※この作品はR-18です。

八幡奮闘記   作:ナマケモノmkⅡ

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24話√?

レッスンルーム前の休憩所でぼんやりと考える。765と346の差。なぜこれだけ......

正直CPやクローネのメンバーの方がビジュアル面では上だと思うし、個性でも負けていない。では、なぜこれだけの差が出ているのか......年季が違うと言われればそれまでだが、それだけじゃない気がする。

 

例えば天海春香と島村卯月。

正統派でドジっ子属性。

 

次に星井美希と本田未央。

なんでも上手くこなすオールラウンダー。

 

最後に如月千早と渋谷凛。

クールな歌姫。

 

見事に被ってる......

......そうか。全部二番煎じなのか。メンバー内の個性だけを見てきたが、客からすれば似たり寄ったりと思われる。

765プロがTPにこだわっている理由。それは自分たちにないものだから。となると......意外性のアインフェリアとアダルティックなLIPPSはうち独自の路線。

 

だんだん見えてきたな......

 

 

 

 

赤羽根「......凄く話しかけずらい雰囲気だな」

 

秋月「そうですね。......何を考えているんですかね?」

 

赤羽根「......彼は俺たちとは、なんというか......思考回路が違う気がするんだ」

 

秋月「ええ。鬼才......という類ですかね」

 

赤羽根「それなんかしっくりくるな......」

 

秋月「単純にそう感じたんです」

 

赤羽根「恐ろしいよ。それこそ......黒井社長よりずっと」

 

秋月「......はい」

 

真「あぁ......考え込んでる八幡さんもカッコいい......」

 

萩原「ま、真ちゃんが......」

 

四条「......」

 

赤羽根「こうしててもしょうがない。......律子、比企谷さんを呼んでくれ」

 

秋月「えぇ! 私ですか?」

 

赤羽根「......頼んだ」

 

秋月「いやですよ! 怖いじゃないですか!」

 

赤羽根「お、俺だって! いきなり『どうしてくれようか......』なんて言われたんだぞ!」

 

秋月「......アレはすごい迫力でしたよね」

 

赤羽根「仕方ない......わかった、俺が行く」

 

秋月「いえ、私が行きます!」

 

真「ならボクが行く!」

 

2人「どうぞどうぞ」

 

如月「ぷふっ!」

 

双海姉妹「ダチョウ倶楽部だ......」

 

真「い、行くよ!」

 

赤羽根「頼んだ!」

 

 

 

......なんとなく固まってきたな。あとは......

 

真「は、八幡さん!」

 

八幡「ん?おぉ、真か」

 

真「は、はいっ! みんな準備できました!」

 

八幡「おう、サンキューな。......それ、私服か?」

 

真「はいっ! どう......ですか?」

 

八幡「似合ってる。だが、下はスカートでもよくないか?」

 

真「ボクは履きたいんですけど......評判良くなくて」

 

八幡「は? 評判? んなの気にすんな。お前は可愛いし、ちゃんと女の子なんだ。似合うんだから自信持て。」

 

真「......はい!」

 

八幡「次頼むな」なでなで

 

真「は、はぃ......」

 

八幡「んじゃ、行くか。赤羽根さん、着いて来てください」

 

赤羽根「あ、はい」

 

さて......サプライズといきましょう。

 

 

 

ふんふんふふ〜ん♪ 会議室〜♪

 

赤羽根「あの、次は一体......」

 

八幡「ん? 着いてのお楽しみですよ」

 

赤羽根「は、はぁ」

 

真「八幡さん! 八幡さんて今おいくつなんですか?」

 

八幡「俺か? 19だ。今年ハタチになる」

 

真「ボクの1つ上なんですね! 高校出て就職したんですね!」

 

八幡「いや、今は大学生だ。まあ、ここはバイトだな」

 

12人「大学生(ですか)⁉︎」

 

八幡「ああ。意外か?」

 

秋月「意外と言うより異常ですよ。普通両立なんて不可能です」

 

