クリスマスライブ当日。
卯月を迎えに行き、直接会場入りする為に今は校門前で待っている。......待っているのだが......
人だかりが出来ている。
俺を囲むように......
えっ?もしかして......俺捕まっちゃう?
どどどどうしよう......
卯月早く来てー!
今日は八幡さんが学校まで迎えに来てくれます。とっても嬉しいです!えへへ......
友人A「卯月帰ろ〜!って......どしたの?顔すっごいだらしないよ?」
卯月「えぇっ?そ、そんな事ないです!」
友人A「はは〜ん......さては王子の事考えてたな?」
卯月「ち、違います!それと、ごめんなさい。今日は直接会場入りするので、お迎えが来るんです......」
友人A「そっか〜。なら仕方ないね。じゃあ、校門まで一緒に行こっ!」
卯月「はいっ!」
Aちゃんは......いつも元気で優しいです。
友人A「ねえねえ、卯月〜。いい加減王子の写真見せてよ〜。超絶イケメンなんでしょ?」
卯月「だ、ダメです!見せられません!」
友人A「え〜、いいじゃ〜ん。イケメンはみんなで愛でるモノだよ〜。独り占めとは感心しませんなぁ。」
卯月「たしかに格好いいですけど......えへへ......」
友人A「う、卯月が......」
靴を履き替えて外に向かうのですが......人が凄いです......どうしたんでしょう?
友人B「あっ!うじゅき、A!早く来て!校門に超絶イケメンがいるの!」
友人A「マジで!すぐ行くっ!ほら、卯月も!」
卯月「ま、待ってくださ〜い!」
......正直あまり興味がないです。私は......八幡さんしか......
友人A「うわ〜。ホントにイケメンだ......俳優かなんか?」
友人B「でも見たことないよ?うじゅきは知ってる?」
卯月「えっと、そうですね......えっ?」
友人A「知ってるの⁈だれっ!」
卯月「は......」
友人B「は......何?」
卯月「八幡さん!」
思わず駆け寄ってしまいます!だって......早く会いたかったから!あまりにも嬉しくて抱きついちゃいました!
えへへ......八幡さんだぁ〜♪
AB「八幡さん⁈えっ?どゆこと?」
八幡「......あ?卯月か。ほれ、行くぞ。」
AB「名前呼びっ⁈」
優しい顔で頭をなでてくれて......気持ちいいです......幸せです。
卯月「えへへへ......」
周りから黄色い声がしますが......気のせいですよね?
友人A「......ね、ねえ卯月、何がどうなってんの?」
卯月「ふぇ?」
八幡「ぐふっ......卯月、今のは危険だ......」
友人B「うじゅき......恐ろしい子......かふっ......」
卯月「えっ、えっ?」
友人A「しかも天然とは......ふぐっ......そうじゃなくて!この人誰!」
卯月「え、えっと......」
八幡さんが離れちゃいました......寂しいです。
八幡「すみません。私こう言う者です。」
でも......お仕事モードの八幡さん......格好いいです......
友人B「346プロダクション......」
友人A「Project Krone......」
友人B「プロデューサー代行......」
AB「比企谷八幡......」
卯月「それと、CPのアシスタントさんです。」
周囲「ええええええええええええええええ!」
友人A「プロデューサー⁈俳優とかモデルじゃなくて⁉︎」
友人B「プロデューサーまでイケメンとは......346プロ恐るべし......」
友人A「て言うか若くない?見えるだけ?えっ?どゆこと?」
卯月「八幡さんはまだ大学1年生ですよ?」
周囲「......ええええええええええ!」
八幡「......すみません。仕事がありますので、この辺で。......ほれ、早く行くぞ。」
卯月「はいっ!では、Aちゃん、Bちゃん!島村卯月、お仕事頑張ります!」
AB「う、うん。いってら〜......」
全員「......」
友人A「若くて優秀で......おまけに超絶イケメン......」
友人B「......あれは落ちるわ。......さすが王子。」
友人A「あんなに嬉しそうに腕に抱きついちゃって......」
友人B「......あれじゃ見せたくないよね......」
全員「......羨ましい!」
卯月を乗せ目的地へと向かう。乗る際に後部座席に乗るよう伝えたのだが......卯月は助手席に陣取っている。......嬉しそうですね。
だが、さっきの校門でのやり取りはまずい......
