タイトルは三千世界の鴉~をもじろうとしたけど馬鹿っぽい感じにならなかったので、安直なパロタイトルに逃げてしまいました。
「あ、はぁ・・・ん」
窓から入り込む月明かり。
うっすらとした闇の中で、甘い嬌声が響いていた。
僅かな光源の中でも、白く浮かび上がる肌。
髪色は闇に溶けこむような見事な黒。
それが悩めかしく淫らに踊り揺れるたびに月の光を反射し、しっとりと濡れたような肩まである黒髪に美しい干渉色を浮かび上がらせる。
「あ、あ! ひ・・・・・・いっん! いいいいいいぃ・・・・・・」
寝そべった男の上に跨がる女の顔は、まだまだあどけなさの残る少女のものだった。
騎乗位、俗に四十八手と呼ばれる体位では時雨茶臼。
少女が自ら腰を揺らすと、その外見には少々不似合いな双丘がゆさりゆさりと揺れ、それに合わせベッドがギシリ、ギシリと軋み、その度に快楽に咽び泣いては甘い声を上げる。
だが少女が男の欲望を受け入れているのは、女性器ではなかった。
尻を振るたびに、尻穴から男の肉棒が引き出され、また呑み込まれていく。
排泄口を犯されながら、その声も顔も快楽に蕩けきっていた。
それはこの行為がもう何度となく繰り返され、手慣れたものである証左でもあった。
「芹、お尻でたくさんイケるようになっちゃったね」
「あ、はぁっ! お、お兄ひゃんがぁ、んっ、はぁっ、し、仕込んだんじゃ、ないですかぁ」
「ん~、嫌なら止めようか?」
「あ、や、だ・・・・・・あ、うぅ」
思わず発した言葉に、羞恥を感じて顔を伏せてしまう。
「お、お兄さんが羞恥プレイをしてきますぅ」
「したいならそうするけど?」
「・・・・・・・・・・・・ま、また今度でぇ」
羞恥プレイは、また今度。
そういうことになった。
「じゃあ今はアナルセックスの時間です」
と、芹と呼ばれた少女の動くに任せていた男が、腰を突き上げた。
「かひぃ、ん。いいいぃぃん、おひりぃ、おひりぃすごいのぉ」
少し前までは排泄にしか使用されていなかったその穴は、今やすっかり性器へと変貌していた。
きつく閉ざされ、固かった菊肉は丹念にほぐされ、柔軟性に富んだ淫肉へと作り替えられてしまったのだ。
膣の粘膜を擦り上げられるのとはまた別種の、肉の輪を広げられ、腸に肉を詰め込まれる圧迫感と、引き抜かれ開放されるカタルシスの輪舞曲。
突き上げられ、腸襞を擦りながら侵入してきたペニスに、腸壁全体がいやらしく吸い付いていく。
全体がねっとりと絡み付く、それは動く度に尻穴全てに肉欲の味を響かせるということだ。
芹は自分では意図的に避けていた弱い部分を集中的に擦りたてられ、たちまちのうちに絶頂まで押し上げられていく。
「あっ! だ、だめぇ!! イ、イク、イクぅ・・・・・・ひぃん」
ブルブルと身体をわななかせ、絶頂の快感に翻弄され、芹の身体から力が抜け崩れ落ちた。
撓垂れ掛かる形で、男の胸に顔を埋め、荒く呼吸を繰り返す。
その豊かな二つの膨らみが、男の胸の上で潰れ、柔らかさを主張するように形を変える。
「芹、たくさんイケたね。良い子良い子」
少々茶化す口調だったが、その黒い髪を梳くように、男の手がいたわるように優しく頭を撫でる。
その感触に芹は頬を弛めて、微笑みかけた。
「えへぇ~、お兄さんに頭撫でられるの好きぃ」
と、男の空いている片方の手が芹の背中に伸びる。
「ひぁ!? お、お兄さん、そ、それ、だめぇ! い、今、まだ敏感だからぁ!」
芹の背中、肩甲骨の辺り、そこには少々不自然な程に盛り上がった箇所があった。
男の手が手慣れた手付きで、その出っ張りを愛撫する。
背中の性感帯というのは個人差が激しいものだが、芹は非常に敏感な部類に入る。
特に肩甲骨辺りの出っ張りは、彼女の感覚が集中している箇所の一つだった。
何故ならば。
「あ、だ、だめぇ! 出ちゃうぅ、出ちゃいますよぉ、お、お兄さぁん!!」
