ホランド王城。
王妃マチルダとお付きの騎士兼メイドのヒルダ。
キャラ紹介兼、NPC側から見たシンタロウの所業を書こうと思ったんだけど、いちいち描写挟むとここでエライ長くなっちゃったから軽めにダイジェスト!!
これは商業なろう作品じゃなくてエロ小説だからね、仕方ないね。
◇
「私は反対ですッ!!」
ドン、と石作りの壁に怒りの感情をぶつけるヒルダ。
そんな彼女の姿を困ったように見つめるマチルダ。その手には【トラベルゲート】のスクロール。
「ヒルダ……そうは言っても、ね」
「あんな怪しい奴の言う事を。謁見を望むどころか、自分達の店に王妃を呼びつけるなど余りに非礼、あまつさえ護衛も許さぬとは!」
「でも──彼女が本気を出して、私たちに止められるの?」
「……そ、れは」
「貴方を責めている訳じゃないの。私が現役でも彼女、アカネ? と言ったかしら、彼女をどうにか出来るとは思えないもの。あれだけ禍々しいのに、神聖を宿しているなんて【聖騎士】の天敵よね」
アカネはマチルダさんとの会談を設定するのにちょっとばかり過激にOHANASHI――王城中庭にて聖騎士や近衛騎士相手に無双をかまして、約束を取り付けた。
「それでも……マチルダ様が行かれるのは」
「……私一人の犠牲で済むのなら」
「マチルダ様!」
悲鳴のような声を上げるヒルダに、やはりマチルダは柔らかく微笑む。
「私がどうなっても、国体への影響は最小限だもの」
「…………何も、出来ず……申し訳、ありません……」
「いいのよ。陛下の事、お願いね?」
先代聖騎士団団長より託された願い、深く頭を下げて了承の意を示す。
それを見て、安堵に似た思いを抱きながら、マチルダはひとりごちる。
「彼女──……の主は、何を望むのでしょうね。あれだけの力を持つ従者を配下に、ただの武器商人を続けるの?それとも、私たちを蹴落としたいのかしらね」
「ホランド王家は
「上に立つ人間はそうかもしれない。でも市井の人間は、その日が良くなればいいの。戦争に毎年駆り出されなければ良い、魔物に日々の生活を脅かされなければいい。であるなら――」
「それでも!」
思いの込められた叫びが、マチルダの言葉を止める。
「それでも、私が剣を捧げたのは、貴女と、貴女が身を捧げたこの国になのです……マチルダ様」
「ありがとう、ヒルダ。貴方の忠誠を、嬉しく思うわ」
「…………君が、この国を背負う必要なんて、なかったんだ」
「もう。──……これが私の選んだ道なのよ」
微かに滲むのは少女のようなはにかみ、困った従姉を窘めるような口調も一瞬。
生来の武人らしからぬ優美な所作でドレスを捌き、マチルダは立ち上がる。
「留守を頼むわね。最悪の場合はマーティン様を」
戦場を駆け抜けた勇壮さを瞳の奥に秘め、傍らの王妃付きの近衛騎士へ視線を流す。
海色の瞳に射ぬかれたヒルダはけれど未だ納得しきれず、言葉を探す風に唇を数度揺らす。
何かを、思い止まらせる言葉を何か紡ごうとして、揺るがぬ意思を伝える瞳の色に止められた。
「戻って来ないと、恨むからね」
諦めたように小さく息を漏らす。
「……戻ってくるわ、必ず」
【トラベルゲート】の魔法が封印されたスクロールを開放していく。
「ご無事で」
そんな、王妃付きの護衛騎士として相応しい声になった幼馴染みを背に置き去り。
王妃は光り輝くゲートを潜り、商業区の一角、とあるプレイヤーショップに単身転移する。
◇
エロ小説故にここもちょっと倍速!
ゲート魔法でシンタロウの応接室兼執務室に現れた王妃。
執務室に配置された調度品の質に驚いたり。
聖騎士の精鋭たちを軽々蹴散らしたアカネがシンタロウに傅く姿を見て胸中で衝撃を受けたり。
ソファに座り合った際にはシンタロウが敬意の欠片もいだかずにドレス越しの胸や脚へと視線を露骨に這わせる姿に思わず王妃は眉を顰めたり。
でもアカネが優秀AI発動し、マチルダさんも優秀な頭脳を用いて頭脳戦()じゃない本物の頭脳戦を使った商談も大体が終わってから、
ここから通常速度!
