材木座「八幡よ、コレはここでいいのか?」
八幡「おう。問題ない」
戸塚「はちまーん!次持ってきたよー!」
八幡「サンキューな。適当に置いておいてくれ」
戸塚「うん!」
......戸塚、相変わらず可愛い。相変わらずトツカワイイ......
現在引っ越し真っ最中。アレだよ......新居だよ。まず決まったのが小町の進学先。本人は都心部を狙っていたが、その......な? 察しろ。
遠くはないが、通うのはいささか大変な場所のため一人暮らしが確定。親父に一緒に住めとゴリ押しされたが......
小町「いつまでもお兄ちゃんに甘えてられないから! それに......ふひっ!」
と言う小町の一声で一人暮らしが決まった。
まあ......俺としても有難い。なんせ......ふひっ!
材木座「時に八幡よ、お主、妹君も家を出るのにこんなに広い部屋が必要なのか?」
八幡「おう。まあな。」
新居は3LDK。リビングは約20畳あり、広々と。寝室は8畳で、だ、ダブルベッドを用意済みだ。てへっ。後の2部屋は片方が俺の書庫兼来客用。もう一部屋は......今後のため。
材木座「はぽん......もしや我のしっp「早く動けデブ。」......年々我の扱いが......」
引っ越し先は大学も会社も余裕で通える位置。しかもアイツの実家からもほど近い。
住む場所は気にするなと言われたが、そうはいかない。俺の両親は海外だし、いざという時に頼れる人が近くにいるのは心強いからな。
それにアイツは家を出るのは初めてだからなおさらだ。
コレが決まってから、アイツはすごく頑張った。料理に洗濯。苦手だった掃除も......片付けも............
材木座「ところで八幡よ......男の一人暮らしの割に妙に女物が多くはないか?......まさか......そっちの趣味に......」
八幡「あ? ふざけた事言ってんじゃねえよ」
材木座「だがn「八幡さぁ〜ん!」......へ?」
卯月「来ちゃいましたぁぁ!」だきっ
八幡「......いいって言っただろうが。仕事あんだし」なでなで
卯月「プロデューサーさんが調整してくれたんですっ!他にも......」
凛「来たよ。手伝い」
未央「ほうほう、ここが2人の城ですか......けしからん」
卯月「私たちのお城だなんて......」クネクネ
材木座「......」
八幡「お前らまで......」
凛「プロデューサーが調整してくれた。手伝いは多い方がいいだろうって」
八幡「そっか。サンキューな」
ホント武内さんといいこいつらといい......
凛「まだ来るよ」
八幡「......誰?」
凛「雪乃さんと留美」
八幡「......マジか」
未央「それに、みほちーとちえりんも!」
八幡「......まゆと加蓮は来ないよな?」
凛「だ、大丈夫。伝えてないし、絶対に話がいかないようにしてるから」
八幡「な、なら良かった......」
あの2人はやばい。とにかくやばい。みんなに説明した際、ほとんどが応援してくれたのだが......あの2人は悪化した。
俺の家まで押しかけたり、いつのまにか合鍵持ってたり、朝起きたら裸で俺のベッドに寝てたり......俺も寝てる間に脱がされてたり......
この新居がバレるのはまずい。非常にまずい。最近は美穂と智絵里と響子が頑張って抑えてくれているのだが......
凛「八幡、寝室のコレは?」
八幡「......凛ちゃん? なんでソレをわざわざセッティングするのかな?」
凛「だって......毎晩するでしょ?」
卯月「ま、毎晩だなんて......私もちません......でも八幡さんがしたいなら......」
凛「......えい」プス
八幡「おい! 針を刺すな!」
凛「......早く男の子産んでよ。私がもらうんだから」
八幡「やらねえよ? その頃お前40近えじゃん! 絶対にやらねえよ?」
材木座「......」
凛「......冗談......だよ?」
八幡「全く信用できねえ......」
未央「さ、早くやっちゃおう!」
卯月「はいっ!」
その後まもなく4人も合流して手伝ってくれた。ホントいい子ばかりだ。
....................................
