今日は道具屋の定休日。窓から差し込む木漏れ日の中、ゆったりと椅子に腰掛けたシイノは周りで鈴なりになって、きらきらと目を輝かせる子供たちを微笑みながら見渡すとゆっくりと絵本のページをめくる。
(微笑ましいなぁ、全く)
ニコラスはリビングの机で頬杖を突きながら幸せそのものな光景に眼を細める。幼い子供たちのために分かりやすくはっきりした抑揚で読み進める物語はとあるエルフの女剣士が主人公。
友人の教会のシスターに依頼されてあくまを討伐して回るハラハラドキドキ愉快痛快の冒険譚。かつて全滅危惧種だったエルフを救った偉人の半生を彼女の子孫たちが有志を募って子供に分かりやすくまとめたという触れ込みの絵本を孤児院のシスターにやたらと勧められて受け取ったが子供たちの反応を見ると貰ってよかったと思う。
シスターが大人向けバジョンもあると耳打ちしてきたが今度会ったらどんな内容か詳しく聞いて見よう。
「―かくして、あくまたちを見事成敗した剣士ミカミはシスターと沢山の子供たちに見送られ次の土地に旅立っ行ったとさ、めでたしめでた
し」
シイノが最後の一文を読み上げるとわっと子供たちが拍手喝采。面白かった、また読んでと口々に言いながらシイノにきゃっきゃと纏わりつく。どうしてミカミにはあんなにたくさん子供がいるのー?、デオークやあくまの子供もいるよーなどとと質問攻めに合うが子沢山ゆえの要領で何も知らない子供たちの素朴な疑問を適当にいなしていく。
「もう、そんなにぎゅうぎゅうにしたらお腹の赤ちゃんが苦しいでしょ!」
思春期に入ってから一層シイノに面立ちが似てきた長女が遠慮知らずの異母兄弟たちをぴしゃりと叱り付けるとしゅんとしながら出産予定日をひと月後に控えた丸々としたお腹から離れる。
「気にしなくていいのよ。これくらいじゃ何ともないから」
面倒見が良いながらも厳しい姉の叱責に面白いくらいに落ち込んだ子供たちの頭をシイノは撫でながら長女を困り顔で見つめる。
「でも、もう少しで産まれるんでしょ、心配で」
「少し賑やかなくらいが胎教にも良いのよ。お話も終わったからお昼寝の時間ね」
えーもっとーなどと顔を餅の様に膨らませながらも素直にシイノとニコラス、長女に手を引かれて幼い弟妹達を寝室で寝かしつける。夢でお話の続きが見られるかもよとむずがる弟妹をあやしつける内に長女も釣られてうたた寝を打ち始める。
「んふふ、しっかり者に見えてまだまだ子供ね」
可愛い寝息に二人から同時に笑みがこぼれる。子供の成長はうれしくもあるが親離れと表裏一体で寂しくも感じる。時折見せる子供らしさが両親の慰めとなる。
「あぁ、そうだね。お腹は大丈夫?」
「もう、みんなして、妊娠は病気じゃないのよ。規則正しい生活で順調な経過よ。確かめてみる?」
厚いニコラスの手を大きくせり出した。ゆったりとしたマタニティドレスに包まれたボテ腹の表面に持ってくる。 撫でさするとせりだした熟れすぎた果実の様な膨張の奥からとくん、とくんと力強い脈動。小さな命が最愛の妻の身体の奥に確かに息づいている事を感じ取る。
「一度出来ちゃうと長年の不妊の悩みが嘘みたいね。産まれたら一番最初に抱かせて上げるからね」
「うん……楽しみにしてるよ」
長年の不妊の病にも関わらずシイノが懐妊した事を知ったときは驚いた。しずくとの子作りはあくまで代理なのでシイノが自身がちゃんと孕めればそれに越した事はない。
(しかし……いったい誰の子なんだ)
