IS学園での物語 R指定 作:トッポの人
エロくないのはご愛敬で。
今日は午前中で学校が終わり。すると簪は幸せオーラを周囲に振り撒きながら学園の外へ出た。
学園は明日から二日間のお休み。日曜日と祝日が重なった天からのご褒美、遊び盛りの学生には何よりも変えがたいものである。
普通ならば目覚ましい成長をしていて、代表に選ばれるのも時間の問題と噂される簪には関係ない話。しかし、奇跡はあるもので、ISのオーバーホールと時期が重なり偶然にも二日間は訓練が出来ない状況となっていた。
息抜きも立派な訓練だ。貯まった疲れを取り除くべく、この訓練も真剣に挑まなければならない。
「えへへ……」
しかし、困った事に簪は自らの意思で緩む頬が抑えられない。とてもじゃないが、重大な訓練に挑むものの表情ではなかった。
その原因は簪が向かっている場所に関係している。
櫻井春人、簪の大切な恋人にして世界でたった二人の男性IS操縦者。
簪はIS学園から意外と近くに住居を構える彼の家、愛しい愛しい恋人が待つその家に向かっているのだ。緩めるなという方が無理である。
二人は念願の関係になれた。しかし、代表候補生という立場上、恋人らしい事なんて殆ど出来なかったのだ。
それをこの二日間で少しでも埋めようと春人からの提案だった。
「(別に掃除なんてしなくてもいいのに……)」
しかし、その提案者は掃除があるからと一人で先に行ってしまった。たった一人、寂しがる簪を学園に残して。
簪は春人と共に行きたかったのだ。彼の暖かく、大きな手を繋いで他愛ない話でもしながら歩けば、行き先が何処であろうと楽しめる。ただの掃除でさえ幸せな気持ちを与えてくれる。
だというのにこの仕打ちである。これには怒るという非生産的な行動はしない簪も頭の中は怒りで染まっていた。
「(これはいっぱい甘えないとっ)」
訂正。若干甘ったるい何かも加わっているようだ。とりあえず春人に会ったら何をするか決めた簪だった。
そんな愛しの彼の事を考えていればあっという間に到着。何処にでもある一軒家だ。辺りは住宅街なのもあって、似たような作りの家はたくさんある。
だがそれでも簪は見間違えない。何せ、春人が住んでいる家なのだから間違えるはずなんてなかった。
「あっ……!」
思わず出たのは短いものの、それでも充分喜色に染まったと分かる声。頬は赤らんで、浮かべる表情は恋する乙女と呼ぶに相応しい。
今から会う彼氏は世の男性から妬みを受けても仕方ない人と付き合っていた。
呼び鈴を鳴らすと家の中から慌ただしい物音が聞こえてくる。漸くその音の原因が現れる。
「おかえり、簪」
「……ただいまっ」
「おっと……」
暖かい言葉で迎えられた簪は持っていたバッグをその場に置いて、彼の胸の中へ。
突然の事にも関わらず、春人は飛び込んできた彼女をしっかりと抱き止める。大切な人が危なくないように、しっかりと。
腕の中で一頻り胸に頬擦りする彼女が次に何を求めているかなんて言葉にしなくても伝わっていた。
「「んっ」」
簪が求めた通り、唇を押し付けあうプレッシャーキスにお互いの口から僅かに声が漏れる。
簪はキスという行為が好きで好きでしょうがなかった。ただ触れ合うだけキスも、舌を絡め合うキスも、今しているキスも何もかも。
いや、正確には好きにされたという方が正しいかもしれない。その理由は唇が離れてから分かった。
「ん? どうした?」
何故ならキスをするといつもは無表情の春人が優しく微笑んでくれるから。声も僅かに明るいものになる。
世界でただ一人、簪だけが見られる愛しい人の笑顔。それが見られるのだから、好きにならない理由なんてあるはずがなかった。
「ううん、何でもないよ」
「そうか」
しかし、簪も気付いていない。それを見た後に浮かべる笑顔が春人も大好きだという事を。
「簪……」
「ぅん……!」
愛しさが溢れる。それが春人の胸を締め付けて、今度は彼から唇を重ねた。
「ん、ふぁ……」
小さな口に春人の舌が差し込まれて、歯をノックされる。簪が愛しい人からの求めを拒否なんてするはずがない。
口を開けてされるがままではなく、彼女の舌も迎えに行く。それが彼女の答えだった。
「ちゅ……んむ、はるとぉ……」
「っ、簪……!」
舌が絡み合い、くちゅくちゅと口から流れる水音に春人も簪も昂っていく。
