最愛の夫の上にグラマラスな牛柄コスチュームの少女が跨り豊かな腰を振る。100cmを優に超えるバストがぶるんぶるんと上下に躍動して夫の眼を楽しませる。
「はぁぁ……若くて大きな胸……」
長女を産んだ後もほとんど変わらない薄い胸を揉み回す。横では長女が無邪気に寝息を立てている。気付かれるかもしれない緊張感がより自慰を加速させる。プロポーズの際に情熱的に愛をを囁いてくれた唇は自分よりも若く恵まれて肢体を持つ少女の名をうわ言の様に繰り返す。
「気持ち良いよ……しずくちゃん……しずくちゃんっっ!!」
「大きい……大きいです……もっときてっ♥」
キングサイズのベッドが激しく軋む。お互いの身体に溺れ荒い息と共に喘ぎ声が漏れる。自分と褥を共にした時にもここまで我を忘れなかった。胸の小ささは言い訳にならない。本当の自分を半分も出せなかった結果ゆえの事。指が激しく動き何か月も夫を受け入れていない性器を狂ったように指を走らせる。
ぐちゅっ♥くちっ♥にちゃっ♥みちゅっ♥
「あっ♥はぁぁっ♥あぁんっ♥」
官能に燃える人妻の肢体がベッドの中で激しく悶える。寝つきが悪くベッドに入り込んできた長女が母の喘ぎ声で不機嫌そうに寝返りを打つ。
「イクよ……しずくちゃん!」
「出して……きてくださいっ!ニコラスさん」
しずくの臀部が小刻みに震えてニコラスの肉茎を貪る様に動く。ニコラスの腰が浮き上がり強張り、精液が解き放たれた。
「あんっ!うぅんっ……♥」
脳裏に思い浮かべたニコラスとしずくの子作り場面を想像しながらシイノは絶頂に達する。セックスレスが続く様になってから自慰の回数は増える一方だ。明日も朝が早い3回目の絶頂を迎えるとあらかじめ枕元に用意してあるちりがみで陰部を丁寧に拭き取ると疲労感と快楽の余韻に身をゆだねて目を閉じた。
(ニコラス……今夜もしずくちゃんと……燃え上げっているのね♥)
営業のために夜に繰り出した夫もこの時間に慣れば帰ってくる。そうでなければまるで発情した犬が出会ったその場で交尾する様にラブホテルで盛って新しい子供をつくっているのだろう。
十人に達しようとするしずくと二コラスの子供で寝室もずいぶんと手狭になり、長女も弟妹の世話で責任が重くなった反動で時折子供の様に甘えてベッドに入り込む癖がついた。跡継ぎも増えおいかわ牧場ともお得意様の関係になり店は繁盛する一方。長女を除いた子供たちが自分の血を一滴も流れていない事を除けば。
(しずくちゃんとニコラスとの子がこの道具屋を継ぐ……)
自分の性癖のために赤の他人の血を自分の家に引き入れた罪深さに恐れおののきながら強烈な背徳的な興奮に身を焦がす。自慰の快楽も嫌いでは無い。しかし、ニコライの浮気の背徳感も”慣れ”がきていた。
(カエノさん……そっちの気とか……あるのかしら)
ふと頭の中に別嬪のメイドの姿が浮かぶ。元は街中の独居老人の介護人で、今はおいかわ牧場で働いている。買い出しにきた時も表向きの態度は変わらないが自分を異常視している事を隠そうとしない。まぁ、最愛の夫をしずくとくっつけようとしている事を知っていれば何ら不思議では無い。
単に中の良い友達同士かと思っていたが最近は一層仲睦まじく、街中でも手を繋いだりしているのを子供たちを連れ立って歩いている時に偶然見かけた。
(しずくちゃんの大切な人と……私がくっついたら……)
自慰の後の益体も無い妄想。足元から波の様な疲労感が押し寄せてくると同時にシイノの意識は睡魔に沈んでいく。
………
………
………
「はっ!ここはっ!」
目を開けると一面真っ白な空間。例のごとくの全裸でシイノは無い胸を覆い隠す。状況を把握しようと周囲を見渡すと眼鏡姿の少女がクッキーを摘みながら頬杖を突きながら寝そべっていた。
「このコクと風味……牛乳とはやっぱり違うわね」
「あ、あの……あなたは……」
訳の分からない状況で意思疎通可能らしい相手を見つけた安心から大事な場所を隠して恐る恐る近づいていく。
「やっほ!どう?母乳クッキー食べる?美味しいわよ!。しずくちゃんの眼を盗んでこっそりスティールするの大変だったんだから!」
「えっ?はい、いただきます」
こう次元の穴から手を差し出してさっとと身振り手振りでクッキードロを説明する眼鏡の少女に果てしない胡散臭さを感じながらも害意は感じられず、素直に母乳クッキーを受け取る。歯ごたえも柔らかく隠し味のバ
ターの風味がより一層母乳のクリーミーな甘みを引き立てている。
「どう?あなたのクッキーの製法にしずくが一工夫加えたのよ。四天王の女にバレないように盗み取るのは大変だったわ」
「は、はぁ、それよりあなたは……」
「グラツァリっていえばわかるかしら?信者以外にも名前は知られてるはずだけど」
(グ、グラツァリってか、神様?!)
