た、高町隆也......入社してから初めて呑みに誘われました!
思えば小中高と親の言いつけで勉強ばかり......友達も出来ず、暗い青春......
極めつけは大学時代には雪ノ下さんにこっぴどくフラれる始末......
挙げ句の果てに、やっとの思いで入社した346プロでは師匠にコテンパンにされ、アイドルたちの前で粗相を......
ですが!師匠こと、比企谷さんのお姿を間近で拝見し、僕は生まれ変わりました!
人を見下す癖を治し、師匠の名言を全て記憶し!あ、ちなみに今346項です。ちょうど346ですね。......日々精進してきた結果......
初めて同期に誘われましたああああ!
か、感動のあまり目から汗が......
あ、これも師匠の受け売りです。
今日も仕事はあったのですが......
八幡「あ?誘われた?なら行けばいいんじゃないっすか?付き合いも必要でしょ。」
と、気を使っていただき......高町、感涙を抑えきれません!
同僚1「高町......何泣いてんの?」
同僚2「さっきから泣きっぱなしじゃん。どうした?」
隆也「い、いや。師匠の気遣いに感動して......あ、すみません、生3つで。」
店員「かしこまりましたー!」
同僚1「は?師匠?」
同僚2「師匠って......噂の比企谷Pか?」
隆也「おう。あの人、マジ神なんだよ......」
同僚2「神って......実は俺も気になってたんだよ!」
同僚1「俺も!卯月ちゃんとやけに仲良いしさ!」
......は?こいつ島村さん狙ってんの?師匠の彼女に手出したら殺されんぞ?
店員「おまたせしました!」
隆也「あ、どうも。んじゃ、先ずは乾杯!」
2人「かんぱーい!」
隆也「えっと......田中だっけ?」
田中?「いや、鈴木だ。」
隆也「す、すまん。鈴木、お前島村さん狙ってんの?」
し、師匠の喋り方を真似してしまった......
鈴木「だってさ、あのスタイル堪んなくね?」
同僚2「俺も思う!あ、俺は伊藤な。しかも最近超エロくね?」
こいつら......師匠に報告だな。
隆也「そうか?よくわかんねえや。」
鈴木「かー!これだからいい部署にいるやつは!」
伊藤「お前いいとこ行ったよな......羨ましい。」
隆也「バッカバカ!師匠メチャクチャ怖えんだぞ!最初マジ殺されると思ったくらいだ......」
鈴木「......まっさかあ......で、マジ?」
隆也「......おう。」
伊藤「......例えば?」
隆也「ま、真似するぞ。」
2人「お、おう。」
あの時の師匠を思い出せ......
漏らしそう。
隆也「んんっ!......『ウチのアイドルに手ぇ出すんじゃねえぞ。あんたの見え透いた考えなんざお見通しだ。わかったな?』」
2人「ひぃっ!」
隆也「......これ言われた時、恥ずかしながら......漏らしたんだよ。」
鈴木「......マジで?」
伊藤「......嘘だろ?」
隆也「い、いや。お、おおおおおお思い出すだけで......」ガタガタ
鈴木「お、落ち着け!」
伊藤「どんだけ怖えんだよ......」
隆也「......はあ、だからな。絶対にあの人が手掛けてるアイドルには手を出すなよ?」
鈴木「だ、出したら......」
伊藤「どうなるんだ?」
親指を立てて首の前を一閃。
鈴木「......」
伊藤「......まじか。」
隆也「......専務直通だからな。」
伊藤「き、気をつけないとな。」
鈴木「卯月ちゃぁぁん......」
こいつ......よりによって1番手を出しちゃいけない人に......