..................
......
八幡「大体終わったな。んじゃ、みんな待っててくれ。今茶入れるわ」
雪乃「私がやるわ。あなたは座っていてちょうだい」
八幡「そうか? 悪いな」
卯月「あ! 私お手伝いします! 雪乃さん、教えてください!」
雪乃「ええ。ではお願いするわ」
卯月「はいっ!」
......微笑ましい。雪乃も柔らかくなったし、卯月はいつだって一生懸命。
いい忘れていたが、まず秋に留美から連絡が来た。勿論快諾し、その流れで雪乃をスカウト。最初は乗り気ではなかったが、なんとか説き伏せOKをもらった。そこから即契約し、レッスンを受けさせている。
プライドの高い雪乃も現実を受け止め、今となっては別人のようになっている。まあ、根本は変わっていないが。
そして来月......4月から2人はCPの3期生となる。凛と組ませ、速攻でデビューさせる予定だ。
ユニット名は『Princess Blue』かつて凛の親父さんが考えたユニット名。このユニット名になった時、凛は悶えていたが......んで、俺は......
材木座「は、八幡よ。コレはどういう状況なのだ? 我さっぱり理解できないんだけど......なんでアイドルがこんなにもいるの? 夢なの? 我死んだの?」
最後素になってんじゃねえか......
八幡「そういや俺のバイト言ってなかったな。......コイツらの事は知ってるよな?」
材木座「無論だ! ニュージェネやMasque:Radeを知らない日本人などおらん!」
八幡「なら話は早い。ほれ、自己紹介」
美穂「はいっ! Masque:RadeとPCSで八幡さんにプロデュースしていただいてる、小日向美穂です!」
材木座「へ? プロデュース?」
智絵里「お、同じくMasque:Radeの緒方智絵里、です......」
未央「ニュージェネの本田未央! ハッチーは名付け親だね!」
凛「渋谷凛。TPとニュージェネで八幡には世話になってる。よろしく」
雪乃「私はCPの3期生よ。ざ......材木くん?」
留美「鶴見留美。同じくCPの3期生。」
卯月「島村卯月ですっ! ニュージェネとPCSで八幡さんにお世話になってます! それと......」チラッ
八幡「その......この家、俺と卯月の家なんだわ」
材木座「な、なん......だと?」
八幡「それと、コレ見てくれ」
新しい名刺を渡す。まだ誰にも伝えてないものだ......
材木座「ふむ、名刺か......なになに、
346プロダクション
アイドル事業部 専務付
Project Krone.Cinderella Project
統括プロデューサー
比企谷 八幡
ほう..................................は?」
9人「ええええええええええ!」
八幡「う、うるせえ!」
凛「ど、どういう事! 私聞いてない!」
八幡「そらそうだ。言ってないからな」
未央「ハッチーCPも見るの⁉︎」
八幡「あくまで統括だ。クローネは高町、CPはいろはがメインで見ていく。まだ言ってないが」
雪乃「いろはさんが......」
卯月「あ、あの......プロデューサーさんは......」
八幡「武内さんはあれだ。今西さんにくっついて、引き継ぎと部長クラスの研修で離れる」
美穂「え?部長さんは......」
八幡「あと2年で定年だからな。後釜育成だ」
智絵里「そ、そうなんですね......」
戸塚「凄いね八幡は。僕たちなんかこれから就活なのに......」
八幡「運が良かっただけだ」
留美「八幡の部屋は?」
八幡「基本はクローネの方だな。そこは専務のご意向だから覆らん」
留美「そっか......」
八幡「ま、俺が手掛けたヤツらは顔パスだ。いつでも来ていいぞ」
留美「うん、行く。ありすにも会いたいし」
八幡「......お前ら本当に仲良いな」
卯月「賑やかになりますね♪」
八幡「だな」
材木座「......」
嬉しそうに肩にもたれかかってくる。この重みと体温が心地いい。
しばらく全員で談笑し、あ、魂の抜けてる材木座は除くが。日も暮れて来たので全員で夕飯。勿論定番の......寿司だ。蕎麦じゃねえぞ。寿司だ。
というのも、雪乃が用意してくれたのだ。お祝いにと。......これいくらすんだよ。あとが怖えよ。
すでにいい時間となっており、みんな帰ったのだが......