八幡「そうでもないですよ? うちのメンバーはほとんど学生なんで、行動時間はかぶります。営業だってコマの空いた時にいくらでもできますし、予定を組んでおけば大した手間はありません。実際出来てますし」

 

赤羽根「そう......だな」

 

真「大学はどこに行ってるんですか?」

 

八幡「早○田だ」

 

全員「早○田⁉︎」

 

秋月「だって......高校の時からバイトしてたって......」

 

八幡「3年からですよ。その時には余裕あったんです」

 

秋月「それにしたって大したものよ。そうそう行ける大学じゃないもの」

 

八幡「そうですかね?国立大よりはよっぽど難易度低いと思いますよ」

 

赤羽根「さらっと言ってくれるな......」

 

八幡「......話はここまでです。着きました」

 

赤羽根「......会議室?」

 

秋月「今後の話ですか?」

 

八幡「ま、アイドルの方から中へどうぞ」

 

全員「はい(なの〜)!」

 

ドアを開け......全員が入った瞬間に......

 

「パパパパパンッ!」

 

全員「(ビクッ)」

 

CP &クローネ「765プロさん! 346プロへようこそ!」

 

赤羽根「......は?」

 

秋月「えっ......」

 

八幡「まずは親睦会といきましょう」

 

14人「(ポカーン)」

 

社長「みんな来たか! 346プロさんのご好意だ。ありがたく受け取ろう!」

 

14人「社長⁉︎」

 

赤羽根「比企谷さん! これは......」

 

八幡「一緒になって歌うんです。アイツらには必要でしょう?」

 

秋月「たしかにこれなら......」

 

赤羽根「ま、参りましたね。比企谷さんには全く勝てる気がしない」

 

八幡「俺は捻くれてますから。普通の人は理解できませんよ。」

 

秋月「ぷっ......あはははっ! なにそれ! 普通自分で言わないでしょ!」

 

八幡「堅っ苦しいのは苦手なもんで。ぶっ壊すにはこうするのが手っ取り早い」

 

秋月「そうね! ならもう敬語は必要ないわね。比企谷君」

 

八幡「おう。こっちも遠慮なく行かせてもらう」

 

秋月「その方が似合うじゃない!」

 

八幡「さいで。ま、楽しんでくれ」

 

秋月「そうさせてもらうわ」

 

八幡「......赤羽根さんはどうですか?」

 

赤羽根「うん。俺も乗らせてもらう。改めてよろしくな」

 

八幡「......うす」

 

 

......はぁ、疲れた。これで少しは楽になるな。

 

 

 

うむ。作戦は成功のようだ。みんな興味があったのだろう。積極的に交流してる。

それにしても......四条すげえな......料理全部食い尽くしそう......それと面白いのが......如月。みんなを......みんなの胸を見て『くっ!』と言いながら顔をそらすとか......確かにないけど。勝てるの杏くらいじゃね?

 

まあ、みんな楽しそうで何よりだ。

 

「比企谷君」

 

八幡「あ、社長。本日はわざわざありがとうございます」

 

社長「いやいや。こちらこそありがとう。楽しませてもらっているよ」

 

八幡「それなら良かったです」

 

社長「その若さで大したものだよ。実はね、少し危惧していたんだ。君が黒井のような者ではないかとね」

 

八幡「......あの人ですか」

 

社長「知っているのか?」

 

八幡「はい。うちも765さんのように被害を受けそうになりましたので」

 

社長「そうにってことは......受けなかったのかい?」

 

八幡「なんとかですが」

 

社長「ほう......黒井がしくじるとは......」

 

八幡「気づけたんで。自分は人の悪意には敏感ですから」

 

社長「ちなみに......どう回避したんだい?」

 

八幡「......黒井さんの手のかかるところは一切取り引きを停止しました」

 

社長「な、なんとも大胆だね。苦労しなかったかい?」

 

八幡「それほどは。それで取引先も焦ったんでしょう。全て吐きましたよ」

 

