クリスマスライブ当日。武内さんに頼まれた卯月の件は何とかなったと思う。ここからはプロデューサーである武内さんに任せよう。
武内さんには卯月を迎えに行ってもらい、俺は凛と未央を会場まで連れてくる役目だ。
......くそっ!どいつもこいつもイブだからってイチャイチャしやがって......爆発し......おっと、俺まで爆発してしまう......
......全然悔しくなんかないんだからね!
......気を紛らせる為にこんな事を考えているが、正直言って不安ではある。おそらく卯月は会場には来るだろう。だが、以前のように......笑顔で歌えるかはわからない。
そこを引き出せるのは俺たちじゃなく......この2人なんだろうな。
八幡「......凛、未央」
未央「ん?なに?」
凛「どうしたの?」
八幡「......」
凛「卯月の事?」
八幡「......おう。卯月は間違いなく会場には来る」
未央「本当に⁉︎」
八幡「ああ。だがな......前みたいに笑顔で歌えるかはわからん」
凛「なんで!」
八幡「......背中は押した。だが俺に出来るのはそこまでなんだよ」
未央「どうして......」
八幡「......俺はステージには立てねえからな」
2人「っ!!」
八幡「だから......お前らに頼みがある。卯月を縛り付ける鎖を解いてくれ。......2人にしかできない事だ」
凛「わかった」
未央「任せて!」
八幡「......すまんな」
凛「ふふっ......」
八幡「......なんだよ」
凛「少し安心した」
八幡「なんのことだ?」
凛「八幡にも出来ない事があるんだって」
未央「たしかに......ハッチーもちゃんと人だったんですなぁ」
八幡「......何だと思ってたんだよ」
未央「ノーコメントでお願いします......」
八幡「上手く逃げやがって......」
未央「下手なこと言うと後が怖いからね〜」
八幡「チッ......つまらん」
そうこうしてるうちに会場に到着。まずは2人を控え室に......っと......あぶねえ......まさか何もないトコで転びそうになるとは......
凛「......八幡大丈夫? さっきからフラフラしてるけど......」
八幡「おう。大丈夫だ。特に問題ない」
凛「ならいいけど......」
2人を控え室まで案内し、時間もある為みんなで一休み。......何で歩いただけで息が切れてんだ?意味わからん。
未央「ねえ、ハッチー......顔真っ青だけど......体調悪い?」
八幡「あ? 別に俺は......あ......」
お茶の入ったコップを持ったがそのまま落としてしまった......力が入んねえ......
凛「やっぱりおかしいって! 何かあるんでしょ! ちゃんと言って!」
八幡「んな事言われてもな......最近寝てねえくらいか?」
凛「最近ていつから!」
八幡「怖えよ......まあ、1週間くらいか?」
凛「っ!! バカッ! 倒れたらどうするのっ!」
八幡「問題ねえって。実際大丈夫だろ?」
凛「明らかにおかしいよ!」
未央「ハッチー! すぐそこに寝て!」
八幡「いや、仕事中だし、s「いいから!」......おう」
備え付けのソファに強制的に寝かされる。......あれ?......急に......眠く......
八幡「......Zzzzzzz......」
凛「......寝ちゃった」
未央「は、早すぎ......そんな疲れてたんだ......」
凛「クローネとCP兼任してるし、最近は卯月につきっきりだったから......」
未央「うん......仕事も持ち帰ってたみたいだしね」
凛「卯月達が来るまで寝かせてあげよう」
未央「うん。そだね」
凛「じゃあ、今のうちに......」
未央「し、しぶりん何を......」
凛「......ん......んむ......」
未央「......ちょ、まっ! ええ⁉︎」
凛「......ごちそうさま」
未央「......て、手慣れてますな」
凛「うん。2回目だし」
未央「2回目って......」
凛「未央もする?」
未央「え? いいの?」
凛「別に私と付き合ってるわけじゃないし」
未央「......ど、どうしよう」
凛「早くしないと来ちゃうよ?」
未央「うぅ......で、では.......」
凛「......じー......」
未央「......chu!......し、しちゃった......うわぁ......」
凛「未央可愛い。真っ赤になっちゃって」
未央「だ、だって! うぅ......て言うか......バレてたんだ。」
凛「まあね。卯月は気づいてないと思うけど」
未央「......他にもいるよね?」
凛「見た感じだと......卯月と美波。智絵里も。クローネだと奈緒に加蓮。奏もかな? 他部署にはまゆもいるし......」
未央「そ、そんなに......しかもまゆちゃんて......アーニャとらんらんは?」
凛「2人は大好きなお兄ちゃんて感じじゃない?」
未央「たしかに......それにしたって多すぎだよ......」
凛「仕方ないよ。悔しいけどカッコいいもん」
未央「だね。ま、とりあえず今は寝かせておきましょう!」
凛「うん。外で待ってよう」
未央「おー!」
......呼ばれてる? 誰だ?......俺の安眠を邪魔するのは......
