隣で参考書を開いていた鈴音が呆れて嘆息していた。
学校の外に出るには正当な理由が必要になる。親兄弟との面会すら禁止されていた。
外出できるのは資格の試験を受ける者や、部活で他校と試合をする生徒ぐらいだろう。
「あー……ここにも美味いラーメン屋の屋台が来てくれないかなぁ」
「あはは。礼司君、重症だね」
「まるで麻薬中毒者ね」
鈴音が冷淡に言い放つと、定規を引いてノートに三角形を書いていた。
夏休みの宿題ではなく、書店で買ってきた参考書だった。二学期の予習である。
悩んでいるのかテーブルをペンでトントンと叩いている。
かれこれ同じ問題で十分ぐらい悩み続けていた。鈴音なら簡単に解けるはずの問題である。いわゆる勘違い。確証バイアスというやつだろう。
「それ余弦定理とか使わないからね。鈴音は何でも難しく考えすぎ」
「……知っていたわ」
鈴音が俺を睨みながら言う。
「以前からの疑問だけど、あなたは何時勉強しているの?」
「前世」
「面白くない冗談ね」
鈴音はまったく勉強していない俺が成績上位であることに思うことがあるようだ。
俺のチート頭脳は教科書をパラパラするだけで勉強いらずだ。
と言っても、高校一年レベルの数学は前世の貯金で充分だったりする。
「ラーメン……ラーメンね……」
鈴音は参考書の問題を解きながら、よくわからないことを呟いていた。
翌日からなぜか鈴音は俺の部屋に来なくなった。
メッセージを送っても既読無視。電話をかけても忙しいから後にしてと言って切られる。
もしかして捨てられた?
不安になる俺である。
もっと構ってやるべきだったか。もっと優しくするべきだったか。
そんな不安を抱えながら俺は桔梗とエッチしたり、波瑠加とセックスしたり、ひよりの部屋で交尾していた。
鈴音が姿を現したのは五日後だった。
「ようやく形になったわ。礼司君に味見して欲しいの」
「はぁ」
よくわからないが、鈴音の目はやる気に満ちていた。
エプロンを装着した鈴音は持ち込んだ材料を台所に並べていく。
「まずは“かんすい”と塩を水にしっかりと溶かすわ。“かんすい”がなければ重曹で代用することもできるけど、本格的なものを目指すなら“かんすい”にした方がいいわね」
かんすいって何だ。三国志の武将だろうか。
鈴音はボウルに水を入れ、塩と謎の粉を溶かしていく。
「次に小麦粉を入れて混ぜ合わせるわ。形になってきたら袋に入れて踏むの」
あ、うん。
俺はその時点で鈴音のやっていることを理解した。
「よく踏むことで麺のコシが生まれるわ」
いや、言ったよ。たしかに食べたいと言ったのは俺だ。
だが、あまりにも予想外だった。まさか、麺から作るのかよ。
「このぐらいね。生地は半日ほど寝かせたいけど、今回はあまり時間をかけられないから三十分で妥協するわ」
「……アッハイ」
鈴音と並んでテレビを見る。
昼のワイドショーだ。連日のように与党が叩かれていた。
台所のタイマーがピピピッと鳴る。
「三十分経ったわね」
鈴音が台所に戻った。
麺を棒で叩いて伸ばし、包丁で切っていく。
「手慣れてるな」
「練習したのよ」
だろうな。
鈴音が麺を茹で始める。
スープは用意していたらしく、魔法瓶から取り出して鍋で温めてから器に移していた。
俺が食いたいと言っていた赤味噌系のスープだ。
メンマやナルト、煮卵やチャーシュー、たっぷりのネギの千切りを盛り付けていく。
「チャーシューも自家製よ」
「……ああ。すごいな」
鈴音が誇らしげに言う。
誰がそこまでやれと言ったんだよ。
完成したラーメンをリビングのテーブルに運んだ。
「どうかしら?」
「ああ、美味しいよ。鈴音。ありがとう。愛してる」
「そう。よかった」
ラーメンは普通に美味かったが、店の味レベルには到達していなかった。
しかし空気を読んで、そんなことはおくびにも出さない。
