ライブ前日。
懸念した様な事は起きていない。ただ、何が起きるかわからない。
八幡「(一応手は打っとくか......)」
そして当日。
......嫌な予感が的中した。本田だ。「お客様いっぱいになったら......」とやはり勘違いをしている。
八幡「(まずいな......)」
八幡「武内さん、まずいっすよ?」
武内「まずい......ですか?」
八幡「前に言った勘違い。確実に本田がしてます。」
武内「⁉︎先ほどの......」
八幡「......はい。客でいっぱいになると思い込んでます。」
武内「すみません。気づきませんでした。」
八幡「......一応手は打ってあります。また......少しやらかすかもしれませんが......任せてもらえませんか?」
武内「それは!」
八幡「......やらせてください。」
武内「......私の判断で止める事もあります。宜しいですか?」
八幡「......はい。」
そして始まる。まずはLOVE LAIKA だ。
八幡「美波、アーニャ。どうだ?」
アーニャ「ドキドキ、してます。」
美波「緊張でどうにかなりそう......」
八幡「......みんな同じだな。」
アーニャ「同じ、ですか?」
八幡「ああ。同じだ。今日応援に来てる美嘉だってライブ前は緊張してんだぞ?」
美波「そう......なの?」
八幡「おう。何回やっても慣れないそうだ。大切だからな。大切なステージだから緊張するんだと。」
美波「そっか......」
八幡「その緊張も含めて、楽しむらしい。」
アーニャ「緊張を、楽しむ、ですか?」
八幡「おう。その緊張もパワーにしてステージにぶつける。どうだ?できそうか?」
美波「すごい力になりそう!」
アーニャ「да!」
八幡「いい笑顔じゃねえか。」
美波「......うん!ありがとう!」
アーニャ「兄さん、ありがとう。」
八幡「おう。じゃ、行ってこい!」
美ア「「はいっ!」」
2人がステージへ。
いいな。2人とも楽しんでる。......2人もお客さんもいい笑顔だ。
曲も終わり涙を流す2人。もらい泣きする俺......
本田「ハッチーなに泣いてんの?」
八幡「うっせ。見んな。」
凛「八幡も泣くんだね。」
島村「ちょっと意外です!」
八幡「それよりお前ら、準備はいいか?」
本田「?モチロン!」
八幡「......笑顔、忘れんなよ。」
3人「「「?????」」」
八幡「......行ってこい。」
ニュージェネのステージ。
全く笑えていない。いや、笑えてないわけではない。正確に家は引きつった作られた笑顔。ファーストステージと比べると散々な出来だ。
曲も終わり呆然としている3人。なんとか言葉を絞り出しているが気持ちはこもっていない。
そして......
逃げ出す本田......
美波「未央ちゃん!」
アーニャ「未央!」
呼びかけに応じない本田。......やるか。
八幡「おい、本田。」
本田「......何?」
八幡「なんだあのザマは。」
本田「‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」
美波「八幡君!」
アーニャ「兄さん!」
2人を武内さんが止めてくれる。
八幡「ステージに出る前、なんて言ったか覚えてるか?」
本田「......笑顔......忘れるな。」
八幡「......お前、笑えてたか?」
本田「......笑えないよ。笑えるわけないじゃん!なんで?お客さん全然いないじゃん!あの時と全然違う!なんでなの?」
美嘉「......それって、アタシの時の⁉︎」
八幡「あ?お前何勘違いしてんだ?」
本田「かん......ちがい?」
美嘉「あっ......」
美嘉は理解した様だ。目配せをし美嘉も頷いてくれたので続ける。
八幡「本田だけじゃない。島村と凛もだ。」
矛先が向いたことに驚き2人も肩を震わせる。
八幡「いいか?あん時の客はお前らの客じゃない。美嘉達の客だ。
たまたまお前らが出ただけなんだよ。言い方は悪いが、お前らのことなんざ一切見に来てない。美嘉が紹介するまで気にもとめてなかった。
それを自分達の力と『勘違い』した。だからこんな無様なステージになったんだ。」
本田「それじゃ......私、馬鹿みたいじゃん......」
八幡「はっ!今更気づいたって遅えよ。そうだ、お前は馬鹿だ。お客さんでいっぱいになる?通行の邪魔になる?笑わせんな。今のお前らにそんな力あると思ってんのか?呼ばれたステージに立たせてもらった程度で調子にのってんじゃねえよ。」
島村も凛も気づいたのか顔が青くなっている。俺の計画では本田に逃げ出して貰わないといけない。......もう一手。武内さんに止められるかもしれんがやるか......