緊張する。とにかく緊張する。......だって2人きりだよ? ずっとだよ?......ヒャッホウ!
卯月「き、緊張しますね......」
八幡「だ、だな」
卯月「......」
八幡「......」
2人「な、なあ(あ、あの)!」
卯月「......」
八幡「......」
2人「ぷっ......」
卯月「ふふっ!おかしいです!」
八幡「......だな。その......ありがとうな」
卯月「ふぇ?」
八幡「ぐふっ......」
卯月「だ、大丈夫ですか⁉︎」
八幡「お、おう。......その、ありがとうな、来てくれて」
卯月「私の方こそ......嬉しいです。これでずっと一緒にいられます」
八幡「ああ。......卯月......ん......」
卯月「......んっ......ちゅ...んは......んんん......」
お互いを求め合うように激しく舌を絡めあう。
長く......
卯月「はむ......ちゅるっじゅっ......はぁ......んむっ......ぷぁ......は、八幡さぁん......私もぉ......」
八幡「......ああ。あ、でも凛が全部......」
卯月「だ、大丈夫ですからぁ......」
八幡「......おう」
........................................................................
........................................................
..................................
......................
............
......最近卯月の求め方が半端ない。今日だって3回戦だ......た、たしかに毎晩してたらもたねえな。
実際今も疲れ切って卯月は寝ている。......全裸で。あ、やべっ......はちまんくんが......
特に今日のような日は凄い......しかも最近前にも増してエr......ゲフンッ!身体が......
卯月「八幡さん!ウエストが2cmも細くなりました!そ、それと......胸が4cm大きく......」
と言われた時は流石に崩れ落ちた。雪乃なんか親の仇を見るように睨んで震えてたし.......
まあ、可愛い。とにかく可愛い。可愛いくて仕方ない。
八幡「本当にベタ惚れだな......」
ツンツンとほっぺをつつく。
卯月「うにゅ......」
八幡「ぐふっ......」
ツンツン
卯月「うへへぇ......八幡しゃぁん......」だきっ
八幡「ごはっ......」
だ、だめだ。これ以上続けたら俺がもたん......
俺も寝るか......
八幡「おやすみ、卯月」
卯月「えへぇ〜♪」
入社式。僕が入って早一年。色々な事がありました。それこそ良いこともあれば、悪いことも。
去年あそこに座っていた時、なんであんな奴がクローネの!なんて思ってました。きっと今年もそう思う奴がたくさんいるでしょう。
あ、そろそろ師匠の紹介ですね。しっかり目に焼き付けておかないと......
司会者「アイドル事業部専務 美城美咲」
おお......さすが専務。凛としてらっしゃる。おっと、次ですね......
司会者「アイドル事業部専務付き、Project Krone並びにCinderella Project統括プロデューサー 比企谷八幡」
......は?
ど、どういうこと? 2部署? 統括? はぁああああああああああああ?
な、なんすかそれ! 聞いてないっすよ! し、ししょおおおおおおおおおおおお......
入社式も終わり、恒例のプロデューサー紹介も済んだ。専務め......今年も挨拶させやがって......しかもなんだよ。去年と同じこと言いやがって。何が「今年もやらかしてこい」だ! そんなに俺を敵にさせたいの?
......はっ! アレか! 舞踏会の時アンタは敵だって言ったの根に持ってやがるな?......て、んなわけねえか。
とまあ、くだらない事はさておき、今クローネとCPの全員を会議室に集めている。さすがにこの人数はPRには入りきらん。
前に座るアイドルたち。1期生とクローネが最前側に座り、2期3期と並ぶ。すげえ人数だな......
