※この作品はR-18です。

八幡奮闘記   作:ナマケモノmkⅡ

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19話?

 クリスマスライブ当日。

 卯月を迎えに行き、直接会場入りする為に今は校門前で待っている。......待っているのだが......

 

 人だかりが出来ている。

 

 俺を囲むように......

 

 えっ?もしかして......俺捕まっちゃう?

 どどどどうしよう......

 卯月早く来てー!

 

 

 

 今日は八幡さんが学校まで迎えに来てくれます。とっても嬉しいです!えへへ......

 

友人A「卯月帰ろ〜!って......どしたの?顔すっごいだらしないよ?」

 

卯月「えぇっ?そ、そんな事ないです!」

 

友人A「はは〜ん......さては王子の事考えてたな?」

 

卯月「ち、違います!それと、ごめんなさい。今日は直接会場入りするので、お迎えが来るんです......」

 

友人A「そっか〜。なら仕方ないね。じゃあ、校門まで一緒に行こっ!」

 

卯月「はいっ!」

 

 Aちゃんは......いつも元気で優しいです。

 

友人A「ねえねえ、卯月〜。いい加減王子の写真見せてよ〜。超絶イケメンなんでしょ?」

 

卯月「だ、ダメです!見せられません!」

 

友人A「え〜、いいじゃ〜ん。イケメンはみんなで愛でるモノだよ〜。独り占めとは感心しませんなぁ。」

 

卯月「たしかに格好いいですけど......えへへ......」

 

友人A「う、卯月が......」

 

 靴を履き替えて外に向かうのですが......人が凄いです......どうしたんでしょう?

 

友人B「あっ!うじゅき、A!早く来て!校門に超絶イケメンがいるの!」

 

友人A「マジで!すぐ行くっ!ほら、卯月も!」

 

卯月「ま、待ってくださ〜い!」

 

 ......正直あまり興味がないです。私は......八幡さんしか......

 

 

友人A「うわ〜。ホントにイケメンだ......俳優かなんか?」

 

友人B「でも見たことないよ?うじゅきは知ってる?」

 

卯月「えっと、そうですね......えっ?」

 

友人A「知ってるの⁈だれっ!」

 

卯月「は......」

 

友人B「は......何?」

 

卯月「八幡さん!」

 

 思わず駆け寄ってしまいます!だって......早く会いたかったから!あまりにも嬉しくて抱きついちゃいました!

 えへへ......八幡さんだぁ〜♪

 

AB「八幡さん⁈えっ?どゆこと?」

 

八幡「......あ?卯月か。ほれ、行くぞ。」

 

AB「名前呼びっ⁈」

 

 優しい顔で頭をなでてくれて......気持ちいいです......幸せです。

 

卯月「えへへへ......」

 

 周りから黄色い声がしますが......気のせいですよね?

 

友人A「......ね、ねえ卯月、何がどうなってんの?」

 

卯月「ふぇ?」

 

八幡「ぐふっ......卯月、今のは危険だ......」

 

友人B「うじゅき......恐ろしい子......かふっ......」

 

卯月「えっ、えっ?」

 

友人A「しかも天然とは......ふぐっ......そうじゃなくて!この人誰!」

 

卯月「え、えっと......」

 

 八幡さんが離れちゃいました......寂しいです。

 

八幡「すみません。私こう言う者です。」

 

 でも......お仕事モードの八幡さん......格好いいです......