八幡「なぁ、本田。」
本田「......何?」
八幡「お前、リーダー失格だな。」
武内「比企谷さん!それは!」
本田「うっ!」
泣きながら走り去る本田。俺を睨む凛。呆然とする島村。計画......通り。
前川「......はっちゃんもしかs「黙ってろ。」......わかったにゃ。」
八幡「島村、凛。俺が言えたことじゃないが、ついてやっててくれ。」
俺を一瞥し追いかける2人。完璧だ。
武内「比企谷さん......」
八幡「もう少し待ってください。まだやることがあるんです。」
携帯を取り出し、prrrrrrrr......
??『もしもし?八幡?』
八幡「悪いな戸塚。予想通りだわ。」
戸塚『......仕方ないな、八幡は。』
八幡「○○を通ると思うから捕まえてくれ。」
戸塚『わかった!任せて!』
八幡「すまんな。今度なんかおごるわ。」
戸塚『うん!楽しみにしてる!』
通話を終えるとすぐに......
武内「どういうことですか?」
八幡「......少し、離れましょう。」
声の届かない場所へ移動。ここなら大丈夫そうだ。
八幡「......多分ですけど、こうしなきゃ本田が辞めるって言い出したと思うんすよ。
武内さんが説得出来たとしても、本田は戻りにくくなる。」
武内「それは......」
八幡「なら、メンバーのヘイトは俺に集めてしまえばいい。それなら戻りやすいじゃないっすか。まあ、前川あたりは気づいてるみたいっすけど。」
武内「ですがなぜ比企谷さんが!」
八幡「いいんすよ。いつもと変わんないです。」
前川「ダメにゃっ!」
いつのまにか前川が来ていた。
前川「みくは、はっちゃんに助けられたにゃ!そんなはっちゃんが......みんなに嫌われるなんて絶対ダメにゃ!」
八幡「前川......」
前川「みくも手伝うにゃ!はっちゃん!何すればいいの!」
八幡「......あー、悪いな。予定がうまくいけば、武内さんが本田の家に一回行けば済むんだわ。」
武内「なっ⁉︎どういう......ことですか?」
八幡「さっきの電話、俺とあいつらの共通の知り合いなんすよ。応援してくれるって言ってたし呼んでおいたんです。あとは、戻ったら話します。」
前川「............はっちゃん何者にゃ?」
未央、大丈夫かな......八幡言いすぎ。私も怖かったし......あんな顔するんだ。でも、すごく悲しそうな顔だった......私達があんな顔させちゃったんだよね.....
あっ!未央いた!
卯凛「未央(ちゃん)!」
未央「しまむー、しぶりん......ごめん。私、ハッチーの言う通りリーダー失格だよね......」
凛「未央......」
言葉が出てこない。どうしよう......
??「あっ!みんな〜!」
だれ?えっ?戸塚さん⁉︎
戸塚「みんなお疲れ様!約束通り応援に来たよ!」
凛「あ、ありがとう。」
卯月「ありがとうございます!」
未央「......ありがとう、ございます。」
戸塚「?本田さん元気ないね?どうしたの?」
卯月「え、えとー。そのー......」
戸塚「八幡に何か言われちゃった?」
未央「なっ......んで?」
戸塚「なんとなくかな?......て言うのは嘘で、八幡から依頼されてたんだ。みんなを元気づけてやってくれって!」
凛「えっ?あいつこうなるのわかってたの?」
戸塚「予想はしてたみたいだよ?言うなって言われたんだけどね。」
たはは......と笑う戸塚さん。可愛いな。何で男なんだろ?じゃなくて!
