※この作品はR-18です。

もう悪役令嬢なんて言わせない!   作:億田夢人

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第29話

「困りますなあ」

「......」

「由緒正しき『優明学園』の教師とあろうものがパチンコ店で大暴れとは」

 

 朝っぱらから波香は校長室に呼ばれて校長と教頭にお説教をくらっていた。

 

「お言葉ですが校長先生。これは『必要悪』なんです。今後、生徒をギャンブル場に出入りさせないための」

 

 波香は口をキュッと一文字にしながら弁明を始めた。

 

「必要悪とは?」

「はい、校長先生には『目立つことは避けるように』とおっしゃられていましたがこちらから生徒を見つけられない以上、この方法しか私は思いつきませんでした」

「城之内先生がパチンコ店で大暴れすることによってどういう効果が得られると思われたんですか?」

「はい、教師が出入りしていることを生徒に知らしめることができれば生徒がパチンコ店に行くことを抑止できるのではないかと思いました」

「なるほど......しかし他に方法はなかったのですか?」

「生徒が来る時間帯、生徒の顔認識等、これらをいろんなパチンコ店に行って地道に対処していくには時間がかかります」

「......」

「ならば『優明学園』の教師がパチンコ店で大暴れしていたという事実を風潮させることができれば......」

「しかしそれでは世間が黙ってないでしょう」

「そこなんですが生徒達の親御さんには問合せやクレームが来た方たちにだけ真相を伝えてください」

「......」

「『生徒が出入りする抑止力として我が校の教師が敢えてしていること』と」

「......」

「そして世間やマスコミには格式高い『優明学園』たる教師はある目的を以て敢えてしていること、とでも言っておけば大丈夫です。理由を聞かれたらすべては我が校の生徒たちの為とでも言っておけばいいんじゃないでしょうか」

 

 波香の弁明を校長は目をつぶって聞いていたがやがて口を開いた。

 

「城之内先生、あなたは『クビ』です。どうやらあなたはこの学校に合ってないようです。早急にこの学校から去ってください」

「そうですか、わかりました。今までお世話になりました。では失礼いたします」

 

 波香は一礼し、そそくさと校長室を退出した。

 

 

  ◇

 

 

 波香は私物を机の中から全部取り出しバックにしまっていた。

 その様子を遠めから時哉は見ていて波香に駆け寄ってきた。

 

「どうしたんですか!?城之内先生!」

「......私はクビだって」

「え!?そんなバカな!」

「世話になったわね、トキヤ。私がいなくなってもしっかりやるのよ。メグミちゃんとマコちゃんにも宜しく伝えておいて」

「......そんな......そんな簡単にあきらめちゃうのかよ!」

「あきらめるも何も仕方がないわ。私の独自のやり方で学校の名誉や格式に傷をつけてしまった。これは私の判断ミスね」

「......」

「私が校長なら世間への体裁はどうにでもできたのにねえ。今の校長は効率や合理化よりも格式を重んじるのでしょうね。まあ仕方がないわ。」

「......」

 

 時哉は波香にかける言葉もなく波香がいそいそと机の物をバックにしまっている姿を凝視していた。

 

「よしっと。じゃあね、さようなら」

「......ナミカちゃん、また会えるよな?」

「......さあね、どうかしら」

 

 波香はそう言って職員室を出て行った。

 

 

  ◇

 

 

 校門を出て波香はふと後ろを振り返った。

 心なしかその眼は潤んでいた。

 

「あ~あ、先生って結構、楽しかったのにな......みんな、私がいなくなってもしっかりやるのよ」

 

 そう言うと波香は見事な紅葉で彩られた舗道を自分のアパートに向かって歩き出した。

 

 

  ◇

 

 

 波香が職員室からいなくなって時哉はすぐに校長室へ向かった。

 波香の件の釈明をし、あわよくば波香の解雇を取り消してもらう為にだ。

 

「失礼します。校長先生!」

「おお、ちょうど良かった、北条先生。あなたにも話があるのですよ」

「はい?」

 

 校長はそう話すと引き出しから写真を数枚取り出した。

 

「この写真に見覚えはありますか?」

 

 その写真は視聴覚室での2人の教師と2人の女生徒達による淫らな行為をしている写真だった。

 もちろん時哉もその中に写っていて女生徒に挿入しているらしき写真が数枚あった。

 

「こ、これは......」

 

 時哉は呆然とその場に立ち尽くした。

 

「事実のようですね。あなたもすぐにこの学校から去りなさい!大バカ者!」

 

 時哉はガックリとうなだれて校長室を出て行った。

 

「一体......誰が......いや、違うな。これは当然のことだ。」

 

 時哉も職員室に戻り無言で自分の机の整理をしはじめた。

 その様子に斉藤静香が気づいて声を掛けた。

 

「あの、北条先生?どうされたんですか?」

「ああ、クビになりました」

「え!?」

「斉藤先生、今までお世話になりました」

 

 時哉は静香に深々と頭を下げた。

 

「いえ!こちらこそ大変お世話になりました。でも、どうしてですか?」

「ごめん、言いたくない」

「そうですか......」

「よいしょっと。じゃあ、斉藤先生、どうも。他の先生達にもお世話になりましたとお伝えください」

「え?もう行っちゃうんですか?」

「......うん、ちょっと自分が恥ずかしいんだ。逃げるような感じで申し訳ないですが」

 

 そう、言うと時哉はリュックを背負い職員室を出ようとした。

 