八幡「あー、卯月。ちょっといいか?」
卯月「あ、はい。なんでしょう?」
八幡「さっきのな、その......抱きつくのはまずい。」
卯月「あ......ご迷惑......ですよね......」
八幡「い、いや。むしろうれ......んんっ!迷惑ではない。だが、人前は......マズいだろ。」
卯月「そ、そうですね!嬉しくってつい......」
八幡「......」
卯月「......」
は、恥ずか死ぬ......横を盗み見ると......顔を手で隠してイヤイヤしている卯月......
いや、ちょっ!......可愛すぎんだろ......
卯月「雪......」
八幡「......」
卯月「綺麗です......」
八幡「そうだな......」
卯月「......」
八幡「......」
卯月「......」
八幡「不安か?」
卯月「っ!......はい。」
八幡「大丈夫だ。卯月が......お前がお前らしくいられればな。」
卯月「私らしく......」
八幡「おう。」
卯月「......まだ少しわかりません。」
八幡「そうか......それでも俺は......お前を信じてる。卯月の笑顔がなきゃ......ニュージェネはここまで来れなかった。......だから、信じてる。」
卯月「......はい。」
会場までは無言。
八幡「着いたぞ。」
卯月「......はい。」
卯月を連れ控え室へ向かう......
ここからは1人で行かせよう。
あの2人が待ってる。
八幡「......いってこい。」
卯月「えっ......」
八幡「......この階段が......城への一段だ。」
卯月「......」
八幡「踏み出すのも、留まるのも......卯月に任せる。」
卯月「......一緒に行ってくれないんですか?」
八幡「一緒には行く。どこにだってな。......だが、決めるのはお前だ。」
卯月「......」
八幡「......」
卯月「......抱きしめてください。」
八幡「......ああ。」
お互い強く抱き合う。
卯月「怖いです......」
八幡「......」
卯月「苦しいです......」
八幡「......」
卯月「逃げたいです......」
八幡「......」
卯月「でも......凛ちゃんと未央ちゃんと......一緒にいたい......」
八幡「......」
卯月「怖いよ......八幡さん......」
八幡「側にいる。......ずっとな。俺も、あいつらも。武内さんにCPのみんなだって......」
卯月「本当に?」
八幡「......少なくとも俺はな。」
卯月「......約束です。」
八幡「ああ。」
卯月「絶対です。」
八幡「誓うよ。」
卯月「はい。」
八幡「......いけるな?」
卯月「はいっ!」
力強く階段を登る......
本物のシンデレラの誕生だ......
強かで綺麗な......
全てを照らす......太陽のようなシンデレラ。
階段上では卯月の感情が爆発している。溜め込んだものを、全て2人に吐き出す。......多分これで本当の意味での『親友』、そして『心友』になれるだろう。
ダメだ......涙止まんねえ......
最後にもう一つ。
こいつを卯月に......
まもなくライブが始まる。
凛と未央はいつもの衣装。
卯月は......学生服だ。......違和感が半端ないが、まあ......ありだ。
特に一曲目にはベストマッチだな。
凛「なんか、不思議な感じ。」
卯月「......やっぱり変でしょうか?」
未央「ううん。しまむーらしいよ!」
卯月「あっ......結局、書けなくて......」
部署問わず、みんなに書いてもらった星型のメッセージカード。
実は俺も......書いたが、渡さずに持っている。
卯月のそれを、凛は卯月のポケットへ入れ......
凛「卯月が持ってて。」
卯月「あっ......」
それに未央も笑顔で首肯......
