「校長先生!俺とつきあってください!」
「はあ?」
校長室に入るなり彼は波香にそう言った。
彼の名は
「3年の先輩に聞きました。恋人募集中なんですよね?」
「はあ、まあ、確かにそんなことを半年くらい前に言ったわね」
「まだいないですよね?恋人?」
「いないな」
「じゃあ、俺で決まりですね!?」
「......確かに顔はそこそこイケルな」
「でしょでしょ?」
「でも、私はあまりお前のことをよく知らないんだが?」
「家族構成と趣味は知ってますよね?」
「......家族構成と趣味は確かに把握しているがそれだけじゃお前と付き合う判断にはならんだろうが?」
「じゃあ、俺とデートしてください!一緒にいれば俺の良さがわかりますよ!」
「お前......年上でしかも校長であるこの私によくそこまで物怖じせずに言えるな?」
「それが俺のたくさんある良さのひとつです!」
「そうか、しかし残念ながら私にはお前とデートする暇がないんだ。すまんな」
「月に1回でも無理ですか?」
「......無理だな」
「......」
「大体、お前、私のどこがいいんだ?」
「そうですねそうですね!」
その話になると真鍋は眼をキラキラさせながら話し出した。
「その黒くて美しいロングヘアとキレイな顔立ちなのにその中に潜むおさなさ。そして完璧なプロポーションですね」
「......外見だけじゃないか」
「いえいえ、外見以外でもありますよ!決してえこひいきなしで全生徒に親身になってくれる完璧な教師です!」
「おいおい」
「まさに全生徒の憧れっすよ!でも、俺は憧れだけで終わらせたくない!だから告白しました!」
「よくもまあそんなことが言えるな......そうだお前、野球部に入る気はないか?そうしたら私と一緒にいる時間が増えるぞ?」
「え?どうしてですか?」
「私は野球部と女子ソフトボールの顧問なのだ」
「はあ、でも俺は野球なんてやったことないし......」
「真鍋、お前、運動神経はいいほうか?」
「はあ、まあ、普通だと思いますが」
「なら大丈夫だ。私が優しく指導してやる。手取り足取りな」
「え、本当ですか?」
「ああ」
「じゃあ、はいります!」
「うむ、宜しく頼む」
真鍋はぺこりと頭を下げて校長室を出た。
「......ふう、これで相沢達3年生が抜けてもぎりぎり9人で試合ができるわね」
波香は野球部の人員確保に成功した。自分に好意を寄せる男心をうまく利用したのだ。
「ん?そういえば今日挨拶に来る新しい先生も『真鍋』とか言ってたわね」
ようやく波香の他に『天晴学園』の新しい教師が明日からの授業に参加することになった。
波香がしばらく校長室で雑務整理をしていると真鍋はやってきた。
「失礼します」
「あら、いらっしゃい。あなたが真鍋先生?」
「はい、明日からお世話になります」
「......なかなかいい男ね」
「ありがとうございます」
「あなたは独身?彼女はいるの?」
「はあ、独身ですが彼女はいます」
「彼女がいるのによくこんな小さい学校へ来たわね?」
「はい、給料がいいですし弟もこの学校にいますので」
「ん?弟って2年生の?」
「はい、『真鍋瞬』です」
「あら~そうなんだ」
波香はニヤっと不敵に笑う。
「??校長、それが何か?」
「いいえ、なんでもないわ」
「そうですか......小さい学校といっても校長先生がかなりのヤリ手と聞いていますので」
「......なるほどねえ、まあ、私の期待をうらぎらないでちょーだい」
「はい!がんばります!」
「あなたには数学と化学とあと......女子ソフトボールの顧問をお願いするわ」
「女子ソフトボールですか?」
「ええ」
「......ソフトボールはやったことないのですが」
「あんなのおかざりだから別にいいわ。いざとなったら私が指導する」
「そうですか。わかりました。では、失礼します」
「ええ、明日から宜しくね」
「はい!」
◇
ザーーーーッ!