隆也「でも、ホントに凄いよあの人は。」
伊藤「は?どこが?」
隆也「はぁ?わかんねえの?Masque:Radeなんかいい例だろ。」
伊藤「んん?」
隆也「言い方は悪いけど、あの5人で際立って目立つアイドルいるか?」
伊藤「......強いて言えば美穂ちゃんか?」
隆也「だろ?普通に考えて、高垣楓、川島瑞樹、新田美波、松永涼、速水奏。この5人に勝てるか?」
伊藤「......無理だな。言われてみれば、圧倒的な印象だったもんな。」
隆也「あの時な、『この5人なら絶対に行ける!見てろよ高町、度肝抜いてやる!』って言ってたんだよ。」
伊藤「......なんだそれ。メチャクチャかっこいいじゃん!」
隆也「だろ!」
伊藤「しかもやってのける......くぅー!お前が師匠って呼ぶのもわかるぜ!」
隆也「俺、ホント師匠につけて良かったって思うよ。クローネのみんなもいつも言ってるし。」
伊藤「羨ましい!高町!俺と部署変わってくれ!」
隆也「断る!」
伊藤「一週間!一週間でいいから!」
隆也「俺に言うなって!」
伊藤「だよなー。でもさ、変わんなくていいからつかせてくれって聞いてみてくれね?」
隆也「......わかったよ。聞いてみる。でも、期待すんなよ?」
伊藤「サンキュー!あ!俺のことは潤でいいぜ!」
隆也「ああ!俺も隆也でいい。よろしくな、潤!」
潤「おう!隆也!」
生まれて初めて友達らしきものができました......
ありがとうございます。師匠......あなたのおかげです!
ところで......田中?がずっと喋らないけど、大丈夫か?
八幡「......よし。完成だ......」
ふふっ......待ってろよ......
昨日の夜遅くに、八幡さんから『明日の13時にクローネの事務所に来てくれ。凛と響子を連れてな。』とメッセージが来ました。
きっとお2人のお誕生日だから何か用意してくれたんですね!さすが八幡さんです!
凛ちゃんには直接行っていただいて、まだクローネに不慣れな響子ちゃんは私がお迎えです!
響子ちゃん......喜んでくれると嬉しいです!
??「島村さん!」
あ......また田中?さんです......
卯月「は、はい。なんでしょう?」
田中?「急いでどうしたの?」
卯月「き、響子ちゃんを迎えに......八幡さんに呼ばれてて......」
田中?「ちっ......またあいつか......」
え?舌打ち?それにあいつって......
田中?「そんなことよりさ、これからカフェでもどうかな?」
......そんなことってなんですか?八幡さんとプロデューサーさんの呼び出しより大切なことはありません!
卯月「......プロデューサーさんの呼び出しをそんなことって......」
田中?「え?」
卯月「おかしいです!プロデューサーさんからの呼び出しをそんなことって!八幡さんは無駄に呼び出したりしません!」
田中?「......どいつもこいつも比企谷比企谷......」
な、なんだかこの人怖いです......
田中?「お前は黙ってついてくりゃいいんだよ!変に口ごたえすんじゃねえ!」
卯月「ひっ......」
こ、怖いです怖いです怖いです!痛いっ!は、八幡さん助けて!
田中?「いいからこい!」
卯月「い、いやですっ!」
助けて!
田中?「黙ってこい!」バシッ
卯月「きゃっ......」
......え?ぶたれた......?え?え?怖い......怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!
だ、だれか......だれか!
未央「おーい、しーまむー!」
み、未央ちゃん!
田中?「ちっ......」
......こ、怖かったです......震えが......
未央「ちょっと!しまむーどうしたの!」
卯月「み、みおじゃぁぁぁぁぁぁん!こわかっだでずぅぅぅ......」だきっ
未央「え?えええ?と、とりあえずハッチーに......」
卯月「じらぜないでぐださぁぁぁい......うっく......」
未央「で、でも......」
卯月「うう......うっ......」
未央「しまむー顔......」
卯月「だ、大丈夫です......」
未央「もしかしてぶたれたんじゃ......」
卯月「大丈夫ですから!」
未央「な、なら今日は帰りなよ......さすがに見せられないでしょ?」
卯月「......はい。未央ちゃん、響子ちゃんを八幡さんのところに連れて行ってあげてください......」
未央「う、うん。......一人で大丈夫?」
卯月「......はい。また......明日。」
未央「き、気をつけてね......」
......卯月が来ない。約束の時間は過ぎてる。凛が来ている時点でメッセージをみてないと言うことはない。なら響子が捕まらないか?だが卯月なら連絡の一つは来るはずだ。
モヤモヤすんな......
それと嫌な予感が......
「コンコンコン」
......だれだ?
凛「どうぞー。」
入って来たのは......未央と響子。
は?なんで?
八幡「......卯月はどうした?」
3人「ヒィッ!」
未央「こ、怖いよハッチー......」
八幡「......すまん。なんか......嫌な予感がな......」
未央「たまたましまむーに会ってさ、体調悪くて帰るからきょーちゃんをここにって......」
は?体調が悪い?自分から帰る......だと?