武内「まもなく時間です。」
今しかない。
八幡「卯月、これは俺からだ。」
小さな包みを渡す。今日、この日の為に用意したもの。
卯月「これって......」
八幡「......好きにしてくれ。」
卯月「開けていいですか⁉︎」
八幡「......おう。」
卯月「......わあ......とっても可愛いです!」
凛「ネックレス......」
未央「その花何?」
八幡「......ニリンソウだ。」
凛「っ!......そっか。」
卯月「あのっ!......つけてもらっても......いいですか?」
八幡「......おう。」
卯月「ありがとうございます。」
八幡「......気にすんな。んじゃ、俺は常務のとこ行ってくるわ。武内さん、あとお願いします。」
武内「はい。」
凛「......ねえ、卯月。」
卯月「なんでしょう?」
凛「贈り物の意味......知ってる?」
卯月「え?いえ......わかりません.....」
凛「......ニリンソウの花言葉は?」
卯月「それも......」
未央「しぶりん?」
武内「時間です。行きましょう。島村さん。」
卯月「はいっ!」
卯月がステージに立つ......
そっか......八幡は卯月なんだ......
未央「しぶりん、なんで泣いてんの?」
っ!......気づかなかった。私、泣いてたんだ......
凛「未央は......さっきの意味わかった?」
未央「ん?ニリンソウのネックレス?」
凛「うん。」
未央「わかんない。でもね、なんとなく......わかったかな......」
凛「そっか......」
未央「うん......」
VIPルーム。この先に常務がいる。
行くか......
八幡「遅くなりました。」
常務「来たか。」
八幡「はい。」
今西「ご苦労だったね。今日は一緒に楽しもうじゃないか。」
八幡「ありがとうございます。......しっかり目に焼き付けてください。346の......俺の太陽を......」
今西「楽しみにしているよ。」
常務「......」
始まった。
卯月の挨拶はたどたどしい。
大丈夫だ。お前には仲間がいる。
信じろ。
卯月「......島村卯月!頑張ります!」
曲が始まる。もちろんアレだ。卯月のソロ曲『S(mile)ING!』卯月の......卯月の為だけの曲。
頑張れ!
眩しい.......
一言ごとに......感情が伝わってくる。
涙を流しながら最高の笑顔で歌う......
常務「っ!......」
隣で何か聞こえたが、そんなものはどうでもいい。今は......このステージだ。
最高の......
卯月「ありがとうございましたー!」
卯月のソロが終わった。
涙が止まらねえ。
常務「......」
なんか言えよ。わかってんだろ?
八幡「常務......」
常務「......なんだ。」
八幡「どうですか?」
常務「......太陽か。」
八幡「......」
常務「......見てみるものだな。」
八幡「っ!......」
今西「......君も素直じゃないね。」
そのまま無言で出て行く常務。苦笑いの今西部長。
今西「それにしても......君には恐れ入るね。」
八幡「えっ?」
今西「彼女も武内君も私も......彼女、島村卯月さんの輝きに気づけなかった。反省するよ。」
八幡「い、いえ。そんなことは......」
今西「謙遜することはない。彼女のことを、これからもよろしく頼むよ。」
八幡「......はい。」
今西「では、お先に失礼するよ。」
八幡「はい。お疲れ様でした。」
スタッフ「全プログラム終了です!」
全員「お疲れ様でした!」
......終わってしまいました。
でも......とても......嬉しいです!
武内「......いい、ステージでした。」
3人「ありがとうございます!」
未央「しまむーの一曲目......凄かった!......もう、感動しちゃって......」
卯月「未央ちゃん......」
凛「うん。......かなわないな。」
卯月「凛ちゃんまで......」
武内「私も......そう思います。」
卯月「プロデューサーさん......私......」
武内「......よく、戻って来てくれました。」
卯月「それは......」
八幡さんが......八幡さんがいてくれたから。一曲目も八幡さんの頑張れ!って声が聞こえた気がして......あれ?八幡さんは?