社長「そうだろうな。346さんに付き合ってもらえなくなったら大損害だ」

 

八幡「......346ブランドあってのものですけど」

 

社長「たしかに。だが、それをできたのも君の手腕だ。誇っていい」

 

八幡「......ありがとうございます」

 

社長「どうだい? 卒業したらうちに来ないかい?」

 

八幡「......すみません。俺はアイツら......CPとクローネとともに歩んでいきます」

 

社長「ますます気に入った! アイドルと共に歩む。素晴らしいじゃないか! 今後も協力していこう!」

 

八幡「是非お願いします」

 

社長「彼らにもいい刺激になる」

 

八幡「こちらもです。......すみません。いきなりお話が変わってしまうのですが......」

 

社長「なんだね?」

 

八幡「この後余興があるのですが、社長は手品がお得意だとか......」

 

社長「いいのかね?」

 

八幡「お願いできますか?」

 

社長「勿論だとも! ウチからも何かやらせよう! いいかい?」

 

八幡「お願いしてもよろしいですか?」

 

社長「任せてくれ!」

 

八幡「ありがとうございます」

 

社長「楽しみにしていてくれ!」

 

いい人だ......いい関係を築いていけそうだ。さて......

 

加蓮「八幡さん♪」

 

八幡「おう、どうした?」

 

加蓮「やっと話終わったんだねっ♪」だきっ

 

八幡「お、おい......客いるんだから......」

 

加蓮「え〜! いいじゃない! 腕に抱きついてるだけなんだし♪」

 

八幡「......ほどほどにな」

 

加蓮「はぁい♪」

 

八幡「765のやつとは話してみたか?」

 

加蓮「うん! 楽しかった!」

 

八幡「......なら良かった。自分と何が違うかわかったか?」

 

加蓮「うん。なんかね、アタシたちよりもずっと仲間を大事にしてる。なんかCPみたい。アタシも凛と奈緒は大事だよ? でも、もっと......深いって言うのかな.......家族みたいな感じ」

 

八幡「......それは俺の責任だな」

 

加蓮「ううん。違うよ。乗り越えてきたものの差だと思う。765プロもCPもいろいろな事を乗り越えてきたけど......アタシたちはすんなり来ちゃってる。その差かな」

 

八幡「そうか。でも、加蓮はそれがわかるんだな」

 

加蓮「......うん。アタシの小さい頃の話したでしょ?」

 

八幡「お前も乗り越えて来たもんな」

 

加蓮「......うん」

 

八幡「頑張ったな」なでなで

 

加蓮「......うん!アタシ頑張った。」

 

八幡「おう」なでなで

 

加蓮「八幡さん......」

 

八幡「おう......」

 

加蓮「......」

 

八幡「......」

 

藍子「ゴホンッ!」

 

2人「(ビクッ)」

 

藍子「あ、八幡さんここにいたんですねっ♪」

 

加蓮「(ピクピクッ)」

 

八幡「お、おう」

 

藍子「最近あまりお話できてなかったので......」

 

八幡「そうだな。俺も忙しかったし」

 

藍子「寂しかったんですよ?」

 

おぉぅ......藍子が擦り寄って来るとは......

 

八幡「す、すまんな」

 

藍子「ドライブデートの予定も立てられてませんし......」

 

加蓮「ドライブデート?」

 

藍子「ライブが終わるまでは難しいと思いますけど、終わったら......」

 

八幡「そうだな。......おし、行きたいところ見繕っといてくれ。藍子の事だから写真も撮りたいだろ?」

 

藍子「はいっ! たくさん考えますね!」

 

八幡「......ちゃんと寝ろよ?」

 

藍子「わかってますよ♪ 八幡さんには迷惑かけませんから!」

 

八幡「おう」なでなで

 

加蓮「ねえ、確かアタシの言うこと1つ聞いてくれるんだったよね?」

 

八幡「......覚えてたのか」

 

加蓮「当然!」

 