突拍子もないことを言う少女にこれはひょっとして夢ではないかと疑念を抱き始める。最後の記憶は深夜にベッドで自慰に耽り眠りに落ちた所なのでそう考えるのが妥当だ。
「夢だと思ってるかもしれないけど、一応あなたの事を私の次元に召喚して話してるのよ」
「えっ!召喚って……」
「やっぱ世界のルール的に神様でもなんでもありって訳にもいかないわけ。一個人に干渉しようと思ったらカエノちゃんの時みたいにホーム
グラウンドにお招きしないとね」
(カエノさんもこの娘……グラツァリちゃんによばれたっていうの?)
話が突飛すぎてまるでついていけない。何の気なしに出てきたカエノという名前はシイノをさらに混乱させる。
「迷える子羊よ。悩むことは無い……なんてね。ちょっとアナタにNTRフラグパワーの能力を授けるだけだから心配しないで☆」
「NTRフラグパワー?」
頭の悪そうなネーミングにシイノは大きく頭を傾げる。
「カエノちゃんみたいにナニ生やすのは簡単だけど確率操作系はNTRに限ってもムズイわーマジムズイわー」
目が真ん中に寄りそうなしたり顔の底抜けに軽い口調のグラツァリはインチキの呪い師の様に胡散臭い雰囲気で両手を波の様にゆらゆらと動かしてハンドパワーをカエノの身体に送る。
「こ、これは……な、ナニっ!」
一糸纏わぬシイノの身体が発光をして全身から光の粒子が煌めきながら立ち上る。自身の身に起きた異常事態にシイノが慌てふためく姿を楽しみながらハッっ!と気合と共に両掌を前に出すと光の粒子が一斉に爆裂する。
カッ―!!
「きゃぁっ!」
強烈な光に眼が眩みその場にへたり込む。スレンダーな肢体を舐める様に見るが表面上の影響はなし。呆気にとられた顔のシイノにいたずらっぽい視線を送る。
「うぉ!眩し!別に必要ないけど神様パワーが宿ったていう事を視覚効果で表現してみました☆」
「そもそもNTRフラグパワーっていったい何なんですか?」
シイノのもっともな疑問にグラツァリは待ってましたという顔で滔々と述べた。
「古今東西ラブコメ主人公が持ちえたラッキースケベ。それのNTR板よ。これからあなたは自分の望むNTRシチュのフラグが立ちまくるわ」
「私の望むTNRシチュが……」
グラツァリの言う事が本当ならニコラスがしずくが情熱的に肌を重ねた結果、産まれた愛の決勝を汗水たらして育てる以上の刺激が手に入る。新たな背徳の坩堝に極上の名器にじわりと愛液が滲む。
「言っとくけどあくまでフラグが立つだけだから、立ったフラグをゲッツするかどうかはあなた次第♥。さぁ、下界に降りて私の眼をたっぷり楽しませてね♥」
グラツァリの言葉を最後にシイノはベッドの上で目を覚ました。
「おはようシイノ。今日は僕が朝食を作ったよ」
ベッドから起き上がると朝帰りらしいニコラスがエプロン姿でフライパンを銅鑼の様に鳴らしながら寝ぼけ眼の子供たちを起して回る。
(夢……じゃないのよね)
グラツァリに力を授かったというがいつもの平和な朝食風景がシイノの目の前に広がる。子供たちの嬌声と食器の音で朝食の席は賑わっている。おいかわ牧場の牛乳は子供たちにも人気であっと言う間に瓶が空になる。子作りSEXのせめてものお詫びなのか朝食はシイノの好物ばかりだ。妻公認とはいえ罪悪感を忘れない姿勢がシイノには好ましく思える。
「シイノ……実は話があるんだ……」
朝の爽やかな空気とは裏腹な重く沈ん声。
「どうしたの?」
「その……例の仕事でしずくちゃんと三日ほど出張したいんだ」
「えっ……しずくちゃんと?」
「ああ、良い相談相手になってるし、彼女と一緒ならいい仕事が出来ると思うんだ」
(しずくちゃんと……三日間一緒……)
脳裏には朝も昼も無く獣の様に交わる二人のイメージが浮かび上がるとぞくりと背筋に官能の痺れが走る。
「そ、そうなの……大丈夫よ!。三日くらいなら頑張って店回せるから!」
(これが……ひょっとしてNTRパワー?)
半信半疑だったグラツァリの力が徐々にシイノの中で確信に変わっていく。今までずっと一夜の関係できたのがここに来て事実上の浮気旅行とはいくらなんでも出来過ぎている。
「ごめんな。シイノ。愛してる」
広い胸板に華奢なシイノを抱き寄せると唇とでは無く額にソフトキス。子供の目の前という真っ当な理由を除いても性器との接触だけでなく最近はキスすら遠慮してくる。
「私もよ……」
細腕を大きな背中に回して身体に染みついたしずくの体臭と共に大好き夫の匂いに浸る。肉体の距離は離れる一方だが精神面ではより深い関係を結べているとシイノは確信している。
(でも、しずくちゃん以上の名器に蜘蛛の巣張らせるなんて神がゆるさないのよ!)
全ては神の掌の上、歪んだ絆で結ばれた夫婦にグラツァリの高笑いが天から降り注ぐ。神の祝福を受けた二人が出会うのに後、半日の時間も必要としなかった。
つづく