1度絶頂してしまうと感度の最低値は絶頂値に限りなく近付く。そして、絶頂するたびに最低値は更新され感覚として体に蓄積されていくのだ。
これまで4回イった睦月の体は例にもよって限界スレスレ、超敏感で繊細な状態になっていた。
初めて男のモノを入れるまんこはキツキツに狭まっている。ちょっと動けば感度の上がった今の睦月はイってしまうし、俺も気を抜けば精液を出してしまう。
だからなんだ。一気に入れちまえと言われそうだが、俺はそれが嫌だ。
どこを通れば処女貫通になるのか、どれくらい痛むのか俺は知らない。だけど、確実に閉じていたものを拡げられるというのは痛いと思う。
睦月が痛がる顔を見たくない。初めての夜は出来るだけ気持ちいい思い出で満たしてあげたい。
これが俺のわがままだって重々分かっている。
でも結婚した最愛の相手にはそれだけのことをしたいってもんだ。
睦月に対する複雑な想い。それを実行しようとすれば俺は奥手になっていく。
睦月を最高に気持ち良くさせるには奥まで入れるのが1番だ。でも入れれば睦月の体は確実に痛むだろう。
八方ふさがりなのだ。一体俺はどうしたらいいのか。
どう動くべきか考えるだけ、固まる俺を見かねた睦月はてしてしっ、と睦月の腰に当てていた右手を叩いた。
「ていとく。ていとくはきもちいいのにゃ? 睦月はね~♡ 睦月はね~♡ とってもきもちいいのね~♡ だからそんな怖い顔しないで欲しいのにゃ……」
朗らかに笑う睦月を見て思わず苦笑してしまった。
俺が睦月をリードしなきゃいけないのに。それなのに結局睦月の優しさに甘えてる自分がいる。
丹精込めて研磨された宝石のような瞳は笑顔とは裏腹に、心配の色を孕んでいるように見えた。
自分も痛いだろうに、そんな素振りを一切見せない睦月は本気で俺を心配している。
つくづく情けないと思う。
いつも明るくてお茶目で、すぐに倒れてしまいそうな睦月はそれでも、ここぞというときに頼りになる子だ。
そんな睦月を俺は好きになったのだ。その想いさえあれば十分だというのに。
「睦月は、……やっぱりいいお姉さんだね」
「にゃにゃ!? どうしてそうなるのか分からないけど、褒めてくれて嬉しいにゃ♡」
もう踏ん切りは付いた。
可愛い睦月と心ゆくまでSEXする。睦月のためじゃなくて、二人が気持ち良くなれるSEXをする。
「睦月の中、あったかくて俺のちんこ溶けちゃいそうだよ」
入れていて感じた事があった。睦月の膣は体液によって蜜壺と表現出来るくらいに濡れている。だけど、睦月が痛がった瞬間だけ、それまで溢れかえっていた体液が一転して乾き、思わず背筋に寒気が走るように冷え切る。
今は体温は戻ってはいるが、蜜が乾いた膣は無理に動かせば流石に傷付けてしまう。だから俺は手を睦月を下腹部に置いて俺の手の温度で睦月のお腹を温められるように撫で擦った。
「提督のおちんちん、熱くて睦月のお腹、やけどしちゃうにゃしぃ」
へその下をさらさらと撫でていれば睦月は手を重ねてきて嬉しそうに笑った。
今のやりとりで強ばっていた膣はほぐれ、愛液もぐしゅぐしゅと戻ってきている。
その変化をペニスで感じとった俺は手を再び睦月の熱を帯びてきた腰にそっと添えた。
「じゃあ、奥まで入れるよ」
「うん……♡」
カリまで入っていたペニスを更に奥に進める。
きつい膣に差し込んでいけば、それだけで射精してしまいそうだ。
ドクドクと膣壁とペニスがお互いの鼓動で共振している。睦月と共有したその脈動の心地良さに酔い痴れれば、睦月は俺に回した脚で力尽くで挿入をさせようとしてくる。