その日はよくわからない暴走をした鈴音を思い切り可愛がることにした。
なんかよくわからないが結果オーライなのかもしれない。
「……もはや我慢ならん。池や山内にレイプさせるか」
ジジイの言動が怪しい。そろそろ限界のようだ。
準備には三日かかった。
と言っても道具などは前回の流用で事足りる。
ターゲットの身辺調査で時間がかかったのである。
彼女は学生らしく夏季休暇を満喫していた。
連日のように友人たちと外出して遊び回っている。
学生寮の部屋以外で一人になる瞬間は滅多になかった。
と言うわけで部屋を襲撃した。
今回のターゲットはそれほど警戒する必要はない。
屋上からムッムッホァイしてサムターン回しで侵入する。
やり方は身体が覚えていたが、懐かしさすら覚える手法だった。
「え?」
彼女はパジャマを着ていた。
湯上りのようだ。鏡の前で髪をドライヤーで乾かしている。
「え? なに?」
佐藤麻耶は固まっていた。
彼女の瞳に映っているのはガンダムの敵キャラっぽい仮面を被り、黒いコートを羽織っている不審者である。
「誰? え、なに、なに?」
佐藤は現実に意識が追い付かず、悲鳴を上げるのも間に合っていない。
馬鹿のように固まっているだけだ。
佐藤は雑魚だからな。
成績は学年最低レベル。運動神経も平均以下。何の取柄もない女子だ。
いや、見た目だけはレベルが高いか。
お洒落や自分磨きに全振りしているとも言える。
俺は防音のために窓を閉めてから、ゆっくりと佐藤へと歩みを進める。
佐藤は未だに俺をポカンと眺めていた。
俺は玩具の手錠で佐藤の両手をガチャリと拘束する。
プラスチック製の玩具なので暴れれば壊れるようなものでしかないが、佐藤ならこれで充分だ。
「あ、あの」
佐藤は不思議そうに俺を見上げていた。
まだ現実を受け入れていないのか、夢を見ているように呆けた顔をしていた。
俺はそんな佐藤を抱き上げてベッドに寝かせる。
「い、嫌です。許してください」
俺は無視してパジャマのボタンを一つずつ外していく。
意外と豊満な身体をしていて、ぷるんと大きな胸がこぼれ落ちた。
「お、お願いします。許して。許して」
佐藤の身体が恐怖で震えていた。
「やだ……やだよぉ……田中君……たすけて……」
おう。田中が俺だぞ。助けてやれなくてごめんな。
涙を流す佐藤の服を脱がし、両足を広げて股座に顔を入れる。
「やっ、やだ! 気持ち悪い!」
舌に唾液を乗せて、佐藤の陰部に塗りたくった。
濡らしておかないと裂けるからな。これはサービスだ。
膣内まで舌を入れると、佐藤の身体がビクンと飛び跳ねた。
「あっ、いやっ! いやぁぁぁっ!」
ようやく恐怖が許容量をオーバーしたのだろう。
ついに叫び始めたが、もう遅い。
俺はほどほどに濡らした膣口に肉の竿を押し当てた。
「あっ……ああぁぁ……田中君……ごめんなさい」
なぜ俺に謝る。
「田中君に……はじめて、あげられなくて……ごめんね」
ぽろりと涙がこぼれ落ちる。俺が田中なんだけどな。
と言うか処女だったのか。原作では初心な雰囲気があったとはいえ、遊んでいる見た目をしているから非処女の可能性も考えていたのだが。
ラッキーだな。いや、佐藤にとってはアンラッキーだ。
俺は腰を突き出した。
グロテスクな巨根が佐藤の膣穴をこじ開けていく。
「あっ、あぁぁぁっ!」
佐藤の下半身を貫いた。
「いやぁぁぁっ! こんなのって、ないよぉ……」
佐藤が泣いているが、俺は気にせず腰を振り始めた。
破瓜の血が男根にまとわりつき、白いシーツに赤い斑点を落としている。
「うっ、うっ、いだい……いだいよぉ……」
「レイプ! レイプぅぅぅっ! ぬおぉぉっ! 力が漲るぞぉ!」
あ、ジジイの音声はミュートしてくれませんかね。萎えるんで。
「あぎっ……ひうっ、いたい……いたいよぉ。もうやめてよぉ……やだよぉ……」
