楽曲披露もすみ、5人は新曲でのレッスンをはじめている。あーでもないこーでもないと、加蓮とまゆはいつも言い合っているようだが、言い合える相手がいるのは悪いことではない。......内容がまともなら。
最初はいい。ここはこうしよう。いや、こっちのがいいと真面目なのだが、途中から......
まゆ「八幡さんはまゆのものです!」
加蓮「違う!アタシの!」
李衣菜「ま、まあ、2人とも落ち着いて......」
2人「李衣菜ちゃんは黙ってて(ください)!」
李衣菜「......はい。」
智絵里「ふ、2人とも!喧嘩はやめてください!」
美穂「智絵里ちゃん......」
2人「......」
智絵里「八幡さんは......わたしのです!」
李衣菜「参戦するの⁉︎」
美穂「だ、だめです!智絵里ちゃんも落ち着いて!」
3人「......」
李衣菜「ありがとう、美穂ちゃん。止めてくれて......」
美穂「いいんですよ?だって八幡さんは私の八幡さんですから♪」
4人「......」
李衣菜「もう嫌だぁぁぁぁ!」
李衣菜「って事があってさ......もうホント大変。」
という相談を現在されている。苦労人に。
八幡「す、すまんな。」
李衣菜「あの壁ドン以来、美穂ちゃんまで手がつけられなくなって......」
は?壁ドン?なら何でやらせたんだよ!まあ、コイツは事情を知ら......ん?あれ?確かコイツ......見てたよな?いろんなことあって......いや、ありすぎて忘れてたが......
八幡「なあ、なら何で俺にやらせたんだ?」
李衣菜「え?だって男子は八幡さんしかいなかったし、別に彼女が......あれ?」
八幡「......」
李衣菜「あ、あはははは......」
八幡「......なあ。」ジリジリ
李衣菜「な、なに?」タジタジ
八幡「ノリとはいえ......なぁ?」ジリジリ
李衣菜「ほ、ほら!ち、智絵里ちゃんもいたし?下手なこと言えないから......か、壁?もう逃げ場が......」
八幡「確かにそうだな。だが......」ドンッ
李衣菜「こ、これが壁ドンか......う、嬉しいなぁ......」
八幡「ならこっち向けよ。」顎クイ
美穂「......」ジー(rec)
李衣菜「あ、顎クイまで......」
八幡「......もう悪ノリすんなよ?」
美穂「......」ジー
李衣菜「......はい。」
美穂「......」ジー
八幡「......今回は許す。」
美穂「......」ジー
李衣菜「......あ、ありがとう?」
はぁ......余計なことをしてしまった。まさかそこにいる美穂まで......は?そこにいる?
八幡「うおぅっ!美穂いつのまに......」
李衣菜「え?美穂ちゃん⁉︎」
美穂「はわっ!み、みるつもりはなかったんですが......」
八幡「じゃあ、何で指の隙間からしっかり見てるんだろうな......それと、その携帯は何?」
美穂「あ、あはは......な、なんでもありませんよ?でも、誰にでもそんな事しちゃダメです!」
八幡「お、おう。そうか?すまんな。気をつけるわ。」
美穂「はい!していいのは卯月ちゃんと私だけです!」
八幡「ねえ、ちょっと待って?おかしくない?今さらりと自分入れたよね?何で?」
美穂「え?何のことですか?」
李衣菜「とぼけた⁈」
八幡「......最初の頃の加蓮と同じだ。」
李衣菜「......え?」
美穂「卯月ちゃんは八幡さんの彼女なので仕方ありませんが、他はダメです!」
八幡「何で?てか、お前自分のプロデューサーどうしたの?クマのプロデューサーくんは?」
美穂「何のことですか?クマさんの名前は『はちまんくん』ですよ?」
八幡「......」
李衣菜「......」
八幡「このメンバーもうやだ......」
李衣菜「あ、諦めないで!」
八幡「真矢◯きか!」
李衣菜「ご、ごめん。そんなつもりじゃ......」
美穂「お、落ち着いてください!」
落ち着けねえよ!まともなのもう李衣菜だけじゃん!返して!ピュアな頃のみんなを返して!