八幡「小町ぃ〜......あと2ヶ月寝かせて......」
「バカな事言ってないで起きて!」
八幡「......ん?おぉ......凛か。おはようさん......は? 凛? 何で家にいんの?」
凛「何寝ぼけてんの......ここ会場の控え室だから」
八幡「......そ、そうだったな.....ふぁ......大分スッキリしたわ」
凛「熟睡だったね。」
八幡「おう......おぉ、2時間も寝てたんか......浦島太郎の気分だ」
凛「またバカな事を......」
八幡「さっきまで制服美少女だったのが、アイドルに変わってんだ。そう思うだろ」
凛「......(ボフッ)」
未央「......口説いてる?」
八幡「あん?事実を言っただけだ。お前だってそうだろうが」
未央「......(ボフッ)」
八幡「まあいい。......卯月は?」
凛「い、今ステージに向かってる。大丈夫だよ」
八幡「んじゃ、見に行きますか」
凛「うん。行こう」
未央「美少女......ハッチーが美少女って......」
八幡「ん? 何してんだ? 早く行くぞ。」
未央「う、うん!」
ステージ袖に佇む卯月......俺からは顔は見えない。
いつもの衣裳ではなく制服姿。
声をかけようとして踏み止まる。これは卯月が越えるべき壁。力を貸していいのは俺じゃない。
2人の背中を押し前にだす。
2人「えっ?」
八幡「......頼んだ」
首を縦に降る2人を見届けて俺は常務の元へ。
頑張れ!卯月!
VIPルーム。この中に常務がいる。
八幡「失礼します」
常務「......遅かったな」
八幡「やることがあったもんで」
今西「いいじゃないか。今はライブを楽しもう」
常務「......そうですね」
八幡「......はい」
ステージに立つ卯月。辿々しくも挨拶をする......が、後が出てこない。すると「頑張れー!」と声が届く。......アイツら。声をかけたのはCPのメンバー達。そうだ。お前は1人じゃない。
卯月「島村卯月っ! 頑張りますっ!」
曲が始まった......
卯月「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪」
泣きながら歌う......すげえ綺麗だな......
そして......
涙を流しながらも、今までに見たことのない笑顔......
常務「っ!!」
常務が息を飲むのがわかった。
卯月「ありがとうございましたー!」
一曲目が終わった。
常務「......太陽か」
八幡「......」
常務「......見てみるものだな」
八幡「っ!......」
今西「......君も素直じゃないね」
そのまま無言で出て行く常務。苦笑いの今西部長。
今西「それにしても......君には恐れ入るね」
八幡「えっ?」
今西「彼女も武内君も私も......彼女、島村卯月さんの輝きに気づけなかった。反省するよ」
八幡「い、いえ。そんなことは......」
今西「謙遜することはない。彼女のことを、これからもよろしく頼むよ」
八幡「......はい」
今西「では、お先に失礼するよ」
八幡「はい。お疲れ様でした」
スタッフ「全プログラム終了です!」
全員「お疲れ様でした!」
武内「......いい、ステージでした」
3人「ありがとうございます!」
未央「しまむーの一曲目......凄かった!......もう、感動しちゃって......」
卯月「未央ちゃん......」
凛「うん。......凄く良かった」
卯月「凛ちゃんまで......」
武内「私も......そう思います」
卯月「プロデューサーさん......私......」
武内「......よく、戻って来てくれました。」
卯月「それは......」
八幡さんが......八幡さんがいてくれたから。......あれ?八幡さんは?
