※この作品はR-18です。

八幡奮闘記   作:ナマケモノmkⅡ

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25話√卯月

八幡「......」

 

専務「......」

 

 1枚、また1枚とめくられていく企画書。そう。先日の案をまとめ、現在専務に確認してもらっている。

 正直言って企画内容には自信がある。だが、相手は専務だ。何を言ってくるかは読めない......

 

専務「......」

 

八幡「......」

 

専務「いいだろう。」

 

八幡「ありがとうございます!」

 

専務「そうだな......次の企画会議は君も参加しなさい。この企画をプレゼンしてもらおうじゃないか。」

 

八幡「......へ?」

 

 ちょっと待て。確かそれ部長以上のお偉いさんしか出ないやつじゃ......

 

専務「なんだ?聞こえなかったのか?」

 

八幡「いや、聞こえてますけど......それお偉いさんしかいないやつですよね?」

 

専務「そうだな。私付きである君の実力を見せつけてやれ。」

 

八幡「......大学休まなきゃっすね。」

 

専務「すまないが、今回はそうしてくれ。」

 

八幡「......はい。」

 

 ......予想外の事態だ。まさかこんなとんでもない事を言ってくるとは......まあ、仕方ない。......専務だし。

 

八幡「では、企画会議の件承知しました。」

 

専務「頼んだ。」

 

八幡「......専務、一つお願いがあるんですが......」

 

専務「......言ってみなさい。」

 

八幡「はい......24日の日曜日なんですが......休みいただけませんか?」

 

専務「......なぜだ。」

 

八幡「その......誕生日なんです。......卯月の。」

 

専務「......」

 

八幡「......」

 

専務「......ぷっ!」

 

八幡「なぁっ!」

 

 くっそ!笑う事ねえじゃん!俺だって恥ずかしいんだっての!

 

専務「君も可愛い事を言うのだな。......いいだろう。」

 

八幡「あ、ありがとうございます!」

 

専務「ふふっ......幸せそうで何よりだ。だが、前にも言ったが十分に注意しなさい。」

 

八幡「はい。心得てます。」

 

専務「では、いきなさい。」

 

八幡「はい。失礼します。」

 

 会議は不安だが、やるっきゃないな。一応武内さんに相談しよう。注意点とか諸々聞いとかないとな......

 それにしても......24日休みもらえてよかったぁぁぁぁ!これでもらえなかったら卯月絶対泣くもんな。それだけはダメ!ゼッタイ!

 もう今から楽しみでしょうがないぜ!いやっほい!」

 

女性「(ビクッ)ひっ!」

 

八幡「......」

 

女性「(ペコリ)」スタタタ......

 

八幡「......」

 

 ......やっちまったぁぁぁぁ!まさか声に出てたとは......うぅ、いっそ殺してくれ......いや、ダメだ。卯月のためにもまだ死ねん!恐れるものは何もない!頑張れ俺!負けるな俺!

 

 ......また黒歴史が......ぐすん。

 

??「あの、大丈夫......ですか?」

 

 あん?大丈夫?......ああ、崩れ落ちて四つん這いでしたね......

 

八幡「お、おう。一応大丈夫だ。」

 

??「なら良かったです!」

 

八幡「すまん、心配かけた。えっと......」

 

??「乙倉悠貴、CPの2期生です。よろしくお願いします!」

 

八幡「お、おう。よろしく。クローネプロデューサーの比企谷八幡だ。」

 

乙倉「あなたがあの比企谷さんですか!」

 

八幡「そ、そうだが......何?知ってんの?」

 

乙倉「はい!それはもう!先輩方が毎日のように話してますから!」

 

八幡「そ、そうか......なんか恥ずかしいな。」

 

 あいつら......変な事言ってねえだろうな......

 

八幡「今ちょうどCPに行こうと思ってたんだが......武内さんいたか?」

 

乙倉「はい!いました!」

 

八幡「そっか、ありがとな。んじゃ、頑張れよ。」なでなで

 

乙倉「ふぁ......」

 

 んじゃ、ちょっくら言ってみますかね。そういや、事務所が引っ越してからは行くの初めてだな......

 

八幡「(すたすた)」

 

乙倉「(ちょこちょこ)」

 

八幡「......」

 

 なんかついてきてんな......

