赴任後わずか3カ月で3年生全員の古典の平均点を例年より10点近く引き上げた謎の女。
その影響により他の教師たちも危機感を募らせる。
その女が他の科目を兼務することになれば当然、その科目を担当する教師はお払い箱になる。
高額な給料を支払っている超有名進学校なのだから当然と言えば当然なのだろうか。
ブラック企業と呼ばれそうだがその旨は雇用契約書にやんわりと記述してあった。
が、ここにその危機感とは無縁の教師がいた。
北条時哉である。
彼の場合は教師をクビになっても北条財閥系の企業のポストがいくらでもあった。
大学卒業後それらを全部保留して自身の実力で今の学校に数学教師として赴任したのだ。
自身の実力といってもそれだけなのか、もしくはバックになんらかの力が働いたのかは定かではない。
「北条先生、今、城之内先生が他の科目を兼任するんじゃないかって噂が流れてるけど・・・」
「ん?うん、そうだね」
例によって北条時哉は2年生の神崎恵美と視聴覚室で逢引きをしていた。
「北条先生は大丈夫?」
「ん?俺は大丈夫だよ」
「・・・まるで危機感ないですね。他の教師たちはピリピリしてて授業も鬼気せまるものがあるというのに」
「んー、俺の場合はここをクビになっても他にいくところがあるからね」
「えー!、ヤダヤダヤダ!私が卒業するまでクビにならないで!」
「あっははは。大丈夫だよ、メグミ。城之内先生が他の科目を兼務することになってもそれは多分、数学じゃないと思うよ」
「え!?じゃあ、なんですか?」
「...おそらく体育だろうね。ここ数年、全く成果がでていない。...成果どころか逆に生徒の体力低下が指摘されているね」
「でも、3年生は受験もあるしそれは仕方ないんじゃ...」
「3年生だけじゃないんだ、全学年なんだよ」
「えっと、体育の先生って男性は藤田先生でしたっけ」
「うん、そうだね」
「女性のほうは斉藤静香先生。...斉藤先生が交代されるってこと?」
「いや、おそらく変わるのは藤田先生だろうね」
「え!?男性のほうですか?」
「うん、藤田先生はこの学校の上の人たちからの評判も悪いし。斉藤先生は上の人たちから好かれているからね」
「へー」
「...メグミ。世の中をうまく渡るにはそういう根回しも必要だってことも覚えておいたほうがいい」
「...私にそういうの必要ですか?」
「あ!そうだった。キミは普通の人とは違うんだったね」
「ふふふ」
「ごめんごめん。2人でいる時はキミをただ1人の大切な女性としてしか見ていなかったからキミの素性などすっかり忘れていたよ」
「そのほうが嬉しい!」
神崎恵美は北条時哉に抱きついた。
「...でも、城之内先生に体育を生徒に教えることなんてできるんですか?しかも男子」
「あの人はなんでもできるよ」
「へえ...」
「昔から何かを教わるとすぐ出来ちゃったし、とにかく吸収力がハンパないんだ」
「え!?昔からって?どういうこと!?知り合いだったの?」
「あ!...まあ、いいか。メグミにだから話すけどあの人は北条本家のお嬢様だよ」
「えー!」
「なんか訳ありで本家とは疎遠になってるらしいけどその辺の事情はよくわからないんだ」
「...どうしよう私」
「ん?どうした?」
「私、言っちゃった。あの人に」
「何を?」
「『北条先生に手をだすな』って」
「...あはは」
笑う北条時哉とは裏腹に神崎恵美はガタガタと震えていた。
「大丈夫だよ。メグミ。あの人とは従妹で小さいころよく遊んでいたけど俺は異性としてまるで相手にされていなかったから」
「え?小さいころ好きだったの?あの人の事」
「うん、好きだったよ」
「...今は?」
「...今は、メグミが好きだ」
「なんか返答の間が気になるけど素直に嬉しいって思うことにする」
神崎恵美は北条時哉に再び抱きついた。
◇
その女は授業を終え、気晴らしに校庭に出た。
「はぁ~、体育兼任か。どうしようかしら。...最近忙しくてストレスを発散するようなことしてないわー」
時哉の予想通りその女は教頭から体育兼任の話を打診されていた。
カン!
