※この作品はR-18です。

八幡奮闘記   作:ナマケモノmkⅡ

17 / 43
16話?

 さてさて、本日はCPへ来ております。

 ソファーに座り、前には武内さん。............右腕に絡みつく島村卯月。

 

 ......どうしてこうなった。

 

八幡「......」

 

武内「......」

 

八幡「......なんかすんません。」

 

武内「......いえ、大丈夫です。」

 

卯月「♪」

 

 だめだ。気にしたら負けだ。腕にあたる柔らかいものなんて知らない......

 

八幡「んんっ!今週末って、確かミニライブありましたよね?」

 

武内「はい。凸レーションとC-Iの合同ライブがあります。」

 

八幡「お願いがあるんすけど......」

 

武内「なんでしょう?」

 

八幡「クローネのメンバーに......舞台裏を見せてやってもらえませんか?」

 

武内「......構いませんが、理由をお伺いしてもよろしいですか?」

 

八幡「はい。常務の考えで、デビューまではステージに立てないんすよ。で、そのステージが......」

 

武内「あの大舞台ですか......苦しいですね。」

 

八幡「なので、せめて舞台裏の雰囲気だけでも、知っておいて欲しいんです。」

 

武内「いい考えだと思います。」

 

八幡「いや、武内さんが俺にしてくれた事っすよ。それをそのままやってるだけです。」

 

武内「......覚えてくれていたのですね。」

 

八幡「忘れないっすよ。それと、もう一つあるんですが......」

 

武内「どうぞ。」

 

八幡「レッスンを見学させてください。」

 

武内「構いません。そうですね......現状での差を確認させるという事ですか?」

 

八幡「はい。そうです。大きな企画に選出されて、少し天狗になってますんで。鼻っ柱へし折ります。」

 

武内「......比企谷さんらしいですね。」

 

 2人で軽く笑う。右腕に絡みついている卯月もやけに嬉しそうだ。......なんか幼児化してません?

 今レッスンしてるのは......蘭子とLOVE LAIKAか。いいメンバーだな。

 

八幡「早速いいすか?」

 

武内「はい。では、私は先に行って説明しておきます。」

 

八幡「ありがとうございます。」

 

 武内さんはレッスンルームに、俺はPRに行きたいのだが......

 

八幡「卯月ちゃん?離してくれるかな?じゃないと移動できないよ?」

 

卯月「大丈夫です!行きましょう!」

 

 え?何言っちゃってんの?ついてくんの?

 

八幡「いやいや、ダメだろ。せめてレッスンルームで待っててくんない?こんな状態で移動したら俺クビになっちゃうからね?」

 

卯月「むー......わかりました。早く来てくださいね?」

 

八幡「......わかったよ。」

 

 ようやく離れてくれる。......非常に良くない。あの一件以来スキンシップが激しい。大事なオモチャを離さない子供の様に......

 どうしたもんかな......

 

 

 PRに着き、遠慮なく入室。......よし、全員いるな。

 

八幡「みんなちょっと聞いてくれ。」

 

速水「なにかしら?」

 

八幡「そうだな......とりあえずついてきてくれ。」

 

橘「どこに行くんですか?」

 

八幡「......レッスンルームだ。CPのエースたちのレッスンを見せてやる。」ニヤリ

 

 ビクッと肩を震わせるメンバー達。

 そのまま歩きだすと......ついてきている様だ。念のため向かっている間に、アーニャと凛の事は他言するなと釘を刺しておく。......大槻あたりが口を滑らせそうだが。

 レッスンルームに着き、一言断って入室。武内さんが頷いたので、メンバーも招き入れる。

 そしてすかさず寄ってくる卯月......Kroneメンバーがこっちを目を丸くしてみているが、今は違う。

 

八幡「......ちゃんと見るもん見とけ。」

 

全員「は、はい。」

 

 真剣に見だすメンバー達。無言だ。これで何か掴んでくれればいいのだが......

 

 そして休憩......

 

美波「八幡君来てたんだ!」

 

八幡「おう。見学だ。」

 

アーニャ「見学、ですか?」

 

蘭子「後ろの人は......」

 

八幡「Project Kroneのメンバーだ。ほれ、自己紹介。」

 

 6人の紹介も終わり......煽ってみるか......

 

八幡「誰か......やってみたいやついるか?」

 

 応えるヤツはいない。橘に関しては固まっている。確か大槻は養成所の出身だったな......