八幡「李衣菜、お前が最後のオアシスだ......お前だけはピュアなままでいてくれ......」
李衣菜「......頑張る。私頑張る......」
うぅ......卯月に癒されたい......
『Masque:Rade』俺が引っさげてライブに参戦するユニット。
他にもクローネからは、奈緒がウサミンと荒木さんと。唯が武内さんに誘われて、NGの3人と上条を合わせた5人で参加。
だが、注目すべきはこれだけでは無い。他部署からも続々と集まり、総勢17組の参戦が決まった。
夕美Pさんに至っては目星をつけていたアイドルが、ことごとく他に行ってしまい、泣く泣く諦めたようだったが......
そんなこんなでライブまで残り2週間。手元にはリストバンドのサンプルと、チケットが10枚。さらに関係者パスが一枚......
まずはこの10枚だな......
八幡「てな訳で、お前らにチケットを渡す。」
一色「なにが、『てな訳で』なんですか......全く意味がわかりませんよ。」
八幡「そうか?ま、いいだろそんなの。一色は誰を誘うんだ?」
一色「そうですね......候補なら雪ノ下先輩に結衣先輩。それに元副会長と元書記ちゃんですね。」
八幡「なら4枚だな。俺は小町と戸塚と平塚先生を誘う。......3枚余るな。材木座も呼んでやるか。」
高町「あ、あのー......」
八幡「......あ。忘れてた。」
高町「よかった......」
八幡「卯月の友達ABも呼んでやらんとな。」
高町「そっちぃ⁉︎師匠!僕を忘れないで!」
八幡「あん?いたの?」
高町「ひどい!最初からいました!」
八幡「違う違う。誘う友達がいたのかって話だ。」
一色「うわぁ......」
高町「い......」
一色「い......?」
高町「......いませんでしたぁぁぁぁ!」
八幡「だろ?なら必要ないな。」
高町「......はい。......自爆してしまった。......グスッ。」
一色「......かける言葉もありませんね。」
高町「ところで、雪ノ下って......あの雪ノ下さんですか?」
八幡「どの雪ノ下かはわからんが、多分そうだ。」
一色「え?雪ノ下先輩のこと知ってるんですか?」
八幡「コイツ東大あがりなんだよ。んで、雪ノ下のことだからどうせ有名になるだろ?そこで、その頃勘違いしてたコイツは、上から目線で雪ノ下に告白して、罵倒された上にフラれる。ってことがあった。多分。知らんけど。」
一色「うわぁ......」
高町「え?僕言ってないですよね?なんで全部知ってるんですか?先輩エスパーなんですか?フーディン比企谷なんですか⁉︎」
一色「ぷっ......フーディン比企谷......」
八幡「何でポケモンなんだよ......エスパーなわけねえだろ。アイツの性格は良く知ってるからな。大体の予想はつく。」
高町「そうでしたか......」
一色「でも、高町さんも無謀ですね。雪ノ下先輩に告るなんて。」
高町「はは......今となっては確かにそう思います。でも、あんな女性から好かれる方は、正直言って羨ましいですよ。」
八幡「......」
一色「......ぷっ!」
高町「??どうしました?」
一色「......そ、そこにいるじゃ......ぷっ......ないですか。」
高町「......え?ま、まさか......でも師匠には島村さんが......」
一色「せんぱい、卒業式の日に雪ノ下先輩のことフったんです。」
高町「なっ......なんて事を......」
八幡「......アイツらとはそういうのじゃねえんだよ。」
高町「......あなたが神か。」
八幡「うるせえよ。でも本当にいいのか?両親なら誘えるだろ?」