 

友人B「346プロダクション......」

 

友人A「Project Krone......」

 

友人B「プロデューサー代行......」

 

AB「比企谷八幡......」

 

卯月「それと、CPのアシスタントさんです。」

 

周囲「ええええええええええええええええ!」

 

友人A「プロデューサー⁈俳優とかモデルじゃなくて⁉︎」

 

友人B「プロデューサーまでイケメンとは......346プロ恐るべし......」

 

友人A「て言うか若くない?見えるだけ?えっ?どゆこと?」

 

卯月「八幡さんはまだ大学1年生ですよ?」

 

周囲「......ええええええええええ!」

 

八幡「......すみません。仕事がありますので、この辺で。......ほれ、早く行くぞ。」

 

卯月「はいっ!では、Aちゃん、Bちゃん!島村卯月、お仕事頑張ります!」

 

AB「う、うん。いってら〜......」

 

 

 

全員「......」

 

友人A「若くて優秀で......おまけに超絶イケメン......」

 

友人B「......あれは落ちるわ。......さすが王子。」

 

友人A「あんなに嬉しそうに腕に抱きついちゃって......」

 

友人B「......あれじゃ見せたくないよね......」

 

全員「......羨ましい!」

 

 

 

 卯月を乗せ目的地へと向かう。乗る際に後部座席に乗るよう伝えたのだが......卯月は助手席に陣取っている。......嬉しそうですね。

 だが、さっきの校門でのやり取りはまずい......

 

八幡「あー、卯月。ちょっといいか?」

 

卯月「あ、はい。なんでしょう?」

 

八幡「さっきのな、その......抱きつくのはまずい。」

 

卯月「あ......ご迷惑......ですよね......」

 

八幡「い、いや。むしろうれ......んんっ!迷惑ではない。だが、人前は......マズいだろ。」

 

卯月「そ、そうですね!嬉しくってつい......」

 

八幡「......」

 

卯月「......」

 

 は、恥ずか死ぬ......横を盗み見ると......顔を手で隠してイヤイヤしている卯月......

 いや、ちょっ!......可愛すぎんだろ......

 

 

卯月「雪......」

 

八幡「......」

 

卯月「綺麗です......」

 

八幡「そうだな......」

 

卯月「......」

 

八幡「......」

 

卯月「......」

 

八幡「不安か?」

 

卯月「っ!......はい。」

 

八幡「大丈夫だ。卯月が......お前がお前らしくいられればな。」

 

卯月「私らしく......」

 

八幡「おう。」

 

卯月「......まだ少しわかりません。」

 

八幡「そうか......それでも俺は......お前を信じてる。卯月の笑顔がなきゃ......ニュージェネはここまで来れなかった。......だから、信じてる。」

 

卯月「......はい。」

 

 

 会場までは無言。

 

 

八幡「着いたぞ。」

 

卯月「......はい。」

 

 卯月を連れ控え室へ向かう......

 

 ここからは1人で行かせよう。

 

 あの2人が待ってる。

 

八幡「......いってこい。」

 

卯月「えっ......」

 

八幡「......この階段が......城への一段だ。」

 

卯月「......」

 

八幡「踏み出すのも、留まるのも......卯月に任せる。」

 

卯月「......一緒に行ってくれないんですか?」

 

八幡「一緒には行く。どこにだってな。......だが、決めるのはお前だ。」

 

卯月「......」

 

八幡「......」

 

卯月「......抱きしめてください。」

 

八幡「......ああ。」

 

 お互い強く抱き合う。

 

卯月「怖いです......」

 

八幡「......」

 

卯月「苦しいです......」

 

八幡「......」

 

卯月「逃げたいです......」

 

八幡「......」

 

卯月「でも......凛ちゃんと未央ちゃんと......一緒にいたい......」

 

八幡「......」

 

卯月「怖いよ......八幡さん......」

 

八幡「側にいる。......ずっとな。俺も、あいつらも。武内さんにCPのみんなだって......」

 

卯月「本当に?」

 

八幡「......少なくとも俺はな。」

 

卯月「......約束です。」

 

八幡「ああ。」

 

卯月「絶対です。」

 

八幡「誓うよ。」

 

卯月「はい。」

 

八幡「......いけるな?」

 

卯月「はいっ!」

 

 力強く階段を登る......

 

 本物のシンデレラの誕生だ......

 

 強かで綺麗な......

