ゼルダの伝説『時のオカリナ』ナビィに転生したと思ったら、肉便器だった件 作:はくびしん
おいおいおい、そんなに期待すんなよ。
死んじゃうよぉ?期待に押し潰されて、死んじゃうよぉ?ヾ(@゜▽゜@)ノ
「━━━━はい、という感じで子供が出来ます。以上」
リンク家に入ってから暫く。
出来るだけやんわりと子供の出来方について教えたのだが、リンクは難しい顔をしたまま首を捻った。
どうやらご納得頂けていない様子である。
「リンク、何か言いたい事でもあるの?」
そう尋ねるとこくりと頷いた。
素直か。
「えっと、チンコをマンコに突っ込む━━━」
「わぁぁぁぁ!?!?び、びっくりしたよ、私は!そんなにストレートに言わないでよ!」
「え、ええぇぇぇ?だってそう言う事じゃないの?」
「いや、そういう事なんだけどね?間違ってはないんだけどね?」
子供って怖い。
大分オブラートに話したというのに、確実に核心をついてこようとする。
今更ながら性教育は早かったような気がしてきた。
もう遅いけども。
「はぁ、リンクなんだっけ?」
「うん?えっとね、チンコをマンコに突っ込むんだよね?」
「えーうん、まぁ、うん、そだねー」
「チンコはオレもついてるから分かるけど、マンコって何?穴っていってたけど、お尻の穴と何が違うの?」
「おおぅ、ぐいぐいくるな。本当に」
口頭の説明では理解出来ない事は分かっていた。
なのであらかじめ用意しておいた教材を取り出す。
思春期の友、エロ本である。
男の子であれば誰でも思春期頃、河川敷とか林の中から顔を出した彼等に幾度となくお世話になったであろう。かくいう私の前世も、河川敷にて大量に捨てられていた彼等とエンカウントしたのが最初のそれである。
私の前世は、その時エロを知った(感慨)。━━よくよく考えたら最初に出会ったのがエロ漫画だったのが性癖の偏りが産まれた原因かもしれない。業が深いな。
まぁそういった点では、このエロ本は大丈夫だ。
冒険小説とかと比べると終わってるけど、エロ界の中では健全そのものだもの。『ロリっ子クラブver12先生とのイケナイH集』よりはずっと健全だもの。これはかつる。
エロ本を手渡すとリンクは適当にそれを開いた。
そして顔をしかめた。かなり強めにしかめた。
「ナビィ。あのさ、これ・・・」
「どうだい、参考になるだろ?」
「いや、ならないよ。オレゴロン族じゃないもん」
そう私が手渡したのはゴロン族のエロ本である。
この世界にきて知った事なのだが、ゴロン族は雌雄同体の存在だった。ゲームの世界とそれが同じなのかは不明だが、少なくともこの世界ではゴロンは雄であり雌なのだ。ダルニアが雌受けする想像をして軽く引いたのは内緒だ。
そんな不思議な生物ゴロンに興味を持った人がいて、研究し特殊な性癖に目覚めた人が書き記したのが、今リンクが手にしている『ゴロン情事四十八手の書』である。
実際の所、それなりに貴重な本なのだが、ハイラル人には早すぎた本だったらしくバザーで5ルピーで叩き売られていたのを発見して今に至る。正直、5ルピーでも高く感じた。
「ナビィー」
「挿し絵はあれだけど・・・ちゃんと生殖について仕組みが書いてあるし、生殖器の解説図だって載ってる凄い本なんだよ?我慢して」
「ええぇぇぇ」
ハイラル人向けのこう言った本は滅茶苦茶高いし、色々と規制が厳しくてお金があっても購入出来ない代物なのだ。世界を巡った私ですら噂しか聞けなかった。風俗は腐る程あるのにね。
医学的な教材として出ている本もあるけど、そう言うのは大分はしょった内容で役に立たないのだから是非もない。
その点、この本は素晴らしい。
挿し絵がゴロン族であることを差し引けば、教材であり立派なエロ本なのだ。一石二鳥なのだ。喜べリンク。
しかしリンクの顔は曇ったままだ。
「そんなに嫌か」
「なんて言ったら言いか分からないんだけど・・・その見てると『おえ』ってなるんだもん」
生理的に無理ときたか。