「わっ!? む、睦月、急に引かないでよ……。出すかと思ったよ……」
カリの膨らみを越えた淡い桃色の陰唇はペニスのくびれにはまって、その柔らかな肌の牙で噛み付いている。急に奥まで入りそうになったペニスはその強い締め付けに溜めていた精液をぶちまけるすんでまでいった。
悪戯に笑う睦月に俺も思わず苦笑を漏らして引き続き挿入を行う。
奥から奥から強く押し返してくる圧力に負けじと入れていけば、ずっと当たっていた壁に大きくのめり込んだ。無意識に、ここだけ慎重に押し込んでいく。
ミチミチと直接音は聞こえなかったがペニスに伝わる振動でそうしっかり感じ取れた。
ここが処女膜と言われる所だろうか。膜というか、急に狭まったような、膣道の本丸というべき印象を受けた。
「にゃにゃっ、ひゃう♡ う、あ?……あ、て、てとくっん゛っ!! そ、そこっ、キツいのにゃあ゛……」
睦月が手を添えるだけだった手に力を入れる。
確かにここは処女かどうかを分ける部分なのだろう。今まで締めてきていた強さとは桁違いに俺のペニスを束縛してくる。下手したら千切れるんじゃ、そんなこともうっすら考えてしまう。
それでも俺の挿入する腰の動きは止まらない。
苦しそうな、泣きそうな顔の睦月はその目で訴えてきているのだ。『止めないで』と。
「あっ、はっ、むりっ、くるしっ、はひっ!! 早くっ!! 早く、奥までいれて!!」
俺の腰に睦月の脚が食い込みそうなほどの力で挟んでいく。
苦しそうな睦月を俺は見ていられなかった。
腰に当てた手に力を込める。
「もすこし! あとすこし! ……ッんはぅんぁぁっ♡♡」
つるん、と。
カリを越え、睦月の本丸へと侵入したペニス。
悪の魔王を倒した英雄が街を歩いた時の群衆のような喚起。喜び。躍動。
入れてからずっと反発、反抗の嵐だった膣内から一転して俺のペニスを受け入れていく。
別の生き物のようにうねうねと蠢く肉壁は今すぐにでも俺の精液を搾り出そうとしているし、脈動する筋肉はペニスを奥へ奥へと引き込んでくる。
激しく腰から仰け反った睦月の体を傷めないように俺は急いで元の体勢に戻す。
チョロロと生暖かい液体を漏らした睦月は決して気を失っておらず、色欲全開の煽情的な笑顔で俺の腹に向け堂々と放尿をしている。
「にゃはは♡ おもらししちゃったのね♡ やっと、やっと、ていとくのが睦月のナカにはいってきたのね♡ 嬉しいのにゃあ♡」
俺の手首を握った睦月は上体を浮かせて、俺と睦月の接合部を覗く。
「まだ半分しかはいってなかったのにゃ? それなのに、こんにゃにきもちいいのにゃ? もっとおくまで入れたらどうなるのにゃぁ♡ てぇい!」
腰に回した脚を引き、掴んでいた手首を自分の体に近づける。
中ほどまで挿入されていたペニスを睦月は2センチほど挿入させた。
「ぅああっ、んぐぁっ!!?」
睦月の不意打ちに我慢の限界だった俺の尿道を痛みを伴って、大量の精液が睦月の膣内へと射出されていく。
我慢によって粘度の高められた精液はただでさえ熱い睦月のナカを更に沸かしていて、ペニスだけ風呂に入ったような心地だ。
「にゃはわわぁ……♡ ていとくのぉ……♡ あっついせ~えき……♡ 睦月の燃料タンクに火がつきそうです……♡」
自分の体内に溢れるモノに滾り、興奮し、発情した睦月の表情は、いつも見せてくれる快活な笑顔は消え去り、恍惚とした性への感情を全面に表した笑みに変わっていた。
度重なる絶頂による感度の上昇は限界を迎え、睦月の心を満たす快感が睦月の睦月の性欲を解き放っていたのだった。まだ七割も入りきっていないというのに。