八幡「......決まったか?」

 

加蓮「うん! ライブが終わったら......」

 

八幡「お、おう」

 

加蓮「2人っきりで、お泊まり旅行行きたいな♪」

 

八幡「ブーーー! なっ! おまっ! はぁぁ⁉︎」

 

藍子「(イラッ)......加蓮ちゃん、それはまずくないかな?」

 

加蓮「そう? ならドライブデートもまずくない?」

 

藍子「そんなことないよ? だって健全でしょ?」

 

加蓮「そう? 泊まりでだって何もしなければ健全だと思うけど?」

 

藍子「草津の事があるから誰も信用してくれないと思うよ?」

 

加蓮「それはアタシたちしか知らない事でしょ? 何も問題ないよね?」

 

藍子「......」

 

加蓮「......」

 

ふ、2人の間で火花が......助けて! 誰か助けてええええええ!

 

ありす「お兄さん」

 

みりあ「お兄ちゃーん!」

 

八幡「お、おう、どうした?」

 

天使が......天使たちが助けに来てくれた!

 

ありす「765プロの方が......」

 

みりあ「そろそろ時間だって〜!」

 

八幡「お、おう。ありがとうな」なでなで

 

ありす「〜〜♪」ふすー

 

みりあ「えへへぇ♪」

 

八幡「じ、じゃ、俺呼ばれてっから」

 

逃げるが勝ち!

 

加蓮「......ふんっ」ぷいっ

 

藍子「つーん」ぷいっ

 

 

 

真「うーん......どこ行ったんだろ......八幡さーん! どこですかー!」

 

 

 

助かった......助かったよ音無さん! あなたが神か......

 

音無「あ、あのー.......大丈夫ですか?」

 

八幡「は、はい。大丈夫です」

 

音無「このプログラムで聞きたい事があるんですけど、......いらっしゃってませんよね?」

 

八幡「問題ないです。すでに準備は済んでますんで」

 

音無「ほっ......なら良かったです。」

 

八幡「すみません。こんな事お願いしちゃって......」

 

音無「慣れてますから。気にしないでください」

 

八幡「ありがとうございます」

 

音無「ところで......」

 

八幡「はい?」

 

音無「比企谷さん......ハヤ×ハチって......知ってますか?」

 

なん......だと?

 

八幡「......な、にゃんのことでしゅかね?」

 

音無「......ウフッ......海老名」

 

八幡「そ、その海老名って......なんすかね......」

 

音無「千葉」

 

八幡「......」

 

音無「奉仕部」

 

八幡「(ビクッ)」

 

音無「隼人」

 

間違いない......ヤツだ。

 

八幡「......詳しく話してもらおうか。それをどこで知ったか」

 

音無「やっぱり! ぜ、是非お願いします!」はぁはぁ

 

八幡「......1つ言っておきます」

 

音無「な、なんでしょうか?」はぁはぁ

 

八幡「......俺はホモじゃない」

 

音無「......そうですか」しょぼん

 

なんでそこで落ち込むの⁉︎ ガチだろ! あんたガチでそっち側の人間だろ⁉︎

だ、だが、引いてくれてよかった......危うく俺が社会的に死ぬところだった......

 

想定外の事はあったが、予定通り余興が始まった。

先頭バッターは高木社長。

あのマジック......ホントすげえな。まあ、顔が謎の陰で覆われてるのが1番のマジックだが......

社長が場を温めてくれたため、二番手以降が出やすくなった。社長、あざっす。

 

個人的にウケたのが、まずは定番だがあみまみちゃん。あれジワジワ来るんだよな......それと日野だ。

 

日野「日野茜! モノマネやります! 最初のお題は、松岡修造!」

 

全員「ブホッ!」

 

やるまでもなく全員吹いた。まんまで十分似てるわ。

 

日野「続いて、卯月ちゃん! 島村卯月ぃっ! ガンッバリッマスッ! とりあえず走ってきます!」

 

全員「ブフォッ!」

 

全く似てねえええええ!

