ようこそ強姦魔のいる教室へ 作:生太郎
中間テストが終わったら、次は須藤の暴力事件だ。
しかし俺はその事件に関わるつもりはない。放っておけば綾小路や堀北たちが解決してくれるだろう。
ジジイがいなければ適当に過ごすだけなのだが。
いや、別の問題があったか。
「田中君、お昼に付き合ってくれないかしら」
「田中君、一緒にご飯にしよっ!」
櫛田と堀北が俺の席にやって来る。
Dクラスの田中という男子が二股をかけているという噂が流れていた。
田中って奴は最低だな。裏ではタナカスとか呼ばれているらしい。
……一人も友達がいないからな。誰も俺を弁護してくれないのだ。
「悪いけど遠慮して貰えないかしら。私は田中君に話があるの」
「前もそう言っていたよね。でも田中君は大した用事じゃなかったって言ってたよ」
「櫛田さんには話せないから誤魔化されたのよ。信頼されていないようね」
「――っ!」
堀北は言い負かしたと確信したのだろう。
腕組みをして勝ち誇ったように笑みを浮かべていた。
「田中君っ! 今日はお弁当作ってきたの! 一緒に食べよっ!」
しかし舌戦の勝利など何の意味はないとばかりに、櫛田が俺の腕に抱き着いて媚を売ってくる。ふかふかして気持ちいいおっぱいだった。
「櫛田さん、それは卑怯よ!」
「堀北さんには綾小路君がいるでしょ!」
「綾小路君は関係ないわ!」
当の綾小路はダルそうな顔をしながらサンドイッチを食べている。
須藤を筆頭とする男子たちが怨念を放ち、女子たちが楽しそうにひそひそと囁き合っていた。女子って恋バナ好きだよね。
俺は言い争っている二人を置いて、こっそり教室を抜け出そうとする。
「あっ、待って! 田中君!」
「逃げるつもりね! そうはいかないわ!」
ハーレムって大変だったんだな。
現実なんてこんなものだろう。
二次元のハーレム主人公なんて、所詮はまやかしだったのだ。
「……レイプ……レイプ……」
ジジイが砂漠で遭難したかのごとくげっそりしていた。
六月の半ば。
真夏日を観測したこの日は深夜になっても暑苦しかった。
「……はぁ……はぁ」
長谷部が汗だくになって荒い息を吐いている。
場所は長谷部の部屋だった。
ベッドのシーツは乱れに乱れていた。
俺は黒コートにガスマスクという罰ゲームみたいな恰好をしている。
コートの下は汗だくだ。俺の身体がチートボディでなかったら脱水症状でぶっ倒れていただろう。
「ねぇ」
長谷部の膣内から肉棒を引き抜いて呼吸を整えていると彼女が声をかけてきた。
「そろそろ顔を見せてくれてもいいんじゃない?」
「………………」
俺は答えずコホーと息を吐き出す。
すべての責任をガスマスクに押し付けた。
「いいでしょ。誰にも言わないから」
駄目だ。
今でさえ堀北と櫛田を持て余しているのだ。
正体をバラしたら面倒なことになるのは目に見えている。
「……そっか。ごめんね。何でもないの。忘れて」
長谷部が泣きそうな顔をした。
やばい。俺の胸が罪悪感で大激痛を訴えている。
「あなたが来るの、待ってるから」
長谷部が俺のガスマスクに口付けをした。
俺は逃げるようにチンコを収納すると長谷部の部屋から飛び出した。
部屋に飛び込む。ジジイが両腕を組んで仁王立ちしていた。
やはり駄目だったか。
どうやら長谷部は完全に使い物にならなくなったようだ。
「バッドレイプ。申し開きはあるか」
「……違うんだ。俺はレイプしようとしているのに長谷部が感じまくって」
「レイプ!」
ジジイが俺を一喝する。
言い訳しようとした俺は口を閉じた。
「あの娘は諦めろ。別の女をレイプするのじゃ」
「……それしかないのか」
「何を迷っておる。人類の半数はメスじゃろうが。より取り見レイプじゃぞ」
またわけのわからない言葉を創造してやがる。
「人数を増やすのは危険だ。リスクが大きくなる」
「……レイプ」
俺が迷っていると、ジジイが右手を俺の頭に乗せた。
霊体化しているのに加齢臭で鼻が曲がりそうだ。
やめろと手で払おうとした瞬間、電撃が俺の頭を走り抜けた。
「――ッ!」
思考が焼け付く。
自我が割れる。
世界の色が変わった。
「レイプするのじゃ」
俺はニヤリと笑った。
「言われなくてもレイプしてやるよ! 中出しで孕ませてやるぜ!」
偉大なる主が満足そうに深々と頷いた。
不甲斐ない俺を許してくれるなんて、何て寛大なお方なのだろう。
あまりにも神々しくて思わずひれ伏しそうになる。
「さぁ行くのじゃ! 存分にレイプするがよい!」
「ああ! レイプしてやるぜ!」
俺は不敵に笑うと部屋を飛び出した。
思考が冴え渡る。
今までの悩みが嘘みたいに消え去っていた。
鈴音も桔梗もレイプすればよかったんだ。
波瑠加だって気を使わずに道具みたいにレイプしてやればよかった。
今までどうしてそんなことにも気付けなかったのだろう。
俺は馬鹿だった。レイプという言葉の意味を理解できていなかった。
しかし主のおかげで俺は正気に戻った!