「んじゃあ、装備の更新に関してはオッケーね。まあ、そっちは俺にとっちゃオマケだからいいんだけどさ、マチルダさん。代金の事、聞いてる? 王の為に捧げた体、一晩ちょっと貸して欲しいんだよね」
「はぁ。随分直截な物言いをするのね」
「面倒なんだよ、こういう会話。こっちは早くその澄ました顔を歪ませて、屈辱に震えるアンタが見たいんだから」
「どうぞ? その代わり約束して頂戴。私があなたに身を捧げる代わり、この国の不利益になる事をしないと」
「へ、そんなんでいいの?」
「陛下さえご無事ならこの国は何度でも立ち上がれる。私の生死なんて問題じゃないわ」
王を、国を想う妃は純粋にそう信じる。
言葉に、所作に滲むは信念。
己が害されようと、或いは辱められようと、ホランド王が健在である限り、この国の未来を託せるのだと。
「どうします、シンタロウ? あなたが気の済むように。何でもおっしゃって」
「凄いね……アンタ。誰かをそこまで信用するとか素で引くわ」
微笑みすら浮かべて己の身を捧げるマチルダに、能力的にいかに凌駕していようと精神的な弱者は気圧される。
気圧され、怖じ気づき。
「燃えるわー」
悦びが背筋を震わせる。
折れぬ強さに。在り方に。
歓喜と怖じ気で歪んだ笑みを張りつけながら、対面に座るマチルダに何事かを告げようと──
「──ああ、違うな。例えばこのままここでウチの弟子みたいに辱めてもアンタは折れないんだろうな。どうしよう。どうしたらいいんだろうな。ああ、やっぱりアンタは最高だよマチルダさん!」
歓喜を覚える心のまま早口に己の思考をそのまま開陳する。
歪んだ劣情を初めて思い切りぶつけられる。そんな存在を前にして、それだけで呼吸が荒く弾み始める。
「おっぱい触ったり、致しちゃったり。本当に良いの?」
そんな様子を泰然と見守るマチルダ。
「ご随意に」
揺らがず。
ただし眼光一際鋭く。
「うっわ、最高」
「……」
「どうすっかなぁ、とりあえず最初はストリップ、とか王道かな。どう思います、マチルダさん」
「貴方がそう仰るなら、そう致します」
「ショーツを晒して、胸を見せつけるの恥ずかしくない? 旦那である王様でもない、ただの商人相手に」
「シンタロウ。我が国の軍事力を総て費やして尚届かぬ高みにある貴方を、ただの商人と思う訳がないでしょう?」
「そう? 俺としては侮ってもらってて全然構わないんだけど」
「……ただ私は、貴方がどのように私を辱めようと、決して心は明け渡しません」
「うはっ、王道台詞キタコレ!」
鋭く細められていた視線に刹那、込められたのは王妃の気構え。
「──忘れないで、下さいね?」
「……ぅ、っぉ……おう」
言葉を思わず飲んだ彼と彼女を愉しそうに見詰めていたアカネが、書類を胸に抱いてシンタロウの耳元で囁く。
「ふふー、ヒントあげましょうか、ご主人」
「ふぉ!? ちょ、おま、いきなり……ん? んー……」
耳元の吐息に背筋をくねらせながら、GM権限の【時間停止】スキルを使用する。
自分とアカネ以外のすべてが止まった世界で、近すぎる距離にいるアカネの笑顔をどこかうさんくさそうに眺めるシンタロウ。
「最初の獲物だから自力でどうにかしたいんだけど……お前がそういう助け船を言ってくるって事は、マチルダさんの攻略難易度って鬼だったりする?」
「正直、完全に屈服させるつもりなら、かなり」
「うぇい、マジか」
「例えば手足ぶった切って達磨にしても壊れず、ご主人のスキルで無理矢理イキ狂わせ続けても芯は折れません」
「マジか! 王妃とかって普通もっと易しい難易度じゃないの?!」
「……まあ、ご主人の頭の中にいちいち突っ込まないですけど……【聖騎士】を得る位に幼少から心身磨き続けて、その上この国の清濁を呑み込んで一国を背負う覚悟を胸に王家に嫁いだ【王妃】が、ご主人みたいな三下の考える手口で容易く折れる訳ないじゃないですかやだー」
