――しゅるしゅる、しゅるしゅる。
朝日の差す北平城の一角、武器庫として使われている建物からはなにか
「ほんま隊長はんのこれすごいわあ……。いつ見ても、惚れ惚れしてまうくらいやで……」
そこにいるのは、北郷一刀と李典のふたり。一刀の得物を握った李典は、瞳をきらきらと輝かせながらその全身に視線を走らせた。
黒々とした
「どうかな真桜? 俺の大事な相棒なんだから、しっかりと頼むよ」
そんな李典の手付きを、一刀は真剣な眼差しで見守っている。彼女の腕前は軍内で早くも信頼を得ており、関羽たちも武器を預けて修理や調整を依頼するほどであった。
「わかってますやんかあ。せやからこれだけ丹念に、何度も何度も磨き上げてるんでっしゃろ?」
数種類の目の荒さの違う砥石を駆使して、李典は刀身をより良い状態に仕上げていく。一刀の所有する一振りは至高の出来といってもよい代物で、日本刀の姿を初めて目にした彼女はいたく感激したものであった。
これまで数度人を斬ってもそれはほとんど刃こぼれを見せず、はっきりとした傷みがわかるものではない。それでも緊急時になにかあったのでは困るので、こうして手入れを行っているのだ。
「この刀、鞘までめっちゃぴったりで作った職人には頭が下がるなあ。……あんたの持ち主の一刀はんは、専用の鞘をいくつも持ってはるみたいやけど」
刃の仕上がりを確認しながら、ぼそりと李典は刀に語りかけた。
一刀専用の鞘とは言うまでもなく李典を含む少女たちのことで、先日郭嘉もそこに加わったばかりである。少々品のない例えかもしれないが、言い得て妙ではあった。
「はい、終わったで。……なあなあ一刀はん?」
一刀が李典から受け取った刀を鞘へと収めていると、なにやら物欲しげにアピールする彼女のにやついた表情が目についた。
「キスがいい? それとも……」
無駄のない動きで少女を抱き寄せ、一刀は壁に押し付ける。彼女のふくよかな胸が身体の間でつぶれ、ふにふにとした感触が広がっていった。
一方押し黙った李典はそっと目をつむり、男の来訪を待ち受ける。一刀は触れるだけの口づけで数度唇を
「はふぅ…………、しゃあないなあ。今日のところはこれで満足しといてあげるわ」
「続きは、また時間が空いた時にでもね」
指で唇の湿りを確かめる李典は、普段の騒々しさからの隔たりで男の情欲をかき立てていく。
そんな彼女に後ろ髪を引かれつつも、一刀は武器庫を後にする。軍の調練を見学に行くと趙雲に約束してある手前、さすがにすっぽかすわけにはいかなかった。
――そうして色々とやっている内にあたりはやがて夕暮れとなり、割り当てられた自室に帰った一刀はのんびりと書を開いていた。
「随分と暗くなったな」
灯りを足そうと椅子から立った一刀は、とっぷりと日が落ちていることにようやく気がつく。碌に食事をとっていないが、いまから何か用意させるのも気が引けた。
仕方なしに寝台へゴロンと背中を預けたのだが、扉の外から聞こえてくる声に思わず身体を起こしたのである。
「あのー、ご主人様? 愛紗です、まだ起きていらっしゃいますか?」
こんな夜更けに関羽が訪ねてくること自体、珍しいといっていいだろう。その声が僅かに上擦っていることも、一刀には気になった。
「いいよ、まだ眠るところまではいってないから」
いそいそと扉を開けて中へ入ってきた彼女の頬は、ほのかに色づいている。ふと漂うアルコールの香りからして、どこかで酒を飲んできたのであろう。
「なにかあったの、愛紗?」
基本的に堅物な関羽にあって、酔を醒まさぬまま就寝前の主君のもとを訪れることなどありえない。心配した一刀は彼女の側に立ち、首を傾けてその表情を伺った。
するとどうであろう。少女は秀麗な面をくしゃりと歪ませて、いまにも感情を爆発させそうになっている。
「なにもありません……! なにかなくとも、わたしはご主人様と同じ時を過ごしたい。ただ、それだけなのです……」