「あ、あの!」

 

 静香は時哉を呼び止めた。

 

「はい?」

「......い、いえ」

 

 しかし静香は何も言う事ができなかった。

 何かを伝えなければという気持ちが先走ってしまったがそれは声にならなかったのだ。

 

「??......では、さようなら。ありがとうございました」

「こちらこそありがとうございました」

 

 

  ◇

 

 

 一方その頃、校長室には恵美と真子が呼ばれていた。

 

「困りますよ。お嬢様。お嬢様ともあろうものが一介の教師と性行為に及ぶなどと」

「......この写真をどこで?」

 

 恵美は下を向きながら校長の話に問い返した。

 

「私宛に郵送されてきましたよ。これが公になったら我が校の信用はガタ落ちですぞ?」

「......」

「長谷川君もこのようないかがわしい真似を今後一切しないように。こういうことはここを卒業してからにしなさい」

「はい」

 

 真子は真っ赤な顔して返答した。

 

「......あの、北条先生と城之内先生は?」

 

 恵美は話をきり出した。恵美にとって一番、気にしていることである。

 

「さきほど解雇しました。当然でしょう?公になる前に解雇しておけば懲戒にせずにすみますので。彼らにもこれからの人生があることですしね」

「そ、そんな......」

 

 恵美はガクッと肩を落とした。

 

 

  ◇

 

 

 静香は藤田のところに晩御飯を作りに来ていた。

 もう、おしかけ女房みたいなものである。

 

「今日は妹がいないんですよ。友達のところに泊まるって言ってました」

 

 バツが悪そうに藤田は静香に言う。

 

「そうなんですか」

 

 だが、どことなく静香は気のない返事だ。

 

「ん?何か元気ないですね?」

「……」

「北条先生の件ですか?」

「......実は私、以前、北条先生のことが好きだったんです」

「はあ、そうだったんですか」

「あ、ごめんなさい。不愉快ですよね?」

「え?僕が?」

「はい」

「ハハハ、まさか、そんなことないですよ」

 

 藤田は笑い飛ばして静香に向けてニコっと笑った。

 

「センパイ......俊彦さん!」

 

 静香はダッと藤田に駆け寄り抱きついた。

 

「好き」

「......静香ちゃん、僕も好きだよ」

「......今日、泊まっていっても良いですか?」

「もちろんだよ」

 

 そう言いながら藤田は静香の衣服をしどろもどろしながら脱がしていく。

 

「うふふ、なんか俊彦さん、手つきがぎこちないですよ?」

「そ、そうかな?なにせ記憶がなくなってからこうゆうことするの初めてで......」

「私は逃げませんから大丈夫ですよ」

 

 静香はにっこりと藤田に微笑む。

 

 もにゅもみゅもみゅ

 

 藤田は服の上から静香の胸を揉みしだく。

 

「......ハア」

 

 静香の口から甘い吐息がもれた。

 

 もにゅもにゅもにゅ......ちゅぱちゅぱちゅぱ

 

 藤田は静香を上半身裸にし胸を揉みしだき時には乳首を吸った。

 

「ハア!...アンっ!」

 

 10分くらいかけて藤田は静香の胸を責め続けた。

 

「ハアハア......と、俊彦さん、胸ばかりしないで下も触ってください......」

 

 静香は恥ずかしそうに言う。

 

「あ、そうか、ごめん」

 

 藤田は静香のパンティの中に手を突っ込みおぼろげながら指で中を掻きまわした。

 

「ハアッ!」

 

 静香は思わず叫んでしまった。

 

「ごめん」

「い、イイです......つ、続けてください」

 

 藤田は静香の言う通り指で中をかきだしている。

 

「ハアハアハアハア......ンッ!アンッ!と、と、俊彦さん、も、もう......」

「うん、わかった。挿入れるね」

 

 ズチャ!......くちゅくちゅくちゅ

 ぱんぱんぱん!

 

 藤田は自分のちんぽを静香に挿入れると激しく腰を動かした。

 

「ハッ!ハッ!ハッ!ンッ!アンッ!ン!」

 

 静香は声を上げながら必死に藤田にしがみついている。

 

「..............アんッ!」

 

 どうやら静香はイッたようである。

 

「うあ!」

 

 藤田もちょっと遅れてイッた。

 

「はあはあはあ......あ!」

「ハアハア......??どうかしましたか?」

「コンドームするの忘れた......」

「多分、大丈夫ですよ。今日は安全日なので」

「......でも、もし子供ができたら責任をとらせてください!......僕じゃダメですか?」

「!!俊彦さん嬉しい!」

 

 静香は満面の笑顔で藤田に抱きついた。

 

「あは、また大きくなりましたね?」

「ハハハ」

 

 静香は藤田のものを口に咥えた。

 

「ひひれすよ。なんひゃいれもひまひょう(いいですよ。何回でもしましょう)」

 

 30の男教師と20代後半の同じ学校の女教師は明け方近くまでお互いの身体を堪能していた。

 

 午前4時。

 

 静香は疲れ果ててスースーと寝息を立てていた。

 藤田は1人、縁側に座って満月を見ていた。

 

「......どうだ城之内先生よ。俺の演技力は?俺は本当は役者になりたかったんだ。顔がイケメンじゃないからいつも書類選考で落ちてたけどな......それにしてもあの写真......あの女とドライブに行く前に数枚印刷しといてよかったぜ......わっはっは」

 

 

 藤田はそう言いながらタバコをふかした。

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