酸素を求めて一旦離れると二人の間に掛かる銀色の橋に加えて、言葉だけでなく表情も蕩けた簪に春人の劣情が一気に加速した。
細い腰を抱き締めていた春人の手が徐々に下へ滑っていき、柔らかな尻をスカート越しに触ろうとした時だった。
「あっ、や……だ、だめ……!」
「っ!」
蕩けていた簪からの明確な拒否。それに熱に浮かされていた春人の頭からさっと血の気が引いた。
相手が嫌がる事をしてしまった。しかもよりにもよって自身の中で最も大切な簪を相手に。
「ご、ごめん! そ、その……んむっ!?」
「んー……」
それがどれだけの混乱を春人にもたらすかを知っていた簪は再びキスをした。不安そうにしている彼の頬に手を添えて。落ち着くように、自分の愛しさが伝わるように、優しく優しく。
「ぷはっ」
「っ、はぁ……か、簪さん?」
息苦しくなって離れると冷静になった春人がどういう事か問い掛けた。すると子供に言い聞かせるように簪が叱りつける。
「今はお昼だからまだえっちはダメっ」
「はい……」
目に見えてしょんぼりと肩を落とす春人。まるで悪さをした犬のようにも見えた。しなだれる尻尾が目に浮かぶ。
普段、皆の前では見せない姿に簪も許してしまおうかと心が揺らぐも何とか持ちこたえた。
回数は少ないが春人との行為は好きだし、好きな人に求められるのも当然嬉しい。だがまだ恋人らしい事をしていないのだ。
しかし、やはり少し可哀想に思えたのでそっち耳打ちする事に。
「今日は外泊許可取ってきたから、夜に……ね?」
「っ!!」
外泊許可。つまり二人とも今日はこの家に泊まり、明日はここを拠点に色々出来てしまえるのだ。春人のしなだれた尻尾が一気に元気になった瞬間だった。
二人は二人らしく、家で映画やアニメを見たりと春人の家でデートをする事に。その方が人目を憚れる恐れもなく、存分に恋人らしく過ごせると考えたからである。
そうして久し振りの休みを二人で満喫し、やって来た夜。
「お風呂入ってくるね」
「ん。いってらっしゃい」
「うんっ。行ってきます」
軽く触れるキスをしてから持ってきたバッグを手に簪は浴室へ。これからの事を考えて彼女は張り切っていた。
約束した夜、彼に愛されるのだからいつもより念入りに身体を洗うのは想像に難くない。いつだって綺麗な自分を見てもらいたいのだ。愛して欲しいのだ。そのためには小さな努力も惜しまない。
「やっぱ女の子って長いなぁ……」
一方、リビングのソファーに寄り掛かりながら春人は食後のデザートに買っていたアイスを食べていた。
この男、昼間からおっ始めようとしていたのを忘れているのである。良くも悪くも馬鹿だった。いや、この場合はそれを忘れさせるほど楽しませた簪が凄いのかもしれない。
だが簪が春人を夢中にさせるのはこれからだった。
「お、お待たせ……」
「別に待っ、へ……?」
それから暫くして、漸くお風呂から上がった簪の姿を見て咥えていたスプーンが落っこちた。そしてそんなものを気にする暇もなく、当然の質問をぶつける事に。
「な、何でISスーツ着てるんだ?」
「そ、その……」
春人の視線の先、見慣れたISスーツを着た簪がもじもじとしていた。恥ずかしさに耳まで真っ赤に染めながらも、これも愛しい人のためだと必死に言い聞かせて。
「春人、こういうの好きだから」
「あらやだ……」
よりにもよって恋人に自らの性癖がバレていたともなれば頭も抱えたくなる。
しかし、そんなのは知らないと簪はソファーに腰掛ける春人へ近付く。正面に立って俯く彼の頭を上に向かせると、彼女の胸に込み上げてくる愛しさが少しでも伝わるように唇を重ねた。
「春人……んむっ……れる……」
一度軽く唇が触れ合えば、昼間のお返しと今度は簪から舌が差し出される。春人の口内を目一杯に伸ばした舌が駆け巡っていく。
目蓋を閉じて、真剣に自分を求めてくれる目の前の少女に応えない男がいるはずがない。彼もその例に漏れなかった。
「あむっ……」
「っ、ふぁ……ちゅ……じゅる、んんっ……」
求めに応じた春人に、断るはずがないと分かっていながらも簪は目尻を下げる。自然と彼を求める舌にも力が入るのは言うまでもない。
「ん、ふぁ……」
「はぁ……はぁ……」
一度離れると荒い息を吐きながらお互いが感じていた想いを口にした。