「ぅ、うるせっ! 黙れ!」
「あ一応補足しますけど、ご主人のスキルなら、精神書き換えるとかでいたぶるならだいぶ簡単ですよ?」
「それの何が楽しいんだ」
「……賢女が白痴化とか、ぞくぞくしません?」
「しない。マチルダさんみたいな強い女が、それでも『悔しいっでも感じちゃう……!』ってするからいいんだろうが。バカか」
「も~、変なこだわりを……チュートリアルの工房から難易度上げすぎですよぅ~」
「知るか。ってか、俺はもうマチルダさん愉しむ気満々なんだぞ、早くヒント教えろヒント。なんか有るから言ってきたんだろ?」
「はいはい」
やれやれとばかりに肩を落とすと、一転、妖艶にほほ笑むアカネ。
「彼女の芯を少し、削ってあげます。だから今度ご褒美下さいね?」
「む、ぅ……まあ、いいだろ。ホントにお前のお陰でマチルダさんを堕とせたらな」
「お任せを」
【時間停止】スキルをオフにすると、満面の笑みで王妃に歩み寄る秘書ライクスタイルの美女。
そんな彼女アカネに聖騎士団を半壊させられている王妃マチルダは内心の警戒を外に滲ませる。
「さて、陛下」
「……なんでしょう」
「貴女自身をどう責めても、きっと貴女は耐え抜くでしょう。そもそもご主人の責めってば超絶技巧ですけど、基本的に生温いですし」
「ディスるなや」
「だからね、ご主人。身構えた心を、その足場を崩してしまいましょう」
笑うアカネ。
その笑みが浮かぶ不吉さに宿る予感。思わず腰を浮かべかけるのは王妃。
「──ッ! 止めて!」
「自分よりも他人の痛みの方が応える
アカネの手に浮かぶ幻のヴィジョン。
王都の広場、駆け回る子供たちが映される。
「私を差し出す、そういう契約の筈でしょう!?」
「分かってますよぅ? ふふ……だから。ね?」
「っ、はっ、……や……んっ!?」
残像さえ残らぬ早さで王妃の背を取ったアカネはねっとりと腰に両腕を絡め抱き寄せる。
抗う所作を一瞬、何かを思い出した王妃はその身を委ねるように力を抜く。
それを見届けたアカネは華奢な首筋に唇を這わせ、唾液の跡を一筋。
「心を閉ざしきってはダメですよ陛下。そうしたら、貴女は耐えられてしまう。そうなってしまえばご主人が満足しないかもしれない、腹いせに私に一暴れしてこいと命じるかも知れない。そんな仮定の未来を、ちらつかせておくだけです」
唾液の跡が残る肌の上、鮮やかに赤い舌が白皙の肌を這う。
「それだけで、貴女の纏う鎧は脆くなる。もしも、万が一、この男が自分に満足しなかったら──そう過ぎってしまえば、心の足場が崩れてしまえば、そんな心ではご主人の
ドレスの上、アカネの手に余る乳房を下着越しにまさぐり、揉み、弾ませる。
そんな無体を、唇噛み締めながら堪えるマチルダ。
「そもそもその顔見れば、もう目論見成功したって教えてもらってるような物ですし」
ニタァ、と。無邪気なほどに邪気帯びた笑みを浮かべた天使は、浮かべていた邪悪さすら感じさせる笑みを一転、朗らかに自らの主人へ向き直る。
「さ、どうぞ。ご主人。下拵えは終わりましたよ」
「むぅ」
「おろ? あれ、お気に召しませんでした?」
「いや。見習おうとしただけだ。なるほどなぁ、と。……いやアレくらい出来たけどな?」
「そういう頭悪い受け答え、ご主人っぽくていいと思います」
「生暖かい目やめろや、お前ホントアレだな。良い仕事するけど、むかつくな。【ハウス!】」
「あっ、ひど――!」
用は済んだとばかり、しっしっと手で秘書スタイルの天使をスキルで追い払い、二人きりになって改めてシンタロウは王妃に向き合う。
「さて、マチルダさん。まあ、貴女は強い人だよ。うん。この短い時間、話しただけできっとアンタは本来ならこんな下界に降りてくるような人じゃなかったんだろう」