卯月「あ、あの!」
武内「......どうされましたか?」
卯月「その、えっと......」
未央「ハッチーに会いたいんでしょ?」
卯月「その......はい」
凛「卯月顔真っ赤......可愛い......」
卯月「えぇっ! そんなこと!」
武内「まだ常務とお話し中かもしれません。もう少し待ちましょう。」
卯月「......はい。」
八幡さん......早く会いたいです。
今西「お疲れ様。いいライブだったよ。」
武内「ありがとうございます。部長、比企谷さんはまだ常務とお話し中ですか?」
今西「おや、来てないかね? 彼女は島村さんの歌が終わった後、すぐに帰ったが......」
卯月「っ!」
武内「それは本当ですか!」
凛「プロデューサー! 八幡はどこに行ったの!」
武内「VIPルームかと......」
凛「卯月、未央!行くよ!」
2人「はい(うん)っ!」
まさか......いやだ! そんなの!
凛「八幡!」
未央「あれ......いない?」
卯月「ど、どういうことでしょう?」
中に入って見渡す......ん?なんか音が......
凛「......」
未央「し、しぶりん......」
凛「......いた」
卯月「どこですか!」
凛「ここ。......寝てる」
卯月「......へ?」
未央「......良かったぁ〜」
八幡「Zzzzzz......」
未央「......ぐっすりだね」
卯月「寝顔可愛いですっ♪」プニプニ
凛「......」パシャリ
未央「......なんてことを」
凛「つ、つい......」
卯月「わ、私も......」パシャリ
未央「うぅ......私持ってきてない......」
凛「送っておくから。」
卯月「私も送りますね!」
未央「2人ともありがとう......」
凛「起こさないとね。ねえ、八幡起きて」ユサユサ
八幡「うぅ......あと1週間......」だきっ
凛「えっ......ええ⁉︎ ちょっと! あぅ......」
2人「あーーーーーーーー!」
未央「しぶりんなにしてんの!」
凛「わ、私じゃ......八幡......スンスン......」
卯月「早く離れてください! わわっ! 匂いまで!」
凛「スンスン......ち、力が強くて無理......スンスン......はぁ......いい匂い......」
未央「絶対嘘だ!」
卯月「ずるいですっ! 変わってください!」
凛「......やだ」ぎゅぅ
2人「あーーーーーーーーー!」
武内「皆さん何を......」
2人「......」
武内「比企谷さんと渋谷さんはどこへ......」
い、言わないで!こんなとこ見られたら恥ずかしくて死んじゃう!
八幡「Zzzzzzz......」
凛「......」ぎゅぅ
武内「ど、どういう状況ですか?」
未央「んー......寝ぼけたハッチーがしぶりんを抱き枕にした......かな?」
武内「そ、そうですか。ですが比企谷さんはどうしてこのようなところで......」
未央「ここ1週間寝てないって言ってた。仕事も持ち帰ってたみたいだし?」
武内「そんな! 私に回していただいたはずです!」
未央「いやぁ、ハッチーはプロデューサーの忙しさ知ってるもん。そんな事しないでしょ」
卯月「も、もしかして私の所為で......」
未央「んー、違う違う。ハッチーがそうしたかっただけだって」
凛「そうだね。絶対そう言う。スンスン......」
未央「......しぶりん......カッコ良く言ってるけど、匂い嗅いでたら台無しだよ?」
凛「だ、だって!......いい匂いなんだもん......」
未央「もんて......」
卯月「凛ちゃん可愛いです......」
未央「......そんなに?」
卯月「......気になります」
凛「......うん。(ボフッ)」
未央「(ソロ〜)......クンクン......!!」
卯月「(ソロ〜)......ハスハス......!!」
凛「スンスン......」
武内「......」
未央「クンクン......」
卯月「ハスハス......」
凛「スンスン......」
武内「あ、あの......皆さん......」
3人「!!!!」
武内「か、帰りましょう」
3人「は、はい」
は、恥ずかしい......プロデューサーいるの忘れてた......
この後起きない八幡をプロデューサーがおんぶしてみんなで帰った。......八幡いい匂いだったな......