凛「じゃあ、わざとあいつは未央に暴言吐いたの?」
戸塚「......何を言ったかは知らないけど、多分そう。高校の時からそうだったから......」
卯月「そんな......」
戸塚「ね、みんな。八幡のこと知りたくない?」
未央「......そんなの、知ってd「私は知りたい。」......しぶりん......」
凛「卯月は?」
卯月「私も!......知りたいです!」
凛「どうするの?未央。」
未央「私は......」
凛「逃げないでよ!私は知りたい。どうしてこんなことしたのか!それと、あいつが言ってた本物を知りたい!ここで終わるのは......いや。」
卯月「凛ちゃん......」
未央「............わかった。聞く。」
戸塚「うん!じゃあ、ちょっと待ってて。」
そう言って戸塚さんは電話をかける。他に誰か来るのかな?戸塚さんの話だと、2時間後に近くのカフェに集合みたい。「着替えて来ていいよ」と言ってくれたのでお言葉に甘えよう。
戻るとプロデューサーが待ってた。八幡は......帰ったのかな......
まもなく約束の時間。戸塚さんと私達はもう席についている。でも何で個室?ちょっと緊張するな......
扉をノックする音に「どうぞ。」と戸塚さんが応え......
??「お待たせして申し訳ないわね。」
??「彩ちゃん、やっはろー!おまたせ!」
2人ともすごい美女だ......この人達なの?
戸塚「雪ノ下さん、由比ヶ浜さん久しぶり。急にごめんね?」
??「構わないわ。」
??「そうだよ彩ちゃん!近くにいたし!」
戸塚「ありがと。みんな紹介するね。八幡の友達の雪ノ下さんと由比ヶ浜さん。」
雪ノ下「はじめまして。雪ノ下雪乃です。」
由比ヶ浜「由比ヶ浜結衣!よろしくね!さっきのライブ見てたよ!かっこよかったな〜」
雪ノ下「由比ヶ浜さん、少し落ち着きなさい。戸塚くんいいかしら?」
私の正面に座っている雪ノ下さん?はすごく上品。なんか萎縮しちゃう。
戸塚「うん!知ってると思うけど、八幡がいるところのアイドルで、島村さんと渋谷さん。それに本田さん。」
卯月「島村卯月です!宜しくお願いします!」
凛「渋谷凛です。よろしく....「(ギロッ)」お願いします。」
未央「......本田未央です。よろしくお願いします......」
......今睨まれた⁉︎怖い!この人何?
雪ノ下「戸塚君、呼ばれた理由はなんとなくわかっているけれど、一応説明をお願いしていいかしら?」
戸塚「うん。八幡から依頼受けてたんだ。多分本田さん達が落ち込んじゃうから、元気づけてほしいって。簡単に言うとそんな感じ。」
雪ノ下「はぁ......まったく、あの男は......わかったわ。ライブを失敗した彼女たちに比企谷君が暴言を浴びせた。で間違いないかしら?」
由比ヶ浜「あ、あははは......」
凛「......そうですけど、わかるんですか?」
雪ノ下「ええ、わかるわ。私と由比ヶ浜さんは彼とずっと一緒にいて......何度も助けられてきたのですもの。」
卯月「助けられた、ですか?」
雪ノ下「ええ、そうよ。そして、今回のあなた達も一緒かしらね?......特に、本田未央さん。」
未央「(ビクッ)............私が、助けられた?」
雪ノ下「理解出来ないのも無理はないわ。では、少し昔話をしましょう。これは私の友人の話しなのだけれど......」
由比ヶ浜「ゆきのん、ヒッキーの話するって言ってるのに今更だよ......」
ゆきのん?ヒッキー?未央と同レベルのネーミングセンス......
雪ノ下「い、いいじゃない由比ヶ浜さん。一度言ってみたかったのよ。」
由比ヶ浜「ゆきのん、ヒッキーのこと好きすぎるよ......」
えっ!......好き?この人が八幡のことを?嘘でしょ⁉︎
雪ノ下「んんっ!では、改めて。これは高校時代の比企谷君の話しなのだけれど.....」
話を聞いているとすごく辛い。卯月は号泣。未央は呆然と聞いている。私も気を抜くと泣いてしまいそう。
聞けば聞くほど辛くなる。同時に尊敬......でいいのかな?そんな気持ちが強くなってくる。
そして、一番強く感じるのが......