そう言いながら自身の胸に顔を埋める関羽を、一刀はすぐに抱きしめてやることができなかった。近頃女性との間柄について思うように振る舞ってきた節があるが、誰かを愛せばその分のしわ寄せが他の誰かにいくのは当然である。
「ご主人様には、凪も風も稟も…………ましてや鈴々だっています」
ですが……、と彼女は言葉を紡いでいく。一刀のシャツをつかんだ手が、ほんの少し震えていた。
「――わたしには、あなたしかいないのです。はしたない女だと思われてもいい。こんな気持ち、自分ではどうすることもできません……!」
関羽の慟哭にも近い叫びは、一刀の心を強く打つ。先日の郭嘉といい彼女といい、どうしてもっと早く想いに応えてやらなかったのか。
そんな己を情けなく思いながらも、一刀はようやく少女の小さくなった肩を抱き寄せる。
「寂しい思いをさせてごめん。愛紗にこんなこと言わせるなんて、俺はだめな君主だね」
抱きしめられて体温が伝わるだけで、関羽は不安を抱えていた心中が溶かされていくようであった。すると酔っている勢いもあって、かねてよりしてほしいと願っていたことが簡単に言えてしまう。
「……だったら、いますぐわたしを愛してください。準備も覚悟も、とうにできているのですから」
顔を上げた関羽の潤んだ瞳に、一刀は意識を縛られてしまうかのようであった。
顎を持ち上げ、恋人の到来を待つ唇に口づける。彼女にとって久方ぶりの接吻であり、その動きには熱がこもっていた。
「んっ……はあっ……、ご主人様……ちゅう……」
「……ああ、かわいいよ愛紗」
一刀とのふれあいは、何より関羽の心を軽くしていく。もっと早く素直に求めていればよかったとも思うが、そうすることができないのも彼女のいじらしいところである。
――初めて邂逅した折から、既にこうなる運命にあったのであろうか。
それほどまでにふたりの相性はよく、夢中になって口づけをしていった。
「舌、出してみて」
「こう……、れふか? うふっ……!?」
言うとおりにべろんと出された関羽の舌の腹に、一刀は自分の舌を重ねていく。
重なった舌はねっとりとした感触を生み、さらなる興奮をも紡ぎ出していく。
「あう……、んっ……れお……ふあぁあ」
とろりとした瞳と目が合う度、一刀の鼓動も高まっていく。
一軍の部将たる関羽の鎧を脱ぎ捨てて、ひとりの女として抱擁されることを少女は望んでいた。「愛紗」と何度もその真名を呼ぶ一刀は、黒曜石のように美しい彼女の髪を柔らかな手付きで撫で付けている。
「ご主人様……。はふっ……ちゅる……!?」
舌だけのキスでは、もう我慢できないところまできているのだ。関羽――愛紗の口内をじっくりと味わい、その形を記憶していく。
そこは酒気に包まれており、唾液の交換によって飲酒していない一刀も少しづつ酔が回っていくようでもあった。
「あむっ……ん……ッ……。……んむっ……あの、ご主人様?」
すっかりとろけた表情の愛紗が唇を離し、少女然とした仕草で一刀のことを見上げる。
彼女の脳裏に浮かんでいるのは、いつか盗み見てしまったあの日のこと。自分も楽進のように逸物へ奉仕をするべきなのではないか。そんな思いが、ふとよぎったのであった。
「……ご主人様のここ、わたしにご奉仕させてください」
「いいの? 愛紗にそんなことしてもらえるなんて、夢みたいだな」
事情を知らぬ一刀からしてみれば、その申し出は意外という他ない。口淫の知識などどこで手に入れたのだろうという疑問は残るものの、拒否するような理由にはならなかった。
そして足元で縮こまってしまう愛紗に気を遣い、一刀は自ら男根を露出させていく。
「あ……、少し元気がないようですね。うなだれているようで、ふふっ」
まだ半勃ちの男のそれを、愛紗はそんな風に表現した。実際肉棒はまだ剛直と呼ぶには程遠く、だらりと下を向いて垂れている。
「愛紗が大きくしてくれるんだよね? 期待しているよ」
「はいっ、ご主人様……。それては、失礼いたしますね」