クリスマスライブは無事成功。常務もアレなら文句ないだろう。
んで、俺はと言うと、仕事を持ち帰っていた事や、寝ずに働いていたことが武内さんにバレて武内さんとちひろさんに大目玉をくらった。それはもう......凄かった。うん。
その結果、3日間の強制休養を言い渡されてしまった。
八幡「......やることが無い」
小町「いいんじゃない?お兄ちゃん昨日まで死にそうな顔だったし」
八幡「......そこまで?」
小町「うん。いつ倒れるか心配だったよ?」
八幡「すまんな。」
小町「ま、倒れなかったし問題なし! ねね、お兄ちゃん......今日クリスマスだよね?」
八幡「おー。そーだなー」
小町「うわっ! テキトーだなー......お兄ちゃんお兄ちゃん!」
八幡「......なんだよ」
小町「小町、お兄ちゃんとデートしたいな〜♪」
八幡「よしっ! 行くぞ! さぁ早く!」
小町「やったぁ〜♪ で・も! その前に着替えてね〜!」
八幡「......おう。」
まだ寝巻きでした。てへっ。
小町「お兄ちゃんおっ待たせ〜♪」
八幡「おう。で、どこ行くんだ?」
小町「小町はダイバーシティを所望します!」
八幡「え? 東京? 千葉じゃないの?」
小町「だって千葉はいつでもいけるし」
八幡「......わかったよ。んじゃ、行きますか」
小町「わ〜い!」
......可愛いすぎる。さすが天使コマチエル......
さて、目的地に着いたが......
八幡「で、どこ行く? 帰る?」
小町「全くゴミいちゃんは......あっ! 小町あそこ見たい!」
八幡「へいへい......」
俺の腕を掴み「早く早く!」と言いながら引っ張る小町。そういや最近全く付き合ってやらなかったな......今日くらいは好きにさせてやるか。
小町「ね、これどぉ?」
八幡「おー。世界一似合ってるよー」
小町「テキトーだなぁ......んじゃ、これは?」
八幡「あ? そんな大胆なのお兄ちゃん許しませんよ」
小町「えー! 可愛いのに......」
可愛いのはお前だっての。
小町「ま、いっか! じゃ、次行こっ!」
八幡「わかったから引っ張んな!」
小町「いいからいいから!」
「ん? 小町?」
小町「およ?お兄ちゃん呼んだ?」
八幡「いや、俺じゃない」
「やっぱ小町だ!」
小町「おぉ! 奈緒ちゃんでしたか!」
奈緒「おーす! 偶然だな。こんなと......こ......せ、センパイっ⁉︎」
八幡「あ? あぁ、奈緒か。」
奈緒「か、身体大丈夫か⁉︎」
八幡「おう。全く問題ない」
小町「およ? お兄ちゃんと奈緒ちゃんて知り合い?」
八幡「そういや詳しくは言ってなかったな」
奈緒「センパイはクローネのプロデューサーなんだよ」
八幡「代行をつけろ。あるとないとじゃ大違いだ」
奈緒「細かいなー。そんな大差ないって!」
八幡「ま、別にいいけど」
小町「お......お兄ちゃん! 小町聞いてないよ!」
八幡「あ? そらそうだ。言ってねえし」
小町「き、今日は家族会議だからね!」
八幡「つっても2人しかいねえじゃん」
小町「それでもなの!」
八幡「......へいへい」
奈緒「......小町ってセンパイの前だとそうなるんだな」
小町「っ!! コレはお恥ずかしいところを......」
奈緒「やっぱ小町もブラコンなんだな!」
小町「うっ......」
八幡「......奈緒、お前1人か?」
奈緒「いや、加蓮も一緒だけど?」
八幡「......やっぱりか。あいt「八幡さんみーっけ!(ダキッ)」おぉう!......いきなり飛びつくなよ......」
加蓮「あれ? 驚かなかった?」
八幡「驚いてるっての。......あの......離れてくれませんかね?」
加蓮「んふっ、どうして?」
八幡「......あたってるんだが」
加蓮「あたり前でしょ?あててるんだから」
八幡「......それとですね、周りの視線が痛いんですよ。男性陣からの。このままだと八幡死んじゃうよ?」
加蓮「ん〜......どうしよっかなぁ〜......」
八幡「......わかった。1つお前の要求を聞こう」
加蓮「聞いたからね?」
八幡「俺の出来る範囲でな。それと数を増やすのはなしだ」
加蓮「ちっ......はい、これでいい?」
八幡「......おう」
小町「......なんで前かがみなの?」
八幡「......男には男の事情があるんだよ」
小町「ふーん......って! 加蓮ちゃんじゃないですか!」
八幡「バカッ! 声でけえよ!」
小町「あっ......」
「加蓮?って!北条加蓮じゃん!」「マジだ!神谷奈緒もいるし!」「じゃあ、もしかしてしぶりんも⁉︎」「ど、どこだ?」「もう1人の子だれ?あの子も可愛くね?」「346だからなー。まだデビューしてないだけだろ?」「つーかあいつ誰だよ」「あいつ加蓮ちゃんに抱きつかれてたぞ?」「......殺す!」
待て待て待て!最後の物騒すぎんだろ!