高町「いえ、大丈夫です。お気遣いありがとうございます。」
一色「ならあの子誘ってみたらどうですか?クリスマスイベントの時の......」
八幡「ああ、ルミルミか。」
一色「はい!きっと喜んでくれます!」
八幡「......どうやって渡すんだよ。」
一色「そんなの学校に行けばいいじゃないですか......」
八幡「......俺が一人で行ってみろ。間違いなく通報されちゃうよ?なに?それが目的なの?」
一色「だったら、卯月ちゃんでも連れて行けばいいじゃないですか。......くっ......彼女なんですから。」
八幡「......その手があったな。ならもう一枚は......ルミルミに渡しておくか。」
一色「それがいいと思います!」
八幡「んじゃ、そうするわ。高町さんもそれでいいっすか?」
高町「はい。誰かは知りませんが、いいと思います。」
八幡「知らんでいい。お前に会わせると危ないしな。」
高町「ど、どういう事ですか?」
八幡「一言で言えば......」
高町「......い、言えば?(ゴクリ)」
八幡「......小さい雪ノ下。」
高町「......」
八幡「......」
一色「......」
高町「ルミルミちゃんをb「断る。」最後まで言わせてk「必要ない。」......」
一色「......本当に危ない人ですね。」
八幡「だろ?」
高町「いいじゃないですか!師匠の周りばっかりずるいです!」
八幡「黙れロリコン。」
一色「そういえば、ありすちゃんを見る目も最近危ないですよね.......」
八幡「......マジで?」
一色「はい。せんぱいは最近いないので知らないと思いますけど。」
高町「......そ、そんなこと......ないですよ?って何ですかその携帯は!110って見えるんですけどぉ!」
八幡「お?おぉ......手って勝手に動くんだな......」
一色「せんぱいが通報しようとするなんて......よっぽどですね......」
八幡「材木座と同等......いや、それ以上だな......」
一色「うわぁ......」
八幡「ま、とりあえず決まりってことで。」
2人「はい。」
さて、いつ行くか......ってより、まずは卯月の都合だ。それとこの関係者席......あの人これっかな?とりあえず聞くだけ聞くか......
さて、現在いるのは某中学校の校門。隣にいるのは島村卯月。......可愛いです。じゃなくて!一色の言った通り、ルミルミにチケットを渡しに来たのだ。来たのだが......
全然出てこない。
他の生徒は続々と出てくるのに......部活でもやってんのか?
卯月「そういえば、その鶴見留美ちゃんでしたっけ?どんな感じの子なんですか?」
八幡「そういや、言ってなかったな。簡単に言えば、小さい雪ノ下。プチノ下だな。」
卯月「ぷ、プチノ下って......でしたらすごく可愛い子なんですね!」
八幡「......お前程じゃねえよ。」
卯月「そ、そんなぁ......えへへ......」
照れる卯月はホントに可愛い......無駄に照れさせたくなるんだよな......まあ、俺も恥ずかしいが。
八幡「でも、ホントに出てこねえな。」
卯月「そうですね〜。」
??「誰が?」
八幡「誰って......そりゃルミルミn「ルミルミキモい。」......お、おう。すまんな留美......って、留美?」
留美「八幡、久しぶり。」
八幡「お、おう。久しぶりだなルミr「留美」......留美。」
留美「うん。いきなり来て何か用?」
八幡「まあな。っと、その前に。ほれ、自己紹介だ。......小声でな。」
留美「??」
卯月「留美ちゃん、はじめまして!島村卯月っ!18歳です!」
相変わらず歳言うんだな......
