※この作品はR-18です。

八幡奮闘記   作:ナマケモノmkⅡ

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23話√?

旅行も好評のうちに終わり、常務.......もとい専務も大層ご満足のようだ。

4月に入り常務は専務に昇進。俺自身も、クローネの正プロデューサーとなってしまった......

新卒のアシスタントも......配属初日におもr......ゲフンッ......最初はどうかと思ったが、今は忠実に働いている。非常に優秀だ。......性格を除けば。

 

なんで変人ばっかりなんだよ! まともなのよこしてよ!

 

とまあ、それはともかく.......

 

八幡「........................はい。では、その日時でお伺いさせていただきます」

 

『いえ! こちらが!』

 

八幡「こちらのお願いを聞いて頂くのですから、お伺いさせていただきます」

 

『......わかりました。では、よろしくお願い致します』

 

八幡「よろしくお願い致します」

 

.......アポは取れた。......まずは武内さんに。

 

 

 

先日アポを取ったお相手のところへ武内さんと来たのだが......

 

八幡「......居酒屋?」

 

武内「いえ、この上に......上の窓を見てください」

 

八幡「......は? ガム......テープ?......冗談ですよね?」

 

武内「いえ、ここで間違いありません。行きましょう」

 

八幡「は、はぁ......」

 

脇にある階段を登って行く。なんでエレベーター壊れてんだよ!直せよ!まだ春でよかった......

扉の曇りガラスにはしっかりとある。

 

『765プロダクション』と。

 

......マジだったのか。

っと、呼鈴は......

 

「ドンドンドン!」

 

八幡「へ?」

 

武内「こちらはこうなのです」

 

八幡「......お、覚えておきます」

 

「ガチャッ」と扉が開き......

 

??「どちらさ......ヒィッ!」

 

武内「ご無沙汰しております。346プロの武内です。」

 

??「た、武内さんでしたか......さ、中へどうぞ」

 

武内「失礼します」

 

八幡「し、失礼します」

 

なかなか美人な事務員さん? に案内されて行く......せまっ!

 

??「こちらでお待ちください。すぐに赤羽根を呼んで参ります」

 

なんか......いろいろと衝撃的なんだが......

 

??「すみません! おまたせしました!」

 

ん? この声......

 

赤羽根「お久しぶりです武内P!」

 

武内「お久しぶりです。あの......こちらが......」

 

八幡「346プロダクション Project Kroneプロデューサーの比企谷です。よろしくお願い致します」

 

赤羽根「すみません! プロデューサーの赤羽根です。わざわざご足労いただき、ありがとうございます!」

 

やけに腰の低い人だな......と思いながら名刺交換。

 

赤羽根「どうぞお掛けください」

 

2人「失礼します」

 

印象はわるくな......というかめちゃくちゃいい。こりゃ楽かもな。

 

赤羽根「すみません。後1人来るので、少々お待ちください」

 

八幡「いえ、大丈夫です」

 

ほーん......確か岡崎だか高崎だか......元アイドルのプロデューサーだったな......

 

??「お、おまたせしました!」

 

赤羽根「遅いぞ律子!」

 

??「すみません! 秋月律子と申します! よろしくお願い致します!」

 

おおぅ......一文字しか合ってなかった......しかも最期の一文字......

武内さんは面識があるらしく、自己紹介と名刺交換は俺のみ。

さて......本題に入りますか。

 

八幡「では、早速ですg「す、すみません!」......はい?」

 

秋月「大変失礼なのですが......」

 

八幡「......なんでしょう?」

 

秋月「比企谷さんはおいくつですか?非常に若く見えるのですが......」

 

八幡「......19です」

 

秋月「わ、私より下......」

 

赤羽根「で、では、高校を卒業して346さんに?」

 

八幡「いえ、自分は大学生です」

 

2人「......へ?」

 

八幡「まあ、バイトですね」

 

赤羽根「う......嘘だろ......」

 

秋月「信じられない......」

 

八幡「まあ、そんな事はどうでもいいんですよ。仕事の話......しませんか?」

 

赤羽根「そ、そうですね......」

 

秋月「......(なにこの子......凄く怖いんだけど......)」

 

八幡「話すより見てもらった方が早いですね......武内さん、資料出してもらっていいっすか?」

 

武内「はい。......お2人ともこちらを」

 

2人「あ、ありがとうございます」

 

秋月「......(な、なんでこの子が武内Pを使ってるの?)」

 

資料を読んで行く2人。だんだんと顔がマジになっていく。

 

赤羽根「......本気ですか?」

 

八幡「はい。じゃなきゃ来ませんよ」

 

赤羽根「そうですよね......律子、社長を呼んできてくれ」

 

秋月「はい」

 

え? 社長くんの? めんどくせぇ......