八幡「と、とりあえず移動するぞ。加蓮、いいところあるか?」
加蓮「う、うん。ついてきて!」
加蓮について行くしかない。ココ全然知らねえしな。
店員「いらっs「4人です!」か、かしこまりました。ご案内します」
店員さんごめんね。緊急事態だから許してね?
個室に通されてようやく一安心。
八幡「......はぁ」
小町「ご、ごめん、お兄ちゃん」
加蓮「お兄ちゃん⁉︎」
八幡「あぁ、加蓮は初めてだったな。妹の小町だ」
小町「ひ、比企谷小町です! その......会えて嬉しいです!」
加蓮「か......」
八幡「あ?」
加蓮「可愛い! 八幡さん! 小町ちゃんちょうだい!」
八幡「却下!」
加蓮「じゃあ妹にしていい!」
八幡「そもそも小町はお前より上だ」
加蓮「......え?」
奈緒「あたしのクラスメイトって......言わなかったっけ?」
加蓮「聞いたような聞いてないような......」
小町「いやぁ、加蓮ちゃんの妹になるのは素敵な提案ですが.......今はお兄ちゃんの世話でいっぱいなので」
加蓮「世話?なんで?」
八幡「あぁ、家の両親海外にいるんだわ。だから家事は小町に任せっきりでな。すまんな、小町」
小町「それは言わない約束でしょ?」
八幡「......そうだったな」なでなで
小町「んふー......」
奈緒「な、なんか夫婦みたいだな......」
加蓮「小町ちゃん可愛い......」
八幡「てわけだ。諦めてくれ」
小町「......お2人とも、明日はお仕事ありますか?」
奈緒「いや、あたしはないな。加蓮は?」
加蓮「アタシも。」
小町「なら! お2人ともうちに来ませんか? クリスマスパーティーとお泊り会しましょう!」
2人「絶対行く!」
八幡「......俺の意見は?」
小町「なに? お兄ちゃんは反対なの?」
八幡「......好きにしてくれ」
小町「では! 家主から許可も出たので、楽しんじゃいましょう!」
2人「おー♪」
一旦解散し後に集合。......まあ、女にはいろいろと準備があるしな。どこに集まるか確認した際、奈緒がご近所さんということが判明した。
なので、奈緒と加蓮が駅に集合し、家の場所がわかる奈緒が案内役となる。......手間が省けて助かります。
一応19時集合と言ってたからそろそろ来るはずだが......『ピンポーン』......タイミング良すぎね?
小町「はいはーい!......奈緒ちゃんに加蓮ちゃん! 今開けますね〜♪」
ついに来てしまった......現役アイドルのお泊りイベントとか......どんなラノベだよ。都合良すぎんだろ......
小町「ささ、遠慮せずどーぞどーぞ!」
奈緒「お、お邪魔します!」
加蓮「お邪魔しま〜す♪」
八幡「邪魔するなら帰ってくれ」
奈緒「ほなさいなら!......って! 何やらせんだよ!」
加蓮「ぷっ......」
八幡「お前このネタ知ってんのか......」
奈緒「うっ......」
加蓮「ネタ?」
八幡「......吉本の鉄板ネタだ。これで奈緒がつまらない物ですがと言いながら軍手でも出せば完璧だな。」
小町「......」じー
加蓮「......」じー
奈緒「......わかったよ! やればいいんだろ!」
八幡「......あんのかよ」
奈緒「......ない」
全員ずっこけた。やるな奈緒......お前センスあるぞ......