バサリと、大きな羽音が響いたかと思うと、芹の背中から大きな黒い翼が飛び出してきた。
深みのある輝くような色艶の美しい黒色の羽。
烏の物に類似した、人にあるべからずモノ。
芹という少女が、人間ではなく妖怪だと示すものだった。
烏天狗と呼ばれる妖怪、それが芹なのであった。
「何度見ても、何がどうなってこの翼が身体に収まってるのか、よく分からんな」
「私もよく知りませんよぉ」
「まあそんなものか」
本人だからといって、自分の身体構造を把握しているなどという話もない。
そして男は疑問に対して妖怪だしな、と思考停止することにして、愛撫を再開する。
お尻から腰にかけた括れ、そして背中側から子宮の辺り、仙骨の部分を責められるのが弱いことはすでに発見・開発済みだった。
片手でそこを重点的に攻めながら、残った手が徐々に、徐々に、下半身から上半身に這い上がっていく。
太股から、お尻、腰、脇腹、背中の中心の脊髄をなぞる中心線を経て。
そして翼の根本に指が触れると、芹がびくんと身体を震わせ、潤んだ瞳で男を見る。
「羽、撫でられるの好きなんだよね?」
「す、好きぃ、羽さわさわってされるの好きぃ」
すっかり快楽に茹で上がった身体は、敏感になった翼を撫でられる度に甘く反応を示してしまう。
かりかりと爪で掻いてやると、左右に激しく身体をくねらせ悶え泣く。
「烏天狗って、みんなこんな風に羽が感じるの?」
「し、知らないぃ、知らなぃよぉ!!」
「でも、前に天狗って性欲が強いって言ってたしー」
「知らないぃ、知らないぃ!」
神経系の集中した根本をしごいてやると、芹は髪を振り乱して悶え、白い肌はすっかり赤く茹だり、びくびくと快感に震え上がっている。
ぴんと勃起した乳首がその度に男の胸板で擦られ、どんどんと快感を高めていく。
ポタポタと、だらしなく開いた口から涎が滴り落ち、一物を咥え込んだままの肛門がぎゅうぎゅうと、食い千切らんばかりに締め付けてくる。
「だめぇ、またイク、イクぅ、羽でイッちゃうぅ」
バサッと翼が垂直に立ち、小刻みに震え、やがて力なく垂れ下がっていく。
「ほーら、俺はまだだからもう少し頑張る」
尻穴への抽挿を再開すると、芹は身悶えて喚き懇願した。
「イッてるぉ! イッてるぅ! やめ、やめてぇ、お兄さぁん!!」
「でも、芹ってイッてるのを責め立てられるの好きだろ?」
「お、お兄ひゃんがぁ! お兄ひゃんが、面白がってぇ責めるからぁ!! く、くしぇにぃ、なっちゃったん、んん、じゃ、ないですかぁ!!」
男に抱きしめられ、逃れることのできない肛門への抽挿に過剰すぎる快感が押し寄せ、狂るったように全身を痙攣させ、バサバサと翼を羽ばたかせ抵抗するが、巻き起こす風が火照った身体を冷ます程度の役割しか果たさない。
目はすでに焦点が合っておらず、涎は垂れ流し。
手はベッドのシーツを力の限り握り締め、快感の瀑布に翻弄される意識を辛うじて繋ぎ止めていた。
幾度目かの突き込みとともに、直腸の奥へと白濁した液を注ぎ込まれると、肛虐の虜にされた芹が激しい絶頂を迎える。
しばらくそのまま抱き合い、お互いの体温を感じながら微睡んでいたが、やがてゆっくりと肛門から男根を引き抜いていく。
「ん、ふぅ・・・・・・」
甘い声を上げて、芹が震える。
ぽっかりと開いた尻穴から、どろりとした白濁液が溢れ出して、シーツに染みを作っていく。
「う、わぁ・・・・・・なんかたくさん出てきますよぉ。お兄さん、どれだけ出したんですかぁ?」
「抜かずの三発もすれば、まあ、ね」
男はちょっとやり過ぎたかと、苦笑を顔に張り付かせ、芹の頭を撫でた。
「これぇ、お尻の中、前もってキレイにしてたからいいですけどぉ、そうじゃなかったら大変なことになってましたよぉ」
「やめて、そういう生々しいの聞きたくない。夢を壊さないで」
何が大変かは、まあ、触れない方がいいだろう。
かぶりを振る男の様子に、芹はシシシと笑いながら抱き付き、ついばむように唇を合わせた。