 

 

秋月「お待たせしました。こちらが社長の高木です」

 

社長「いやー! わざわざご足労いただいてすまないね! よろしく頼むよ!」

 

かるっ! 社長かるっ!

つーかなんで顔見えねえの⁉︎ あの謎の影なんだよ!

 

八幡「346プロダクションでプロデューサーをしている比企谷と申します」

 

武内「武内です」

 

2人「よろしくお願い致します」

 

社長「これはご丁寧に。ささ、気にせず普段通りに!」

 

八幡「あ、ありがとうございます」

 

赤羽根「社長、こちらを」

 

社長「なんだね?........................ほう、これまた凄い企画だね」

 

赤羽根「はい。俺たちの一存ではと思いまして」

 

社長「んー......いいんじゃないかな! 素晴らしいよ! ライバル同士での協同ライブ! いいじゃないか!」

 

秋月「社長⁉︎」

 

赤羽根「では......お受けしてもいいと?」

 

社長「いいとも! 盛り上げてくれよ! はっはっはっ!」

 

すげえ社長だな......

 

八幡「では、正式にお受けしていただけるという事でよろしいですか?」

 

赤羽根「はい! よろしくお願いします!」

 

秋月「お、お願いします!」

 

八幡「ありがとうございます」

 

赤羽根「いやー、それにしても凄いですよ武内P! こんな企画思いつくなんて!」

 

秋月「そうですね。思いついたとしてもなかなか行動には......」

 

武内「いえ。今回の企画は全て比企谷さん発案です。よって、今ライブの統括責任者も比企谷さんとなります」

 

2人「......え?」

 

社長「ほう......」

 

武内「比企谷さんはこの若さでクローネをプロデュースするとともに、私の受け持つCPのアシスタントもこなしています」

 

赤羽根「信じられない......」

 

秋月「え? 2部署で......22人⁉︎ 私たちなんか2人で12人が精々なのに......」

 

武内「それと765プロさんも同じ機材メーカーをご利用かと思いますが、最近効率が良くありませんか?」

 

秋月「はい。予定より2時間は余裕があります」

 

武内「問題点を指摘し、効率化させたのも比企谷さんです」

 

赤羽根「......」

 

秋月「......」

 

社長「ほほう......」

 

八幡「あそこは無駄が多かったですから。楽でしたよ」

 

赤羽根「......」

 

秋月「......」

 

八幡「まあ、俺がどうこうはどうでもいいです。彼女たちが笑顔になれて、お客さんも笑顔になれればそれでいいんすから」

 

赤羽根「......ありがとう! 俺も全力でやらせてもらうよ!」

 

秋月「はい! 良いライブにしましょう!」

 

八幡「ありがとうございます。では、ザックリですが、流れだけでも決めたいんですが......」

 

赤羽根「そうだね! でも君の事だ、大体決めてるんだろ?」

 

八幡「まあ......はい」

 

赤羽根「聞いてもいいかな?」

 

八幡「はい。まずオープニングですが、346プロの代表曲の『お願い!シンデレラ』で行きたいと思います」

 

赤羽根「うん。賛成だ!」

 

八幡「安請け合いしていいんすか?」

 

赤羽根「......え?」

 

八幡「俺が考えてるのは、765さんと346の合同での披露です」

 

2人「......へ?」

 

あ、2人ともメガネがズレた。

 

2人「ええええええええええええ!?」

 

社長「はっはっはっ! 面白い! 実に面白い! 続きを聞かせてくれ!」

 

八幡「はい。その後は、765さんとうちが交互に歌っていきます」

 

秋月「そ、それにも意味が?」

 

八幡「はい。うちの曲を知ってて765さんの曲を知らない。またその逆もありますよね?」

 

赤羽根「まあ、そうだよな」

 

八幡「そういったお客さんを飽きさせない為の配慮です」

 

秋月「なるほど......」

 

八幡「それだけでも飽きがくると思いますので、お互いの既存曲は自由に歌っていいというのはどうでしょう?」

 

赤羽根「いいな......」

 

八幡「そうすれば、人に付いているファンもお互いの曲を楽しめる」

 

赤羽根「うん、うん!」

 

八幡「で、最後は765さんの代表曲を合同で歌う。ザックリですがどうでしょう?」

 

赤羽根「いいと思うよ!」

 

秋月「私もです!」

 

よし! のってきた!