屋上からロープを使わずに飛び降りる。
重力に引っ張られて急加速するが、パッとベランダの塀をつかむと身体を振り子のように揺らしてから着地する。
窓?
そんなものは割ればいい。鍵のところに裏拳を叩き付ける。
パリンッと音がする。鍵をひねって侵入する。
「ひっ――」
少女の悲鳴が聞こえた。その音色が心地よかった。
いいぞ、もっと怯えろ。何せこれはレイプなのだから。
「誰ですか!?」
「ハハッ、大当たりだ!」
俺は腹を抱えて大笑いした。
適当に選んだ部屋だった。しかし、この部屋にいた女子は極上だった。
ベッドの隅で縮こまっていたのは椎名ひよりだった。
Cクラスの美少女だ。
性格は温厚で、クラスの争いにはあまり興味を持っていない。
しかし龍園が一目置くほどの知恵者だという。
「あなたは……田中礼司君ですか」
「俺の名前を知っているのか。流石はCクラスの才女だな」
「窓を割って侵入するなんて、どういうつもりです?」
「お前をレイプしに来た」
笑いながら告げる。ひよりが息を呑み、顔が恐怖に歪んだ。
「レイプって……犯罪ですよ」
「それがどうした?」
ひよりが枕元にあった本を放り投げた。
偉大なる冒険小説の一大巨編である『白鯨』が飛んでくる。
学校の図書室で借りたのだろう。背表紙にはバーコードが貼られていた。
俺は右手で分厚い本をキャッチすると、手裏剣のように回転をかけて投げ返す。
「あっ!」
『白鯨』はひよりの手首に命中して、手にしていた携帯が飛んでいく。
堀北と同じ行動――いや、本を投げてきた分、堀北より攻撃的だ。
ひよりは玄関に向けて走り出す。
俺は親指でコインを弾いた。ピンッと綺麗な音がして、ひよりが崩れ落ちる。
「うっ、つぅ――なにを……いやあぁぁぁ!」
俺は床に倒れたひよりの髪をつかんで引きずった。
「痛いですっ! やめて下さい!」
ひよりをベッドに投げ捨てる。
ぶちぶちと綺麗な髪が引っこ抜けた。
「……ひどいです……どうしてこんなことを……」
「本が一杯あるんだな。『戦争と平和』トルストイの名作か。『モンテ=クリスト伯』これもいい本だ。クリスティも沢山あるな。俺は『ABC殺人事件』が好きだな。他には『そして誰もいなくなった』しか読んだことがないんだけどな。ひよりはどれが好きなんだ?」
「……ふざけないで。どうしてこんなことをしているのか説明して下さい」
ひよりはポイントの多くを本につぎ込んでいるらしい。
俺は書棚から『夜間飛行』という本を手に取るとベッドに腰かけた。
「……あなたには櫛田さんや堀北さんがいるのに」
「よく知ってるな。龍園に調べさせられたのか?」
俺はページをめくりながら、片手でひよりのパジャマのボタンをブチッと引きちぎる。
「いやっ! やめて下さいっ!」
「胸は普通だな。堀北ぐらいか」
言いながら、ぶちぶちとボタンを外していく。
ひよりが両手で胸を隠した。
俺に本をぶつけられた手首が真っ赤に腫れ上がっている。
「やめて下さい。今なら誰にも言いませんから……」
「知るかよ。神は偉大なり。故にお前はレイプされる運命なんだよ」
「……意味がわかりません」
ひよりが涙目で俺を見上げる。
狂人を見るような目で俺を見ていた。心外だな。
俺はひよりの頬をビンタする。
「きゃっ! いや、やめて!」
一度や二度ではない。真っ赤に腫れ上がるまで何度も繰り返した。
「……やめて……お願いします……やめて……」
あーあー、美少女が台無しだ。
頬は真っ赤、顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃ。
俺はゲラゲラ笑いながら写真を撮った。
「……ひどい……あなたが、こんな人だったなんて」
「お前が俺の何を知ってるんだ。俺のことなんて何も知らないだろうが」
「あなたが櫛田さんに優しくしているところを何度も見ています。こんなことをする人とは思いませんでした」
「あー、あれな。結構ストレス溜まるんだよ。だからこうやってガス抜きしてるんだ」