雪ノ下「......以上が彼の話よ。ちなみにあなた達のプロデューサー......武内さんだったかしら?彼もこの話を全て知っているわ。それでも比企谷君を止めなかった。いや、任せたのでしょうね。彼を信じて。この意味を考えてみなさい。」
未央「......私、ハッチーに酷いことしちゃった......しぶりんどうしよう!」
凛「未央落ち着いて!ちゃんと謝ろう!私もちゃんと謝りたい!」
卯月「そうだよ未央ちゃん!私も謝りたいです!」
由比ヶ浜「みんな違うよ?ヒッキーならね、きっとこう言うの『あ?何謝ってんだ?意味わかんねえよ』って。だからね!お礼するの!ありがとうって!」
卯月「......お礼、ですか?」
雪ノ下「そうね。それが正解ね。」
凛「......なんでそんなに八幡のことがわかるんですか?」
由比ヶ浜「それはね......」
雪由「「比企谷君(ヒッキー)のことが、好きだから(よ)!」
凛「うそ......」
卯月「比企谷さんすごいです......」
未央「信じらんない......」
雪ノ下「......2人とも振られているのだけどね。」
「「「えっ?......えぇぇぇぇぇぇぇ!」」」
未央「こんな美人を振るなんて......」
凛「八幡贅沢すぎ......」
卯月「わ、私なんかじゃ......」
凛「えっ?」
卯月「えっ?」
未央「しまむー......」
雪ノ下「......それは後で話しなさい。それであなた達、すべきことはわかったかしら?」
未央「はいっ!ゆきねえ!」
雪ノ下「ゆ、ゆきねえ?」
未央「ゆきねえとゆいねえです!」
由比ヶ浜「お姉さんかぁ、えへへ......」
雪ノ下「ま、まあ。別に構わないけれど......」
未央「あ、でもすごく行きにくい............」
雪ノ下「大丈夫よ。ここまでやっておいて何の策もないなんてありえないわ。そうね......自宅で待機なさい。おそらくプロデューサーか比企谷君のどちらかが迎えに行くわ。」
未央「な、なるほど......」
雪ノ下「だから安心して待ちなさい。」
由比ヶ浜「うんうんっ!」
未央「はいっ!」
雪ノ下「では話しは終わりよ。他に何かあるかしら?」
凛「大丈夫です。」
雪ノ下「そう?なら早めに帰って休みなさい。」
卯月「ありがとうございました!」
凛「ありがとうございます。」
未央「ありがとうございましたぁ!」
「「「では、お先に失礼します!」」」
雪ノ下「気をつけて。戸塚君は2人を送ってあげてちょうだい。」
あれ?2人?
戸塚「うん。任せて!」
雪ノ下「それと島村卯月さん。あなたは少し残りなさい。」
卯月「......え?」
由比ヶ浜「そうだよ卯月ちゃん。ちょぉ〜っとお話ししようね?」
卯月「ええええええええええええ!」
卯月、頑張ってね。私達は帰るけど......
卯月「凛ちゃん!未央ちゃーん!」
だって............
あの2人怖いんだもん。
ライブ終了後PRに戻ってきている。
予想通りだが、メンバーの俺に対する対応はすこぶる悪い。別室で1人武内さんの帰りを待ってい......「コンコンコンッ」?ノック?武内さんじゃない?どうぞと促すと前川が入ってきた。
八幡「どした?」
前川「......はっちゃん、どうして平気な顔してられるにゃ?」
八幡「まあ、平常運行だからな。別に何も変わらん。」
前川「嘘にゃ!さっき未央ちゃんを責めてる時......凄く辛そうな顔してたにゃ!」
八幡「.........んな顔してねえよ。」
前川「みくの時はわからなかった。でも今回はわかったの!」
八幡「おい、語尾が素になってんぞ?キャラブレブレじゃねえか。」
前川「はぐらかさないで!みくに色々言ってくれたあと考えたの。何でかって。そしたらわかったの。はっちゃんが悪者になって、みくを救ってくれたんだって!今回も同じ!未央ちゃんの居場所を守ったんだよね?」
八幡「......そんな大層なもんじゃねえよ。言った事が守れなかったからキレただけだ。」
前川「はいはい。そう言うことにしとくにゃ!ね、はっちゃん。Pチャンとの話し、みくも聞いていい?」
八幡「......武内さんがいいって言えばな。」
前川「ありがとにゃ!ねぇねぇ、はっち「Prrrrr....」......にゃ?」
八幡「わり、俺だ。ちょっと出るわ。」
戸塚だろうな......