 

八幡「そうだな......大槻、行けるか?」

 

大槻「ア、アタシ?」

 

八幡「おう。無理か?無理ならいい。」

 

大槻「や、やってみる。」

 

八幡「武内さん、いいっすか?」

 

武内「構いません。」

 

八幡「んじゃ、行ってこい。」

 

大槻「よろしくお願いします!」

 

3人「こちらこそよろしくお願いします!」

 

 レッスン再開......

 

 結果惨敗。最初こそついて行ったが、次第にボロが出る。そうなれば崩れるのはすぐだ......

 

 休憩の合図でその場に崩れ落ちる大槻。

 準備しておいたタオルとスポドリを渡し問いかける。

 

八幡「どうだ?」

 

大槻「......全然違う。......ついて行けなかった......こんなに違うの?」

 

八幡「当たり前だ。わかったか?」

 

大槻「......うん。悔しい......」

 

八幡「だったらやる事はわかるな?」

 

大槻「うんっ!」

 

八幡「よし。お前らもだ。部屋で駄弁ってる暇があったら動け。指示は敢えてださん。だが、聞かれれば応える。どうするべきか考えろ。わかったな?」

 

5人「はい!」

 

美波「八幡君こっちにいる時と全然違うね。なんかプロデューサーみたい。」

 

八幡「そ、そうか?」

 

アーニャ「да!兄さん、カッコ、いいです。」

 

蘭子「す、少し怖いですけど......でも、そんな八幡さんも素敵です!」

 

八幡「......ありがとよ。」

 

卯月「さすが私の八幡さんです!」ダキッ

 

八幡「ちょっと待て。いつからお前の物になった?」

 

卯月「ダメ......ですか?」

 

八幡「うっ......」

 

 そ、それは卑怯だぞ......だ、だがダメだ!

 

アーニャ「兄さんは、みんなの、兄さんです。」

 

美波「そうね。八幡君はCPみんなのお兄ちゃんだもんね。」

 

蘭子「はいっ!」

 

卯月「うー......わかりました。」

 

八幡「そういうわけだ。すまんな。」なでなで

 

卯月「えへへ......」

 

 

速水「比企谷さんて......」

 

塩見「もしかして大物?」

 

橘「かもしれません......」

 

鷺沢「......私たちに、足りない物も......示してくれますし。」

 

宮本「面白そうな事もさせてくれるよねー?」

 

大槻「......頑張らなきゃ!」

 

速水「まずはCPに追いつきましょう!」

 

5人「はい(うん)!」

 

 大丈夫そうだな......武内さんが俺に近寄り、コソコソと話しかけてくる。

 

武内「比企谷さん、いいメンバーですね。」

 

八幡「はい。一緒に喧嘩売る仲間ですから。」

 

武内「喧嘩......ですか?」

 

八幡「はい。常務に売るんすよ。作られたレールぶっ壊して、壊せなきゃ脱線して......個性全開、笑顔満開で行くんです。」

 

武内「......そうですか。頑張ってください。何かあれば手伝いますので。」

 

八幡「頼りにしてます。......ほれ、お前ら戻るぞ。」

 

6人「はい!」

 

八幡「武内さん、ありがとうございました。」

 

6人「ありがとうございました!」

 

武内「よかったら、またいらしてください。」

 

6人「よろしくお願いします!」

 

 今日の目的は達成できた。次は週末だ。......少しの間CPに顔出せないかもな......

 

 

 

八幡「......遅い。」

 

 週末、ライブの見学日。集合時間になったが......塩見が来ない。

 ......お仕置きが必要か?ま、着いた後の態度次第だな。っと、来たか......顔色悪いな。アレの時の小町と同じだ......

 

塩見「ごめん!お待たせ!」

 

八幡「......全員乗れ。出るぞ。」

 

6人「は、はい。」

 

 

 

 今は比企谷さんの運転で、ライブ会場に向かっているのですが......怖いです。比企谷さん相当怒ってます。

 普段は優しい、いい人ですが、怒ると凄く怖い人......

 

奏「......周子、着いたら比企谷さんに、ちゃんと謝りなさい。」

 

周子「そ、そうする。」

 

フレデリカ「シューコちゃんなんで遅れたのー?」

 

周子「ちょっと......体調がね。」

 

文香「......顔色も悪いですし......無理はなさらない方が......」

 

奏「そうね。無理そうだったらすぐに言いなさい。」

 

フレデリカ「もしかしてー、アレ?」

 

周子「......うん。」

 

唯「それはー......」

 

ありす「仕方ないですよね......」

 

 

 気まずいです。早く着いて欲しいと思っていると、車が停まりました。もう着いたのでしょうか?