誰の子でもニコラスの種で無い事は確実だ。しずくと子作りする様になって数年、シイノとはただの一度も夫婦の営みをしていない。妻公認とはいえ他所の若い娘に何回も子供を産ませている負い目と、聞いた事によって夫婦の絆に致命的な亀裂が走る事を恐れて結局臨月まで追及できずにいる。このままだと誰とも知れない子供を自分の子供としてその腕に抱く事になる。
(シイノ……一体……一体誰と……)
股間に黒い血が集まってくる。顔も知らない男に抱きしめられ獣の様に乱れるシイノが脳裏に浮かび嫉妬が腹の奥で荒れ狂う。相手は青年か、少年か?それとも老人か?。自分と顔見知りかなのか?それとも―。
「どうしたの?ニコラス」
「いや、なんでもないよ」
慈母の様に何度も反吐の様に喉元までせり上がってくる疑問を口の中に広がる苦い味と共に飲み下す。頭が痛い。喉が渇く。過呼吸気味に荒くなる息をぎりと奥歯が砕ける様な歯ぎしりで噛み殺す音がシイノの耳を心地よく撫でる。俯いて身体が燃える様な激情をを抑えるニコラスはシイノが一瞬浮かべた淫蕩な笑みに最後まで気付かなかった。
「やっぱり男の人って自分のお腹の子が誰の種か気になるのよね~~」
夜、こっそり家を抜け出したシイノは最近よく逢引に使うホテルの一室で仏頂面のカエノ相手に家族のことや道具屋の事、街で聞いた噂等をぺらぺらと喋っていく。カエノはそれに相槌をうったり興味のある事に二言三言コメントをするというのが二人のいつものやり取りの仕方だった。
(旦那の前でぬけぬけと、悪魔かこいつ)
シイノの身勝手な性癖で自分の種ではない子を育てる羽目になったニコラスを心の底から同情する。
「しずくちゃんの経過はどう?わたしと同じ時期に妊娠したからもうお腹大きいでしょ?」
「ああ、牧場の仕事で無理させない様にしてるよ」
しずくも出張から帰ってきてからほどなくしてニコラスの子供を妊娠した事が分かった。牧場の仕事もそこそこにカエノの作る栄養バランスのとれた食事と規則正しい生活を送りながら出産予定日を心待ちにしている。
「皮肉よねぇ、一人目以来どうやってもニコラスの子を妊娠できなかったのに……一回しただけのカエノの子を妊娠しちゃうなんてね♥」
グラツァリの力の前には不妊の病など問題では無い。NTRフラグパワー(笑)の力でカエノの精子限定で妊娠出産を可能にする超特殊体質となっていた。犬猿の仲の相手の精子しか受け入れない偏屈な子宮にカエノも飽きれ顔を浮かべる。
「ニコラスったら私の不妊の病が治ったって割れ物を扱うようにして……べッドの中のあなたとは大違い♥」
安定期に入ってからは暇を見つけては獣の様に交わっている。紳士的なニコラスに悪いと思いつつも一度事が始まれば愚息に理性も何もかもすべてもっていかれてしまう。
「ふん、おまえはお姫様みたいに扱われたいのか?オレに」
これ以上シイノ喋らせ続ければ主導権を取られ通しだと100cmに達する腰周りに手を回して強引に抱き寄せるとベッドに押し倒す。膨らんだお腹に負担を掛けないようにして覆い被さる。
「ううん、ちょっと乱暴なくらいが貴女らしいわ……んっ……」
お互いに唇を求め合いながら衣類をはだけて柔肌に指を這わせる。
「全く、臨月だっていうのにほとんど大きくなってないな」
「あら、失礼ね。前、測ってみたら0.5mm大きくなってたんだから」
大きく隆起した立派な臨月腹とは対照的にまな板や洗濯板という表現がお似合いの膨らみを感じるのも難しい胸の上を指が空しく掻く。ほとんど変わらないじゃねぇかとふんと不機嫌気に鼻を鳴らす。
「こっちに栄養取られちゃってるからしょうがないのよ。誰かさん似で丈夫な子になりそう」
いたずらっぽく笑うと扇情的な指の動きでマタニティードレスのスカートをはだけるとうっすらと静脈が浮いたボテ腹をまろび出す。ボテ腹自体はしずくで見慣れているがシイノは胸が無いので余計に大きく膨張した腹が強調されている。