「……あなたは最低です……いやっ!」
俺が右手を振り上げると、ひよりは両手で顔を庇った。
もちろんそのままビンタする。ひよりの身体が吹っ飛んで壁にぶつかった。
「一々防御するなっての。その手、邪魔なんだよな。主は言っただろ。右の頬を殴られたら左の頬を差し出せってよ。まぁ俺の主の言葉じゃないんだけどな」
「……私が大人しく殴られたら、あなたは改心するんですか?」
「いや、それ無理」
言いながら俺はひよりの肩に手を置いた。
「え、なにを……」
親指をぐっと押しながら関節の隙間を探す。
ひよりは不穏な気配を感じたのだろう。小さく震えていた。
俺は笑顔を浮かべながら左手でチョップした。
「いぎっ、ぎゃあああぁぁぁぁ!」
「おー、女の子らしくない悲鳴だなぁ」
肩を脱臼させられ、ひよりが絶叫する。
「よーし、次は左肩だな」
「ひっ、いや……やめて下さい……お願いします……」
ひよりが激痛に号泣しながら俺に懇願するが。
「だーめ」
俺は左肩にもチョップを入れた。
右よりも雑に関節を外され、再びひよりが絶叫する。
それを見ていた偉大なる主が満足そうに頷いている。
「……はぁ……はぁ……あなたには人の痛みが、わからないのですか」
「なんかうるさいなぁ。股関節も外しておこうかなぁ?」
「あ……ご、ごめんなさい! すいません! 許して下さい!」
ひよりの太股をトントンと叩くと、ジョロジョロと小便が漏れ出した。
汚ねぇな。これから使うベッドを汚すなよ。
俺はひよりのパジャマをビリビリと引き裂いた。
ボタンは外していたが、脱がしてやるのが面倒だったからだ。
「……ひっ」
俺が肉棒を取り出すと、ひよりが絶望に震え始めた。
「お願いします、それだけは許して下さい」
「また口答えかよ。そろそろ学習しろって。天才なんだろ?」
パンパンパンッとビンタする。
ひよりはぐったりとしていた。
その間に肉棒をぶち込んだ。ロクに濡らしていないのでひよりの膣が血まみれになる。俺の肉棒も痛かったが、これこそがレイプだ。今まではローションなんてヌルいものを使っていたが、道具に頼るなんてレイパーらしくなかった。
「ひっ、いぎゃあああぁぁぁ!」
「ベリーグッドレイプ! マーベラス!」
主も大喜びだ。
「あぎ、いぎっ、いだい、あぎっ、や、やめて……ひぎぃぃぃ」
うるさいので両方の乳首を指でつねり上げた。
ひよりは目を見開いて喉が張り裂けそうな声を上げる。
肉棒を出し入れする度に鮮血が飛び散った。
「いやあぁぁぁぁぁ! 助けて! 誰か助けてぇぇぇ!」
「ハッ、神さまにでも祈ってみればどうだ!」
その神さまはひよりがレイプされている光景に大喜びだ。
敬虔なる信徒の俺も歓喜に包まれていた。主の喜びこそが我が喜びだ。
「ああぁぁぁ! いやっ! いやっ! いやあぁぁぁぁ!」
「よーし、早いけど一発目だ! 田中いっきまーす!」
「いやああぁぁぁ! やめて! やめてやめて! やめてぇぇっ!」
問答無用で膣内に出した。
そんなに濡れていないし血まみれだしあえぎ声も色っぽくなかったが、主に褒めて貰うために頑張って射精した。
ひよりが顔面をぐちゃぐちゃにして泣いている。
「やだぁぁっ! 入ってくる! いやぁぁ!」
「ちゃんと孕めよ! 妊娠するまで注ぎ込んでやるからな!」
「……もう嫌。夢なら覚めて」
「残念! これが現実! 諦めて受け入れろよ! ハハハハハッ!」
「……あなたは、悪魔です」
悪魔でいいよ。
俺はひよりの両足をつかむと、ガンガンと腰を振り始めた。
鳥がチュンチュン鳴いていた。
窓からは朝日が差し込んでいる。
目の前には気絶した少女がいた。
身体中が汗や精液でドロドロ。股は血まみれになっている。
……どうしてこうなった。
乳輪の周りには歯型が付いている。
綺麗なピンク色の乳首も唾液でぬらぬらテカっていた。
顔面はパンパンに腫れ上がり、鼻血も流れていた。
元は美少女だったのだろうが、もはや見る影もない。
「フルコンボだレイプ!」
ジジイは親指をぐっとすると去って行った。