 

八幡「ありがとうございます。それと、合同レッスンも必要になりますので、弊社のレッスンルームで、専属トレーナーをつけて行います」

 

赤羽根「な、なんか申し訳ないな。何から何まで......」

 

八幡「お願いしてるのはこちらですから。これくらいは当然です」

 

秋月「いえ、本当に助かります」

 

八幡「そこで、大変申し訳ないのですが、最後の曲の衣裳を765さんでこちらの人数分ご準備いただきたいんです。当然オープニングの衣裳はこちらで」

 

秋月「うっ......」

 

赤羽根「律子! ここまでしてもらってそれはないだろ!」

 

秋月「そ、そうですね」

 

赤羽根「質問ですが、オープニングは何人選出すれば?」

 

八幡「従来14人編成ですので、半々で7人。エンディングは6人ですね」

 

赤羽根「ライブの開催は?」

 

八幡「6月の下旬はいかがですか?」

 

赤羽根「えっと......大丈夫だな。律子は?」

 

秋月「私も大丈夫です」

 

八幡「ではそこで。詳細は後ほど」

 

赤羽根「はい。次に、会場はどこですか?」

 

八幡「アリーナを予定してます」

 

秋月「横浜アリーナですか⁉︎ すごい!」

 

八幡「いえ。埼玉ハイパーアリーナです」

 

2人「......へ?」

 

社長「くくっ......」

 

2人「ええええええええええええ!!」

 

赤羽根「言うこと為すこと規格外だ......」

 

秋月「あぁ......利益が......利益が!」

 

八幡「ま、まあ、出資率の関係でうちの取り分が多くなってしまいますが、相当な利益は取れるかと......」

 

秋月「はいっ!」

 

赤羽根「最後にですが、レッスンはいつから開始ですか?」

 

八幡「765さんに合わせます」

 

赤羽根「ありがとう! 本当にありがとう!」

 

秋月「是非成功させましょう!」

 

おぉ......目が$になってる......

 

八幡「はい。......俺からも1つお願いがあるんですが......」

 

赤羽根「なんだい?」

 

八幡「如月千早さんにソロのステージを設けていただきたいんです」

 

秋月「それはなぜ?」

 

八幡「アイドル界屈指の歌姫の歌を生で聞かせてやりたいんです」

 

赤羽根「......わかった。そうさせてもらうよ」

 

八幡「ありがとうございます」

 

頭を下げつつ思わずニヤついてしまう。

 

赤羽根「じゃあ、スケジュールを調整して後日連絡させてもらうよ」

 

八幡「はい、お願いします」

 

よし、話は済んだ。

 

挨拶をして武内さんと765プロを後にする。

 

すまんが......当て馬になってもらうわ。......フヒッ!

 

 

 

場所はクローネのPR。いるのは武内さん、ちひろさん、俺、高町さんの4人。

あ、高町ってのは新入社員ね。

 

八幡「当初の予定通り、LIPPSとアインフェリアは合同ライブでデビューさせます」

 

武内「はい。最高のデビューステージですね」

 

ちひろ「え? そんなこと考えてたんですか?」

 

八幡「はい。それと、これ見てください」

 

武内「......これは!!」

 

八幡「765プロのセトリです。中でも......ミッシングムーンが......」

 

武内「Trancing Pulseですか......」

 

2人「ええ⁉︎」

 

八幡「はい。なので俺も気が変わりました」

 

武内「......一体何を?」

 

八幡「......これ。聞いてください」

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪」

 

武内「こ、これは......」

 

ちひろ「新曲?」

 

高町「この声って......まさか⁉︎」

 

八幡「わかるか? 奥井雅美さんだ。んで......Triad Primusの新曲『Trinity Field』です。これを......ミッシングムーンにぶつけます」

 

3人「!!!!」

 

高町「す、すげえ......」

 

ちひろ「真っ向勝負......ですか」

 

武内「......恐れ入ります」

 

八幡「まだです。うちで言うCute属性ユニットのパーフェクトサン、Passion属性のワンダリングスターもいます」

 

武内「......そうですね」

 

八幡「なので、パーフェクトサンにはPCSをぶつけましょう。確かデビュー待ちですよね?」

 

武内「はい。機会を伺っていました」

 

