ギャスパー・ヴラディ(女)になって木場祐斗(絶倫巨根)に愛された少年 作:早見 彼方
棺桶の中で目を覚ますと、祐斗先輩はいなかった。代わりに僕の膣には太いバイブが嵌められている。抜こうとすると、バイブの先端に書かれた『抜かないでね?』という文字が映る。
「あぅ……」
膣内に精液が溜まっているから抜きたい。でも、抜いたらきっと酷い目に遭う。また種付けされてしまう。そう思うと、僕の慎ましい胸の内側と子宮が疼いた。僕の体はもうすっかりおかしくなってしまったらしい。
棺桶から出た僕は脱衣所へと向かった。祐斗先輩の精液や唾液、汗で濡れた薄桃色のネグリジェを脱ぎ、洗濯機の中へ。ハートの錠前がついた首輪は鍵がないせいで外すことができなかった。鏡を見れば、金色のショートヘアのおどおどとした美少女が、華奢な裸を晒して首輪をつけて、狭い膣内にずっぽりとバイブを咥え込んでいる。本来はぴったりと閉じているはずの陰裂からバイブの先端だけを覗かせる様は卑猥の一言だった。
祐斗先輩は変態だ。僕にこんな格好をさせて喜ぶなんて。
「はぁ……」
ため息を一つ吐いてから、僕は浴室へと入った。温かいお湯で体の汚れを洗い落とす。膣内だけは祐斗先輩の遺伝子で塗れたまま。バイブの大きさは祐斗先輩の肉棒と同じ大きさだから、今も祐斗先輩に犯されている気分になってしまう。
「ふ、わぁ……」
試しに自分の胸に触れてみると、甘い痺れが体に走った。いけない快感だ。それがわかっているのに、一度触ると手が止まらない。乳首を摘まんでコリコリと動かすと、絶え間ない快楽が襲う。
耐え切れなくなって、僕は浴室の床にへたり込んだ。
「はぁっ、あっ、んっ……」
やっぱり僕は少しおかしくなってしまったみたいだ。
浴室から上がり、着替えて部屋に戻った僕。部屋にいた人を見て、僕は足を止めた。
「ゆ、祐斗先輩……」
「やぁ、ギャスパーちゃん。おはよう」
「おはよう、ございます……」
余所行きの私服に身を包む祐斗先輩を前にして、僕は少し後ずさる。
「ん、どうして逃げるのかな?」
祐斗先輩は僕の方へと歩み寄ると、僕を壁際に追い詰めた。壁に突いた片手で進路を塞がれて、上から覗き込まれる。優しいのに、力強さを感じさせる瞳に射抜かれ、僕の呼吸が一瞬だけ止まった。
僕が何もできない中、祐斗先輩の手が僕の下腹部に移動した。ショーツと半ズボンに隠された股間に触り、下から持ち上げるようにバイブを弄られる。ずぷぷっ、とバイブがより膣奥へと押し込まれた。
「あっ、いやっ……!」
ぐりぐりと攻め立てられて、僕は壁に手を預けながらつま先立ちになって逃げる。それでも祐斗先輩は攻めるのをやめず、僕のバイブをより奥へと押し入れた。
攻めはそれだけじゃなかった。にっこりと嬉しそうに笑う祐斗先輩の手には、小型の何かが握られていた。それが何なのかはすぐにわかった。わかって、僕の顔はきっと青ざめたと思う。
「あ、ああああっ、あああっ……!?」
ヴヴヴヴ、と僕の膣内を支配するバイブが振動する。
祐斗先輩の持っていた物はバイブのスイッチだった。膣奥に押し込みながらバイブを起動させられたことで、激しい刺激が膣内で生じる。膣壁も子宮口も密着しているところは余さず攻め続けられる。
逃げられない。僕は祐斗先輩からは逃げられない。そう思ってしまった。
「はぁっ、ぁっ、ひぃっ……んんっ!?」
声を上げていると、何やらうずうずしていた祐斗先輩が僕の唇を奪った。舌が唇を割って入って、中をとろとろに掻き回していく。逃げても舌を絡め取られ、唾液の交換を強制させられる。温かい。心がぽかぽかしてきた。
「ぁ、ふっ、はぁ、はぁ……」
祐斗先輩の唇が離れ、バイブも止まった。気持ちいい余韻が残る中、僕と祐斗先輩の口の間に唾液の糸が伸びている。僕達が繋がった証拠を見せつけられ、僕は茫然としたまま祐斗先輩を見つめた。