 

 全てを照らす......太陽のようなシンデレラ。

 

 

 階段上では卯月の感情が爆発している。溜め込んだものを、全て2人に吐き出す。......多分これで本当の意味での『親友』、そして『心友』になれるだろう。

 ダメだ......涙止まんねえ......

 

 最後にもう一つ。

 

 

 こいつを卯月に......

 

 

 

 まもなくライブが始まる。

 凛と未央はいつもの衣装。

 卯月は......学生服だ。......違和感が半端ないが、まあ......ありだ。

 特に一曲目にはベストマッチだな。

 

凛「なんか、不思議な感じ。」

 

卯月「......やっぱり変でしょうか?」

 

未央「ううん。しまむーらしいよ!」

 

卯月「あっ......結局、書けなくて......」

 

 部署問わず、みんなに書いてもらった星型のメッセージカード。

 実は俺も......書いたが、渡さずに持っている。

 卯月のそれを、凛は卯月のポケットへ入れ......

 

凛「卯月が持ってて。」

 

卯月「あっ......」

 

 それに未央も笑顔で首肯......

 

武内「まもなく時間です。」

 

 今しかない。

 

八幡「卯月、これは俺からだ。」

 

 小さな包みを渡す。今日、この日の為に用意したもの。

 

卯月「これって......」

 

八幡「......好きにしてくれ。」

 

卯月「開けていいですか⁉︎」

 

八幡「......おう。」

 

卯月「......わあ......とっても可愛いです!」

 

凛「ネックレス......」

 

未央「その花何?」

 

八幡「......ニリンソウだ。」

 

凛「っ!......そっか。」

 

卯月「あのっ!......つけてもらっても......いいですか?」

 

八幡「......おう。」

 

卯月「ありがとうございます。」

 

八幡「......気にすんな。んじゃ、俺は常務のとこ行ってくるわ。武内さん、あとお願いします。」

 

武内「はい。」

 

 

 

 

凛「......ねえ、卯月。」

 

卯月「なんでしょう?」

 

凛「贈り物の意味......知ってる?」

 

卯月「え?いえ......わかりません.....」

 

凛「......ニリンソウの花言葉は?」

 

卯月「それも......」

 

未央「しぶりん?」

 

武内「時間です。行きましょう。島村さん。」

 

卯月「はいっ!」

 

 卯月がステージに立つ......

 そっか......八幡は卯月なんだ......

 

未央「しぶりん、なんで泣いてんの?」

 

 っ!......気づかなかった。私、泣いてたんだ......

 

凛「未央は......さっきの意味わかった?」

 

未央「ん?ニリンソウのネックレス?」

 

凛「うん。」

 

未央「わかんない。でもね、なんとなく......わかったかな......」

 

凛「そっか......」

 

未央「うん......」

 

 

 

 

 VIPルーム。この先に常務がいる。

 

 行くか......

 

 

八幡「遅くなりました。」

 

常務「来たか。」

 

八幡「はい。」

 

今西「ご苦労だったね。今日は一緒に楽しもうじゃないか。」

 

八幡「ありがとうございます。......しっかり目に焼き付けてください。346の......俺の太陽を......」

 

今西「楽しみにしているよ。」

 

常務「......」

 

 始まった。

 卯月の挨拶はたどたどしい。

 

 大丈夫だ。お前には仲間がいる。

 

 信じろ。

 

卯月「......島村卯月!頑張ります!」

 

 曲が始まる。もちろんアレだ。卯月のソロ曲『S(mile)ING!』卯月の......卯月の為だけの曲。

 

 頑張れ!

 

 

 眩しい.......

 

 一言ごとに......感情が伝わってくる。

 

 涙を流しながら最高の笑顔で歌う......

 

常務「っ!......」

 

 隣で何か聞こえたが、そんなものはどうでもいい。今は......このステージだ。

 最高の......

 

 

 

卯月「ありがとうございましたー!」

 

 卯月のソロが終わった。

 涙が止まらねえ。

 

常務「......」

 

 なんか言えよ。わかってんだろ?