「お前、煽ってんのか?減らず口もこいつで黙らせてやるよ」
スカートに既にテントを作っている勃起を撫でながら大きなシミが出来ているショーツに指を掛けてずり下ろすとをねっとりと妊娠前よりも濃い目の卵の白身の様な愛液の糸が幾筋も長く引く。
「うわ、すげぇ愛液だな、洪水かよ」
「妊娠してから濡れやすくなったし、感じやすくなったの……最初の子の頃はそんなでもなかったのになぁ」
「はいはい、エロエロ助平なオレのガキを妊娠したせいだよ」
ムキになって言い返えしたら倍はからかいの言葉が来るのが分かっているので黙々とスカートを捲り上げて凶悪に反り返ったふたなりペニスを取り出す。生えたての頃は真ピンクだった亀頭は赤みが強くなり、陰茎も浅黒くなって歴戦の風格を漂わせ始めている。
「最初の頃は童貞臭かったのに今じゃすっっかり真っ黒♥」
カエノのふたなりちんぽは自分が育てたと言わんばかりの尺に障るドヤ顔を掻き消すために問答無用で愛撫もそこそこに張り詰めた勃起の先端を濡れそぼった膣口に押し当てる。
「おまえのまんこも随分形が崩れてるんじゃねぇのか?うん?」
カエノと不倫関係になってからの激しい性交で膣肉が今まで以上に発達して土手が盛り上がっている。ビラビラも厚みを増し人妻らしい卑猥さを一層醸し出している。
「崩れたなんて酷いわ。あなたのデカマラがぁおほぉ♥そうしたんでしょ……あはぁ♥」
ずにゅぅぅぅ♥ずにゅにゅん♥
「あん♥ひゃぁぁん♥あぁん♥」
(くぅぅ♥締まるぅ♥キツキツじゃねぇか)
妊娠した事で子宮口が下がり胎児の重さがそのまま亀頭に掛かり妊娠前では決して味わえない締め付けを生み出す。胎児に気を使いながら可憐な喘ぎ声と共にゆっくりと腰を動かし始める。
じゅにゅっ♥ずんずんっ♥ずここん♥
「あんっ♥おふぅぅうん♥お腹にずんずんくるぅ♥予定日早まっちゃう♥」
巨根の突き上げに大きく呻き声を上げながら下から持ち上げる様にボテ腹を愛しげに撫でさせる。慎重にカエノの眼にぼっこりと浮き出でた出臍が目につく。
(ぽこって出て……クリトリスみてぇだ)
何の気なしに指でちょんちょんと弾いてみると膣肉の反応がたちまち激変する。
きゅっ♥きゅぅぅぅぅ♥ぎゅぅぅぅ♥
「あっ!だめそこぉ……」
(うぉぉっ!なんだ?急にぎちぎちに締まってきやがった)
膣肉が小刻みに痙攣して亀頭粘膜に甘く吸い付いてくる。背筋を駆け上がる性感に悩ましげに体をくねらせるシイノは出べそを守る様に両掌で覆い隠す。
「ははぁん、そこが弱いんだろ」
小生意気なシイノの弱点を見つけて意地の悪い笑みがにまぁぁぁと端正な顔に広がる。カエノの邪気に満ちた笑顔にひっと喉が痙攣して後ずさりしようとするもカエノの象牙細工の様な細指が出臍を捕らえて逃がさない。
ぐりっ♥くりりっ♥
「ひぃぃんっ♥くすぐったいぃぃ!!」
弾力のある出臍を摘み上げて捏ねくり回すとあられもない喘ぎ声がシイノの口から上がる。新しい快楽に子宮がぬっと降りてきて亀頭と熱いキスを交わす。
「あはぁぁぁっ♥赤ちゃんも感じてるぅ♥♥」
出臍性感で子宮内でもぞもぞと胎児が蠢く。色狂いの母親に対する抗議の様なキックが子宮の内壁を震わせてカエノの亀頭にまで振動が伝わる。
「おごぉ♥ほぉぉぉぉ♥♥」
「腹の中蹴り上げられて感じてんのか!このマゾ妊婦!イッちまえっ!!」
出べそを親指で上下に撫でながら下がってきた子宮を中に押し戻すように激しピストンを繰り返す。それでも飽き足らないカエノは手加減した平手をボテ腹に浴びせかける。
ぱんぱんっ!すぱぱんっ!ぱんっっ!