割れる。唇が割れる。
釣り上がる。
歪む。
「そんな女が、俺に跪いて、ただ慈悲を乞う存在に堕ちる」
瞳が、にやけて三日月型に。
唇が、釣り上がって三日月型に。
「超燃える」
笑う。
「しゃぶってよ。俺に従うならさ」
隠さぬ悦びに全身を歪め、対峙する王妃に告げる。
同時、間に置かれていたローテーブルをアイテムボックスに収納する。
一瞬にして互いを隔てる障害物はなくなり、たった数歩の距離を隔てて対峙する商人と王妃。
王妃マチルダの蒼白だった顔色はいまだ回復しきらず。けれど、僅かな間も置かずに滑らかに立ち上がった彼女は数歩を歩くと、ドレスを捌きつつ膝を折る。
絹糸のような細い金糸の髪が絨毯に広がり、花弁のように広がる青のドレスが金色を強調する。
【聖騎士】にして【王妃】、この国の武力で三指に入るマチルダはそのまま頭を下げる。
「アルラド大陸コクゲン平野中央に位置しますホランド国。現在王位に就くサティス・フォン・リ・アルテ・ホランドに代わりまして正妃、マチルダ・フォン・リ・ホランドが畏れ多くも申し上げます。いと強きお方、天の御遣いを率いるお方、口に出してお名前を口にするのも畏れ多きお方、シンタロウ様。この国を守るという勤めを未だ許して頂けます事を感謝しています。ご寵愛を頂ける事、更に御身の素晴らしい御力を下賜して下さるとの事、更に国の未来が輝かしい色に輝く道歩む事を許して頂き、大変感謝しています。シンタロウ様が降臨された地、このホランド国において、いつまでもいつまでも平和が続く盤石の未来が紡がれる事、皆の心身が喜びに満ち足りた平和な時代となるようにお守りくださいますよう、導き下さいますよう、恐れ多くも申し上げます」
三つ指をつき、絨毯の毛足に顔を埋めるほどに深く伏して、王妃は
全てを紡ぎ終えれば、唐突の祝詞奏上に内心の戸惑いを隠せぬシンタロウを見上げる。
青色の瞳に映し出す感情は薄く、されど確かに揺らめく。
その感情の名は屈辱か羞恥か、怒りか。
外見の儚い印象と裏腹に、幼少の頃より剣を振り続けた為に硬くなった指先でシンタロウのスラックスに手を伸ばす。
ベルトを解ききる前から既に膨張し、硬化し、肥大しているそこを見て、瞳に宿る微かな嫌悪感。
眉間に刻まれそうになる皺を意思で止め置きながら、衣擦れの音。
「……失礼致します」
寛がせた前身頃。
怒張を覆う下着を唇で食み、ゆるゆると擦り降ろしていく。布地を食んだ唇が、柔かな頬が、反り返る怒張に触れる。
「お、ぉ……やわらけ……スベスベだね、マチルダさんの肌」
蕩けた声が頭上より降り、滑らせた唇と頬におぞましい熱が伝わる。
現れる肉の槍と、熱と蒸れた臭い。
愛を抱いた相手の物であれば或いは愛おしさ宿るのやも知れぬ異形めいた怒張。
しかしこの時、この相手であれば吐き気を催す醜悪さしか覚えず。
そんな内心を薄く桜に染めた頬で、諦観と嫌悪を隠し切れぬ瞳で表現してしまうのは王妃の経験の無さであり、先に心を乱された成果。
心を殺しきり、ただ堪え忍ぶだけであれば耐え切れた筈なのに。
アカネに示された、最悪の未来へ繋がる想像が、心を波立たせる。
自分が害されるならいい。
ただ、その対象が、知己や国民、或いは国王陛下に向いてしまうかもしれない恐怖。
揺れる心が、消しきれない嫌悪を浮かべつつ、怒張と陰嚢をさらけ出すまでに摺り降ろした下着から唇を離す。
微かに洩らした吐息が、淡く楔全体に降り掛かり──
「ああ……マチルダさんの息とか、唇の柔らかさとかやっば……ほら、早くしゃぶって」
歪んだ雄の獣欲が、歓喜する。
先走りがぷくりと浮かんだ楔を掴むとシンタロウは己の切っ先を、男達の情欲を誘うようにふくらと艶めく桜色の唇に定め、押し付ける。栗の花の香りを宿した雫を塗り広げ、淫らなルージュが下唇に引かれる。
