「それで相談っていうのは?」
「はい、大変恥ずかしい話なんですが私たちセックスにはまってしまって……」
例によって波香は校長室で生徒の悩みを聞いていた。
「はあ、そうか」
「受験勉強をおろそかにしてまって中原君とHばかりしてます……大丈夫でしょうか?」
「はあ」
「2人で勉強してると1時間もしないうちに中原君は私のカラダを求めてくるんですよ」
「小野寺」
「はい?」
「それはノロケなのかなんなのか?」
「い、いえ!私は受験を心配してるのですが」
「模試や日頃の過去問の成績を見る限りではお前たちは別に大丈夫だと思うがな」
「そうですか、でも、勉強してないと不安で」
「ならHしてる時も勉強すればいいんじゃないか?」
「はい?そんなのできますか?」
「自分の苦手なところとか英単語でもいい。前もってそれを書き出しておき、挿入れられてる時にでも声にだして暗記しろ」
「でも、それじゃHに集中できないんじゃ?というかどちらにも集中できないのではないでしょうか」
「それは本人の意識の問題であってHはついでに、と考えるべきだな」
「はい」
「勉強をしているついでにHをしているという感覚でいい。それなら勉強していないという不安に駆られることもないだろう」
「なるほど」
「中原にもそう伝えておけ」
「わかりました。校長先生、朝からこんな相談にのっていただいてありがとうございました」
「いや、構わんよ」
小野寺明日香は一礼をして校長室を出た。
「……まあ、受験前にハマるのはよくないわね。私もたきつけちゃったししょうがないわね」
波香はため息をつき眼鏡をかけ書類整理をはじめる。
◇
「……という話を校長先生としたの」
「いいんじゃねえか?じゃあ、早速試してみようぜ?」
「え!?まだ勉強はじめたばかりだよ?」
「いいじゃねえか」
ここのところ学校帰りに毎日、小野寺は中原のアパートに寄っていた。
『天晴学園』の生徒はもともと優秀かつ金持ちの生徒が全国から集まった『優明学園』の生徒達であって寮住まいの生徒が多かった。
『天晴学園』にはまだ寮はないのでアパートかマンションを借りている生徒たちは多い。
「あん」
「け・ん・む・し・き・も・く!」
そう言いながら中原は小野寺の胸を制服の上から揉みしだく。
「はあ、御成敗式目!あん!」
「ああ、それらのうっ!はあ、法律がはあ、発令された、はあ、時代とうっ!その時代の!財政の特徴を!ああ!述べよ!うっ」
じゅるじゅるじゅる
小野寺も負けじと中原のズボンのジッパーをすばやくおろし中原のちんぽをしゃぶっている。
「じゅる、室町幕府じゅるの財政難の為にはん!あん!土倉税、あん!酒屋役、棟別銭あん!などの貨幣税を財源とした……た、ああ、なかなか勉強に集中できない!」
「ああ!お、俺も、明日香、気持ちいいよ!挿入れたい!いいか!?」
「んっあん!い、いいよ!きて?」
「うし!」
中原は小野寺の唾液にまみれた自分のちんぽを掴み小野寺のまんこに挿入した。
ずにゅるにゅる
「はあ、あああ!キモチイ!」
「あああ!俺も明日香の
2人はお互いの身体を嬲りあうように愛し合いながら社会の勉強をした。
「はあはあはあ、達夫君」
「なに?」
「今日も泊まっていっていい?なんか自分のアパートに帰るの疲れちゃって」
「いいよ」
「わあー嬉しい」
小野寺は中原の胸にうずくまった。
一見、ただれた学生生活のように見えるが2人はセックスか勉強しかしていなかった。
無論、テレビや漫画、ゲームなどは一切していない。
後は風呂に入るか食事を取るかだけだ。
四六時中、小野寺は中原の傍にいる。
これによって中原の浮気問題はどうやら解決したようだった。
何よりここのところ毎日のように中原は小野寺とセックスをしているので他の女と会う時間も体力もないのだろう。