戸塚『あっ!八幡?僕だけど。』
八幡「おう。悪かったな面倒ごと押し付けて。」
戸塚『全然いいよ!僕も八幡に謝らなきゃいけないし。』
八幡「あ?何のこと?」
戸塚『八幡の計画バラしちゃったのと、雪ノ下さん達に頼んで高校の時の話ししちゃった......」
八幡「......は?マジで?俺の黒歴史バラしちゃったの?」
戸塚『うん。だからごめんね。でもそのほかは大成功!本田さんには明日は待機するように伝えたし。』
八幡「ま、まあ。言っちまったもんはもういいわ。でもあんまバラさないでね?恥ずかしいからね?」
戸塚『ごめんね。もう言わないから。』
八幡「まあ、今回はホント助かったわ。......アリガトな。」
戸塚『うんっ!じゃ、またね!」
八幡「おう。またな、戸塚。」
よし。完璧......じゃないな。マジか......アレ話しちゃったか......
前川「......はっちゃん、黒歴史って何にゃ?」
八幡「......聞くな。それ以上突っ込むようならお前の猫耳を全て犬耳にすり替えるぞ?」
前川「にゃ......にゃんて恐ろしいことを言うにゃ......はぁ、諦めるにゃ。」
八幡「そうしとけ『みくわん』。」
前川「みくのアイデンティティを奪うにゃー!」
八幡「はいはい。うるs「ガチャ」......お疲れ様です。」
武内「......お疲れ様です。賑やかですね。」
八幡「すんません。」
武内「構いません。少し意外でしたが。」
前川「Pチャン!みくも一緒に聞きたいにゃ!」
武内「......わかりました。比企谷さん、お願いできますか?」
八幡「......うす。」
計画の全てを話す。一部予定外の事もあったが好転した事も......
八幡「......以上です。最後の待機命令は雪ノ下のファインプレーですけど。」
武内「......わかりました。では明日、私は本田さんを迎えに行きます。彼女達は問題ないと思いますが......」
前川「はっちゃんは......」
武内「誤解されたままです。......今度は私に......比企谷さんを助けさせてください。」
八幡「や、俺はいいすよ。勝手にやった事ですから。」
武前「「よくありません(ないにゃ)!」」
武内「それに勝手ではありません。許可は私が出しました。許可をいただけないのであれば、勝手にやらせていただきます。」
前川「みくも手伝うにゃ!」
八幡「......わかりました。お任せします。」
武内「ありがとうございます。では、今日は終わりにしましょう。気をつけてお帰りください。」
八幡「......うす。お先に失礼します。」
............明日どうなんのかねぇ。
翌日。
出社後はプロデューサールームで待機。武内さんは本田を迎えに行き、戻ってきたら俺も呼ばれることになっている。どうなるのやら......
外のざわめきが消えた。帰ってきたな。
武内「戻りました。比企谷さんもこちらへ。」
八幡「......うす。」
前にはニュージェネの3人。対峙する形で他のメンバー。武内さんと俺はどちらにも寄らず、脇にいるような形になる。
本田「みんな......昨日はごめん!」
本田に2人も続く。
本田「みんなより先にデビューさせてもらったのに、逃げちゃって、迷惑かけて!ステージも笑顔で立てなくって......本当にごめんなさい!」
美波「でもあれは......八幡くんが......」
一斉に俺を見る。怒り、軽蔑様々な感情を向けられる......
