ゼルダの伝説『時のオカリナ』ナビィに転生したと思ったら、肉便器だった件 作:はくびしん
「・・・はふっ、ふぅ、ふううう━━━んしょっとぉ。か、体が痛い」
リンクに犯し尽くされた私が目を覚ましたのは、太陽がさんさんと輝くお昼も過ぎた頃だった。幸いな事にリンクは側におらず、私は重い体を引きずって宿の店員さんを呼び大きめのタライを用意して貰った。
店主の娘さんである店員さんに白い目で見られた。
魔法でタライに水を入れて、その水を魔法で暖める。
人肌よりちょっと熱いくらいになったら、ちょっと底は浅いがお風呂の完成だ。
精液まみれでカピカピになった体を濡らしたタオルで拭く。頭から順に洗ってくタイプな私だが、今日のところは取り合えず手足から先に洗っていく。
と言うのも店員さんを呼びに行くときにドアまで歩いたのだが、乾いたアレが床に落ちてどんどん汚していってしまうのだ。
その姿の私を見て、店員さんが嫌な顔をしたのは言うまでもない。
手足を綺麗にした後は頭から順番に洗っていく。
髪が長いから少し面倒だ。あっ、リンクめ、髪にも絡めたな。ああーもう。
そうして身体中洗い終わり湯槽につかる頃になって、私は漸く気づいた。
妖精に戻れば、洗う必要無かったんじゃないかなっと。
「・・・・・あ、うん、でもまぁ、気分がね。うん」
多分妖精に戻れば、仮の姿についた殆どの精液は落ちると思う。少しは残るかも知れないけど、それも妖精の姿で洗えば直ぐに終わる。きっと5分くらいで終わる。
・・・はぁ。
最近人の姿でいる事が多くなってたせいか、こう言う事が増えてきた。妖精なんだって事を忘れて、人みたいに振る舞ってる自分がいる。
妖精なんだよ、私は。それが何?青姦したくらいで取り乱したり━━━━いや、あれはないな。やっぱりない。妖精だからとか、人だからとか、そういう問題じゃないよ。
あんな破廉恥行為、私は認めない。
「なんて、一人言いってる時点で駄目なんだよね。はぁ、私どんどん駄目になってる気がする・・・」
一人で旅をしてた頃はこうじゃなかった。
もっとしっかりしてて、冷静に物事を判断してスマートにこなしてた。だと言うのに、今はこの様。
リンクとは直ぐエッチな感じになっちゃうし、気がついたら怒ったり泣いたりと情緒が不安定だし、それに本気で━━━━止めよ。この事を考えるのは。
どんどんと沈んでいく気持ちに一区切りをつけて、私は湯槽から出る。用意しておいた新しいタオルで体を拭き、替えの服へと着替える。
昨日着てた奴は━━━これは洗っても駄目な奴だな。
いや、でも勿体ないし、お気に入りだし・・・あ、洗うか。
一時間の格闘の末、昨日の服はよれよれになった物の綺麗になった。臭いは━━━落ちなかったよ。ぐすん。
そして追い討ちの様に、窓から干していたら隣の部屋で敷き布団を干していた店員さんが鼻を摘まんだ。そ、そんなに臭くないもん!リンクのは普通だもん!
雑事を終えた私の元に店員さんが現れた。
店員さんから「ゲットアウト」と言われてしまう。やっぱり、やり過ぎたか・・・。
一人寂しく追い出される準備をしていると、一枚の書き置きと共にリンクからの伝言を貰った。なんでもリンクが頼んで、私が起きて来るまで部屋の掃除をする時間を遅らせていてくれたらしい。後追い出すのは掃除の時間だけだと。良かった。
部屋の事を頼んでくれたのは嬉しい。
こうして、書き置きを残してくれた事も。
でもね、リンク。人づての伝言で『やり過ぎ、ごめん。今夜は手加減する』はないよ。店員さんがどんな顔で言うか、ちょっと考えようよ。言葉で言い表せられないくらい複雑な顔してたよ。馬鹿。
後、今夜はやらない。
掃除の邪魔にしかならない私は部屋を出て、宿の広間へとやってきた。広間は宿に泊まるお客さんの憩いの場で、食事をしたり吟遊詩人の歌を聞いたり出来る場所だ。大体何処の宿屋にもある。
もっとも、私の目の前に広がる光景は、昼間だからかガランとしている。
旅人ならとっくに旅立ってる時間だし、吟遊詩人は寝てる時間だから仕方ない。ついでに宿屋の人も次の宿泊客の為に大忙しの時間だもんね。
適当な所に座り、リンクの書き置きに目を通した。
ふむ、ふむふむ。ふむむ。ふむ。
