敵軍のなかを、一刀たちはひたすらに突っ切っていた。一万か、それとも二万か。後ろには、目もくれない。馬腹を蹴り続け、進むことだけを考えた。
かき乱すことができれば、それでよかった。かたまった部隊の間を駆け抜けると、すぐにまた馬首を来た方向へ返していく。立ち上る土煙が、騎兵たちの姿を隠してくれているようだった。
「とにかく、走るんだ。敵兵には構わなくていい。陣形を崩せば、あとは後ろの味方がやってくれる」
先頭を駆けながら、一刀は叫んでいた。自軍の騎兵百に、援軍として遣わされた董卓の騎兵四百を加えている。
董卓軍の騎兵は、涼州産の馬に跨っていた。さすがに、よく走る。感心している間もないが、一刀は心中で董卓に謝辞を述べた。
乗馬が巧みな涼州兵に、側面を固めさせている。動きにバラつきが起きないようにするため、最後方は楽進に任せてあった。
天の御遣いに働きで負けていられない、と涼州兵もよく頑張ってくれていた。陣形が崩壊したところから、関羽や徐晃の兵が雪崩込んでいっている。
本隊の一部を預けた劉備は、うまく役目を果たしたようだった。心根の優しい少女だということは、一刀もよく知っている。あのとき関羽あたりが側にいれば、反対されたかもしれないと思った。
劉備は、困難に立ち向かえる強さを兼ね備えている。初めて出会った日も、そうだった。
自らの剣の力量くらいは、理解していたはずなのだ。それでも、悪漢たちに立ち向かえるくらいの勇気を持っていた。
その行いを、無謀だという者がいるかもしれない。しかし一刀は、劉備の無垢な気高さを買っていたのだ。
「もう一度、敵陣を突っ切るぞ。抜けた後は、味方の動きに合わせて挟撃の体勢に入る」
身体に疲労は溜まっていたが、気持ちの面ではまだまだ働けそうではある。
黄巾軍十万といっても、その隅々にまで訓練が行き届いているわけではなかった。蜂起した民衆の集まりだから当然ともいえるが、そこが弱点でもあった。
軍の中核をなす精鋭は、首魁たる馬元義の周りに配置されている。その分、分厚そうに見えていた外壁は、存外脆かったのである。
「華雄の部隊が抜け出したか。さすがに強いな」
中央で暴れまくっていた華雄が、ここに来て黄巾軍の陣を貫いたようだった。華雄の勢いを落とさないために、董卓も次々と後詰の兵を送り込んでいっている。
あの軍の動きを見ていれば、そのまま馬元義を討ち取ってしまえるのではないか、と一刀は思った。
程昱などは、主君に今後のための武功をあげてほしい、と願っていることだろう。
これだけ、世の中が乱れてしまっているのだ。徐々に任官などは形骸的なものとなっていき、力と名声を備えた者こそが、版図を広げていくことになるだろう。これは程昱だけでなく、郭嘉もそう考えていた。
次代の、天下。それを意識して行動している群雄は、数えるほどしかいないはずである。
風前の灯火とはいえ、漢王朝はいまだ確かに存続しているのである。漢による支配というのは、この地に生きる人々にとっては当たり前のことだった。
そこに、新たな命脈を起こそうという者がいる。曹操も、そのひとりだった。
終わってみれば、案外あっけなかったようにも感じられた。華雄が敵陣を突破した頃には、鉅鹿の城が落ちたという流言がかなり広がっていたようだ。
その報は、馬元義の耳にも入っていたのだろう。明らかに、黄巾軍の動きが鈍り始めたのである。
そんな好機を、董卓らが見逃すはずもなかった。盧植を黄巾本隊の後背に回り込ませると、董卓はさらに苛烈に敵陣を攻めた。
黄巾の精鋭は三万ほどであったが、続々と屍を晒すことになった。最初はよく防いでいたのだが、北郷軍が参戦してからは、形勢が一気に傾いたのである。