 

八幡「常務......」

 

常務「......なんだ。」

 

八幡「どうですか?」

 

常務「......太陽か。」

 

八幡「......」

 

常務「......見てみるものだな。」

 

八幡「っ!......」

 

今西「......君も素直じゃないね。」

 

 そのまま無言で出て行く常務。苦笑いの今西部長。

 

今西「それにしても......君には恐れ入るね。」

 

八幡「えっ?」

 

今西「彼女も武内君も私も......彼女、島村卯月さんの輝きに気づけなかった。反省するよ。」

 

八幡「い、いえ。そんなことは......」

 

今西「謙遜することはない。彼女のことを、これからもよろしく頼むよ。」

 

八幡「......はい。」

 

今西「では、お先に失礼するよ。」

 

八幡「はい。お疲れ様でした。」

 

 

 

スタッフ「全プログラム終了です!」

 

全員「お疲れ様でした!」

 

 ......終わってしまいました。

 でも......とても......嬉しいです!

 

武内「......いい、ステージでした。」

 

3人「ありがとうございます!」

 

未央「しまむーの一曲目......凄かった!......もう、感動しちゃって......」

 

卯月「未央ちゃん......」

 

凛「うん。......かなわないな。」

 

卯月「凛ちゃんまで......」

 

武内「私も......そう思います。」

 

卯月「プロデューサーさん......私......」

 

武内「......よく、戻って来てくれました。」

 

卯月「それは......」

 

 八幡さんが......八幡さんがいてくれたから。一曲目も八幡さんの頑張れ!って声が聞こえた気がして......あれ?八幡さんは?

 

卯月「あ、あの!」

 

武内「......どうされましたか?」

 

卯月「その、えっと......」

 

未央「ハッチーに会いたいんでしょ?」

 

卯月「その......はい。」

 

凛「卯月顔真っ赤......可愛い......」

 

卯月「えぇっ!そんなこと!」

 

武内「まだ常務とお話し中かもしれません。もう少し待ちましょう。」

 

卯月「......はい。」

 

 八幡さん......早く会いたいです。

 

今西「お疲れ様。いいライブだったよ。」

 

武内「ありがとうございます。部長、比企谷さんはまだ常務とお話し中ですか?」

 

今西「おや、来てないかね?彼女は島村さんの歌が終わった後、すぐに帰ったが......」

 

卯月「っ!」

 

武内「それは本当ですか!」

 

 身体が動いていました。確かVIPルームに行くって......

 

未央「しまむー!」

 

凛「卯月!」

 

武内「待ってください!」

 

 

 

卯月「はぁはぁ......」

 

 嫌な予感が......「コンコンコン」......返事はないです......

 

卯月「し、失礼しま......」

 

 うそ......ですよね?

 なんで......

 八幡さん......

 

卯月「い......いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ......」

 

未凛「しまむー(卯月)!」

 

卯月「いや......いや......なんで......」

 

凛「卯月落ち着いて!n「しぶりん、あれ......」未央ま......え?」

 

武内「皆さん!一体どう......比企谷さん!」

 

卯月「は......八幡......さん......」

 

武内「はっ!渋谷さん!本田さん!」

 

2人「っ!は、はい!」

 

武内「すぐにスタッフに連絡を!」

 

凛「わ、わかった!」

 

未央「任せて!」

 

卯月「わ......私は......」

 

武内「ここにいてください。私は救急車を手配します。」

 

卯月「......」

 

武内「島村さん!」

 

卯月「......はい。」

 

 

 

 八幡さんが倒れました。原因は過労です。

 私のせいで......

 

武内「島村さん、今日はもうお帰りください。」

 

卯月「(フルフル)......」

 

凛「卯月......」

 

未央「しまむー......」

 

 いやです。離れたくないです。このまま帰ったら、八幡さんがどこかに行ってしまいそうで......

 

『コンコンコン』

 

武内「どうぞ。」

 

??「失礼しまーす。」

 

 えっ?小町ちゃん?