八幡「それと、ワンダリングスターには、新ユニットのPositive Passion......メンバーは未央、藍子、日野の3人。プロジェクトフェアリーにはアインフェリア。天海春香には卯月。星井美希には未央。そして......」

 

武内「竜宮小町にはLIPPSですか」

 

八幡「......はい」ニヤ

 

2人「(ビクッ)」

 

八幡「PPの3人に話は通してあります。藍子は少しキツイかもですが、時期もズレるので問題ありません。それと、藍子、相葉、日野の3人は、このライブが終わるまでクローネ預かりとします。......どうでしょう?」

 

武内「......わかりました。全力でサポートさせていただきます。ですが......新規ユニットを3組も......大丈夫ですか?」

 

八幡「......正直キツイっす。なので......PPをお願い出来ませんか?」

 

武内「それがいいと思います。他の2組は......専務指示だと聞いてますので」

 

八幡「はい。すんませんが、お願いします。それと最後に......」

 

武内「わかっています」

 

八幡「ありがとうございます」

 

ちひろ「んん? なんの事ですか?」

 

八幡「......如月千早に......凛をぶつけます」

 

ちひろ「そんな! 無茶です! 圧倒的にレベルが......」

 

高町「師匠......さすがにそれは......」

 

八幡「わかってる! だが......凛ならやれる」

 

武内「私もそう思います」

 

ちひろ「はぁ......知りませんよ?」

 

高町「あ、あの......」

 

八幡「あ? なんだ?」

 

高町「へ、えっと......オープニングとエンディングの人選は......」

 

八幡「さっき言ったCPとクローネのメンバー以外から選出だ。......そうだな、高町さん、考えて提出してくれ。期限は明日いっぱい」

 

高町「わ、わかりました! 高町隆也っ! 頑張りますっ!」

 

うっわぁ......卯月が言うと可愛いけど、コイツが言うとマジねえわ......」

 

高町「グフッ......さすがにキツイっす......」

 

八幡「武内さん、メンバーへの説明は明後日でイイっすか?」

 

武内「はい。伝えておきます」

 

八幡「お願いします。ちひろさんにも迷惑かけますけど......お願いします」

 

ちひろ「仕方ないですね......任せてくださいっ♪」

 

八幡「あざっす」

 

高町「あの......僕h「んじゃ、明後日お願いします」......あ、あの......無視っすk「はい」......ひどい......」

 

 

 

あぁ......胃が痛い......

如月千早に凛はキツイなんてわかってるさ......うちなら太刀打ちできるのなんか楓さんくらいだ。

でも......凛なら....,,

 

会議室のドアを開け中に入るとアイドル達は全員集まっていた。

と言うか、俺が最後だった。

 

武内「......みなさんにご報告があります。では、まずは比企谷さんから」

 

八幡「まず、LIPPS、アインフェリア、PCSのデビューが決まった。それと同時に、新ユニットを発表する」

 

ざわつくみんな。

 

武内「本田未央さん、日野茜さん、高森藍子さんの3人で『Positive Passion』を結成していただきます。デビューは他の3組と一緒で......」

 

八幡「......ライブでデビューしてもらう」

 

全員「ライブで⁉︎」

 

八幡「ああ、しかもただのライブじゃねえ......765プロとの合同ライブだ」

 

全員「......ええええええええええええええ!!!!!!!」

 

八幡「まずは!」

 

全員「......」

 

八幡「PCS!」

 

3人「はい!」

 

八幡「パーフェクトサンにはお前らをぶつける」

 

3人「は、はいっ!」

 

八幡「次にPP!」

 

3人「はい!」

 

八幡「お前らはワンダリングスターだ」

 

2人「はい!」

 

日野「がんばりますよ〜!」

 

八幡「TP!」

 

3人「えっ......」

 

八幡「ミッシングムーンが歌うのはTrancing Pulseだ」

 

3人「......え?」

 

八幡「だからお前らには新曲でいってもらう」

 

3人「っ!! はいっ!」

 

八幡「次にアインフェリア!」

 

5人「はい!」

 

八幡「みんなはプロジェクトフェアリーだ」

 

5人「はい!」

 

八幡「ユニット最後は......」

 

奏「私たちでしょ? しかも相手は竜宮小町かしら?」

 

八幡「ああ。やれんだろ?」

 

奏「誰に言ってるのかしら」

 

八幡「......ぶちかませ!」

 

奏「......ええ!」

 

八幡「次はソロだ。まず卯月」

 

卯月「も、もしかして......」

 

八幡「天海春香だ」

 