卯月「あ、あの!」
武内「......どうされましたか?」
卯月「その、えっと......」
未央「ハッチーに会いたいんでしょ?」
卯月「その......はい。」
凛「卯月顔真っ赤......可愛い......」
卯月「えぇっ!そんなこと!」
武内「まだ常務とお話し中かもしれません。もう少し待ちましょう。」
卯月「......はい。」
八幡さん......早く会いたいです。
今西「お疲れ様。いいライブだったよ。」
武内「ありがとうございます。部長、比企谷さんはまだ常務とお話し中ですか?」
今西「おや、来てないかね?彼女は島村さんの歌が終わった後、すぐに帰ったが......」
卯月「っ!」
武内「それは本当ですか!」
身体が動いていました。確かVIPルームに行くって......
未央「しまむー!」
凛「卯月!」
武内「待ってください!」
卯月「はぁはぁ......」
嫌な予感が......「コンコンコン」......返事はないです......
卯月「し、失礼しま......」
うそ......ですよね?
なんで......
八幡さん......
卯月「い......いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ......」
未凛「しまむー(卯月)!」
卯月「いや......いや......なんで......」
凛「卯月落ち着いて!n「しぶりん、あれ......」未央ま......え?」
武内「皆さん!一体どう......比企谷さん!」
卯月「は......八幡......さん......」
武内「はっ!渋谷さん!本田さん!」
2人「っ!は、はい!」
武内「すぐにスタッフに連絡を!」
凛「わ、わかった!」
未央「任せて!」
卯月「わ......私は......」
武内「ここにいてください。私は救急車を手配します。」
卯月「......」
武内「島村さん!」
卯月「......はい。」
八幡さんが倒れました。原因は過労です。
私のせいで......
武内「島村さん、今日はもうお帰りください。」
卯月「(フルフル)......」
凛「卯月......」
未央「しまむー......」
いやです。離れたくないです。このまま帰ったら、八幡さんがどこかに行ってしまいそうで......
『コンコンコン』
武内「どうぞ。」
??「失礼しまーす。」
えっ?小町ちゃん?
小町「皆さんお久しぶりです。この度は、兄がご迷惑をおかけしまして......」
武内「いえ、このような事態になってしまい、なんと申し上げたら良いか......誠に申し訳ございません。」
小町「いえいえ。全部このゴミいちゃんの責任ですから。」
えっ?ゴミいちゃん⁉︎
凛「ねえ、小町。なんで八幡はこんな......」
小町「......凛さんに未央さん。少し外してもらえますか?」
っ!小町ちゃんの声が......まるで怒った時の八幡さん......
凛「なんで⁉︎私とm「外してください。」っ!......わかった。」
未央「......」
凛ちゃんと未央ちゃんは出て行ってしまいました......
武内「小町さん。......聞かせていただけますか?」
小町「......はい。兄は......毎日終電で帰ってきました。」
武内「......」
小町「帰ってきた後も、ほとんどご飯も食べずに持ち帰った仕事をしてます。」
武内「そんな!比企谷さんの仕事は私が!」
小町「いいえ。兄は武内さんが忙しいのは知っていますから。全て回すようなことはしません。多分ほんの一部でしょう。」
武内「そんな......」
小町「......明け方に......1時間くらい仮眠をとって、そのまま大学に行ってます。お弁当もほとんど食べてませんね。」
武内「......私が負担を......」
小町「違いますよ。......いつものです。」
武内「っ!......また......また比企谷さんが......」
小町「はい。でもですね、今回の兄は素直にカッコいいです。」
武内「えっ......」
小町「ずっと言ってました。『あいつを守る。俺の太陽を守るんだ。』って。」
武内「......」
小町「嫉妬しちゃいました。ああ、ついに小町より大事な人ができちゃったんだなって。」
武内「......」
小町「卯月さん。」
卯月「(ビクッ)......はい。」
小町「兄に何かもらいませんでしたか?」
卯月「......もらいました。」
小町「意味、調べてください。」
卯月「......はい。」
小町「それと武内さん。」
武内「はい。」
小町「......こんなのは......もう......勘弁してください......」
武内「......はい。」
小町「小町には......今お兄ちゃんしかいないんです!お兄ちゃんが......お兄ちゃん......ひぐっ......」
武内「申し訳......ございません。」
小町「お医者さんの話では、目が覚めればすぐに退院できるそうです。」
武内「そうですか......」
小町「なので、あまり気にしないでください。......それと、先ほどはすみませんでした。」
武内「いえ、こちらの配慮が足らず......ご迷惑をおかけしました。」
小町「......卯月さんも、気にしないでくださいね?」
卯月「......私、ここにいます。」
武内「いけません。帰って休んでください。」
卯月「いやです!」
武内「島村さん......」
小町「......武内さん。」
武内「......はい。」
小町「お義姉ちゃんの好きにさせてあげてください。お願いします。」
え?お姉ちゃん?