 

比企谷「すまんな。買うものあるからちょっと待っててくれ。」

 

 そう言ってどこかへ行き、数分後には戻ってきました。後席のドアを開けた比企谷さんは......

 

比企谷「塩見。」

 

周子「は、はい。」

 

比企谷「......飲んどけ。」

 

 とだけ言い紙袋と水を周子さんに渡して運転席へ行ってしまいました。何が入っているのでしょう?

 

周子「あっ......痛み止めだ。」

 

奏「......彼、あの一瞬で見抜いたの?」

 

鷺沢「......そうだと......思います。」

 

唯「すごっ......」

 

フレデリカ「じゃあもしかしてー......」

 

ありす「心配してあの態度だったって事ですか?」

 

鷺沢「おそらく......周子さんを早く休ませるために......」

 

全員「......」

 

 すごいです。こういう所が、CPみんなのお兄ちゃんと言われる理由でしょうか?ぶっきらぼうだけど、優しいお兄ちゃん。羨ましいです。

 

奏「彼が慕われているのは、こういう所なのかしらね。」

 

ありす「私もそう感じました。」

 

唯「それだけじゃないみたいよ?」

 

奏「そうなの?」

 

唯「うん。CPにも今まで色々問題あったらしいんだけど、あの人が全部解決してきたんだって!凄くない?しかも自分を犠牲にしてだよ?アタシには無理だな〜。」

 

奏「......具体的には?」

 

唯「ごめ〜ん。そこまでは知らない。」

 

周子「心配かけちゃったね。」

 

全員「......」

 

 今度の沈黙は嫌じゃないです。とても心が安らぎます。

 

 しばらくするとまた停まりました。今度は目的地に着いたようです。ドアが開けられ、比企谷さんから......

 

比企谷「着いたぞ。まずは楽屋に挨拶だ。だが、その前に、塩見。体調はどうだ?」

 

塩見「あ、大丈夫。ありがとう!あと、遅れてホントごめん!」

 

比企谷「体調不良で遅れるのは仕方ない。だが、連絡は寄越せ。......心配すんだろうが。」

 

塩見「......はい。」

 

比企「まあいい。ほれ、行くぞ。」

 

全員「はい。」

 

 比企谷さんに着いて行く。大きい背中......普段はねこ背ですが、こう言った場ではピシッとしていて......格好いいです。あ、着いたようですね。

 ドアを開けると6人のメンバーさん達。2人は同い年位でしょうか?

 

比企谷「おう。今日は頼むわ。ほれ、挨拶。」

 

 簡潔にな。と言われたので名前のみ。味気ないけどライブ前だから仕方ないですね。......いただいたお菓子は美味しかったです。

 挨拶後は色々と案内して貰いました。スタッフさん達が慌ただしく動いていて、とても大変そうです。今回はそんなに大きいステージじゃないのに......

 色々と勉強になります。

 

比企谷「さて、これまでは裏の裏を見てきたが......これからが本番だ。」

 

 この言い回しは危険な物です。今まで何回もやられてきましたが、今回はそうは行きません!

 

比企谷「んじゃ、行くぞ。......覚悟しとけ。」

 

 そ、そんなに脅さないでください......

 

 

 .......................凄いです。圧倒されてしまいます......

 

比企谷「武内さん今日はよろしくお願いします。」

 

全員「よ、よろしくお願いします!」

 

武内「はい、楽しんでください。」

 

 む、無理です!緊張してしまって......

 

赤城「お兄ちゃーん!」

 

比企谷「おう、頑張れよ。みりあ。」なでなで

 

赤城「みりあ、いっぱい、いーっぱい頑張ってくるね!」

 

 比企谷さんのなでなで......羨ましいです。皆さんが来たということは、そろそろ時間......

 あれは......円陣......!!!!皆さんの顔が変わりました......凄いです。凄いです!

 

双葉「シンデレラプロジェクト!」

 

 力強く一歩......

 

全員「ファイト!オーーーーーー!」

 

 ......あれが本当の円陣。私達のとは全然違う......