留美「島村卯月って......え?」
八幡「本人だ。それと、私こう言う者です。」
留美「??」
首を傾げながら名刺を受け取る留美。......可愛いな。
卯月「は、八幡さん!留美ちゃん可愛いです!連れて帰りたいです!」
八幡「可愛いのは認めるが、連れて帰るのはダメだ。」
卯月「わ、わかってますけど!でも......」
留美「......嘘でしょ?」
八幡「何がだ?」
留美「Project Kroneのプロデューサーって......」
卯月「本当ですよ!それに、最近デビューしたLiPPSとアインフェリアのプロデューサーさんです。八幡さんは凄いんですからっ♪」
おぉ......まるで自分の事のように......ええ子じゃ。ホントにええ子じゃ。
八幡「でな、今日はこれを渡しに来たんだ。」
留美「これって......夏のライブのチケット⁉︎」
八幡「バカ!声が大きい!」
留美「ご、ごめん。」
もちろんアレだ。思いっきり見られてる。中には、「あれって島村卯月じゃない?」とか、「ハチ様がいる......」とか......おい。ハチ様ってなんだよ。つーか俺まで⁉︎
女子1「あの......」
......誰?
八幡「はい。なんでしょう?」
仕事モードに一瞬で切り替え。......慣れちまったな。
女子1「CPの......島村卯月ちゃん......ですよね?」
どうしましょう?と卯月が目で訴えてくる。
八幡「そうですが、彼女は今プライベートでこちらに来ています。この後用もありますので、騒がないでいただけると助かります。」
女子1「ここに用って......」
八幡「それは私の案件です。知人にお渡しするものがありましたので。」
留美「八幡、2枚あるけど......」
八幡「......留美、友達はできたか?」
留美「......うん。」
八幡「ならそいつと一緒に来い。すげえもん見せてやるから。」なでなで
留美「あっ......」
卯月「(ニコニコ)」
留美「うん。楽しみにしてる。」
八幡「それと、自信が持てたら346プロに連絡しろ。俺宛でな。」
留美「......なんで?」
八幡「......お前をとびっきりのシンデレラにしてやる。」
留美「え......」
卯月「いい考えです!待ってますね!留美ちゃん!」
留美「......うん。待ってて。先輩。」
男子1「スッゲー!鶴見がスカウトされてるぞ!」
学生さんが話しはじめたのでついつい聴いてしまう。
男子2「マジで!あいつ可愛いもんなー!」
女子2「いいなー。あたしもアイドルやりたい!」
女子3「てゆーか、あの人もカッコよくない?」
女子2「知らないの?あの人舞踏会にいた王子だよ!」
女子3「うそっ!あの人が!って事は鶴見さんクローネ入るの!奏様と一緒なんて......」
ぷっ......奏様って......
男子1「つーか島村卯月って超可愛くね?」
この野郎。呼び捨てにしてんじゃねえよ!
男子2「いいよなー。胸でけえし。あんな彼女欲しい!」
顔を真っ赤にして、バッと胸を隠す卯月。......いや、それ強調しちゃってますから。
男子2「おお!胸が強調され......あ、鼻血が......」
ふむ。なかなか高評価だ。や、卯月の胸じゃないよ?総評だからね?勘違いしないでね?
八幡「そんなわけだ。楽しみにしてるからな。」
留美「うん。必ず連絡する。」
八幡「じゃ、またな。」
留美にチケットを渡し、学校を後にする。しれっとスカウトまでしてしまった......
卯月「驚きました。まさかスカウトするとは思ってなかったので。」
八幡「俺もその気は無かったんだが......」
卯月「留美ちゃんなら絶対に大丈夫です!」
八幡「自信がつけばな。」
卯月「その......何かあったんですか?」
八幡「......留美が来たら直接聞いてくれ。」
卯月「わかりました。でも、本当に可愛いかったです!」
八幡「ありすとどっちがお好みだ?」
卯月「う〜......選べません......八幡さんイジワルです!」
八幡「すまんすまん。ほれ、次行こうぜ。」
卯月「はい!次は八幡さんの母校ですね!楽しみです♪」
なんだかデートみたいで楽しいな......
