5時間目、午後一の授業が終わった後の休憩時間に真子はすぐに恵美の席に向かった。
2人は同じクラスである。
「め、恵美」
「ん?どうしたの真子?」
「ちょっと話があるの」
「何?」
「...ここでは...」
「わかった、外行こ?」
「うん」
2人は廊下を出て人のいない隅っこのほうへと行った。
「実はまた告白されちゃって...」
「え?誰に?」
「隣のクラスの中野君」
「へー、で?」
「...断ったけど」
「はあ」
「...なんで溜息なの?」
「次から次へとさ、真子に告白してもダメだってわからないのかな」
「...どうなのかな」
「早く真子が好きな人と付き合っちゃえばいいのに。そうすれば彼氏がいるってことであきらめて告白してこないんじゃない?」
「...うん、でも私の好きな人は...そう簡単じゃないから」
「誰なの?いい加減教えてよ?」
「うん...北条先生」
「...え?...あ、あはは。それは簡単じゃないわね」
「だよね」
「...というか私...ごめん。北条先生と付き合ってるの」
「え!!そ、そうなんだ」
「うん、ごめん」
「...あ、いいの。謝らないで」
「...」
「そ、そっか...」
真子はかなり動揺した。
そうすると昼休みに先ほど聞いた視聴覚室での恵美の悩ましい声のお相手は北条時哉先生かもしれないからだ。
「...あの」
「なに?」
「...私、さっきの昼休みに視聴覚室へ行ったんだ。恵美を探しに」
「え!そうなんだ。...何か聞こえた?」
「...うん」
「あ、あははは」
「学校でHなことしてるの?...北条先生と?」
「う、うん」
恵美のその答えに真子は顔面が真っ赤になった。
「な、なんか私、失恋した悲しみよりも、もう驚きの連続で...」
真子はとまどいながらそう話した。
「そうだよね」
「いつから北条先生と付き合ってるの?」
「2年生になってからすぐかなあ」
「そうなんだね...いいな」
「ごめん。あ、そうだ真子も明日の昼休み、視聴覚室に来なよ?」
「え?どうして?」
「師匠...城之内先生も呼ぶし?」
「え?」
「4人でお昼を食べようよ、ね?」
「...う、うん、城之内先生も一緒なら...でもお話ししたことないし緊張するなあ」
「うん!じゃあ、決まり!」
恵美や真子達の2年生とは裏腹に3年生はこれからの夏休みを迎え現役合格を目指す受験する生徒達は勝負の時期となる。
城之内の古典の授業もより一層熱が入っていた。
「過去5年の傾向からしてセンター試験ではおそらくこの辺りも出題されるだろう」
おおおおお!
「1点もこぼしたくない奴は必ず、暗記しておけ!」
はい!!
はい!!