 

比企谷「速水、どう感じた?」

 

奏「......圧倒されているわ。」

 

比企谷「鷺沢さんは?」

 

文香「......言葉に......なりません。」

 

比企谷「塩見。」

 

周子「......これが............本当のアイドルなんだ......」

 

比企谷「宮本。」

 

フレデリカ「......緊張するねー......」

 

比企谷「大槻は?」

 

唯「......ヤバい。ちょーキンチョーする!」

 

比企谷「......橘。」

 

ありす「......」

 

 ダメです。言葉が出せません。身体も震えて......泣いてしまいそうです......

 ふわりと......抱きしめられました。頭もなでられて......落ち着きます。

 

比企谷「大丈夫か?」

 

ありす「......はい。」

 

比企谷「お前はまだ子供だ。こんな雰囲気知らないだろ?」

 

ありす「初めてで......凄く怖かったです。」

 

比企谷「だよな。だから今日連れて来たんだ。みんなにコレを感じて欲しくてな。」

 

奏「......デビューでいきなりコレは......堪えるわね。」

 

比企谷「だろ?だから秋のライブまでにこの雰囲気を経験して、少しでも慣れろ。」

 

5人「はい!」

 

 ずっとなでてくれてる。気持ちいい......

 

 私の......お兄ちゃん。

 

比企谷「橘......もう大丈夫か?」

 

ありす「ありすでいいです。八幡お兄さん。」

 

八幡「わかったよ。ありす。あとはみんな、このライブを楽しんでくれ。」

 

全員「はい!」

 

 ライブの間、お兄ちゃんはずっと手を繋いでてくれました。

 ぶっきらぼうだけど暖かくて、怖いけど優しい。私の大好きなお兄ちゃん。

 

 お兄ちゃんの為に、橘ありす頑張ります!

 

 

 

 CPとPKの兼任をはじめてから......

 

 正直しんどい。めっちゃしんどい。自分で決めたから仕方ないのだが。そんな中、常務からとんでもない爆弾を渡された。

 Triad Primusの音源と歌詞だ。

 

八幡「(こんなもんどうしろってんだよ!まだ結成するって決まってないじゃん!)」

 

 だが、神谷と北条はかなり乗り気だ。......あいつらに渡しておこう。んじゃ、まずは......

 

 Prrrrr......

 

美嘉『もしもしー、どうしたの?』

 

八幡「いきなり悪いな。神谷と北条に用があってな。どこにいるかわかるか?」

 

美嘉『今一緒にいるけど......変わる?』

 

八幡「いや、いい。すまんがこれからレッスンルームに行くように伝えてもらえるか?」

 

美嘉『オッケー★............すぐに行くって!』

 

八幡「助かった。んじゃ、俺もすぐ行くわ。」

 

美嘉『うん。じゃ、またねー★』

 

八幡「おう。」

 

 ん?またね?美嘉も来んの?ってもう切れてるし......しゃーねえか......

 行き先をレッスンルームにしてと......よし、行くか。

 

ありす「どこか行かれるんですか?」

 

八幡「おう、ちょっとレッスンルームまで届けもんだ。」

 

ありす「......私も行っていいですか?」

 

八幡「......おう。じゃ、行くか。」

 

ありす「はいっ!」

 

 ありすを連れて向かう。......手を繋いで。

 この間から妙に懐かれてしまった。お兄さん呼びだしな......なんで?と聞いたら「お兄さんは、お兄さんだから、お兄さんなんです!」と言われた。意味わかんねえよ。

 まあ、嫌われてるよりはいいか......

 

 そうこうしているうちに到着。中に入るともう待っていた。......3人で。

 

神北「「お疲れ様です!」」

 

八幡「おう、お疲れさん。」

 

美嘉「やっほ〜★」

 

ありす「お、お疲れ様です!」

 

美嘉「あれ?その子は?」

 

 そっか初めてだったか。3人にありすを紹介。その逆もまた。

 

美嘉「なんで八幡さんが、クローネの子連れてるの?」

 

八幡「あれ?言ってなかったか?俺転籍になったんだわ。クローネに。」

 

3人「え?......えええええええええ!」

 

美嘉「CPは!CPはどうしたの⁉︎」

 

八幡「兼任してるが?」

 

美嘉「嘘でしょ?信じらんない......」

 

神谷「先輩そんな優秀だったんだ......」

 

八幡「んな事ねえよ。たまたまだ。それより、ほれ。神谷と北条に届けもんだ。」

 

北条「なに?」

 

神谷「......これって!」

 