てな訳で、やってきました総武高校。平塚先生に話は通してあり、来客窓口に行けばすぐに通してもらえるそうだ。
八幡「すみません。卒業生の比企谷です。平塚先生に連絡しておいたのですが......」
受付嬢「はい、聞いております。お手数ですが、お名前だけよろしいですか?」
八幡「あ、はい。」カキカキ
比企谷八幡
島村卯月
八幡「......お願いします。」
受付嬢「ありがとうござ......へ?」
八幡「......何か?」
受付嬢「え?だって......ええ?」
八幡「あぁ、付き添いですよ。」
受付嬢「す、すみません!あの!シャインもらってもいいですか!」
シャインて......
卯月「はい!」
八幡「......内緒ですよ?」
受付嬢「ひゃい!ありがとうございましゅ!」
卯月「......どうぞ!」
受付嬢「でででは、ご案内いたしましゅ!」
噛みすぎだろ......道明寺かよ......
卯月「なんだか、歌鈴ちゃんみたいです。」
八幡「......俺も思った。」
2人で笑う。バレないようにコッソリと。
受付嬢「平塚先生、お客様をお連れしました。」
「ガラッ!バンッ!」
卯月「(ビクッ)」
平塚「待っていたぞ比企谷!さあ、早く入りたまえ!」
受付嬢「では、失礼します。」
平塚「うむ。ありがとう。」
変わってねえなこの人も。
八幡「お久しぶりです。先生。」
平塚「まずはかけたまえ。立ったままというのもおかしいだろう。」
2人「はい。」
八幡「んじゃ、まずは......こちらは平塚静先生。俺の恩師で......尊敬する人だ。」
卯月「は、はじめまして!私は......あっ!」
平塚「ん?」
変装を解く卯月。失礼だと思ったのだろう。
平塚「へ?」ぽろ
あ、タバコ落とした。あぶねえな......拾っとこ。火を消して......よし。
卯月「はじめまして!島村卯月っ!18歳です!よろしくお願いします!」
平塚「......」
八幡「??先生?」
平塚「はぁぁぁぁ⁉︎」
卯月「(ビクッ)」
八幡「うぉっ!いきなり叫ばんでくださいよ。」
平塚「比企谷!なんて人を連れてきてるんだ!ちょっと待ってろ!今校長を呼ぶ!」
八幡「別にいいですよ。仕事で来てるわけじゃないですし。」
平塚「だ、だが......」
八幡「話も大きくしたくないんで。」
平塚「そうか。ならやめておこう。......正直私も面倒くさいしな。」
卯月「ぷっ......あ、すみません。」
平塚「かまわんよ。ところで、用とはなんだね?」
八幡「あ、平塚先生。これ受け取ってください。」
平塚「ん?これは......夏のライブのチケットじゃないか!」
八幡「是非来てください。」
卯月「よろしくお願いします!」
平塚「いいのかね?彼女たちにも必要だろう?」
八幡「大丈夫です。そっちは一色に任せたんで。」
平塚「一色?彼女もそこでバイトを?」
八幡「はい。俺の部署で事務を任せてます。」
平塚「......君は今『俺の部署』と言ったのか?」
八幡「......あっ。言ってませんでしたね。俺今、クローネのプロデューサーやってんすよ。」
平塚「......は?クローネって......Project Kroneの事か?」
八幡「はい。一応これ、名刺です。」
平塚「......プロデューサーどころか、専務付きじゃないか。」
八幡「まあ、成り行きでそうなりました。」
平塚「......大したものだな。優秀なのは知っていたが、ここまでとは思わなかったよ。」
卯月「はいっ!八幡さんは凄いです!」
平塚「......ふふっ。島村さんは本当にいい笑顔をするのだな。これが前に君が言っていたものかね?」
八幡「はい。」
平塚「そうか。ならライブでは、もっといいものが見られそうだな。」
八幡「はい。楽しみにしててください。」
平塚「ああ。そうさせてもらうよ。せっかく来たんだ。校内でも見学して行ったらどうかね?」
卯月を見ると目がキラキラしている。......見たいんですね。
八幡「なら、お言葉に甘えます。」
平塚「わかった。全校に通達はしておこう。誰がいるかは言わないがな。」
八幡「ありがとうございます。では、失礼します。」
卯月「失礼します!」
平塚「あ、待ってくれ!」
八幡「はい?」
平塚「......サイン......もらえないか?」
卯月「はいっ!喜んで!」
先生が色紙とペンを......なんで色紙持ってんだよ......「あ、静ちゃんへでお願いします。」ブホッ!静ちゃんて......年考え......寒気が......