本田「違うのミナミン!あれは......ハッチーが私を助けてくれたの!」
美波「えっ?」
本田「あの時私、もうここにきたくない。アイドル辞めるって思って逃げようとした。でも......ハッチーがわざと......わざと......」
泣き出す本田。喋れそうにないな......
凛「わざと八幡は暴言を浴びせた。逃げようとする私達に非難がいかないように。」
卯月「笑顔でって言われてたのに......約束守れなくて......」
凛「お客さんでいっぱいになるって勘違いして......」
島村「一度しかないステージを台無しにして......」
本田「逃げた私が戻ってきやすいように......自分を悪者にして!私達を守ってくれた!」
凛「だから八幡。」
「「「本当にありがとう!」」」
メンバーの表情は驚き、困惑等々......
武内「比企谷さん、私からもお礼を。
最悪......彼女達を失ってしまう可能性もありました。彼女達を、CPを救っていただき、ありがとうございます。
そして、今回も嫌な役を演じさせてしまい、申し訳ございませんでした。」
八幡「い、いや。俺はそんな......やれることを、一番効率のいい方法を......」
凛「それじゃ、私達が救われても八幡が救われない!一緒に本物探してくれるって言ったじゃん!あんただけが犠牲になるなんて......私はイヤ。」
八幡「凛......」
島村「そうです!私、頑張ります!だから......なんでも言ってください!頼ってください!」
八幡「島村......」
本田「だからハッチー!これからも私達のことを!」
「「「よろしくお願いします!」」」
八幡「......おう。頼らせてもらうわ。あと、すまん。色々言いすぎた。」
静寂
みんな優しい、いい笑顔になってる。いいな、この空間。俺の求めてる本物はここにあるのかもな......」
武内「本物はここにある......ですか?」
八幡「......えっ?」
凛「声に出てたよ。」
八幡「......」
凛「八幡?」
八幡「わかんねえけどな。なんとなくそう思っただけだ。」
凛「そっか......」
武内「そうかもしれませんね......」
八幡「武内さん?」
武内「皆さん、改めてCPを進めて行きたいと思います。一緒に、一歩ずつ、階段を登って行きましょう。」
全員「はいっ!」
前川「はっちゃんの本物も見つけないとにゃ〜♪」
八幡「黙れみくわん。猫耳へし折るぞ!」
前川「猫耳を人質にとるとは......それと、みくはみくにゃんにゃ!犬じゃないにゃ!」
八幡「はいはい、そうですね。」
前川「扱いが雑にゃ⁉︎」
笑いが起こる。うまく収まってよかった。
すると復活した本田が......
本田「あのさ、プロデューサー。試しに丁寧に口調やめてみない?」
......面白そうだな。
武内「え?」
全員賛成。満場一致。満漢全席。最後のは違うな......てへっ。
八幡「いいじゃないっすか武内さん。」
武内「比企谷さんまで......」
八幡「俺もその方が助かります。」
武内「そ、そうで......そうか......努力......する。」
ぶほっ!ウケる!
本田「いいじゃんプロデューサー!似合う似合う!」
嘘だ!絶対楽しんでるだけだ!......俺もだが。
本田「あとハッチーも!みんな名前で呼んでよ!苗字だと他人ぽいし!」
八幡「なん......だと?」
本田「ほれほれ、呼んじゃえよ〜。」
八幡「こ、断る。」
凛「いいじゃん。私と莉嘉とみりあはそうなんだし」
美波「私もアーニャちゃんもそうだからいいと思う。」
前川「みくのことも名前で呼ぶにゃ!」
八幡「黙れみくわん」
前川「なっ⁉︎ひどいにゃ!」
武内「比企谷さん。諦めましょ......諦めよう。」
八幡「......そうっすね。はぁ......未央、卯月、きらり、杏、蘭子、智絵里、かな子、李衣菜。これでいいか?」
8人?「はいっ!」
前川「ちょっ!みくを忘れるにゃー!」
八幡「あぁ、すまん。わざと忘れてたわ。みくわん。」
凛「ぶっ!あんたブレないね。」
前川「みーくーにゃー!」
八幡「わかてるっての。みく。」
みく「それでいいにゃ。」
再度笑いが起こる。