記憶を辿った愛紗は、太い幹を持ち上げながらおずおずと舌を伸ばす。一刀のモノからどのような味がするのか想像もつかないが、大切な場所を任せてもらえているということを嬉しく思っている。
「んっ……ぺちゃ……。ご主人様の味が、はっきりとわかりまふ、んむっ……。こうして、幹のところをしっかりと……、れろっ」
一日共に過ごしたそこは、汗をかいたためか少々のしょっぱさがあった。しかし鼻をツンとつくような香りも、愛紗にとっては興奮の材料にしかならない。
れろれろと滑る舌で汚れを浮かせていき、唇を使って根こそぎ落とそうとしていく。その献身的な動きに刺激され、ぼってりとした亀頭が段々と角度を上げていった。
「気持ちいいよ、愛紗」
「ちゃんと出来ていますか……? 足りないところがあれば、なんなりとお申し付けください。ご主人様の悦びは、わたしの悦びでもあるのですから」
愛紗は瞳を潤ませながら、隆起した逸物に頬ずりをしている。どんな場面においても主君に対する礼をわきまえている少女であり、すりすりと擦れる柔肌が一刀の性欲を増大させていった。
「じゅる……くぽ……ッ。すごいです、ご主人様のこれ……っ。赤く腫れ上がって、うかつに触れてしまえば破裂してしまいそうです……、じゅぷぷ、んぐっ」
剛直となった肉棒を先から中ほどまで口内に含み、愛紗は頭をストロークさせて全体をしゃぶっている。
その姿にむらむらとする気分を抑えきれなくなった一刀は、身体をかがめるようにして彼女の豊かな胸をまさぐった。
「ふう……ッ、……ちゅうぅうううううううう」
服の上からのゆるやかな愛撫であるが、気が昂ぶっている愛紗にとっては充分な効果がある。亀頭から排出されるカウパー液が、まるで媚薬のような役目を果たしていた。
舌の上でしっかりと粘液をテイスティングし、愛紗は甘露な水のように飲み込んでいく。
「ちゅううぅううう……くぱっ……!」
「――おいで、愛紗」
愛紗の物欲しげな視線を察した一刀は、彼女の手をとって寝台へと誘う。その途中で互いに衣服を脱がしあい、行為への準備を整えていく。
「間近でご主人様に肌を晒すなど、ちょっと恥ずかしいですね」
下着姿となった愛紗は、肌を腕で隠すようにしていた。そのまま一刀の胸へ頭を預ければ、彼のドクンドクンとした心音が聞こえる。
緊張し興奮しているのは自分だけではない。そうはっきり実感できると、幸せな感覚が広がっていくようであった。
「愛紗の全てを見せてほしい。じゃないと俺たち、ひとつになれないから」
一刀のその声に、愛紗は素直に従う。これまで武人としてかわいらしさなど必要ないと切り捨てていたが、今宵はわざわざ刺繍のついたものを選んで着用してきたのだ。
恋人に価値観を変えられていくのは嬉しいことであるが、同時に弱さに繋がるのではないかという懸念もある。
だが、いまはそんな不安すら振り払えるほどの希望が彼女の内から湧き出していた。
「こうしていると、ご主人様の温もりが直接伝わってきますね」
愛紗から見て上になった一刀は、彼女と額をあわせながら胸の辺りで手を遊ばせている。時折見せるぴくんとした反応が初々しくて、ついもっといじめたくなってしまう。
桜色をした乳首をころころと転がせば、くぐもった喘ぎが少女の口をつく。細すぎない身体は抱き心地も抜群であり、一刀が愛撫を楽しんでしまうのも無理はなかった。
「正直言って、あの時はきみとこんな関係になるなんて考えてもみなかった」
乳房の形を指でぐにぐにと変化させながら、一刀はそう呟いた。彼の言うあの時というのは賊の包囲から救ってもらった時のことであり、一旦の別れまでを指している。
――刺すほどに美しい黒髪と、鮮烈な太刀筋が印象に残る少女だった。その志は崇高であり、元武家の出とはいえ庶人の感覚しか持たない己では到底力にはなれないと同行を断ったものだ。
「あの晩もう少し上手く誘惑していれば、御遣い様をわたしだけのものにできていたのかもしれませんね」