 

八幡「(スタスタスタッ)」

 

乙倉「ぁっ(ちょこちょこ......)」

 

 ......なんでついてきてんの?ま、いいや。

 

 CPの新PRに着き、前の癖でそのまま入る。

 

八幡「(あ......俺今部外者だったわ......ま、いっか。)......うーす。」

 

??「......え?誰?」

 

八幡「す、すまん。前のk「あー!はっちゃんにゃ!」おう。久しぶり......でもねえな。」

 

みく「早くこっちくるにゃ!」

 

八幡「......おう。」

 

 アシスタントから外れても歓迎してくれんだな......うっ......目から汗が......

 

みく「はっちゃん今日はどうしたにゃ?」

 

 バカ......先に紹介しろっての。

 

八幡「おい、順序が違うだろ。」

 

みく「順序?」

 

八幡「......はぁ、クローネのプロデューサーの比企谷です。急に入ってきてすんません。」

 

みく「あっ......」

 

??「え?いえ、べ、別に......はっ!2期生の水木聖來......です。」

 

八幡「敬語いいっすよ。多分俺のが年下なんで。」

 

水木「そ、そう?なら遠慮なく。で、いくつなの?」

 

八幡「19です。」

 

水木「うっそ......全然見えない......」

 

乙倉「え⁉︎そんなに若かったんですか⁈」

 

八幡「え?なに?俺そんなに老けて見える?マジで?アンチエイジング必要なの?SKⅡ頼んだ方がいい?」

 

水乙「ぷっ!」

 

水木「な、何この人......面白すぎる......」

 

乙倉「(プルプル)SKⅡって......」

 

みく「も、もう馴染んでるにゃ......」

 

八幡「それはそうと......おい、みく。」

 

みく「な、なんにゃ......」

 

八幡「紹介もしねえで話し出すってのはどう言う了見だ?」

 

みく「うっ......」

 

八幡「......」

 

みく「......ごめんなさい。」

 

八幡「......お前ももう先輩なんだ。しっかりしろ。」

 

みく「......はい。」

 

水木「さっきと雰囲気が......」

 

乙倉「全然違います......」

 

八幡「気いつけろよ。」なでなで

 

みく「わ、わかったにゃぁ〜」

 

水木「か、顔がふやけた......」

 

乙倉「あのなでなですっごく気持ちいいんですよ......」

 

八幡「あ、武内さんいるか?」

 

みく「プロデューサールームにいるにゃ。」

 

八幡「そか。んじゃ、行ってくるわ。」

 

みく「いってらっしゃいにゃ!」

 

 

 

水木「ねえ、みくちゃん。彼が噂の?」

 

みく「そうにゃ!」

 

水木「......不思議な人だね。」

 

みく「うん......いつもみくたちを守ってくれたCPみんなのお兄ちゃん。」

 

乙倉「お兄ちゃん......」

 

みく「一緒に笑ってくれて、苦しんでくれて。時には怒ってくれて......泣いてくれて......何かあれば自分を犠牲にして守ってくれて......」

 

水木「みくちゃん......」

 

みく「はっちゃんがいたから今のCPがあるにゃ。」

 

水木「......凄い人だね。」

 

乙倉「はい......」

 

みく「だからみくもはっちゃんに誇れるアイドルになりたい。......ううん。ならなきゃ。それがはっちゃんへの恩返し。」

 

乙倉「みくさん......」

 

水木「......みくちゃん、かっこいいね。」

 

みく「にゃっ⁉︎」

 

水木「スカウトされてなんとなくここに来たけど......私も見つけたい。」

 

みく「うん!一緒に本物見つけるにゃ!」

 

乙倉「本物?」

 

みく「うん!これもはっちゃんの受け売りだけどね。」

 

水木「本物か......」

 

乙倉「比企谷さんか......」ポッ

 

みく「にゃっ!だ、ダメにゃ!はっちゃんにはうd「おい、みく。何言おうとしてんだ?」......は、はっちゃん......」

 

八幡「みくにゃん、お兄さんに教えてくれるかな?何を言おうとしてたんだい?」

 

みく「にゃ、にゃんでもにゃいにゃ......」

 

八幡「レッスン3倍1ヶ月じゃ足りないか......みくにゃんは真面目だなぁ......3ヶ月に延長するか?それともネコミミNGがいいか?」

 

水乙「(ガタガタ)」

 

みく「す、すみませんでした!」

 

八幡「......次はねえぞ。」

 

みく「は、はいぃぃぃ!」

 

水乙「(比企谷さん怖すぎ(です)っ!)」

 

 

 

 そろそろくる頃か......