卯月「うぅ......やっぱりぃ......」

 

八幡「無理か?」

 

卯月「い、いえ! 島村卯月っ! 頑張りますっ!」

 

八幡「頼む。次は未央!」

 

未央「星井美希ちゃんでしょ?」

 

八幡「ああ」

 

未央「まっかせて〜!」

 

八幡「......」

 

全員「......」

 

凛が立ち上がる。

 

凛「私が如月千早さん......でしょ?」

 

八幡「おう」

 

加蓮「凛......」

 

震えてるのがここからでもわかる。

 

凛「......やるよ。私ならいけるって思ってるんでしょ」

 

八幡「ああ」

 

凛「歌うよ」

 

八幡「ああ。お前の曲は『蒼い鳥』だ」

 

凛「っ!!......うん!」

 

そのあとはオープニングのメンバーとエンディングのメンバーを発表。CP1期生とクローネは全員参加だ。2期生は当日見学させて現状の差を認識してもらう。

 

さて......下克上をはじめますか......

 

 

 

765、346合同練習初日。

パスを人数分用意して赤羽根さんたちが来るのを入り口で待っている......

 

待っている......

 

待って......

 

八幡「何分待たせんだクソがっ!」

 

通行人「(ビクッ)」

 

八幡「あ、すみません......」

 

声に出ていたようだ......予定の時間からすでに30分......ほう......低ランクアイドルとの約束は守れんと......

 

八幡「ふっ......フフフッ......」

 

赤羽根「す、すみません! 大遅刻してしまいました!」

 

八幡「......どうしてくれようか」ニヤリ

 

赤羽根「ヒィィッ!」

 

秋月「(ビックゥ!)」

 

赤羽根「も、申し訳ございません!」

 

八幡「あれ? 赤羽根さん?」

 

赤羽根「お、遅れて申し訳ございません!」

 

八幡「あ、いや。何もなかったならいいですよ。安心しました」

 

赤羽根「そ、そうですか......」

 

八幡「......何でそんな怯えてるんですか?」

 

赤羽根「い、いやぁ......346さんがあまりにも大きくて......」

 

八幡「ああ、驚きますよね」

 

赤羽根「は、はい......」

 

八幡「んじゃ、行きましょう。ちゃんと着いてきてください。リアル迷子になるんで」

 

赤羽根「は、はい。律子、あずささんを頼む」

 

秋月「わかりました!」

 

2人「(比企谷さんこわっ!)」

 

765プロ御一行様をごあんなーい。

 

 

八幡「ではまずはこちらの更衣室で着替えをお願いします。ロッカーは適当に」

 

赤羽根「あ、はい。みんな! ここで着替えて、終わったら出てきてくれ!」

 

全員「はいっ!」

 

みなさん元気いいですね。

 

秋月「ほ、本当に凄い規模ですね。迷子になるっていうのがわかります」

 

八幡「そうっすね。ま、下手に動かなきゃ大丈夫だと思いますよ」

 

赤羽根「だといいけど......」

 

他愛も無い話をしていると、更衣室の扉が開いた。......ようやくか。遅れなきゃ施設案内しようと思ってたのに......予定が狂ったよ! ちくしょう! ま、いいけど......

んじゃ、そのままレッスンルームにごあんなーい。

 

 

八幡「うーす。」

 

唯「あ、八幡ちゃんおはよ〜!」

 

八幡「おう、おはようさん。麗さん、いいっすか?」

 

麗「来たか」

 

麗さんを呼び、併せて765さん御一行にもレッスンルームに入ってもらう。

ざわつく室内。そらそうだ。

 

八幡「赤羽根さん、こちらが今回担当トレーナーになる青木です。」

 

麗「青木麗と申します。よろしくお願いします。」

 

赤羽根「765プロ プロデューサーの赤羽根です。よろしくお願いします!」

 

秋月「同じく秋月です! よろしくお願いします!」

 

赤羽根「ほ、ホラ! みんなも挨拶!」

 

「よろしくお願いします!」

 

八幡「赤羽根さん、麗さんには、遠慮なく指導してもらうつもりなんで......多少の無礼はご了承ください」

 

赤羽根「いや、構いませんよ。ビシバシやっちゃってください!」

 

うわぁ......地雷踏んじゃったよ......