鮮血を浴びながら、華雄が戦斧で敵兵を切り潰していった。その近くでは、赤兎に乗った関羽が馬上から偃月刀を振り回していた。猛火の如き勢いである。
その最中で、黄巾の精鋭と共に戦っていた波才も首を刎ねられていたのだ。
これ以上耐えられないというところで、馬元義はついに逃げの一手を選んだ。
南へ行けば、まだ再起の芽は残っている。青州にもかなりの数の仲間が残っているし、兵力さえあれば豪族どもを扇動することはそう難しいことではなかった。
とにかく、一度体勢を立て直せればいいのだ。叛乱の期間が長引くほど、朝廷の威信には傷がついていくのである。
だが、その願いが叶うことはなかった。馬元義が逃亡することを考えて、郭嘉が先手を打っていたのだ。
郭嘉から命を与えられた張飛は、南方の街道を見張っていた。
従う兵は騎馬ばかりが五十ほどであったが、それで構わなかった。最も重要なことは、逃げてくる敵を素早く見つけることなのである。
馬元義の居場所さえ見つけてしまえば、強引に斬り込みをかけて討ち取ってしまえばいい。張飛はそのつもりだったし、郭嘉も好きなようにさせていた。
張飛は大きな街道に到着すると、五十の騎馬を五つの組に分けた。郭嘉からの助言だった。それら全てを別の方角へと走らせ、一定の時間が経つと帰還させたのである。
兵が帰還してくる毎に、送り出す方角を変えていった。そうしていると、段々と情報が集まってきた。
どうやら馬元義は、一万の兵を囮に使おうとしているようだった。一万が敵軍の気を引いている間に、自身は間道を通って落ち延びようとしていたのだ。
存在を目立たなくするために、護衛は最小限しか連れていなかった。百人程度では、どれだけ精強であろうと張飛の敵ではなかったのだ。
手近な騎馬だけを率いて報告のあった地点に急行した張飛は、驚く敵軍に対して乗り崩しをかけていった。
そのなかで、明らかに守りを固められている人物に目星をつけていた。そこを目掛けて、今度は蛇矛をひゅんひゅんと唸らせながら突っ込んだ。距離が詰まる。狙いすまされた一撃が、男の首を飛ばした。
張飛は首を兵に拾わせると、念を込めてその場の掃討を行った。北郷軍のなかでは、張三姉妹くらいしか馬元義の顔を知らないので、そうするしかなかったのである。
陣へと持ち帰られた首は、すぐさま検分されることになった。そうなることを覚悟していたのか、三姉妹は一刀の頼みを快く受け入れた。
久方ぶりに対面した馬元義は、物言わぬ人となっていた。
三姉妹は顔を確認すると、揃って深くため息をついた。三人にどのような感情が生まれたのかは、一刀にはわからないことだった。それでも、労りを込めて抱きしめてやることはできたのである。
「今日はよくやってくれた。みんな、楽しんでくれたらいい。ただし、羽目を外しすぎないようにな」
夜になって、兵たちには酒と肉が振る舞われた。戦勝には祝いがつきものだろうと、程昱が賈駆と相談して準備していたらしい。
一日中戦っていただけに、兵たちは大喜びで酒で喉を焼いた。
「あー、ご主人様だあっ。ねえねえ、一緒に飲もうよお」
「桃香、もうかなり酔ってるな。酒を飲んでも飲まれるな、とはよくいったものだ」
身体に絡みついてくる劉備からは、いつもの甘い香りではなくアルコールの匂いがしていた。
無理もない、と一刀は思った。劉備に慣れない指揮をさせたのは、自分なのである。
そのせいでストレスを感じてしまったのなら、発散の相手になってやるべきなのだろう、とも思う。
初めて兵の命を預かったときは、その重さに耐えられるのだろうかと悩んだこともある。それでも、こうして戦い続けることができている。たくさんの支えがあってのことだし、思いを背負うというのは悪いことばかりではないのだ。
「ええー? わたし酔ってなんていないよお? まだまだ、飲めちゃうもんねえ」