奴に頭を握られ、電流が走ってからの記憶がない。
……あいつ、俺を洗脳しやがった。
池と山内がゾンビみたいになったところを見せられたことがある。
俺もそんな感じに洗脳されたのだろう。
そうでなければこの状況の説明がつかない。
「どうすんだよ、これ」
ジジイに言いたいことは山ほどあるが、今はそれどころではない。
俺はシーツを洗濯機に放り込んだ。
それから椎名をバスルームに連れて行く。
彼女は途中で一度だけ目を開けたが、諦めたように目を閉じてしまった。
ぐったりと脱力した少女をシャワーで洗う。
バスタオルで水滴を拭き取ると、パジャマを着せてやり、シーツを交換したベッドに寝かせてやった。
ほどなくして椎名は寝息を立て始めた。
ひとまず胸を撫でおろす。これで終わり……と言うわけではない。
俺は急いで自分の部屋に下りて、食料や飲み物をボストンバッグに詰め込んでからすぐに戻って来た。
今日は金曜日だ。学校は休むことにする。
椎名にも学校を休ませる。金土日の三日で足りなければ月曜も休ませる。
タイムリミットは火曜日に設定しておいた。
それまでに椎名を落とせなければ、俺は破滅する。
クソッ、それもこれもジジイのせいだ。
何が神だ。疫病神の間違いだろうが。あの邪神が。
九時半頃にチャットが飛んでくる。
一限の休憩時間。櫛田からだった。風邪だと伝えると、お見舞いに行きたいと返事が返ってくる。うつすと悪いので来ないでいいと書き込んだ。遅れて堀北からもチャットが入るが、同じように返事をしておく。
椎名は昼過ぎまで寝かせてやることにした。
無断欠席なので学校から椎名の携帯に何度も電話が入っていた。
「……ひっ」
目を覚ました彼女は俺に怯えていた。当然の反応だった。
俺は意識して冷たい声を出した。
「学校に休むと連絡しろ。余計なことを言ったらレイプする」
「……あ、あの」
「なんだ?」
「……手が、動かせない、んです、けど」
椎名が青ざめた顔を俺に向ける。
嘘を語っているようには見えなかった。
俺は眉をひそめた。
「あなたに、両肩を、脱臼させ、られたので」
椎名の歯がガチガチ音を立てていた。声も所々で裏返っている。
え、マジで。
脱臼って、どうやるんだ。
えぇ? 俺は何したんだ?
俺は首を傾げながら椎名の肩を確認した。
パジャマの肩をずり下げて様子を見ていると椎名の身体の震えが強くなる。
椎名の顔が蒼白になっていた。唇も真っ青だ。
よくわからないが、無理やり脱臼した肩をハメるとすごく痛いらしい。
前世に何かの漫画で読んだことがある。しかし病院に連れて行くわけにもいかない。
「悪いが痛むぞ」
俺はそう言ってから椎名の肩をぐっと押した。
「いぎっ」
入った、のだろうか。たぶん入ったのだろう。
反対の肩もハメ直しておく。
椎名はボロボロと泣いていた。
俺は可哀想だと思ったが、心を鬼にして椎名を睨み付ける。
「さぁ、学校に電話しろ」
「……はい…………あっ」
椎名は電話を受け取ろうとして、それを取り落としてしまった。
手は動くようになったようだが、握力が戻っていないようだ。
俺は溜息を吐き、学校の番号を押してから彼女の頬に押し付けた。
「はい。すいません。体調が悪くて、連絡するのが遅れました」
椎名がチラッと俺を見る。俺は不機嫌そうに鼻を鳴らした。
「はい……すいませんでした……」
携帯を切った。
椎名は助けを求めなかった。よほど俺が怖ろしいのだろう。
「……あ、あの……私は、これから、どうなるんですか」
「とりあえず昼飯にしよう」
「……は、はい」
俺は震える椎名に昼飯をすすめる。
彼女が寝ている間に作っておいたものだ。
椎名は食べる速度が非常に遅かった。
時間稼ぎを疑ったが、単純に食欲がないのだろう。
「……あ、あの」
半分ほどで椎名が箸を置いた。
俺はそんな彼女に居丈高に言い放つ。
「服を脱げ」
「……え? あ、あの、それは」
「聞こえなかったのか。服を脱げと言ったんだ」
「……はい。わかりました」
椎名が暗い顔をしてパジャマを脱ぎ捨てた。