 新入社員研修が終わり、アシスタントが配属されてくる。資料での印象は最悪。だが、実際に会ってみないとなんとも言えない。

 さて、吉と出るか凶と出るか......

 

「コンコンコン」

 

 きたな......

 

八幡「どうぞ。」

 

事務員「失礼します。」

 

アシスタント「失礼します。」

 

事務員「比企谷プロデューサー、新入社員お連れしました。」

 

八幡「ありがとうございます。あとはこちらで引き受けますので。」

 

事務員「よろしくお願いします。では、失礼します。」

 

 事務員さんは出て行った。さあ、どうだ?

 

八幡「......」

 

アシスタント「......高町隆也です。よろしく、比企谷君。」

 

八幡「......比企谷八幡です。ま、とりあえずウチのアイドル紹介しますわ。」

 

高町「うん。頼むよ。」

 

八幡「......」

 

 ......ダメだ。いや、でもまだ早いか。あいつらを見る目で判断だな。

 今日はアシスタントがくることになっていたため、全員待機させている。

 

八幡「おう、みんな集まってくれ。」

 

 凛とアーニャを除く全員集合。だってあの2人はCPだもんね!

 

八幡「あー、今日配属になった......高......高なんとかさんだ。」

 

全員「ブッ!」

 

高町「ひ、酷いなあ。さっき自己紹介したじゃないか。高町隆也です。『東大』を出てここにきました。みんなよろしく。」

 

 うわぁ......東大アピールしたよ......コイツ俺が言った事覚えてねえの?

 しかもみんなのコイツを見る目......何?汚物でも見てんの?ちょっと酷すぎるわよ?

 全員順に自己紹介していく......たった一言苗字だけ。......ヤバイ。ウケる!

 

高町「比企谷君、2人足らないみたいだけど、どうしたんだい?」

 

八幡「いや、あいつらはCP所属ですから。」

 

高町「そうか......なら、あとで紹介してよ。」

 

八幡「ま、そっすね。そのうち。」

 

 ......馴れ馴れしい。

 

高町「それで、比企谷君「ちょっといいかしら?」......なんだい?

 

奏「アシスタントさん、八幡さんはあなたの上司よ。比企谷君なんて呼び方は失礼だと思わないのかしら?最低でもさん付けで呼ぶべきだと思うわ。」

 

高町「......確かにそうだね。ありがとう奏c「速水です。」......速水さん。それと、僕のことは隆也でいいからね?」

 

奏「わかりました。アシスタントさん。」

 

高町「......」

 

 ......ダメだ!面白すぎる!今にも吹きそう!

 

八幡「......ブフっ」

 

 吹いちゃった。てへっ。

 

高町「っ!ひ、比企谷......さん。どうしたんだい?」

 

八幡「い、いや、べちゅに......ぷっ!」

 

高町「......」

 

 ......みんなも笑いそうじゃねえか!いっそのこと笑っちまえよ!楽になるぞ!

 まあ、無理だわな。とりあえず......

 

八幡「高町さん、あなたのデスクはあれです。」

 

高町「あそこ......なのかい?」

 

八幡「......何か?」

 

高町「いや、君と同じ部屋じゃないのかな?」

 

八幡「あそこはプロデューサールームなんで。俺だけです。」

 

高町「そ、そうか......彼女たちはいつもどこに?」

 

八幡「ここっすよ。」

 

高町「そうか!わかったよ!」

 

 ああ......ダメだ。コイツアイドル漁りにきたただのバカだわ......こりゃみんな......気づいてんな。志希なんて鼻つまんでるし......ハンカチ貸してやるか......