 

小町「皆さんお久しぶりです。この度は、兄がご迷惑をおかけしまして......」

 

武内「いえ、このような事態になってしまい、なんと申し上げたら良いか......誠に申し訳ございません。」

 

小町「いえいえ。全部このゴミいちゃんの責任ですから。」

 

 えっ?ゴミいちゃん⁉︎

 

凛「ねえ、小町。なんで八幡はこんな......」

 

小町「......凛さんに未央さん。少し外してもらえますか?」

 

 っ!小町ちゃんの声が......まるで怒った時の八幡さん......

 

凛「なんで⁉︎私とm「外してください。」っ!......わかった。」

 

未央「......」

 

 凛ちゃんと未央ちゃんは出て行ってしまいました......

 

 

武内「小町さん。......聞かせていただけますか?」

 

小町「......はい。兄は......毎日終電で帰ってきました。」

 

武内「......」

 

小町「帰ってきた後も、ほとんどご飯も食べずに持ち帰った仕事をしてます。」

 

武内「そんな!比企谷さんの仕事は私が!」

 

小町「いいえ。兄は武内さんが忙しいのは知っていますから。全て回すようなことはしません。多分ほんの一部でしょう。」

 

武内「そんな......」

 

小町「......明け方に......1時間くらい仮眠をとって、そのまま大学に行ってます。お弁当もほとんど食べてませんね。」

 

武内「......私が負担を......」

 

小町「違いますよ。......いつものです。」

 

武内「っ!......また......また比企谷さんが......」

 

小町「はい。でもですね、今回の兄は素直にカッコいいです。」

 

武内「えっ......」

 

小町「ずっと言ってました。『あいつを守る。俺の太陽を守るんだ。』って。」

 

武内「......」

 

小町「嫉妬しちゃいました。ああ、ついに小町より大事な人ができちゃったんだなって。」

 

武内「......」

 

小町「卯月さん。」

 

卯月「(ビクッ)......はい。」

 

小町「兄に何かもらいませんでしたか?」

 

卯月「......もらいました。」

 

小町「意味、調べてください。」

 

卯月「......はい。」

 

小町「それと武内さん。」

 

武内「はい。」

 

小町「......こんなのは......もう......勘弁してください......」

 

武内「......はい。」

 

小町「小町には......今お兄ちゃんしかいないんです!お兄ちゃんが......お兄ちゃん......ひぐっ......」

 

武内「申し訳......ございません。」

 

 

 

 

 

 

小町「お医者さんの話では、目が覚めればすぐに退院できるそうです。」

 

武内「そうですか......」

 

小町「なので、あまり気にしないでください。......それと、先ほどはすみませんでした。」

 

武内「いえ、こちらの配慮が足らず......ご迷惑をおかけしました。」

 

小町「......卯月さんも、気にしないでくださいね?」

 

卯月「......私、ここにいます。」

 

武内「いけません。帰って休んでください。」

 

卯月「いやです!」

 

武内「島村さん......」

 

小町「......武内さん。」

 

武内「......はい。」

 

小町「お義姉ちゃんの好きにさせてあげてください。お願いします。」

 

 え?お姉ちゃん?

 

武内「で、ですが......」

 

小町「おそらく......兄もそれが一番嬉しいので。」

 

武内「......島村さんのご自宅に連絡してみます。」

 

小町「お願いします。」

 

 プロデューサーさんは出て行ってしまいました。......八幡さん......

 

 

 戻ってきたプロデューサーさんのお話だと、あとでお母さんが着替えを持ってきてくれるそうです。

 病院のシャワー室も借りられるそうで......皆さんに迷惑かけてばかりです。

 でも......今は離れたくありません......

 凛ちゃんと未央ちゃんも心配そうでしたが、プロデューサーさんに連れられて帰りました。

 今は小町ちゃんと2人です......