「だめだめぇぇっ!あ、赤ちゃん、あかちゃんがぁぁぁっ!」
ボテ腹を震わす平手の連発に体内の胎児が暴れ子宮を今にも突き破りそうだ。胎児に対する母性と雌としての快楽との狭間で喘ぎ悶え狂う。
「うぅ!オレもっ!もうイクッッ♥♥♥」
生命力にあふれる胎動をペニスの先端で感じながらカエノも昂る衝動が尿道をせり上がってくるのを感じて間一髪のタイミングで引き抜くとボテ腹に大量の精液をぶちまけた。
びゅるるっ♥どくくんっ♥びゅるるるるっ♥
「あふぅ♥あはぁぁぁぁん♥」
カエノの灼熱の射精をシャワーの様に浴びたシイノの甲高い嬌声が室内に長々と響き渡る。
「はぁはぁ……お腹は大丈夫か、乱暴にしといて言うセリフじゃねぇけどよ」
荒い息を整えながら今更ながらにお腹の子供の事が気になる。見ればボテ腹の表面にうっすらと赤い手形が出来ている。
「大丈夫よ……落ち着いたみたい……それにしても過激な胎教ね……シエノもびっくりしてる」
べっとりと付着した精液をボテ腹の上で掌を回すように這わせて塗り込んでいく。
「な、なんだよ”シエノ”って」
「この子の名前、あなたから一文字貰ったわ」
他人の子供を育てさせるだけでなく不倫相手の名前まで付けるとは呆れを通り越してカエノは頭を抱える。
「……お前、自由に生き過ぎだろ」
「そうでもないわよ。貴女との関係はあくまでも子育てや仕事の合間の”趣味”ね」
そう言われればカエノはグウの音も出ない。カエノもしずくとの生活や仕事の合間にシイノの身体を刹那的に貪っているのだから。
「ねぇ、今度はお尻でして見ない?実はローション仕込んできたの」
ごろんと起き上がって四つん這いになってボリュームを増した臀部を横に振ってカエノを誘う。広げて見せた菊孔からは注入していたローションの滴が細い川になって流れている。
「全く無駄に準備良いんだからな、今日は最後まで付き合ってやるよ」
半萎えのペニスを扱き上げながらシイノの華奢な背中に覆いかぶさるとほぼ同じくして隣の部屋でしずくと愛を交わすニコラスは雄叫びと共に大量の精液をしずくの中に解き放った。
「あはぁ……はぁぁ、どうしたんですかニコラスさん、今日は随分激しいですね」
「あぁ、今日はしずくちゃんとずっとしていたいんだ」
シイノたちと奇しくも同じホテル。高価な防音壁は完全に喘ぎ声を遮断してお互いのパートナーを交換し合うようにしてが行われているとは露とも思わない。扉で偶然ばったり会って気まずくなるかそれともこのままお互いの関係がが白日の下に晒されず爛れた関係が続いていくかはシイノのNTRパワーしだいと言った所。
(子育て限定の関係のはずなのに……でも情熱的なニコラスさんも好きです♥)
腹ボテを抱えながらニコラスを受け入れるカエノ、シイノの蕩けるアナル性感に顎を反らせて夢中になるカエノ。何もかもが順調な生活の中での何もかもが倒錯した一夜に二組の浮気カップルはただひたすらに溺れていった。
………
………
………
「うふふふ♥良い具合に屈折してドロドロじゃな~~い♥」
こことは違う次元でグラツァリは下界を見下ろす。カエノとシイノに力を与えた事が正しかった事に満足しながら、愛液で濡れた指を舐めしゃぶる。
「シイノの子供が生まれたらもっと面白い事になりそーね。カエノは案外、シエノを可愛がりそうね」
神ゆえすべての事象に通じるがあえて不確定要素に任せるのも神の道楽。個性的な下々の存在のおかげでグラツァリの悠久の時を持て余さず済む。
「さぁて、こっちはどうかしらん♥」
グラツァリの全てを見渡す瞳に複数の男に嬲られているエルフの美少女が映る。10歳そこそこの肉体を露出度の高い冒険者服に包んでいる。無理矢理手籠めにされている感じは無くむしろ幼女趣味の男たちを手玉に取って楽しんでいる。
「ミカミ……あなたが見ていた一番楽しいわよ♥」
艶っぽい笑みを浮かべると眼鏡のツルをくいぃと上げて上げて食い入る様に眺める。天上からの神の視線に気づかぬまま少女体のミカミはもみじの様な手でペニスをしごき上げ精液のシャワーを浴びてうっとりと微笑む。エルフを絶滅の危機から救う旅のこれはほんの一コマに過ぎなかった。
びたみんクエスト 2ND ATTRACT