 

麗「......わかりました。では、遠慮なくやらせていただきたいと思います」

 

お互いのメンバーを簡単に紹介してレッスン開始。

 

こうして......地獄のレッスンが始まった。

 

 

 

秋月「う、うわぁ......キツ......」

 

赤羽根「......い、いつもこんなレッスンを?」

 

八幡「ええ、まあ」

 

秋月「......(なによ! 私なんか可愛いもんじゃない! アレが本当の鬼軍曹よ!)」

 

赤羽根「......(あいつら......大丈夫かな?)」

 

麗「はいっ! 一旦休憩!」

 

途端に出来上がる12体の屍......うちの連中は......まだ全然余裕そうだな。まあ......まだ今日は緩いしな。

 

美波「さ、しっかり水分補給してね!」

 

346全員「はいっ!」

 

765全員「......」

 

 

秋月「彼女......新田さんは、凄くしっかりされてますね。まだ余裕そうですし......」

 

八幡「美波はCPのリーダーですから。それにこの程度のレッスンならCPもクローネも大したことないです」

 

赤羽根「は? この程度?」

 

秋月「まだ上があるの?」

 

八幡「まあ、まだ初日ですから。麗さんも765の皆さんのクセを見るために流してますよ。例えば......水瀬さんの指先が疎かなところとか」

 

秋月「っ!! な、なるほど......(これだけで気づかれた? 嘘でしょ⁉︎)」

 

赤羽根「(よく見てるな......)」

 

八幡「......休憩が終わったら、他のメンバーを紹介しますので、移動しましょう」

 

2人「わかりました」

 

レッスンは麗さんに任せて俺たちは移動。と言っても隣だが......

今は......LIPPSの番か。ここではLIPPSとPCS。さらに隣ではアインフェリアとPPが。

 

卯月が俺に気づいたため、手招きで3人とも来るよう指示。

 

ちょこちょこと寄って来る卯月。可愛い。

 

卯月「八幡さんお疲れ様ですっ!」

 

八幡「おう、おつかれさん」なでなで

 

小五「お疲れ様です!」

 

八幡「おう。紹介するわ。765プロの赤羽根Pと秋月Pだ。ちょいちょい顔合わせるだろうから頼むな」

 

3人「はい! よろしくお願いします!」

 

しっかりお辞儀。うん、いい子達ですね。

 

八幡「で、この3人はPCSというユニットで、左から小日向美穂、島村卯月、五十嵐響子です」

 

赤羽根「よ、よろしく。(み、みんな可愛い......)」

 

秋月「よろしくお願いします!」

 

八幡「んで、今レッスン受けてるのがLIPPS。奥から一ノ瀬志希、塩見周子、速水奏、宮本フレデリカ、城ヶ崎美嘉です」

 

赤羽根「ん? あれ? 一ノ瀬さんは......新人?」

 

八幡「はい。先日拾って来ました」

 

秋月「拾ってきた⁉︎」

 

八幡「ええ。凛......渋谷凛が拾ってきたので、うちで飼うことにしたんです」

 

卯月「志希ちゃんは猫ちゃんみたいで、本当に可愛いですっ♪」

 

八幡「ええぇ......」

 

LIPPSが休憩に入った。PCSと入れ替わりで5人がこっちに来る。

 

志希「あ〜!......ハスハスハスハス......ん〜♪」

 

八幡「......紹介するわ。765プロの赤羽根Pと秋月Pだ」

 

志希「ハスハスハスハスハスハス......」

 

赤羽根「あ、赤羽根です。よろしく......(ちらっ)」

 

秋月「あ、秋月です! よろしくお願いします!(ちらっ)」

 

2人「よろしくお願いします」

 

2人「よろしく〜」

 

志希「ハスハス......ん?......ハスハス......」

 

八幡「......周子、フレデリカ。......やり直し」

 

2人「っ!! よ、よろしくお願いします!」

 

秋月「ガラッと対応が......」

 

志希「ハスハスハスハス......」ソロ〜

 

周子「八幡くんは怒らせると怖いですから〜」

 

秋月「そ、そうなんだ......」

 

八幡「待て、志希!」

 

志希「!!」

 

八幡「どこに行くつもりだ?」

 

志希「ん〜......じ、自販機?」ダラダラ

 

八幡「ほーん......で、どこだ?」

 

志希「......(トコトコ、ぽすっ)」

 

よしいい子だ。

 

八幡「レッスン中の失踪はやめろ」なでなで

 

志希「〜〜♪」ふす〜

 

秋月「本当に猫みたいね......」

 

八幡「こんなヤツらですが、よろしく頼みます」

 

赤羽根「あ、ああ!」

 

八幡「んじゃ、次行きますか」

 

次のレッスンルームへ行き、アインフェリアとPPを同様に紹介。まともなメンバーたちなので2人も安心していた様子。まあ、次が本命だろうからな。......お互いに。

 

 

八幡「次で最後です」

 

赤羽根「......TPか」

 

八幡「はい......お2人のお目当はコイツらでしょう?」

 

秋月「......気づいてましたか」

 

八幡「2人ともそわそわしすぎですよ。バレバレです」

 

赤羽根「そ、そうかな?(なんか全部見透かされてる気が......)」

 

レッスンルームに入る。おぉ......新曲やってんのか......