 

小町「卯月さん。」

 

卯月「......はい。」

 

小町「卯月さんは、兄のことどう思ってますか?」

 

卯月「えっと......頼りになっt「そういうことじゃないです。わかってますよね?」......好きです。......大好きです!ずっとずっと側にいたいです!」

 

小町「小町はですね、雪乃さんか結衣さんが小町のお義姉ちゃんになると思ってました。」

 

卯月「お義姉ちゃんて......」

 

小町「兄を......お願いします。」

 

卯月「えっ?」

 

小町「ではでは!小町はこれで帰りますので!」

 

卯月「えぇ!小町ちゃん⁈」

 

小町「そだ、これを。」

 

 小町ちゃんに何か渡され......これって⁉︎

 

小町「襲っちゃっても構いませんので!ではっ!」

 

卯月「こ、小町ちゃ〜ん!」

 

 な、なんてモノを......ど、どうしましょう。

 そのあとすぐにお母さんが来たので、シャワーを浴びて八幡さんの隣に......

 

 お母さんにさっきのが見つかり、沢山からかわれました。小町ちゃんのばかっ!

 

 

 

 眩しい......昨日カーテン閉め忘れたか?と、思いながら目を開ける......

 

八幡「......知らない天井だ......」

 

 ......は?いや、ちょっと待て。ここどこ?

 えっ?あれ?

 

??「んん......」

 

八幡「うおっ!はっ?卯月?えっ?はあ?俺なんで卯月と寝てんの?」

 

卯月「......うにゅ......」

 

八幡「......可愛いな。」

 

 ほっぺをぷにぷにしてみる。

 

卯月「うへへー。八幡しゃん......」

 

 ムギュッと卯月が抱きついてくる......

 やべえ......超可愛い。はっ!ここは天国か!何?俺死んだの?いや、違うな。むしろ夢だ。

 ......だったら問題ない。そうだ、夢だ。最近疲れてたからな......

 ゴクリ。

 夢なら......触ってもいいよな?

 い、いただきます。

 

 ふにょん。

 

 や......柔らけええええええ!

 

卯月「んっ......」

 

 もう少し......

 

卯月「あっ......あんっ......」

 

 もうちょっとこの感触を......

 

卯月「あっ、んあっ!」

 

 と、止まんねえ......

 あ、起きた。

 

卯月「んっ!は、はちまっ!んん!さっ!んんんっ!な、なにをっ!ああんっ!」

 

八幡「お、おう。ゆ、夢の中みたいなんでな。少し触ってみようかと......」モミモミ

 

卯月「ちがっ!うんんん!ちょっ!あぁぁ!やめって!も、もう!ん〜〜〜〜!(ビクッ)」

 

 おお......すげえリアルな夢だ......秘蔵フォルダなんか目じゃないな......めっちゃエロい......

 

卯月「はぁはぁ......は、八幡、さん......ゆ、夢じゃ......ない......です。はぁはぁ......」

 

八幡「......えっ?」

 

卯月「昨日、倒れて......病院......です。」

 

八幡「......マジで?」

 

卯月「......はい。」

 

 あれ?俺やらかした?......マジかぁぁぁ!

 やっちまったぁぁぁぁ!

 

八幡「す、すんませんっした!」

 

 土・下・座!

 

 綺麗に決まった。ベッドから飛び降りそのまま床へ。流れるように決まった......

 

卯月「い、いえ!大丈夫です!気にしないでください!......イヤじゃないので......」

 

八幡「えっ?」

 

卯月「な、なんでもないです!」

 

八幡「......お、おう。だが、ホントすまんかった。」

 

卯月「いえ、それより......身体、大丈夫ですか?」

 

八幡「ん?まあ、少しだるいが問題ないな。」

 

卯月「よ......よかったぁ......よかっだでずぅ......」

 

 急に泣き出してしまう。......心配かけたんだな......卯月を抱きしめ、頭を撫でる......