「――申し訳……、ありません」
自らの唇に厚かましく塗られ、そんな匂いを嗅がされて、思わず流れた一筋の涙。
脳裏で穏やかな笑みを浮かべて寄り添う夫であり王である彼の姿や、気遣う己の騎士が浮かんで消える。
許してほしい。
けれど最悪許されなくてもいい。愛するこの国と、皆を守れるのなら。
震える唇。
はくり、開いた唇はシンタロウを咥えて、喉奥に招く。
「ん──……んっ、ふ……」
「どんな感じ?」
「とても、熱くて、硬くて…………好ましく思います」
幹を唇と口腔で愛撫する。
ゆっくり、往復し、舌を這わせる。
えずきそうになり、吐き出しそうになり、噛み切りたくなって。
呼吸を整える。
下腹部、シンタロウの陰りが王妃の呼吸でちろちろ揺れる。
「王様のと比べてどう?」
「…………」
「マチルダさん? どう?」
「──……分かりません。本当に、分からないんです」
「ん? 王様とそういう事しないの?」
「いえ……その…………」
「はい!この国の高貴なお方たちは、セックスを不浄な事としているので、する時は女性側を袋に詰めて、アソコが見えるように穴だけ開けてそこからおちんちん突っ込んで犯して、出したら終わり。で、そのまま別の部屋で寝るみたいですよ。なので陛下はずた袋に入れられての屈曲位しか経験ありません」
「アカネ、ハウス」
「ご主人非道!」
アカネちゃん情報です!と飛び込んできた秘書を【強制転移】ではじき出す。
「へぇ、まあ、なるほどね。変な風習。……ん? じゃあ、男のちんこ見たの初めてって事?」
「……はい」
「……やばい、グッと来た。マチルダさん、そのまま咥えてて。歯、立てたらスラムの子供辺り殺すよ」
ちんこ見たの初めてとか、実質処女じゃないかな、と先ほどの商談からずっとムラムラしていたシンタロウは興奮のタガが外れ始めてそんな阿呆な事を考えながら、一つ、閃く。
しかし今は当座の快楽を得ようと、腰を浮かばせ中腰の姿勢で王妃の金髪を掴み、己に引き寄せる。
「ぐっ――! ぅ、げ、ッ、ぅ、っ、んっ! ん、ぉ……ん! っぷ、ぁ……っ、ん、っぐ………ぉ。っご!」
深く、喉奥、咽頭壁を最奥代わりに切っ先をぶつけるように頭蓋を掴んで、一気に揺する。
技巧は弟子たちと比べれば拙いの一言だが、憧れていた存在を汚すという愉悦に高ぶりきった本能を開放したくて仕方がない。
いつもよりも余程早く限界が見えてくるのに合わせ、王妃の口をオナホール代わりに腰を加速させる。
「うぐ──ッ!? う、ぐぇ……お、っぇ……っぐ! ん、っぐ、っふ…………お……っ、ぇ」
「出すぞ、──出すぞ、出すぞッ!」
「うげっ、げほ! げほっ、ぐ、っふ……ふ、ぅ……っは……!」
本能のままに吐き出した白濁は、そんな知識も手管も知らぬ王妃の口から咳き込みと共に吐き出されていく。
「その内、礼儀も教えなくちゃなぁ」と予想外の手間を楽し気に語る男は、絨毯に精液と唾液の混合物をを垂らしていく王妃を睥睨して命じる。
「次だ、四つん這いになってよマチルダさん。尻の穴と性器、俺に見せつけるように、雌犬の体勢」
「………………っ、これで…………よ、ろしい…………です、か?」
「姿勢はそうだけどさ。聞こえなかった? 尻の穴も性器も、俺に見せてよ」
「は……ぃ……」
おずおずと。
しずしずと。
四つん這いになった王妃は自らのドレスの裾を絡げ取り、下半身を完全に露わにした格好でシンタロウに捧げて見せる。
それでも足りぬと、言われて。微かな逡巡を見せながら王妃の指がドレスから己の下着へ向かう。
震える手で、最後の砦となる下着に触れる。腰の横、親指を通すと徐々に、徐々に。
平然と、泰然と、付け入る隙を与えずに下ろそうとするのに。
陛下にしか見せたことのない場所をあらわにする事を、肉体と精神が拒絶する。