簡単に漸くすると、リンク、ハイラル城突撃す。
「ええぇぇぇ!?一人で行っちゃったの?!」
ゼルダ姫の所に行くときは絶対一緒だと思ってたのに、普通にリンクにおいてかれた。どうしてっ、と言いたい所だけど、おいてかれた理由に心当たりがあるからどうしようもない。
私の体を心配しておいてってくれたのは分かるけど、それはないよリンク。だって私も会いたかったんだもん、ゼルダ姫。
トライフォースの資格者だからという事もあるけど、どちらかと言えばリンクが好意を抱きそうな子だからという理由がある。ゼルダ姫と結ばれる可能性は殆どないけど、それでもゼロじゃない。ならば、リンクの相棒として、リンクを預けられる人物かどうか見極めたいのだ。
まぁ、ゼルダ姫なら大丈夫だと思うけど。
そして見極めたい人物がもう一人。
このゼルダ姫との遭遇イベントで現れる筈のあの子。
牧場のアイドル、マロンちゃんだ。
子供の頃は不思議ちゃんのイメージが強いが、大人になるとナイスバデーで気立ての良い美人さんになる将来有望な女の子。ゼルダ姫と違って身分も釣り合うし、なにより駄目なお父さんを支える良い子なので私の押しウーメンである。子宝に恵まれそうなのも良い。
ああいう、美人だけどちょっと田舎者な感じの子がリンクとは合ってると思うの。ゼルダ姫も良いけど、身分がやっぱりね。価値観も違うだろうし、結婚してから苦労するのが目に見えるのは、ちょっとね。
ヒロイン候補と言えば、まだいたなぁ。
あっちも、身分が・・・というか種族そのものが違い過ぎるからなぁ。悪い子じゃ無いんだけど・・・。
やっぱり、マロンちゃんかな。
しっくるくる感じだもん。うん。
「━━━ふぅ。お嫁さんかぁ」
リンクと並ぶお嫁さんの姿を思うと、ちょっと辛い。
想像すると精神的ショックが大きくて、思わずテーブルに体を突っ伏してしまう。
リンクと誰か知らない綺麗な女の人が幸せそうに笑い合っていて、側には元気な子供達の姿。大きな犬を飼ってるかも知れない。あ、エポナもいるよね、きっと。
でも、そんな想像の中に私の姿はない。
「私が人間だったら・・・なぁ」
お嫁さんは無理でも、側にいられたかも知れない。
その関係が友達なのかなんなのかは分からないけど、きっと今よりはずっと近くにいられると思う。
きゅぅ、と。
女の子の所が切なくなった。
「リンク・・・」
彼の名前を呼びながら、私は自らの秘部へと指を沈める。そこは既に濡れていて、すんなりと指が潜り込んでいく。
リンクのソレと比べると指は細かったけど、私の指はずっと的確に動く。リンクに擦られて気持ち良かった所を擦ったりすれば、背筋がゾクゾクするような快感が全身を走っていく。
その気持ちよさに目を瞑り、私は意識を熱くなっていくアソコに集中する。
「ん、あぅ、んん、ふぅ、ん」
息が乱れ、嬌声がもれる。
気持ち良くてどんどん指を強く擦りつけてしまう。
リンクのソレを想像しながらやるのは凄く興奮する。
「りんくぅ、りんくぅ」
彼の名前を呼びながら擦る。
側にいない事が切ない。
きっと彼なら、私のこの声を聞いて強く抱き締めてくれるから。力強く、私の大事な所を突いてくれるから。
切ない気持ちなんて忘れるくらい、熱くさせてくれるから。
指で擦り続けていると、私の中がきゅうきゅうと指を締め付け始めた。
あの感じがもうすぐ来るのだ。分かる。
頭が真っ白になる、あの感覚が━━━━
「━━━━あの」
冷や水を浴びせられたように、私の背筋が伸びた。
股間にある熱さは変わらないけど、血の気は引いてる。
頭、正常、OK。
落ち着いてから振り返る。
そこにあったのは宿の店員のお姉さん。
見事な顰めっ面である。
「あ、と、その、こんちには」
「はい、どうもこんちには。それでですね、お部屋の仕度終わりましたよ。シーツも洗い立ての奴を敷き直してありますから」
「あり、がとう御座います」
店員さんの目が死んでる。
気まずいなんてもんじゃない。
「ご夕飯の用意がもうすぐ終わると思いますが・・・お席はどちらになさいますか?」
「えっ?こ、ここでは駄目なんですか?」
「駄目と言うわけではありませんけど━━━ではそちらの席をとっておきます」
そう指を差されたのは私の隣にあった空き椅子。