みんなの前に座るのは俺を中心に高町といろは。さて......始めますか。
八幡「知ってるやつも大勢いるが、まずは自己紹介させてもらう。プロデューサーの比企谷八幡だ」
高町「アシスタントの高町隆也です」
いろは「事務の一色いろはです」
全員「よろしくお願いします!」
すげえ声量......
八幡「よろしくな。んで、今まで武内さんがCPのプロデューサーだったが、今日からは俺になる」
奏「ち、ちょっと待って! クローネはどうなるのよ!」
八幡「今から説明する。俺は今までクローネのプロデューサーだった。だが今日からはCPとクローネの統括プロデューサーだ」
奏「あなた......見きれるわけないじゃない......」
八幡「その通りだ。そこでこの2人だ」
高町といろはがビクつく。おそらくムチャブリされると思っているのだろう。
八幡「まず高町」
高町「ひゃいっ!」
八幡「お前にはクローネを任せる」
高町「......僕がクローネを......はいっ!」
八幡「いろは、お前はCPの1、2期生だ」
いろは「は、はいっ!」
八幡「美波、増員が来るまでいろはをサポートしてやってくれ。頼んだぞ」
美波「うん! 任せて!」
八幡「俺は全体を見るが、メインは3期生だ。同時にいろはは、事務ではなくアシスタントとなる」
いろは「えっ......」
八幡「3期生」
全員「は、はいっ!」
八幡「......2期生をぶち抜くぞ。気合い入れろ」ニヤリ
全員「(ビクッ)はいっ!」
みく「あ、あれは絶対に何かたくらんでるにゃ......」
八幡「......みく、よくわかったな」
李衣菜「ホントにたくらんでたんだ......」
八幡「ま、ここで言っとくか。凛。「うん」
それと雪乃。「ええ。」留美。「うん」前に来い。」
センターに凛を置き、2人を両サイドに立たせる。
奏「これって前に言ってた......」
八幡「よく覚えてたな。この3人は『Princess Blue』として来月デビューさせる」
「ええええええええええええええええ!!!」
唯「す、凄い存在感......」
八幡「高町、それにいろは」
2人「は、はいっ!」
八幡「油断してるとクローネも2期生もこいつらに負けるぞ」
2人「(ゾクッ)はいっ!」
八幡「それに2期生!」
全員「は、はい!」
八幡「いつまで1期生にオープニングの『お願い!シンデレラ』を歌わせる気だ? いい加減奪い取れ」
全員「はいっ!」
雪乃「......あなた、ここにいるとまるで別人ね」
留美「でも頼りになる」
凛「2人とも付いてきて。全力で駆け抜けるよ!」
2人「ええ(うん)!」
ビビって沈んでた3期生たちも良い顔になったな。自分たちも! って期待が持てたんだろ。逆に2期生は締まったな。気を抜きすぎだ。少しは危機感を持てっての。まあいい。
八幡「いいかみんな。これだけは忘れんな。どんな事も楽しめ。お前らが楽しまねえと、絶対に見てる人は楽しめん。んで、アイドルに1番必要なもんは、容姿でも歌唱力でもない。アイドルに1番必要なもんは......「笑顔です!」......お前ら」
みく「アイドルは笑顔!」
きらり「ずっと言われてきたにぃ♪」
八幡「......その通りだ。笑顔だけは絶対に絶やすな。それも作ったもんじゃない、本物の笑顔だ。わかったな?」
全員「はいっ!」
八幡「それと......なんだ?......
......卯月、凛、未央、美波、アーニャ、蘭子、きらり、みりあ、莉嘉、杏、かな子、智絵里、みく、李衣菜......
その......ただいま。帰ってきたわ。CPに」
14人「っ!! おかえりなさい!」
やっと帰ってこれた......
ここがはじまりだもんな。
みんな駆け寄って来る。泣いてるやつもいれば、笑ってるやつも。
雪乃「ねえ、八幡君」
八幡「......なんだ?」
雪乃「......『本物』は見つかったのかしら?」
八幡「......多分な」