武内「で、ですが......」
小町「おそらく......兄もそれが一番嬉しいので。」
武内「......島村さんのご自宅に連絡してみます。」
小町「お願いします。」
プロデューサーさんは出て行ってしまいました。......八幡さん......
戻ってきたプロデューサーさんのお話だと、あとでお母さんが着替えを持ってきてくれるそうです。
病院のシャワー室も借りられるそうで......皆さんに迷惑かけてばかりです。
でも......今は離れたくありません......
凛ちゃんと未央ちゃんも心配そうでしたが、プロデューサーさんに連れられて帰りました。
今は小町ちゃんと2人です......
小町「卯月さん。」
卯月「......はい。」
小町「卯月さんは、兄のことどう思ってますか?」
卯月「えっと......頼りになっt「そういうことじゃないです。わかってますよね?」......好きです。......大好きです!ずっとずっと側にいたいです!」
小町「小町はですね、雪乃さんか結衣さんが小町のお義姉ちゃんになると思ってました。」
卯月「お義姉ちゃんて......」
小町「兄を......お願いします。」
卯月「えっ?」
小町「ではでは!小町はこれで帰りますので!」
卯月「えぇ!小町ちゃん⁈」
小町「そだ、これを。」
小町ちゃんに何か渡され......これって⁉︎
小町「襲っちゃっても構いませんので!ではっ!」
卯月「こ、小町ちゃ〜ん!」
な、なんてモノを......ど、どうしましょう。
そのあとすぐにお母さんが来たので、シャワーを浴びて八幡さんの隣に......
お母さんにさっきのが見つかり、沢山からかわれました。小町ちゃんのばかっ!
眩しい......昨日カーテン閉め忘れたか?と、思いながら目を開ける......
八幡「......知らない天井だ......」
......は?いや、ちょっと待て。ここどこ?
えっ?あれ?
??「んん......」
八幡「うおっ!はっ?卯月?えっ?はあ?俺なんで卯月と寝てんの?」
卯月「......うにゅ......」
八幡「......可愛いな。」
ほっぺをぷにぷにしてみる。
卯月「うへへー。八幡しゃん......」
ムギュッと卯月が抱きついてくる......
やべえ......超可愛い。はっ!ここは天国か!何?俺死んだの?いや、違うな。むしろ夢だ。
......だったら問題ない。そうだ、夢だ。最近疲れてたからな......
ゴクリ。
夢なら......触ってもいいよな?
い、いただきます。
ふにょん。
や......柔らけええええええ!
卯月「んっ......」
もう少し......
卯月「あっ......あんっ......」
もうちょっとこの感触を......
卯月「あっ、んあっ!」
と、止まんねえ......
あ、起きた。
卯月「んっ!は、はちまっ!んん!さっ!んんんっ!な、なにをっ!ああんっ!」
八幡「お、おう。ゆ、夢の中みたいなんでな。少し触ってみようかと......」モミモミ
卯月「ちがっ!うんんん!ちょっ!あぁぁ!やめって!も、もう!ん〜〜〜〜!(ビクッ)」
おお......すげえリアルな夢だ......秘蔵フォルダなんか目じゃないな......めっちゃエロい......
卯月「はぁはぁ......は、八幡、さん......ゆ、夢じゃ......ない......です。はぁはぁ......」
八幡「......えっ?」
卯月「昨日、倒れて......病院......です。」
八幡「......マジで?」
卯月「......はい。」
あれ?俺やらかした?......マジかぁぁぁ!
