「ククール?」
「バカ野郎。なんで、信じてくれないんだ?」
オレはエイトをベッドに押し倒した。
エイトは無抵抗のまま、仰向けに転がった。顔をそむけて……。
オレは構わず唇を合わせる。
エイトはビクリとして、身体を突っ張らせた。
「エイト……愛してる」
エイトは動かない。
「お前だけだ」
オレはエイトのシャツの中に手を入れた。
エイトはまだ無抵抗で、しかしオレの目を見た。
どこか不安そうな目だ。
「愛してるんだ」
エイトは黙って目を閉じた。
オレは深く口付けた。
久しぶりに味わうエイトの唇は柔らかく、ひんやりと濡れていた。
オレは夢中でエイトの衣服をはぎ取る。エイトは横たわったまま、ただ黙っていた。
肩口の傷も、疲れた二の腕も、ゆっくりと口づけ、華奢な腰に手を回し、胸の飾りに舌を当てる。薄い皮膚の脇腹を撫で上げ、続けて口づけ……うつ伏せにさせて、首筋から背中へかけて唇を進める。オレを待っている後ろをほぐしながら、まっすぐに伸びた両足も味わう。再び仰向けにし、エイトの両足の間に膝を入れ、片方ずつ足の内側に口づけを落として行く。なめらかな内ももに花を散らせ、エイトの中心を口に含む。
エイトの詰めた声がオレを昂らせる。舌を絡ませ、しごきあげる。左手の指で再び後ろをほぐせば、時折エイトの身体が弓なりにのけぞる。
今は、何も考えたくなかった。エイトに溺れていたい。
時が止まればいいのに……。
「こんな……僕を、ククール……」
「こんなお前が、なんだよ」
「ねえ、愛してるの?」
瞳がうるみ、つ、と目じりから涙がこぼれる。
何が不安なんだ!
オレはエイトの肩を押さえつけ、思いきり挿れた。
「あっ!」
突然のことに目を見開くエイト。
ちょっと乱暴だったかもしれない。でも、お前を愛していることをわからせるには、オレはこうするしかないんだ。
「待っ……ああっ……」
涙が続けて流れた。
まだ何か言おうとする唇を唇で塞ぐ。
「うっ……ククール……」
何も言うな。
オレのことだけ考えろ。
お前を愛する、オレのことだけを考えろ。
お前も没頭しろ。
お前の中にいる、オレを感じろ。
お前の頭の中でモヤってんのは、つまらねえ雑念だ。
強く、強く抱いてやる。
より深いところを突けるよう、片足を持ち上げ、斜めに突き上げる。
「ああっ……もう、もう……」
呼吸が激しくなり、オレにしがみついてくる腕に力が入る。
そうだ、それでいい。
惜しまない。焦らさず、ガンガン突いてやる。
首筋に舌を這わせれば、甘い吐息とともに喉の奥から搾りだされる喘ぎが、濡れた唇の間から漏れる。
黒い瞳はもう涙を見せない。そのかわり、熱が生まれていて、オレを煽った。
「もっと……ちょうだい」
エイトの先端からは透明な液がずっと流れている。後ろ向きに膝をつかせ、ヌラヌラとしたそれをこすり上げながら、奥の奥まで何度も突いた。
エイトは腰を突出し、オレの手の中に吐出した。
その解放は、じゅう、と音が出たかのような感覚。
普段なら脱力するのに、今夜はまだ腰を上げたまま、ちょうだいとねだる。
エイトの震える身体を支えながら、オレは更に速く腰を動かす。
互いの太ももがぶつかり合い、みだらな音が響く。
もう、何がなんだかわからなくて、どろどろに溶けあいながら夜が明けるまで愛し合った。
そしてリーザスへ戻り、オレとエイトは口もきかずにアルバート家の客室に飛び込み、それぞれのベッドで眠り込んだ。