理性でそれらを屈服させて、自らの尻肉を、菊蕾を、秘裂をいっそ焦らすようにすら見える速度で四つ這いの膝にまで下げ下した。
「――…あ、ぁ………見て、下さい…シンタロウ様」
くん、と角度を変えた腰、全てを見せつける姿に、爪が肌を突き破りそうな程に力を込めているのを眼下に、シンタロウは膝立ちに彼女ににじり寄る。
「これで……ょ、ろしい──……ですか?」
「ふ、っは! あはははは! こういう姿勢も初めてな訳だ!エロいね、マチルダさん! 桃みたいな尻がゆらゆら揺れて、男を誘ってるみたいだよ」
「そ、のようなつもりは──!」
「ふふ……そうなの? まあどうだって良いんだけど。もう我慢出来ないわ、犯すね――あ、その前に」
「ひっ!? な、にを!!」
唐突に浴びせられた冷たい液体の感触に、思わず振り返るマチルダの視界に飛び込むのは繊細なガラス細工が施された瓶を逆さにしたシンタロウの姿。
何らかのポーションを使用した様子に、歯を噛み締める。
「媚薬、ですか?」
「ん? まっさか~。そんなの使わなくても、そもそもマチルダさんのアソコびしょびしょだし。あ、仕方ないんだよ、俺のスキルで、ちんぽあんだけしゃぶったら濡れちゃうのはどうしようもないから。誤魔化さなくていいよ~」
「……濡れ、て…なんて」
「……どう見てもびっしょりに見えるけど。まあ、いいや。これね、エリクサー。どんな怪我でも治すの」
「怪我……?」
「そ。たーとーえーばー? 女の人が初めて男とする時に破れちゃう膜とか」
「………………ぇ?」
噂には、聞いたことがある。
初めての時、女は血を流すと。
されど、厳しい鍛錬に明け暮れる【聖騎士】はそうならぬ事も多く、実際、マチルダはホランド王であるマーティンと交わる時に血を流す事はなく、王もそれを気にした風もなかった。
無意識に下腹部を、胼胝が幾度も潰れた硬い手で庇う。
「癒す?」
「そう」
「私の、それを、……癒して…どう、なさるの?」
聞きたくない。
けれど、聞かねばならない。
あれだけ火照っていた頬の熱が、今はまるで感じられない。青を通り越して、白くなるほどに血の気を引かせてマチルダは訊く。
「破るの。今日が二回目の処女貫通だよ、マチルダさん」
その言葉を理解した途端、腰を捻り甲から振り抜くバックブローを放とうとして――縫い止められる。
背後から覆い被さられて、切っ先が危うく秘裂を往復する。
「っとと、あーぶね。いきなしどしたの」
「止めて!止めて止めて止めてぇ!私のっ、初めては、マーティン様に捧げたの!」
力の限り暴れて逃げようとしているのに。
四腕狂熊と戦ったって力負けした事はない身体は容易く抑えつけられてしまう。
「離して! 離して! なんで、なんでそんな事するのっ?普通に犯せばいいじゃない、他の事ならなんだってする、なんだってする、なんだってするから、それは嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!」
「あははははっ、すっげ!ロデオみたいだ!」
愉し気に、楽し気に、無邪気な子供が新しいおもちゃの遊び方を思いついたように。
暴れ馬と化したマチルダを押さえながら、腰を巧みに動かして楔が彼女の入り口を何度か触れて侵入目論む動きを見せる。
それを、ほとんど動かぬ腰を何とか揺らして切っ先をずらす。
「シンタロウ様、お願い、お願いします!初めては、それだけは!それまで、私からっ、奪わないでっ!」
「んー、俺が飲めって言ったら精液飲む?」
「っ、飲みます!」
「俺の尻に顔埋めて、ケツ穴を舌でほじくって刺激しながら手で扱いたり――」
「します!」
「うおっ、早いね……んーそっかそっか」
「だから、お願いですから――」
「だが断る!」
涙を撒き散らし反抗していたマチルダの双眸に、絶望の色が宿る。