意味が分からず首を傾げると、私の下半身を見て店員さんが嫌そうに呟いた。
「掃除しないと使い物いならないでしょうし、それ」
何をしてたのかバレていた。自分の顔が真っ赤になるのが分かる。死ぬほど恥ずかしい。
確かに私の座る椅子は、ビチャビチャである。何がとは言わないけど。水の入ったバケツをひっくり返したようにビチャビチャである。何がとは言わないけど。
「まぁ、メスの匂いを撒き散らしながら、そのままでも平気だというならそれでも構━━━」
「かっ、換えます!こっちに座ります!」
「そうですか。では取り合えずコレを。お水をご洋服に溢してしまったようなので、お拭き下さい」
「あ、ありがとうございます」
店員さんが渡してくれたタオルで濡れた椅子と洋服を拭く。拭いてる間、店員さんが死んだ魚の目でずっと見てくる。恥ずかしい。
「お部屋にタライを持って置きますね」
「あっ、は、はい。ありがとうございます」
「新しいタオルもお貸し致します」
「ありがとうございます」
店員の目がどんどん冷たくなっていく。
妖精になってから、こんな惨めな思いをしたのは初めてだ。涙でそう。
羞恥と惨めさから目をうるうるさせていると、店員さんが凍りつくような目で見つめたまま肩を叩いてきた。
一瞬慰めてくれるのかと思ったけど、その目は狩人その物。怒られる未来しか、想像出来ない。
「・・・お客様」
「は、はいっ!」
「どうかお気になさらず。男女が同じ部屋に止まればどうなるか、それはごく自然な事なのです。子供だからと、そんな事関係ないと思います。寧ろ良いです」
「━━えぇ!?」
突然の慰め?の言葉に私は訳が分からなくなる。
怒ってるように見えるのに、その口調は正反対なまでに優しいのだ。
「それと勘違いされてると思うのですけど━━━私、別に怒ったりませんからね。よく怒ってるの?とか言われますけど、別にそんな事無いんです。私、何故か笑うと目が鋭くなったり死んだ魚の目になるようで・・・」
「笑ってたんだ・・・あ、あの鼻押さえてたのは?」
「お二人のアレを想像して、鼻血が出そうになりまして。昨日のアレは凄かったです」
「あわわ」
聞かれてた事実に顔が真っ赤になる。
いや、それは気づいていたよ?あれだけ大きな喘ぎ声あげてれば回りに聞かれてしまうのは。でも、リンクが結界をはるからって言うから━━━━っは、まさか、途中で解いたのかも。
やってた最中、リンクが「集中出来ない!」と叫んだ直後動きが激しくなったような気がしていた。あの時は気にしなかったけど、まさかあれは、結界にはる集中力を私との行為に傾けた瞬間だったのでは。
恐ろしい予想が頭を過り、私は周囲を見渡した。
僅かにいる店員さんから、生暖かい視線が向けられている事に今更気がついた。
呆然とする私の肩に店員さんが手をおいた。やっぱりそこには負の感情しか乗ってない陰鬱な目があった。
直感が告げる、これでも笑ってると。
「今夜は、どんなプレイをするのか楽しみにしてますね」
「あ、はい。ぜひ楽しみに━━━━━っし、しないで下さい!もうしませんからぁぁぁ!!」
怒られる所か、楽しみにされてた。
余計に恥ずかしいんですけど!!
私は部屋に駆け込んでリンクの帰りを待った。
帰って来たリンクに渾身のぼでーぶろーを放つ為に力を溜めながら。
◇◇◇
ハイラル城前にて
リンクさん「~~~♪」ゴゴゴゴゴゴゴ
ケポラ・ゲボラ(大丈夫、大丈夫。ああ見えても勇者、勇者になる子だから!)
リンクさん「~~~♪」ゴゴゴゴゴゴゴ
ケポラ・ゲボラ(いやぁぁぁぁ、贔屓目に見ても魔王にしか見えないぃぃぃぃ。見えないよぉぉぉ、怖いよぉぉぉ━━━だ、駄目だ!駄目だ駄目だ駄目だ!!ワシがやらないとっ!ワシの使命だからっ!頑張れワシ!!)
ケポラ・ゲボラ「━━━━━━こほんっ、ホホ━━」
マロン「ねぇ!そこの緑の帽子くん!お城にいくの?」
リンクさん「━━?」ゴゴゴゴゴゴゴ
マロン「あのねーそれでねー」
リンクさん「━━━━━」フムフム
マロン「とーさんによろしくねー」フリフリ
リンクさん「━━━━」アイヨー
ケポラ・ゲボラ「・・・・・・」
ケポラ・ゲボラ「こ、今度こそは」ホホー
次回予告
なんや、えろないやん