そうしているうちに、だんだんと一物が再び怒張を始める。
「お兄さん、まだ元気ですねぇ」
「・・・・・・ああ、まだしたい」
「それじゃぁ、まずお口で綺麗にしてあげますねぇ。でも、どれだけ溜めてたんですかぁ?」
「芹に最後に会ってからずっとかな」
「って、三ヶ月もずっとですかぁ!?」
肯定の意思を示した男を、珍しいものを見るようなしげしげと眺めた。
「今までずぅっと私の中に射精しまくってましたもんねぇ。私の中じゃないと駄目になっちゃいましたかぁ?」
「・・・・・・そうかもしんない」
天狗とは古来より人を惑わし、魔道へと誘うという。
まさにその言い伝え通りに、男はこの烏天狗の少女の色に惑ってしまったのだった。
◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇
あれはようやく寒さも和らぎ始めようという初春の事。
男は気紛れに、近くの山へ森林浴に出かけたのだった。
特に何か名所があるというわけでもない、よくあるような里山だ。
だからいるのは山菜取りか、男のように気紛れに森林浴に来るような物好き程度。
何の気なしに覗きこんだ崖に近い急斜面、人が倒れているのを見つけたのはまったくの偶然だった。
足を踏み外して転げ落ちたのかと、慎重に降りて行った男が見たのは、驚いた事に背中から黒い翼が生えた少女だった。
片方の翼が折れており、苦しげに呻く声が聞こえてきた。
驚きもあった、翼が生えた少女という異常事態に、いくらかの警戒や怯えもあった。
だが見捨てられる程に薄情ではなかった男は、彼女を助けることにしたのである。
それが男と芹との出会いだった。
家に連れ帰り、治るまで男の世話になったのが交流の始まりだった。
「私は烏天狗ですよぅ」
「天狗ってのはもっと鼻が長いとか、クチバシが生えてたりとかそういうもんだと思ったけど」
「それは男の天狗ですぅ。天狗は修行者が動物霊を降ろしたり、呪法を学んだりして肉体を変化させたりしますから、姿は様々ですよぉ」
「じゃあ男の天狗は、山の中に篭もりっきりなのか?」
「いいえぇ、大抵は修行でそういう異形に変化できるようにするのでぇ、ほとんどは人間と同じように暮らしてますよぉ。修行のために山に家がある天狗が多いのも事実ですけどぉ」
「芹も、羽以外に変化するの?」
「女の天狗はぁ、産まれた時にある羽くらいですねぇ。女性が変化すると、その、こ、子供を作る機能に影響が出やすいのでぇ、大抵は修行とかはしないですねぇ、だから天狗は凄い男社会ですよぉ」
だから家族は放任主義の傾向で、その反動か甘えたがりの部分があった。
お喋りも大好きで、芹は男とずいぶんと色んなことを話したのもあり、すぐに打ち解けて、お兄さんと慕ってくるようになるのに然程の時間は掛からなかった。
一人暮らしの寂しさがあったのか、あまり口数の多くない男も、不思議とそれが楽しみになっていたのも大きい。
学校では優等生で通っていること、家族は兄が二人いること、密教系の修行者で道場も開いていること、昔、修行に来ていた門下生が厳しい修行の総仕上げにその兄との稽古に来ていること。
その人は人間でありながら天狗と互角に渡り合えるらしいということ。
芹はそのせいで家が慌ただしくなったため、出かけようとして山中を飛んでいたところ、樹の枝に翼を引っ掛けて落ちてしまったという。
「私はぁ是害坊って大陸の天狗に連なる系譜ですぅ」
なんでも中国の方で最強に近い暴れっぷりの天狗だったが、日本にやってきた時に、比叡山のお坊さんにボコボコにされて、湯治して帰っていったという逸話がある。
その時に一緒について来てた兄弟や子分の天狗が何人か日本に残ったのが先祖に当たるのだと語った。
「どんだけ強いんだよ、日本の坊さんは」
寺生まれって凄い。