八幡「おう。『Triad Primus』の音源と歌詞だ。」

 

北条「......うそ。」

 

神谷「聞いてみていいか⁉︎」

 

八幡「だからここにしたんだよ。」

 

 先に聞いていたが素晴らしい楽曲だ。作曲家もその筋では超が付くほど有名。よくもまあ、作ってくれたもんだ。

 曲も終わり感想を聞いてみる。

 

八幡「どうだ?」

 

北条「すごい......すごい!アタシこれ歌いたい!3人で!」

 

神谷「あたしも!すげーなこれ。しかも作曲家の人!」

 

八幡「あん?神谷お前......仲間か?」

 

神谷「......てことは先輩も?だからあのセリフ!」

 

八幡「タイミングバッチリだったろ?」

 

神谷「サイコーだった!グッときたよ!そっかぁ......先輩もかぁ」

 

北条「どういう事?」

 

神谷「あたしアニメよく見るだろ?」

 

北条「あー......」

 

美あ「「???」」

 

八幡「この作曲家はな、アニメ業界では神って呼ばれてんだ。」

 

美嘉「そんなにすごいの?例えば?」

 

八幡「あー、水樹奈々って知ってるか?」

 

美嘉「紅白に出てた?あの人凄く上手だよね。」

 

八幡「あの人声優でな。あん時歌ってたのも確かこの人の曲だ。」

 

美嘉「そうなんだ......でも確かにいい曲。」

 

ありす「本当にカッコいいです。」

 

北条「これを......アタシと奈緒とr「ストップだ。それ以上は言うな。」......ご、ごめん。」

 

八幡「まあ、聞いてみたいのは確かだがな......」

 

美嘉「え?どゆこと?」

 

八幡「すまん。まだ言えん......」

 

美嘉「そっか......でもなんとなくわかっちゃった。」

 

八幡「......だよな。」

 

美嘉「3人の歌聞いた時震えたもん。正直ちょっと嫉妬しちゃった......そっか......あの子が揃ったら2人もクローネに行っちゃうんだ......」

 

神北「「あっ......」」

 

美嘉「気にしないでいいよ!頑張んな!八幡さんもいるんだし安心でしょ?」

 

神北「「は、はいっ!」」

 

美嘉「八幡さん、2人をよろしくねっ★」

 

八幡「......まだ決まってねえよ。しかも兼任なんだから、あいつに関しちゃ複雑なんだよ......」

 

美嘉「そっか......そうだよね。」

 

八幡「今回ばっかは俺は立ち入らん。他に任せるわ。」

 

北条「ね、八幡さん。これ、もらっていいの?」

 

八幡「貰っていいも何も......お前らのもんだろ。それ。」

 

北条「ありがとう!嬉しいな!」

 

 素直じゃん。あざとくない素のお前の方が可愛いよ。」

 

北条「えぇっ!いきなりそんな事言われても......」

 

美嘉「あちゃー......また声に出てますよぉ!」

 

八幡「いって!足踏むな!つかマジで?」

 

ありす「あざとくない素のお前の方が可愛いよって言ってました。」

 

北条「あぅ......」

 

 北条さん、お顔が真っ赤です。照れてるのもいいですね!

 

八幡「......」

 

神谷「天然のタラシだ......」

 

八幡「おい、神山。失礼な事言うな。」

 

神谷「あたしは神谷だー!」

 

八幡「うるさいぞ浩史。大人しくしなさい。」

 

神谷「誰だよ!確かに好きだけど!あたしは奈緒だー!」

 

八幡「はいはいそうですねー。なおだー。」

 

神谷「扱いが適当っ⁈しかもなおだーて誰⁉︎」

 

八幡「すまん。足らなかったな。仮面なおだー。」

 

神谷「へーん、しん!ってしねえよ!」

 

北条「ふふふっ!」

 

美嘉「あ、あんたたちっ!面白すぎっ!」

 

ありす「......(プルプル)」

 

八幡「ついな。レスポンスが良いから、いじりたくなるんだわ。」

 

神谷「あたしはおもちゃじゃなーい!こら!加蓮笑うな!ありすちゃんまで!」

 

ありす「橘です。」

 

神谷「お、おう。ごめん。」

 

ありす「ぷっ!」

 

神谷「......もう勘弁してくれ。」

 

 このあとしばらく神谷いじりは続いた。

 笑いすぎて腹が......

 

 安心しろ神谷。お前のポジションは安泰だ......