 

八幡「......志希。ほれ。」

 

志希「!!ハスハス......幸せ〜♪」

 

高町「......」

 

八幡「ま、しばらくは簡単な書類っすね。」

 

高町「どんどん任せてくれていいよ!」

 

八幡「や、いいです。ぶっちゃけ今はただのお荷物なんで。」

 

高町「なっ!」

 

全員「ぷっ......」

 

八幡「ま、そのうち分かりますよ。そだ、これだけは絶対に何があっても、守ってください。」

 

高町「な、なんだい?」

 

八幡「俺の指示は絶対守ること、勝手な行動はしないこと。それと......」

 

全員「(ビクッ!)」

 

八幡「ウチのアイドルに手ぇ出すんじゃねえぞ。あんたの見え透いた考えなんざお見通しだ。わかったな?」

 

高町「は......はひ......」

 

八幡「......んじゃ、解散。」

 

 あ、放心してら......つーか漏らしてるし......これはすぐに辞めるな。下手すりゃ明日来ないんじゃね?ま、とりあえず部屋に戻りますか。

 

 

 

八幡「......で、なんで全員ここにいんの?」

 

志希「え〜、だって臭いも〜ん。」

 

八幡「臭いって......え?なに?どっちが?」

 

志希「どっちも〜。キミのハンカチがなかったら倒れてたかも〜♪ハスハス......」

 

ありす「確かに、すごく気持ち悪かったです......」

 

文香「ありすさん......大丈夫ですか?」

 

ありす「......はい。」

 

 ......よろしくないな。コイツらのメンタル面に影響が出ちまう。専務に相談するか......

 

卯月「......八幡さん、外の人......誰ですか?それになんだか臭いが......」

 

八幡「アシスタントだ。まあ臭いは......アレだ。外のヤツがアレしてな........」

 

卯月「アレって......あっ!」

 

八幡「そういうわけだ。」

 

卯月「......何があったんですか?」

 

奏「彼が本気で怒ったのよ......」

 

卯月「あ、あははは......」

 

八幡「ま、気にすんな。どうせすぐ辞める。」

 

卯月「そうなんですか?」

 

八幡「多分な。けど別にいいんじゃね?なんかアホっぽいし。」

 

卯月「八幡さんがいいならいいんですけど......あまり無理しないでくださいね?」

 

八幡「おう。サンキュ。」なでなで

 

卯月「八幡さん......」ぎゅー

 

全員「......」

 

奏「......甘いわね。」

 

周子「......うん。」

 

唯「......バレバレじゃん。」

 

 

 

 高町の件は念のため専務に報告。アレしたところも本人にキッチリ掃除をさせた。少しの間様子を見てダメそうなら他部署に飛ばすらしい。その為、事務員を保険で採用する事となった。

 いい人材がいれば連れて来いと言う言葉とともに......まあ、いるっちゃいるが......なあ?

 

八幡「......はぁ。」

 

一色「ちょっと、せんぱい。私と一緒にいて溜息とか酷くないですか?」

 

八幡「あ?いや、それもあるが、それだけじゃない。」

 

一色「それもあるって......本気で酷いですね......」

 

八幡「考えても見ろ。何が悲しくて休みの日にお前に付き合わにゃならんのだ。まあ、俺も買うもんあるからいいけど。」

 

一色「買うもの?はっ!まさか私の入学祝いですか?今更ですけど嬉しいですどうせならサプライズが良かったですけど気持ちは本当に嬉しいので是非くださいごめんなさい。」

 

八幡「......俺なんでフラれてんの?意味わからん。ま、今更お前にフラれても何とも思わんがな。」

 

一色「くっ!随分と余裕ですね。アイドルに囲まれてるからって調子にのってるんですか?」

 

八幡「んなわけねえだろ。お前に何回フラれたと思ってんだ。いくらなんでも耐性つくわ。」

 

一色「なるほど......そう言う事ですか......」

 

八幡「んで、どこ行くの?帰る?」

 

一色「来て早々帰宅を提案しないでください。今日は目一杯付き合ってもらいますから!」

 

八幡「......つっても夕方だけどな。」

 

一色「いいんです!こういうのは雰囲気なので。嬉しいですよね?こんなに可愛い子とデートできるんですから!」

 

八幡「は?これデートなの?」

 

一色「違うんですか?」

 

八幡「......ダメだ。帰る。」

 

一色「え?ちょ!待ってくださいよ〜。」

 

八幡「なんだよ......」

 

一色「意味わかんないです!なんでいきなり帰るんですか!」

 

八幡「......あいつ以外とデートはできん。」

 

一色「えっ......」

 

八幡「俺は......あいつを裏切りたくない。」

 

一色「......わかりました。デートじゃなくていいですから。お買い物付き合ってください。」

 

八幡「......おう。」

 

 非常に気まずい......もしかして......もしかするのん?いやいや、コイツに限ってそれはない。......はず。

 そうだよ!前も言ってたじゃねえか。デートの練習って。くそ......変に意識した俺が悪いんじゃねえか......