「酔ってる人は、みんなそう言うんだよ。よしよし、こっちにおいで。頭、撫でてあげるから」
真っ赤になってなお酒を呷ろうとする劉備を制止し、一刀は木陰へと移動していく。
兵たちの喧騒は聞こえているが、ふたりだけの世界のようにも感じられた。さっと吹く夜風が、心地いい。
地面に座り、膝の上に劉備を寝かせてやった。視線が合うと、酔いの濁りのなかに迷いが見えたような気がした。
額に触れると、やはり熱い。あまり飲み慣れてもいないだろうから、明日になればひどい頭痛に襲われているかもしれない。そんな風に想像していると、少しおかしくなってしまった。
「むうー。ご主人様、なんでニヤニヤしてるのお? わたしの顔、そんなにおもしろいのかなあ」
酔っ払ったせいか、語尾がずっと伸びてしまっている。そんなことないよ、と鼻を突いてみると、さらに拗ねてしまったようだ。
どう慰めようかと考えていると、劉備が指で股間を引っ掻いてきていた。散々に酔ったつぎは、どうやらそういう気分になったらしい。
それならば、望むところだった。
「うへへー。おちんちん、もうおっきくなってるねー。つんつん、てしちゃうんだから」
劉備の指が、亀頭の表面を押している。まるで知らない物体に触れるように、弱々しかった。
これでは、子供の遊びとなんらかわらない。それなりには刺激があったが、気分のほうが乗ってこなかった。
「桃香のかわいいお口のなかは、どうなっているかな。ほら、開けてみて」
劉備の口内に人さし指を入れると、滑った舌に出迎えられた。粘液の感触。熱く滾ったモノを咥えさせれば、最上の快楽を得られることだろう。
劉備は、まだ楽しそうに笑っていた。こうして構ってもらえることを、喜んでいるようだった。甘えるような舌の動き。指は遊んでいた先ほどとは違い、しっかりと竿に絡みついていた。
「舐めてほしいな。桃香の出来上がった口のなか、すごく気持ちがよさそうだ」
「んふふー、いいよお。ご主人様のおっきなこれ、ぱくって食べちゃうね」
ズボンのジッパーをおろす動きも、すっかり手慣れてきている。あれから何度か劉備を抱いてきたが、こういう状況でというのは初めてのことだった。
正直にいって、外で行為に及ぶことには随分と慣れてしまったような気がしている。多少の緊張感はあったが、そのくらいだった。
大らかな世界だから、自然とそうなってしまったのかもしれない。あるいは、理性の感覚が狂ってきているのかもしれない。
だが、そんなことはどうでもいいとすら思えてしまう。愛したい女性が側にいて、互いに求め合ってのことなのだ。それ以上、なにを考える必要があるというのか。
「んっ、じゅぽっ、じゅぷ……。かたくてあったかくて、おちんちん……すごいよお」
「それだけ、桃香のお口が気持ちいいんだ。酔ってるところも、かわいいよ」
酩酊しかかった思考では、よく理解できていないのだろう。劉備はだらしなく笑うと、すぐにまた奉仕を再開した。
頬の内側を、跳ねる亀頭が抉った。急速に昂ぶってきてしまっているのは、唾液に混ざったアルコールのせいだろうか。
劉備のことを考えないのであれば、力任せに喉奥を犯したいくらいなのである。気を鎮めようと、耳を隠している桃髪を掬ってやった。
「えへへ、くすぐったいよお。じゅうっ……、いやらしいお汁、どんどんあふれてきてるねえ。ご主人様、きもちいいんだあ」
「ああ……。桃香が俺の好きなところ、しっかり舐めてくれているから……たまらない」
ざらついた舌の裏側が、先端の表皮をねちっこく責めてきているのがわかる。思わず、少し腰を浮かせてしまった。酔いに支配されていても、奉仕に抜かりはなさそうだった。
もう少しで、射精してしまえるかもしれない、と考え始めていた。その矢先である。
