桜の咲き誇る4月。
俺は3年へと進級し、小町も無事に総武校へ入学した。
クラスの面々も大きな変化はなく去年と大して変わらない学校生活送っている。
大きな変化といえば奉仕部に小町と川...川なんとかさんの弟が入部したことくらいだろうか。
紅茶の香りがする部室で雪ノ下と由比ヶ浜はゆるゆりし(眼福です)、一色はあざとく居座る(おい、生徒会はどうした)。小町はニヤニヤしながら(可愛い)周りを観察し大志は1人キョドッている(ざまぁw)。俺?俺も変わらず勉強したり本を読んだりキモいと言われたり通報されそうになったり平常運行だ...あれ?目から汗が...
そんな感じで2週間ほど特に依頼もなく平和?に過ごし小町とともに家に帰ると珍しく親父と母ちゃんが帰ってきていた。
八幡「......ねぇ、小町ちゃん?明日は雪かしら?」
小町「口調がキモいのはさておき、小町も同意見だよ...」
八幡「キモいとか言わないでね?お兄ちゃん泣いちゃうよ?」
小町「あーはいはい。どうでもいいけど中入るよ。」と足早に小町は家の中へ。
八幡「嫌な予感しかしねぇ...」
溜息を一度吐き、「たで〜ま〜」と気怠げに上がると親父にリビングに来るよう言われる。
父「おう、おかえり。」
母「おかえりなさい。」
八幡「た...ただいま。」
なんだよこの空気。怖いよ。あと怖い。思わず噛んじゃったじゃねぇか!
すると親父が真面目な顔(珍しい)で喋り出した。親父が?母ちゃんじゃないのん?
父「大事な話だ。落ち着いて聞いてくれ。俺と母さんが転勤する事になった。海外だ。」
八小「「......はっ?」」
流石兄妹見事にはもったわ!などとふざけてる場合ではなく。
八幡「...まじで?」
父「ああ。」
八幡「いつだ?」
父「9月からだ。準備もあるから8月の中旬には飛ぶ。そこでだ。八幡、お前はどうする?」
八幡「どうって...そりゃついてくしか無いだろ...」
父「普通に考えればそうだろう。だが今のお前は受験もある。お前の将来に関わることだ。残ってもついて来ても構わん。お前が決めろ。」
小町「お兄ちゃん...一緒に行くよね?」
小町が何とも言えない表情で俺を見ているが正直俺自身決めかねる。
八幡「小町はどうなるんだ?」
母「それはあんた次第。残るのならあんたにはこれから一人暮らしをしてもらうわ。勿論こっちにいる間はサポートもするから。練習期間だと思いなさい。その結果で小町の意思を尊重する。それと残るのならアルバイトをしなさい。受験に影響しない程度でね。あんたの成績と要領の良さがあればこなせるでしょう?」
俺は...どうする?どうしたい?考えているとふとあの教室が思い浮かぶ。考えるまでもなかったな。
八幡「俺は残る。」
母「だと思ってたよ。大学は東京だろ?高校と大学の場所を考えて部屋の目星はつけてあるから週末見に行くよ。引っ越しは連休中にするから。」
oh...流石お母様ですね。
小町「小町もお兄ちゃんとカーくんと一緒に残ります!」
母「それは八幡次第。小町も残りたかったら八幡のサポートしてあげな。」
小町「小町頑張るであります!」
敬礼する小町(可愛い)。てか小町残留決まってね?はっ!もしや√小町突入⁉︎
小町「キモいよゴミいちゃん...」
八幡「ちょっとー。小町ちゃん?さらっと心を読まないでね?」
母「まぁ、頑張りな。親戚と学校には話しておくからあんたからも先生にちゃんと伝えるんだよ。」
八幡「わかったよ。」
はぁ...やっぱりロクでも無いことだったか...
翌日の放課後平塚先生に連休明けから一人暮らしを始めること、バイトを始めること(書類はしっかり渡された)を伝えると「頑張りたまえ。何かあれば相談しろ」とさらっと言ってくれる。マジでこの人カッコいいな。何でけっk...