やっちまったぁぁぁぁ!
八幡「す、すんませんっした!」
土・下・座!
綺麗に決まった。ベッドから飛び降りそのまま床へ。流れるように決まった......
卯月「い、いえ!大丈夫です!気にしないでください!......イヤじゃないので......」
八幡「えっ?」
卯月「な、なんでもないです!」
八幡「......お、おう。だが、ホントすまんかった。」
卯月「いえ、それより......身体、大丈夫ですか?」
八幡「ん?まあ、少しだるいが問題ないな。」
卯月「よ......よかったぁ......よかっだでずぅ......」
急に泣き出してしまう。......心配かけたんだな......卯月を抱きしめ、頭を撫でる......
八幡「ごめんな......心配かけた。」
卯月「元気になっでよがっだでずぅぅぅ......」
八幡「泣き止んでくれよ......」
卯月「無理でずぅぅぅ。」
八幡「ごめんな......」
卯月「うううううう「卯月!」ううう。」
八幡「あっ......」
凛「あっ!」
未央「しぶりんノッ......ク......」
卯月「うえええええええ!」
3人「......」
今の構図は......ベッドの上で抱き合う俺と卯月。入り口で固まる2人。
これが修羅場と言う奴か......違うな。
凛「し......心配して来てみれば......」
未央「し、しぶりん。落ち着いて......」
凛「朝っぱらからイチャイチャと......」
未央「し、しぶりん......」
凛「説明して!それとすぐに離れて!」
八幡「お、おう......」
卯月「いやでずぅぅぅ!」
3人「......」
未央「しまむーが落ち着くまで待とうよ。」
凛「......うん。」
はい。卯月が泣き止むまで、5分かかりました。......すみません。ふざけました。
今は卯月と2人でベッドの上に正座してます。
凛「で、どう言うこと?」
未央「まーまー、しぶりん。ハッチーも大丈夫そうだしいいじゃん。」
凛「よくない!だって......朝から......ベッドの上で2人で......ナニしてたの!」
八幡「......妄想が過ぎないか?」
凛「なっ!ふ、ふざけないで!」
八幡「いや、普通に目が覚めた俺を見て、卯月が安心して泣き出しただけだが?つーか、他に何があんだよ......」
凛「うっ......」
未央「おやおやぁ?しぶりん意外とムッツリ?」
凛「なっ!未央!」
卯月「ムッツリ?」
八幡「ムッツリスケベと言ってな、表に出さないように、エッチなことを考えてるやつのことだ。」
卯月「なるほど〜!」
凛「説明しなくていいから!それに私はムッツリじゃない!」
未央「ほうほう、しぶりんはオープンだと......」
凛「違う!もぅやだ......」
八幡「いじりすぎだ。そのへんにしてやれ。」
未央「はーい。ところでハッチーは......もういいの?」
八幡「おう。大丈夫だ。」
未央「ホントに?無理してない?」
八幡「安心しろ。なんともない。」
未央「よかった〜。これもしまむーの献身的な看病のおかげかな?」
卯月「(ビクッ)」
未央「......」
凛「......」
卯月「......」
凛「......今のナニ?」
卯月「......い、今のって......なんですか?」
未央「......ナニかしたの?」
卯月「ふ、2人とも怖いです......」
2人「答えて!」
卯月「ご、ごめんなさい!一緒に寝ました!」
言っちゃうの?言っちゃダメなやつだよ?それ。
凛「一緒に寝たって......」
未央「うそ......」
卯月「......本当に寝ただけです!あとは......何もない......でしゅ......」
嘘つくの下手くそか!バレバレだよ!
凛「......ナニがあったかちゃんと答えて。」
未央「しまむー......隠し事は良くないなぁ......」
怖えよ!お前ら超怖えよ!誰か助けて〜!
卯月「......えっと......その、m「おっにいちゃーん!愛しの小町が来ましたよー!」小町ちゃん!」
小町が俺に向かってウインクをしてくる。......聞いてて助けに入ったな?
グッジョブ!