「ぶひゃ、あはははははははは! 一回言ってみたかったんだこれ! ぶぁ~かだな、マチルダさん。そんな嫌がってる事、やらない選択肢がないよ!絶対奪ってやる、マチルダさんの処女膜。破るのは俺だよ、アンタの王様じゃない、俺が、アンタの初めてを奪う男だ!」
「いっ、や!いやいやいやいやいやぁ!」
細い柳腰は、まるであつらえたようにシンタロウの両手に馴染み、掴まれる。
固定される。
双脚は彼の下肢やアバラを撃つけれど堪えた風もなく、両腕は爪を折り絨毯の繊維を引き千切って逃げようとするのに微塵も動かない。
「やだ! 気持ち悪い、気持ち悪い気持ち悪いきもちわるい! マーティン様マーティン様、助けて! 許して!こんなの、やだぁぁぁぁぁぁあ!!!!」
腰を固定したままシンタロウは立ち上がる。足が届かぬ高さ、腕が届かぬ高さで四肢を空転させ、上半身だけを隠す青いドレスがばっさばっさと衣擦れの音を立てるのにも構わわず、逃れたがるマチルダはなお必死。
だというのに。
全力であらがっているのに。
触れる。
熱い。
肉の塊が。
入口に宛がわれているのを感じて、怖気と共に鳥肌が全身に広がる。
「あ、ぁ………ああ………挿入、って、く……る…っ、お………っげええぇぇぇぇ!!」
「あははははは! 吐いてる! マチルダさん吐いちゃった! そんな嫌な男が、今からマチルダさんの処女膜破りま~~~っす!」
「や゛、っべ゛てぇぇ……! 入ってこないでえぇ……! ああ、ああ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!!」
ぴちゃぴちゃと、黄色い液体を吐き散らす。
反射の反応、緩む四肢の抵抗。
それを待ちわびていたかのように、一気に楔を侵入させるシンタロウは高笑い。
一息で破られた処女膜、鈍い痛みと熱が一筋零れて内腿を這い落ちた感覚に、王妃は意識を半分飛ばす。
「主よ、父よ…っ、ん、っふ、ぁ…違う…ぁ、ん! 違うのです……これは、私は……私の伴侶は、マーティン様だけ、っぇ! あっ、ん!ん!」
欠けた爪、血すら垂れる両手を合わせ、青白くなった唇で早口に小声で何某かに報告するその声に、熱が混じり始める。
「せっまいなぁ、マチルダさん。アレかなエリクサーで、マーティン様に広げられてた中も、ちんぽ入れる前の状態に戻っちゃったかな? 処女膜だけじゃなくて。あはっ、そしたら正真正銘初めての男だね俺!」
「あ、ああぁぁ! ケダモノ!ケダモノよ貴方は! なんで、どうしてッ……あっ、ん! 殺して……もう、殺して!こんな、身体、イヤ……あ、っひ、ん!」
最早当初の精神防壁は見る影もなく、胎内を犯される度に全身に甘い熱が侵食していく。
愛おしい、あの人との営みにだって覚えなかった感覚。
深紅の絨毯に広がる、赤い色を見つけて、マチルダは震える。
理性は怯えて震え、本能はシンタロウを迎えて悦ぶ。
絨毯に、赤い色よりもよほど多く飛び散る飛沫、次々と飛び散る様が、力なく項垂れた視界に飛び込んでくる。
「…………死んだら、この国がどうなるか分かんないよ?」
「イヤ……ぁ……」
たとえ、国母としての許しを得られなくても。
身体が、娼婦の如く男を悦ばせようと。
「んっ、っくぁ! ちゃん、っと……します………あぁぁ、私で、気持ちよく………なって下さいませ」
涙が零れる。
いくつも、いくつも。
止まらぬ涙が。
そんな、マチルダの姿を見て、シンタロウはぞくぞくと背筋を這う悦びに浸る。
持ち上げていた腰を、彼女の足が辛うじて届く高さにまで下ろすと、壁に押し付けて己と壁にプレスするかのような勢いで犯していく。
豊かな尻たぶが穿つ度に、ふわふわと柔らかく揺れて、青いドレス越しに乳房が弾む。
抗う様子を消し、シンタロウを悦ばせる為に腰の角度を調整し、甘い声を漏らす王妃。
「ああ……気持ちいい、です……」