「日本は霊的には魔境だそうですねぇ。芹は会ったことありませんけどぉ、この国の貴人の方に一代で大天狗になった方もいらっしゃるようですよぉ。確か、人外大魔縁って名乗ってらっしゃるそうですぅ」
治ってからもお礼にと、ちょくちょく男の住むアパートの一室に食事を作りに来るようになり、やがてつい手を出してしまい関係を持つようになった。
天狗は性欲が強い傾向にあるらしい。
そして意外にもすぐに積極的に求めてくるようになった。
アダルトなおもちゃを使ったり、お尻でしてみたりと、なんでも結構すんなりと受け入れてくれた。
そしてほとんど日を空けずにやってきては肉欲に溺れていたが、ある日を境にぷっつりと来なくなってしまった。
今までは長くても一週間と空いたことがなかったが、もう三ヶ月が過ぎようとしていた。
「結局、セックスフレンドでしかなかったってことかね?」
彼女の残していった、抜け落ちた一枚の黒い羽根を弄びながら、男はひとりごちる。
少々ずぼらだった男が、身嗜みに気を使い、小まめに風呂に入り歯を磨くようになった習慣もそろそろまた昔のように戻りそうだった。
「それとも、やはり尿道がマズかったか?」
◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇
「芹、今日は新しいおもちゃがあるんだ」
「あ、新しい、その、バ、バイブですかぁ? わ、私は、そのぉ、お兄さんのでいじめられる方がぁ、好きなんですけどぉ」
そういう芹の顔は、それでも期待の表情を浮かべていた。
男が取り出したのは直径は5mm程の棒状の物体。
それを見た芹は一瞬、ビクリと身体を震わせる。
「針かと思ってぇ、ちょっとびっくりしちゃいましたぁ。ピアスの穴でも開けられちゃうのかと思っちゃいましたよぉ」
「したいの?」
「それは嫌ですぅ」
「まあ、俺もそういう趣味はないから」
ピアスは本気で厭だったのだろう。
それを聞いて、芹は安堵の息を吐き出した。
「ま、取り敢えず使ってみよう」
まずは愛撫から。
軽くついばむように、唇を吸った。
少し強めに、ぐいっと押し付けるように芹からも返礼。
ほのかに香るソープの匂い、シャンプーの香気が鼻をくすぐる。
微細な体温の心地良さ、触れるだけで虜になりそうな肌の味。
ねっとりと舌を絡め合い、吸ってみると粘膜的な軟らかい感触が伝わってくる。
甘い、甘い、底知れぬ甘美な幸福感に陶酔していく。
それは濃度を増していき、生々しい快楽となって体と脳を犯していく。
「芹、ベッドに座って、足開いて」
「は、はいぃ・・・・・・」
もはや手慣れたものとはいえ、やはりそこを曝け出すのは羞恥が伴なう。
芹の顔には、快楽のためだけではない朱が差していた。
広げられた足の付け根から、男の片手が芹の中に侵入してくる。
親指が陰核を包皮の上から揉み解し、キスによりすでに濡れそぼっていた膣内へ人差し指と中指が、残った二本の指が腔内へと侵入し、芹の下半身を蕩けさせいく。
「ひぃん、これ、これぇ、だめぇ、おかしくなるぅ」
ぐにり、にゅぐにゅぐっと指が陰核も膣穴も尻穴も、混ぜ合わせるように蹂躙していく。
指で何度も何度も丹念にほぐし、こんこんとその秘裂から溢れだしてきたところで指を引き抜いていく。
放したくないとでもいうように粘膜が吸い付いて、きゅぽっと音が響いた。
「やぁ・・・」
その音に羞恥を感じて、頭を振る芹。
それに構わず、粘膜という粘膜を舐りとってやろうという勢いで、舌が膣内に入り込み、襞を広げて卑猥に蠢き回る。
そしてクリトリスの皮を剥かれ、直接吸われた途端、芹は達してしまった。
早くも骨抜きにされて、されるがままになってしまった芹に、いよいよ新作が持ち出された。
うつ伏せにされ、お尻を突き出させた芹の秘所に、それが迫ってくる。
かなり細長いバイブだ。
お尻の快楽も覚え込まされ、太い一物も飲み込めるようになった。