小町「ま、まあ、とりあえず座って待っててください! すぐにできますので〜♪」
2人「は〜い♪」
すかさず俺の隣に座る加蓮。「あ!おいっ!」と吠える奈緒......2人の間で火花が......
小町「はーい。できましたよ〜......2人とも何やってんの?」
2人「はっ......」
小町「......加蓮ちゃんはそのままどうぞ」
加蓮「やった♪」
奈緒「なっ! そりゃないよ小町!」
小町「明日の朝は奈緒ちゃんがそこで」
奈緒「さすが小町! さすコマだな!」
八幡「......」
小町「ハイハイ。とっとと座ってねー」
奈緒「扱い雑っ⁉︎」
......ダメだ。もう奈緒がお笑い芸人にしか見えん......
小町「んじゃ、お兄ちゃんお願い」
八幡「......んじゃ、奈緒のお笑いデビューに乾杯」
3人「カンパーイ!」
奈緒「って、しねえよ! アイドル! あたしアイドル!」
小町「(ぷるぷる)」
加蓮「2人とも......もうやめて......」
八幡「お前のせいで加蓮が瀕死じゃねえか。どうしてくれんだ?」
奈緒「あたしのせい⁉︎ 違うよね?」
八幡「うるさいぞ。少し黙ってろ」
奈緒「やらせといてそれかよ!」
2人「ブハッ!」
小町「お、お兄ちゃん......奈緒ちゃんいじりすぎ......」
加蓮「い、いじるのうますぎ......」
八幡「そうか? 普通だろ?」
奈緒「いや、ひどいから」
八幡「まあ、冗談はこれくらいにしとくか」
加蓮「そうだね」
奈緒「それあたしのセリフ......」
小町「ではでは〜改めて! カンパーイ!」
3人「カンパーイ!」
小町「じゃんじゃん食べてくださいねー!」
パーティー?が始まった。この人数ってのも......久々だな。休みの日以外は俺も小町も1人だし......
うむ。美味い。なんか知らんがいつもより美味い気がする。
加蓮「ん!......すごく美味しい!」
奈緒「......すげえな。小町こんなに料理うまかったのか」
八幡「すげえだろ」
奈緒「や、なんでセンパイがドヤるんだよ」
八幡「ホントうめえな」
奈緒「無視⁉︎」
加蓮「あ、そうだ!」ボソッ
「トントン」
八幡「ん?」
加蓮「ひゃい、はひはんはん、は〜ん♪ (はい、八幡さんあ〜ん)」
小町「ふぉぉぉぉぉぉ! 口移しであーんとは! こ、これは写真に!」
奈緒「お、おい! 加蓮!」
八幡「......」
加蓮「は〜ん♪」
小町「お兄ちゃん、これで行かなきゃ男じゃないよ」
八幡「......わかったよ。じゃ、じゃあ......あー......「えいっ!」!!!!!!」
おい......今どうなってる⁉︎口に柔らかいものが......
加蓮「......んむ......」
小町「ふぉぉぉぉぉぉ! チューだよ! 生チューだよ! 生チュー生中継だよ!」パシャパシャパシャッ
奈緒「こ、こら! 加蓮! やりすぎだ!」
まじか......なんか気持ちいいぞ......
加蓮「......んむ.......ぷはっ......美味しい?」
八幡「......う、美味い」
......味なんかわかるわけねえだろ!
奈緒「な......か......」
小町「はぁはぁ......良い写真が......はぁはぁ......」
加蓮「八幡さんどうだった? アタシのファーストキスの味は」
八幡「なっ⁉︎ お前っ!」
加蓮「んふっ♪......責任とってね?」
八幡「っ!!」
奈緒「......か〜れ〜ん〜!」
加蓮「えへっ♪」
なんだコイツ......めちゃくちゃ可愛いじゃねえか......お、落ち着け俺!これはイタズラだ......勘違いするな......
......今日どうなっちゃうのん?