いや、まぁ、私もじっくり見るとそうなるけども。まさか何も知らない子供にすら思われるとは。
改めて思うけど、これ書いた人レベルが高過ぎるな。
「絵とか書けたら良かったんだけどなぁ。私はそういうのは出来ないから」
「ナビィの絵はただの線の集まりだもんね」
「うるさいんだよ」
少し考えて、ふと思いついた事を聞いてみた。
「リンク」
「なに?」
「リンクはさ、生殖の仕組みとかは理解してるんだよね?じゃぁ、さっき言った物の違いが分かればいいの?」
「うーん、他にも分からない所はあるけど、大人にならないと分からない所もあるんでしょ?それならマンコとお尻の穴の違いだけでいいよ」
「・・・私が頑張ってオブラートに包んでるんだから、リンクもふわっとした感じで言ってくれないかなぁ。まぁ、今更だけどもさ」
興味津々だと目を輝かせるリンクを見て、私は色々と諦めてあの手段をとる事にした。
「あんまりやりたく無いけど、仕方ないか」
私は人の姿に変身する。リンクは相変わらずこの体になれないのか、視線があっちこっちに揺れている。
今更かも知れないが、私の人形態はロングの薄紅髪で紫眼ロリっ子である。顔は可愛らしい感じではあるが、特別可愛いい訳でもない。普通より少し上くらいだろう。
顔の造形や姿形はある程度自由に変化させる事は出来るのだが、なんの意図もなく変身するとこれがデフォなので自分的にはすっかり馴染んだ体である。
その気になれば大人にもなれるが、魔力の消費が激しいので滅多にやらない。
「ナ、ナビィ?」
私は狼狽えてるリンクの前にあるテーブルに腰掛け、魔力で作ったワンピースをちょとずりあげる。
「ほい、リンク見ていいよ?」
「えっ!?」
前世が人であったとはいえ、それは随分と昔の事。
人としての羞恥心が薄れている今なら、少し我慢すれば尻の穴の一つや二つ見せる事はさして苦でもない。
まぁ、それでも多少は人の心も残っているのも事実で、恥ずかしいのは恥ずかしいのだけど。
スカートを持ち上げ待つが、中々リンクがこっちを見ようとしない。
どうしたのか。出来れば早く済ませて欲しいのだけど。
「リンク?あのね、ここまで放置されると、流石に私も恥ずかしいんだけど」
「うわっ、ご、ごめんナビィ!でも、オレ、その、ナビィが女の子だなんて知らなくて!変なお願いしてごめん!」
「ん?あー、そういう事」
これは私が悪い。
リンクがどういう子だったのか考えなかった事もそうだが、私がどういう存在なのか伝えてなかったのだから。
「あのね、リンク。気を使ってくれるのは嬉しいんだけどね、私は人じゃないし、それにこれは仮の姿だから、そんなに気にしなくて良いんだよ?」
「で、でも・・・お、女の子はそういう事しちゃダメなんでしょ?」
「まぁね。普通の女の子はね?でも私は妖精だし。それに確かに私の性別は女って事になってるけど、その気になったら男にもなれちゃんだよね」
「そうなの?」
これは本当の事だ。
妖精は結構あやふやな存在なのだ。
一部の例外的な妖精を除けば、環境とかに左右されて性別が決まるのは当たり前。兄弟とか親とか、自然から産まれてくる私達には有り得ない関係を築く個体もいたりする。実際に、『たるなんとか?』という地方に行った時、姉弟関係の妖精に会ってたりする。
そんな存在にこれだけ紳士な対応は相応しくはないだろう。大切にしてくれようとしてくれる、その気持ちは嬉しいんだけどね。
「だからさ、ほら、ここは一つ男の子同士見せ合いっこすると思ってさ」
「う、うん。分かった。ありがとうナビィ」
「いえいえ、どういたしまして」
リンクの顔が股のあいだに近づく。
興味深いのか手加減なくドンドン近づいてくる。
吐息が掛かってくすぐったい。
自分の股をまじまじと見つめるリンクの姿を見ながら、やっぱり早かったかなぁと心配が頭を過る。
リンクの旅立ちの日がはっきりしない今、色んな事を前倒し前倒しで教えているが、本当に良かったのかと思ってしまう。