 

日野「続いて凛ちゃん!」

 

凛「やめて!」

 

日野「そうですか! あんたが私のプロデューサーですかぁっ! 悪くないねっ! とりあえず走りましょう!」

 

全員「ブファッ!」

 

結局走るんかよ! しかも似てねえ!

 

如月「も......もう......やめて......ぷふっ......」

 

あ、如月が瀕死だ。

 

日野「最後に! サンシャイン池z「もういいよ!」そうですか! ありがとうございました!」

 

もうね......拍手喝采だよ。日野......芸人になろうか......でも......見たかったな......サンシャイン池崎。

 

その後も余興は続いていく......ふむ。次は俺か......

 

音無「えっと......次は大物ゲストです。曲は『こいかぜ』アコースティックバージョン。......高垣楓さんです!」

 

ざわつくみんな。

 

出て行かずに、ギターを奏でる。

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜♪」

 

赤羽根「へぇ.....こんなのもあったんだな......」

 

そのまま歌い出す。

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜♪」

 

秋月「綺麗な歌声......」

 

如月「高垣楓さん......すごい......」

 

歌に聞き惚れるみんな。そろそろ出るか......

 

歌いながらギターを奏でて歩き出す......

 

そして出てきたのは俺。

 

全員「ぶーーーーーー!!」

 

全員吹いた。

 

凛「あんたまた!」

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜♪」

 

全員「(ポカーン)」

 

八幡「......ありがとうございました。続きまして......」

 

美嘉「まだあるの⁉︎」

 

八幡「おう。......んんっ! 渋谷凛です」

 

全員「本物⁉︎」

 

凛「ち、ちがっ! 私じゃない!」

 

八幡「嘘つかないで。私が本物だから」

 

凛「八幡!」

 

八幡「んんっ! まーまー、いいじゃんしぶりーん!」

 

未央「今度は私⁉︎」

 

凛「未央、止めないで!」

 

未央「ま、待った! 私じゃない!」

 

八幡「んんっ!......り、凛ちゃん未央ちゃん、喧嘩はダメですぅ〜!」

 

卯月「私まで⁉︎」

 

凛「卯月......」

 

未央「あ、ごめん、しまむー。」

 

卯月「私何も言ってません!」

 

八幡「んんっ!......別にどっちでもいいじゃーん?」

 

杏「なん......だと?」

 

八幡「んんっ!......以上、八幡さんのモノマネコーナーでしたぁ!」

 

凛「え? ど、どっち?」

 

未央「わ、わかんない......」

 

卯月「八幡さんです!」

 

全員「クオリティたかっ!」

 

八幡「んんっ!......どうだった? 私のモノマネ」

 

美嘉「続けるんだ⁉︎」

 

八幡「......ナイスツッコミ」

 

美嘉「いきなり戻らないでよ!」

 

全員「ぷっ!」

 

社長「いいよ! サイコーだよ比企谷君!」

 

八幡「ありがとうございます」

 

如月「すごい......モノマネもだけど、歌も......」

 

天海「本物かと思っちゃった......」

 

赤羽根「俺も驚いた」

 

秋月「......彼はどこを目指してるの?」

 

赤羽根「さ、さあ?」

 

社長「わからないかい?」

 

赤羽根「......はい」

 

社長「観客を引き込み、自身が楽しみ、観客を笑顔にさせる。究極の形じゃないか」

 

秋月「た、たしかに......」

 

赤羽根「なるほど......」

 

天海「私も、自然と笑ってました」

 

如月「歌にも聴き入ってました」

 

社長「彼は今、この場で1番のアイドルだった。この意味を考えなさい」

 

4人「はい」

 

八幡「以上で余興も終わりです。残りの時間は自由に楽しんでください」

 

「パチパチパチパチ......」

 

いい親睦会になったんじゃないですかね?