「はあー疲れた......」
波香は自宅に帰るとすぐさまにシャワーを浴びた。
学校の全生徒の学業と野球部、女子ソフトボール部の面倒を見る毎日で彼女の体力は限界に来ていた。
彼女のストレス発散となるイタズラも現在はナリを潜めていた。
「明日から真鍋先生も来るし少しは楽になればいいのだけれど......」
そう言うと波香は立ったままウトウトとするのだった。
◇
「今日から数学と化学と女子ソフトボール部の顧問になる
波香は校長らしく振舞いそう言い放つ。
「はーい」
「真鍋です。宜しくお願いします」
男子生徒は女の先生じゃないことにガッカリし女子生徒はイケメンの男性教師に色メキだっている。
そして神崎恵美も真鍋を見てエロい顔になっていた。
「真子、真子!真鍋先生いいと思わない?」
「もう!北条先生はどうしちゃったのよ?」
「だって連絡つかないんだもん。携帯も解約しちゃったみたいだし住んでるところもいなくなっちゃってた......」
「どうしちゃったのかしら。北条先生は?」
「......知らない。それより真子、真鍋先生のところに行こ?」
「はあ、はいはい」
想いを寄せる人が消息不明になってしまったらストーキングしようがない。
恵美にいたってはそんな感じであった。
恵美は北条時哉も新しい学園の教師に赴任させたかったが例の視聴覚室での出来事を父に知られてしまいものすごく怒られてしまった。なので言い出すことができなかったし当の本人が消息不明ではもうどうしようにもなかった。
恵美はしばらく時哉のことを忘れられず毎日、悶々としていたが真鍋の出現がそれを忘れさせたのだ。
朝礼が終わり一目散に恵美と真子は真鍋のところに駆け寄った。
「まーなべ先生!」
「キミは?」
「2年の神崎です。こっちが長谷川です」
「そうか、これからよろしくね」
「こちらこそよろしくお願いします」
「で?俺になにか?」
「私達ソフト部なんです!」
「え!そうかそうか、キミたちとは関わり深くなるね」
「はい!それでその......」
「ん?」
「先生は結婚してらっしゃるんですか?」
「え?......結婚はしていないけど彼女はいるよ?」
「ええ??......そうなんですか」
恵美は意気消沈している。
そんな恵美を見て真鍋はこう言った。
「もしかしてキミは神崎財閥の娘さん?」
「はい、そうですが?」
「おお!そうなんだ。これはこれはお嬢様」
真鍋は今までの態度をガラリと変え深々とお辞儀をした。
「え?」
「お嬢様さえ、よければ今度の週末にお食事でもいかがですか?」
「は?だって先生、彼女いるんでしょ?」
「いたらダメですか?」
「彼女に悪いからいいですよ。......それじゃ、失礼します」
恵美と真子はそう言うと一礼をしその場を去っていた。
その後姿を真鍋はじっと見つめていた。
◇
ここはとある高級マンションの一室。
20代の若い男女が夜の営みに励んでいた。
「あんあんあん!誠さん、キモチいい~~!いっちゃう!」
誠の彼女と思われる女性は真鍋にちんぽをつっこまれ激しくよがっている。
「里美!俺もイキそうだ!」
「あああああああ!」
誠の彼女は何回もイカされベッドでぐったりしている。
誠はふとベランダへ出てタバコをふかしていた。
「神崎恵美......か。必ず俺の女にしてやる。そして神崎財閥のトップに俺はなってやる!うわーーっはっはっは!」
「??ど、どうしたの?誠さん?」
誠の笑い声に里美はむくっとバスタオルを全裸に巻いて起きだして誠に話しかけた。
「ん?なんでもないよ?......まだ足りないのかい?」
そう言って誠は里美に襲い掛かる。
「きゃっ!」
誠は里美のバスタオルを剥ぎ取ると乳房に吸い付いた。
ちゅぱちゅぱちゅぱ
「あ、あん!」
ズボッ
そしてなんの前触れもなくちんぽをまんこに突っ込んだ。
激しく腰を動かす誠。
すぱんすぱんすぱん
「あ、あっ!......さっきいったばかりなのにぃ!」
そう言いつつも里美は恍惚の表情をしていた。
激しく腰を動かしながらもこの女の身体には飽きた。もう潮時だな。
そんなことを誠は考え、眼を閉じて恵美の顔を思い出していた。