足音。振り返った先には、華雄がいた。
「どこにいったのかと捜していたが、こんなところにいたか。北郷、お前もなかなかやるじゃないか」
酒盃を片手に、華雄はくつくつと笑っている。
別に、蔑んでいるわけではなさそうである。だから一刀も、劉備に口淫をやめさせようとはしなかった。
「あれだけの戦をしたんだ、お前も気が昂ぶって当たり前だろう。なかなか、いい戦いぶりだった」
隣に腰を下ろした華雄は、残りの酒を全て飲み干したようだ。昂ぶっているというのは、自分もなのだろう。ぎらついた瞳が、闇に浮かんでいた。
ならば、わざわざこうして出向いてきた理由は、ひとつしかないはずだった。
「張飛から、話は聞いているぞ。なんでも、すごいものを持っているらしいな」
華雄の視線が、奉仕を受けたままの下腹部に向かっている。それで余計に興奮してしまうのは、少々申し訳なく感じてしまう。
いま自分のためにしてくれているのは、あくまで劉備だったからだ。
劉備の頭を、数回撫でた。思いを、いくらかは伝えることができたのだろうか。
「わかったよ。それなら、三人で楽しむとしようか」
「そう来なくてはな。吝嗇では、大将などつとまらんぞ」
華雄の肩を抱き、顔を寄せた。直接触ってみると、案外ほっそりとしているように感じられた。唇は、女性らしく柔らかい。わずかに野生的な味がしているのは、華雄らしいといえるのかもしれない。
飾るような動きは、やはり好みではないようだ。すぐに舌が絡んできて、口内を舐め尽くされていく。負けじと、劉備も唾液で水音を立てている。
「ふうっ……。そういえば、董卓さまとはどうなのだ? 賈駆がやかましくてかなわんだろうが、もう済ませたのか」
「いや、華雄が期待しているようなことはなにも」
「なんだ、つまらん。ならば明日にでも、さっさと抱いてさしあげればいいだろう。董卓さまも、待っておられるはずだ」
雰囲気というのは、華雄にはほとんど必要ないのだろう。肉を貪り、火照りを昇華させる。それができれば、あとはどうでもいいのかもしれない。
そういう華雄の、女の面を見たくなった。肉欲の発散以外で、男を使ったことがないのだろう。俄然、その先を教えてやりたくなった。
「桃香、華雄にも場所を空けてやってくれないか」
「んんー? もう、しょうがないんだからあ……よいしょっ」
男への奉仕など、考えたこともないのだろう。不思議そうにこちらを見つめる華雄が、なぜだかおかしかった。
怪しい笑みのまま、劉備は胸部を露出させていっている。服の上からでも、見るからに柔らかそうな乳房なのである。
白い薄皮のような生地がめくれ、艶めかしい肌色の部分が覗いていた。
「おお、そのようにもするのか。なあ北郷、わたしにはどうしてほしいんだ」
華雄の目には、好奇心があるように思えた。興味がないわけでは、なさそうなのである。
あるいは、これまで対等に接してくれる男に巡り会えなかっただけなのかもしれない。慕ってくれる配下はいても、そこまでだったのだろう。
男の愛し方というものを、自分が教え込んでやれるのだ。興奮はできるだけ隠しながら、口淫の方法を聞かせてやった。
「じゃあ、わたしはこっちで気持ちよくしてあげるねえ。ほらあ、ご主人様のだいすきな、おっぱいだよー」
劉備がやりやすいようにと、地面に寝転んだ。少し冷たかったが、こうすれば乳房の温度をより感じることができるのだ。
口で表せないほどに、柔らかい。どちらかといえば、関羽のほうは張りが強めなのである。劉備の乳房は、とにかく男を甘えさせてしまうようなとろけ具合だった。
それだけに、本人が挟み込んでいるつもりでも、こちらには大した圧力はやってきていない。代わりに極上の感触が、股間を伝ってやってくるのである。