乳房を揉みしだきながら膣穴をほじくっていく。
すると佐藤の膣内が生理現象で濡れ始めた。結合部からいやらしい音色が鳴っていた。
ぬちゃぬちゃと、いやらしい音がし始めている。
「あうっ、ひぐっ、うっ、いやっ、あぁっ」
泣いている佐藤を無視して自分勝手に腰を振っているのだが。
なんか、処女をレイプしているにしては滑りがよすぎる気がするんですけど。
もう佐藤の膣内はぬるぬるになっていた。
「ふわぁぁっ!」
突然、大きな声を上げる佐藤。
佐藤は自分でも驚いたのか、目を見開いてキョロキョロとしていた。
「むむ? レイプ?」
あ、やばい。
ジジイが訝しげに首を傾げている。
俺は慌てて乱暴に腰を振り始めた。
「ああっ、あああぁっ! あんっ、あんっ! あっ、あんっ!」
あかん。逆効果だ。
もう完全に声が甘くとろけている。
「あっ、あっ、あっ、ちょ、ちょっと! これ、気持ちいい! なんで!? あっ、やぁんっ、あんっ、お、おかしいよ! な、なんでなの!?」
何でじゃねぇよ。お前マゾだろ。
「あんっ、ああっ、ああんっ! 気持ちいい! 気持ちいいよぉ!」
パンパンと音を立てて、独りよがりのセックスをしているはずなのに、佐藤は快楽に染まり切ったあえぎ声を出していた。
肌が朱色に染まり、自分から股を開いて男を迎え入れている。
「おかしいよ! あんっ、あぁっ、わ、私の身体、おかしくなってる!」
失敗した。
まさか佐藤が処女を散らされてレイプされているのに感じるマゾヒストだったとは。
「やめろぉ! こんなのレイプじゃない!」
ジジイが怒声を上げていた。
このままだとレイプが無に帰してしまう。
ジジイの欲求不満は解消されず、また新たな被害者を探さなければならなくなる。
俺は最後の切り札を使うことにした。
「中に出すぞ」
「え?」
佐藤の耳元でささやいた。
中出し。
いくら感じていると言っても、それだけは受け入れられないだろう。
「やっ! だめ! 中に出したら赤ちゃんが!」
案の定、佐藤が嫌がって首を横に振る。
俺は無視して腰を振りまくった。
「いやっ! いやっ! いやあぁぁぁ!」
ジジイが顔を上げた。
よし、いいぞ。その調子で嫌がってくれ。
「お願い! それだけは許して! それ以外なら何でもするから!」
駄目だ。
中出しするからこそ意味があるのだ。
「ああっ! やぁっ! ひうぅぅっ! だめだよっ! 中は……ああんっ!」
俺は佐藤の腰に密着して、ふぅと溜息を吐いた。
「いやあぁぁっ! 中に出てる!」
佐藤が俺の身体に足をからめて、ぎゅっと抱き着いてくる。
「いやあっ! あっ、いっ、くぅぅぅぅ!」
俺の膣内射精と同時に絶頂に達し、ビクビクと痙攣していた。
だからなぜイクんだ。おかしいだろ。
俺は心の中で突っ込んでから佐藤の膣内から肉棒を引き抜いた。
佐藤の膣口からどろりと精液がこぼれ落ちる。赤い血が混じった精液だった。
「うっ……ひっく……ぐすっ……」
やっぱ中出しは嫌だよな。これぞレイプだ。
しかしジジイは難しい顔をして黙り込んでいた。
背中を丸めて泣いている佐藤を置いて、俺は身だしなみを整えると窓から脱出した。
「タナカスよ。お主はレイプを甘く見ているのではないか?」
「……いや、誰があんなの予想できるんだよ」
俺も溜息しか出て来ない。
佐藤があんな奴だったとはこの田中の目をもってしても見抜けなかった。
「言い訳は不要だ。さっさと他の女をレイプしろ。さもないと池たちを使う」
普段のアホみたいな言動が消えている。
ジジイの真面目モードだった。どこが真面目だ。
クソ。このジジイ、早く消し去りたい……。
それは波瑠加とファミレスで夕食を取った後のことだった。
日没で暑さが多少マシになり、虫の鳴き声が一抹の寂寥感を呼び起こす。
「お前か。一之瀬にちょっかいをかけている身の程知らずの一年ってのは」