 

八幡「ごめんな......心配かけた。」

 

卯月「元気になっでよがっだでずぅぅぅ......」

 

八幡「泣き止んでくれよ......」

 

卯月「無理でずぅぅぅ。」

 

八幡「ごめんな......」

 

卯月「うううううう「卯月!」ううう。」

 

八幡「あっ......」

 

凛「あっ!」

 

未央「しぶりんノッ......ク......」

 

卯月「うえええええええ!」

 

3人「......」

 

 今の構図は......ベッドの上で抱き合う俺と卯月。入り口で固まる2人。

 これが修羅場と言う奴か......違うな。

 

凛「し......心配して来てみれば......」

 

未央「し、しぶりん。落ち着いて......」

 

凛「朝っぱらからイチャイチャと......」

 

未央「し、しぶりん......」

 

凛「説明して!それとすぐに離れて!」

 

八幡「お、おう......」

 

卯月「いやでずぅぅぅ!」

 

3人「......」

 

未央「しまむーが落ち着くまで待とうよ。」

 

凛「......うん。」

 

 

 はい。卯月が泣き止むまで、5分かかりました。......すみません。ふざけました。

 今は卯月と2人でベッドの上に正座してます。

 

凛「で、どう言うこと?」

 

未央「まーまー、しぶりん。ハッチーも大丈夫そうだしいいじゃん。」

 

凛「よくない!だって......朝から......ベッドの上で2人で......ナニしてたの!」

 

八幡「......妄想が過ぎないか?」

 

凛「なっ!ふ、ふざけないで!」

 

八幡「いや、普通に目が覚めた俺を見て、卯月が安心して泣き出しただけだが?つーか、他に何があんだよ......」

 

凛「うっ......」

 

未央「おやおやぁ?しぶりん意外とムッツリ?」

 

凛「なっ!未央!」

 

卯月「ムッツリ?」

 

八幡「ムッツリスケベと言ってな、表に出さないように、エッチなことを考えてるやつのことだ。」

 

卯月「なるほど〜!」

 

凛「説明しなくていいから!それに私はムッツリじゃない!」

 

未央「ほうほう、しぶりんはオープンだと......」

 

凛「違う!もぅやだ......」

 

八幡「いじりすぎだ。そのへんにしてやれ。」

 

未央「はーい。ところでハッチーは......もういいの?」

 

八幡「おう。大丈夫だ。」

 

未央「ホントに?無理してない?」

 

八幡「安心しろ。なんともない。」

 

未央「よかった〜。これもしまむーの献身的な看病のおかげかな?」

 

卯月「(ビクッ)」

 

未央「......」

 

凛「......」

 

卯月「......」

 

凛「......今のナニ?」

 

卯月「......い、今のって......なんですか?」

 

未央「......ナニかしたの?」

 

卯月「ふ、2人とも怖いです......」

 

2人「答えて!」

 

卯月「ご、ごめんなさい!一緒に寝ました!」

 

 言っちゃうの?言っちゃダメなやつだよ?それ。

 

凛「一緒に寝たって......」

 

未央「うそ......」

 

卯月「......本当に寝ただけです!あとは......何もない......でしゅ......」

 

 嘘つくの下手くそか!バレバレだよ!

 

凛「......ナニがあったかちゃんと答えて。」

 

未央「しまむー......隠し事は良くないなぁ......」

 

 怖えよ!お前ら超怖えよ!誰か助けて〜!

 

卯月「......えっと......その、m「おっにいちゃーん!愛しの小町が来ましたよー!」小町ちゃん!」

 

 小町が俺に向かってウインクをしてくる。......聞いてて助けに入ったな?

 グッジョブ!

 

小町「おお!お兄ちゃんが起きてる!よかったよかった!」

 

凛「小町ちょっと待って。今お話ししてるから。」

 

小町「んー......でもまずはお医者さん呼ばないとじゃないですかね?」

 

凛「そ、それはそうだけど......」

 

小町「んじゃ、呼んじゃいますねー。ポチッと!」

 

 問答無用でナースコール。小町の力技の勝利だな......