「華雄には、さっき教えたように口でしてもらいたいんだけど、できるか?」
「あ、ああ。もちろんだとも」
もう一度、確認する。華雄の頬が赤くなっている。酒気のせいだけでは、ないはずだった。
劉備の乳房から飛び出すような形になっている亀頭に、華雄が口をつけた。
つい先程まで咥えられていたのだから、多少はきれいになっていると思う。初々しく唇が吸い付くと、華雄による奉仕が始まった。
「ん、ひゅ、ううっ……。こら、あまり動くんじゃない。どうだ、上手くできているか」
「悪くはないよ。そのまま、先全体に口づけをするようにやってみて」
「む、その言い方はなにか引っかかるな……。まあいい、ちゅ……ちゅっ」
「がんばってる華雄さん、ちょっとかわいいかも。んしょ、ほらほら、こっちはどうかなあ?」
たどたどしい唇の動きと、乳房による大胆な磨り上げ。そのどちらも、手放し難い快楽を与えてくれていた。
このままでもよかったが、華雄のかわいらしい様子をもっと見てみたくなった。峻厳とした武人の面は、じわりと剥がれつつあったのだ。
「華雄、尻をこっちに向けてみてくれないか」
「んっ、はあっ……。まったく、注文の多い男だ。ほら、これでいいのか」
引き締まった尻が、顔のすぐそばまでやって来た。ゆっくりと撫で回しながら、下着越しに口づけてやった。
口淫をしながら興奮していたのだろう、そこはわずかに湿っぽかった。
「なにをするんだ、あっ、くうっ……」
抗議の声は無視して、下着をずらしていった。
膣口にそっと触れる。予想外に、つるっとしていて綺麗だった。指で左右に広げながら、内側の味を確かめていく。僅かに、塩気を感じる。汗の味がしているようだった。
「どうしたんだ、華雄。口のほうが、お留守になってるぞ」
「ふっ……、くそっ。このまま、いいようにされてたまるか」
「がんばれー、がんばれー。ご主人様にせーえき、いっぱいだしてもらうんだからねー」
乳房で竿を押し上げながら、劉備は華雄のことを応援していた。酔っているせいもあって、半分挑発をしているようにも聞こえる。
本人には悪気はないのだが、華雄はそれで闘争心に火がついたようだった。
「劉備、といったな。貴様にも、わたしは負けんぞ。北郷の精は、わたしが吐き出させてみせよう」
いきなり、亀頭が熱に包み込まれた。華雄の口内に、入り込んでしまったのだろう。
劉備のようなねちっこい舌づかいはしてこないものの、なんとしてでも精液を出させようという信念が感じられた。
「むっ、けほっ、ごほっ……。まだまだ……ッ」
つい喉奥にねじ込んでしまったのか、華雄が咳き込んだ。唇の収縮や、口内の粘膜を使って、快楽を与えようとしてくれているらしい。強引だったが、急なシフトチェンジに射精感が高まっていく。
こちらも、舌先を膣内に潜り込ませていった。
「んっ!? くふっ、じゅぽっ、ふうぅううううううう……!」
「華雄のここ、もうべっとべとになってるな。俺の方も、もうそろそろイクよ」
「ご主人様、でちゃうのー? それじゃあもっと、おっぱいでごしごしってしてあげるね」
口淫の動きが激しくなるのと同時に、乳房による奉仕も熱を増していった。柔軟に形状を変化させる肉が、ぴったりとあてがわれている。
逃げ場など、どこにもなかった。一心に快楽を味わっていることで、男根は限界まで大きくなってしまっている。
はちきれそうな亀頭をきつく責められ、根本は甘やかされているのだ。そのギャップが、狂おしいほどに心地よかった。
「あっ、きゃっ!? でたでたっ、びゅるびゅるって、音までしてるみたいだね」
「うおっ! んんっ、なんだ、これほどまでとは……。苦くて、しょっぱくて……わたしまで興奮してしまうようだ。あむ、ちゅぱ……。どこまで出すつもりだ、北郷め」