目尻を下げて軽口を飛ばした愛紗は、一刀の手をぎゅっと握る。
――もう二度と離したくはない。そこにはそんな決意すら込められている。
恋人に触れられると、それだけで肌が熱く火照っていく。透明な蜜を蓄えた割れ目を優しく開かれると、愛紗から「あっ……」というかわいらしい声を聞くことが出来た。
「手慣れた指使い……。きっと皆のことを、散々かわいがってこられたのでしょうね」
「そんなこと言わないで。いまは愛紗だけを見て、愛紗だけに興奮してるんだから」
半分冗談であり、半分本気の愛紗の言葉。一刀は緊張した膣内を指でほぐす傍ら、物欲しそうに勃起している乳首を吸った。
少女は強い刺激を与えられるほうが好みのようで、歯を使って突起を甘噛みされると膣内を収縮させて反応を示している。
「あっ……ご主人様!? それっ……、すご……ッ」
大きめの乳輪ごと右手で乳首をつまみ上げながら、空いたほうを唇と歯でいじめていく。
傷つけないように、しかし先ほどまでより大胆に二本の指で膣内をかき混ぜられると、愛紗は発情期の動物のような喘ぎ声を部屋中に響かせた。
柔らかな脂肪の詰まった乳房は一刀の求めに応じて自在に形を変え、一点の赤みを増していく。責められている愛紗は夢心地であり、洪水のような愛液は一刀の腕まで飛散している。
「そろそろ……いいかな? 俺も結構、我慢の限界だったり」
愛撫の手を止めた一刀は、仰向けになった少女の腹を撫でながら挿入の狙いを定めていく。ぱっかりと開かれた両足が、なんとも情欲をそそっていた。
「来て下さい、ご主人様。わたしの初めて、全て奪って…………くうっ……!?」
奇襲気味に潜り込んだ亀頭が、矢尻のように中を割り拡げながら進む。ぴりっとした痛みが愛紗に走るが、それ以上に一刀とひとつになれたという嬉しさがこみ上げていく。
彼女の内部は器官の保護のために分泌する量を増やした愛液でぬるぬるになっており、男根の侵入は容易であった。油断からおかしなタイミングで暴発してしまわぬように慎重に一刀が腰を進めると、竿の部分を幾らか余して最深部にこつんと肉棒の先が当たる。
「奥まで入ったよ、愛紗」
「ご主人様がわたしの中にいるのがよくわかります……。じんわりと温かくて、とても安心できてしまうようで」
貪るような交わりよりかは、ひたすらに甘い時間を過ごしたい。そう考えた一刀は、愛紗の唇をついばみながらゆるやかに腰を動かし始めた。
「んっ……ちゅぱ……ちゅる……」
初めての快楽を味わいながら、少女の脳内は幸福で満たされつつある。他の誰にも見せたことのない緩んだ顔で接吻を受け、下腹部ではいやらしく男の剛直を抱く。
恋人としてのこの空間は幻想的であり、普段隠している内面をいくらでも曝け出してしまいそうであった。
「愛紗、痛くはない?」
「は……いっ……! 奥のところご主人様にこんこんってされると、もっともっと昂ぶってしまいそうで……ッ!」
その様子に安心した一刀は、ずるりと亀頭が抜けてしまいそうなところまで腰を引く。もしやこのまま肉棒が出ていってしまうのではないか。そんな心配が愛紗の顔に表れるが、当然ながらそれは杞憂に終わる。
くすりと笑った一刀は、ついて来た膣肉ごと杭を打ち込むように最奥を突いた。
予想外の快感に、ほんの軽く愛紗は意識を彼方へ飛ばしてしまう。良い反応を得られた一刀は、断続的にこの動きを繰り返していく。
悶えるような快感があるわけではないが、余裕のある交わりでなければ少女のことを存分にかわいがってやることもできない。
頭を撫でられながら再度深い口づけをされると、愛紗は顎を突き出して一刀の舌を求めた。
「ふうっ……ちゅるっ……。ごひゅじんしゃまあ……んんっ……ふわあぁあ……!」
「ん……。愛紗、もっとかわいいところ俺だけに見せてくれ」
弾力のある尻を揉みながら、円を描くように一刀は少女の媚肉を揺さぶる。どちらも唇と舌はとろけきっており、愛しさが最高潮に達していた。