 

小町「とりあえずお兄ちゃんはそのままで、お義姉ちゃんは着替えて来ちゃってください!」

 

卯月「は、はいっ!」

 

未央「お姉ちゃん?」

 

 着替えを持って部屋から出て行く卯月。それほど時間をおかずに、お医者さんと看護師さんがやってきた。特に何もないようで、簡単な検査のみで今日退院できるそうだ。

 まあ、今後は無理をするなと口すっぱく言われはしたが......

 武内さんにも連絡し、今日退院出来ると伝える。安心したとの言葉と、すみませんと謝罪を受けた。念のため明日は休み、明後日から来るように言われた。

 検査もあるため、凛と未央は帰り、小町と卯月は残って俺の付き添いをしてくれる。

 

 恙無く検査はすみ、あっさり退院......検査やる意味無くね?

 小町は夕飯の支度をすると先に帰っていき、俺は卯月を自宅まで送り届ける。

 

 そして現在島村邸......

 

卯月「ママ〜!ただいま〜!」

 

卯月母「おかえりなさい。卯月。あら?」

 

八幡「比企谷八幡です。昨日はすみませんでした。」

 

 全力の謝罪。......さすがに土下座はしていないが。

 

卯月母「いいのよ、気にしなくて。さ、どうぞ上がって。」

 

八幡「い、いえ。俺はk「八幡さん、どうぞ!」......お邪魔します。」

 

 一瞬で折れる。......弱すぎだろ。リビングへ通され、お茶とお菓子を振舞われる......

 

卯月母「一度ね、あなたと話して見たかったのよ!毎日卯月があn「ま、ママ!それはダメ!」あら?昨日だってh「それはもっとダメー!」うふふ。」

 

 す、すげえ母ちゃんだな......

 

卯月母「この子......ちゃんとアイドルやれてますか?」

 

八幡「はい。それは間違いないです。」

 

卯月母「よかったわ。最近様子がおかしかったから、心配してたのよ。」

 

卯月「ママ......」

 

八幡「卯月さんは......紛れもなくアイドルです。今後間違いなくトップアイドルになります。」

 

卯月「そ、そんな......」

 

卯月母「それはすごいわね!でも、どうしてそこまで言い切れるの?」

 

八幡「それは......最高の笑顔を持っているからです。」

 

卯月母「笑顔?」

 

八幡「はい。他の人には真似できない、最高の......本物の笑顔です。」

 

卯月母「そう......」

 

八幡「俺は......それをずっと隣で見ていたいです。」

 

卯月「八幡さん......」

 

卯月母「素敵ね。......卯月、いい人を見つけたわね。」

 

卯月「うんっ!」

 

卯月母「八幡さん、卯月をこれからも末永くよろしくお願いします。」

 

八幡「はい。」

 

卯月母「この子を幸せにしてあげてください。」

 

八幡「......全力で。」

 

 ん?なんか流れおかしくない?ま、いいか。

 

卯月母「そうだ!ご飯食べていってちょうだい!」

 

八幡「い、いえ。そこまでは......妹も準備しちゃってるんで......」

 

卯月母「そう?それじゃ、また今度ゆっくり来てね?」

 

八幡「は、はい。では、そろそろ失礼します。」

 

卯月母「気をつけてね。それと、私の事はお義母さんて呼んでね?」

 

八幡「は、はあ......」

 

卯月母「卯月、玄関までお見送りしなさい。......旦那様をね(ぼそっ)」

 

卯月「ま、ママ!」

 

 最後なんて言ったんだ?まあいいか。

 

八幡「卯月、ありがとな。」

 

卯月「い、いえ!私こそ色々と......」

 

八幡「......舞踏会、成功させような。」

 

卯月「はい!」

 

八幡「じゃあな。」

 

卯月「はい!お気をつけて!」

 

 島村邸を後にする。

 

 そうだ。まだ舞踏会がある。気は抜けない。

 

 

 絶対に成功させてCPを守り抜く!

 

 んで、みんなで笑顔になるんだ!

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