八幡「......嘘だな。」
未央「(ビクッ)」
八幡「......正直に答えろ。......何があった。」
未央「し、しまむーが廊下で転んでて......知らない男の人がいて......私が駆け寄ったらどこかに行っちゃったけど......しまむー泣いてて......多分ぶたれてた......」
は?......卯月がぶたれた?
八幡「......顔覚えてるか?」
未央「う、うん。でも名前はわかんない。多分新入社員の人......」
八幡「......凛。」
凛「はいっ!」
八幡「高町を呼べ。」
凛「は、はいっ!」
響子「あ、あの、もしかしたら、田中って人かもしれないです......」
八幡「......おう、サンキュ。」
高町「お、おまたs「田中って知ってるか。」......はいっ!」
八幡「......連れて行け。」
高町「はいい!」
凛「あ、あれ本気でまずいよ。」
未央「あそこまでは初めて......」
響子「だ、大丈夫ですか?」
凛「つ、ついて行こう!」
高町「こ、ここです。」
来た場所は夕美の所属する部署。
Pさんと夕美には迷惑かけるが......
無理だ。
我慢できん。
構わず中に入る。何人かアイドルがいるが知ったことか。
夕美「あれ?八幡く......ん......」
八幡「夕美。新卒者はどこだ。」
夕美「今Pさんのへy「わかった。」......ちょ、ちょっと!」
......ダメだ。抑えらんねえ......
プロデューサールームのドアを乱暴に開け中を見渡す。Pさんと見覚えのない男......
あいつか?
八幡「......未央、あいつか。」
未央「う、うん。」
許さねえ。
夕美P「ど、どうしたの?比企谷くん......」
すんません。あとで謝ります。
男に近づく......
八幡「......てめえか。」
田中?「え?」
八幡「卯月を殴ったのはてめえか......」
夕美P「えっ?」
田中?「殴ってないよ。年長者の言うことが聞けないから教いk......グェッ」
首を掴みそのまま壁に叩きつける。
許さねえ。
絶対に許さねえ......
八幡「ぶっ殺す......」
6人「っ!!」
八幡「てめえだけは......」
田中?「......かはっ......」
凛「ま、待って!」
夕美「八幡くん!」
夕美P「ダメよ!離しなさい!」
未央「は、ハッチー!」
響子「八幡さん......!」
高町「ダメですっ!......くそっ!離れねえ!」
八幡「許さねえ。絶対に許さねえ!てめえだけは!」
男が手をタップしてくるが知ったことか......
卯月が味わった恐怖はこんなもんじゃねえはずだ......
凛「ダメッ!卯月を泣かせる気!」
......は?卯月が......泣く?
凛「そのままだと卯月といられなくなるよ!」
手から力が抜ける......卯月といられなくなる?無理だ。考えられねえ......
田中?「ゲホッゴホッ!......な、なんなんだこいつ......プロデューサー!」
夕美P「......あなた、島村さんに手を上げたというのは事実なの?」
田中?「そ、それはあの子がっ......」
夕美P「......比企谷プロデューサー。大変申し訳ございませんでした。」
八幡「なんであなたが......」
夕美P「部下の不始末は上司の責任です。」
八幡「そんな......」
夕美P「本当に申し訳ございません。」
八幡「......いえ。俺こそすみません。やりすぎました。」
夕美P「たしかにそうね。でも、原因はこの馬鹿よ。アイドルに手をあげるなんて......前代未聞だわ。懲戒解雇は確実ね。」
田中?「ま、待ってください!それだけは......」
八幡「......専務を呼びます。」
夕美P「......お願い。」
来てくれた専務に事の顛末を説明。当然のことながら、田中ではなく、鈴木とやらは懲戒解雇。今後一切就職は無理だろう。俺と夕美Pに関しては始末書の提出。
正直これだけで済んだのはありえないことだと思う。おそらく俺たちに関しては、うち内で済ませるつもりだろう。
専務、本当にすみません。
八幡「この度は、大変ご迷惑をお掛けしました。」
専務「......次はないぞ。覚えておけ。」
八幡「はい。」
専務「だが、そんなことはどうでもいい。君には他にやる事があるだろう。」
八幡「......え?」
専務「行ってあげなさい。彼女のところに。」
八幡「っ!!はいっ!ありがとうございます!」
脇目もふらず走る。
ただひたすらに。
卯月の元へ。
待ってろ!今行くから!