「はぁ」
誰だこいつ。
金髪のイケメンが俺に声をかけてきた。
コンビニのアイスをガリガリする。お、当たりだ。
「私が交換してくるね」
波瑠加がアイスの棒を俺の手から奪い取るとコンビニの中に入っていった。
金髪のイケメンはそのやり取りを苛立ったように眺めていた。
「チッ。あまり調子に乗るなよ。お前と一之瀬では生きる世界が違うんだ。一之瀬の優しさに甘えているようだが、さっさと身を引いた方がお前のためだ。これは先輩からの善意の忠告だからな。無視しない方がいいと思うぜ?」
「はぁ」
何だこいつ。
コンビニから波瑠加が出てくる。新しいガリガリのアイスを渡してきた。
持って帰るか。……いや、暑さで溶けるか。俺は袋をパリッと開封した。
「お前は一之瀬の秘密を知っているか?」
「さぁ?」
何言ってんだこいつ。
俺は二本目のアイスをガリガリする。頭がキーンとした。
金髪のイケメンは勝手に勝ち誇っていた。
「あいつが秘密を打ち明けていないなら、その程度の関係ということだ。一之瀬のような女はお前のような凡人には相応しくない。俺のような選ばれた人間にこそ相応しい。わかるだろ?」
「なるほど」
あ、また当たりだ。
「交換してくるね」
波瑠加がコンビニに入っていく。店員が呆れた顔をしていた。
「俺は来年から生徒会長としてこの学校を支配する予定だ。お前のようなDクラスの落ちこぼれは真っ先に退学になるだろう。一之瀬と付き合っていてもどうせ強制的に別れさせられることになるんだ。それぐらいならダメージの少ない別れ方をした方が賢明だろ?」
「礼司君。新しいアイスだよ」
「サンキュ」
新しい袋を開封する。
金髪のイケメンの顔が真っ赤になっていた。熱中症だな。お大事に。
「チッ、先輩に舐めた態度を取りやがって」
「あれ、また当たりなんだけど?」
アイスの当たりは一箱に一つしか入っていないはずなのだが。
「交換してくるね」
「待て待て待て。当たり棒を持って帰るから。お前は俺をいじめてるのか?」
「バレた?」
波瑠加がチロッと舌を出す。わざとかよ。
流石にアイス四本はキツすぎる。口の中が痺れて感覚がなくなっていた。
「今日はこれぐらいにしてやるよ。俺の言葉、ちゃんと考えろよ」
金髪のイケメンは舌打ちしてから去っていった。
何だ、あいつ。意味わかんねぇ。
「あれって副会長だよね?」
「ふーん」
「知らなかったの?」
俺と同じアイスを食べていた波瑠加が言う。
いや、俺も知ってたよ。
なんか頭がおかしそうな生徒会の副会長だろ。
「私もあまり興味はないけど副会長は有名人だからね。勝手に耳に入って来るから」
「俺の耳には入って来ないけど」
「たなぴーはぼっちだからね」
言ってくれるな。否定はできないが。
「今日の夜はどうするの? 私は空いてるけど」
「悪いけど、また今度で」
「誰のところ? 堀北さん? 櫛田さん? それとも一之瀬さん?」
伊吹のところだ。
夏休みが始まってから放置していたら「来い」と短文のメールが飛んできたのだ。
おこである。
俺と伊吹の関係はひより以外には知られていない。もちろん波瑠加にも言っていない。
「他の女の子をレイプするの?」
波瑠加が俺に身を寄せて小声でささやいた。
彼女は俺にレイプされている。
被害者が自分一人だけと考えるほど波瑠加は馬鹿ではない。
「ははは。そ、そんなわけないじゃないか」
昨日、佐藤をレイプしたと言えばどうなるだろう。
「そっか。あまりやり過ぎないようにね」
「だから違うって言ってるだろ」
波瑠加が「そうだ」と思い付いたように言う。
「レイプするなら優しくしてあげたらいいんじゃない? たなぴーのテクニックがあれば処女でも感じるんじゃないかな」
「波瑠加さんや。あんた最低なことを言ってる自覚はある?」