森の外に出るリンクに、こう言った知識が必要なのは間違いはない。まだ子供だが、そういう事に出くわさないとは限らないし、仮に出会ってしまった時にフォロー出来る私がいるとも限らないしのだから、知識として教えておいて自分で対処出来るようになっていた方が良いに決まってる。
何せ世界は悪意に満ちている。
少なくとも私が見てきた世界は、知識のない子供が生きていけるような場所では無かった。頭の悪い人は安い賃金でこき使われ、明日も知れない生活に嘆いている。力のない子供がお腹を空かせて死んでしまう姿を何度も見ている。
だからこそ、そうなって欲しくないからこそ、こうしてあれこれ教え込んでいる訳なのだけど━━━
「ひぃゃあ!?」
突然の刺激に、思慮が吹き飛んだ。
さっと視線を落とすとリンクが私の秘部を指で押し広げていた。
「さ、触るなとは言わないけど、少しは声を掛けてよ」
「あ、ごめん。でもよく見えなかったから・・・」
そう言うとリンクは先程よりさらに大きくそこを開き、顔をずいっと近づけた。そしてスンスンと臭いを嗅いできた。
「ふぁっ!ちょ、リンク!臭いは嗅がないで!そこは汚いから!」
「うん?そうなの?でも、仮の姿なら汚なくないと思うけど」
「そ、それは、そうだけどさ━━━き、気分の問題!」
「そうなの?でも変な臭いしないし、それになんか甘そう」
甘そう。
嫌なフレーズに体を硬直させていると、何か濡れた柔らかい物が股下を這いずった。
瞬間背筋になんともいえないゾクゾクとした感覚が走り、反射的に手が下腹部へと伸びた。これ以上、その刺激がやって来ないように、守るために。
「わっ、びっくりした。いきなり隠さないでよナビィ」
「隠すよ!!リンク、今なにしたの!?」
「えぇ?ちょっと舐めただけだよ」
「舐めっ━━━!?」
頭の中を駆け巡る『舐めた』の一言。
私の頭はそれをどう処理して良いか分からず、指一本すら動かせずにいた。
いや、だって聞いて欲しい。
前世で童貞、今世で妖精してる私には、幾らなんでも無理だろう。こんな事態、処理しきれる方がどうかしてる。私はヤリチンでもヤリマンでもないのだ。
「ナビィ」
甘えるような声にはっとなり、リンクへと顔を向ける。
何となくだが、好奇心に輝くリンクの目が、いつもと違って恐ろしく見えてしまう。
「ナビィ━━━」
何かを言おうとしてるリンクへ、私は両の手を付きだして拒否を示す。私の気持ちが伝わったのか、リンクが寂しそうな顔をしているがここで退くわけにはいかない。
何か大切な物を持ってかれる気がするから。
「駄目!もうお仕舞い!」
「でも、まだ見比べてもないし、違いが分からないままだよ?」
そう言われてしまえば、私に言える事はない。
確かに一度は認めているのだ。
リンクは優しい子だ。だから本気で嫌だと言えば無かった事にしてくれるだろう。けれどその行為は、これまで積み上げてきたリンクとの絆に傷を作る事になるかもしれなくて、怖くて選べない選択だった。
一緒にいた時間は短いけれど、リンクはもう私の大切な相棒なのだ。大好きで大切な存在なのだ。ゲームのシナリオなんて関係なくて、私個人が本心から一緒にいたいと思っているのだ。
だから、私は譲歩する事にした。
「分かった。でも、舐めるのは止めてね」
「触るのは?」
「それも駄目。代わりに私がリンクの言うとおり、その、やるから」
「うん、分かった。ありがとうナビィ」
それから私はリンクの言うとおり体を動かした。
広げてと言われれば広げて、見せてと言われれば見易いように足を広げたり、顔の近くへ突きだしたりした。
どれだけそうしてたのか分からないけれど、リンクが満足した頃には空高く昇っていた太陽は何処にもなく、代わりに銀の光を灯す月の姿だけがあった。
そしてどうしようもなく、私の体が火照っていた。
熱くて、熱くて、熱くて、頭がぼんやりする。
私は隣で眠るリンクを眺めながら、その熱さが抜けるのをただ待ち続けた。
次回予告
リンクさんアップ始めました