華雄の口内から外れた先端から、大量の精液がぶちまけられていった。どちらの顔も髪も胸も、精液の濁った白で染められていった。
まるで好物を食すかのように、劉備は指に付着した精液を舐め取っている。それを見ていた華雄まで、どういう風味がするのか気になったようだ。
体の芯まで、発情しきっているのだろう。いやらしく口を開く華雄の陰部は、埋められることを願っているはずだ。雌の香りが、強くそのことを主張していたのである。
一息ついた後、一刀の上に華雄が騎乗位の形で乗っていた。しかし、ただ入れさせたのではなにも変わらないだろう。そう考えた一刀は、劉備に挿入の手伝いをさせることに決めた。
華雄の力を持ってすれば、劉備の細い腕を振り払うなど造作もないことのはずである。それでも、華雄がその選択を取ることはなかった。
一刀の提案に従っていれば、もっと快楽を得ることができるのではないか。華雄の脳内は、そう甘くささやいていた。
「まだ、おちんちんの先も入ってないのになあ。それなのに華雄さん、すっごく期待しちゃってるんだもん」
「う、うるさいぞ。このような辱めを受けるなどと、わたしは虜囚ではないのだからな」
全裸になった華雄の両腿を、劉備が手で下から支えている。それより深くは、まだ挿入することを許さなかった。扇情的な光景。一刀の男根が、びくんと大きく跳ねた。
進行は、劉備に任せてあった。意外なくらい従順な華雄のことが、面白くなってきたのだろう。ひたすらに焦らし、時折言葉責めすら交えていたのである。
「うーん、しょうがないなあ。なら、ちょっとだけだよ。ほーらっ」
「うう……、ああっ……。これっ……、すご……ッ! まるで、北郷に貫かれていくようだ……!」
艶めかしく微笑んで、劉備は少しだけ手を下におろした。ぐちゅり、という音と一緒に亀頭が膣内へ飲まれていく。それだけで、華雄は表情をとろけさせていた。
より多くの快楽を欲して、膣肉が絡みついてきている。何重もの襞に、しゃぶり尽くされているような気分だった。
「こんなに濡らすなんて、華雄はいやらしいな。そんなに、これが好きなのか」
「あ……、うあっ……。そんな、ちがっ……」
「このまま一気に奥まで入れてしまったら、どうなるんだろうな。まあ、もうしばらく、こうしているつもりだけど」
華雄の目が、一瞬だけ気色ばんだ。最後まで入れてもらえるかもしれない、そう思ったのだろう。
ただし、別にこれは罰を与えているわけではない。この状況を続けられているのは、華雄がそう望んでいるからにほかならなかった。だから、少しばかり刺激を与えてやる。
「く……おおっ。そんなところばかり、この……ッ」
陰核を指で潰してやると、気持ちよかったのか内部が小さく震えていた。華雄から垂れてきた愛液で、股間はさぞ淫靡な香りを放っていることだろう。
「いいなあ、華雄さん。ご主人様のおちんちんでいじめてもらって、こんなに気持ちよさそうにしてるんだもん。わたし、はやく欲しくなってきちゃったかも。そうだ、くすっ……」
嫉妬の色を浮かべながら、劉備はいきなり支えていた腕を外した。その口が、ごめんね、と動いているように見えた。
どん、という衝撃が下腹部に走る。重力に負けて、華雄の腰が滑り落ちていったのだ。
膣内はすでに潤滑されきっていたから、なんの抵抗もなかった。これまで時間をかけてきた分、華雄の膣内は仕上がりきっていたのだ。
そこに、一刀の太い軸がずるりと入り込んだのである。
子宮口に、亀頭が勢いよくぶつかった。半開きになった華雄の口から、かすれた吐息がひゅうひゅうと漏れる。
相当、いまのは効いたはずだ。内部が、痙攣すら起こしてしまっているようにも感じられた。望んでいた通り、華雄は強い快楽を享受しているようだった。