 

 

 いじられキャラとしてな。

 

 

 

 は......腹が......昨日笑いすぎた......これも全部神谷のせいだ。

 ちなみに今日はCP側だ。冬のライブ内の混成ユニットを色々考えた為、武内さんと打ち合わせだ。

 

八幡「武内さん、一応俺が考えてきた案です。」

 

武内「拝見します。...........................いいですね。ですが、この一部未定とは?」

 

八幡「秋の定期ライブ次第で、クローネも打ち込みます。今のままでは足手まといなので。」

 

武内「なるほど。そうなると......常務の許可が必要なのでは?」

 

八幡「いえ、いりません。ある程度自由に俺が判断できるんです。」

 

武内「......ほとんどプロデューサーですね。」

 

八幡「そんな立派なもんじゃないですよ。」

 

武内「いいえ。比企谷さんはもう立派なプロデューサーです。自信を持ってください。」

 

八幡「......ありがとうございます。武内さんに言われると、すげえ嬉しいです。」

 

武内「話は変わるのですが、先程渋谷さんの歌を聞きました。」

 

八幡「『Triad Primus』の『Trancing Pulse』ですか?」

 

武内「......はい。」

 

八幡「実はあの3人、冬にCPの舞踏会でやろうと思ってたんです。」

 

武内「......そうでしたか。」

 

八幡「少し前に、あの3人がニュージェネの曲で、一回だけ合わせたの聞いたんです。」

 

武内「......」

 

八幡「その時、常務に聞かれたんすよ。そん時思いました。取られるなって。」

 

武内「そんなことがあったのですね。」

 

八幡「はい。今こんなことになってますけど......すんません。俺、あの3人の歌、聞いてみたいです。」

 

武内「......わかります。少し聞いただけですが......輝きを感じました。お2人の言っていたことが、ようやくわかりました。............比企谷さん、私はアナスタシアさんと渋谷さんが望めば、クローネへの参加を聞き入れます。」

 

八幡「武内さん......」

 

武内「その時は......どうか、お2人をお願いします。」

 

八幡「......はい。」

 

 

 ガチャッとドアが開かれる。そこにいるのは......

 

 アーニャだ。

 

アーニャ「プロデューサー、兄さん。あの......お話、いいですか?」

 

武内「はい。」

 

八幡「おう。」

 

 テーブルを挟み対峙する武内さんとアーニャ。俺はあえて、どちらにも座らず、いわゆるお誕生日席に座る。2人とも意図がわかっているのだろう。何も言わない。

 

武内「......例の、件ですね?」

 

アーニャ「はい。」

 

武内「いかがですか?」

 

アーニャ「合宿の時、ミナミ、言ってました。アイドルになるの、不安だった、冒険だったと。ミナミ、冒険する、ドキドキ、勇気、教えてくれました。

 ワタシ、今、不安です。美城常務の、プロジェクト、ソロで、ミナミも、いないところで。

 でも、みんな、チャレンジしてます。冒険して、ドキドキ、キラキラ。」

 

武内「......アナスタシアさん、あなたは今度のプロジェクトで......笑顔になれると思いますか?」

 

アーニャ「わからない、です。まだ。みんなのように、笑顔になれるか......」

 

武内「冒険の先に、笑顔になれる可能性を感じたのなら、前に進んでください。あの時の笑顔のもう一歩先を見つけてください。それに、1人ではありません。比企谷さんがいます。私も全力でサポートします。」

 

アーニャ「......ワタシ、冒険、します。一歩先の、笑顔、見つけに、行きます。」

 

武内「頑張りましょう。」

 

八幡「......みつけような。」

 

アーニャ「はいっ!」

 

 

 アーニャは美波とこの後話すと言い出て行った。出て行く際、閉まっていたはずのドアが開いていたが、気づかないフリをした。

 おそらくだが、美波は今の話しを聞いていただろう。でもやっぱこの人......すげえな。

 

八幡「すごいっすね。」

 

武内「はい。冒険をする。驚きましたが。」

 

八幡「そっちじゃないっすよ。」

 

武内「では、なんのことでしょう?」

 

八幡「......なんでもないです。やっぱ、武内さんは、俺の目標ってことっすよ。」

 

武内「......ありがとうございます。そう言っていただけると、嬉しいです。」

 

 高い目標だ。この仕事をやればやるほど、遠くなる背中。

 ......たまんねえな。

 

 けど追いつく。

 

 絶対に。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。