だから何てことはないだろう、と少し惚けた頭で考えていた芹だが、次の瞬間それが間違いだと気付かされた。
「お、お兄さん!? そ、そこ、そこはぁ、お、おしっこのあ、穴ぁ!!」
「いやいや、いいんですよーここでー、尿道用のバイブだし」
「にょ、尿道用ってぇ」
そのバイブが侵入してきたのは尿道口だった。
敏感に過ぎるその粘膜を蹂躙されて芹の身体が跳ねる。
その衝撃に立ち直る間もなく、次に芹を襲ったのは沁みるような熱さだった。
「あ、熱ぃ!? あ、熱いいいぃーーっ、お、お兄さん、灼け、おしっこの穴灼けっちゃってるぅ、な、何これぇ!!」
「あー、大丈夫、大丈夫。ほら雑菌入って尿道炎とかなると怖いしさ。アルコール消毒しといたんだよ、バイブ。だからちょーっとしみるかもねーってだけだから」
「ちょ、ちょっとってぇ、熱、熱いぃ!!」
だがその熱さは逆に芹の感覚を焼いてしまい、開発もされていない敏感過ぎる尿道を犯されながら、痛みよりも熱さが優って芹を狂わせていった。
敏感過ぎる感覚は痛みと同義と言ってもいい。
それがアルコールの熱さでかき消されてしまう。
男がちゅこちゅこと傷を付けないように、慎重に尿道のバイブを動かしていく。
「や、だ、だめ、だめぇ! う、うごかひゃないでぇ」
尿道の刺激にがくがくと身体を震わせわななきながら、快楽とも痛みとも判別できない熱さに咽び泣く。
男が空いた手で陰唇を押し開き、膣肉が外気に晒された。
「うわぁ、凄いいやらしい。ほらほら、尿道の方から圧されて、おまんこの中が盛り上がってるよ」
「や、やぁ~、み、見ないでぇ」
盛り上がった部分を指で撫でてやるとたちまちのうちに達してしまう。
膣は感覚神経の少ない鈍感な部分だが、芹はすっかりと開発されきってしまっていた。
膣内で感じる数少ないスポット。
俗にいうGスポットは、その名の通り点状だ。
丹念に発掘された快感の地はその点をすっかりと広げられてしまい、簡単に止めを刺されてしまうウィーク・ポイントへと開墾されてしまった。
「さて、じゃあ本番いこうか、スイッチ入れるよ」
「へ、ヘァ?」
芹は尿道を侵食するそれが、バイブであるということをすっかり失念させられてしまっていた。
バイブとは振動のこと。
それがないのならば張り型と呼ばなければならない。
だからバイブであるそれが振動するのは、あたりまえのことだったのだ。
「------!?!!?!?!?」
振動そのものは強いものではなかった。
ただ敏感過ぎる尿道にはその程度の微振動も、狂うほどに強烈な電流を神経に流し込むには充分なものだった。
もはや言葉にならない絶叫を、吐き出すこともできないほどの感覚。
「じゃあ、挿れるよ」
続いて男の性器が、芹の膣にぐちゅりと侵食してくる。
その瞬間、芹は絶頂に押し上げられ、降りるための梯子を外されてしまった。
バイブの振動でクリトリスの根本を刺激され、尿道からGスポットを押し上げられたために、男根が動く度にそこを擦り上げられてしまう。
もはや言葉も出ず、腰をうねらせて官能の嗚咽を漏らすばかりだった。
「挿れただけでイッちゃった?」
膣肉が激しくうねり、さらに尿道に刺さったバイブからの振動が一物に伝わる感触にあっという間に射精感が込み上げてくる。
何だかんだ言って、芹がイッたばかりのところを立て続けに責め立てられるのを気に入っているのを知っている男は、それでもやめずに抽挿を続けていく。
押し込んだ男根を引き抜いていくと、絡みついた肉が引っ張られ婬肉が盛り上がっていく。
奥まで押し込み、子宮を軽くノックされるだけで達してしまい、また引いてはその感触で達する。
いつの間にか背中から飛び出た翼が、バサバサと狂ったように羽ばたき、巻き起こった風で部屋の中の小物が散乱していく。
あっという間に男も射精を促され、その子宮へ精液を注ぎ込んでいく。
「~~~~あっ!!! ひっ!?!?」