「最低かなぁ。いい考えだと思ったんだけど」
佐藤が感じまくっていただけに、俺は何とも言えない気分になった。
それに相手が感じまくっていたらジジイが満足してくれないからな。
やっぱレイプはレイプじゃないといけないよな(意味不明)
深夜。俺は伊吹の部屋にいた。
「はあっ、あっ、あぁっ、あんっ」
リズムよく、タンタンと音がしている。
伊吹が俺の上に乗って腰を振っていた。
運動が得意なためか、これで三回戦になるのに伊吹はまだ余裕そうだった。
「ねぇ? どう? 気持ちいい?」
「ああ、いいぞ」
「そう? まぁ、別にどうでもいいけど」
そう言いながらも頬が緩んでいる。
可愛い奴だ。そう思いながら腰を突き上げた。
「ああっ! ちょ、ちょっと! あんたは動かないでよ!」
「伊吹が乱れるところが見たくて」
「見るな! あっ、やめっ、あっ、あっ、あっ!」
腰をがっちりとつかんで下から抉るように肉棒を突き入れる。
透明な液体が結合部からぴゅっ、ぴゅっと飛び出て来た。
「だ、だめって言ってるのに! ああっ! ああんっ!」
体力はあっても快楽には負けてしまい、伊吹の身体が倒れ込んできた。
頭を撫でながらキスをすると、伊吹は目をとろんとさせて舌をからめてくる。
「はうっ、い、いいっ……あっ、ああっ、い、いくっ!」
「先にイってもいいぞ」
「勘違い、しないでっ! いっ、イかないからっ! うっ、くぅぅぅっ!」
伊吹の身体がビクビクと痙攣し、膣内がぎゅっと締まった。
「イっただろ?」
「イってない」
虚勢を張ろうとする伊吹に、俺は意地悪で腰を突き上げた。
「ひぐぅぅっ!」
伊吹は目をぎゅっと閉じて、唇を結んで震えていた。
「イってないなら動いてもいいよな?」
「え? ちょ、だめっ!」
俺は身体を起こして正常位の体勢になった。
伊吹の顔は恐怖に染まっている。
俺はそんな伊吹に顔を寄せてキスをすると、身体を優しく抱き締めてやった。
「悪い。冗談だ」
「だからイってないって言ってるでしょ」
「わかってるよ。俺もちょっと休憩したい気分だったからさ」
「……馬鹿」
伊吹が目を逸らして拗ねていた。可愛い。
呼吸が落ち着いてくるのを待って、俺は伊吹に声をかける。
「そろそろ動いていいか?」
「か、勝手にすれば?」
俺は伊吹を抱き締めながら腰を振り始めた。
「あんっ、ああっ、くぅっ、あんっ、ああんっ!」
伊吹が俺にぎゅっと抱き着き、甘い声を上げた。
小さな胸を揉んだり乳首を吸っていると、伊吹が頭を叩いてくる。
「やめてよ。私なんかの胸を触っても、楽しくないでしょ?」
「俺は楽しいけどな?」
「もう、馬鹿。馬鹿なんだから。あっ、やだっ」
乳首を吸った瞬間に色っぽい声が出た。
「んっ、くぅぅっ! だ、だめ! 入れながら、おっぱい触らないで!」
伊吹は胸にコンプレックスがあるらしい。
別に貧乳でも構わないんだけどな。巨乳キャラが多いので新鮮な感じがするから。
「そうか? まぁいいか。俺もそろそろ本気で動くから」
「あっ、ちょ、激しい! ああっ、あああぁっ! あっ、ああんっ!」
俺は伊吹の腰を抱えて激しく突き入れた。
伊吹の両足が天井を向いてぶらぶらしている。
「ああぁーっ! あぁぁぁっ! イクっ! イクぅぅっ!」
今度は俺もイけそうだ。
まだまだ我慢できそうだったが、伊吹が持たないので出すことにする。
「いいっ! すごい! あんっ! あんっ! もうイっちゃうっ!」
「一緒にイクぞ」
「うんっ! 一緒に! 一緒がいい! あぁっ、ああぁぁぁっ!」
伊吹の足が俺の腰に絡みつき、両手でぎゅっと俺を抱き締める。
そして小柄な身体をビクビクと痙攣させた。
膣内がきつく締まり、俺のものを締め上げる。
俺はたまらず伊吹の膣内に精液を注ぎ込んだ。
「はぁ……はぁ……」
肉棒を引き抜くと伊吹の隣で横になった。流石に抜かずの三発は俺でもキツい。