「ごめんねえ、華雄さん。ほんとは、もっとじっくりされたかったよねえ」
「あ゛あ゛……、ん゛く゛っ……、ん゛ん゛……ん゛っ!?」
劉備の指が、華雄の乳首をころころとこね回していた。あまり膨らみのない乳房だけに、中心の隆起がはっきりと見て取れている。
ぷっくりとした突起が、きゅうっと引っ張られる。劉備は、己の指が快楽を生み出していることを楽しんでいるようだった。
膣内の痙攣は、まだ続いていた。乳首への愛撫も、こんな状態ではかなりの刺激となっているはずだ。
軽く、円を描くように腰を動かしてみる。すると、華雄の表情がまた歪んだ。自分では、もうどうしようもなくなっているのだろう。愛液も、止めどなく溢れてしまっている。
「ねえねえご主人さまあ、わたしにも……してっ?」
「我慢、できなかったんだな。うん、一緒に気持ちよくなろう」
ずっと、こうして欲しかったのだと思う。
劉備が押し付けるように差し出してきた胸を、鷲掴みにしてやった。
淡く広がった乳輪を丹念に舌で舐め、興奮を呼び起こしていく。舌先で隠れた乳頭に触れてやると、劉備の気持ちよさそうな声が聞こえてきた。
「ご主人様にぺろぺろってされるの、好きなんだもん……。あ……、うう、そこ……もっとお!」
身体が、疼ききっているようだった。少々の刺激では、もう満足することはできないのだろう。
二本の指で乳輪の割れ目を押し開き、軽く歯を添えながら乳首を露出させてやった。震えている。見るからに、敏感そうだった。
唾液をまぶし、赤ん坊のように乳を求めて吸っていく。舌先では、なぜか甘味を感じてしまっていた。これも、きっと興奮によるものなのだろう。
「いい……、気持ちいいよお……ッ。乳首、もっとお……ご主人さまあ!」
乳房の肉は、掴む度に面白いくらい形を変えていった。それこそ、いつまでも触っていたい、そういう代物だった。
下腹部に、動きを感じた。劉備に集中している間に、どうやら華雄も意識がはっきりとしてきたらしい。腰を打ち付ける音が、辺りにまで響いている。
劉備の果実を味わいながら、時々奥をついてやった。不規則な動きであるほうが、きっといまは華雄が楽しめると思ったからだった。
「はあ、ふうっ……、北郷、ほんごう……ッ」
「ご主人様、わたし……わたし……い」
どちらも、限界が近そうだった。ならば、と身体に力を込めた。
乳房の吸引を強めつつ、今度は華雄の動きと連動させて膣内を穿っていった。搾り取られてしまう。まさしく、そういう動きだった。
快楽で、景色がぼんやりと歪んでいった。兵たちの喧騒も、いまはほとんど耳に入っていない。劉備と華雄、二人を愛することだけに、一刀は没頭していた。
「ぐ……ッ、おおっ」
弾ける。尿道から溢れ出した精液が、華雄のなかを満たしていった。急激な締め上げが、絶頂の証左だったか。
華雄の腹筋が、細かく律動している。一刀の胸に手を置いて、体内で感じる熱を耐えているようだった。これほどまでの快楽を味わったのは、華雄も初めてのことだった。
「よかったよ、華雄」
「ん、そうか……。やはり、お前は普通ではないみたいだ。こんなにも乱されるなんて、考えもしなかったからな」
「ご主人様ってば、ほんとにすごいよねえ。だからあ、つぎはわたしの番……だよね?」
胸での絶頂くらいでは、劉備は満足していないようだった。
どの道、一刀もそのつもりではいたのだ。乳房から口を離すと、今度は劉備の唇を吸う。それだけで、華雄のなかにいる男根は少し力を取り戻していった。
今夜は、まだ昂ぶりが収まりそうにもなかった。
華雄と場所を交代し、今度は劉備が上に乗っている。期待に振るえるしなやかな指が、男のものを陰部へと導いていった。
「あっ、いいっ……、うあ……っ」
愛液が糸を引く劉備の媚肉を、一刀は貪欲に貫いていくのだった。