クローネの事務所にみんなで帰ってきた。八幡に呼ばれてたから少し期待してたのに......誕生日。
でも、本当に驚いた。八幡てあんな一面があったんだ。いつも冷静ですぐ噛んで、怒るって言葉にあまり縁がなくて......あれが本気で怒った八幡なんだ......
すごく怖かったけど......同時に卯月が羨ましいと思った。多分私たちのために怒りはするけど、あそこまでにはならない。ああなるのは卯月のためだけ。
凛「ホント敵わないなぁ......」
響子「え?」
未央「......だね。あーあ、これは本気で諦めなきゃかな〜......」
響子「え?どういう......」
凛「私も未央も八幡が好き。しかも一度フラれてる。」
未央「うん。諦められなくって......でも......」
凛「......うん。敵わないかなって思っちゃった。」
響子「そうだったんですか......」
凛「......悔しいな。」
未央「......うん。でも、嬉しいのもあるかな。」
響子「嬉しい......ですか?」
凛「......そうだね。卯月が幸せになれるから。」
未央「それは間違いないよね。」
響子「お2人とも強いですね。」
凛「そんな事ないよ。」
未央「うん。強がってるだけ。じゃないと、泣いちゃうから。」
凛「未央、昨日の卯月見た?」
未央「嬉しそうだったな〜。何かあったのかな?」
凛「左手の薬指。指輪があった。」
未央「......そっか。」
響子「......知ってたんですか?」
凛「うん。気づいた。聞いたわけじゃないけど。プロポーズって言葉にも反応してたし。」
響子「凄いですね......」
凛「大好きな人たちのことだもん。わかるよ。」
未央「なら、お祝いしなきゃね!」
凛「まだ早いよ。どうせ八幡のことだから、引退したらって言ってそうだし。」
未央「そうかも!」
「コンコンコン」
ノック?誰だろ?
未央「どぞー。」
高町「失礼します。師匠から連絡があって......コレを渋谷さんと五十嵐さんにだそうです。」
箱?なんだろ?
高町「開けてください。」
え?ケーキ?でもなんか不恰好......もしかして作ったの?
響子「こ、これって......」
高町「師匠から伝言です。お名前で呼ぶのはご容赦ください。『凛、響子。誕生日おめでとう。ちゃんと祝ってやれなくてすまんな。一応作ってみたんだが、よかったらみんなで食ってくれ。味の保証はしないがな。』だそうです。」
凛「......ずるいな。諦められなくなっちゃうじゃん......」
響子「素敵な方です......」
未央「ダメだよきょーちゃん。惚れたら痛い目にあうぜえ!」
響子「す、少し危険です......だってずるいですよ......」
凛「ホントあの男は......」
未央「それがいいところなんだけどね〜」
凛「ホント、厄介なの好きになっちゃったね。」
未央「だね。」
響子「は......あれ?」
未央「うわぁ......」
凛「落ちてたね。」
響子「そ、そんなことないです!」
未央「いいっていいって!他にもいっぱいいるんだから!」
響子「えええ⁉︎」
凛「私たちを除いてアイドル以外も含めると......10人くらいかな?」
未央「え?増えてない?7人じゃないの?」
響子「そ、そんなに......」
凛「知らないところにもっといるかもね。」
未央「ありそうですなぁ......」
凛「仕方ないよ。だってかっこいいもん。あいつ。」
未央「だね。」
響子「ですね。」
凛「さ、食べよっか。」
未央「うんっ!」
響子「はいっ!」
八幡の作ってくれたケーキ。チョコレートなのは私だからかな?
未央「うっ!」
凛「ど、どうしたの?」
響子「み、未央ちゃん?」
未央「......うますぎる。」
2人「......(ゴクリ)......ぱくっ............!!!」
未央「......どう?」
凛「んんー!」
響子「美味しいです!」
未央「い、胃袋まで掴んでくるとは......恐ろしい奴め......」
凛「やっぱ諦められない。」
響子「はいっ!」
3人で全部食べちゃった......
また作ってね、八幡。
高町「僕の分......」
本当に怖かったです。
痛くて......力も強くて......