伊吹は俺の腕を枕にして目を閉じてしまう。
「おい、寝るなよ。風邪ひくぞ」
「あんたが無茶するからでしょ。疲れたのよ」
伊吹は目尻を吊り上げて俺を睨んだ。
ついさっきまでは俺に甘えていたんだけどな。そう言うところが可愛いのだが。
「ねぇ。あんたってまだ一之瀬と付き合ってるの?」
「噂を聞いたのか?」
伊吹の耳にも入ったようだ。
ここまで広がってるとなると作為的なものを感じる。
「そう、それ。で、付き合ってるの?」
「ああ。別れる理由もないからな」
「別れる理由って、普通にあるでしょ。うちのクラスと組んでBクラスを陥れたんだから」
「クラス間の争いと個人の付き合いは別問題だろ」
「それはそうだけど、でもあんたのはやりすぎなのよ」
やりすぎたかな。まぁ、そうかもしれない。
おかげでBクラスから恨まれたからな――と思っていると、伊吹の口からも俺が考えていたことが出て来た。
「あんたBクラスの奴らに恨まれてるでしょ」
「まぁ、そうだな」
外を歩いていると知らない奴にメンチビームを撃たれることがある。
Bクラスの奴らだろうと思って相手にしていないが。
無人島では友好的だった柴田も俺を見ると睨んできた。正直ヘコむ。
「何で龍園と組もうと考えたの? Bクラスと仲良くしておいた方がよかったんじゃない?」
色んな奴に聞かれるが、龍園の一人勝ちを許さないという意味ではあれが正解だった。
原作では手を抜いてAクラスだけを狙い撃ちにした龍園だが、俺に無人島でボコられたせいで今のうちにポイントを稼いでおこうと考えを改めているかもしれなかった。Cクラスにポイントを独占されかねない状況だったからな。
「なんだ。帆波のことを同情してるのか?」
「まぁ、そうね。あいつ可哀想じゃない」
「優しいな、伊吹は」
からかってやると伊吹がそっぽを向く。
しかし、伊吹から見ても今の帆波は痛々しく見えるらしい。
「これは俺の予想だが、二学期の内に帆波はリーダーから降ろされるだろう」
「あんた、まだあの子のクラスを叩くつもりなの?」
「結果的にそうなるかもな」
俺は上のクラスに行くことにはさほど興味はない。
だが、茶柱先生はあの手この手で俺や綾小路を使おうとするだろう。
それに上を目指している鈴音を見ていると、たぶん手伝ってやりたくなると思う。
「あんたって、やっぱり最低ね」
「かもな。さて、風呂に入るか」
俺は伊吹をお姫さま抱っこして脱衣所に足を運んだ。
「あっ、ちょ! 自分で歩けるから!」
顔を真っ赤にして照れている伊吹をからかいながら風呂に入る。
それから十分後。
「……あぁっ……あっ……あんっ……ああっ……」
シャワーの水音がする中、伊吹のあえぎ声が響いていた。
伊吹を寝かしつけてから部屋に戻る。
同じ部屋で夜を明かすのもいいが、朝になると部屋から脱出するのが難しくなる。
表向きは俺と伊吹は仲良くない。他人ということになっているからな。
朝に伊吹の部屋から出てくるところを他の誰かに見られたら、俺は別に構わないが伊吹の方は嫌だろう。
地上まで降りてから隠れ家にしている電源設備で変装を解いた。
夏休み入ってからは俺の部屋に鈴音や桔梗が来るようになり、レイプ道具の隠し場所には適さなくなってきたからな。
学生寮に戻り、廊下を歩く。生ぬるい夜風が身体に当たる。
「……おいおい。深夜だぞ」
俺は溜息を吐いた。
どうしてこうなった。意味がわからない。
フラグを立てた覚えはない。極力関わらないようにしていたはずだ。
「こんばんは。遅いご帰宅ですね」
白い少女が振り返った。
八月の熱帯夜。頬に流れたのは冷や汗だった。
まるで妖精だ。
この世のものではないような、幻想的な美しさだった。
「田中礼司君。少しお時間を頂いてもよろしいですか?」
坂柳有栖が俺の部屋の前で待ち構えていた。