 一色に悪いことしちまったな......お詫びと言っちゃなんだが、なんか買ってやるか。

 

一色「せんぱい!これどうですか?」

 

八幡「おー。世界一似合ってるよー。」

 

一色「ホント適当ですね......あ!これ可愛い!......うげっ。」

 

八幡「あん?それ気に入ったんか?」

 

一色「はい......でもちょっと高くて......」

 

八幡「いくらすんだよ......」

 

一色「これです......」

 

 まあ、確かに学生には辛い額だわな。

 

一色「......はぁ、諦めます。」

 

八幡「いいのか?」

 

一色「次の機会で。はぁ......私もバイトしなきゃ......」

 

 あん?今なんつった?バイト?......確かコイツ、事務仕事得意だったよな......聞いてみるか。

 

八幡「なあ、一色。」

 

一色「はい?」

 

八幡「お前、事務仕事とか得意だったよな?」

 

一色「バカにしないでください!2期連続で生徒会長は伊達じゃありません!」

 

八幡「アムロかよ......じゃなくてだな、やるか?バイト。」

 

一色「ふぇ?」

 

八幡「素でそれ言うんだな......まあ、お前がよければだが。」

 

一色「......何のバイトですか?」

 

八幡「......クローネの事務員だ。」ニヤリ

 

一色「......は?」

 

八幡「なんかムカつくな......まあいい、やる気があるなら採用してやる。」

 

一色「えっ?それっ!......ホントですか?」

 

八幡「おう。権限は持ってるからな。」

 

一色「ち、ちなみに時給は......」

 

八幡「......だ。ま、俺は倍以上だがな。リスクとしては、縛りが強いのと、土日はほとんど潰れることだ。」

 

一色「でも休めないわけじゃないんですよね?」

 

八幡「あたり前だ。」

 

一色「......お願いします!」

 

八幡「おう。んじゃ履歴書準備出来たら連絡しろ。」

 

一色「はい!」

 

 よし。いい人材が手に入った。奈緒もいるしすぐ溶け込めるだろう。......加蓮に悪影響を及ぼさないか心配ではあるが......

 まあ、うまく育ててコイツをアシスタントに......

 我ながらゲスい考えだ。げへっ。

 

 

 

 あれから数日後、一色の採用が正式に決まった。

 そして今日が初出勤日。先ほど専務にも挨拶は済ませた。かなりビビってはいたが......

 ちなみにアシスタントは未だに来ている。おとなしくしているので特に害は無い。......意外と図太いのな。

 

八幡「すまん。みんなちょっと集まってくれるか?」

 

 クローネメンバー全員+卯月とアシスタントが集結。......ツッコミは無しだ。

 

八幡「今日から事務員が増える。今から紹介するわ。一色、来てくれ。」

 

 プロデューサールームから出てくる。目に見えて緊張してんな。

 

八幡「ほれ、挨拶。」

 

一色「は、はい。一色いろは大学1年です。よ、よろしくお願いします!」

 

奈緒「いろは先輩⁉︎」

 

奏「え?どういう事?」

 

八幡「俺の後輩で奈緒の先輩だ。2期連続で生徒会長やるくらい優秀なんでな。事務員として拾ってきた。」

 

奈緒「拾ってきたって......」

 

八幡「ま、奈緒もいるし馴染みやすいと思ってな。」

 

奏「そういうことね。八幡さんの紹介なら安心できるわね。よろしくね、一色さん。」

 

一色「い、いろはでいいですよ。一色って呼びにくいので。」

 

奏「なら私も奏でいいわ。いろはさん。」

 

一色「はい!奈緒ちゃんもよろしくねっ。」

 

奈緒「は、はいっ!」

 

八幡「......あざとい。」

 

加蓮「アレを見てるから効かなかったのか......」

 

八幡「加蓮、見習うなよ?」

 

加蓮「はーい♪」

 

八幡「......不安だ。」

 

卯月「は、八幡さん大丈夫ですか?」

 

八幡「おう......卯月は癒されるなぁ......」なでなで

 

一色「せ、せんぱいがデレデレしてる......」

 

周子「こんなもんじゃないよーん。あ、アタシシューコね。」

 

一色「はい。シューコさん。」

 

 そして自己紹介は続く......つーかさすがはコミュ力旺盛な一色。すでに馴染んでんな......