「マーティン様のセックスと比べてどう?」
「……陛下の、話は……」
「どっちがいいの?」
「……っ、ぁ、っあ、あ、あっあぁぁ……早くするのダメっ!言います、言います!………………………し、…シンタロウ様、ですっ、シンタロウ様のセック、ス……の、方が、比べ物にならない、ぁん! くらい、っ、イイ、イイです!!」
甘い嬌声の中、尻たぶと下腹部がぶつかる音にかき消されそうな細い声で、王妃は告白する。
それを、更に追い込むように、彼女の感じる部分を雁首と切っ先で刺激すれば、全身を跳ねさせながら媚びる様に、シンタロウの楔はなお一層、太く、硬くなる。
「んひ、良いね。あんだけ、仲良さそうだったのに。理想の夫婦っぽかったのに、俺のがいいんだ」
「ううっ、ううぅぅぅぅ……っ、く、ぁ………も、ぉ許して………」
許しを請う王妃の姿に、腰を更に早く、強く。
「あっ、あっ! んぅ、っく、あっ…………何か、……クる……ッ」
「お、イキそ?いいよ、イって………その、感覚がさっ、弾けそうになったら……、イクって、言えよ……!」
「んっく! ふか、いいぃぃぃ! 早いの、ダメ! ダメダメダメダメダメぇ! 知らない、これ、知らない……シンタロウ、っぁ、さま! ん、ひぁ! これ、だめぇぇぇ!」
「う、っぉ!またキツく……! 良いぜ、イケって! イっちゃえ! 初めてのセックスで! 上書きセックスで! イったら、マチルダさんの奥に、子種吐き出してやるからな!!!」
「うぅ、うぅぅ、子種は………いやぁ……こんな、解されて…………注がれたら…………孕んでしま…ぁ!ん、っ、んんんんんん! っぐ、ぅ……イキたくない、イキたくないイキたくない……こんな、男でなんて……イキ゛た゛く゛…な゛い゛ぃぃぃぃぃ――だ。っめ………あぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁあぁ!!!!!!!」
「うぉ、っと! 出すぞ出すぞ出すぞ出すぞ!! いっちばん、奥で、出してやる、っぞおおおおおおおおお!!!!」
跳ねる。
壁にプレスされた全身が跳ねる。
頬に、額に擦り傷を作りながら跳ねて、喘いで、叫んで!
涎を撒き散らし、鼻水を溢し、涙を流し、国母の威容なんて欠片も残さぬ無様を晒して、マチルダは初めての絶頂に導かれ、意識を消失した。
それは、幸いだったのか不幸だったのか。
くったりと、力を失った全身。
その奥底、自分の子宮口をひしゃげさせる切っ先から、鍛え抜かれた下腹部がぽこりと膨らむ程に注がれた子種を、ひとまずは意識せずに済んだのは幸いだったのか。
掻き出す時間を失ってしまった事に、未来のマチルダは絶望するのだから不幸だったのか。
白目を向き、飛び出した舌から唾液を垂らすマチルダは、そんな事を考える事も許されず、真っ白な世界に飛ばされていた。
入れられなかった補足。蛇足。
この世界の上層階級の人たちにとって、夫婦関係は初夜に処女血を散らす事で契約が結ばれるという常識。
マチルダのように鍛錬のために膜が破れて処女血を流さなかった場合は、本来なら眉を顰められ、夫婦関係が破綻する原因ともなるが、【聖騎士】【巫女】などの神に仕える職業に就いていた場合は、神の御手付き、神が認めた婚姻とむしろ喜ばれる。
その為、マチルダの常識観ではホランド王との閨でも流れなかった、処女血が流れるという行為は「神に祝福された婚姻を破棄され、無理矢理夫婦関係を結び直される」所業に等しい。
このルートを通らない場合、羞恥に震える事はあっても無様を晒す事はなく、国妃としての権威を保ったまま犯されるだけだった。
以上。
リビドーの解放に少しでも役立ったなら幸い。
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