小町「おお!お兄ちゃんが起きてる!よかったよかった!」
凛「小町ちょっと待って。今お話ししてるから。」
小町「んー......でもまずはお医者さん呼ばないとじゃないですかね?」
凛「そ、それはそうだけど......」
小町「んじゃ、呼んじゃいますねー。ポチッと!」
問答無用でナースコール。小町の力技の勝利だな......
小町「とりあえずお兄ちゃんはそのままで、お義姉ちゃんは着替えて来ちゃってください!」
卯月「は、はいっ!」
未央「お姉ちゃん?」
着替えを持って部屋から出て行く卯月。それほど時間をおかずに、お医者さんと看護師さんがやってきた。特に何もないようで、簡単な検査のみで今日退院できるそうだ。
まあ、今後は無理をするなと口すっぱく言われはしたが......
武内さんにも連絡し、今日退院出来ると伝える。安心したとの言葉と、すみませんと謝罪を受けた。念のため明日は休み、明後日から来るように言われた。
検査もあるため、凛と未央は帰り、小町と卯月は残って俺の付き添いをしてくれる。
恙無く検査はすみ、あっさり退院......検査やる意味無くね?
小町は夕飯の支度をすると先に帰っていき、俺は卯月を自宅まで送り届ける。
そして現在島村邸......
卯月「ママ〜!ただいま〜!」
卯月母「おかえりなさい。卯月。あら?」
八幡「比企谷八幡です。昨日はすみませんでした。」
全力の謝罪。......さすがに土下座はしていないが。
卯月母「いいのよ、気にしなくて。さ、どうぞ上がって。」
八幡「い、いえ。俺はk「八幡さん、どうぞ!」......お邪魔します。」
一瞬で折れる。......弱すぎだろ。リビングへ通され、お茶とお菓子を振舞われる......
卯月母「一度ね、あなたと話して見たかったのよ!毎日卯月があn「ま、ママ!それはダメ!」あら?昨日だってh「それはもっとダメー!」うふふ。」
す、すげえ母ちゃんだな......
卯月母「この子......ちゃんとアイドルやれてますか?」
八幡「はい。それは間違いないです。」
卯月母「よかったわ。最近様子がおかしかったから、心配してたのよ。」
卯月「ママ......」
八幡「卯月さんは......紛れもなくアイドルです。今後間違いなくトップアイドルになります。」
卯月「そ、そんな......」
卯月母「それはすごいわね!でも、どうしてそこまで言い切れるの?」
八幡「それは......最高の笑顔を持っているからです。」
卯月母「笑顔?」
八幡「はい。他の人には真似できない、最高の......本物の笑顔です。」
卯月母「そう......」
八幡「俺は......それをずっと隣で見ていたいです。」
卯月「八幡さん......」
卯月母「素敵ね。......卯月、いい人を見つけたわね。」
卯月「うんっ!」
卯月母「八幡さん、卯月をこれからも末永くよろしくお願いします。」
八幡「はい。」
卯月母「この子を幸せにしてあげてください。」
八幡「......全力で。」
ん?なんか流れおかしくない?ま、いいか。
卯月母「そうだ!ご飯食べていってちょうだい!」
八幡「い、いえ。そこまでは......妹も準備しちゃってるんで......」
卯月母「そう?それじゃ、また今度ゆっくり来てね?」
八幡「は、はい。では、そろそろ失礼します。」
卯月母「気をつけてね。それと、私の事はお義母さんて呼んでね?」
八幡「は、はあ......」
卯月母「卯月、玄関までお見送りしなさい。......旦那様をね(ぼそっ)」
卯月「ま、ママ!」
最後なんて言ったんだ?まあいいか。
八幡「卯月、ありがとな。」
卯月「い、いえ!私こそ色々と......」
八幡「......舞踏会、成功させような。」
卯月「はい!」
八幡「じゃあな。」
卯月「はい!お気をつけて!」
島村邸を後にする。
そうだ。まだ舞踏会がある。気は抜けない。
絶対に成功させてCPを守り抜く!
んで、みんなで笑顔になるんだ!