「ふぁい……。ちゅぱ……、ごひゅりんひゃま、ごひゅりんひゃま……!!!」
舌を絡めながら話そうとする愛紗は、まるで舌っ足らずの幼児のようである。
厳格な普段とのギャップは、肉棒にさらなる興奮をもたらしていく。限界までふくらんだ怒張は、ぎっちりと愛紗の肉壺を埋めていった。
「はあっ……んくっ……、ご主人様のおっきくてすごいです……っ」
「大好きな愛紗とこうしているから、馬鹿みたいにチンコ勃起させちゃうんだ……!」
大きなストロークで突かれると、弾みで豊満な双球がぷるぷると揺れる。一刀はそれを両手でがっしりと鷲掴みにし、少女がさらに気持ちよくなれるよう刺激していった。
「ふわっ……ふああぁああ……! アソコも胸も、ご主人様に……くうっ……!?」
快感のツボをいくつも穿たれ、愛紗は腰をくねらせてよがってる。鎖骨周辺に浮かんだ彼女の汗を舐め取りながら、一刀はさらにひくつく内部を愛していった。
「乳首もだけど……、ここもぷっくりしてきてるね」
そう言いながら、敏感なクリトリスを一刀は指で弾く。するときゅうきゅうと膣壁が狭まり、肉棒を甘く締め上げる。
小さな絶頂を繰り返しているそこは子種が欲しくて堪らなくなっており、吸い取るような動きをして射精をせがむ。もしここで子を為してしまえば今後の編成にも影響を及ぼしてしまうのだが、それを考慮できるほどの冷静さはどちらにもない。
「おちんちん……、ご主人様のおちんちん気持ちいいんです……っ!」
「愛紗の中もすごくいいよ……! 腰、止まらない……!」
男女の荒い息遣いだけが、この空間を支配している。ラストへ向けて必死になって肉をぶつけ合い、互いに高めあっていく。
愛紗は手に温もりを求め、一刀が両手の指を絡ませると嬉しそうに微笑んだ。
ぱくぱくと開く鈴口は、絶え間なく我慢汁を垂れ流している。愛しい女を孕ませたい。雄としての本能が燃え盛り、最適な捌け口を探していた。
「出る……! 出すよ……愛紗……ッ」
「ください……ご主人様……!」
一刀が咆哮すると同時に、子宮に多量の精液が流れ込む。ぶるぶると震える幹はマグマのような濃密汁を吐き出して、少女の中を塗り替えていく。
身体を痙攣させながら愛紗は強烈な熱を甘受し、初めての大きな絶頂に意識を預けていた。
――ほどなくして肉棒の震えが収まり、安らかな口づけが交わされる。入れられたままの肉棒からも体温が伝わり、少女は心地よさを感じていた。
「すごくよかったね」
一刀は愛紗の隣に寝ると、右腕を差し出してそこに頭を置くように視線を送る。
愛紗は「失礼します」と申し訳なさそうに頭を乗せるが、その喜びは隠しようがない。かけた寝具の内側がふたりの温度によって満たされると、なんともいえない幸せな気持ちで覆われていく。
「はい……。朝になったらこれまでのことが夢だった、なんてことがなければいいのですが」
肩の力が抜けた愛紗は、これまでとはまた違った魅力を見せている。
少女の頬に手をやり、一刀は瞳を覗き込むようにしながら口を動かした。
「だったら、もっとくっついて寝ないといけないね」
身をさらに寄せていき、直接全身の体温を感じ取る。情事で濃くなった体臭が、逆に落ち着きすら与えてくれていた。
まだまだこうして同衾の時を楽しみたいものであるが、襲ってくる睡魔には抗えそうにもない。
「……おやすみ、愛紗」
最後にもう一度だけキスをして、一刀はまぶたを閉じる。
そして少女は恋人の髪に触れ、その諱を消え入りそうな声で呼ぶ。
「おやすみなさいませ、一刀さま……」
寝台から出たあとは、そう呼ぶことはないだろうと愛紗は思う。だが、それでいいのだ。
ただの愛紗では、兵の前に出ることなどできはしない。少女は関雲長の鎧を身に纏い、武威をもって軍を統率しなければならないのだから。
苦しくなったら、またこうして抱きしめてもらえばいい。そんな安心感を持ちながら、少女は深い眠りにつくのであった――。