「好き、大好きっ……」
「ああ、俺も好きだ」
今度は春人を背もたれに寄り掛かるようにすると、簪は彼に股がり抱擁した。顔だけ近付けていた先ほどとは違い、今度は全身を密着させて。
すると彼女の下腹部辺りにぐりぐりと押し込んで主張してくるものが。彼と密着してとなると思い当たるのなんて一つしかない。
「もう大きくなってる……」
「可愛い彼女にこんな事されて起たない男はいないよ」
「えっち」
「簪はえっちじゃないのか?」
「……ちゅっ」
誤魔化すように軽く唇を重ねる。彼氏のためとはいえ、自らこんな格好をするのだから彼女も大概なのかもしれない。
すると簪は少しだけ身体を離すと、部屋着であるジャージの上から両手で擦り始めた。両手で上下に擦るが、春人を気遣っているため酷く弱々しい。しかし、そんな気遣いが弱々しくも確かな快感を与えていく。
「気持ちいい……?」
「ああ、だから俺もお返しだ」
「あっ、んん……!」
言い終えると春人は簪の小振りな胸にそっと触れた。身体に密着しているスーツは着用者の体型だけでなく、胸の頂点にあるぷっくりとした突起物がどうなってるかも分かってしまう。興奮しているのは春人だけではなかったのだ。
「あっ、はぁ……んっ!」
「声出しても大丈夫だぞ」
「だ、だってぇ……んんっ!」
突起物を親指で転がせば、大人しい簪の口から快楽に染まった声が漏れる。普段は想像も付かない、世界で春人だけが聞いた事のある艶やかな声。
それを抑えるべく擦る手を口元にやり、春人への愛撫が止まる。与えられる快感に耐えるため、今の簪はそんな余裕を失っていた。
しかし、やはり相手を気持ちよくさせたい。セックスは相手がいて初めて成り立つものだ。自分だけ気持ちよくなるのはいけない。
その一心が簪を次の行動に移した。
「んむっ!?」
「ぅんっ、じゅ、ちゅぶ……!」
気持ちよくさせようとすれば恥ずかしい声を聞かれる。声を抑えようとすれば気持ちよく出来ない。
ならパートナーに口を塞いでもらえばいい。恥ずかしい声が漏れないようにしっかりと舌を絡めて。
そうすれば両手に自由が戻り、彼への愛撫も再開出来る。気分も高まるし、一石二鳥どころか三鳥だ。
だが簪に一つ誤算が生じていた。春人はまだ自身の秘裂に一切触れていない事を。
彼の右手がスーツの上から触れた瞬間、水分をたっぷり含んだ音と共に快感が押し寄せてきた。
「ぷはっ! あっ、やっ! ま、まっ……て!」
「オッケー出したんだからもう待たない」
思わず口を離して抗議をするも、春人は止まらない。スーツの上から擦るだけだが、それでも簪には充分過ぎる快楽が与えられる。
「は、ぁっ! ん、んんっ!!」
「我慢しないでいいから」
「だ、めぇ……ほんと、に……!」
誘惑の言葉に負けず、何とか堪えようと彼への愛撫を止めて両手で秘裂を触る右腕を抱えるが、それでも止まらない。
次第に声は抑えが効かなくなっていき、やがて――――
「ふ、ぁぁぁっ!!?」
一際大きな声をあげて痙攣すると簪は肩で息を始めた。それを確認すると春人も一旦愛撫を止めて、ぐったりしている彼女を優しく抱き止める。
「はぁ……はぁ……! ん……!」
「お疲れ様」
「ん、えへへ……ちゅっ」
未だ小さく痙攣する彼女の頬に唇を落とすと、嬉しそうに頬が緩む。そしてお返しに今度は簪から春人の頬へ。
そうして目蓋、頬、首と色んな箇所にお互いキスしていると、少し回復した簪が口を尖らせて春人を見やる。
「私もしてあげたかったのに……」
「ごめん、ごめん」
「むー……!」
可愛い彼女からの何とも可愛らしいクレームに春人も笑みが溢れた。それはこんなのだったら何度でも受けたいと思えるほど。
一方で少しも反省しようとしない春人にどうしたものかと簪は頭を悩ませる。
「簪?」
悩ませた結果、簪は春人から離れると足の間に座り込んだ。
未だジャージに包まれながらも確かな存在感を放つものに、両手を添えて頬擦りしながら簪は魅惑的な表情でこう言い放った。
「今度は、私の番っ」
まだ夜は始まったばかり――――。
……エロくなくない?
続きが読みたい人はワッフルワッフルと(ry
次回(未定)やるとしたら誰がいい?
-
箒(イチャラブ)
-
千冬(イチャラブ)
-
箒・セシリア・簪(逆レ・ハーレム)