 

赤羽根「し、新曲⁉︎」

 

秋月「......やられた」

 

八幡「......」

 

しっくりこない。

 

赤羽根「すごいな......」

 

秋月「この3人......」

 

八幡「......気に入らねえ」イライラ

 

2人「これで⁉︎ ヒッ!」

 

八幡「ん? どうしました?」

 

赤羽根「......比企谷さん、機嫌悪いね......」

 

八幡「ああ......そうっすね。この程度の歌を歌わせるために用意した曲じゃないんで」

 

秋月「この程度って......」

 

八幡「......」

 

しっかり聞け。気に入らないのはどこだ......ソロの部分はいい。......主旋律......加蓮と凛......逆か?

 

八幡「......止めてくれ」

 

凛「八幡......」

 

八幡「......これでいく気か?」

 

凛「......なんか違う」

 

加蓮「うん。しっくりこないかな」

 

奈緒「それがわからなくってさ、いろいろ試してるんだよ」

 

赤羽根「彼女たちまで......」

 

八幡「何を試した?」

 

加蓮「パートとか歌い方」

 

凛「でも......なんか違う」

 

奈緒「なあセンパイ、ヒントくれよ」

 

八幡「......はぁ、お前らはなんで凛をセンターにする事にこだわってんだ?」

 

3人「......え?」

 

八幡「......凛と加蓮の旋律を交換して歌ってみろ」

 

3人「うん!」

 

さて......どうなる......

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪」

 

3人「!!!!」

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪」

 

思った通りだ。

 

 

 

 

 

赤羽根「......恐ろしいな」

 

秋月「彼女たちの底が見えません。それに彼......」

 

赤羽根「ああ。社長の言ってた通りだ」

 

秋月「......社長が? なんて?」

 

赤羽根「ああ。『比企谷君に気をつけろ。さもないと全部持っていかれる』ってな......」

 

秋月「......そうですね」

 

赤羽根「気合い入れ直さないとだな」

 

秋月「はい」

 

 

 

八幡「......どうだ?」

 

凛「いい! 凄くいいよ!」

 

加蓮「さっすが八幡さん!」だきっ

 

奈緒「あー! また!」

 

加蓮「ん〜♪ 八幡さん♪」グイグイ

 

八幡「は、離れろ......あたってる......」

 

思い出しちゃうでしょ!

 

加蓮「あ・て・て・る・のっ♪」

 

八幡「こ、この......奈緒、出番だ!」

 

奈緒「任せろ!」

 

加蓮「あんっ......もぉ......」

 

八幡「奈緒、よくやった」なでなでモフモフ

 

あ、これめっちゃ気持ちいい......

 

奈緒「あぅ......(ボフッ)」

 

加蓮「む〜......」

 

凛「......(ぎゅう)」

 

八幡「いってぇ! なんで俺がつねられるんだよ......」

 

凛「八幡のバカ」

 

八幡「......理不尽だ。ま、まあ、ともかくだ。今回のセンターは加蓮で行く。いいな?」

 

3人「はい!」

 

八幡「よし。それと......」

 

3人を 2人の元へ連れて行く。ほーん......お2人ともお顔が変わりましたね。

 

八幡「765プロの赤羽根Pと秋月Pだ」

 

3人「よろしくお願いします!」

 

八幡「3人の紹介は......」

 

赤羽根「大丈夫、よく知ってる。......いい歌を聞かせてもらったよ」

 

八幡「なら何よりです。まあ......聞かせずに侮ってもらってた方が、うちには良かったかもしれませんけど」

 

2人「!!(気づかれてた⁉︎)」

 

赤羽根「......すまん! 正直言ってその通りだ。ありがとう。おかげで気合いが入った!」

 

八幡「そうしてもらわないと......やる意味ないっすから」ニヤリ

 

5人「(ゾクッ)」

 

八幡「......いいライブにしましょう」

 

赤羽根「......ああ!」

 

 

 

最初のレッスンルームに戻ってきたのだが......

