エロエロ! 作:テカサナ
投稿は完全不定期です。
『ユグドラシル』
―日本において爆発的な人気をほこったDMMORPG。その特徴は、他のゲームと比較して圧倒的自由度にある。種族は数百種を揃え、職業は二千を超える。さらに、広大な九つのマップなど、例を挙げれば暇がない。
そんなゲームに熱中して、廃人になったオタクは沢山いる。廃人にならなくとも、現実の生活に支障をきたしている。
何を隠そう、俺もそのオタクの中の一人だ。プレイ時間は、かなりなものになっている。かと言って、強いかと言えば首を横に振らざるを得ない。
なぜかと言えば、ステータスなどアバターの強さに不可欠な要素を振り間違えたからだ。よく言えば、特化型。悪く言えば、凄くバランスが悪い。バランスが悪いということは、対策がしやすいということだ。
それに俺はプレイングが、上手ではない。むしろ下手の部類に入る。尚且つ俺は仲間を持っていない。いや、正確には居たのだが、あるギルドとの戦いでコテンパンにやられ、自信をなくして、俺以外の全員がゲームを止めてしまったのである。
そのギルドの名は「アインズ・ウール・ゴウン」
「アインズ・ウール・ゴウン」とは数あるギルドの中でも、10本の指に数えられる程の強さを持つギルドだ。
最初は何回か善戦したのだが、後になると他同様対策をしてきて、勝負にならなくなってしまった。
敗北の数は500を越えた所から、数えていない。
俺は何回も仲間を励ましたが………ぼろぼろになった仲間達に、俺の声は届くことはなく、バラバラになってしまった…………だから俺はその日から誓った。『アインズ・ウール・ゴウンを許さないと』
それから、アインズ・ウール・ゴウンを倒すことに、俺は全てをかけた。寝る時間も惜しんで………しかし結果は変わらなかった。
………そんな感じで、色々な思い出あるゲームである………しかしそのゲームが終わろうとしている。
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「はぁ~~~遂に終わるのか……終わって欲しくないな。一体どれだけのものを犠牲にしてきたと思ってるんだよ……」
俺の名前は小林啓太。25歳。独身。友達なし。ニート。因みに、アバターの名前は『オーガ』である。
見ての通り、くそのような人間である。その人生をゲームに注いできた。しかし後悔はない。自分の好きなことをしているのだ、あるはずがない。
でも、俺の大好きなゲームの一つ『ユグドラシル』が終わろうとしている。こんな悲しいことはない。悲しさのあまり死んでしまいそうだ。
「……『ユグドラシル』の代わりのゲーム、見つけなくちゃな……」
(それに出来ることなら、アインズ・ウール・ゴウンに一泡吹かせてから、終了したかったぜ………)
そんな風に思っていると、ユグドラシルを映していた画面が突然消えた…………と思ったら、なにか出てきた。
「この度はユグドラシルのサービス終了間近まで、ありがとうごさいます。あなた様のプレイ時間は他のプレイヤーと比較しても、飛び抜けています。我は感謝の意を示す為、あなた様に『好きな所に好きな存在で転生出来る券』と『設定券』を与えます」
(なんなんだ、これ?運営がふざけて送ってきたのか?………まぁーいいや。どうせもう終わりだし。適当に考えよう……)
詳しく見てみると、前者の券の方は文字通り、好きな所に好きな存在として転生出来る券らしい。後者の方は、見ていて驚いたが、『転生した世界の全てを設定出来る券』らしい。なお、この後者の権利は何時でも行使出来るらしい………。
実に馬鹿馬鹿しが、ここまでくると怒る気にもなれない。
「……そうだな。少し遊んでみるか……」
まず、転生出来る券で俺の天敵『アインズ・ウール・ゴウン』を選択し、存在としてはギルド長を選択した。なぜ、わざわざ天敵を選んだかというと、もしかしたらこの選択により『アインズ・ウール・ゴウン』に被害をもたらせるかもしれないと考えたからだ。
「まぁ、終了間近だし。運営のしたことだし。俺のせいじゃない……」
設定の方はふざけた。……『俺は無敵』とした。
笑いながらも、俺は決定ボタンを押した。
………すると、世界は一変した………