 それにしても卯月は可愛いのう。また腕に絡みついてきて......最近この重みが安心するんだよな......

 

卯月「いろはさん、可愛いらしい方ですね!」

 

八幡「あ?お前の方が全然可愛いだろ。」

 

卯月「もうっ!は、恥ずかしいですぅ......」

 

一色「......」

 

八幡「あ?どした?」

 

一色「......ホントにせんぱいですか?」

 

八幡「は?何言ってんの?お前。俺じゃなかったらなんなんだよ......」

 

一色「いや、前と変わりすぎですって......」

 

八幡「そうか?んな気はしねえけどな。」

 

一色「まあ、いいです。ところで、卯月ちゃんは、なんでせんぱいにずっとくっついてるんですか?」

 

卯月「え?」

 

凛「いつものことだから。気にしない方がいいよ。」

 

一色「え?いつも?」

 

奏「そうね。もうすっかり慣れたわ。」

 

八幡「......もうバレてんだろ?」

 

奏「バレてないと思ってるのだったら神経を疑うわ。」

 

八幡「だよな。えっと、高......高......」

 

高町「高町です。」

 

唯「まだ覚えてなかったんだ......」

 

一色「せんぱいって、どうでもいい事一切覚えませんから......」

 

唯「うわぁ......」

 

八幡「高町さん、これから言うことは他言無用です。言ったら首が飛ぶと思ってください。」

 

高町「ひゃいっ!」

 

八幡「ま、ちゃんと言っとくわ。俺と卯月は付き合ってる。黙ってて悪かったな。」

 

奏「別にいいわよ。見てればわかることだし。」

 

周子「だよね〜。」

 

凛「みんなに伝えたって事は、もう一切手加減しなくていいって事だよね?」

 

八幡「まて、それは違う。」

 

凛「ヤダ、またない。」

 

一色「ち、ちょっと待ってもらえますか?」

 

凛「なに?」

 

一色「......せんぱいのことが好きなアイドルって何人いるんですか?」

 

凛「この部屋には卯月を含めて4人?他にもいるけど。」

 

一色「4人⁉︎だ、誰ですか!」

 

加蓮「アタシと......奈緒もだっけ?」

 

奈緒「あ、あたしは別に......先輩のことなんか......」

 

一色「......せんぱい、いつからハーレム野郎になったんですか?」

 

八幡「あ?なってねえよ。俺は卯月一筋だ。」

 

卯月「は、八幡さん......」ぎゅー

 

一色「あぁ!またそんなに!」

 

奏「......あなたもね?」

 

八幡「あー、集結つかなくなるから終わりだ。バラしたら唯と同じ目に合うから覚悟しとけ。」

 

奈緒「え?あの鬼レッスンて罰だったの⁉︎」

 

唯「た、たまたま見ちゃってね〜。あはは......」

 

4人「教えて(ください)!」

 

唯「む、無理!言ったら1年間5倍になっちゃう!」

 

3人「うわぁ......」

 

一色「??」

 

八幡「ほれ、終わりだ。レッスン行く準備しろ。」

 

全員「はいっ!」

 

一色「せんぱいの一声で......」

 

八幡「一色。今日はレッスン見学して来い。なんならやってきてもいいぞ。」

 

一色「見学にしまぁす!」

 

八幡「......凛、ひん剥いてレッスンさせろ。」

 

凛「うん。わかった。ほら、いろは行くよ。」

 

一色「ちょ!待って!せんぱぁ〜〜〜〜ぃ......」

 

奈緒「......鬼だ。」

 

 ま、なんとかうまくやってけそうだな。一色は何だかんだ優秀だし。

 直近で考えなきゃならんのは2組のデビューイベントだな......あれの返事が来てくれれば最高なんだが......

 まあ、いくつか手は打ってあるし、待つのみか。

 

高町「あの......比企谷さん......」

 

八幡「はい?」

 

高町「師匠と呼ばせてください!」

 

八幡「......断る。」

 

 うわぁ......コイツ変態だったんだ......

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