平塚「比企ヶ谷。今失礼なことを考えなかったか?」
風が吹いた。
ノーモーションから繰り出された拳が俺の顔を掠めていった。
八幡「ひっひやっ!何も考えていましぇんよ?」
噛んだ。
平塚「まぁいい。無理はするなよ。それとあの2人には伝えておきたまえ。」
八幡「うす...」
先生に感謝しつつ職員室を後にし部室へ向かう。
扉を開け「うす」と挨拶をしながら部室へ入る。雪ノ下に由比ヶ浜、小町が揃っていた。大志は用事があり帰ったそうだ。2人に昨日の件を説明すると大丈夫なの?と心配された(小町が)。ついでに俺も心配された(通報されないか)。...泣いていいですか?そんなやりとりをしつつ今日の活動(何もしてない)も終了し帰宅する。
はぁ...働きたくねぇ...
5月
只今絶賛引っ越し作業中。部屋はあっさりと決まった。間取りは2LDK。ペット可だ。一人暮らしには贅沢ではあるが小町が一緒の可能性がある為問題ない。リビングの作業は小町監修の下に進める。奉仕部の2人マジ感謝。自室は大物だけ組み立て後ほど作業。手伝いはさせられない。あれだよあれ。男の夢と希望が入った物があるんだよ。分かれ。
リビングの作業も終わりティータイム。流石に2人(小町と由比ヶ浜)に疲労が見える。雪ノ下?あれだ、海岸に打ち上げられた魚。
八幡「お疲れさん」
労いを入れつつ茶を出す。
由比ヶ浜「あっ!ありがとうヒッキー!」
雪ノ下「......」
動きがない。ただの屍のようだ...
小町「いや〜ホント助かりました!雪乃さん、結衣さんありがとう御座います!」
由比ヶ浜「気にしないで小町ちゃん!困った時はお得意様?って言うし!」
雪ノ下「由比ヶ浜さん、お得意様ではなくお互い様よ。でも由比ヶ浜さんの言う通りね。」
あ、復活した。そして安定のアホの子。ごちそうさまです。
八幡「あー、まああれだ。由比ヶ浜は相変わらずアホだが、その、なんだ?助かったわ?」
由比ヶ浜「ヒッキーがデレた...」
雪ノ下「なぜ疑問形なのかしら...」
小町「まったく...ゴミいちゃんなんだから...」
目をそらしつつ「うっせ」と呟くと何故か「ゆきのーん」と抱きつきゆるゆりし始める2人。それをによによ眺める小町。あの部屋と同じ風景がここにある。
そのままダラダラと過ごし4人で夕飯を取り(途中由比ヶ浜が手伝うと言い出したので止めた。全力で止めた。ガハマクッキング。ダメ。ゼッタイ!)いい時間になった為3人を駅まで送る。その後自室の片付けを済ませて本日のお勤め終了。
広い家に1人でいる開放感からか「ここが俺の城だっ!」と叫び黒歴史が増えたのは内緒だ。
6月
まずい...
非常にまずい...
生活自体は問題ない。元々家事スキルはある(小6レベル)為問題ないのだが...
八幡「バイトが決まらん...」
目か?この目が悪いのか?目さえまともならイケメン(自称)なのに!フヒッ...
キモいな...
八幡「はぁ...かぁちゃんに泣きつくか。」
Prrrrr......
母『もしもし?』
八幡「あっ、かぁちゃん?俺。」
母『......詐欺?』
八幡「ねぇちょっと?携帯なんだから名前出てるよね?わかってやってますよね?えっ何?消されたの?」
母『冗談だよ。どうした?』
八幡「いや...あれがあ『早く言え』すみましぇん。バイトが......決まりましぇん。」
噛んだ。
母『......はぁ。あんたって子は......。面接は行ってるんでしょ?』
八幡「行ってましゅ。」
母『後輩に話してみるから。あとでメール送るから...。』
八幡「助かる。」
母『がんばんな。』
八幡「おう。...サンキュ」ブツッ
はぁ...たかがバイトで手こずるとは...。働いたら負けだな。
ピロンッ♩
おっ⁈キタキタ。何々?水曜の18時...場所は東京?なんでンなとこに...内容は事務か。事務ならこの目でも何とかなるだろう。...多分。