女はそう言いながら校庭に転がっている空き缶を蹴り飛ばした。
普通の教師なら空き缶はゴミ箱に拾って捨てるハズなのだが。
ゴミ箱を蹴り飛ばしてゴミをぶちまけないだけ、この女の場合は成長したということなのだろうか。
ふぅと溜息をつきベンチに腰掛けるとふいに神崎恵美は現れた。
「城之内先生」
「あら、神崎さん」
「こないだは変な事言ってすみませんでした!」
神崎恵美は深々とその女に向かって頭をさげた。
「あらら。一体どういうことかしら?」
「私、城之内先生がどういう人かまったく知らなくて...すみません!!」
神崎恵美はもう一度深々と頭を下げるとその場から走り去っていった。
女はしばらくぽかんとしていたがしばらくして怒りの表情に変わっていた。
女は職員室に戻ると北条時哉が席にいることを見て、すぐさま北条時哉の席に向かった。
「北条先生。ちょっとよろしいですか?」
「はい。なんでしょう?」
「体育のことでお聞きしたいので体育館の倉庫まで一緒に来てもらってよろしいでしょうか?」
「あ!!それなら私が行きますよ!」
北条時哉の体面に座っていた
「ありがとうございます。斉藤先生。でも男性からの視点でお話を伺いたいので」
「そうですか。他にわからない事があったら私に聞いてくださいね!」
斉藤静香は屈託のない笑顔でその女に言った。
「ありがとうございます。...では北条先生、よろしいでしょうか」
「わかりました」
◇
バキッ!ドカッ!
体育倉庫につくなりその女は北条時哉に殴る蹴るの暴行を加えた。
「なんで私の事言ったんだよ!」
「す、すみません。..ウッ!..ハッ!...ウアッ!」
「はあはあ...」
「...メグミ..神崎恵美には話しておかないと面倒なことになると思いまして」
ブチュ!
その女は北条時哉の言葉も聞かずに北条時哉の唇を奪った。
口をこじ開けて無理やり舌をねじ込んでいく。
ぴちゃぴちゃ。
「....はあ、な、波香様何をす..」
ぶちゃ!
再び、その女は唇を押し付ける。
「...ぷはあ...波香様...」
その女は北条時哉のベルトを緩めてズボンをパンツごとずりおろした。
「や!やめてくれ!」
「...トキヤのちんぽこゲッツ」
女はそうつぶやくと時哉のモノを口に咥えた。
じゅるじゅるじゅる。
「な...なんでこんなことを...うあ!...うまい、うますぎる」
北条時哉は恍惚の表情を浮かべ、ただただ体育倉庫の天井を見つめるのみだ。
「うっ!はあ!うっ!で、でるぅ!」
ビュワー!
北条時哉は咥えられたまま放出した。
「...さてと」
女は自分のブラウスのボタンを外しブラも外して乳房を北条時哉の顔面に押し付けた。
むぎゅ!
そして再び固くなり始めた時哉のモノを手コキしながら自分のズボンとパンティを脱いだ。
ズニュ!
そして時哉のモノを無理やり挿入した。
「...はあ!おっきくなったね、トキヤ。」
「うあ!ナ、ナミカちゃん...。こんなことされたらまた、俺...」
ずちゅずちゅずちゅ!
2人の心は童心に戻り無我夢中で腰を振り続けている。
「...ハア!アアッ!...アンッ!」
その女の悩ましい声に時哉はますます腰を激しく動かした。
「はあはあはあはあ、ずっとナミカちゃんとこうしたいと思っていた!昔からずっと!」
「アンアンアンッ!トキヤ!トキヤ!」
「ナミカちゃんいくよ!」
「うん!キテ!」
「ああああああ!」
どうやら2人とも果てたようだった。
2人はしばらく体育マットの上で寝そべっていたがほどなくしてその女が口を開いた。
「...ヤっちゃったね」
「...うん、でもどうして?」
「さあ?...なんとなく」
「なんとなくか」
「...私と結婚してもらおうかしら」
「えっ!?」
その女の意外な言葉に北条時哉は自分の耳を疑った。