いつも八幡さんが、どれだけ優しく扱ってくれているかがわかりました。
......約束破っちゃいました。連絡も入れずに。八幡さん怒ってますよね......
未央ちゃんが誤魔化してくれてると思いますが、多分バレちゃいます。
八幡さんに嘘や誤魔化しは通じませんから。
八幡さん会いたいよ......
「コンコンコン」
......ママかな?
卯月「なぁにーママ。」
入ってきました。帰ってきた時驚いてたので......心配かけてごめんなさい。
??「卯月......」
え......この声......
卯月「はち......まんさん......」
八幡「......卯月!」
えっ......どうしたんですか?突然......でも......抱きしめられると......安心します。八幡さんの温もり......
八幡「......ごめんな。怖かったよな......」
......やっぱり知ってるんですね。
卯月「......どうして八幡さんが謝るんですか?」
八幡「......守れなかった。だから......」
そんなことはありません。いつも守ってもらってます。
卯月「そんなことないです。いつも......ありがとうございます。」
八幡「......」
泣いてくれるんですね。私のために。
嬉しいです。
たまには......思いっきり泣いてください。
................................................
..............................
............
八幡「すまん。心配してきたのに俺が......」
少し赤くなって照れてる八幡さん......可愛いです!いつもはカッコいいのにたまに見せるコレが......はぅっ......
卯月「大丈夫です!八幡さんの顔を見たら元気になりました!」
八幡「......なら良かったわ。」
それから、あの後の話を聞きました。あの人のところへ行ったこと。やりすぎてしまったこと。そして......あの人がクビになったこと。
卯月「は、八幡さんは......」
八幡「ん?俺か?俺は始末書だ。あれだけやらかしてこの処分だ。......専務に助けられたな。」
卯月「良かったです......」
八幡「あの時は頭に血がのぼっててな。......何も考えられなかった。」
卯月「八幡さんでもそんなことあるんですね。」
少し意外です。いつも冷静な八幡さんがそんな風になるなんて。
八幡「卯月がぶたれたって聞いてな。......正直そのあとあんまよく覚えてねえんだわ。だから説明もかなりザックリしてただろ?」
卯月「い、言われてみれば......」
八幡「凛に止められなかったら......まずかったな。ゾッとする。」
卯月「......すみません。私のせいで。」
八幡「それは違う。悪いのはあの馬鹿と、感情を抑えられなかった俺だ。」
卯月「でも、嬉しいです......」
八幡「......は?」
卯月「私のため......なんですよね?」
八幡「そりゃ......まあ......そうかもな。」
卯月「ふふっ。」
八幡「......なんだよ。」
卯月「なんでもありませぇん♪」
八幡「......」
卯月「......早く結婚したいです。もっとずっと一緒にいたいです。」
八幡「......そのことなんだが、前言ったこと撤回していいか?」
卯月「えっ......」
八幡「......卒業。」
卯月「えっ?」
八幡「俺が大学を卒業したらに......変えてくれねえか?」
卯月「......はいっ!」
八幡「それと......」
卯月「それと?」
八幡「......卯月が卒業したら、一緒に暮らして欲しい。」
卯月「えっ......ええええええ⁉︎そ、それって!どどど同棲というやつですか⁉︎」
八幡「......卯月が嫌じゃなければだが。」
卯月「ど、どどどどうしましょう!わ、わt「いいわよ〜!連れて行っちゃって!」ま、ママァ⁉︎」
ま、また盗み聞きして!
ママ「八幡さん。娘を......卯月をお願いします。」
卯月「ママ......」
八幡「......いいんですか?」
ママ「ええ。この子はそれが一番幸せだもの。」
八幡「......ありがとうございます。」
ママ「いいのよ。」
八幡「それと、後日改めてお邪魔させてください。お父様も含めてお話しがあります。」
ママ「楽しみにしてるわ。アレが生で聞けるのね♪」
卯月「もうっ!あまり八幡さんを困らせないでっ!」
ママ「あらあら、怒られちゃった。じゃ、八幡くん、ごゆっくり〜......」
もう......ママったら......
八幡「ま、まあ、お義母さんの許可はもらえたし......あとは卯月なんだが......」
卯月「......不束者ですが......よろしくお願いします。」
八幡「......こちらこそ。」
幸せです......
八幡さん、愛してます。