 

 

 

親睦会で披露した一発芸以降、俺の印象は怖い人から面白い人になったようだ。特に奴らから妙に懐かれてしまった......双海姉妹に。

......非常にめんどくさい。隙あらばイタズラしてくるし、すぐ入れ替わって騙そうとしてくるし......今度秋月さんの真似も練習しておくか......

今はレッスンルーム前だが......

 

八幡「......(キョロキョロ)」

 

よし、誰もいないな......試してみよう。

 

八幡「んんっ!......コラッ! あんたたち!」

 

あ、できた。

 

??「ひっ......ご、ごめんなさい! 律子さん!」

 

......いたんかよ。って、萩原さんか......

 

八幡「すまん。俺だ」

 

萩原「律子さんが......俺?」

 

やべ、そのまま喋っちまった。

 

八幡「んんっ......比企谷だ」

 

萩原「ひ、比企谷さん......ですか?」

 

八幡「おう。悪いな、驚かせて」

 

萩原「い、いえ。驚きました。律子さんの真似もできるんですね......」

 

八幡「まあ、試しにやってみたらな......できちまった」

 

萩原「そ、そうなんですか......どうして律子さんの真似を?」

 

八幡「......双海姉妹のイタズラがひどくてな。秋月さんの声真似すれば抑えられると思ったんだ」

 

萩原「な、なるほど......」

 

八幡「休憩か?」

 

萩原「あ、はい。飲み物を......」

 

八幡「そうか............どれだ?」

 

萩原「そ、そんな! 悪いです!」

 

八幡「気にすんな。ほれ」

 

萩原「あ、ありがとうございます......」

 

「ピッ」「ガタン」

 

萩原「い、いただきます」

 

八幡「おう。......レッスン頑張れよ」

 

萩原「は、はい! 頑張ります!」

 

八幡「んじゃ、俺は行くわ」

 

萩原「はい! お疲れ様でした!」

 

 

 

萩原「男の人は苦手なのに......」

 

真「雪歩ー。どうかした?」

 

萩原「あ、真ちゃん......ううん。なんでもないよ」

 

真「ならいいけど......戻ろう。もう始まるよ」

 

萩原「うん!」

 

 

 

LIPPSの仕上がりは上々。と言うか、かなりいい。美嘉は最初歌詞を恥ずかしがっていたが、慣れたらしく今は全く問題ない。

だがアインフェリアは......

 

八幡「......」

 

イマイチだ......個々の技量は全くもって問題ない。だが、今までの自分とかけ離れた楽曲に4人はかなり戸惑っている。中でも文香さんとありすに大きく現れている。

 

聖「ストップ! 鷺沢! 橘! 同じ事を何度も言わせるな!」

 

2人「......すみません」

 

聖「はぁ......休憩にしよう」

 

聖さんと目が合い、付いて来いと促される。

 

 

八幡「お疲れ様です」

 

聖「あの2人......」

 

八幡「厳しいですか?」

 

聖「いや、技量は申し分ない。だが......おとなしすぎる」

 

八幡「......やっぱそうっすか」

 

聖「何かキッカケがあれば変われると思うんだが......」

 

そう言いながらチラチラと俺を見る聖さん。

 

八幡「......やってみますよ」

 

聖「そうか? 悪いな」ニヤニヤ

 

白々しい! そう言わせたのアンタでしょうが!

だが......どうしたもんか......

 

あっ!

 

試してみるか......

 

 

八幡「藍子」

 

藍子「はい?」

 

来い来いと手招きするとパァッと笑顔になり駆け寄ってくる。......か、可愛すぎる......

 

藍子「どうしましたか?」にぎっ

 

両手で俺の手を握って胸元に......レッスンで汗もかいているため妙に艶めかしい......その......顔に張り付いてる髪とか......メッチャえr......最高ですね。

 

八幡「......いきなりすまんな」

 

藍子「大丈夫です」スリスリ

 

あの......手に頬ずりって......

