「ほうじょうなみか?人違いではありませんか?う、腕を放してください。逃げませんから」
女は宮里警部を睨んでそう言い放った。
「では、身分を証明するものを見せてください!」
宮里警部はそう言うがいなや女は運転免許証をすばやく提示した。
「え?
「ほら写真も私でしょう?まだ疑うなら番号で照会してください。今はすぐできるのでしょう?」
「あ、ああ。・・・・間違いない、この免許証は本物だ」
「なら、私はもう行きますわね」
「・・・いや!私は確かにあなたがあの男性の足元に何かを投げたのを見たんだ」
「・・・証拠はありますの?」
「そうだ、俺のスマフォでムービーを撮ったぞ!」
宮里警部は胸の中からスマフォを取り出しムービーを再生した。
「・・・そんな・・・何も映っていない」
「あらあ、残念ですね。それでは任意同行は拒否いたします」
「・・・ちょ、ちょっと待ってください!あれ?」
宮里警部が顔を上げると女はその場にもういなかった。
シャアアアーーーー!
女は宮里警部の視覚から消えるとすばやく近くにあった自転車を盗み、それにまたがって懸命に走り出した。
「やばかった、やばかった」
ドゴーーーーン!
自転車で走りがてらに道端に設置してあるゴミかごを思いっきり蹴り飛ばし中のゴミをぶちまけた。
大迷惑である。
通りすがりの親子がそれを目撃していた。
「ママー、あの人なんでゴミかご蹴飛ばしてるの?」
「よしおちゃん、見てはいけません!」
「なんだか気持ちよさそう!ボクもやっていい?」
「ダメです!よしおちゃんはよい子だから真似をしてはいけませんよ!」
「・・・はーい。・・・つまんないの」
キキキキ!
女はハングオンし、自転車のタイヤを鳴らしながら左折する。
がその瞬間。
バキャ!ドガガガガ!
その女は自転車もろともガタイの良いイカツイ男と正面衝突をしてしまった。
「うわっ!ってええなあ!このアマ!・・・んん?なんだ随分といい女じゃないか。ちょっとこっちへ来い!」
わし!
女は髪の毛を鷲づかみにされ路地裏に連れ込まれようとしていた。
「イタタタ!ちょ、ちょっと、行くから引っ張らないで!」
女は男の手を振りほどくとその男に黙って従い路地裏に入った。
「おう、ここなら誰もいねえな!どうやって落とし前つけんだネエチャンよ!」
「ちょっと、急いでたの。ごめんなさい」
「ごめんですめば警察はいらねえんだよ!」
「・・・わかったわ」
女は男の下腹部を触りだした。
「お、おう!」
男はビクンとし、気持ち良そうな顔をしている。
「お、おうおう!うまいな!ネエチャン!」
「・・・随分と立派なモノをお持ちなのね」
「ま、まあな」
男がそう言うやいなや女は男のズボンのジッパーをおろす。
男の巨大なモノが露になった。
「す、すごい!大きくて硬そう!」
「わはは、どうだ!すごいだろう!」
男は自分のモノを褒められていい気になっている。
「・・・でもね、こんなことであんたを私の上に乗せるわけにはいかないのよ!このクソ野郎!」
女はそう叫ぶと男のモノを思いっきり強く握り潰した。
「ギャアアアアアア!!!」
「おとといきやがれ!!」
女は強烈に痛がってうなだれている男の顔面に膝蹴りをおみまいした。
「ぐぶおおおあああ!!」
男は地面に大の字に伸びてしまった。
女はさらに追い討ちをかける。
「これでも、くらいな!!」
女はそう叫ぶと自分のパンティをすばやく下ろした。
ぷすうーーー・・・びちゃびちゃびちゃ!
女は男の顔面に催し自分の尻も拭かずにパンティをはきなおした。
「あっはははは!まさにクソ野郎だね!!」
女は男を指差し笑いながらその場を去っていった。
◇
女は別の自転車に乗り換え自分のマンションについた。
「はあー。もうこの街にもいられないわねえ」
そう言いながらエレベーターのボタンを自分の鼻くそをつけた指で押す。
自分の部屋につくと汚れたパンティをゴミ箱に投げ捨てシャワーを浴び始めた。
「・・・もう、あの商売もやめたほうがよさそうだし、今日中に他の街に行って働いてみるかな」
女はそう独り言を言いながら気持ちよさそうにシャワーを浴びるのだった。