マタ・ハリは誰にも見つかりそうにない場所を見定めてそこにマスターを連れてくるとゆっくりと『それ』を始めた。
マタ・ハリは先ずマスターを抱き締め、そのまま彼の顔を自分の豊満な胸の谷間に埋めた。
柔らかく大きなマタ・ハリの胸は、顔を埋めただけで若干の息苦しさを感じるのには十分な程で、マスターはその息苦しさの中で密着した彼女の甘い匂いを鼻孔一杯に感じた。
「ふぅ……は……」
「ん……ふっ……。先ずは感じて、私を……ね、心臓の音、聴こえるでしょ?」
「は……い……」
「目を閉じてその音を聴いて」
「……」
マスターは言われた通りに目を閉じて、今度は若干顔を横に向けてマタ・ハリの胸に密着した。
再び甘い香りに心地よい感触と温かさが彼の心を満たす。
そしてその時に彼女の心音も聴いた。
その音はゆっくりかつハッキリと聴こえ、不思議とマスターの心に安らぎを与えてくれた。
「どう? 落ち着くでしょ?」
「はい……」
「ふふ、良い子ね。はい、じゃあ次は……」
マタ・ハリは一度マスターを胸から離すと、自ら服の胸元に手を掛け、惜しげもなく乳房を晒した。
「…………は」
マスターは思わずその光景に見入る。
外気に晒されたそれは、空気の影響で若干震えている様に見え、更にそこに月明かりが来ることによって青白く照らされた。
月に照らされた彼女の裸の上半身はとても美しく見えた。
「お待たせ。さぁ……」
マタ・ハリは腕を広げて再びマスターを自分の胸に迎える。
マスターはゆっくりとした動きでマタ・ハリに近付くと、慎重な手付きで彼女の乳房を下から掬い上げるようにして持ち上げ、またそこに顔を埋めた。
「は……そう、いいわよ。そのまま好きに触って……。指……余裕があったら乳首、弄ってみて……」
「はぁ……はい……」
マスターは胸を掴んでいた両手の各人差し指と中指で彼女の乳首を挟んでみた。
「んっ……」
その瞬間マタ・ハリが甘い声を上げる。
彼女の乳首はマスターが一瞬ドキッとするほど性的興奮による充血によって固くなっており、胸とは違うその感触にマスターは夢中になってそこを弄った。
「んっ……ふふ、はぁ…‥上手よ。さて……マスター……」
「はい……?」
「今度は私がしてあげるわね」
顔を上げるマスターにマタ・ハリは優しく微笑みかけると彼の前で屈んだ。
「あっ……」
マスターは思わず声を漏らす。
マタ・ハリの顔の前には勃起した彼のペニスがズボンを内側から押上げ既に自己主張をしており、彼女はそこにふぅと最初に息を吹きかけた。
「うっ……」
「緊張しないで。楽にして……さぁ……」
まだ彼女はズボンを脱がさない。
ズボン越しにマスターのペニスを下から指でそっと撫でる動作を続け、時折思い出したように指先で彼のそこの先端をくにくにと刺激する。
「ん……もういいかしら」
マタ・ハリはマスターが性的興奮で分泌したカウパー液で自分の衣服を大きく汚してしまう前に、手早く彼のズボンと下着をずり下げた。
「くっ……」
ブルンと音がしそうな程揺れたマスターの固く大きく勃起したペニスがマタ・ハリの前に露わになった。
マスターは流石に恥ずかしそうにしてマタ・ハリを見ることができずに視線を逸らす。
一方マタ・ハリは流石に手慣れた様子で動揺する素振りなど見せる事なく、片手は陰茎、片手は陰嚢に添えて愛撫を開始した。
「あ……うぁ……」
マスターはその快感の凄まじさに思わず声を漏らす。
まさか他人の手が自分で行う時と比べてここまでもたらす刺激が違うとは思いもしなかった。
いや、それは些かマタ・ハリに失礼だったかもしれない。
今マスターが感じているものは彼女だからこそ実現できているのだ。
マスターは先程から射精しそうになる度にすんでのところで上手く止められている気がした。
恐らくマタ・ハリは、射精する事でマスターの気持ちの昂ぶりが一気に鎮静化することも計算に入れて先程から愛撫を続けているのだろう。
だとしたら射精を導く時に彼女は何をするのか。
マスターがチカチカする意識の中でそんな事を頭の片隅で考えていた時だった。
「は……え……? うっ……?!」
マスターは急に股間に今まで感じたことがない生温かさと強力な快感を感じ、半分
「マ……マリィさん……」
そこにはマスターのペニスを咥え込み、所謂フェラチオという愛撫行為を行っているマタ・ハリの姿があった。
その技術は凄まじく、口腔で舌で、咽喉で、口の中で使えるあらゆるものを使ってマスターに快感を与えた。
また両手もしっかり別の動きを取っており、陰茎を担当していた片手は臀部を、陰嚢を担当していた片手はそのままだったが、明らかに最初と比べて手付きが違い、より強い快感をマスターにもたらしていた。
「マリィさん……! 駄目です……こ……もう……!」
マスターは歯を食いしばって何とか精を放たないように努めたが、そんな彼にマタ・ハリは口淫をしながら器用にちゃんと判別できる言葉で言った。
「えんひょ……んぷっ……。はぁ……しないへ……。はぁ、はぁ……だひて……」
「マリィさ……!」
ついにマスターは我慢の限界を越え、大量の精液をマタ・ハリの口腔に放ってしまった。
「ん……んっ……っ」
マタ・ハリはそれを嫌な顔ひとつせずに一滴も口から零さずに飲み続け、最後の仕上げとでもいうように口を
「ふぅ…………どうだった?」
「はぁ……はぁ……マリィさん……」
マスターはその精を放ってなお、自分の性欲を掻き立てる蠱惑的な魅力に溢れたマタ・ハリの顔を一瞥した。
そしてその後直ぐに脱力してしまい、マタ・ハリは彼の身体をやさしく抱き止めた。
「ふふ、お疲れ様♪」
マタ・ハリは肩で息を整えるマスターの頭を、彼が落ち着くまでずっと撫でるのであった。
はい、というわけで18禁の話です。
やはり最初の話はマタ・ハリさんになりました。
そしてマスターは抜いてもらっただけで、実は彼女とは致してはいませんでした。