がくがくと痙攣する芹を男はなおも責め立てた。
「じゃあ、お尻も挿れてあげるね」
別のバイブを取り出して、それを肛門へとあてがうと、さして抵抗もなく太いバイブを飲み込んでいった。
肛門へ侵入された衝撃に、芹は獣地味た咆哮を上げると、一際大きく身体を震わせ、失神してしまうのだった。
◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇
三ヶ月前の最後の情事を思い出し、来なくなった原因はそれだろうかと思い悩む。
「やっぱ尿道はまずかったか、尿道は」
でも、特に文句は言ってなかったし、いつも通りだったんだがと思いながら、寝返りをうった。
いつも通り、一緒にお風呂に入って、羽を洗って上げた。
水で濡れた羽を車用の毛羽たきで、なぞるように洗ってやるのが芹のお気に入りだった。
芹の羽の感触を思い出すと、一層気鬱になっていく。
(結局、自分には分からなかっただけで、愛想を尽かされてしまったか)
と、その時だった、ひとりでに窓が開き、風が吹き込んできた。
いつも窓から入ってくる芹のために、鍵をかける習慣はなかったのだ。
「お兄さん、ご無沙汰してますぅ」
がさりという音とともに芹の頭が、空中から現れた。
続いて、上半身が現れ、着ていた上着を脱ぐと全身が現れる。
空を飛ぶ姿を見られないように着ている、姿を透明にする天狗の隠れ蓑という物だ。
「いやぁ、すみません、ちょっと学校の試験で忙しいのと、体調の問題でしばらくこれなくてぇ」
「うん、いらっしゃい」
努めていつも通り平静でいようとしたが、それでも声が上ずるのは止められなかった。
それを分かっているのか、芹はシシシと笑うと、抱き付いてきた。
「久しぶりのお兄さんですぅ」
「ふふ、久しぶりの芹だな」
そうして久しぶりにハッスルしてしまう二人だった。
◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇
「私じゃないと駄目って、女冥利に尽きますねぇ」
足で一物をしごきながら、芹が妖しく笑った。
見た目は人間と同じだが、可動範囲が若干広いため、足での手淫ならぬ足淫は人間よりも得てといえる。
両足を使うこの行為は、遮るものもなく、女の女たる部分が曝け出され、足を動かす度にその秘所を男に見せつけてくる。
「もう、花も恥じらう女の子にこんな格好させてぇ、お兄さんどこを見てるんですかぁ?」
(尻穴や尿道でもイケるようになって、花も恥じらうも何もないような・・・・・・)
「お兄さん、今なにか変なこと考えませんでしたぁ?」
女の勘は鋭い。
余計な事は言わずに、本番にいこう。
と、男は芹を抱きかかえた。
「もう、仕方ないですねぇお兄さんはぁ」
芹が翼を体を包むように器用に丸めて、男の膝の上に腰掛けた。
背面座位、四十八手でいうところの絞り芙蓉という体位だ。
男は芹とするのに好きなのがこの体位だ。
ふかふかした羽毛の感触がとても心地好いのだ。
「あんまり、激しくはしないで下さいねぇ」
元より、動き難い体位だ。
だがその分、手が自由に使えるのが強み。
ゆっくりと一物を芹の鞘に収めていく。
三ヶ月ぶりのそこは覚えているよりずっと腫れぼったく、ねっとりとして熱かった。
揺するように腰を使いながら、陰核を撫で上げていく。
下から上へ、角度を変えて。
「ふぅ、ああぁぁあ・・・・・・っ。あっ、クリ、なでなで好きぃ」
結合部から愛液を掬い取って、指先にまぶしてやると、クリトリスの先端部分をくすぐるように撫でてやる。
少し無理をして首を曲げ、背中から生えた翼の根元部分の肉を甘く喰んでやると、すぐさま達してしまった。
「あ、あぁぁ、は、羽、はむってしちゃぁ~~、いぃい、んはぁあ」
キュウっと絞り上げるのに合わせ、男もその精を解き放った。
敏感になった陰茎は、膣の中から愛液が分泌されるのもはっきりと感じ取っていた。