「相変わらず、すげえな。城之内先生の授業は」
「ああ、一瞬も聞き逃したくないよ」
「でもよ?先生が言ったこと全部ハズレたらどうすんだ?目もあてられないぜ?」
「それはないだろ」
「おい!武藤!橋本!あと5分で終わるから授業に集中しろ!」
「あ、す、すみません!」
「すみません!」
「お前たちも大学進学組だろ?がんばれ!」
「はい!」
授業が終わり職員室に戻る城之内。
同じく職員室へ戻る北条時哉先生とばったり廊下で出会う。
「あ、城之内先生、お疲れ様です」
「お疲れ様でございます」
「...」
「...」
「...」
「...何か話せば?」
沈黙に耐えられず城之内はそう言った。
「...本当に校長先生になるつもりかい?」
「ええ、なるわよ」
「...教頭を俺にするのはやめてくれないかなあ」
「なんで?」
「俺は教頭になる器じゃないよ。教師になってまだ数年だし」
「それを決めるのは校長になった私。あなたじゃないわよ?」
「...まあ、そうなんだけどさ」
「...ほんとあなたってつまらない。昔からほとんど私のいいなり。...でもさっきの視聴覚室ではドキッとしたわ」
「え?」
北条時哉は聞き直したが城之内からの返答はなかった。
2人はそれぞれの席につき事務作業にとりかかった。
翌日の昼休み。
恵美と真子は視聴覚室へ向かう。
「あー、なんかドキドキする」
「大丈夫だよ。真子。授業の時と違って先生達も気さくだから」
「そ、そうなの?」
「うん!」
ガラガラガラ。
「あれ?まだ2人とも来てないね」
弁当を4人分持っている恵美はそう言った。
「よっと、座って待ってよ?」
恵美はそう言って弁当4人分とバナナ4本をテーブルの上に並べた。
「バナナ?」
「うん、久しぶりに私食べたくなっちゃって。1本300円」
「え?そんな高いの?」
「うん、高級品だから」
ガラガラガラ。
「ごめん、遅くなって」
「やっほー」
ほどなくして時哉と城之内が視聴覚室へやってきた。
「あ、こんにちは!」
真子は深々と頭を下げた。
「私の親友で長谷川真子。真子も一緒にいいでしょ?」
「あら、随分と可愛らしい子ね」
城之内はそう言った。
「あ、ありがとうございます」
真子は再び深々と頭を下げる。
「あはは、そんな固くならなくていいよ。恵美の友達なら大歓迎さ」
時哉はそう言う。
「はい!」
「さ、食べましょ!今日は某有名中華料理店の中華弁当です!フカヒレスープもありますよ!」
「わ!相変わらず凄いわね!楽しみ楽しみ!」
城之内は子供のような顔で弁当を開けていく。
「...ふぅ、今日もおいしかったわー。ありがとうメグミちゃん」
「いいえ!喜んでいただいて良かったです!師匠!」
「師匠?」
「うん、城之内先生は私の師匠だから」
「へえー、そうなんだ。でも城之内先生が恵美の言う通り話しやすい人で良かったです」
「ふぇ?」
「私、今日の事ですごく緊張しちゃって」
「あら、そうなの?」
「はい」
「じゃあ、緊張をほぐしましょうか」
「え?」
城之内はずずぃっと真子に詰め寄ってきた。
「あ、あの先生、何を?」
「いいから、肩の力を抜いて?」
恵美と時哉はごくっと2人の様子を見守っていたが時哉はハッとして口を開く。
「城之内先生!」
「トキヤは黙ってろ!」
「...」
ドサッ!
城之内は真子を押し倒した。
「あ!」
そして城之内は真子の首筋にキスをしまくり胸を優しく揉みまくっている。
「あ!ん!せ、先生、や、やめてくださ...」
...ぷちゅ
城之内は嫌がる真子の口を自らの唇でふさいだ。
その様子を見ていた恵美はたまらず時哉に言った。
「時哉さん、私達も...」
「し、しかし...」
ガヴァ!
恵美は時哉に襲い掛かった。
「メ、メグミ!」
「ダメ!もう、私、我慢できない!」
恵美は時哉の下半身の衣類を乱暴に脱ぎ捨て時哉のちんぽを激しく手コキしはじめた。
「うあ!」
城之内と真子といえば2人はすでにあられもない恰好になっていた。
「せ、先生。どうしてこんなことを...」
「決まってるじゃない。あなたが可愛いからよ?」
「そ、そんなことで...こんな...」
「うふふ、あら?ここにいいのがあるわね?」
城之内はそう言いつつバナナを手に取った。
「ひっ!せ、先生、まさか!」
「うん、気持ちいいわよ?」
にゅぽっ!
「ああああああああ!」
真子の下腹部からわずかだが出血が見られた。
「あら?はじめてだった?ごめんなさいね」
「い、いたっ....」
この日から超有名進学学校の昼休みの視聴覚室では先生達と生徒達の間で淫らな行為が繰り返されることになる。