 

八幡「......すげえ光景」

 

そこにあるのは休憩前よりひどい12体の屍。

 

秋月「こ、これは一体......」

 

水瀬「......ちょっと......こんなにキツイなんて......聞いてないわよ」

 

全く元気がない......

 

赤羽根「響と真までダウンするとは......」

 

八幡「おーい。お前らは着替えて先に行っててくれ」

 

7人「はーい」

 

我那覇「み、みんな動けるのか?」

 

美波「うん。全然大丈夫!」

 

菊池「体力には自信あったのに......」

 

みく「まだまだ序の口にゃ!」

 

アーニャ「дa! 今日は、楽でした!」

 

12人「嘘でしょ......」

 

仕方ねえ......

 

 

八幡「秋月さん、コレを」

 

秋月「あっ! わざわざすみません!」

 

赤羽根「申し訳ない......みんな! 比企谷さんからの差し入れだ!」

 

全員「ありがとうございまーす......」

 

俺も配りますか......

 

八幡「我那覇さん、どうぞ」

 

我那覇「ありがとうだぞ〜」

 

八幡「うちのレッスンはどうでしたか?」

 

我那覇「凄いなんてもんじゃないぞ! 自分、ダンスには自信あったんだ。でも......」

 

八幡「まあ、まだ初日ですから。一緒に頑張っていきましょう。それにトレーナーの麗さんは超一流です。必ず我那覇さんもレベルアップできますので」

 

我那覇「よろしくな! 自分のことは響でいいぞ! それと普通に話してくれ!」

 

八幡「......お、おう。よろしくな、響」

 

さて......次は......

 

八幡「ほい。どーぞ」

 

菊池「あ、ありがとうございます」

 

八幡「だいぶお疲れみたいですね」

 

菊池「うん。......ゴクッ......最後は全くついていけなかった。ボク、体力には自信あったのに......」しょぼん

 

おぅ......コイツ可愛いな......

 

八幡「菊池さんならすぐについていけるようになりますよ」

 

菊池「うん! ボクも負けてられない!」

 

急に立つなよ!

 

菊池「あれ......」フラッ

 

八幡「危ねえ!」ガシッ

 

......間に合ったか。

 

11人「きゃーーーーーー!」

 

おん?騒がしいな......

 

菊池「あ、あの......」

 

八幡「あん?」

 

菊池「こ、コレ......」

 

秋月「な、ナチュラルにお姫様抱っこなんて......」

 

......なんですと?

 

八幡「す、すまん!......立てるか?」

 

菊池「は、はい......」

 

顔真っ赤だな......王子なんて言われてるけど、ちゃんと美少女じゃねえか」

 

菊池「えっ⁉︎ び、びしょっ......ボクが美少女⁉︎」

 

八幡「......え? なに? エスパーなの? 俺の心読めんの?」

 

赤羽根「い、いえ、声に出てましたけど......」

 

八幡「......マジで?」

 

全員「うんうん」

 

やっちまたああああああああああ!

 

菊池「ぼ、ボクが美少女......うぅ......」

 

水瀬「で、あんたはいつまで真のこと抱いてんの?」

 

八幡「す、すまん......」

 

菊池「あっ......」

 

八幡「大丈夫か?」

 

菊池「は、はいっ!」

 

八幡「なら良かった」なでなで

 

菊池「あぅ......(ボフッ)......あの!」

 

八幡「ん? なんだ?」

 

菊池「ボクの事は名前で呼んでください! それと......比企谷さんの名前......」モジモジ

 

な、なんだこの可愛い生き物......

 

八幡「あ、ああ、わかった。俺は八幡だ」

 

真「八幡さん......よろしくお願いします!」

 

八幡「お、おう。よろしくな、真」

 

真「はいっ!」

 

全員「......」

 

八幡「んじゃ、俺は外に出てますんで。落ち着いたら着替えお願いします。シャワーはご自由にお使いください」

 

赤羽根「あ、はい。ありがとうございます」

 

 

 

 

水瀬「......あいつ何者よ!」

 

赤羽根「お、落ち着け伊織。」

 

萩原「ま、真ちゃん大丈夫だった?」

 

真「......」

 

萩原「......真ちゃん?」

 

真「八幡さん......ボクの王子様!」

 

全員「......え?」

 

真「カッコよかったなぁ......」

 

全員「ええええええええええ!!」

 

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