ホクホクした先生が小躍りしながら去って行ったため、俺たちも校内を回る。
屋上や俺の使っていた教室。卯月も俺の高校時代の話は知っているため、ここでアレがとか話題は尽きない。
で、やっぱ最後はここしかないだろう。
「コンコンコン」
小町『どぞどぞ〜。』
「ガラッ」
八幡「部長。やる気出せ。」
小町「ごめんなさい!ってお兄ちゃんか......ん?え?お兄ちゃん?」
大志「お兄さん!お久しぶりっす!」
八幡「兄と呼ぶな!お前に小町はやらん!」
卯月「お、お邪魔しま〜す......」
大志「え?誰っすか?」
八幡「ドアと鍵閉めといてくれ。」
大志「無視しないでほしいっす!」
卯月「はいっ♪」
小町「その声は......」
卯月「はい!小町ちゃん!」
小町「お義姉ちゃん!」
大志「お姉さん⁉︎え?比企谷さん、お姉さんもいたんすか⁉︎」
小町「チッチッチ!お義姉ちゃんは、お義姉ちゃんであってお姉ちゃんにあらず!」
大志「いや、意味わかんないっす。」
八幡「わからんでいい。とりあえず出てけ。」
大志「いきなりっすか⁉︎さすがにひどいっすよ!」
八幡「いや、話あんだよ。お前がいるとできん。」
大志「......わかったっす。じゃあ、比企谷さん。今日は俺、帰るっす。」
小町「ん。じゃねー。」
小町も相変わらず大志の扱いが雑だな......ウケる!
大志が部室から出て行き、再度ドアに鍵をかける。
小町に卯月とのことはまだ話せていない。さすがにもう家には呼べないからだ。
だから今回、一色の案には正直言って感謝している。ようやくちゃんと3人で話ができる......
八幡「小町......話がある。」
小町「うん。やっと聞けるんだ。」
八幡「おう。わかってると思うが、俺は卯月と付き合ってる。」
小町「うん。知ってた。」
八幡「だよな。」
卯月「え?」
小町「旅行の時だよね?」
八幡「ああ。」
小町「おめでと。お兄ちゃん。卯月さん。」
真面目な時は茶化してこない。ホント良くできた妹だ。
八幡「ありがとな。」
卯月「ありがとうございます!」
小町「じゃあこれからは〜、本当にお義姉ちゃんだ!」だきっ
卯月「はい!小町ちゃん!嬉しいですぅ♪」
小町「おぉ......フカフカですなぁ......」
抱き合う2人。いい眺めですなぁ......
小町「......ん?ん〜.....あれ?お義姉ちゃん......少しサイズが......」
卯月「(ビクッ)」
え?マジで?そういえば確かに最近手から......い、いや!いかんいかん!
八幡「......」
小町「おやおやぁぁ?そっか〜、小町も叔母さんになっちゃうか〜♪」
卯月「な、なりません!ちゃんとつけて......あっ......」
小町「(ニヤニヤ)」
卯月「あぅ......」
八幡「......」
小町「そっかそっか〜。......お兄ちゃん。小町嬉しいよ。」
八幡「小町......」
小町「ちゃんと幸せになってね?」
八幡「......おう。」
卯月「......はい!」
小町「じゃあ、今日はお赤飯だー!」
卯月「お赤飯大好きです!」
八幡「いや、お前は食えんから。」
卯月「えぇぇ!そんなぁ......」
八幡「また後でな。」
卯月「......はい。」
なんか......久々の比企谷家の平和な日常って感じだな......
学校だけど。