「朝の挨拶はここまで。それじゃあ、着替えてから行こうか?」
「え、ど、どこへ……」
祐斗先輩に優しく手を引かれ、僕は尋ねた。祐斗先輩と何かを約束した覚えがなかったからだ。でも、祐斗先輩は「忘れちゃったの?」と言ってから、部屋に置いてあった紙袋を手に取った。
「デートしようって言ったよね? ほら、これ」
祐斗先輩はその紙袋を僕に向かって突き出し、渡した。
受け取った紙袋に入っていたのは黒いワンピースタイプの服。見た感じはメイド服のようにも見えるけど、そこまであからさまなメイド服ではなく私服として着られるようなデザインだった。白いソックスも一緒に入っているだけじゃなくて、純白の下着まで入っていた。陰部の部分に小さな穴が開いているタイプの下着だった。
これを着るの? 僕が視線を祐斗先輩の表情へと移すと、祐斗先輩は頷いた。
「可愛いから、着てね」
「でも……」
こんな服、男の娘と呼ばれていた前の体でも着たことがなかった。
「着て。僕の目の前で」
「あっ、うぅっ……」
「今日はデートをやめて、一日中調教のほうがいい? 僕はそれでもいいけど」
「き、着ます。着ますからぁ……」
僕は祐斗先輩の脅迫に屈した。もうこれ以上祐斗先輩に体を弄られたら、どうなってしまうかわからないから。たとえ以前の体が男の娘とは言え、心は強い男の子のつもりだ。今の体が女の子になったからといって、男の祐斗先輩に屈したくはない。
僕は絶対に祐斗先輩には負けない。
僕は強く決意し、その場で着替えを始めた。祐斗先輩から熱の籠った視線が向けられる。気がつくと祐斗先輩の手には携帯電話があり、何度も僕の着替え姿を撮影している。本当に変態だ。
また首輪とバイブだけを装備した全裸姿になると、祐斗先輩はニヤニヤしていた。
「あぁ、可愛い。いいよ、ギャスパーちゃん……」
危ない目で僕を見て、僕の姿を写真に収める。僕はその羞恥で顔を赤らめ、できるだけその顔が映らないようにしながら着替えを淡々と進めることしかできなかった。
ようやく下着も靴下も、服も着終えた僕。僕は今、全部祐斗先輩から貰ったものを身に着けている。そう考えると、体が完全に祐斗先輩の所有物になったように思えて、心が激しく波打った。
「それじゃあ、準備もできたし行こう」
「は、はいっ……」
優しく手を握られ、跪いた祐斗先輩に手の甲へキスをされる。その姿はまるで姫に仕える騎士のようだった。いつもと違った雰囲気に、僕は戸惑いながら祐斗先輩にエスコートされた。
部屋の外へと出て、旧校舎から学校外に足を踏み出す。
僕は普段、旧校舎から出ることはない。それは、僕の体に宿る『
神器というのは、人間の血を引く者に与えられる神の奇跡。その効果は大小様々で、物によっては神すらも殺せる力を発揮する超常的な代物だ。人間と吸血鬼の間に生まれた混血である僕も神器を有している。しかも、視界に入った物の時間を止めるというとても強力な物。その制御を僕は十分に出来ておらず、旧校舎の一室に封印という名目で居を構えていた。
封印とは言っても本当の意味での封印ではなく、ある程度出歩くことはできる。学校外へはさすがに出られないはずだったのだけど、祐斗先輩がリアスさんに許可を取ったみたいだ。僕達が交際していることを知っているリアスさんはどうにか一日だけ外出許可を与えてくれたらしい。それが今日みたい。
僕は何の話も聞いていなかったんだけど。
「今日は楽しもうね」
祐斗先輩は僕の背中に手を回し、服の上からお尻を撫でてきた。
果たして、今日のデートは一般的なデートと呼べる形になるのだろうか。僕は出発する前から不安になった。そして、このデートが終わったときに僕の心境はまたどう変わってしまうのか。何よりもそれが怖かった。