 

八幡「そ、それでなんだが、舞台の公演て......まだチケットあるか?」

 

藍子「え? ありますけど......八幡さん来てくれましたよね?」

 

八幡「おう。俺も行くんだが......文香さんとありすにな......」

 

藍子「そう言う事ですか......わかりました。用意します」

 

八幡「すまんな。だったら......5枚頼む。全員で見に行くわ」

 

藍子「わぁ! 嬉しいですっ♪ 私頑張っちゃいますね!」

 

八幡「楽しみにしてるよ」

 

藍子「......はいっ♪」

 

八幡「んじゃ、みんなで予定確認するか」

 

藍子「そうですねっ♪」

 

藍子とともにみんなの元に行き、全員の予定を確認。舞台の公演日で全員が行ける日を探すが、なかなか......おっ! この日は俺だけか......付き添いだけだし、高町さんに任せても問題ないな。......多分。

 

八幡「この日がいいな」

 

藍子「え? でも八幡さんの予定入ってますよね?」

 

八幡「高町さんに行かせるから問題ない」

 

文香「......大丈夫......ですか?」

 

ありす「不安です......」

 

八幡「大丈夫だ。アイツはありすとみりあが絡まなきゃ優秀だからな」

 

相葉「ね、ねえ、もしかして......」

 

美波「高町さんて......」

 

八幡「......アイツは本物のロリコンだ」

 

ありす「ヒッ!」

 

文香「だ、大丈夫ですよ......八幡さんと私がいますから......」

 

ありす「......はい......グスッ......」

 

文香さんに抱きついて泣くありす......可愛い。

 

八幡「安心しろ」なでなで

 

ありす「はい」

 

美波「私もみりあちゃんを守らないと!」フンス

 

八幡「頼んだぞ」

 

美波「任せて!」

 

相葉「なんだか比企谷君の周りって......変な人多いよね?」

 

「ピシッ」っと、亀裂の入るような音が聞こえた気がした......

相葉......それは言っちゃいけねえ......しかも特大ブーメランだぞ......

 

八幡「まあ......気づいてはいたんだ。CPの一部に始まり、クローネの一部。そして高町さん......さらに筆頭は......」

 

5人「(ゴクリ)」

 

八幡「......専務だろ?」

 

5人「あぁ......」

 

プッ! みんなに納得されてやんの。

 

八幡「まあ、実際俺も変わり者の部類だしな。否定はしねえよ。『類は友を呼ぶ』みたいなもんだ。」

 

相葉「そ、それだと......私まで変人扱いされちゃう......」

 

藍子「私は......八幡さんと同じなら嬉しいです♪」

 

いや、そこは否定しようよ......って、この反応で十分変人ですね。

 

八幡「相葉......」

 

相葉「な、なに?」

 

八幡「(ニコッ)」

 

相葉「もう手遅れだったんだぁ......」

 

美波「そ、そんなに気を落とさないで!」

 

八幡「そうだぞ。俺とやってける時点で変わり者なんだ。今更だな」

 

3人「......」

 

美波と文香さんとありすが愕然とした表情で俺を見ている。

あぁ、自分たちは普通だと思ってたんですね。

 

八幡「......美波、普通の人が蘭子語を理解できるか?」

 

美波「あ......あぁっ! そうだった......」

 

八幡「それに文香さんとありす。普通の人は志希とフレデリカは相手に出来ん」

 

文香「......言われてみれば......」

 

ありす「その通りですね......」

 

八幡「て、わけで......相葉。いや、夕美。こちらの世界へようこそ」

 

夕美「全く嬉しくないお招きだよ......でもまあ......改めてよろしくね! みんな! それに八幡君も!」

 

4人「はい!」

 

八幡「おう、よろしく」

 

 

うむ。なんか前よりまとまった気がする。いい事だ。多分仲間意識(笑)が強くなったんだろう。これで息は合うはず。あとは......2人が殻を破れるかだな。舞台の日に賭けよう......

 

 

 

夕美「でもやっぱり変人扱いはやだ......グスン......」

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