息も絶え絶えになる睦月。荒く呼吸を繰り返すために涎も頬を伝って枕を汚す。焦点の合わない目線と熱っぽい顔。
流石にこんな状態の女の子の上に乗っているのもどうかと思いそっと体を離す。いや、離そうとした。
「ひとりにして欲しくないのです……」
力の入らないだろうその小さな手で俺の腕をきゅっと手を添えるように握る。
俺は睦月の反応に困惑してしまった。
すぐに対応出来ればよかったのだろうけど、このときばかりはどうにもすぐ答えが出てこなかった。
それでもやはり上に乗っているのはまずいだろうと睦月の隣に寝転ぶ。
恋人繋ぎと言われる手の繋ぎ方で二人揃って仰向けになる。
手の平から感じる睦月の柔らかさには自然と頬が緩んだ。
一人、至福に溶け込んでいると睦月はモゾモゾと体を動かす。
「あんまり無理はしないでな。体勢直すなら俺が動かしてあげるからさ」
動き辛そうに寝返りを打っていた睦月はむっと口を尖らせた。
「睦月は一人にしないでって言ったのにゃ。睦月は、睦月は提督とくっついていたいのにゃ」
腕にしがみつくように俺に体を近付けてくる睦月。俺は、どんな体勢になりたいのか訊くとどうやら俺と一番密着出来る体勢を探しているらしい。
俺は今度こそすぐに答えを決められた。
「おおー! これはよいのだ! いっぱい提督を感じられるのにゃー!」
俺が選んだ答えは俺の上に睦月を乗せる、さっきまでの俺と同じ体勢だった。
俺も睦月と一番密着出来る方法を考えて出した答えだ。模範解答もいいところだろう。
口は元気いっぱいの睦月だが体の方は完璧に弛緩し、腰に至っては骨抜きになっていると本人は言う。
お陰で上から押さえるのとはまた違った感触に興奮しても、今の睦月の状態を考えると手を出すのは躊躇ってしまう。
「睦月、今からは万事をとってこのまま寝るか?」
「何言ってるのにゃ! 今夜はこれからは睦月が主導権を握って、にぎにぎして、その、えっと、ぇ、えっち、な事まで、提督のあれを、空になるまで搾り取るのにゃ!」
「おいまてなんだその情報。どこで手に入れた」
「て、提督、目がこわいにゃしぃ…。これは、カウンターバーで千歳さんが教えてくれたのにゃ」
「あのやろ…、うちの睦月の純粋を…」
絶対許さん。あのデカ乳め…。酒が入るとすぐにシモイ方に走るんだから…。
「そういうことで睦月が提督を気持ちよくさせてあげるのにゃ! …えっと、最初は…」
ぷるぷると震える手で俺のTシャツを脱がせ始めた睦月。寝ている人を相手にそれはキツいだろうに。俺はすっと自分のTシャツを脱ぎ捨てた。
俺がすぐに行動に出た事に驚きつつも睦月は次の動作に入る。
「……んまぁ♡」
「わひゃっ、ど、え、なにしてるんだ? 睦月?」
「まー、きんぐ? なのね」
明らかに千歳情報であろう言葉を疑心暗鬼で話しながらも次々と俺の体に唾液を垂らす睦月。
口の端から垂れる涎、うっ、股間が! まだだ、まだ落ち着くんだ俺。せっかく睦月が覚えてきたことを実践してくれるんだ。最後までやらせてあげたい!
俺は根性で元気になりかけた息子を引き留める。
不思議なもので、元気になる方法は山ほどあるのにしょげる方法はこの世には存在しないなんて。
「よし!」
気付けば用意が出来たらしい睦月は、自分のパジャマとブラジャーを外すと俺の腹に形の良い可愛らしいへそを擦り当てた。垂らしていた睦月の唾液が肌に挟まれビチュッと噴き出す。
「提督には、睦月の胸で至福の時を過ごしてもらうのね♡」
そう言うと睦月はその柔らかい胸を、形良く引き締まった腹筋を俺に擦るように体を上下させ始めた。
なるほど、涎を掛けていたのは潤滑油にするためか。それにしても胸の小さい睦月にこれを教えるとは、千歳……許せん。
「提督~? んっ♡ 気持ちいいのにゃ~?」
完全に蕩けた睦月の顔を見ると再び股間に血が巡る。
力ない睦月の体ではバランスが取りづらく、俺が腰を支えてあげることでどうにか落ちないようにしている。
落ち着け、落ち着け。今ここで元気になってしまったら、胸に当たる睦月のふにふにおっぱいを堪能することが出来なくなってしまう。まだ時期じゃない。まだ早い…。
「んっ♡ あっ♡ て、ていとくのっ♡ はぅっ♡ きもち、いいのにゃ♡ ふぇっ♡」
可愛い過ぎる…。
わざわざ鼻の頭同士が擦れる位置まで体を動かして口を開いていて甘い言葉に、甘い匂い、甘い顔が俺の股間に一斉射撃してくる。
口を開けっ放しで喋るものだから涎がぽたぽた顔に落ちてくるしで俺は我慢の限界だった。
「ふぇ、えへへ♡ ていとく、きもちよさそぉっ♡ くぁっ♡ ていときゅっ♡ ぎゅ、ぎゅって♡ ひゃわぁっ♡」
遂に我慢出来なくなった俺は睦月が動けないようにぎちぎちと痛がらない程度に強く抱いた。
ちょっと冷たくなっていた睦月の背中をさすり、おでこを合わせていた顔と唇を合わせる。
今日何度目かのキスの中でも一番煽情的なキスだった。
「睦月、かわいいね」
「えへへ~♡ だって、ていとくが好きになってくれるように沢山頑張ったのね!」
再びキスをする。今度は睦月から。
かと思えばすぐに顔を離す。
「…?」
「ていとく、あーんして♡」
「分かった? あーん」
よくわからないが言われた通り大きく口を開くと、睦月は口の真上で口をすぼめる。
そして、すぼめた口の先からテラテラと煌めく涎が垂れてきた。
「……!?!?」
ぺちょ、と俺の唾液に降り注がれた涎は甘くすっぱく口によく馴染んだ。
睦月は俺の頬に両手を添えて、そこから沢山の唾液を落とし込んでくる。
そのうちにすぼめていた口を大きく開くと、ゆっくり広範囲に涎の雨が降り注いだ。
口に入らず顔に掛かる涎もある。だが、そんなこと気にしていられない。今は出来るだけ睦月を堪能しようではないか!