今日が3日目で1日5発はやっている。
若いとは言え中原もよく体がもつものだ。
小野寺は波香の言う通りに実践し中原の浮気防止に成功したと言えるだろう。
小野寺自身も快楽を覚え、中原とのセックスにハマっていた。
「ねえ、晩御飯どうしよう?」
「そうだな、外に食べにいくか?」
「それもいいけど私、何か作ろうか?」
「疲れてんじゃないの?」
「あ、ははは。まあ、ね」
「無理すんなよ。今日はどこかに食べに行こう。作ってもらうのはまた今度でいいから」
「うん!」
中原も性欲が満たされたせいか小野寺に対して優しくなっていた。
よほどのことがない限り2人はこのままうまく行くだろう。
◇
「明日はいいよ『優明学園』との試合だな」
「はい!」
波香は野球部室で急遽ミーティングを開いていた。
「みんな体調はどうだ?」
「問題ありません!」
「そうか、なら今日はもう全員帰って休め。いいな?」
「はい!」
部長の真鍋瞬を残し部員は全員帰って行った。
「どうした?お前も帰れ」
「イヤです。校長が俺とつきあうって言ってくれるまでここを動きません」
「お前は私を困らせたいのか?なら私もお前を困らせてやろうか?この動画を使って?」
そう言って波香は自分のスマフォを取り出す。
「う!そうだった。校長、俺もかえりま~す」
瞬はいそいそと部室を出て行く。
「ああ、気をつけてな……やれやれ」
明日は波香と他の生徒達がいた古巣との戦いである。
相手の野球部の顧問は藤田俊彦。
おそらく校長に波香たちの淫らな視聴覚室での写真を送り付けた人物である。
時哉が解雇された話を神崎恵美から聞かされた時、そんなことができるのは藤田しかいない。
そして記憶喪失もウソなんだろう。
そう波香は後になって気づいた。
「あれが演技だったとはね。藤田もなかなかやるわね」
昔のことといっても半年くらいだがそのことを思い出し、負けるわけにはいかないと波香は気合が入った。
「斉藤さんはまだ騙されているのかしら?……まあ、私には関係ないわね」
◇
「明日は『天晴学園』との試合ですね。まあ、変に気負わず、いつも通りでいきましょう」
「押忍!」
藤田は部員約50名の前でひょうひょうと話した。
「ピッチャー五反田くらいであとは雑魚だから楽勝だな」
「しかもあいつストライクはいらねえからな」
「でもよ?顧問はあの城之内先生だぜ?とてつもなくレベルアップしてんじゃね?」
「いやいや、五反田だけレベルアップしててもな。野球はベンチ全員でやるもんだ」
「おお、いいこと言いますね」
藤田は部員の言うことに感心した。
「確かにその通りです。あちらは9人しかいません。こちらはベンチ要員、何人もいます」
「はい!」
「つまりあちらは不慮の事故で誰かがケガして退場でもしたら人数不足で即、負けです」
「……」
「塁上のクロスプレー。大歓迎です。ガンガンいきましょう」
「……」
藤田はそう言うと部室を後にした。
「おい」
「ん?」
「藤田の奴、以前の藤田に戻ったんじゃね?」
「そうかな?」
「ああ、話しかたこそ穏やかだったけど話す内容が以前の藤田だろ」
「まあ、いいさ。藤田は関係ねえ。俺たちは『優明学園』の生徒なんだ。それに恥じない試合しよう!」
「おーーー!」
藤田は野球部室を出て職員室へ戻る。
すると斉藤静香が声をかけてきた。
「萌美さんまだ、帰ってないんですか?」
「うん、帰ってない。ふと気づくと池の錦鯉もいなくなってるんだ」
「はあ」
「まあ、何もないと思うけどね。友達のところに泊まってるんじゃないかな」
「じゃあ、今日も俊彦さんの家に行ってもいいですか?」
「うん、もちろんだよ」
藤田のその笑顔に静香はぱあっと表情が明るくなる。
___騙されているとも知らずに。