「ん、たくさん、射出ましたねぇ」
芹がねだるので、いつも中に射精するのが当たり前になっていたが、男はふと、今まで一度も口にしたことのなかった言葉を口にした。
「芹、赤ちゃんできちゃったらどうする?」
芹はその言葉に今まで見たことのないような妖しい笑みを浮かべた。
「・・・・・・もうデキてますよぉ」
「・・・・・・・・・・・・・・・は!?」
男がその言葉の意味を理解するまでに少々の時間を有した。
「この間のが当たっちゃってましたぁ。人間と同じく十月十日ってところですけどぉ、悪阻が治まるのとぉ、安定期に入るのは早いので、まああまり激しくしなければちゃんとお相手できますよぉ」
「胎生、なの?」
違うそうじゃない、言いたいことはこれじゃなーい。
パニックになる男に構わず、芹は言葉を続ける。
「烏天狗って言ってもぉ、鳥じゃないですよぉ。人間寄りで、ちゃんと胎生ですぅ。授乳の器官もちゃんとありますぅ」
そういって立派に育った胸を魅せつけるように、ゆさりと揺らす。
「俺の、子供?」
「そうですよぉ、お兄さん以外とこんなことしてませんものぉ」
それともと、ぞっとするような笑みで芹は言った。
「もしかしてお兄さん、私が股の緩い女とでも思ってましたかぁ?」
男の背中を恐怖という感情が駆け上がっていった。
思えば、最初の時も妙に蠱惑的だったというか、抵抗も何もなかったというか。
むしろ、自分から・・・・・・
ぶるりと身を震わせながらも男が答える。
「そんなことはないよ、いきなりだったからびっくりしただけさ」
「そうですかぁ、ふふ、でも良いタイミングでしたぁ。お腹が目立つ前に学校は卒業できちゃいますねぇ。烏天狗は出来難いのを数で補うために性欲が強いなんて言いますけどぉ、私、石女なんじゃないかって心配になっちゃいましたよぉ」
その言葉で男は確信した。
最初から計算ずくだった。
「は、はめられた・・・・・・」
「いやですねぇ、散々ハメまくったのはお兄さんじゃないですかぁ」
怖い。男は心底そう思った。
この怖さは、そうだ、この怖さは。
「じゃあ、お風呂入りましょうぉ、お兄さん。いつもみたいにぃ、羽、洗ってくださぃ」
妖怪だとか、そういう怖さではない。
これは女の怖さだ。
妖怪だとか以前に、女は女というだけで魔物なのだ。
因みに結婚した後で知ることになるが、羽を洗ってもらうのは烏天狗にとって仲の良い夫婦がする行為だった。
烏天狗ちゃんでした。
名前は天狗の団扇の異名があるヤツデが、セリ科なので芹に。
妖怪として怖いんじゃない女の怖さだってのは、実は最初の垢嘗めの話からやろうと思ってたのですが、なかなか入れる機会がなくてこの話でようやくできました。
天狗の来歴や変換はかなり多岐に渡っていますので、修行して動物霊を憑依して妖怪化した人間の系譜という設定を捏造して、様々な姿があるのに理由付けをしてみました。
女の天狗は羽以外は人間と見た目が同じという説もあるのでそれを採用。
尼天狗とかは獣面だったりもしますが、女がやると子供作る器官に影響出たりするとして、だから尼になっちゃったんだよって感じです。
喋り方はカアーって鳴き声を意識して、「かぁ」ってのを多用する感じにしようかなと思いたち、書いてるうちにいっそ全体的に語尾は少し伸ばすような方向にしようということになりました。
鳥類は総排出腔で卵生むとこも尿も糞も全部同じ穴からしますので、同時責めのシチュにしてみました。
書けなかったネタとしては、近くに垢嘗めのアカナさん夫妻が住んでいるというのを出そうと思ったんですが、蛇足になりそうで断念。
次回の鬼娘はいちゃいちゃ路線から打って変わって、かなり重い話になりますので代わりに今回と前回のエロ分は増々です。
道場の門下生とやらはそちらに出演します
執筆予定ネタ:鬼娘→吸血鬼→妖狐。送り狼、たんころりん、ゲドガキの化け物。